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JP5952291B2 - マガジンユニット - Google Patents
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JP5952291B2 - マガジンユニット - Google Patents

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Description

本発明は、複数のたばこ商品を前後方向に配列した状態で収容するマガジンユニットに関し、特に、収容されている複数のたばこ商品が前方に付勢されるマガジンユニットに関する。
現在、いわゆるコンビニエンスストアなどの店舗では、たばこ商品を陳列して販売している。ここで云うたばこ商品とは、実際に喫煙される紙巻たばこではなく、複数の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージ、および複数のパッケージを収容しているカートンを意味している。
たばこ商品を陳列するたばこ陳列システムは、例えば、複数のマガジンユニットと一個のシステムフレームからなる。マガジンユニットは、例えば、無色透明な樹脂により、前後方向に細長い上面開口のボックス状に形成された、トレイである。
マガジンユニットには、立設された状態のたばこ商品が前後方向に配列された状態で上方から収容される。マガジンユニットには、押圧スライダが底面に前後方向にスライド自在に装着されている。
より詳細には、マガジンユニットの底部には、前後方向に細長い開口孔が形成されている。その開口孔の左右両側には上方に突出したリブが形成されている。この一対のリブと開口孔に、押圧スライダが前後方向にスライド自在に装着されている。
押圧スライダの後部には、付勢機構となる巻回された板バネが装着されている。その板バネの一端は、押圧スライダに設けられた板バネの巻回部分から引き出されてマガジンユニットの底部前方に装着されている。
このため、前後方向にスライド自在な押圧スライダが、板バネにより弾性力で前方に付勢されている。従って、マガジンユニットに収容された複数のたばこ商品は、押圧スライダにより最前部に押圧される。
システムフレームは、複数のマガジンユニットを上下左右に配列して保持する。システムフレームは、複数のガイドレールと一個の本体フレームからなる。ガイドレールは、一対でマガジンユニットの両側部を保持する。本体フレームは、例えば、金属棒で立体形状に形成されている。本体フレームの要所に複数のガイドレールが一対ずつ固定されている。
上述のようなたばこ陳列システムでは、例えば、20個のマガジンユニットが、4段5列などの配列でシステムフレームに装着される。そのマガジンユニットの各々に、例えば、10個から13個程度のたばこ商品が収容される。
たばこ商品は、その正面及び背面と、2つの側面と、天面及び底面と、のサイズが相違する直方体状に形成されており、そのうち正面及び背面の面積が最大であり、少なくとも正面及び背面には、銘柄などが表記されている。そして、上述のようなたばこ陳列システムでは、無色透明なマガジンユニットにたばこ商品が立設した状態で収容され、そのたばこ商品の正面又は背面が前側に位置する状態で陳列される。従って、例えば、20種類のたばこ商品を陳列しながら、各々10個ずつ収容するといったことが可能である。
たばこ商品を販売するときには、マガジンユニットの最前の位置からたばこ商品を上方に取り出せばよい。たばこ商品が取り出されると、マガジンユニットに収容されているたばこ商品は押圧スライダにより前方に押圧される。このため、マガジンユニットの最前の位置からたばこ商品が取り出されても、その位置にたばこ商品が配置された状態が維持される。
たばこ陳列システムにたばこ商品を補充するときには、システムフレームからマガジンユニットが取り外される。そのマガジンユニットにたばこ商品が収容され、このたばこ商品が収容されたマガジンユニットがシステムフレームに装着される。このため、マガジンユニットをシステムフレームから取り外した状態で、たばこ商品をマガジンユニットに簡易に補充することができる。
上述のようにコイル状の板バネの弾性力を用いて商品を前送りするマガジンユニットが開示されている。従来のマガジンユニットにおいて、板バネは、押圧スライダの後部に搭載されたり(特許文献1)、またはマガジンユニットの前部下面に固定されたりしていた(特許文献2)。これらのいずれの構造においても、板バネの一部分が、板バネの巻回部分から引き出され且つ露出した状態となって、マガジンユニットの前端部と押圧スライダとの間に亘って延在する。
特開2000−060691号公報 実公平07−36523号公報
上述したいずれのマガジンユニットも、螺旋状に巻回された薄い板バネで押圧スライダを押圧するように構成され、板バネにおいて巻回部分から引き出された部分が、露出した状態で、マガジンユニットの前端部と押圧スライダとの間に亘って延在する。板バネは縁部が鋭利であるため、店員等の作業者がたばこ商品を補充するときには取り扱いに十分に注意する必要があり、迅速な補充作業を行うことが困難であった。
また、マガジンユニットにたばこ商品が補充されたときには、押圧スライダが最後部まで移動して板バネが最大に伸張された緊張状態となる。このような緊張状態の板バネに対して他のマガジンユニット等の物体が衝突すると、板バネに曲折などが発生して弾性復元力が低下する可能性があった。つまり、従来のマガジンユニットの板バネには耐久性に課題があった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、安全性と耐久性とが良好なマガジンユニットを提供するものである。
本発明のマガジンユニットは、複数のたばこ商品を前後方向に配列した状態で収容するマガジン本体と、
マガジン本体に前後方向にスライド自在に設けられていてたばこ商品を前方に押圧する押圧スライダと、
リール本体と、リール本体より引出自在にリール本体に収納された線材と、リール本体内に設けられ、線材をリール本体に収納する方向へ弾性力によって付勢する弾性部材と、を有し、弾性力により押圧スライダを前方に付勢する線材リールと、
を有し、
前記弾性部材の先端に対して、前記線材の一端が連結されており、
前記リール本体には、前記線材が出入する開口孔が形成され、
弾性部材の幅寸法は、開口孔の開口径よりも大きい
従って、本発明のマガジンユニットでは、マガジン本体に、複数のたばこ商品が前後方向にスライド自在に配列した状態で収容される。このように収容された複数のたばこ商品は、線材リールにより前方に付勢されている押圧スライダによって前方に押圧される。この線材リールは、リール本体と、リール本体より引出自在にリール本体に収納された線材と、リール本体内に設けられて線材をリール本体に収納する方向へ弾性力によって付勢する弾性部材と、を有し、その弾性力により押圧スライダを前方に付勢する。このため、螺旋状に巻回された板バネの一部分が、その巻回部分から引き出されるとともに露出状態となることなく、複数のたばこ商品を前方に押圧することができる。
上述のようなマガジンユニットにおいて、線材は、リール本体の内部において、円状に巻回されることにより巻回部を形成し、巻回部の接線方向と、リール本体からの線材の引き出し方向とが一致し、線材は、リール本体における開口孔の縁部に対して非接触状態で、開口孔を通してリール本体から引き出されるようになっていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、線材リールは、リール本体内に回転自在に設けられて線材を巻き取る巻ドラムを有し、弾性部材は、線材を巻き取る回転方向に巻ドラムを付勢していてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、線材リールは、押圧スライダに搭載されていて線材の前端がマガジン本体の前端近傍に連結されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、線材リールは、押圧スライダの後部に搭載されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、開口孔が押圧スライダの下部に位置していてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、マガジン本体の内部前端には、たばこ商品を上方に変位させるスロープが形成されており、線材は、スロープの内部に挿通されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、マガジン本体の底板上面には、たばこ商品を支持する左右一対の突条部が形成されており、線材は、左右の突条部の間隙に挿通されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、押圧スライダは、マガジン本体の底板に対し前後方向にスライド自在に連結された連結部と、連結部より上方に起立し、たばこ商品を前方に押圧する押圧部と、を有し、底板の後部には、押圧スライダにおいて底板の上面に沿ってスライド移動する部位を係止させることによって、押圧スライダを前方移動が規制されたロック状態とするロック部が形成され、押圧部の前面下部には、後方に向けて窪んだ指掛け用の凹部が形成されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、凹部が連結部の前端部よりも前方に位置していてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、凹部には、上下方向に繰り返される凹凸加工が施されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、凹凸加工は、それぞれ水平方向に延在し、互いに上下方向に離間している複数条の溝であってもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、押圧部において、凹部よりも上方の部分の両側部には、指掛け用の切欠形状部がそれぞれ形成されていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、押圧部の前面における両側部には、当該前面よりも摩擦係数が大きい材質により構成され、上下方向に延在し、前記たばこ商品に接触する接触部材がそれぞれ設けられていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、接触部材は、その下部に向けて徐々に、押圧部の前面から前方への突出量が大きくなっていてもよい。
上述のようなマガジンユニットにおいて、接触部材は、上下に細長く、前後方向に薄い、正面視矩形状の平板形状に形成され、押圧部の前面には、上下に細長く、下方に向けて徐々に浅くなる、正面視矩形状の配置用凹部が形成され、配置用凹部に接触部材が配置されたことにより、接触部材はその下部に向けて徐々に前方への突出量が大きくなっていてもよい。
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
本発明のマガジンユニットでは、マガジン本体に、複数のたばこ商品が前後方向に配列した状態で収容される。このように収容された複数のたばこ商品が、マガジン本体に前後方向にスライド自在に設けられていて、線材リールにより前方に付勢されている押圧スライダによって前方に押圧される。この線材リールは、リール本体と、リール本体より引出自在な線材と、リール本体内に設けられて線材をリール本体に収納する方向へ弾性力によって付勢する弾性部材と、を有し、その弾性力により押圧スライダを前方に付勢する。このため、螺旋状に巻回された板バネの一部分が、その巻回部分から引き出されるとともに露出状態となることなく、複数のたばこ商品を前方に押圧することができる。従って、このような線材リールを用いることにより、安全性と耐久性とが良好なマガジンユニットを提供することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
第1の実施形態に係るマガジンユニットの内部構造を示す前部フラップが開放状態の模式的な縦断側面図である。 第1の実施形態に係るマガジンユニットの内部構造を示す前部フラップが起立した状態の模式的な縦断側面図である。 第1の実施形態に係るマガジンユニットの組立構造を示す各部の縦断側面図である。 第1の実施形態に係るマガジンユニットの構造を示す前部フラップが起立した状態の模式的な平面図である。 線材リールの内部構造を示す模式的な縦断側面図である。 第2の実施形態に係るマガジンユニットの押圧スライダを示す図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図である。 第2の実施形態に係るマガジンユニットの押圧スライダを示す図であり、図7(a)は側断面図、図7(b)は平面図、図7(c)は下面図である。 第2の実施形態に係るマガジンユニットの線材リールを示す模式図であり、図8(a)は側面図、図8(b)は図8(a)のA−A線に沿った断面図である。 第2の実施形態に係るマガジンユニットの後部を示す平面図である。 第2の実施形態に係るマガジンユニットの後部を示す側面図である。 第2の実施形態に係るマガジンユニットの押圧スライダをマガジンユニットの後部にロックする動作を説明するための模式的な側断面図であり、図11(a)は押圧スライダ120がロックされていない状態を示し、図11(b)は押圧スライダ120がロックされている状態を示す。 線材リールにより押圧スライダを付勢する場合(図12(a))と、渦巻き状に巻回された板バネにより押圧スライダを付勢する場合(図12(b))とで、押圧スライダの挙動が異なることを説明するための模式図である。 第3の実施形態に係るマガジンユニットの平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。本実施形態に関して、前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称を使用して詳細な説明は省略する。
〔第1の実施形態〕
本実施形態のマガジンユニット100は、複数のたばこ商品TPを前後方向に配列した状態で収容する。たばこ商品TPは、複数の紙巻きたばこを収容している直方体のパッケージである。
マガジンユニット100は、図1ないし図4に示すように、複数のたばこ商品TPを前後方向に配列した状態で収容するマガジン本体110と、マガジン本体110に前後方向にスライド自在に設けられていてたばこ商品TPを前方に押圧する押圧スライダ120と、押圧スライダ120を前方に付勢する線材リール130と、を有する。図5に示すように、線材リール130は、リール本体132と、リール本体132より引出自在にリール本体132に収納された樹脂線材(線材)131と、リール本体132内に設けられていて樹脂線材131をリール本体132に収納する方向へ弾性力によって付勢する板バネ(弾性部材)134と、を有し、その弾性力により押圧スライダ120を前方に付勢する。
リール本体132は、樹脂線材131をリール本体132に出し入れするための開口孔135が形成されているハウジング(ケース)である。樹脂線材131は、リール本体132の内部において、円状に巻回されることにより巻回部を形成している。その巻回部の接線方向と、リール本体132からの樹脂線材131の引き出し方向とが一致している。樹脂線材131は、リール本体132における開口孔135の縁部に対して非接触状態で、開口孔135を通してリール本体132から引き出されたり、開口孔135を通してリール本体132内に巻き戻されたりするようになっている。
なお、マガジンユニット100の前後方向における線材リール130の位置にかかわらず、樹脂線材131が、リール本体132における開口孔135の縁部に対して非接触状態となるようになっていても良いし、或いは、線材リール130がマガジンユニット100の前後方向における特定位置に存在しているときにのみ、樹脂線材131がリール本体132における開口孔135の縁部に対して非接触状態となるようになっていても良い。
線材リール130は、押圧スライダ120とマガジン本体110とを接続して押圧スライダ120に対して前方への付勢力を与える部材である。線材リール130は、マガジン本体110に搭載されていても、押圧スライダ120に搭載されていてもよい。
線材リール130の取付方向、すなわち線材リール130の内部における樹脂線材131の支持軸133の方向(延在方向)は、特に限定されない。たとえば、支持軸133の方向を上下方向としてもよく、または左右方向としてもよい。
本実施形態のマガジンユニット100では、図1および図2に示すように、線材リール130は、押圧スライダ120の後部に搭載されている。樹脂線材131の前端はマガジン本体110の前端近傍に連結されており、開口孔135が押圧スライダ120の下部に位置している。そして、支持軸133の方向は左右方向である。
本実施形態のマガジンユニット100の線材リール130は、押圧スライダ120を前方に付勢するスライダ付勢機構と、前部フラップ140を後方に付勢することによって常態において前部フラップ140を起立させるフラップ付勢機構と、を兼ねる一体の部品である。この線材リール130は、押圧スライダ120と前部フラップ140とを連結している。樹脂線材131の前端は前部フラップ140の軸支位置より上方に連結されている。
線材リール130は、図5に示すように、そのリール本体132の内部中央に形成された支持軸133と、リール本体132内に収容された板バネ(ゼンマイバネ)134と、を有している。板バネ134は、その一端部が支持軸133に固定され、且つ、支持軸133の周囲に螺旋状に(渦巻き状に)巻回されている。この板バネ134の先端には樹脂線材131の一端が連結されている。板バネ134は、支持軸133に巻回される方向の弾性力をもつ。板バネ134は、樹脂線材131をリール本体132内に引き込む方向へと、樹脂線材131を付勢している。
また、マガジン本体110の内部前端には、たばこ商品TPを上方に変位させるスロープ114が形成されている。樹脂線材131はスロープ114の内部に挿通されている。樹脂線材131の経路とスロープ114の傾斜面とは互いに交差し、且つ、スロープ114は、樹脂線材131と干渉しない形状に形成されている。例えば、スロープ114には、樹脂線材131を通過させる開口(例えば、後述する開口孔112の前端部)が形成されている。
より詳細には、マガジン本体110と前部フラップ140とは無色透明な硬質の樹脂で形成されており、マガジン本体110の底板111には前後方向に延在する開口孔112が形成されている。開口孔112は底板111の表裏を貫通している。
押圧スライダ120の下部121は正面形状が横倒しのH字状に形成されており、上述のマガジン本体110の開口孔112の縁部に対してスライド自在に係合している。マガジン本体110の底板111の上面には、たばこ商品TPのスライド移動を円滑とするために左右一対の突条部113が形成されている。
押圧スライダ120の後部には左右一対のリブ122が形成されており、この左右一対のリブ122の間に線材リール130が搭載されている。この線材リール130は、板バネ134を内蔵しており(図5を参照)、リール本体132より引出自在な線材(樹脂線材131)を弾性力によってリール本体132内に収納する。
線材は可撓性を有する紐(索体)である。線材の材料は特に限定されないが、安全性の観点から、実質的に弾発力を有していない柔軟な材料が好ましい。本実施形態では樹脂製の線材(樹脂線材131)を用いる。
この樹脂線材131は、押圧スライダ120の下部に形成された貫通孔123と、マガジン本体110の左右一対の突条部113の間隙と、を挿通されている。マガジン本体110の底板111の前端は、前上がりに傾斜したスロープ114として形成されており、このスロープ114を挿通した樹脂線材131が前部フラップ140の後面の係合部143に連結されている。
このため、突条部113によって支持されているたばこ商品TPに樹脂線材131が干渉することがなく、スロープ114で上方に変位される最前列のたばこ商品TPにも樹脂線材131が干渉することがない。
前部フラップ140の下端の左右には、円形の凸部141が形成されている。前部フラップ140は、この凸部141においてマガジン本体110に軸支され、マガジン本体110に対して揺動自在となっている。前部フラップ140において、この凸部141よりも上方の部分に対して樹脂線材131が連結されているので、前部フラップ140には、該前部フラップ140の上端が後方に引っ張られる向きのモーメント荷重が、線材リール130により与えられている。よって、前部フラップ140は常態において起立する。
この前部フラップ140はスロープ114の前端面に当接することにより、略鉛直に起立した閉状態に保持される。前述のように前部フラップ140は無色透明に形成されており、該前部フラップ140には、値札等を挿入できる上面開口のポケット142が形成されている。
上述のような構成において、本実施形態のマガジンユニット100では、図1および図2に示すように、上面と前面とが開口しているボックス状のマガジン本体110に複数のたばこ商品TPが前後方向に配列した状態で収容される。
この複数のたばこ商品TPは、前後方向にスライド自在に支持されていて線材リール130によって前方に付勢されている押圧スライダ120により前方に付勢される。マガジン本体110の前面開口には、前部フラップ140が略鉛直な閉状態と前方に傾倒した開放状態とに揺動自在に、この前面開口の下端近傍において軸支されている。
前部フラップ140は閉状態に維持されるように線材リール130により弾性力で付勢されているので、前方に付勢されているたばこ商品TPとともに開放状態となるようなことがない。
このため、前部フラップ140を開放状態として最前列のたばこ商品TPを容易に取り出すことができ、しかも、たばこ商品TPを取り出した後は前部フラップ140が迅速に閉状態となって最前列のたばこ商品TPが鉛直に保持される。
本実施形態のマガジンユニット100では、マガジン本体110に収容された複数のたばこ商品TPが、マガジン本体110の内部に前後方向にスライド自在に支持されているとともに、これらたばこ商品TPは、押圧スライダ120によりで前方に押圧される。なぜなら、押圧スライダ120は、線材リール130の弾性力によりリール本体132から引出自在に該リール本体132に収納される樹脂線材131によって、前方に付勢されているためである。
このため、螺旋状に巻回された板バネの一部分が、その巻回部分から引き出されるとともに露出状態となることなく、複数のたばこ商品TPが前方に押圧される。本実施形態の樹脂線材131は可撓性を有する柔軟な紐である。そして、板バネ134の幅寸法は開口孔135の開口径よりも大きく、線材リール130に収容された板バネ134は線材リール130から引き出されることがない。従って、本実施形態のように線材リール130を用いることにより、安全性と耐久性とが良好なマガジンユニット100を提供することができる。
さらに、線材リール130は、図5に示すように、樹脂線材131が出入する開口孔135が形成されているリール本体132を有し、樹脂線材131は、リール本体132の内部において、円状に巻回されて巻回部を形成し、その巻回部の接線方向と、リール本体132からの樹脂線材131の引き出し方向とが一致し、樹脂線材131は、リール本体132における開口孔135の縁部に対して非接触状態で、開口孔135を通してリール本体132から引き出される。
このため、リール本体132の開口孔135から樹脂線材131が円滑に出入りすることができ、樹脂線材131の摩耗が低減されているので、線材リール130の信頼性と耐久性とが良好である。
また、線材リール130のリール本体132は、押圧スライダ120の後部の左右一対のリブ122により挟持されている。このため、一対のリブ122の間からリール本体132を容易に脱着できるので、樹脂線材131が破断したような場合でも、線材リール130の交換が容易である。
しかも、上述のように、線材リール130は、押圧スライダ120を前方に付勢する機構と、前部フラップ140を後方に付勢する機構と、を兼ねる一体の部品として形成されている。このため、マガジンユニット100の部品点数を削減できるので、マガジンユニット100の生産性が良好にできる。
線材リール130は、押圧スライダ120の後部に搭載されているので、デッドスペースとなる押圧スライダ120の後部を有効に利用することができる。また、樹脂線材131の前端が前部フラップ140の軸支位置よりも上方に連結されている。このため、簡単な構造で確実に前部フラップ140を後方に付勢し、前部フラップ140を起立状態にすることができる。
また、マガジン本体110の底板111には左右一対の突条部113が形成されており、その間隙に樹脂線材131が挿通されているので、突条部113で支持されているたばこ商品TPの底面に樹脂線材131が干渉することがない。
さらに、マガジン本体110の底板111の前端は、前上がりに傾斜したスロープ114として形成されているので、最前列のたばこ商品TPは上方に変位することになり、最前列のたばこ商品TPが取り出しやすくなっている。
そして、このスロープ114の内部に樹脂線材131が挿通されているので、最前列のたばこ商品TPにも樹脂線材131が干渉することがない。前部フラップ140は無色透明で上面開口のポケット142が形成されているので、このポケット142に値札等を挿入することができる。
〔第2の実施形態〕
図6および図7は第2の実施形態に係るマガジンユニット200の押圧スライダ120を示す図であり、このうち図6(a)は正面図、図6(b)は側面図、図7(a)は側断面図、図7(b)は平面図、図7(c)は下面図である。
図8はマガジンユニット200の線材リール130を示す模式図であり、このうち(a)は側面図、(b)は(a)のA−A線(折れ線となっている)に沿った断面図である。
図9および図10はマガジンユニット200の後部を示す図であり、このうち図9は平面図、図10は側面図である。
図11はマガジンユニット200の押圧スライダ120をマガジンユニット200の後部にロックする動作を説明するための側断面図であり、このうち(a)は押圧スライダ120がロックされていない状態を、(b)は押圧スライダ120がロックされている状態を、それぞれ示す。
本実施形態に係るマガジンユニット200は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係るマガジンユニット100と相違する。
図6および図7に示すように、マガジンユニット200の押圧スライダ120は、底板111に対して前後方向にスライド自在に連結される連結部320と、この連結部320の前端より起立するように設けられて、たばこ商品TPを前方に押圧する押圧部220と、を有している。
連結部320は、底板111の開口孔112の左右縁部にそれぞれ形成されたガイドレール16(図9:後述)の上面に沿って配置される左右一対の上側板状部321と、ガイドレール16の下面に沿って配置される下側板状部322と、上側板状部321と下側板状部322とを連結する左右一対の上下連結部323と、を有している。
図10に示すように、上側板状部321と下側板状部322とにより、ガイドレール16を上下から挟み込んで保持することによって、連結部320が底板111に対して連結されている。上下連結部323は、開口孔112を上下に貫通するように配置されている。
このように連結された状態で、連結部320、ひいては押圧スライダ120の全体が、開口孔112に沿って底板111に対して前後にスライド移動可能となっている。
図9および図10に示すように、底板111には、押圧スライダ120を底板111に対して着脱するための着脱用開口111cが形成されている。この着脱用開口111cは、開口孔112の後方に隣接して、各開口孔112と連続的に形成されている。着脱用開口111cは、連結部320の下側板状部322を上から下、又は下から上へと通過させることが可能な寸法に形成されている。
マガジン本体110に対して押圧スライダ120を取り付ける際には、連結部320の下側板状部322を着脱用開口111cの上側から下側へと通過させた後、連結部320を前方に移動させることにより、連結部320を底板111に対して連結することができる。マガジン本体110から押圧スライダ120を取り外す場合は、取り付ける場合とは逆の動作を行う。
図6および図7に示すように、押圧部220は、例えば、連結部320の前端部より上方に起立している下部起立部221と、この下部起立部221の上端部より前方(例えば前方斜め上方)に突出している前方突出部222と、この前方突出部222の突出方向における先端部より上方に起立している上部起立部223と、を有している。
上部起立部223の前面は、平坦に形成され、直立している。
押圧部220の前面下部(具体的には上部起立部223の前面下部)には、後方に向けて窪んだ指掛け用の凹部27が形成されている。凹部27は、指の腹にフィットする形状に形成されている。例えば、凹部27は、上下方向中央部に向けて徐々に深く窪んでいる。
この凹部27をマガジンユニット200の前方から指で押したり、マガジンユニット200の後方から指で引っ張ったりすることによって、押圧スライダ120を後方に移動させることができる。
この凹部27には、上下方向に繰り返される凹凸加工が施されている。これにより、上下方向の摩擦が大きくなっている。
その凹凸加工の具体的な一例は、水平方向に延在する複数条の溝28を、互いに上下方向に離間して形成することである。或いは、凹部27がその上下方向中央部に向けて徐々に深く窪むように、凹部27を階段状に形成しても良い。
凹部27は、連結部320の前端部よりも前方に位置している。
なお、凹部27の左右両側部には、凹部27の成型を容易にするために、上部起立部223を前後に貫通する開口部29が形成されている。
押圧部220の上部起立部223において、凹部27よりも上方の部分の両側部には、指掛け用の切欠形状部23がそれぞれ形成されている。正面視において、上部起立部223における切欠形状部23の形成箇所は、くびれている。よって、左右の切欠形状部23を指で摘んで押圧スライダ120を後方に向けて引っ張ったり押したりすることにより、押圧スライダ120を後方に移動させることができる。
左右の補強板22の外面における後部には、指掛け用のリブ25が、それぞれ上下方向に延在するように形成されている。よって、左右のリブ25を指で摘んで押圧スライダ120を後方に向けて引っ張ることにより、押圧スライダ120を後方に移動させることができる。
押圧部220の前面(具体的には上部起立部223の前面)の両側部には、当該前面よりも摩擦係数が大きい材質により構成され、たばこ商品TPに接触する接触部材70がそれぞれ設けられている。
接触部材70は、凹部27の左右にそれぞれ配置されている。
押圧スライダ120は、例えば、その全体が樹脂により一体形成されている。押圧スライダ120の材質としては、例えば、POM(Polyoxymethylene、Polyacetal)などが挙げられる。
接触部材70は、例えば、押圧スライダ120の材質よりも軟質の、シリコンゴム、ポリウレタン或いはその他の合成ゴムにより構成されている。
接触部材70は、上下方向に延在している。
接触部材70は、その下部に向けて徐々に、押圧部220の上部起立部223の前面からの前方への突出量が大きくなっている。
接触部材70は、上下に細長く、前後方向に薄い、正面視矩形状の平板形状に形成されている。上部起立部223の前面には、上下に細長く、下方に向けて徐々に浅くなる、正面視矩形状の配置用凹部225が形成されている。配置用凹部225に接触部材70が配置されたことにより、接触部材70はその下部に向けて徐々に前方への突出量が大きくなっている。なお、左右の接触部材70の突出量は、例えば、互いに等しい。
例えば、接触部材70の上端部の前面は、上部起立部223の前面と面一となっている。
接触部材70が設けられたことにより、たばこ商品TPに対する押圧部220の密着性が向上し、押圧部220によりたばこ商品TPを後方から安定的に支持し、たばこ商品TPをしっかりと前方に押し出すことが可能となっている。
ここで、接触部材70は、その上部に向けて徐々に、前方への突出量が小さくなっているので、たばこ商品TPを押圧部220の前側の領域にスムーズに装填することができる。特に、接触部材70の上端部の前面が、上部起立部223の前面と面一となっているので、たばこ商品TPの装填時に、接触部材70の上端部に対してたばこ商品TPが引っ掛かりにくい。ただし、接触部材70は、その下部に向けて徐々に、前方への突出量が大きくなっていることによって、たばこ商品TPをしっかりと前方に押し出すことができる。
このように、たばこ商品TPの装填のしやすさと、押圧部220によるしっかりとしたたばこ商品TPの押し出しとを両立することができる。
押圧スライダ120において、下側板状部322の上面側、且つ、押圧部220の背面側の部位には、線材リール130を保持するリール保持室21が形成されている。
押圧スライダ120は、上側板状部321より上方に起立するとともに、押圧部220より後方に起立する左右一対の補強板22を有している。
リール保持室21の左右端部は一対の補強板22により画定され、リール保持室21の下端部は下側板状部322により画定されている。リール保持室21の上端部は、補強板22の間に架設された保持室天板24により画定されている。
リール保持室21は、後方に向けて開放した凹部形状となっている。
リール保持室21には、線材リール130が装着されている。
図8に示すように、線材リール130は、左右方向に薄い扁平形状のリール本体132と、軸方向が左右方向となるようにリール本体132の中央部に固定された軸部55と、この軸部55の軸周りにおいて回転自在にリール本体132内に設けられ、樹脂線材131を巻き取る円筒形状の巻ドラム57と、巻ドラム57の内側に設けられた板バネ134と、樹脂線材131と、留め具52と、を有している。なお、図8(b)においては、樹脂線材131、板バネ134および留め具52を図示していない。
板バネ134は、その一端部が軸部55に固定され、且つ、軸部55の周囲に渦巻き状に巻回されている。その巻回の方向は、図8(a)において時計回りである。板バネ134の他端部は、巻ドラム57に固定されている。
巻ドラム57は、樹脂線材131を巻き取る円筒形状の胴体部57aと、胴体部57aの左右両端にそれぞれ形成されたフランジ部57bと、を有している。
樹脂線材131は、その一端部が巻ドラム57の胴体部57aに固定され、且つ、胴体部57aの周囲に巻回されている。樹脂線材131の巻回方向は、板バネ134の巻回方向と同方向である。
樹脂線材131の他端側の部分は、リール本体132に形成された開口孔135を介して、リール本体132の外部へ引き出されている。
板バネ134は、巻ドラム57を一方向(図7(a)および図8(a)において反時計回り)に回転させる方向へと、つまり、樹脂線材131を巻ドラム57の胴体部57aに巻き取ることによって該樹脂線材131をリール本体132内に引き込む方向へと、巻ドラム57を弾性力によって付勢している。樹脂線材131をリール本体132から引き出すことにより、巻ドラム57は、板バネ134の弾性力に抗して、上記一方向に対する反対方向(図7(a)および図8(a)において時計回り)へと回転する。
樹脂線材131は、押圧スライダ120の前部の下部に形成された貫通孔123(図6(a)、図7(a))を介して、リール保持室21より押圧スライダ120の前方に引き出されている。
樹脂線材131の他端(先端)には、留め具52が取り付けられている。
留め具52は、前部フラップ140の係合部143(図1)に対し、係止されることで固定されている。係合部143は、開口孔135および貫通孔123の正面(前方)に配置されている。
このため、線材リール130は、板バネ134の付勢力によって、押圧スライダ120を前方に引っ張っている(付勢している)。
この引っ張り力(付勢力)により、押圧スライダ120の押圧部220が最後尾のたばこ商品TPの背面を前方に押すようになっている。
先頭のたばこ商品TPがマガジン本体110から取り出されると、押圧スライダ120は、線材リール130の付勢力によって残りのたばこ商品TPを前方に移動させる。
ここで、胴体部57aの横幅(左右幅)、すなわち、左右のフランジ部57bどうしの対向間隔は、樹脂線材131の径の2倍以上に設定されている。そして、樹脂線材131が胴体部57aに巻き取られた際に、樹脂線材131が左右方向に並ぶように巻回されることにより、樹脂線材131の巻取径の増大を抑制できる。これにより、胴体部57aに対する樹脂線材131の巻取量の変化に応じた(前後方向における押圧スライダ120の位置の変化に応じた)、樹脂線材131による押圧スライダ120の引っ張り方向の変化を抑制し、押圧スライダ120の挙動を安定化させることができる。
なお、板バネにおいて、その巻回部分から引き出された部分が、マガジンユニットの前端部と押圧スライダとの間に亘って延在する構造の場合、板バネの巻取径の変化に応じて、板バネによる押圧スライダ120の引っ張り方向が大きく変化し、押圧スライダ120の挙動が不安定となる懸念がある。
底板111において、開口孔112の左右の縁部は、それぞれ、押圧スライダ120が前後移動する際に該押圧スライダ120をガイドするガイドレール16を構成している。
各ガイドレール16は、底板111の上面より上方に起立し、前後方向に延在する突条部17を含んで構成されている。
更に、各ガイドレール16の外方位置には、上記の突条部113がそれぞれ形成されている。突条部113の高さ(上下寸法)は、ガイドレール16の突条部17のそれよりも大きい。このため、突条部113の頂点の方が、突条部17のそれよりも高い鉛直位置に配置されている。
たばこ商品TPは、これら左右一対の突条部113によって支持される。
なお、樹脂線材131は、突条部113上に支持されるたばこ商品TPの下端よりも低い位置において前後方向に延在している。このため、突条部113により支持されるたばこ商品TPと樹脂線材131とが互いに干渉しないようになっている。
マガジン本体110は、その下端部より下方に突出するブレード形状の複数の突起部19を有している。突起部19は、例えば、マガジン本体110の左端部と右端部において、それぞれ前後に離間して一対ずつ設けられている。突起部19は、例えば、マガジンユニット100が収納されるたばこ陳列システムのシステムフレームの底板に形成された位置決め用の溝などに対して係合する。
ここで、以下に説明するロック機構によって、押圧スライダ120をマガジン本体110の後部において該マガジン本体110に対してロック状態とし、押圧スライダ120の前進を規制することができるようになっている。
このロック機構は、底板111において、開口孔112の後端部の左右縁部にそれぞれ形成されたロック部111bを有している。ロック部111bは、底板111の上面に形成された段差面である。底板111の上面において、ロック部111bよりも前側の部分が、ロック部111bよりも後側の部分よりも高くなっている。
押圧スライダ120を線材リール130の付勢に抗して後方に移動させて、左右一対の上側板状部321の前端面321aをそれぞれ左右のロック部111bに係止させることにより、押圧スライダ120をマガジン本体110の後部においてロック状態とすることができる(図11(b))。つまり、底板11の後部には、連結部320において底板11の上面に沿ってスライド移動する部位である上側板状部321を係止させることによって、押圧スライダ120を前方移動が規制されたロック状態とするロック部111bが形成されている。
底板111において、ロック部111bよりも後側の部分は、その周囲の部分よりも上下方向厚みが薄い薄肉部111aとなっている。これにより、薄肉部111aの前端位置に、段差面であるロック部111bが形成されている。なお、ロック部111bは、突条部17の後端面も含む。
マガジン本体110にたばこ商品TPを搭載するには、押圧スライダ120をマガジン本体110の後部に向けて移動させ、押圧スライダ120と前部フラップ140との間隔を広げ、その間隔にたばこ商品TPを搭載する。
押圧スライダ120をマガジン本体110の後部に対してロック状態とすることにより、押圧スライダ120の前進を手で抑止しなくても、マガジン本体110にたばこ商品TPを搭載することができる。
図12(b)は、押圧スライダ120が、線材リール130ではなく渦巻き状の板バネ534によって前方に付勢される場合の、押圧スライダ120の挙動を示す模式図である。
図12(b)において、軸部55は補強板22に取り付けられているものとする。板バネ534は、その一端部が軸部55に固定され、且つ、該軸部55の周囲に渦巻き状に巻回されている。板バネ534の他端は、マガジンユニットの前端部に固定されている。つまり、板バネ534の一部分が、板バネ534の巻回部分から引き出され且つ露出した状態となって、マガジンユニットの前端部から押圧スライダ120に亘って延在している。
図12(b)の構造の場合、板バネ534は、その巻回部分から引き出された部分を巻回部分に巻き取る方向の弾性力を持つ。このため、板バネ534は、図12(b)に矢印Bで示すように、押圧スライダ120を前傾させる方向の力を押圧スライダ120に与える。
従って、図12(b)の構造の場合、押圧スライダ120をマガジン本体110の後部に移動させる自然な動作によって、上側板状部321の前端面321aをロック部111bにロックさせやすい。
一方、本実施形態に係るマガジンユニット200の場合、線材リール130により押圧スライダ120を前方に付勢する。この場合、板バネ134は、その弾性力によって押圧スライダ120を前傾させるのではなく、巻ドラム57を(図12(a)において反時計回りに)回転させる。そして、巻ドラム57は、樹脂線材131を後方へほぼ真っ直ぐに引っ張る。
よって、押圧スライダ120は、図12(a)に矢印Cで示すように、線材リール130によって、ほぼ真正面に付勢される。
このため、押圧スライダ120をマガジン本体110の後部に移動させた際に、上側板状部321の前端面321aをロック部111bにロックされにくいことがある。
このように、押圧スライダ120をマガジン本体110の後部において該マガジン本体110に対してロック状態にしにくい現象が発生することは、押圧スライダ120を前方へ付勢するために線材リール130を用いる構造に特有の課題であると言える。
これに対し、本実施形態では、上部起立部223の前面に、指掛け用の凹部27が形成されている。よって、この凹部27を前方から指で押したり、或いは後方から指で引いたりすることで、押圧スライダ120を後部に向けて移動させることができる。
この凹部27は、上部起立部223の下部に位置しているので、凹部27を指で押す動作、或いは指で引く動作によって、スムーズに、押圧スライダ120を前傾させて、ロック状態にすることができる。
特に、上側板状部321の前端面がロック部111bの位置に達するまで後方に移動した段階で、凹部27に下向きに力を加えることによって、よりスムーズに、押圧スライダ120をロック状態にすることができる。
特に、凹部27は、後方に向けて窪んでいるので、凹部27の下部を指で押したり引いたりする際に、容易に、凹部27に下向きに力を加えることができる。
凹部27には、上下方向の摩擦を水平方向の摩擦よりも大きくさせる凹凸加工が施されているので、凹部27に対し、下向きの力を効率よく伝達させることができる。
凹部27は、連結部320の前端部よりも前方に位置しているので、凹部27に対して軽い力で下向きの力を加えることによって、容易に、押圧スライダ120を前傾させることができる。
なお、押圧部220において、凹部27よりも上方の部分の両側部には、指掛け用の切欠形状部23がそれぞれ形成されている。よって、例えば、上側板状部321の前端面がロック部111bの位置に達するまでは、切欠形状部23に指を掛けて押圧スライダ120を後方に移動させ、その後、凹部27を指で押したり引いたりすることにより、押圧スライダ120を前傾させる動作を行うこともできる。
また、左右の補強板22の外面における後部には、それぞれ指掛け用のリブ25が形成されている。よって、例えば、上側板状部321の前端面がロック部111bの位置に達するまでは、リブ25に指を掛けて押圧スライダ120を後方に移動させ、その後、凹部27を指で押したり引いたりすることにより、押圧スライダ120を前傾させる動作を行うこともできる。
以上のような第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる他、押圧スライダ120の押圧部220の前面下部には、後方に向けて窪んだ指掛け用の凹部27が形成されているので、凹部27を指で押す動作、或いは指で引く動作によって、スムーズに、押圧スライダ120を前傾させて、ロック状態にすることができる。
〔第3の実施形態〕
図13は第3の実施形態に係るマガジンユニット300の平面図である。
本実施形態に係るマガジンユニット300のマガジン本体110の底板111には、複数(例えば3つ)の開口孔112が互いに並列に形成されている。そして、各開口孔112の縁部に対し、それぞれ押圧スライダ120が取り付けられている。すなわち、本実施形態の場合、複数(例えば3つ)の押圧スライダ120がそれらの移動方向が並列となるように配置されている。また、各押圧スライダ120の各々に対応して、個別に線材リール130が設けられている。押圧スライダ120と線材リール130は、第1の実施形態または第2の実施形態の構造である。
本実施形態に係るマガジンユニット300は、例えば、たばこのカートン60の搭載用である。図13において、カートン60は一点鎖線で示している。
カートン60は、複数の紙巻きたばこを収容している直方体のパッケージを、複数個(通常10個)収容している。なお、マガジンユニット300には、パーセルを搭載することもできる。
マガジン本体110の内部空間の横幅は、カートン60の長手寸法に対応している。カートン60は、その長手方向がマガジンユニット300の左右方向に延在するように、マガジン本体110に搭載される。
各押圧スライダ120は、互いに独立的に、前後に移動可能となっている。
これら複数の押圧スライダ120の押圧部220は、協働して、最後尾のカートン60の背面を前方に押す。
以上のような第3の実施形態によれば、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の効果が得られる。
また、マガジン本体110に複数の押圧スライダ120が設けられ、各押圧スライダ120の各々に対応して個別に線材リール130が設けられている。このため、複数のリール50による付勢力を合算した付勢力によって、カートン60を前方に押すことができるので、押圧スライダ120及び線材リール130が1つだけの場合と比べて、カートン60を前方に押す力を十分に確保することができるとともに、複数の押圧スライダ120によりカートン60を左右にバランスの取れた力で前方に押すことができる。よって、カートン60の挙動の左右非対称性を抑制することが可能となり、マガジン本体110内においてカートン60を整然と整列させることができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では樹脂線材131の前端が前部フラップ140の軸支位置より上方に連結されていることで、簡単な構造で確実に前部フラップ140を後方に付勢できることを例示した。
しかし、前部フラップ140を凸部141ではなく回動軸(図示せず)で支持し、樹脂線材131を回動軸の上方から前方へと当該回動軸に巻回し、樹脂線材131の先端を回動軸に固定するか、或いは前部フラップ140における回動軸よりも下側の部分に固定しておくことによっても、前部フラップ140を後方に付勢することができる。
この出願は、2011年3月22日に出願された日本出願特願2011−63358号、並びに、2011年9月7日に出願された日本出願特願2011−195310号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以下、参考形態の例を付記する。
1.複数のたばこ商品を前後方向に配列した状態で収容するマガジン本体と、
前記マガジン本体に前後方向にスライド自在に設けられていて前記たばこ商品を前方に押圧する押圧スライダと、
リール本体と、前記リール本体より引出自在に前記リール本体に収納された線材と、前記リール本体内に設けられ、前記線材を前記リール本体に収納する方向へ弾性力によって付勢する弾性部材と、を有し、前記弾性力により前記押圧スライダを前方に付勢する線材リールと、
を有するマガジンユニット。
2.前記リール本体には、前記線材が出入する開口孔が形成され、
前記線材は、前記リール本体の内部において、円状に巻回されることにより巻回部を形成し、
前記巻回部の接線方向と、前記リール本体からの前記線材の引き出し方向とが一致し、
前記線材は、前記リール本体における前記開口孔の縁部に対して非接触状態で、前記開口孔を通して前記リール本体から引き出される1.に記載のマガジンユニット。
3.前記線材リールは、前記リール本体内に回転自在に設けられ、前記線材を巻き取る巻ドラムを有し、
前記弾性部材は、前記線材を巻き取る回転方向に前記巻ドラムを付勢している1.または2.に記載のマガジンユニット。
4.前記線材リールは、前記押圧スライダに搭載されていて前記線材の前端が前記マガジン本体の前端近傍に連結されている1.ないし3.の何れか一つに記載のマガジンユニット。
5.前記線材リールは、前記押圧スライダの後部に搭載されている4.に記載のマガジンユニット。
6.前記リール本体には、前記線材が出入する開口孔が形成され、
前記線材は、前記リール本体の内部において、円状に巻回されることにより巻回部を形成し、
前記巻回部の接線方向と、前記リール本体からの前記線材の引き出し方向とが一致し、
前記線材は、前記リール本体における前記開口孔の縁部に対して非接触状態で、前記開口孔を通して前記リール本体から引き出され、
前記開口孔が前記押圧スライダの下部に位置している5.に記載のマガジンユニット。
7.前記マガジン本体の内部前端には、前記たばこ商品を上方に変位させるスロープが形成されており、
前記線材は、前記スロープの内部に挿通されている1.ないし6.の何れか一つに記載のマガジンユニット。
8.前記マガジン本体の底板上面には、前記たばこ商品を支持する左右一対の突条部が形成されており、
前記線材は、左右の前記突条部の間隙に挿通されている1.ないし7.の何れか一つに記載のマガジンユニット。
9.前記押圧スライダは、
前記マガジン本体の底板に対し前後方向にスライド自在に連結された連結部と、
前記連結部より上方に起立し、前記たばこ商品を前方に押圧する押圧部と、
を有し、
前記底板の後部には、前記押圧スライダにおいて前記底板の上面に沿ってスライド移動する部位を係止させることによって、前記押圧スライダを前方移動が規制されたロック状態とするロック部が形成され、
前記押圧部の前面下部には、後方に向けて窪んだ指掛け用の凹部が形成されていることを特徴とする1.ないし8.の何れか一つに記載のマガジンユニット。
10.前記凹部が前記連結部の前端部よりも前方に位置していることを特徴とする9.に記載のマガジンユニット。
11.前記凹部には、上下方向に繰り返される凹凸加工が施されていることを特徴とする9.又は10.に記載のマガジンユニット。
12.前記凹凸加工は、それぞれ水平方向に延在し、互いに上下方向に離間している複数条の溝である11.に記載のマガジンユニット。
13.前記押圧部において、前記凹部よりも上方の部分の両側部には、指掛け用の切欠形状部がそれぞれ形成されていることを特徴とする9.乃至12.の何れか一つに記載のマガジンユニット。
14.前記押圧部の前面における両側部には、当該前面よりも摩擦係数が大きい材質により構成され、上下方向に延在し、前記たばこ商品に接触する接触部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする9.乃至13.の何れか一つに記載のマガジンユニット。
15.前記接触部材は、その下部に向けて徐々に、前記押圧部の前面から前方への突出量が大きくなっていることを特徴とする14.に記載のマガジンユニット。
16.前記接触部材は、上下に細長く、前後方向に薄い、正面視矩形状の平板形状に形成され、
前記押圧部の前面には、上下に細長く、下方に向けて徐々に浅くなる、正面視矩形状の配置用凹部が形成され、
前記配置用凹部に前記接触部材が配置されたことにより、前記接触部材はその下部に向けて徐々に前方への突出量が大きくなっていることを特徴とする15.に記載のマガジンユニット。

Claims (16)

  1. 複数のたばこ商品を前後方向に配列した状態で収容するマガジン本体と、
    前記マガジン本体に前後方向にスライド自在に設けられていて前記たばこ商品を前方に押圧する押圧スライダと、
    リール本体と、前記リール本体より引出自在に前記リール本体に収納された線材と、前記リール本体内に設けられ、前記線材を前記リール本体に収納する方向へ弾性力によって付勢する弾性部材と、を有し、前記弾性力により前記押圧スライダを前方に付勢する線材リールと、
    を有し、
    前記弾性部材の先端に対して、前記線材の一端が連結されており、
    前記リール本体には、前記線材が出入する開口孔が形成され、
    前記弾性部材の幅寸法は、前記開口孔の開口径よりも大きいマガジンユニット。
  2. 記線材は、前記リール本体の内部において、円状に巻回されることにより巻回部を形成し、
    前記巻回部の接線方向と、前記リール本体からの前記線材の引き出し方向とが一致し、
    前記線材は、前記リール本体における前記開口孔の縁部に対して非接触状態で、前記開口孔を通して前記リール本体から引き出される請求項1に記載のマガジンユニット。
  3. 記開口孔が前記押圧スライダの下部に位置している請求項に記載のマガジンユニット。
  4. 前記線材リールは、前記リール本体内に回転自在に設けられ、前記線材を巻き取る巻ドラムを有し、
    前記弾性部材は、前記線材を巻き取る回転方向に前記巻ドラムを付勢している請求項1ないし3の何れか一項に記載のマガジンユニット。
  5. 前記線材リールは、前記押圧スライダに搭載されていて前記線材の前端が前記マガジン本体の前端近傍に連結されている請求項1ないしの何れか一項に記載のマガジンユニット。
  6. 前記線材リールは、前記押圧スライダの後部に搭載されている請求項に記載のマガジンユニット。
  7. 前記マガジン本体の内部前端には、前記たばこ商品を上方に変位させるスロープが形成されており、
    前記線材は、前記スロープの内部に挿通されている請求項1ないし6の何れか一項に記載のマガジンユニット。
  8. 前記マガジン本体の底板上面には、前記たばこ商品を支持する左右一対の突条部が形成されており、
    前記線材は、左右の前記突条部の間隙に挿通されている請求項1ないし7の何れか一項に記載のマガジンユニット。
  9. 前記押圧スライダは、
    前記マガジン本体の底板に対し前後方向にスライド自在に連結された連結部と、
    前記連結部より上方に起立し、前記たばこ商品を前方に押圧する押圧部と、
    を有し、
    前記底板の後部には、前記押圧スライダにおいて前記底板の上面に沿ってスライド移動する部位を係止させることによって、前記押圧スライダを前方移動が規制されたロック状態とするロック部が形成され、
    前記押圧部の前面下部には、後方に向けて窪んだ指掛け用の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に記載のマガジンユニット。
  10. 前記凹部が前記連結部の前端部よりも前方に位置していることを特徴とする請求項9に記載のマガジンユニット。
  11. 前記凹部には、上下方向に繰り返される凹凸加工が施されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のマガジンユニット。
  12. 前記凹凸加工は、それぞれ水平方向に延在し、互いに上下方向に離間している複数条の溝である請求項11に記載のマガジンユニット。
  13. 前記押圧部において、前記凹部よりも上方の部分の両側部には、指掛け用の切欠形状部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項9乃至12の何れか一項に記載のマガジンユニット。
  14. 前記押圧部の前面における両側部には、当該前面よりも摩擦係数が大きい材質により構成され、上下方向に延在し、前記たばこ商品に接触する接触部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項9乃至13の何れか一項に記載のマガジンユニット。
  15. 前記接触部材は、その下部に向けて徐々に、前記押圧部の前面から前方への突出量が大きくなっていることを特徴とする請求項14に記載のマガジンユニット。
  16. 前記接触部材は、上下に細長く、前後方向に薄い、正面視矩形状の平板形状に形成され、
    前記押圧部の前面には、上下に細長く、下方に向けて徐々に浅くなる、正面視矩形状の配置用凹部が形成され、
    前記配置用凹部に前記接触部材が配置されたことにより、前記接触部材はその下部に向けて徐々に前方への突出量が大きくなっていることを特徴とする請求項15に記載のマガジンユニット。
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