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JP5924986B2 - 消音エンクロージャシステム - Google Patents
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JP5924986B2 - 消音エンクロージャシステム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば発電機等の騒音源を防音するための消音エンクロージャシステムに関する。
工事現場などでの騒音源に対する従来の防音手段として、例えば特許文献1には、騒音源を板金等で完全に覆ってしまう防音ボックスが開示されている。
しかしながら、騒音源が発電機等のように熱を発生する場合、前述のような防音ボックスによって騒音源を密閉してしまうと、防音ボックス内に熱がこもって温度が上昇するという問題が生じる。
それに対して、例えば特許文献2には、発熱を伴う騒音源を防音するための防音装置が開示されている。図13は、特許文献2に開示されている従来の防音装置の内部構成を示す図である。
図13に示すように、従来の防音装置1は、熱及び音を発生する装置2を包被するハウジング3と、ハウジング3内に設けられた吸気ダクト4とを備えている。ハウジング3には、外気を取り入れるための吸入口5と、ハウジング3内の空気を排出するための排気口6とが設けられている。吸気ダクト4の一方側は吸入口5と連通し、他方側はハウジング3内と連通している。吸気ダクト4は、装置2の近傍に併設されており、吸気ダクト4は、ハウジング3の吸入口5が設けられた側から吸入口5と対向する側の近傍位置に跨って設けられている。ハウジング3内の中間部には、ハウジング3内を下部ハウジング8と上部ハウジング9とに区分し、且つ下部ハウジング8内と上部ハウジング9内とを連通し得るように仕切板7が設けられている。
特開2007−334168号公報 特開2010−186144号公報
しかしながら、図13に示す従来の防音装置1においては、下部ハウジング8、上部ハウジング9、吸気ダクト4及び仕切板7がそれぞれ、複雑に成形されたグラスウール等の吸音材を外板と積層した構造を有するため、防音装置1の外形寸法が、騒音源(熱及び音を発生する装置2)と比して、かなり大きくなってしまう。
また、防音装置1内が仕切板7によって下部ハウジング8と上部ハウジング9とに区分されていると共に、防音装置1内を吸気ダクト4が横断するので、防音装置1の内部構成が複雑になってしまう。このため、防音装置1内に作業員が入って、騒音源となる発電機等を操作することが困難になってしまう。
前記に鑑み、本発明は、発電機等の騒音源を防音する装置を小型化しつつ、該装置内での温度の上昇及び作業性の悪化を防止することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る消音エンクロージャシステムは、吸音材を含むエンクロージャ本体と、前記エンクロージャ本体に設けられた吸気口と、前記エンクロージャ本体に設けられた排気口と、前記吸気口に設けられた防音ガラリと、前記排気口と連通するように前記エンクロージャ本体の外側に設けられた消音器とを備えている。
本発明に係る消音エンクロージャシステムによると、エンクロージャ本体に設けられた吸気口からの音漏れを防音ガラリによって防止すると共に、エンクロージャ本体に設けられた排気口からの音漏れを消音器によって防止するため、騒音源に対する防音を確実に行うことができる。また、エンクロージャ本体に吸気口と排気口とを別々に設けているため、騒音源から発生する熱がエンクロージャ本体内にこもって温度が上昇してしまうことを防止することができる。これにより、騒音源となる発電機等のオーバーヒートを防止できる。さらに、排気口と連通する消音器をエンクロージャ本体外側に設けているため、エンクロージャ本体内のスペースを確保して作業性の悪化を防止することができる。
以上のように、本発明に係る消音エンクロージャシステムによると、従来技術のように内部構成を複雑にすることなくシステム全体を簡素化して騒音源に近いサイズまで小型化を図りつつ、騒音源を防音することができると共に、エンクロージャ本体内での温度の上昇及び作業性の悪化を防止することができる。
本発明に係る消音エンクロージャシステムにおいて、前記排気口は、前記吸気口よりも高い位置に設けられていてもよい。例えば、排気口をエンクロージャ本体天井部に設けると共に吸気口をエンクロージャ本体側部に設けてもよい。
このようにすると、吸気口から取り入れられる空気よりも高温の排気が排気口から排出されやすくなるので、換気効率を向上させて温度上昇を抑制することができる。
本発明に係る消音エンクロージャシステムにおいて、前記排気口と連通するように前記エンクロージャ本体内に設けられたダクトをさらに備えていてもよい。
このようにすると、騒音源からの高温の排気をダクトを用いて排気口に効率的に送り出すことができるので、換気効率をより一層向上させることができる。また、例えば、ダクトを騒音源の直上に配置すれば、作業性の悪化も防止することができる。
本発明によると、例えば発電機等の騒音源を防音でき且つ該装置内での温度の上昇及び作業性の悪化を防止できる小型消音エンクロージャシステムを実現することができる。
図1は、実施形態に係る消音エンクロージャシステムの外観を示す図である。 図2は、図1に示す消音エンクロージャシステムのうち防音ガラリ及び消音器を取り外した状態で、エンクロージャ本体の一部を切り欠いて騒音源を見えるようにした図である。 図3は、実施形態に係る消音エンクロージャシステムにおけるエンクロージャ本体の骨格部分の詳細例を示す図である。 図4(a)及び(b)はそれぞれ、実施形態に係る消音エンクロージャシステムにおける防音ガラリの構成の一例を示す縦断面図及び横断面図である。 図5は、実施形態に係る消音エンクロージャシステムにおける消音器の横断面図である。 図6は、比較例に係る消音エンクロージャシステムの外観を示す図である。 図7は、125kV発電機を騒音源として、防音対策を講じなかった場合、比較例に係る消音エンクロージャシステムを用いた場合、及び、実施形態に係る消音エンクロージャシステムを用いた場合のそれぞれについて、防音特性を測定した結果を示す図である。 図8は、125kV発電機を騒音源として、比較例に係る消音エンクロージャシステムを用いた場合、及び、実施形態に係る消音エンクロージャシステムを用いた場合のそれぞれについて、エンクロージャ本体内の温度変化を測定した結果を示す図である。 図9は、変形例に係るエンクロージャ本体の外観を示す図である。 図10(a)は、変形例に係るエンクロージャ本体において外殻板同士を連結している様子の一例を示す横断面図であり、図10(b)は、変形例に係るエンクロージャ本体において外殻板の連結体を締め付けている様子の一例を示す模式図である。 図11(a)は、変形例に係るエンクロージャ本体において外殻板同士を連結している様子の他例を示す横断面図であり、図11(b)は、変形例に係るエンクロージャ本体において外殻板の連結体を締め付けている様子の他例を示す模式図である。 図12は、変形例に係る消音エンクロージャシステムの構成を模式的に示す図である。 図13は、従来の防音装置の内部構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る消音エンクロージャシステムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る消音エンクロージャシステムの外観を示す図である。
図1に示すように、消音エンクロージャシステム100は、例えば発電機等の騒音源200(図2参照)を覆うエンクロージャ本体50と、エンクロージャ本体50の側部に設けられた吸気口51と、エンクロージャ本体50の天井部に設けられた排気口52(図2参照)と、吸気口51に設けられた防音ガラリ30と、排気口52と連通するようにエンクロージャ本体50の外側に設けられた消音器40とを備えている。ここで、図2は、図1に示す消音エンクロージャシステム100のうち防音ガラリ30及び消音器40を取り外した状態で、エンクロージャ本体50の一部を切り欠いてエンクロージャ本体50内の騒音源200を部分的に見えるようにした図である。
本実施形態では、図1に示すように、エンクロージャ本体50の形状は直方体であり、該直方体の各辺に配置された鋼材からなる骨格部分10と、該直方体の上面及び4側面にはめ込まれている複数の吸音パネル20とからエンクロージャ本体50が構成されている。吸音パネル20としては、例えば、外部側に鋼板等の強度を持つ板材が配置され、内部側に多数の微細孔(吸音孔)を持つ多孔板が配置され、且つ、該両板材の間にグラスウール等の吸音材が充填されたものを用いてもよい。
図3は、エンクロージャ本体50のうちの骨格部分10の詳細例を示す図である。
図3に示すように、骨格部分10は、前記直方体の側部4コーナー及び長辺側2側面の中央(鉛直方向)に沿って配置された6本の台座付きH型鋼材11を有している。
また、前記直方体の長辺側2側面の各上辺及び各下辺となる4本のC型鋼材12が各H型鋼材11に取り付けられている。ここで、下辺となるC型鋼材12と上辺となるC型鋼材12とは互いの開口部が対向するように配置されている。これにより、下辺となるC型鋼材12と上辺となるC型鋼材12との間に、前記直方体の長辺側2側面を構成する吸音パネル20をスライドさせながらはめ込むことができる。
また、前記直方体の一の短辺側側面の上辺及び下辺となる2本のC型鋼材13が各H型鋼材11に取り付けられている。ここで、下辺となるC型鋼材13と上辺となるC型鋼材13とは互いの開口部が対向するように配置されている。これにより、下辺となるC型鋼材13と上辺となるC型鋼材13との間に、前記直方体の短辺側1側面を構成する吸音パネル20をスライドさせながらはめ込むことができる。
また、前記直方体の他の短辺側側面においては、上辺及び該側面の中央(水平方向)に2本のC型鋼材13が各H型鋼材11に取り付けられている。ここで、該各C型鋼材13は互いの開口部が対向するように配置されている。これにより、該各C型鋼材13の間に、前記直方体の他の短辺側側面の上部を構成する吸音パネル20をスライドさせながらはめ込むことができる。
また、前記直方体の他の短辺側側面においては、下辺及び該側面の中央(水平方向)に2本のC型鋼材14が各H型鋼材11に取り付けられている。ここで、該各C型鋼材14は互いの開口部が対向するように配置されている。これにより、該各C型鋼材14の間に、前記直方体の他の短辺側側面の下部を構成する防音ガラリ30をスライドさせながらはめ込むことができる。
また、前記直方体の上面においては、各長辺となる2本のH型鋼材15が各H型鋼材11の頂部に取り付けられている。ここで、該各H型鋼材15は互いの開口部が対向するように配置されている。これにより、該各H型鋼材15の間に、前記直方体の上面を構成する吸音パネル20をスライドさせながらはめ込むことができる。さらに、消音器40の支持部材となる3本のH型鋼材16が前記直方体上面の短辺方向に沿って且つ非開口側を上下にして前記各H型鋼材15上に取り付けられている。
図4(a)及び(b)はそれぞれ、防音ガラリ30の構成の一例を示す縦断面図及び横断面図である。図4(a)及び(b)に示すように、防音ガラリ30は、枠部材31と、枠部材31内に配置された吸音材32とを有している。吸音材32は、枠部材31に取り付けられた保持具33によって枠部材31内の外部側に配置されている。また、吸音材32の内部側に対向する面は、多数の微細孔(吸音孔)を持つ多孔板34によって覆われている。
図5は、消音器40の横断面図である。図5に示すように、消音器40は、例えばスプリッタ型消音器であり、第1周波数帯の音を吸音するための第1ユニット40aと、第1周波数帯よりも低い第2周波数帯の音を吸音するための第2ユニット40bと、第1周波数帯よりも高い第3周波数帯の音を吸音するための第3ユニット40cとを有している。ここで、第1ユニット40aは、エンクロージャ本体50の排気口52と連接するように配置されている。第1ユニット40aと排気口52とは直結されていてもよいし、又はダクトを介して接続されていてもよい。また、第1ユニット40aにおける第2ユニット40b側を除く各内壁面及び中央部には吸音材41aが配置されている。これにより、第1ユニット40a内において、排気流路42aは2つに分岐される。第2ユニット40bは、第1ユニット40aの排気流路42aと連通する分岐した排気流路42bを有しており、第3ユニット40cは、第2ユニット40bの排気流路42bと連通し且つ外部に通じる分岐した排気流路42cを有している。また、第3ユニット40cにおける第2ユニット40b側及び外部側を除く各内壁面及び中央部には吸音材41cが配置されている。
以上に説明した本実施形態の消音エンクロージャシステム100によると、吸音パネル20を用いて構成されたエンクロージャ本体50に設けられた吸気口51からの音漏れを防音ガラリ30によって防止すると共に、エンクロージャ本体50に設けられた排気口52からの音漏れを消音器40によって防止する。このため、騒音源200に対する防音を確実に行うことができる。また、エンクロージャ本体50に吸気口51と排気口52とを別々に設けているため、騒音源200から発生する熱がエンクロージャ本体50内にこもって温度が上昇してしまうことを防止することができる。これにより、騒音源200となる発電機等のオーバーヒートを防止できる。さらに、排気口52と連通する消音器40をエンクロージャ本体50の外側に設けているため、エンクロージャ本体50内のスペースを確保して作業性の悪化を防止することができる。
従って、本実施形態の消音エンクロージャシステム100によると、従来技術のように内部構成を複雑にすることなくシステム全体を簡素化して騒音源200に近いサイズまで小型化を図りつつ、騒音源200を防音することができると共に、エンクロージャ本体50内での温度の上昇及び作業性の悪化を防止することができる。
また、本実施形態の消音エンクロージャシステム100によると、排気口52をエンクロージャ本体50の天井部に設けていると共に吸気口51をエンクロージャ本体50の側部に設けている。言い換えると、排気口52を吸気口51よりも高い位置に設けている。このため、吸気口51から取り入れられる空気よりも高温の排気が排気口52から排出されやすくなるので、換気効率を向上させて温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態の消音エンクロージャシステム100によると、エンクロージャ本体50の側部に設けた吸気口51に防音ガラリ30を取り付けることによって、吸気口51からの音漏れを防止している。このため、吸気口51の外側に消音器を取り付ける場合と比較して、消音エンクロージャシステム100の設置面積を低減することができ、吸気口51の内側に消音器を取り付ける場合と比較して、エンクロージャ本体50内のスペースを確保して作業性の悪化を防止することができる。
また、本実施形態の消音エンクロージャシステム100によると、骨格部分10に吸音パネル20をはめ込むことによってエンクロージャ本体50を構成しているため、騒音源200のサイズに応じたエンクロージャ本体50の組立を容易に行うことができる。また、吸音パネル20をスライド可能にしているため、エンクロージャ本体50内への出入りを容易に行うことができる。
図6は、比較例に係る消音エンクロージャシステムの外観を示す図である。図6に示すように、比較例の消音エンクロージャシステム150が本実施形態の消音エンクロージャシステム100と異なっている点は、エンクロージャ本体50の側部に吸気口51が設けられていないこと、並びに防音ガラリ30及び消音器40を用いていないことである。ここで、比較例の消音エンクロージャシステム150においては、エンクロージャ本体50の天井部に設けられた排気口52が吸気口としても機能する。尚、図6において、エンクロージャ本体50の一部を切り欠いてエンクロージャ本体50内の騒音源200を部分的に見えるようにしている。
図7は、125kV発電機を騒音源200として、防音対策を講じなかった場合、比較例の消音エンクロージャシステム150を用いた場合、及び、本実施形態の消音エンクロージャシステム100を用いた場合のそれぞれについて、防音特性を測定した結果を示している。図7において、横軸は音波の周波数を、縦軸は音響パワーレベルを示している。尚、図7の左端には、音響パワーレベルのO.A.値(オーバーオール値:各周波数でのレベルの合計)を示している。
図7に示すように、比較例の消音エンクロージャシステム150を用いた場合にも、防音対策を講じなかった場合と比較して、ある程度の防音効果(O.A.値で99.9dBから95.2dBまでの低減)が得られている。しかし、本実施形態の消音エンクロージャシステム100を用いた場合には、防音対策を講じなかった場合と比較して、非常に優れた防音効果(O.A.値で99.9dBから87.4dBまでの低減(約12dBの低減))が得られている。
また、図8は、125kV発電機を騒音源200として、比較例の消音エンクロージャシステム150を用いた場合、及び、本実施形態の消音エンクロージャシステム100を用いた場合のそれぞれについて、エンクロージャ本体50内の温度変化を測定した結果を示している。図8において、横軸は発電機の稼働時間を、縦軸は温度(外気温からの上昇温度)を示している。
図8に示すように、比較例の消音エンクロージャシステム150においては、エンクロージャ本体50に設けた1箇所の排気口52のみによって吸換気を行うため、エンクロージャ本体50内に発電機からの排気ガスがこもって顕著な温度上昇が生じている。それに対して、本実施形態の消音エンクロージャシステム100においては、エンクロージャ本体50に吸気口51と排気口52とを別々に設けているため、エンクロージャ本体50内に発電機からの排気ガスがこもりにくくなるので、温度上昇を十分に抑制することができる。
尚、本実施形態においては、エンクロージャ本体50の形状を直方体に設定した。しかし、エンクロージャ本体50の形状は、対象となる騒音源200の形状等に応じて、骨格部分10及び吸音パネル20を用いて任意に設定可能である。また、エンクロージャ本体50の構成部材は、前述のような骨格部分10及び吸音パネル20の組合せに特に限定されるものではない。例えば、吸音材を用いてエンクロージャ本体を一体成型してもよい。この場合、一体成型したエンクロージャ本体に出入り用の扉を設けてもよい。
図9は、変形例に係るエンクロージャ本体50の外観を示す図である。尚、図9においては、エンクロージャ本体50の天井部、及び、エンクロージャ本体50の側部のうち防音ガラリ30が取り付けられる側部の図示を省略している。図9に示すエンクロージャ本体50は、各吸音パネル20を外殻板25によって覆い、該外殻板25を複数連結することによって構成されている。ここで、外殻板25におけるエンクロージャ内部(つまり騒音源200)に向き合う面は、複数の孔が設けられたパンチング面25aとなっている。図10(a)は、吸音パネル20を覆った外殻板25同士を連結している様子を示す横断面図である。図10(a)に示すように、各外殻板25には、パンチング面25aから突出するように鍵構造26及び27が設けられている。鍵構造26は、パンチング面25aの内側に凹んだ凹部を有しており、鍵構造27は、パンチング面25aの外側に突き出た凸部を有している。これにより、一の外殻板25の鍵構造26の凹部と、他の外殻板25の鍵構造27の凸部とを嵌め合わすことにより、一の外殻板25と他の外殻板25とを連結することができる。ここで、図10(b)に示すように、例えば外殻板25同士の連結方向に延びる金属棒や金属パイプなどの第1連結部材150を鍵構造26及び27の嵌合部に接するように配置し、第1連結部材150を跨ぐ金属板などの一対の第2連結部材151を第1連結部材150の上下において鍵構造26及び27のそれぞれに固定し、各第2連結部材151を貫通するボルトなどの第3連結部材152によって、パンチング面25aに垂直な方向(つまり外殻板25の厚さ方向)から第1連結部材150を通じて外殻板25の連結体に荷重を加えても良い。このように外殻板25の連結体を締め付けることによって、外殻板25同士の隙間が塞がれ、エンクロージャ本体50による防音効果を向上させることができる。
尚、図10(a)には、外殻板25のパンチング面25a側に鍵構造26及び27を設けた場合を示したが、これに代えて、図11(a)に示すように、外殻板25のパンチング面25aの反対側に鍵構造26及び27を設けてもよい。この場合にも、図10(b)に示す場合と同様に、図11(b)に示すように、連結部材150〜152によって外殻板25の連結体を締め付けることができ、それによって、エンクロージャ本体50による防音効果を向上させることができる。また、この場合、図10(a)及び(b)に示す場合と比較して、連結部材150〜152がエンクロージャ本体50の外側に配置されるため、エンクロージャ本体50内部スペースを狭めることなく、前述の効果を得ることができる。
また、外殻板25の連結体の締め付け方は、図10(a)及び(b)並びに図11(a)及び(b)に示す場合に限られるものではなく、例えば、外殻板25の鍵構造26及び27を利用して、外殻板25の幅方向(つまりパンチング面25aに平行な方向)に沿って外殻板25の連結体を締め付けるように荷重を加えても良い。
また、本実施形態においては、エンクロージャ本体50の側部に吸気口51を設けると共にエンクロージャ本体50の天井部に排気口52を設けたが、エンクロージャ本体50における吸気口51及び排気口52の取り付け位置は特に限定されるものではない。但し、排気口52が吸気口51よりも高い位置に設けられていれば、エンクロージャ本体50内にファンやダクト等を配置しなくても、換気効率を向上させて温度上昇を抑制することができる。また、騒音源200自体に吸気口及び排気口がある場合には、該吸気口の近くにエンクロージャ本体50の吸気口51を配置させると共に該排気口の近くにエンクロージャ本体50の排気口52を配置させると、換気効率がさらに向上する。また、吸気口51及び排気口52の大きさ及び形状等も特に限定されるものではないが、防音効果を向上させるためには、吸気口51及び排気口52の大きさは小さい方が好ましく、温度上昇の抑制効果を向上させるためには、吸気口51及び排気口52の大きさは大きい方が好ましい。
また、本実施形態においては、防音ガラリ30の構成として、図4(a)及び(b)に示す構成を例示したが、防音ガラリ30の構成は、設置対象となる吸気口51の大きさ及び形状等や要求される防音効果の程度等に応じて任意に設定可能であることは言うまでもない。
また、本実施形態においては、消音器40として、スプリッタ型消音器を用いたが、これに代えて、他のタイプの消音器、例えば干渉型消音器若しくは拡張型消音器等を用いてもよいし、又は、異なる消音構造を組み合わせたハイブリッド消音器を用いてもよい。また、異なる周波数帯の音を吸音する3ユニット40a、40b、40cから消音器40を構成したが、消音器40を構成するユニットの数や消音特性等は、対象となる騒音源200の種類や要求される防音効果の程度等に応じて任意に設定可能であることは言うまでもない。さらに、図示は省略しているが、排気口52に防音ガラリを設けてもよい。このようにすると、防音性能をより一層向上させることができる。この場合、該防音ガラリによって十分な防音効果を得ることができれば、消音器40を設けなくてもよい。
また、本実施形態の消音エンクロージャシステム100において、例えば図12に示すように、排気口52と連通するようにエンクロージャ本体50内にダクト53を設けてもよい。このようにすると、騒音源200からの高温の排気をダクト53を用いて排気口52に効率的に送り出すことができるので、換気効率をより一層向上させることができる。特に、図12に示すように、騒音源200における発熱部(例えば排気口)210の直上にダクト53を配置すれば、作業性の悪化も防止することができる。また、騒音源200における発熱部210とダクト53とを連通させてもよい。このようにすると、該発熱部210からの排気を漏れなくエンクロージャ本体50の排気口52に排出させることが可能となり、より一層の温度上昇抑制効果を得ることができる。さらに、図示は省略しているが、エンクロージャ本体50内での作業性を悪化させない範囲で、換気効率を向上させるためのファンをエンクロージャ本体50内に設けてもよい。
また、本実施形態において、例えば図12に示すように、例えば防振台や防振マット等の防止部材60の上に騒音源200を載置してもよい。このようにすると、騒音源200の載置場所、例えば地面等を振動の形で伝搬する騒音を低減することができる。また、例えば図12に示すように、該防止部材60上にエンクロージャ本体50も載置することにより、消音エンクロージャシステム100が該防止部材60を含む構成にしてもよい。
また、本実施形態において、騒音源200として、発電機を例示したが、発電機は直流発電機であってもよいし、交流発電機であってもよい。また、発電機以外にも、例えば、溶接機、変圧器、真空ポンプ、削岩機又は地固め機等の各種の建設機械、金属加工機械又は土木機械等にも本発明は適用可能である。さらに、クレーン等の可動物体における騒音発生部にも本発明は適用可能である。
本発明は、例えば発電機等の騒音源を防音するための消音エンクロージャシステムとして有用である。
10 骨格部分
11、15、16 H型鋼材
12、13、14 C型鋼材
20 吸音パネル
25 外殻板
25a パンチング面
26、27 鍵構造
30 防音ガラリ
31 枠部材
32 吸音材
33 保持具
34 多孔板
40 消音器
40a 第1ユニット
40b 第2ユニット
40c 第3ユニット
41a、41c 吸音材
42a、42b、42c 排気流路
50 エンクロージャ本体
51 吸気口
52 排気口
53 ダクト
60 防止部材
100 消音エンクロージャシステム
150、151、152 連結部材
200 騒音源
210 発熱部

Claims (4)

  1. 吸音材を含むエンクロージャ本体と、
    前記エンクロージャ本体に設けられた吸気口と、
    前記エンクロージャ本体に設けられた排気口と、
    前記吸気口に設けられた防音ガラリと、
    前記排気口と連通するように前記エンクロージャ本体の外側に設けられた消音器とを備えた消音エンクロージャシステムであって、
    前記エンクロージャ本体の形状は直方体であり、
    前記エンクロージャ本体は、
    記直方体の各辺に配置された鋼材からなる骨格部分と、
    前記吸音材を有し、前記直方体の側面及び上面にはめ込まれた複数の吸音パネルとで構成され
    前記鋼材が、互いの開口部が対向するように配置されたH型鋼材又はC型鋼材を含み、当該H型鋼材又は当該C型鋼材の間に、複数の前記吸音パネルがはめ込まれていることを特徴とする消音エンクロージャシステム。
  2. 請求項1に記載の消音エンクロージャシステムにおいて、
    前記排気口は、前記吸気口よりも高い位置に設けられていることを特徴とする消音エンクロージャシステム。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載の消音エンクロージャシステムにおいて、
    前記排気口と連通するように前記エンクロージャ本体内に設けられたダクトをさらに備えていることを特徴とする消音エンクロージャシステム。
  4. 請求項1に記載の消音エンクロージャシステムにおいて、
    前記消音器は、スプリッタ型消音器、干渉型消音器、拡張型消音器又は互いに異なる複数の消音構造を組み合わせたハイブリッド消音器であることを特徴とする消音エンクロージャシステム。
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