JP5935975B2 - 光学部材位置調整装置、投影光学系及びその調整方法、並びに露光装置 - Google Patents
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Description
一般に、光学系では組み立てた後で、目標とする光学性能が得られるように、鏡筒等に対する複数の光学部材の位置関係(位置及び角度)を調整する必要がある。しかしながら、例えばマルチレンズ型投影光学系の場合には、複数の部分投影光学系が近接して配置されているため、個々の部分投影光学系中の光学部材の位置を効率的に調整することが困難であり、調整時間が長いとともに、目標とする光学性能がさらに高くなると、調整が困難になる恐れがあった。
本発明の態様は、このような事情に鑑み、光学系中の光学部材の位置を容易に効率的に調整できるようにすることを目的とする。
また、第6の態様によれば、露光光でマスクのパターンを介して基板を露光する露光装置が提供される。この露光装置は、そのマスクを移動するマスクステージと、第3又は第4の態様の投影光学系と、その基板を移動する基板ステージと、を備えるものである。
なお、一対のスリットB4A,B4Bは、後述する弾性ヒンジ部55A,55Bを残すように、光軸AX1の回りに対して、対称にかつ180°より小さい角度で形成される。
また、スリットB4A,B4Bの端部、即ち、弾性ヒンジ部55A,55Bの近傍は、+X方向に折れ曲がった折り曲げ部を有する形状である。
レンズ36Aの外縁部は第1支持部54A1内の収容部54A1a(支持部)に環状の押さえ部材B2(図5(A)参照)によって固定され、第3支持部54A3の側面の4箇所の平坦部に設けた連結板58Aによって、第3支持部54A3が図3の第3鏡筒部50cに固定されている。スリットB4A,B4B等の折れ曲げ部及び端部は可撓性を増すために円形に形成されている。スリットB4A,B4B,B3A,B3Bの折り曲げ部等の形状等は、例えばワイヤカット放電加工機等で加工できる。
なお、1対のスリットB13,B14は、後述する弾性ヒンジ部61A,61Bを残すように、光軸AX1の回りにほぼ対称にほぼ180°の角度で形成され、かつ端部に半径方向に折り曲げられた折り曲げ部を有する形状である。
レンズ40Aの外縁部は第1支持部60A1内の収容部60A1a(支持部)に環状の押さえ部材B12(図7(A)参照)によって固定され、第3支持部60A3の外周部が複数のボルトB11によって第3鏡筒部50c内の端面50c4に固定されている。スリットB13〜B16の端部は可撓性を増すために円形に形成されている。スリットB13〜B16の折り曲げ部等の形状は、例えばワイヤカット放電加工機等で加工できる。
また、図6(A)において、第3支持部60A3(第3鏡筒部50c)に対して第2支持部60A2(第1支持部60A1及びレンズ40A)は、弾性ヒンジ部61C,61Dを介して第2方向R2に沿った回転軸B18の回りに第2の駆動機構63Aによって回転駆動される。図7(B)に示すように、第2の駆動機構63Aは、第2支持部60A2(又は第1支持部60A1でもよい)の弾性ヒンジ部61Aの近傍に一端部が固定された連結用の板ばね65Aと、第4鏡筒部50dの外面にボルト63A2で固定されてスリット部50d2を通過した板ばね64Aの他端部がボルト等で固定された支持部63A1と、支持部63A1と第4鏡筒部50dの外面との間に設置された厚さが調整可能なワッシャ63A3と、を有する。ワッシャ63A3の厚さを調節して、板ばね65Aの他端部をX方向に押し引きすることで、点線の位置D4で示すように、第2支持部60A2(ひいてはレンズ40A)を回転できる。板ばね65Aにも板ばね64Aと同様に図6(B)に示すように2箇所(又は1箇所でもよい)のフレクシャ部が形成されている。
次に、本実施形態の投影システムPSの光学特性又は結像特性の調整方法の一例につき図8のフローチャートを参照して説明する。まず、図8のステップ102で、投影システムPSの複数の部分投影光学系PLA〜PLGの各部材の製造、各部材の組立調整、及び光学系フレーム26に対する装着が行われる。次のステップ104で、各部分投影光学系PLA〜PLGの第1の調整装置8Aを使用して図3の第1鏡筒50内の第1反射屈折系G1Pの粗調整を行い、第3の調整装置8Cを使用して第2鏡筒52内の第2反射屈折系G2Pの粗調整を行う。次のステップ106で、例えば波面収差計測装置(不図示)等を用いて波面収差を計測しながら、各部分投影光学系PLA〜PLGの第2の調整装置8Bを使用して第1反射屈折系G1Pの微調整を行い、第4の調整装置8Dを使用して第2反射屈折系G2Pの微調整を行う。これらの調整に際して、調整装置8A〜8Dの操作部(マイクロメータ56A2及びワッシャ62A3等)は第1鏡筒50及び第2鏡筒52の外面に出ているため、マルチレンズ型の投影システムPSであっても結像特性(波面収差)の調整をきわめて容易に効率的に行うことができる。
本実施形態の露光装置EXの投影システムPS(マルチレンズ型投影光学系)は、複数の部分投影光学系PLA〜PLGを備え、各部分投影光学系PLA〜PLGはそれぞれ粗調用の第1の調整装置8A及び微調用の第2の調整装置8Bを備えている。
そして、部分投影光学系PLA等の第1反射屈折系G1P内のレンズ36Aの第1鏡筒50に関する位置関係を調整する第1の調整装置8Aは、レンズ36Aを支持する環状の第1支持部54A1と、第1支持部54A1に対して、光軸AX1に垂直な第1方向R1に沿って対向するように配置された1対の弾性ヒンジ部55A,55Bを介して連結された環状の第2支持部54A2と、第2支持部54A2に対して、光軸AX1に垂直で第1方向R1に直交する第2方向R2に沿って対向するように配置された1対の弾性ヒンジ部55C,55Dを介して連結された環状の第3支持部54A3と、第3支持部54A3(第1鏡筒50)に対して第1支持部54A1(レンズ36A)を第1方向R1の回りに回転させる第1の駆動機構56Aと、第3支持部54A3に対して第2支持部54A2(レンズ36A)を第2方向R2の回りに回転させる第2の駆動機構57Aと、を備えている。そして、第1〜第3支持部54A1〜54A3は光軸AX1に沿って全体としてほぼ円筒状に連結されている。
また、第1〜第3支持部54A1〜54A3及び第1〜第3支持部60A1〜60A3はそれぞれ一体的に形成されているため、レンズ36A,40Aを安定に駆動できる、なお、第1〜第3支持部54A1〜54A3及び第1〜第3支持部60A1〜60A3のうちの少なくとも一つの部分を別体の部材から形成し、この別体の部材を弾性ヒンジ機構を介して他の部分に連結してもよい。
また、本実施形態の投影システムPSは、マスクMのパターン面(第1面)のパターンの像をプレートPTの表面(第2面)に形成する投影光学系であって、その第1面とその第2面との間に順に、かつその第2面に沿って(光軸AX1,AX2がプレートPTの表面に沿ったX方向に延びるように)配列されて、それぞれ中間像を形成する第1及び第2の反射屈折光学系G1P,G2Pを備えている。さらに、投影システムPSは、第1の反射屈折光学系G1P内のレンズ36A(第1の光学部材)及びレンズ40A(第2の光学部材)を支持するための第1及び第2の調整装置8A及び8Bと、第2の反射屈折光学系G2P内のレンズ36B(第3の光学部材)及びレンズ40B(第4の光学部材)を支持するための第3及び第4の調整装置8C及び8Dと、調整装置8A〜8Dの第3支持部54A3,60A3等が固定される第1鏡筒50及び第2鏡筒52と、を備えている。
また、本実施形態の露光装置EXは、照明光ELでマスクMのパターンを介してプレートPTを露光する露光装置において、マスクMを移動するマスクステージ21と、本実施形態の投影システムPS(投影光学系)と、プレートPTを移動するプレートステージ22と、を備えている。露光装置EXによれば、投影システムPSの結像特性を高精度に調整できるため、大面積のプレートPTに対してマスクMのパターンの像を高精度に露光できる。
まず、図6(A)のレンズ支持部材60Aの代わりに図9の第1変形例のレンズ支持部材60Cを使用してもよい。図9において、レンズ支持部材60Cは、レンズ40Aを支持する第1支持部60C1と、その外側の第2支持部60C2とを連結する弾性ヒンジ部61E,61Fが単に半円状のスリットの端部間にあり、第2支持部60C2と、その外側の第3支持部60C3とを連結する弾性ヒンジ部61G,61Hも単に半円状のスリットの端部間にある。この単純な形状のレンズ支持部材60Cを使用しても、弾性ヒンジ部61E,61Fを通る回転軸B17及び弾性ヒンジ部61G,61Hを通る回転軸B18の回りに板ばね64A,65Aを有する駆動機構によってレンズ40Aを回転できる。
なお、本実施形態のレンズ36Aの調整装置の代わりに、図12(A)、(B)に示す変形例の調整装置を使用してもよい。図12(A)は、その調整装置のレンズ支持部材54Dを示す。図12(A)において、レンズ支持部材54Dは、レンズ36Aを収容する環状の第1支持部54D1(第1環状部)と、第1支持部54D1に対して光軸AX1の回りに120°よりもわずかに小さい角度で形成された円弧状の3つのスリットF1,F2,F3を隔てて同心円状に配置された環状の第2支持部54C3(第2環状部)と、第2支持部54C3の一部に120°間隔で配置された3箇所の互いに同一形状の傾斜可能部54D2A,54D2B,54D2Cとを一体的に連結したものである。
また、上記の実施形態の露光装置EX又は露光方法を用いて、プレートPT上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、電子デバイス(マイクロデバイス)としての多数の液晶ディスプレイ又は液晶表示パネル(液晶表示素子)を得ることもできる。以下、図13のフローチャートを参照して、この製造方法の一例につき説明する。
上述の液晶表示パネル(液晶表示素子)の製造方法によれば、上記の実施形態の露光装置又は露光方法を用いてマスクMのパターンを基板(プレートPT)に転写する工程(ステップS401の一部)と、この工程によりそのパターンが転写されたそのプレートPTをそのパターンに基づいて加工(現像、エッチング等)する工程(ステップS401の他の部分)とを含んでいる。
なお、上記の実施形態のレンズを調整する調整装置8A〜8Dは、一つの結像光学系のみからなる投影光学系にも適用できる。この場合には、照明系ISは、全体として一つの照明領域を照明する一つの光学系から構成できる。
なお、上述の実施形態では、光源として超高圧水銀ランプを用いているが、これに限定されることなく、他の適当な光源を用いることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
Claims (17)
- 光学部材の位置を調整する装置において、
前記光学部材を支持する支持部を有する第1環状部と、
前記第1環状部とは異なる第2環状部と、
前記第2環状部とは異なる第3環状部と、
第1の方向に関する2つの位置で、前記第1環状部と前記第2環状部とを連結する第1の弾性ヒンジ部と、
前記第1の方向と交差した第2の方向に関する2つの位置で、前記第2環状部と前記第3環状部とを連結する第2の弾性ヒンジ部と、を備え、
前記第2の弾性ヒンジ部は、前記第1の弾性ヒンジ部が配置される、前記光学部材の光軸に垂直な平面内に設けられることを特徴とする光学部材位置調整装置。 - 前記第1環状部、前記第2環状部、及び前記第3環状部は一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学部材位置調整装置。
- 前記第3環状部に対して前記第1環状部を前記第1の方向の回りに回転させる第1駆動部と、
前記第3環状部に対して前記第2環状部を前記第2の方向の回りに回転させる第2駆動部と、をさらに備える請求項1又は2に記載の光学部材位置調整装置。 - 前記第3環状部は、鏡筒内に固定され、
前記第1駆動部は、前記第1環状部に固定される一端部と前記鏡筒に設けられた開口を介して前記鏡筒の外側に配置される他端部とを有する第1レバー部と、前記鏡筒に固定されて前記第1レバー部の前記他端部を変位させる変位部と、を有し、
前記第2駆動部は、前記第2環状部又は前記第1環状部に固定される一端部と前記鏡筒に設けられた開口を介して前記鏡筒の外側に配置される他端部とを有する第2レバー部と、前記鏡筒に固定されて前記第2レバー部の前記他端部を変位させる変位部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学部材位置調整装置。 - 前記第1環状部、前記第2環状部、及び前記第3環状部は、前記光学部材の光軸に沿って配列されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学部材位置調整装置。
- 前記第1環状部、前記第2環状部、及び前記第3環状部は、円筒状の部材の外側面と内側面とを連通するスリットによって区画され、
前記第1の弾性ヒンジ部は、前記第1環状部と前記第2環状部との間に設けられた2つのスリットで挟まれた部分であり、前記第2の弾性ヒンジ部は、前記第2環状部と前記第3環状部との間に設けられた2つのスリットで挟まれた部分であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光学部材位置調整装置。 - 前記第1環状部、前記第2環状部、及び前記第3環状部は、前記光学部材の光軸を中心として同心円状に配列されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学部材位置調整装置。
- 前記第1環状部、前記第2環状部、及び前記第3環状部は、円筒状の部材の一端面と他端面とを連通する複数のスリットによって区画され、
前記第1の弾性ヒンジ部は、前記第1環状部と前記第2環状部との間に設けられた2つのスリットで挟まれた部分であり、前記第2の弾性ヒンジ部は、前記第2環状部と前記第3環状部との間に設けられた2つのスリットで挟まれた部分であることを特徴とする請求項1から請求項4及び請求項7のいずれか一項に記載の光学部材位置調整装置。 - 第1面のパターンの像を第2面に形成する投影光学系において、
光軸に沿って配列された複数の光学部材と、
前記複数の光学部材のうちの調整対象の光学部材を支持するための請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学部材位置調整装置と、
前記光学部材位置調整装置の前記第3環状部又は前記第2環状部が固定される鏡筒と、
を備えることを特徴とする投影光学系。 - 第1面のパターンの像を第2面に形成する投影光学系において、
光軸に沿って配列された複数の光学部材と、
前記複数の光学部材のうちの調整対象の第1の光学部材を支持するための請求項5又は請求項6に記載の第1の光学部材位置調整装置と、
前記複数の光学部材のうちの調整対象の第2の光学部材を支持するための請求項7又は請求項8に記載の第2の光学部材位置調整装置と、
前記第1及び第2の光学部材位置調整装置の前記第3環状部が固定される鏡筒と、
を備えることを特徴とする投影光学系。 - 第1面のパターンの像を第2面に形成する投影光学系において、
前記第1面と前記第2面との間に順に、かつ前記第2面に沿って配列されて、それぞれ中間像を形成する第1及び第2の反射屈折光学系と、
前記第1の反射屈折光学系内の第1の光学部材を支持するための請求項5又は請求項6に記載の第1の光学部材位置調整装置と、
前記第1の反射屈折光学系内の第2の光学部材を支持するための請求項7又は請求項8に記載の第2の光学部材位置調整装置と、
前記第2の反射屈折光学系内の第3の光学部材を支持するための請求項5又は請求項6に記載の第3の光学部材位置調整装置と、
前記第2の反射屈折光学系内の第4の光学部材を支持するための請求項7又は請求項8に記載の第4の光学部材位置調整装置と、
前記第1から第4の光学部材位置調整装置の前記第3環状部が固定される鏡筒と、
を備えることを特徴とする投影光学系。 - 第1面のパターンの像を第2面に形成する投影光学系において、
請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の投影光学系よりなる複数の部分投影光学系を備えることを特徴とする投影光学系。 - 投影光学系の調整方法であって、
前記投影光学系は、請求項10に記載の投影光学系であり、
前記第1の光学部材位置調整装置を用いて前記第1の光学部材を調整して前記投影光学系の結像特性の粗調整を行い、
前記第2の光学部材位置調整装置を用いて前記第2の光学部材を調整して前記結像特性の微調整を行うことを特徴とする投影光学系の調整方法。 - 投影光学系の調整方法であって、
前記投影光学系は、請求項11に記載の投影光学系であり、
前記投影光学系単体の調整時に前記第3及び第4の光学部材位置調整装置を用いて前記第2の反射屈折光学系の調整を行い、
前記投影光学系を露光装置に組み込んだ状態で、前記第1及び第2の光学部材調整装置を用いて前記第1の反射屈折光学系の調整を行うことを特徴とする投影光学系の調整方法。 - 露光光でマスクのパターンを介して基板を露光する露光装置において、
前記マスクを移動するマスクステージと、
請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の投影光学系と、
前記基板を移動する基板ステージと、を備えることを特徴とする露光装置。 - 前記投影光学系に対して前記マスクステージ及び前記基板ステージを走査方向に同期移動することを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
- 請求項15又は請求項16に記載の露光装置を用いて感光性基板を露光することと、
前記露光された感光性基板を処理することと、を含むデバイス製造方法。
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