JP5962222B2 - 発泡性食品及びその製造方法 - Google Patents
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このような状況から、持続性のある発泡感と冷涼感を兼ね備えた新しいキャンディの誕生が望まれている。
〔1〕芯材と、芯材の表面に設けられる発泡性のコーティング層とを含む発泡性食品であって、前記芯材は、メントール含有量が0.01〜5重量%であるハードキャンディからなり、前記コーティング層は、炭酸塩、酸及び固形脂を含有し、かつ、固形脂含量がコーティング層の厚み方向において変化しており、コーティング層は、その表面から厚み方向の内側に向けて設けられた、平均固形脂含量が10重量%以上、20重量%未満であるコーティング表層を含み、コーティング表層がコーティング層全量の1〜100重量%であることを特徴とする発泡性食品。
〔2〕前記コーティング層に含まれる固形脂の上昇融点が50℃以下である〔1〕に記載の発泡性食品。
〔3〕(1)ハードキャンディ生地にメントールを添加し、任意の大きさ及び形状に成型して芯材を得る工程と、
(2)前記芯材の表面に固形脂の溶融液を付着させ、前記溶融液が固化する前に、炭酸塩及び酸からなる発泡性成分を振り掛ける工程と、を有し、
前記(2)の工程を2回以上行うことを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載の発泡性食品の製造方法。
本発明の発泡性食品は、芯材と、芯材の表面に設けられる発泡性のコーティング層(以下単に「コーティング層」とする)とを含み、該芯材はメントールを含み、該コーティング層は炭酸塩、酸及び固形脂を含有し、かつ、固形脂含量がコーティング層の厚み方向において変化していることを特徴とする。
本発明の発泡性食品の製造方法は、ハードキャンディ生地にメントールを練り込み、任意の大きさ及び形状に成型して芯材を得る工程(1)と、工程(1)で得られた芯材の表面に固形脂の溶融液を付着させ、前記溶融液が固化する前に、炭酸塩及び酸からなる発泡性成分を更に降り掛ける工程(2)と、を有し、工程(2)を1回以上、好ましくは2回以上行なうことを特徴とする。
工程(1)及び工程(2)について、以下により詳しく説明する。
常法により炊き上げ、風味付けを行ったハードキャンディ生地に、メントールを練り込み、任意の大きさ及び形状に成型する。この際には、ハードキャンディ生地の品温を45〜75℃の範囲に保持してメントールを練り込むことが望ましい。ハードキャンディ生地の品温が45℃より低いと、得られるハードキャンディが硬くなりすぎて、成型された芯材表面にひび割れが生じるおそれがある。ハードキャンディ生地の品温が75℃より高いと、メントールが熱の影響で気化してしまい、メントールの添加量に応じた十分な冷涼感を有する芯材が得られないおそれがある。
まず固形脂を加熱等により溶融させ、固形脂の溶融液を得る。固形脂の溶融温度は、その融点以上であれば特に限定されないが、熱分解を起こし易い炭酸塩(例えば、炭酸水素ナトリウム)を用いる場合は、50℃以下が好ましく、その融点以上、50℃以下がより好ましい。固形脂の加熱は、例えば、固形脂を入れた容器を直接火にかけるか又は湯煎等で間接的に温めることにより行なうことができる。
これに対して、上記のような製造方法で得られた本発明の発泡性食品の表面には、発泡性粉末がほぼ均一に配置されているため、口中で溶ける速度は等しくなり、ザラツキ感が顕著に低減されて食感が優れたものとなる。
まず、砂糖60部及び酵素糖化水飴38部を溶解し、真空釜にて130℃で炊き上げた。更に、クエン酸2部とソーダ香料、青色着色料を適量加えて混合し、球状に成型して、芯材であるハードキャンディ(3g/個)を得た。
別にエリスリトール50部、酒石酸20部、クエン酸10部、重曹20部及び香料適量を混合し、発泡性粉末を得た。次いで固形脂(メラノ(登録商標)NEW−SS7、上昇融点34℃、不二製油(株)製)を50℃の湯煎にかけて溶融させた。
強い発泡感が持続し、食感及び外観、高温に対する耐久性の面も優れたクールソーダ味のキャンディの例である。
まず、砂糖60部、酵素糖化水飴38部を水に溶解し、真空釜にて130℃で炊き上げた。これに、クエン酸2部、メンソール0.1部及び適量のソーダ香料を添加及び混合し、ハードキャンディ生地を得た。ハードキャンディ生地100部を、球状に成型して、芯材であるハードキャンディ(5g/個)を得た。
エリスリトール50部、酒石酸20部、クエン酸10部、重曹20部及び適量の香料を混合し、発泡性成分の粉末(以下「発泡性粉末」とする)を得た。一方、固形脂(メラノ(登録商標)NEW−SS7)を50℃の湯煎にかけて溶融させ、固形脂の溶融液を得た。
実施例1と同様にして、芯材であるハードキャンディを得た。また、50℃の湯煎にて溶融させた固形脂(メラノ(登録商標)NEW−SS7)の溶融液60部に、発泡性粉末40部を分散させた。なお、本実施例で用いられる発泡性粉末は、実施例1と同じものである。
芯材であるハードキャンディに含有させるメントールの量を表2に示す割合に変更する以外は、実施例1と同様にして、クールソーダ味のキャンディである発泡性食品を作製した。実施例3、4で得られた発泡性食品は、発泡感、その持続性ともよく、良好な食感を有し、高温に対する耐久性に優れ、発泡性成分の雑味や酸とメントールとの組み合わせに由来する苦みも気にならず、冷涼感及び冷涼感に強調された炭酸飲料のような風味があり心地良く食せるものであった。
発泡性粉末として表2に示す成分を用いる以外は、実施例1と同様にして、クールソーダ味のキャンディである発泡性食品を得た。得られた発泡性食品は、実施例1と同様の発泡感、持続性、食感、外観及び高温に対する耐久性を有し、発泡性成分の雑味や酸とメントールとの組み合わせに由来する苦みも気にならず、冷涼感及び冷涼感に強調された炭酸飲料のような風味があり心地良く食せるものであった。
実施例1と同様にして作製されたハードキャンディを芯材として用い、さらに表2に示す各成分を用い、実施例1と同様にしてコーティング層を形成し、クールソーダ味のキャンディである発泡性食品を得た。
表3に示す割合で各成分を用い、コーティング層の固形脂含量が表3に示す割合になるように変更する以外は、実施例1と同様にして、クールソーダ味のキャンディである発泡性食品を得た。
固形脂を、「メラノ(登録商標)NEW−SS7、上昇融点34℃」から「メルバ(登録商標)26、上昇融点28℃、不二製油(株)製」(実施例11)又は「メラノ(登録商標)H−2000、上昇融点40℃、不二製油(株)製」(実施例12)に変更する以外は、実施例1と同様にしてクールソーダ味のキャンディである発泡性食品を得た。
固形脂を、「メラノ(登録商標)NEW−SS7、上昇融点34℃」から「メラノ(登録商標)SS−400、上昇融点37℃、不二製油(株)製」に変更する以外は、実施例1と同様にして、クールソーダ味のキャンディである発泡性食品を得た。得られた発泡性食品は、発泡感が持続し、舐め心地もよく、良好な食感を有し、かつ40℃の保温庫内に3日間放置しても油染み、変形もなく、高温に対する耐久性にも優れ、発泡性成分の雑味や酸とメントールとの組み合わせに由来する苦みも気にならず、冷涼感及び冷涼感に強調された炭酸飲料のような風味があり心地良く食せるものであった。
第1コーティングに用いられる固形脂を、「メラノ(登録商標)NEW−SS7、上昇融点34℃」から「メラノ(登録商標)SS−400、上昇融点37℃、不二製油(株)製」に変更する以外は、実施例1と同様にして、クールソーダ味のキャンディである発泡性食品を得た。得られた発泡性食品は、強い発泡感が持続し、舐め心地もよく、良好な食感及び外観を有し、40℃の保温庫内に3日間放置しても油染みや変形もなく、高温に対する耐久性に優れ、発泡性成分の雑味や酸とメントールとの組み合わせに由来する苦みも気にならず、冷涼感及び冷涼感に強調された炭酸飲料のような風味があり心地良く食せるものであった。
実施例1と同様にして、芯材であるハードキャンディを得た。次に、実施例1と同様にして、発泡性粉末を得た。芯材70部を糖衣パンで回転させながら、発泡性粉末5部を掛け、均一に行き渡らせた。得られた発泡性食品は、実施例1の発泡性食品と同等の激しい発泡感を有するが、発泡感は一瞬(5秒程度)しか持続しなかった。なお、味に関しては、発泡性成分が少ないこともあってか、その雑味も気にならず、心地良く食せるものであった。
特許文献7に記載の方法に準じて発泡性食品を得た。即ち、実施例1と同様にして得られた芯材70部を糖衣パンで回転させながら、その表面に固形脂(メラノNEW−SS7)の溶融液3部を掛け、均一に行き渡らせた。その後、25℃に設定したスポットクーラーにて糖衣パン内を冷却し、溶融液を固化させた。次いで、40℃に設定したヒーターにて糖衣パン内を温め、固形脂の表面が溶融してきたところで、実施例1と同様にして得られた発泡性粉末4部をかけて均一に行き渡らせた。温度をかけた状態で糖衣パンを回転させ続けると固形脂の溶融液が表面に浮き出てくるため、同様に発泡性粉末4部を2回投入した。
芯材であるハードキャンディに内包させるメントールの添加量を表4のように変更して芯材を作製する以外は、実施例1と同様にして、クールソーダ風味の発泡性食品を作製した。比較例3で得られた発泡性食品は、発泡感、その持続性ともよく、高温に対する耐久性にも優れていた。しかし、発泡性成分由来の雑味が気になり、美味しく食することはできなかった。また、比較例4の配合にて作製した発泡性食品は、メントールの添加量が多すぎることにより、メントールの苦味が強く感じられ、美味しく食することができなかった。
コーティング率(%)=[(X−Y)/X]×100
〔式中、Xは発泡性食品100粒の重量を示す。Yは芯材100粒の重量を示す。〕
(外観)
◎:コーティングにムラが無く、剥離しない。
○:コーティングにムラが見られるものの、剥離しない。
×:コーティングに激しいムラがあり、剥離する。
◎:発泡性成分由来の雑味が感じられず、美味しく食せる。
×:発泡性成分由来の雑味が感じられ、美味しく食せない。
◎:激しく発泡する。
○:穏やかに発泡する。
×:微かに発泡するか又は発泡しない。
◎:発泡感が45秒以上持続する。
○:発泡感の持続が、15秒以上、45秒未満である。
×:発泡感の持続が、15秒未満である。
◎:冷涼感が芯材の舐め始めから舐め終わりまで持続する。
×:冷涼感が芯材を舐めている最中に感じられなくなる。
◎:40℃で3日間保存しても、油染み及び変形がない。
○:40℃で3日間保存しても油染み及び変形はないが、力を加えると変形しやすい。
△:40℃で3日間の保存により、ほんのりと油染みが見られ、変形はないが力を加えると変形する。
×:40℃で3日間の保存により、油染み及び変形が発生する。
Claims (3)
- 芯材と、芯材の表面に設けられる発泡性のコーティング層とを含む発泡性食品であって、前記芯材は、メントール含有量が0.01〜5重量%であるハードキャンディからなり、前記コーティング層は、炭酸塩、酸及び固形脂を含有し、かつ、固形脂含量がコーティング層の厚み方向において変化しており、前記コーティング層は、その表面から厚み方向の内側に向けて設けられた、平均固形脂含量が10重量%以上、20重量%未満であるコーティング表層を含み、前記コーティング表層がコーティング層全量の1〜100重量%であることを特徴とする発泡性食品。
- 前記コーティング層に含まれる固形脂の上昇融点が50℃以下である請求項1に記載の発泡性食品。
- (1)ハードキャンディ生地にメントールを添加し、任意の大きさ及び形状に成型して芯材を得る工程と、
(2)前記芯材の表面に固形脂の溶融液を付着させ、前記溶融液が固化する前に、炭酸塩及び酸からなる発泡性成分を振り掛ける工程と、を有し、
前記(2)の工程を2回以上行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性食品の製造方法。
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