JP5921707B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
例えば、インバータの入力電流が一定となるようにインバータを制御する制御手段を有し、所定時間以内に所定以上の制御量の変化があった場合に被加熱物の温度変化が大と判断してインバータの出力を抑制する誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また例えば、入力電流の変化分のみを検出する入力電流変化量検出手段によって検出された入力電流の変化量に対応する温度を判定する温度判定処理手段とを備えた誘導加熱調理器の温度検出装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
(構成)
図1は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す分解斜視図である。
図1に示すように、誘導加熱調理器100の上部には、鍋などの被加熱物5が載置される天板4を有している。天板4には、被加熱物5を誘導加熱するための加熱口として、第一の加熱口1、第二の加熱口2、第三の加熱口3とを備え、各加熱口に対応して、第一の加熱手段11、第二の加熱手段12、第三の加熱手段13を備えており、それぞれの加熱口に対して被加熱物5を載置して誘導加熱を行うことができるものである。
本実施の形態1では、本体の手前側に左右に並べて第一の加熱手段11と第二の加熱手段12が設けられ、本体の奥側ほぼ中央に第三の加熱手段13が設けられている。
なお、各加熱口の配置はこれに限るものではない。例えば、3つの加熱口を略直線状に横に並べて配置しても良い。また、第一の加熱手段11の中心と第二の加熱手段12の中心との奥行き方向の位置が異なるように配置しても良い。
なお、本実施の形態における制御部45は、本発明における「制御部」および「負荷判定手段」を構成する。
図2に示すように、駆動回路50は、直流電源回路22と、インバータ回路23と、共振コンデンサ24aとを備える。
なお、図2に示す例では、一次電圧検出手段35を、ダイオードブリッジ22aの出力側に設けているが、本発明はこれに限らず、交流電源21からの交流電圧又は直流電源回路22の直流電圧に応じた一次電圧値を検出するものであればよい。例えば、交流電源21の交流電圧を一次電圧値として検出しても良い。また例えば、平滑コンデンサ22cの出力を一次電圧値として検出しても良い。
次に実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の動作について説明する。
まず、天板4の加熱口に載置された被加熱物5を、操作部40により設定された火力により誘導加熱する場合の動作について説明する。
ここで、負荷となる被加熱物5(鍋)の材質は、鉄やSUS430等の磁性材と、SUS304等の高抵抗非磁性材と、アルミや銅等の低抵抗非磁性材と、に大別される。
制御部45は、決定した駆動周波数を固定してインバータ回路23を駆動して誘導加熱動作を開始する。なお、駆動周波数を固定した状態においては、インバータ回路23のスイッチング素子のオンデューティ(オンオフ比率)も固定した状態とする。
図4に示すように、被加熱物5の温度によって特性が変化するのは、温度上昇によって被加熱物5の抵抗率が上昇し、また透磁率が低下することで、加熱コイル11aと被加熱物5の磁気結合が変化するためである。
前述の負荷判定処理で判定した鍋材質に応じた駆動周波数を固定してインバータ回路23を制御すると、被加熱物5が低温から高温になるにつれて、当該駆動周波数における入力電流値(動作点)が、点Aから点Bに変化し、被加熱物5の温度上昇に伴い、入力電流が徐々に低下していく。
このとき、制御部45は、インバータ回路23の駆動周波数を固定した状態で、入力電流の所定時間当たりの変化量(時間変化)を求め、この所定時間当たりの変化量に基づき、被加熱物5の温度変化を検知する。
次に、操作部40により調理メニュー(動作モード)として、被加熱物5に投入された水の湯沸し動作を行う湯沸しモードが選択された場合の動作について説明する。
なお、所定値の情報は予め制御部45に設定しても良いし、操作部40等から入力可能としても良い。
このため、水の湯沸かし完了を速やかに報知することができ、使い勝手の良い誘導加熱調理器を得ることができる。
次に、操作部40により湯沸しモードが選択された場合の別の制御動作について説明する。
上述した湯沸しモード1の制御動作では、入力電流の所定時間当たりの変化量によって湯沸かしの完了を判断しているため、交流電源21の交流電圧の変化によって、入力電流が変化すると、湯沸し完了を誤って判断したり、または、入力電流が一定とならずに湯沸し完了を検知できない場合がある。
一方、図7(d)に示すように、入力電流を一次直流電圧で除算して求めた入力電流補正値は、一次電圧の変化には影響されず、被加熱物5の温度変化に応じて変化する。
なお、所定値の情報は予め制御部45に設定しても良いし、操作部40等から入力可能としても良い。
このため、交流電源21の交流電圧値が変化する場合であっても、水の湯沸し完了を精度良く検知することができ、信頼性の高い誘導加熱調理器を得ることができる。また、使い勝手の良い誘導加熱調理器を得ることができる。
次に、上述した湯沸しモード1または湯沸しモード2の制御動作中における保護制御動作について説明する。
制御部45は、一次電圧検出手段35で検出した直流電圧(一次電圧)の所定時間当たりの変化量(時間変化)を求め、この所定時間当たりの変化量が所定の上限値以上となった場合、すなわち所定の上限値以上変化(増加または低下)した場合、湯沸しモードを解除し、インバータ回路23の駆動を制御して、加熱コイル11aに供給される高周波電力(火力)を低下させ、または、加熱コイル11aへの高周波電力の供給を停止させる。
なお、所定の上限値の情報は予め制御部45に設定しても良いし、操作部40等から入力可能としても良い。
このように、入力電流補正値の所定時間当たりの変化量が、所定値以下となった場合、インバータ回路23の駆動を制御して、加熱コイル11aに供給される高周波電力を低下させるので、入力電力を抑えて省エネルギー化を図ることができる。
続いて別の駆動回路を使用した例について説明する。
図8は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の別の駆動回路を示す図である。
図8に示す駆動回路50は、図2に示した構成に、共振コンデンサ24bを付加したものである。なお、その他の構成は図2と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
本実施の形態2では、上記実施の形態1における駆動回路50の詳細について説明する。
図9に示すように、インバータ回路23は、正負母線間に直列に接続された2個のスイッチング素子(IGBT23a、23b)と、そのスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード23c、23dとによって構成されるアームを1組備えている。
制御部45は、IGBT23aをオンさせている間はIGBT23bをオフ状態にし、IGBT23aをオフさせている間はIGBT23bをオン状態にし、交互にオンオフする駆動信号を出力する。
これにより、IGBT23aとIGBT23bとにより、加熱コイル11aを駆動するハーフブリッジインバータを構成する。
制御部45は、インバータ回路23のIGBT23aおよびIGBT23bに、負荷回路の共振周波数よりも高い高周波の駆動信号を出力する。
この駆動信号の周波数を可変することにより、インバータ回路23の出力が増減する。
また、図10(b)に示すように、駆動周波数を上昇させると、加熱コイル11aに供給される高周波電流の周波数が、負荷回路の共振周波数から離れ、加熱コイル11aへの投入電力が減少する。
火力を増加させる場合には、駆動信号の1周期におけるIGBT23aのオン時間(IGBT23bのオフ時間)の比率(オンデューティ比)を大きくして、1周期における電圧印加時間幅を増加させる。
また、火力を低下させる場合には、駆動信号の1周期におけるIGBT23aのオン時間(IGBT23bのオフ時間)の比率(オンデューティ比)を小さくして、1周期における電圧印加時間幅を減少させる。
また、図10(b)の例では、駆動信号の1周期T12におけるIGBT23aのオン時間T12a(IGBT23bのオフ時間)と、IGBT23aのオフ時間T12b(IGBT23bのオン時間)との比率が同じ場合(オンデューティ比が50%)の場合を図示している。
これにより、加熱コイル11aへの投入電力が一定の状態で、入力電流補正値の所定時間当たりの変化量を求めることができる。
本実施の形態3においては、フルブリッジ回路を用いたインバータ回路23について説明を行う。
図11は、実施の形態3に係る誘導加熱調理器の駆動回路の一部を示す図である。なお、図11においては、上記実施の形態1及び2の駆動回路50との相違点のみを図示している。
本実施の形態3では、1つの加熱口に対して2つの加熱コイルが設けられている。2つの加熱コイルは、例えば、それぞれ直径が異なり、同心円状に配置されている。ここでは、直径の小さい加熱コイルを内コイル11bと称し、直径の大きい加熱コイルを外コイル11cと称する。
なお、加熱コイルの数及び配置は、これに限定されない。例えば、加熱口の中央に配置した加熱コイルの周囲に複数の加熱コイルを配置する構成でも良い。
内コイル用アームは、内コイル11bが接続されたアームで、IGBT231a、IGBT231b、ダイオード231c、及びダイオード231dで構成されている。
外コイル用アームは、外コイル11cが接続されたアームで、IGBT233a、IGBT233b、ダイオード233c、及びダイオード233dで構成されている。
同様に、制御部45は、内コイル用アームのIGBT231aとIGBT231b、外コイル用アームのIGBT233aとIGBT233bを交互にオンオフする駆動信号を出力する。
これにより、共通アームと内コイル用アームとにより、内コイル11bを駆動するフルブリッジインバータを構成する。また、共通アームと外コイル用アームとにより、外コイル11cを駆動するフルブリッジインバータを構成する。
外コイル11cおよび共振コンデンサ24dにより構成される負荷回路は、共通アームの出力点と、外コイル用アームの出力点(IGBT233aとIGBT233bの接続点)との間に接続されている。
内コイル11bに流れるコイル電流は、コイル電流検出手段25cにより検出する。コイル電流検出手段25cは、例えば、内コイル11bに流れる電流のピークを検出し、加熱コイル電流のピーク値に相当する電圧信号を制御部45に出力する。
外コイル11cに流れるコイル電流は、コイル電流検出手段25dにより検出する。コイル電流検出手段25d、例えば、外コイル11cに流れる電流のピークを検出し、加熱コイル電流のピーク値に相当する電圧信号を制御部45に出力する。
共通アーム及び内コイル用アームのスイッチング素子に出力される駆動信号は、内コイル11bおよび共振コンデンサ24cにより構成される負荷回路の共振周波数よりも高い駆動周波数の範囲で可変して、負荷回路に流れる電流が負荷回路に印加される電圧と比較して遅れ位相で流れるように制御する。
また、共通アーム及び外コイル用アームのスイッチング素子に出力される駆動信号は、外コイル11cおよび共振コンデンサ24dにより構成される負荷回路の共振周波数よりも高い駆動周波数の範囲で可変して、負荷回路に流れる電流が負荷回路に印加される電圧と比較して遅れ位相で流れるように制御する。
図12(a)は高火力状態における各スイッチの駆動信号と各加熱コイルの通電タイミングの例である。
図12(b)は低火力状態における各スイッチの駆動信号と各加熱コイルの通電タイミングの例である。
なお、図12(a)及び(b)に示す通電タイミングは、各アームの出力点(IGBTとIGBTの接続点)の電位差に関係するものであり、内コイル用アームの出力点および外コイル用アームの出力点に対して共通アームの出力点が低い状態を「ON」で示している。また、内コイル用アームの出力点および外コイル用アームの出力点に対して共通アームの出力点が高い状態および同電位の状態を「OFF」で示している。
また、制御部45は、共通アームの駆動信号より位相の進んだ駆動信号を、内コイル用アームのIGBT231aとIGBT231b、外コイル用アームのIGBT233aとIGBT233bに出力する。なお、各アームの駆動信号の周波数は同一周波数であり、オンデューティ比も同一である。
したがって、共通アームへの駆動信号と、内コイル用アームおよび外コイル用アームへの駆動信号との位相差を増減することにより、内コイル11bおよび外コイル11cに印加する高周波電圧を調整することができ、内コイル11bと外コイル11cに流れる高周波出力電流と入力電流を制御することができる。
図12(a)の例では、アーム間の位相αが180°の場合を図示している。また、各アームの駆動信号のオンデューティ比が50%の場合、つまり、1周期T13におけるオン時間T13aとオフ時間T13bとの比率が同じ場合を図示している。
この場合、駆動信号の1周期T14における、内コイル11b、外コイル11cの通電オン時間幅T14aと、通電オフ時間幅T14bとが同じ比率となる。
図12(b)の例では、アーム間の位相αを図12(a)と比較して小さくした場合を図示している。なお、各アームの駆動信号の周波数及びオンデューティ比は、図12(a)と同じである。
この場合、駆動信号の1周期T14における、内コイル11b、外コイル11cの通電オン時間幅T14aは、アーム間の位相αに応じた時間となる。
このように、アーム相互間の位相差によって、内コイル11b、外コイル11cへの投入電力(火力)を制御することができる。
これにより、内コイル11b、外コイル11cへの投入電力が一定の状態で、入力電流補正値の所定時間当たりの変化量を求めることができる。
このため、内コイル11bおよび外コイル11cを共に加熱動作させた場合において、コイル電流検出手段25c又はコイル電流検出手段25dの何れか一方が、故障などでコイル電流値が検出できない場合であっても、他方の検出値によって、コイル電流の補正値の所定時間当たりの変化量を検出することが可能となる。
また、制御部45は、コイル電流検出手段25cで検出されたコイル電流の補正値の所定時間当たりの変化量と、コイル電流検出手段25dで検出されたコイル電流の補正値の所定時間当たりの変化量とをそれぞれ求め、それぞれ変化量のうち大きい方を用いて、上記実施の形態1で説明した各判断動作を行うようにしても良い。また、それぞれの変化量の平均値を用いて、上記実施の形態1で説明した各判断動作を行うようにしても良い。
このような制御を行うことで、コイル電流検出手段25c又はコイル電流検出手段25dの何れか検出精度が低い場合であっても、コイル電流の補正値の所定時間当たりの変化量を、より精度良く求めることができる。
Claims (11)
- 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換する直流電源回路と、
前記直流電源回路からの直流電圧を高周波電力に変換し、前記加熱コイルに供給する駆動回路と、
前記駆動回路の駆動を制御し、前記加熱コイルに供給される高周波電力を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態における、前記交流電源からの交流電圧又は前記直流電源回路の直流電圧に応じた一次電圧値と、前記駆動回路への入力電流および前記加熱コイルに流れるコイル電流の少なくとも何れか一方の電流値とに基づく値の変化量に応じて、前記被加熱物の温度変化を検知する
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルの負荷判定処理を行う負荷判定手段を備え、
前記制御部は、
前記負荷判定手段の判定結果に応じて、前記駆動回路を駆動させる
ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記入力電流および前記コイル電流の少なくとも何れか一方の電流値の前記一次電圧値に対する比率の前記変化量に応じて、前記被加熱物の温度変化を検知する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記一次電圧値の前記変化量が、上限値以上となった場合、
前記駆動回路の駆動を制御して、前記加熱コイルに供給される高周波電力を低下させ、または、前記加熱コイルへの高周波電力の供給を停止させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態における前記変化量が、閾値以下となった場合、
前記駆動回路の駆動を制御して、前記加熱コイルに供給される高周波電力を可変させる
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数またはスイッチング素子のオンデューティ比を可変することで、前記加熱コイルに供給される高周波電力を可変させる
ことを特徴とする請求項4または5に記載の誘導加熱調理器。 - 動作モードの選択操作を行う操作部と、
報知手段とを備え、
前記制御部は、
前記動作モードとして、水の湯沸し動作を設定する湯沸しモードが選択された場合、前記駆動回路を駆動させ、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態における前記変化量が、閾値以下となったとき、湯沸しが完了した旨を前記報知手段により報知させる
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記負荷判定手段は、
前記入力電流と前記コイル電流との相関に基づいて、前記被加熱物の負荷判定処理を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態において、前記駆動回路のスイッチング素子のオンデューティ比を固定した状態にする
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記駆動回路は、
2つのスイッチング素子を直列に接続したアームを少なくとも2つ有するフルブリッジインバータ回路により構成され、
前記制御部は、
前記フルブリッジインバータ回路の、前記スイッチング素子の駆動周波数を固定した状態において、前記2つのアームの相互間の前記スイッチング素子の駆動位相差と、前記スイッチング素子のオンデューティ比とを固定した状態にする
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記駆動回路は、
2つのスイッチング素子を直列に接続したアームを有するハーフブリッジインバータ回路により構成され、
前記制御部は、
前記ハーフブリッジインバータ回路の、前記スイッチング素子の駆動周波数を固定した状態において、前記スイッチング素子のオンデューティ比を固定した状態にする
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
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