JP5950274B2 - 鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造 - Google Patents
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通常の水タンクや低温タンクに採用されているコンクリート側壁と鋼製屋根からなる複合構造の貯槽は鋼製屋根を放爆構造にする必要はないが、石油など危険物の液体を貯蔵する防液堤一体型の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの場合には、鋼製屋根を放爆構造にする必要がある。
また、通常の水タンクや低温タンクに採用されているコンクリート側壁と鋼製屋根からなる複合構造の貯槽は、鋼製屋根を放爆構造にする必要はないが、石油など危険物の液体を貯蔵するために防液堤一体型のコンクリート側壁と鋼製屋根を有する常圧コンクリートタンクとする場合には、タンク内の圧力が異常に上昇した場合にガス又は蒸気を上部に放出することにより、タンク全体の爆発崩壊による災害を防止するために、鋼製屋根を放爆構造にする必要が生じた。
上記放爆構造は、側壁上端縁に埋設したアンカー部材の上端部近傍に止め溝を備え、この止め溝に引っ掛る爪を内設したホックを装着してリングプレートを固定する構造で、所定以上のタンク内圧で上記爪が溝から外れホックが離脱する構造であることを特徴とする。
コンクリート底版と該底版外周に立設した筒体状の防液堤兼用のコンクリート側壁とを一体化形成した構造で、底版内面および側壁内面に液密構造の鋼板ライニング材を備えるとともに、側壁上端縁に接続して上部を被覆する鋼製の屋根板を備えた構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクにおいて、上記屋根板は、その外周縁を上記側壁上端縁に円環状に配設したリングプレートに溶接接続された構造で、かつこのリングプレートは側壁上端縁に埋設したアンカー部材で固定された構造であり、所定以上のタンク内圧によって、上記リングプレートが上記アンカー部材から離脱してタンク内圧力を開放する構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造であって、
上記放爆構造は、側壁上端縁に埋設したアンカー部材の上部中央にネジ穴を備え、このネジ穴に止めネジを装着してリングプレートを固定する構造で、所定以上のタンク内圧で上記止めネジが抜ける構造であることを特徴とする。
上記放爆構造は、側壁上端縁に埋設したアンカー部材の上端部近傍に止め溝を備え、この止め溝に引っ掛る爪を内設したホックを装着してリングプレートを固定する構造で、所定以上のタンク内圧で上記爪が溝から外れホックが離脱する構造であるので、タンク内の圧力が異常に上昇した時に、上記爪が溝から外れホックが離脱しリングプレートとともに上方に移動して上部を開口し、確実、迅速に側壁上端縁と屋根板外周縁の接合部近傍を開口して蓋を開けるようにタンク内圧力を逃がして、タンクの爆発やタンクの崩壊を防止することができる。このホックを装着する構造は、メンテナンスができ圧力解放後の復旧も容易である。
コンクリート底版と該底版外周に立設した筒体状の防液堤兼用のコンクリート側壁とを一体化形成した構造で、底版内面および側壁内面に液密構造の鋼板ライニング材を備えるとともに、側壁上端縁に接続して上部を被覆する鋼製の屋根板を備えた構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクにおいて、上記屋根板は、その外周縁を上記側壁上端縁に円環状に配設したリングプレートに溶接接続された構造で、かつこのリングプレートは側壁上端縁に埋設したアンカー部材で固定された構造であり、所定以上のタンク内圧によって、上記リングプレートが上記アンカー部材から離脱してタンク内圧力を開放する構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造であって、
上記放爆構造は、側壁上端縁に埋設したアンカー部材の上部中央にネジ穴を備え、このネジ穴に止めネジを装着してリングプレートを固定する構造で、所定以上のタンク内圧で上記止めネジが抜ける構造であるので、タンク内の異常圧力によって上記止めネジが抜けてリングプレートとともに上方に移動して屋根板の外周縁を開口し、タンク内圧力を逃がすことによってタンクの爆発やタンクの崩壊を防止することができる。
この鋼板ライニング常圧コンクリートタンク1は、地震や津波、洪水などタンク防液堤の外部からの災害に対して、タンク側板の座屈変形の防止、タンクが浮いたり流されたりすることがないように防液堤一体型構造とした石油など危険物の液体を貯蔵するタンクである。
この鋼板ライニング常圧コンクリートタンク1は、複数の杭2を地中へ打込み、この杭2上に平版状基礎の底版3を打設し、この底版3外周に筒体状の防液堤兼用側壁4を立設してコンクリート構造に一体化した構造である。また、底版3内面に底部ライニング材6を備えるとともに、側壁4内面に側部ライニング材7を備えた液密構造である。さらに、この側壁4の上端縁に、上部を気密に被覆する鋼製の屋根板5を接続した構造である。
付属配管9は屋根板5からとり、石油類の貯蔵液8は、タンク内に設置された油払出装置、例えばサブマージドポンプ10で屋根板5より排出する。
さらに、屋根板5より立上がった配管9は、貯蔵液8がサイホン現象によって流出することがないように緊急遮断弁11を備えている。
このように、コンクリート製の側壁上端縁と鋼製の屋根板5外周縁の接合部近傍を開口する放爆構造5Aを備えているので、コンクリート構造の底版と側壁の上部を覆う鋼製屋根を有するタンク内の圧力が急激に上昇した異常時に、コンクリート側壁上端縁のコンクリート部分を損傷することなく、側壁上端縁と屋根板5外周縁の接合部近傍を開口してタンク内圧力を速やかに逃がすことによって、タンクの爆発や崩壊を防止することができる。
アンカー部材13は抜けたり浮き上がらないように側壁4上端縁に埋設固定した構造で、このアンカー部材13の上端部近傍に止め溝14を備え、この止め溝14に引っ掛る爪を内設したホック16を装着してリングプレート12を固定する構造である。また、このリングプレート12の上下に、気密性を確保するシール材12aと密着性を保持するワッシャ15を介装する構造である。側壁上端縁に引抜けないように埋設固定した放爆構造5Aは、所定以上のタンク内圧Pによって、上記ホック16の爪がアンカー部材13上部の溝14から外れてホック16本体が離脱してリングプレート12とともに上方に移動して屋根板5の外周縁を開口する構造である。
アンカー部材13は抜けたり浮き上がらないように側壁4上端縁に埋設固定した構造で、このアンカー部材13の上方に細径部17を備えるとともに、その上部にボルト溝18を備えている。また、このボルト溝18にボルト20を装着してリングプレート12を固定する構造である。このリングプレート12は、側壁上端縁の上面に埋設固定した下部リングプレート12Aにシール材12aとワッシャ19を介装して気密固定する構造である。
放爆構造5Aは、所定以上のタンク内圧Pによって、上記アンカー部材13の上方の細径部17が切断しリングプレート12とともに上方に移動して屋根板5の外周縁を開口する構造である。この細径部17は、予め強度設定しておき下方のアンカー部材13と一体形成するか、或いは溶着などで結合する構造である。
アンカー部材13は抜けたり浮き上がらないように側壁4上端縁に埋設固定した構造で、このアンカー部材13の上部中央にネジ穴21を備えている。また、このネジ穴21に止めネジ23を装着してリングプレート12を固定する構造である。このリングプレート12は、側壁上端縁の上面に埋設固定した下部リングプレート12Aにシール材12aとワッシャ22を介装して気密固定する構造である。
放爆構造5Aは、所定以上のタンク内圧Pで上記止めネジ23のネジ山が破損し抜けて、リングプレート12とともに上方に移動して屋根板5の外周縁を開口する構造である。
2杭
3底版
4側壁
5屋根板
5A放爆構造
6底部ライニング材
7側部ライニング材
8貯蔵液
9配管
10ポンプ
11緊急遮断弁
12リングプレート
13アンカー部材
14止め溝
15ワッシャ
16ホック
17細径部
18ボルト溝
19ワッシャ
20ナット
21ネジ穴
22ワッシャ
23止めネジ
101側板
102リングプレート
103アンカーピン
104上部フランジ部
105屋根板
106放爆板
107プレート
108胴板
109隅肉溶接
Claims (2)
- コンクリート底版と該底版外周に立設した筒体状の防液堤兼用のコンクリート側壁とを一体化形成した構造で、底版内面および側壁内面に液密構造の鋼板ライニング材を備えるとともに、側壁上端縁に接続して上部を被覆する鋼製の屋根板を備えた構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクにおいて、上記屋根板は、その外周縁を上記側壁上端縁に円環状に配設したリングプレートに溶接接続された構造で、かつこのリングプレートは側壁上端縁に埋設したアンカー部材で固定された構造であり、所定以上のタンク内圧によって、上記リングプレートが上記アンカー部材から離脱してタンク内圧力を開放する構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造であって、
上記放爆構造は、側壁上端縁に埋設したアンカー部材の上端部近傍に止め溝を備え、この止め溝に引っ掛る爪を内設したホックを装着してリングプレートを固定する構造で、所定以上のタンク内圧で上記爪が溝から外れホックが離脱する構造であることを特徴とする鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造。 - コンクリート底版と該底版外周に立設した筒体状の防液堤兼用のコンクリート側壁とを一体化形成した構造で、底版内面および側壁内面に液密構造の鋼板ライニング材を備えるとともに、側壁上端縁に接続して上部を被覆する鋼製の屋根板を備えた構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクにおいて、上記屋根板は、その外周縁を上記側壁上端縁に円環状に配設したリングプレートに溶接接続された構造で、かつこのリングプレートは側壁上端縁に埋設したアンカー部材で固定された構造であり、所定以上のタンク内圧によって、上記リングプレートが上記アンカー部材から離脱してタンク内圧力を開放する構造の鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造であって、
上記放爆構造は、側壁上端縁に埋設したアンカー部材の上部中央にネジ穴を備え、このネジ穴に止めネジを装着してリングプレートを固定する構造で、所定以上のタンク内圧で上記止めネジが抜ける構造であることを特徴とする鋼板ライニング常圧コンクリートタンクの放爆構造。
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Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (1)
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