JP6005281B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
(構成)
図1は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す分解斜視図である。
図1に示すように、誘導加熱調理器100の上部には、鍋などの被加熱物5が載置される天板4を有している。天板4には、被加熱物5を誘導加熱するための加熱口として、第一の加熱口1、第二の加熱口2、第三の加熱口3とを備え、各加熱口に対応して、第一の加熱手段11、第二の加熱手段12、第三の加熱手段13を備えており、それぞれの加熱口に対して被加熱物5を載置して誘導加熱を行うことができるものである。
本実施の形態1では、本体の手前側に左右に並べて第一の加熱手段11と第二の加熱手段12が設けられ、本体の奥側ほぼ中央に第三の加熱手段13が設けられている。
なお、各加熱口の配置はこれに限るものではない。例えば、3つの加熱口を略直線状に横に並べて配置しても良い。また、第一の加熱手段11の中心と第二の加熱手段12の中心との奥行き方向の位置が異なるように配置しても良い。
制御部45は、マイコン又はDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)等からなる誘導加熱調理器100の動作を制御するものであって、駆動制御手段31、負荷判定手段32、駆動周波数設定手段33、電流変化検出手段34、期間計測手段35、入出力制御手段36を備えている。
なお、加熱時間t1は、本発明における「第一の時間」に相当する。
次に、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の動作例について説明する。
まず、天板4の加熱口に載置された被加熱物5を、操作部40により設定された火力により誘導加熱する場合の動作について説明する。
ここで、負荷となる被加熱物5(鍋)の材質は、鉄、SUS430等の磁性材と、SUS304等の高抵抗非磁性材と、アルミ、銅等の低抵抗非磁性材と、に大別される。
図5に示すように、被加熱物5の温度によって特性が変化するのは、温度上昇によって被加熱物5の電気抵抗率が増加し、また透磁率が低下することで、加熱コイル11aと被加熱物5の磁気結合が変化するためである。
前述の負荷判定処理で判定した鍋材質に応じた駆動周波数を固定してインバータ回路23を制御すると、被加熱物5が低温から高温になるにつれて、当該駆動周波数における入力電流値(動作点)が、点Aから点Bに変化し、被加熱物5の温度上昇に伴い、入力電流が徐々に低下していく。
このとき、制御部45は、インバータ回路23の駆動周波数を固定した状態で、入力電流の時間当たりの変化量(時間変化量ΔI)を求め、この時間変化量ΔIに基づき、被加熱物5の温度変化を検出する。
次に、操作部40により調理メニュー(動作モード)として、被加熱物5に投入された水の湯沸し動作を行う湯沸しモードが選択された場合の動作について説明する。
図7においては、被加熱物5内に水が投入され、湯沸しモードで動作させた時の経過時間と各特性の変化を示しており、図7(a)は駆動周波数、図7(b)は温度(水温)、図7(c)は入力電流を示す。
なお、設定値の情報は予め制御部45に設定しても良いし、操作部40等から入力可能としても良い。
このため、水の湯沸し完了を速やかに報知することができ、使い勝手の良い誘導加熱調理器を得ることができる。
次に、操作部40により湯沸しモードが選択された場合の別の制御動作について説明する。
さらに、制御部45は、インバータ回路23の駆動周波数を固定した状態で求めた時間変化量ΔIが、設定値以下となった場合、駆動周波数の固定を解除する。そして、制御部45は、時間変化量ΔIが設定値以下になるまでの加熱時間t1と、加熱時間t1の間における入力電流の電流変化量I1とに応じて、インバータ回路23の駆動周波数を可変して、加熱コイル11aに供給される高周波電力を可変させる。このような動作の詳細を図8〜図11により説明する。
図8においては、被加熱物5内に水が投入され湯沸しを行った際の経過時間と各特性の変化を示している。
図8(a)〜(c)は、被加熱物5内に投入された水の初期温度が高い時の特性であり、図8(a)は駆動周波数、図8(b)は温度(水温)、図8(c)は入力電流を示している。
図8(d)〜(f)は、被加熱物5内に投入された水の初期温度が低い時の特性であり、図8(d)は駆動周波数、図8(e)は温度(水温)、図8(f)は入力電流を示している。
図9は、図5の破線で示した部分を拡大した図である。
ここで、初期温度とは、加熱を開始してから所定の期間までの範囲における温度を指し、加熱開始時に限定するものではない。
なお、図8においては、初期温度が高い場合と低い場合の水(内容物)の量が略同等であるものとして説明する。即ち、加熱初期段階における被加熱物5の内容物の熱負荷は、内容物の温度と量とによって定まるものであるが、内容物の量が同等であれば熱負荷は初期温度に依存する。
図11は、図11の初期水温検知の動作例を示すフローチャートである。
以下、図10、図11のフローチャートに基づき、図8、図9を参照しつつ説明する。
そして、時間変化量ΔIが設定値(Iref)以下であるか否かが判断される(ステップST5)。被加熱物5が低温から高温になるにつれて、時間変化量ΔIが小さくなっていく(図8(c)、(f))。水が沸騰して温度が一定となると、入力電流も一定となる(図8(c)、(f))。これにより、加熱時間t1において、制御部45は、入力電流の時間変化量ΔIが設定値(Iref)以下となったと判定する。
その後、駆動制御手段31は、初期水温検知の処理を実施し、加熱時間t1と電流変化量I1とから駆動周波数fの増加量Δfが決定される(ステップST8)。
このことから、加熱時間t1と電流変化量I1とに基づき、水の初期温度(加熱初期段階の熱負荷)を判定することができる。
制御部45は、加熱時間t1が所定の参照時間t_ref1よりも短く、かつ、電流変化量I1が所定の参照電流変化量I_ref1よりも小さいか否かを判定する(ステップST81)。
図12に示すように、ステップST81〜ST85の初期水温判定の処理により、加熱時間t1及び電流変化量I1に応じて、制御部45は、加熱時間t1が短く、電流変化量I1が小さい程、加熱初期段階における被加熱物5の内容物の熱負荷が小さい(水の温度が高い)と推定する。
なお、ここでは、参照時間及び参照電流変化量がそれぞれ2つ場合について説明したが、3つ以上の参照時間及び参照電流変化量を設定して判定してもよい。
このとき、制御部45の駆動制御手段31は、推定した初期温度(熱負荷)に応じて加熱コイル11aに供給される高周波電力を制御する。駆動制御手段31においてインバータ回路23の駆動周波数f=fdからf=fd+Δfに変更され、低下した高周波電力がインバータ回路23から加熱コイル11aに供給される(ステップST86、図8(a)(d))。
加熱時間t1が短く、電流変化量I1が小さい場合、即ち、強ホットスタートの場合、図8(a)に示すように、駆動制御手段31は、駆動周波数fを大きく増加させ、駆動周波数f=fd+Δf1の駆動信号DSでインバータ回路23を駆動する。
一方、加熱時間t1が長く、電流変化量I1が大きい場合、即ち、弱ホットスタートの場合、図8(d)に示すように、駆動制御手段31は、駆動周波数fを小さく増加させ、駆動周波数f=fd+Δf2の駆動信号DSでインバータ回路23を駆動する。
なお、加熱時間t1がさらに長く、電流変化量I1がさらに大きい場合、即ち、通常加熱の場合、駆動制御手段31は、駆動周波数fをΔf2よりも小さく増加させてインバータ回路23を駆動する。
なお、駆動周波数の増加量Δf1、Δf2の情報は予め制御部45に設定しても良いし、操作部40等から入力可能としても良い。
このため、無駄な電力供給を抑えつつ、保温動作を行うことができる省エネで使い勝手の良い誘導加熱調理器を得ることができる。
特に、湯沸し(水の沸騰)モードの場合では、必要以上に火力を上げても水温が100℃以上になることはないため、駆動周波数fを上げて火力を低下させても、沸騰状態を維持することができる。
すなわち、従来のように、設定値になった際に所定の駆動周波数fまで単に増加させた場合、内容物の熱負荷(温度及び量)に応じて最適な保温状態を保つことができないという問題がある。例えば、被加熱物5の内容物の初期温度が低い場合には熱量が足りずに温度が徐々に低下してしまい再加熱が必要となってしまう。一方で被加熱物5の内容物の初期温度が高い場合には過剰な電力を消費してしまう。
本実施の形態1においては、被加熱物5の内容物の熱負荷(温度及び量)が異なれば駆動周波数fが同一(火力が同一)であっても加熱時間t1及び電流変化量I1が異なる点に着目し、駆動制御手段31が加熱時間t1及び電流変化量I1に応じて増加量Δfを決定し、保温する際の駆動周波数fを変化させる。これにより、被加熱物5の熱負荷に即して必要十分な電力を加熱コイル11aに供給することができるため、効率よく省エネ化を図ることができる。
なお、制御部45は、加熱時間t1が参照時間t_ref1(時間基準値)より短く、かつ、電流変化量I1が参照電流変化量I_ref1(電流基準値)より小さい場合(強ホットスタート)には、時間変化量ΔIが設定値以下となった時に、湯沸しが完了した旨を報知手段42により報知させても良い。
次に、操作部40により湯沸しモードが選択された場合の別の制御動作について説明する。
さらに、制御部45は、インバータ回路23の駆動周波数を固定した状態で求めた時間変化量ΔIが、設定値以下となった後、所定時間継続して同じ制御を行い、所定時間経過後、駆動周波数の固定を解除し、インバータ回路23の駆動周波数を可変して、加熱コイル11aに供給される高周波電力を可変させる。このような動作の詳細を図9及び図13により説明する。
図13においては、被加熱物5内に水が投入され湯沸しを行った際の経過時間と各特性の変化を示している。
図13(a)〜(c)は、被加熱物5内に投入された水の初期温度が高い時の特性であり、図13(a)は駆動周波数、図13(b)は温度(水温)、図13(c)は入力電流を示している。
図13(d)〜(f)は、被加熱物5内に投入された水の初期温度が低い時の特性であり、図13(d)は駆動周波数、図13(e)は温度(水温)、図13(f)は入力電流を示している。
なお、図13においては、初期温度が高い場合と低い場合の水(内容物)の量が略同等であるものとして説明する。即ち、加熱初期段階における被加熱物5の内容物の熱負荷は、内容物の温度と量とによって定まるものであるが、内容物の量が同等であれば熱負荷は初期温度に依存する。
この湯沸しモード3では、加熱時間t1に付加時間Δtを加えた加熱時間t2まで、駆動周波数を固定した状態で駆動することで、短時間で確実に水全体を沸騰させることができる。加熱時間t2において、制御部45は湯沸しが完了したと判断する。
なお、付加時間Δtは、本発明における「第二の時間」に相当する。
付加時間Δtは、加熱時間t2と加熱時間t1との差分であり、Δt=t2−t1で表させる。湯沸しモード3では、制御部45により、加熱開始から入力電流が一定となるまでの加熱時間t1を計測し、加熱時間t1の長さと、加熱時間t1までの電流変化量I1の大きさに応じて付加時間Δtを変化させる。
そこで、湯沸しモード3では、加熱時間t1及び電流変化量I1を計測することで被加熱物5の内部の水の初期温度を検出し、水の初期温度に応じた付加時間Δtを設定することで、沸騰に必要な無駄な電力供給を抑制すると共に、短時間で確実に水全体を沸騰させることができる省エネでかつ使い勝手の良い誘導加熱調理器を得ることができる。
続いて別の駆動回路を使用した例について説明する。
図14は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の別の駆動回路を示す図である。
図14に示す駆動回路50は、図2に示した構成に、共振コンデンサ24bを付加したものである。なお、その他の構成は図2と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
本実施の形態2では、上記実施の形態1における駆動回路50の詳細について説明する。
図15に示すように、インバータ回路23は、正負母線間に直列に接続された2個のスイッチング素子(IGBT23a、23b)と、そのスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード23c、23dとによって構成されるアームを1組備えている。
制御部45は、IGBT23aをオンさせている間はIGBT23bをオフ状態にし、IGBT23aをオフさせている間はIGBT23bをオン状態にし、交互にオンオフする駆動信号を出力する。
これにより、IGBT23aとIGBT23bとにより、加熱コイル11aを駆動するハーフブリッジインバータを構成する。
制御部45は、インバータ回路23のIGBT23aおよびIGBT23bに、負荷回路の共振周波数よりも高い高周波の駆動信号を出力する。
この駆動信号の周波数を可変することにより、インバータ回路23の出力が増減する。
また、図16(b)に示すように、駆動周波数を上昇させると、加熱コイル11aに供給される高周波電流の周波数が、負荷回路の共振周波数から離れ、加熱コイル11aへの投入電力が減少する。
火力を増加させる場合には、駆動信号の1周期におけるIGBT23aのオン時間(IGBT23bのオフ時間)の比率(オンデューティ比)を大きくして、1周期における電圧印加時間幅を増加させる。
また、火力を低下させる場合には、駆動信号の1周期におけるIGBT23aのオン時間(IGBT23bのオフ時間)の比率(オンデューティ比)を小さくして、1周期における電圧印加時間幅を減少させる。
また、図16(b)の例では、駆動信号の1周期T12におけるIGBT23aのオン時間T12a(IGBT23bのオフ時間)と、IGBT23aのオフ時間T12b(IGBT23bのオン時間)との比率が同じ場合(オンデューティ比が50%)の場合を図示している。
これにより、加熱コイル11aへの投入電力が一定の状態で、入力電流(又はコイル電流)の所定時間当たりの時間変化量ΔIを求めることができる。
本実施の形態3においては、フルブリッジ回路を用いたインバータ回路23について説明を行う。
図17は、実施の形態3に係る誘導加熱調理器の駆動回路の一部を示す図である。なお、図17においては、上記実施の形態1の駆動回路50との相違点のみを図示している。
本実施の形態3では、1つの加熱口に対して2つの加熱コイルが設けられている。2つの加熱コイルは、例えば、それぞれ直径が異なり、同心円状に配置されている。ここでは、直径の小さい加熱コイルを内コイル11bと称し、直径の大きい加熱コイルを外コイル11cと称する。
なお、加熱コイルの数及び配置は、これに限定されない。例えば、加熱口の中央に配置した加熱コイルの周囲に複数の加熱コイルを配置する構成でも良い。
内コイル用アームは、内コイル11bが接続されたアームで、IGBT231a、IGBT231b、ダイオード231c、及びダイオード231dで構成されている。
外コイル用アームは、外コイル11cが接続されたアームで、IGBT233a、IGBT233b、ダイオード233c、及びダイオード233dで構成されている。
同様に、制御部45は、内コイル用アームのIGBT231aとIGBT231b、外コイル用アームのIGBT233aとIGBT233bを交互にオンオフする駆動信号を出力する。
これにより、共通アームと内コイル用アームとにより、内コイル11bを駆動するフルブリッジインバータを構成する。また、共通アームと外コイル用アームとにより、外コイル11cを駆動するフルブリッジインバータを構成する。
外コイル11cおよび共振コンデンサ24dにより構成される負荷回路は、共通アームの出力点と、外コイル用アームの出力点(IGBT233aとIGBT233bの接続点)との間に接続されている。
内コイル11bに流れるコイル電流は、コイル電流検出手段25cにより検出する。コイル電流検出手段25cは、例えば、内コイル11bに流れる電流のピークを検出し、加熱コイル電流のピーク値に相当する電圧信号を制御部45に出力する。
外コイル11cに流れるコイル電流は、コイル電流検出手段25dにより検出する。コイル電流検出手段25d、例えば、外コイル11cに流れる電流のピークを検出し、加熱コイル電流のピーク値に相当する電圧信号を制御部45に出力する。
共通アーム及び内コイル用アームのスイッチング素子に出力される駆動信号は、内コイル11bおよび共振コンデンサ24cにより構成される負荷回路の共振周波数よりも高い駆動周波数の範囲で可変して、負荷回路に流れる電流が負荷回路に印加される電圧と比較して遅れ位相で流れるように制御する。
また、共通アーム及び外コイル用アームのスイッチング素子に出力される駆動信号は、外コイル11cおよび共振コンデンサ24dにより構成される負荷回路の共振周波数よりも高い駆動周波数の範囲で可変して、負荷回路に流れる電流が負荷回路に印加される電圧と比較して遅れ位相で流れるように制御する。
図18(a)は高火力状態における各スイッチの駆動信号と各加熱コイルの通電タイミングの例である。
図18(b)は低火力状態における各スイッチの駆動信号と各加熱コイルの通電タイミングの例である。
なお、図18(a)及び(b)に示す通電タイミングは、各アームの出力点(IGBTとIGBTの接続点)の電位差に関係するものであり、内コイル用アームの出力点および外コイル用アームの出力点に対して共通アームの出力点が低い状態を「ON」で示している。また、内コイル用アームの出力点および外コイル用アームの出力点に対して共通アームの出力点が高い状態および同電位の状態を「OFF」で示している。
また、制御部45は、共通アームの駆動信号より位相の進んだ駆動信号を、内コイル用アームのIGBT231aとIGBT231b、外コイル用アームのIGBT233aとIGBT233bに出力する。なお、各アームの駆動信号の周波数は同一周波数であり、オンデューティ比も同一である。
したがって、共通アームへの駆動信号と、内コイル用アームおよび外コイル用アームへの駆動信号との位相差を増減することにより、内コイル11bおよび外コイル11cに印加する高周波電圧を調整することができ、内コイル11bと外コイル11cに流れる高周波出力電流と入力電流を制御することができる。
図18(a)の例では、アーム間の位相αが180°の場合を図示している。また、各アームの駆動信号のオンデューティ比が50%の場合、つまり、1周期T13におけるオン時間T13aとオフ時間T13bとの比率が同じ場合を図示している。
この場合、駆動信号の1周期T14における、内コイル11b、外コイル11cの通電オン時間幅T14aと、通電オフ時間幅T14bとが同じ比率となる。
図18(b)の例では、アーム間の位相αを図18(a)と比較して小さくした場合を図示している。なお、各アームの駆動信号の周波数及びオンデューティ比は、図18(a)と同じである。
この場合、駆動信号の1周期T14における、内コイル11b、外コイル11cの通電オン時間幅T14aは、アーム間の位相αに応じた時間となる。
このように、アーム相互間の位相差によって、内コイル11b、外コイル11cへの投入電力(火力)を制御することができる。
これにより、内コイル11b、外コイル11cへの投入電力が一定の状態で、入力電流(又はコイル電流)の所定時間当たりの時間変化量ΔIを求めることができる。
このため、内コイル11bおよび外コイル11cを共に加熱動作させた場合において、コイル電流検出手段25c又はコイル電流検出手段25dの何れか一方が、故障などでコイル電流値が検出できない場合であっても、他方の検出値によって、コイル電流の所定時間当たり時間変化量ΔIを検出することが可能となる。
また、制御部45は、コイル電流検出手段25cで検出されたコイル電流の所定時間当たりの時間変化量ΔIと、コイル電流検出手段25dで検出されたコイル電流の所定時間当たりの時間変化量ΔIとをそれぞれ求め、それぞれ時間変化量ΔIのうち大きい方を用いて、上記実施の形態1で説明した各判断動作を行うようにしても良い。また、それぞれの時間変化量ΔIの平均値を用いて、上記実施の形態1で説明した各判断動作を行うようにしても良い。
このような制御を行うことで、コイル電流検出手段25c又はコイル電流検出手段25dの何れか検出精度が低い場合であっても、コイル電流の所定時間当たりの時間変化量ΔIを、より精度良く求めることができる。
Claims (14)
- 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電力を供給する駆動回路と、
前記駆動回路の駆動を制御し、前記加熱コイルに供給される高周波電力を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態で、前記駆動回路への入力電流および前記加熱コイルに流れるコイル電流の少なくとも何れか一方の時間変化量(ΔI)を求め、
前記加熱コイルへの電力供給開始から前記時間変化量(ΔI)が設定値以下になるまでの第一の時間(t1)を計測し、
前記第一の時間(t1)と、前記第一の時間(t1)の間における、前記入力電流および前記コイル電流の少なくとも何れか一方の電流変化量(I1)と、に応じて、前記加熱コイルに供給される高周波電力を制御する
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記第一の時間(t1)が短く、前記電流変化量(I1)が小さい程、前記加熱コイルに供給される高周波電力を小さくする
ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記第一の時間(t1)が短く、前記電流変化量(I1)が小さい程、加熱初期段階における前記被加熱物の内容物の熱負荷が小さいと推定し、
推定した熱負荷に応じて前記加熱コイルに供給される高周波電力を制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態で求めた前記時間変化量(ΔI)が、前記設定値以下になってから第二の時間(Δt)を経過したあとに、前記加熱コイルに供給される高周波電力を低下させる制御を行い、
前記第二の時間(Δt)を、前記第一の時間(t1)と電流変化量(I1)とに応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記第一の時間(t1)が短く、前記電流変化量(I1)が小さい程、前記第二の時間(Δt)を短くする
ことを特徴とする請求項4に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態で求めた前記時間変化量(ΔI)が、前記設定値以下となったあと、前記駆動回路の駆動周波数を増加させて、前記加熱コイルに供給される高周波電力を低下させる制御を行い、
前記駆動周波数の増加量を、前記第一の時間(t1)と電流変化量(I1)とに応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記第一の時間(t1)が短く、前記電流変化量(I1)が小さい程、前記駆動周波数の増加量を小さくする
ことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数またはスイッチング素子のオンデューティ比を可変することで、前記加熱コイルに供給される高周波電力を低下させる
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 動作モードの選択操作を行う操作部と、
報知手段と、を備え、
前記制御部は、
前記動作モードとして、水の湯沸し動作を設定する湯沸しモードが選択された場合、前記駆動回路を駆動させ、
前記時間変化量(ΔI)が前記設定値以下となった後に、湯沸しが完了した旨を前記報知手段により報知させる
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記第一の時間(t1)が時間基準値より短く、かつ、前記電流変化量(I1)が電流基準値より小さい場合、
前記時間変化量(ΔI)が前記設定値以下となった時に、湯沸しが完了した旨を前記報知手段により報知させる
ことを特徴とする請求項9に記載の誘導加熱調理器。 - 前記被加熱物の負荷判定処理を行う負荷判定手段を備え、
前記制御部は、
前記負荷判定手段の判定結果に応じて、前記駆動回路を駆動させる際の駆動周波数を設定する
ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記駆動回路の駆動周波数を固定した状態において、前記駆動回路のスイッチング素子のオンデューティ比を固定した状態にする
ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記駆動回路は、
2つのスイッチング素子を直列に接続したアームを少なくとも2つ有するフルブリッジインバータ回路により構成され、
前記制御部は、
前記フルブリッジインバータ回路の、前記スイッチング素子の駆動周波数を固定した状態において、前記2つのアームの相互間の前記スイッチング素子の駆動位相差と、前記スイッチング素子のオンデューティ比とを固定した状態にする
ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記駆動回路は、
2つのスイッチング素子を直列に接続したアームを有するハーフブリッジインバータ回路により構成され、
前記制御部は、
前記ハーフブリッジインバータ回路の、前記スイッチング素子の駆動周波数を固定した状態において、前記スイッチング素子のオンデューティ比を固定した状態にする
ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/JP2013/068086 WO2015001610A1 (ja) | 2013-07-02 | 2013-07-02 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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