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JP5924409B2 - ワークの研磨方法およびワークの研磨装置 - Google Patents
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JP5924409B2 - ワークの研磨方法およびワークの研磨装置 - Google Patents

ワークの研磨方法およびワークの研磨装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば半導体ウェーハなどのワークの表裏面を研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨方法および研磨装置に関する。
研磨に供するワークの典型例であるシリコンウェーハなどの半導体ウェーハの製造において、より高精度な平坦度品質や表面粗さ品質の半導体ウェーハを得るために、研磨パッドを有する一対の定盤で半導体ウェーハを挟み、その表裏面を同時に研磨する両面研磨が行われている。半導体ウェーハに要求される形状(主に全面及び外周の平坦度合)は、その用途によって様々であり、それぞれの要求に応じて半導体ウェーハの研磨量の目標を決定し、その研磨量を正確に制御することが必要である。特に、大規模集積回路の集積度の向上のためには、半導体ウェーハの平坦度は重要な要素の一つであるため、半導体ウェーハの研磨量を適切に制御する手法が求められている。
ここで、特許文献1には、ワークの研磨の進行に伴い、ワークの厚みが、ワークを保持するキャリアプレートの厚みと等しくなったときの、定盤を駆動するモータの駆動電流の変化(具体的には電流値の変曲点)を検出して、研磨を終える研磨方法が記載されている。この研磨方法は、モータの駆動電流、すなわち定盤のトルクの変化に基づいて研磨の終了を検知する方法である。
また、特許文献2には、半導体ウェーハの両面研磨装置の定盤負荷電流値を測定し、その定盤負荷電流値の標準偏差を基準時間ごとに算出して、その標準偏差の変化から研磨の進行度を推定する半導体ウェーハの研磨方法が記載されている。さらに、研磨の進行にともなう摩擦抵抗の減少に起因して、定盤負荷電流値の標準偏差が小さくなり、標準偏差の最小値が、ウェーハの厚みとキャリアプレートの厚みが等しくなった時点であると考えられる旨が記載されている。この研磨方法は、定盤のトルクの標準偏差に基づいて、研磨の進行状況を推定する研磨方法である。
特開2004−363181号公報 特開2012−69897号公報
しかしながら、特許文献1に記載の研磨方法では、ワークがキャリアプレートよりも厚い段階では定盤に設けられた研磨パッドがキャリアプレートに接触せず、ワークがキャリアプレートと等しい厚みになって初めて研磨パッドがキャリアプレートに接触するような、限定的な装置構成でしか、電流値の変曲点を検出できないと思われる。また、変曲点を検出できる場合でも、変曲点を検知できるのは電流値が最小になった後、すなわちワークがキャリアプレートと等しい厚みに到達した後なので、変曲点検知後に研磨を終えたのではワークの研磨過多を防ぐことはできず、ワークの研磨終了の正確性に劣る。また、この研磨方法では、研磨終了前においては研磨の進行度合いを把握することはできない。このように、特許文献1に記載の研磨方法では研磨量を高精度に制御することはできない。
また、特許文献2に記載の研磨方法では以下の理由により、半導体ウェーハの研磨量を高精度に制御することはできない。まず、両面研磨装置を動かすために定常的に発生する作動電流やノイズなどの背景負荷に比べて、摩擦抵抗の変化に起因する負荷電流値が大幅に小さい場合には、背景負荷自体のバラツキに埋もれてしまうために、標準偏差の変化を判別することは難しい。さらに、標準偏差の変化を判別できたとしても、算出される標準偏差には摩擦起因のバラツキに加えて背景負荷に起因するバラツキも含まれおり、背景起因のバラツキ自体が揺らぐため、研磨量を把握する精度は十分でない。また、標準偏差の最小値は、標準偏差が最小値を取る時点よりも後でしか検出できないため、標準偏差の最小値の検出後に研磨を終えたのでは、やはりワークの研磨終了の正確性に劣る。つまり、特許文献2の記載の研磨方法でも、研磨量の制御の精度が十分に得られない。
そこで本発明では、上記課題に鑑み、ワークの研磨量の制御をより高精度に行うことができるワークの研磨方法およびワークの研磨装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成すべく本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、以下に述べる知見を得た。
すなわち、キャリアプレートの中心から離間した位置に中心を有する保持孔にワークを保持し、キャリアプレートを上定盤および下定盤間で挟み、研磨装置を駆動すると、キャリアプレートの回転ごとに上定盤および下定盤の中心とワークの中心との距離が周期的に変化する。キャリアプレートの駆動機構、上定盤または下定盤のトルクの中には、この距離の周期的な変化に同期して周期的に変化するトルク成分があり、トルクの測定値からこのトルク成分を抽出することができた。このトルク成分は、背景負荷の影響を受けにくい指標であった。さらに、このトルク成分の振幅は、研磨の進行にともない減少し、特に、ワークがキャリアプレートと等しい厚みになると著しく減少することを見出した。本発明者らは、このような知見に基づき、本発明を完成するに至った。
本発明の要旨構成は以下のとおりである。
本発明によるワークの研磨方法は、
キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔に保持されたワークを、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤で挟み、前記キャリアプレートを駆動機構により回転させ、かつ、前記上定盤および下定盤を回転させることにより、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨方法であって、
前記駆動機構、前記上定盤および下定盤のトルクのうち、少なくとも一つのトルクを測定し、
前記距離の周期的な変化に起因するトルク成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記トルク成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記トルク成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御することを特徴とする。
また、本発明による研磨方法において、それぞれ1つのワークを配設した複数の前記キャリアプレートを前記上定盤および下定盤間に配設し、それぞれの前記ワークについて前記距離が揃って変化することが好ましい。
また、本発明による研磨方法において、前記トルク成分の振幅がなくなったとき、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記トルク成分の変化がなくなったとき、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記トルク成分の差がなくなったときに、前記ワークの研磨を終了することが好ましい。
また、本発明による研磨方法において、前記上定盤および下定盤の両方のトルクを測定し、両方のトルクを用いて前記ワークの研磨量を制御することが好ましい。
また、本発明による研磨方法において、前記ワークはシリコンインゴットをスライスして得られたシリコンウェーハであることが好ましい。
さらに、本発明による他のワークの研磨方法は、
キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔に保持されたワークを、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤で挟み、前記キャリアプレートを駆動機構により回転させ、かつ、前記上定盤および下定盤を回転させることにより、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨方法であって、
前記駆動機構のモータの電流値、ならびに前記上定盤および下定盤の少なくとも一方を回転させるモータの電流値のうち、少なくとも一つの電流値を測定し、
前記距離の周期的な変化に起因する電流値成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記電流値成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記電流値成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御することを特徴とする。
また、本発明によるワークの研磨装置は、
キャリアプレートと、
該キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔と、
該保持孔に保持されたワークを挟み込み、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤と、
前記キャリアプレートを回転させる駆動機構、ならびに、前記上定盤および下定盤をそれぞれ回転させる一対のモータと、
を有し、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨装置であって、
前記駆動機構、前記上定盤および下定盤のトルクのうち、少なくとも一つのトルクを測定する測定部と、
前記距離の周期的な変化に起因するトルク成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記トルク成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記トルク成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明による他のワークの研磨装置は、
キャリアプレートと、
該キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔と、
該保持孔に保持されたワークを挟み込み、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤と、
前記キャリアプレートを回転させる駆動機構、ならびに、前記上定盤および下定盤をそれぞれ回転させる一対のモータと、
を有し、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨装置であって、
前記駆動機構のモータの電流値、ならびに前記上定盤および下定盤の少なくとも一方を回転させる前記一対のモータの電流値のうち、少なくとも一つの電流値を測定する測定部と、
前記距離の周期的な変化に起因する電流値成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記電流値成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記電流値成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明のワークの研磨方法およびワークの研磨装置によれば、上定盤および下定盤の中心とワークの中心との距離が周期的に変化することに起因して周期的に変化する駆動機構のトルク成分および定盤を回転させるためのトルク成分を捉えることができ、この成分の振幅等に基づいてワークの研磨量をより高精度に制御することが可能となった。
本発明の一実施形態に従うワークの研磨装置の模式図である。 本発明の一実施形態に従うワークの研磨方法において、研磨初期の状態を説明するための図であって、(A)は定盤の中心とワークの中心との距離Dが最短となるときを示す模式図であり、(B)は距離Dが最長となるときを示す模式図であり、(C)は(A)におけるI−I断面図であり、(D)は(B)におけるII−II断面図であり、(E)は距離Dと研磨時間との関係を示す図であり、(F)は距離Dと定盤にかかるトルク成分との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に従うワークの研磨方法において、研磨末期の状態を説明するための図であって、(A)は定盤の中心とワークの中心との距離Dが最短となるときを示す模式図であり、(B)は距離Dが最長となるときを示す模式図であり、(C)は(A)におけるIII−III断面図であり、(D)は(B)におけるIV−IV断面図であり、(E)は距離Dと研磨時間との関係を示す図であり、(F)は距離Dと定盤にかかるトルク成分との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に従うワークの研磨方法において、キャリアプレートの回転角を説明する図であって、(A)は回転前の図であり、(B)は回転中の図である。 本発明の一実施形態に従うワークの研磨方法において、キャリアプレートの回転角とトルク成分との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に従うワークの研磨方法において、複数のワークの表裏面を同時に研磨する場合の、これら複数のワーク同士の好適な位置関係を示す模式図であって、(A)は各ワークの距離Dが最短で揃う状態を示し、(B)は各ワークの距離が最長で揃う状態を示す。 実施例1において、研磨時間とトルク成分の振幅との関係を示すグラフである。 実施例1において、トルク成分の振幅とウェーハの厚さとの関係を示すグラフである。 実施例1において、トルク成分の振幅とGBIRとの関係を示すグラフである。 実施例1において、トルク成分の振幅とESFQRの最大値との関係を示すグラフである。 実施例2において、研磨時間とトルク成分の振幅との関係を示すグラフである。 実施例2において、トルク成分の振幅とウェーハの厚さとの関係を示すグラフである。 実施例2において、トルク成分の振幅とGBIRとの関係を示すグラフである。 実施例2において、トルク成分の振幅とESFQRの最大値との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に従うワークの研磨装置1および研磨方法を説明する。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に従うワークの研磨装置1を具体的に説明する。研磨装置1は、ワーク20を保持するための保持孔40を有するキャリアプレート30と、研磨パッド60a,60bがそれぞれ設けられた上定盤50aおよび下定盤50bと、上定盤50aおよび下定盤50bをそれぞれ回転させる一対のモータ90aおよび90bとを含む。保持孔40の中心は、キャリアプレート30の中心から離間して位置する。上定盤50aおよび下定盤50bは保持孔40に保持されたワーク20を一定の圧力で挟み込むことができる。モータ90aおよび90bは、上定盤50aおよび下定盤50bを逆方向に回転させる。また、キャリアプレート30には、上定盤50aと下定盤50bとの間に設けられたサンギア70およびインターナルギア80と噛み合わせるための外周ギア(図示せず)が設けられている。ここで、サンギア70および/またはインターナルギア80は、モータ90aおよび90bとは異なるモータにより駆動し、キャリアプレート30を回転させる駆動機構である。キャリアプレート30の外周ギアが、サンギア70およびインターナルギア80と噛み合わさり、キャリアプレート30を回転させる。なお、サンギア70、インターナルギア80および外周ギアのギア噛み合わせについては、研磨装置1を簡略化するために図示しない。また、インターナルギア80は、円周方向に多数の回転駆動軸ピンを配置した個々の軸ピンから構成され、個々の軸ピンがキャリプレート30の外周ギアに噛み合わさることで、キャリアプレート30を回転させる。ただし、個々の軸ピンについては研磨装置1を簡略化するために図示しない。また、簡略化のため、図1において、インターナルギア80の一つの軸ピンのモータ90cのみ図示し、サンギア70のモータを図示しない。
このようなギアの噛み合わせにより、キャリアプレート30は、モータ90bによる下定盤50bの回転ならびにサンギア70および/またはインターナルギア80の回転にともない、キャリアプレート30の中心を中心軸として回転しつつ(以下、単に「自転」という。)、上定盤50aおよび下定盤50bの中心を中心軸としてサンギア70の周りを回転する(以下、単に「公転」という。)。本実施形態では、保持孔40の中心がキャリアプレート30の中心から離間して位置する、すなわち、キャリアプレート30の中心に対してワーク20は偏心しているため、自転の1回転ごとに、上定盤50aおよび下定盤50bの中心とワーク20の中心との距離が周期的に変化する。研磨装置1は、挟み込んだキャリアプレート30を自転かつ公転させながら、研磨パッド60aおよび60bと滴下スラリー(図示せず)とにより、ワーク20の表裏面を同時に化学機械研磨する。
さらに、研磨装置1はモータ90aおよび90b、ならびに、90cおよび/または図示しないモータの電流値を測定する後述の測定部110を有する。つまり測定部110は、上定盤50aおよび下定盤50bならびに駆動機構(すなわちサンギア70および/またはインターナルギア80)のトルクを測定する。また、研磨装置1は、制御部120を有する。制御部120の行なう制御の詳細は後述する。
ここで図2および3を用いて、ワーク20への研磨の進行に応じて、上定盤50aのトルクの変化を説明する。なお、下定盤50bおよび駆動機構のトルクの変化も同様である。図2(A),(B)および図3(A),(B)に示すように、下定盤50bの回転および駆動機構の駆動にともない、キャリアプレート30は自転かつ公転しつつ、自転1回ごとに、上定盤50aおよび下定盤50bの中心とワーク20の中心との距離Dが周期的に変化する。図2(E)および図3(E)は、距離Dが研磨時間に対して周期的に変化する様子を図示したものである。
ここで、図2(C),(D)に示すように、研磨の初期ではワーク20の方がキャリアプレート30よりも厚みがあるため、両定盤50a,50bから受ける圧力はワーク20の中心部に集中する。そのため、上定盤50aのトルクの中には、両定盤50a,50bの中心とワーク20の中心との距離Dの周期的な変化(すなわちキャリアプレート30の自転の回転周期)に同期して周期的に変化するトルク成分が存在する(図2(F))。このような距離Dの周期的な変化に同期して周期的に変化するトルク成分を、以下単に「トルク成分」という。
一方、図3(C),(D)に示すように、研磨の末期では、ワーク20の厚みとキャリアプレート30の厚みが揃う。そのため、距離Dによらず、キャリアプレート30およびワーク20が両定盤50a,50bから受ける圧力は均質となる。そのため、上記トルク成分はその距離Dにかかわらず一定になる(図3(F))。
また、研磨の中間段階においては、研磨の初期に比べて、ワーク20の厚みとキャリアプレート30の厚みの差が減少していく。そのため、研磨初期にはワーク20中心部に集中していた両定盤50a,50bから受ける圧力は、徐々に分散されていく。そのため、上記トルク成分の最大変位は、研磨の進行に応じて減少していく。
このように、上記トルク成分の振幅は、研磨初期から研磨の進行に伴い徐々に減少し、研磨末期すなわちワーク20の厚みがキャリアプレート30と等しくなると、ほぼゼロとなる。(トルク成分そのものがなくなると考えてよい。)
測定部110により得られる上定盤50aのトルクの実測値の中には、上記トルク成分のほかに、研磨装置1を動かすための作動電流やノイズなどの背景負荷も含まれる。しかし、上定盤50aのトルクから上記トルク成分を抽出することができる。具体的には、検出したトルク信号を、その検出時のキャリアプレートの回転角度によって整理した後に、その振動波形を算出することにより可能となる。振動波形の算出に際しては、例えば最小二乗法等による三角関数への近似法を用いることができる。振動波形の算出方法は上述した手法以外に、例えば,キャリアプレート回転角度ごとの平均化、FFT(Fast Fourier Transform)等による周波数解析等の手法を用いることができる。そのため、トルク成分の振幅は研磨装置1を動かすための作動電流やノイズなどの背景負荷の影響を排除した指標となる。したがって、トルクの測定値からトルク成分を抽出し、さらにトルク成分の振幅を算出すれば、その振幅の変化に基づいてワーク20の研磨量を制御することができる。
測定部110は、ワーク20の研磨中に、モータ90aの電流値を測定する。本実施形態では、上定盤50aのトルクは、上定盤50aを回転させるモータ90aの電流値として把握できる。制御部120は、上記の抽出方法により、この電流値の測定値から、上記トルク成分に対応した電流値成分を抽出し、この電流値成分の振幅に基づいて、ワーク20の研磨量を制御する。例えば、あらかじめ試験用のワーク20を用いて電流値成分(すなわちトルク成分)の振幅とワーク20の研磨量との対応関係を測定し、この対応関係を研磨装置1に記録しておく。その後、同種のワーク20を研磨しながら、モータ90aの電流値を測定して得られた電流値成分の振幅を上記対応関係に当てはめれば、任意の時点でのワーク20の研磨量が把握でき、ワーク20の研磨量を高精度に制御することができる。また、あらかじめ振幅とワーク20の研磨量との対応関係を研磨装置1に記録しておかなくても、研磨の進行にともなう電流値成分の振幅の変化(振幅の減少)を用いれば、研磨量を制御することができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に従うワークの研磨装置によれば、作動電流やノイズなどの背景負荷の影響を排除して、上定盤および下定盤の中心とワークの中心との距離Dの周期的な変化に同期して変化するトルク成分を捉えることができ、このトルク成分の振幅に基づいてワークの研磨量を高精度に制御することが可能となる。さらに、かかる装置により、本発明に従うワークの研磨方法を行うことができる。
なお、本実施形態では上定盤50aのトルクを用いているが、下定盤50bのトルクを測定し、そのトルク成分を抽出してもよく、上定盤50aおよび下定盤50bのトルクそれぞれを抽出するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態における上定盤50aのトルクに替えて、駆動機構のうち、例えばインターナルギア80のトルクを測定し、そのトルク成分を抽出してもよい。もちろん、インターナルギア80のトルクならびに上定盤50aおよび下定盤50bのトルクそれぞれを抽出するようにしてもよい。また、駆動機構のうち、インターナルギア80のトルクに替えて、サンギア70のトルクを測定し、そのトルク成分を抽出してもよい。
ここで、本発明では、上記トルク成分の振幅に替えて、以下の2つの指標によっても研磨量の制御が可能である。第1の指標は、キャリアプレートが特定の回転角をとる時点でのトルク成分である。第2の指標は、キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点でのトルク成分の差である。以下詳細に説明する。
まず、図4(A),(B)を用いてキャリアプレートの回転角θを説明する。回転角θに関しては、キャリアプレート30の公転を考慮する必要はなく、自転による回転のみを考える。図4(A)は、特定の時点でのキャリアプレート30およびワーク20を示し、この状態を回転角ゼロと仮定する。図4(A)において、点Pはキャリアプレート30の中心点であり、点Pからワーク20への距離が最大になる点がQである。図4(B)は、キャリアプレート30が所定角θだけ自転した後の図である。図4(B)において、点Pからワーク20の距離が最大になる点がQであり、点Q、点P、点Qのなす角度が回転角θとなる。
図5は、キャリアプレート20の回転角とトルク成分との関係を示す図である。図5に示すように、第1の指標として、キャリアプレート30が特定の回転角をとる時点でのトルク成分(C、C、・・・)に基づいてワーク20の研磨量を制御してもよい。また、第2の指標として、キャリアプレート30が異なる特定の2つの回転角をとる時点でのトルク成分の差(D−E、D−E、・・・)に基づいてワーク20の研磨量を制御してもよい。これらの指標も、研磨の進行に応じて値が減少し、ワーク20の厚みがキャリアプレート30と等しくなると、ゼロになるからである。なお、トルク成分の振幅については図5に示すように、例えばそれぞれ1周期内の最大値と最小値の差の半分であるA、最大値と平均値の差であるA、または平均値と最小値の差であるAなど、各種の定義が可能であり、どのように定義してもよい。
キャリアプレート30は、例えばステンレス鋼(SUS: Steel special Use Stainless)、あるいはエポキシ、フェノール、ポリイミドなどの樹脂にガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維などの強化繊維を複合した繊維強化プラスチックなど、任意の材質のものを用いることができ、耐摩耗性を向上させるように、これら材質の表面にダイヤモンドライクカーボンを塗布したものも用いることができる。また、キャリアプレート30は保持孔40以外にも、滴下スラリー保持用の溝などを有してもよく、厚みはワーク20の厚みよりも薄くなるように設定される。
化学機械研磨のためには、研磨パッド60aおよび60bやスラリーは任意のものを用いることができ、例えば研磨パッドとしては、ポリエステル製の不織布からなるパッド、ポリウレタン製のパッドなどを用いることができる。滴下スラリーとしては、例えば遊離砥粒を含むアルカリ性水溶液、遊離砥粒を含まないアルカリ性水溶液などを用いることができる。
上定盤50aおよび下定盤50bは、互いに同回転速度で逆方向に回転させることが望ましい。サンギア70、インターナルギア80とキャリアプレート30の外周ギアと噛み合わさり、キャリアプレート30は自転するのは既述のとおりである。ここで、キャリアプレート30の自転速度を一定にすることが望ましく、これにより、研磨開始からの時間によってキャリアプレートの回転周期を把握して、トルク成分の振幅を確実に算出することができる。しかし、自転速度が一定でなくても例えば回転計などを用いて、キャリアプレート30の回転角度を測定することにより、トルク成分の振幅を算出できるので、本発明に従う研磨方法を実施することができる。この場合、特定の回転角をとる時点でのトルク成分、または、異なる特定の2つの回転角をとる時点でのトルク成分の差を用いることもできる。なお、上記実施形態では、研磨装置1はキャリアプレート30を自転かつ公転させて研磨するが、インターナルギア80の回転を制御して、キャリアプレート30を自転のみさせることにより研磨しても、本発明に従う研磨方法を実施できる。
また、トルクの測定は、既述のようにモータ90aの電流値の測定により行なうことができるが、他にもトルクセンサー等を用いてトルクを測定してもよい。
また、同時に複数枚のワークを研磨する場合には、図6(A),(B)に示すように、それぞれ1つのワーク21〜25を配設した複数のキャリアプレート31〜35を上定盤50aおよび下定盤50bの間に配設し、それぞれのワーク21〜25について、両定盤50a,50bの中心とワーク21〜25の中心との距離D〜Dが揃って変化することが好ましい。図6(A)は、距離D〜Dが揃って最小となる状態を示し、図6(B)は、距離D〜Dが揃って最長となる状態を示す。この場合、それぞれのワーク21〜25に起因する上記トルク成分の周期的な変化が一致する。したがって、ワークごとにトルクが相殺されず、むしろ強めあうため、トルクの測定値からトルク成分をより確実に抽出することができ、一度に複数枚のワークの研磨量を高精度に制御することができる。なお、トルク成分が抽出できる限りは、図6のように距離D〜Dが完全に一致する必要がないことは勿論である。
また、トルク成分が抽出できる限りは、2枚以上のワークを一つのキャリアプレートに配設しても、本発明に従う研磨方法を行うことができる。
また、研磨量の制御に当たっては、トルク成分の振幅が実質的になくなったときに、研磨を終了することも好ましい。ここで、振幅が実質的になくなったときとは、すなわちトルク成分の変化がなくなったときであり、かかる状況は既述のとおり、ワーク20の厚さとキャリアプレート30の厚さが揃ったときである。したがって、トルク成分の振幅が実質的になくなったときに研磨を終了することで、ワーク20の目標研磨量をキャリアプレート30の厚みとして正確に定めることができる。なお、トルク成分の振幅が実質的になくなったときとは、トルク成分の振幅が研磨初期の振幅に比べて無視できる程度になったとき(例えば5%未満)や、検出下限値になったときのことを意味する。
既述の第1の指標である、キャリアプレートが特定の回転角をとる時点でのトルク成分の変化がなくなったときや、第2の指標である、キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点でのトルク成分の差がなくなったときも、同様に研磨を終了することが好ましい。
他にも、ワーク20の厚さがキャリアプレート30の厚さよりも厚い時点を研磨量の目標とする場合には、トルク成分の振幅が実質的になくなる前に研磨を終了すればよい。例えば、ワーク20の目標厚みに応じて、研磨初期のトルク成分の振幅の30%、10%などに達した時点で研磨を終了すればよい。また、キャリアプレート30の厚さよりもさらに薄くなるように研磨する場合には、上記振幅が実質的になくなった後に、さらに目標の研磨量に相当する研磨時間を設定し、設定した研磨時間分だけ研磨を続行すればよい。このようにして、ワーク20の目標研磨量を正確に定めることができる。
さらに本発明では、上定盤50aおよび下定盤50bの両方のトルクを測定し、両方のトルクを用いてワーク20の研磨量を制御してもよい。例えば、上定盤50aのトルク測定値から得られるトルク成分の振幅と、下定盤50bのトルク測定値から得られる振幅との平均値を用いることで測定誤差を低減することにより、ワーク20の研磨量の制御をより高精度に行うことができる。第1および第2の指標についても同様である。これに加えて、駆動機構のトルク成分を用いてワーク20の研磨量を制御してもよい。
さらに、本発明ではシリコンインゴットをスライスして得られたシリコンウェーハを研磨することも好ましい。酸化膜などを有しないシリコンウェーハであっても、膜の有無によらずに、研磨の進行に応じてトルク成分は減少する。そのため、本発明のようにトルク成分の振幅の変化に基づけば、単結晶または多結晶シリコンインゴットをスライスして得られたシリコンウェーハであっても、研磨量の制御を正確に行うことができる。
しかし、本発明が対象とするワークはシリコンウェーハに限定されない。例えば、SiCウェーハ、サファイアウェーハ、および化合物半導体ウェーハなど、両面研磨を行う任意のワークが本発明の対象とするワークに含まれる。
また、図1〜4,6では、ワーク20の形状は円形に図示されているが、キャリアプレート30の中心から離隔した位置にワーク20の中心があれば、ワーク20およびキャリアプレート30が円形である必要はない。例えばワーク20が円形の一部が切り取られた形状や四角形などの多角形でも、本発明に従う研磨方法を適用できる。
次に、本発明の効果をさらに明確にするため、以下の実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例に何ら制限されるものではない。
(実施例1)
前述の図1および図6に示した構成の研磨装置を用いて、試験を行った。研磨に供するワークとして、初期の厚さ753μm、直径300mm、結晶方位(110)、P型のシリコンウェーハを用いた。研磨時間は1000秒間、1500秒間、1800秒間、2200秒間、2500秒間の5通りとして、両面研磨を行った。5つのキャリアプレートには、初期の厚さ746μmであるエポキシ樹脂製のプレートを用いた。また、シリコンウェーハの中心は、キャリアプレートの中心から30mm離隔して位置させた。研磨パッドにはニッタ・ハース社製発泡ウレタン研磨布MHN15を用い、研磨スラリーにはニッタ・ハース社製スラリーNalco2350を用いた。昇降機により一定圧力でキャリアプレートを上下定盤間で挟持しながら、上定盤および下定盤を互いに逆方向に回転させた。キャリアプレートは、インターナルギア、サンギアおよびキャリアプレートの外周ギアの噛み合わせにより上定盤と同方向に10rpmで等速回転させて、キャリアプレート内に装填した5枚のシリコンウェーハの表裏面を研磨した。なお、上定盤、下定盤、インターナルギアおよびサンギアは、それぞれ異なるモータにより回転させた。
また、上定盤を回転させるモータの電流値を用いて1秒ごとに測定することにより、研磨中のトルクを測定した。測定したトルクから、トルク成分の振幅を最小二乗法による三角関数への近似法を用いることにより算出した。なお、本実施例において振幅は、トルク成分の最大値と最小値の差の半分により求めた。
上記5通りの研磨時間での研磨終了時におけるトルク成分の振幅を図7に示す。なお、図7において、縦軸の研磨終了時の振幅は、研磨時間が1000秒の場合の研磨終了時における振幅を100%としたときの相対値を用いて示しており、図8〜10においても同様である。
図8に、研磨終了時におけるトルク成分の振幅とウェーハの厚さとの関係を示す。
さらに、図9に、トルク成分の振幅とウェーハ外周部近傍のGBIR(Grobal Backside Ideal focal plane Range)との関係を示す。ここで、GBIRとは、ウェーハ全面の平坦度を示す指標であり、値が小さいほど平坦度が高いことを意味する。具体的には、ウェーハの裏面を完全に吸着したと仮定した場合におけるウェーハの裏面を基準として、ウェーハ全体の最大変位と最小変位との差を算出することにより求められる。本実施例においては平坦度測定装置(KLA-Tencor社製:WaferSight)を用いて測定した。
また、図10に、トルク成分の振幅とウェーハ外周部近傍のESFQR(Edge flatness metric, Sector based, Front surface referenced, Site Front least sQuares Range)の最大値との関係を示す。ここで、ESFQRとは、値が小さいほど平坦度が高いことを意味し、ウェーハ全周の外周領域に形成した扇形の領域(セクター)内のSFQRを測定したものである。本実施例では、平坦度測定装置(KLA-Tencor社製:WaferSight)を用いて測定した。なお、SFQR(Site Front least sQuares Range)とは、SEMI規格にかかる、ウェーハの外周部の平坦度を示す指標である。このSFQRは、具体的にはウェーハから所定寸法の矩形状のサンプルを複数取得し、取得した各サンプルについて最小二乗法により求められた基準面からの最大変位量の絶対値の和を算出することにより求めるものである。
図7から、研磨が進むにつれて、トルク成分の振幅がゼロに収束していくことがわかる。さらに、図8〜10から、トルク成分の振幅と、ウェーハの厚さおよび平坦度には強い相関関係があることがわかる。つまり、本発明によれば、ウェーハの厚さだけでなく、ウェーハの平坦度まで制御できることがわかる。したがって、本発明の研磨方法によってウェーハの研磨量を正確に制御できることがわかる。
(実施例2)
上定盤を回転させるモータの電流値に替えて、駆動機構としてのインターナルギアのモータの電流値を測定した以外は、実施例1と同様にシリコンウェーハの表裏面を研磨した。研磨時間は1000秒間、1500秒間、1800秒間、2000秒間、2200秒間、2500秒間の6通りとした。実施例1と同様に、インターナルギアのモータの電流値からトルクを測定し、測定したトルクから、トルク成分の振幅を算出した。
研磨終了時におけるトルク成分の振幅を図11に示す。図12に、研磨終了時におけるトルク成分の振幅とウェーハの厚さとの関係を示す。図13に、トルク成分の振幅とウェーハ外周部近傍のGBIRとの関係を示す。図14に、トルク成分の振幅とウェーハ外周部近傍のESFQRの最大値との関係を示す。
図11から、実施例1と同様に、研磨が進むにつれて、トルク成分の振幅がゼロに収束していくことがわかる。さらに、実施例1と同様に、図12〜14から、トルク成分の振幅と、ウェーハの厚さおよび平坦度には強い相関関係があることもわかる。したがって、駆動機構のトルク成分によっても、ウェーハの研磨量を正確に制御できることがわかる。
本発明のワークの研磨方法およびワークの研磨装置によれば、上定盤および下定盤の中心とワークの中心との距離が周期的に変化することに起因して周期的に変化する定盤を回転させるためのトルク成分を捉えることができ、この成分の振幅に基づいてワークの研磨量をより高精度に制御することが可能となった。
1 研磨装置
20 ワーク
30 キャリアプレート
40 保持孔
50a 上定盤
50b 下定盤
60a 研磨パッド
60b 研磨パッド
70 サンギア
80 インターナルギア
90a モータ
90b モータ
90c モータ
110 測定部
120 制御部

Claims (8)

  1. キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔に保持されたワークを、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤で挟み、前記キャリアプレートを駆動機構により回転させ、かつ、前記上定盤および下定盤を回転させることにより、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨方法であって、
    前記駆動機構、前記上定盤および下定盤のトルクのうち、少なくとも一つのトルクを測定し、
    前記距離の周期的な変化に起因するトルク成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記トルク成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記トルク成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御することを特徴とするワークの研磨方法。
  2. それぞれ1つのワークを配設した複数の前記キャリアプレートを前記上定盤および下定盤間に配設し、それぞれの前記ワークについて前記距離が揃って変化する請求項1に記載のワークの研磨方法。
  3. 前記トルク成分の振幅がなくなったとき、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記トルク成分の変化がなくなったとき、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記トルク成分の差がなくなったとき、前記ワークの研磨を終了する請求項1または2に記載のワークの研磨方法。
  4. 前記上定盤および下定盤の両方のトルクを測定し、両方のトルクを用いて前記ワークの研磨量を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載のワークの研磨方法。
  5. 前記ワークはシリコンインゴットをスライスして得られたシリコンウェーハである請求項1〜4のいずれか1項に記載のワークの研磨方法。
  6. キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔に保持されたワークを、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤で挟み、前記キャリアプレートを駆動機構により回転させ、かつ、前記上定盤および下定盤を回転させることにより、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨方法であって、
    前記駆動機構のモータの電流値、ならびに前記上定盤および下定盤の少なくとも一方を回転させるモータの電流値のうち、少なくとも一つの電流値を測定し、
    前記距離の周期的な変化に起因する電流値成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記電流値成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記電流値成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御することを特徴とするワークの研磨方法。
  7. キャリアプレートと、
    該キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔と、
    該保持孔に保持されたワークを挟み込み、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤と、
    前記キャリアプレートを回転させる駆動機構、ならびに、前記上定盤および下定盤をそれぞれ回転させる一対のモータと、
    を有し、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨装置であって、
    前記駆動機構、前記上定盤および下定盤のトルクのうち、少なくとも一つのトルクを測定する測定部と、
    前記距離の周期的な変化に起因するトルク成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記トルク成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記トルク成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御する制御部と、
    を有することを特徴とするワークの研磨装置。
  8. キャリアプレートと、
    該キャリアプレートに設けられ、その中心から離間した位置に中心を有する保持孔と、
    該保持孔に保持されたワークを挟み込み、研磨パッドがそれぞれ設けられた上定盤および下定盤と、
    前記キャリアプレートを回転させる駆動機構、ならびに、前記上定盤および下定盤をそれぞれ回転させる一対のモータと、
    を有し、前記キャリアプレートの回転ごとに前記上定盤および下定盤の中心と前記ワークの中心との距離が周期的に変化するとともに、前記ワークの表裏面を前記研磨パッドにより同時に研磨するワークの研磨装置であって、
    前記駆動機構のモータの電流値、ならびに前記上定盤および下定盤の少なくとも一方を回転させる前記一対のモータの電流値のうち、少なくとも一つの電流値を測定する測定部と、
    前記距離の周期的な変化に起因する電流値成分の振幅、前記キャリアプレートが特定の回転角をとる時点での前記電流値成分、または、前記キャリアプレートが異なる特定の2つの回転角をとる時点での前記電流値成分の差に基づいて、前記ワークの研磨量を制御する制御部と、
    を有することを特徴とするワークの研磨装置。
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