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JP5968792B2 - 駐車設備 - Google Patents
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本発明は、駐車設備に関し、特に二輪車の駐車スペースを有する駐車設備に関する。
一般に、少ないスペースで多数の車両を効率的に駐車できる駐車設備として、機械式駐車設備が知られている。機械式駐車設備の一つとして、パレットの上に車両を搭載し、このパレットを前後あるいは左右にレールや溝を利用して移動させることにより、空いているパレットスペースへ運ぶ構成としたパレット式の機械式駐車設備が知られている。また、このパレット式の機械式駐車設備にリフト及び立体的な駐車層を組み合わせることにより、より駐車効率を高めた機械式駐車設備も提供されている。
一方、機械式駐車設備に二輪車を駐車できるようにしたものがある。二輪車は設備内での搬送時や地震時に転倒するおそれがあるため、これを抑止する必要がある。従来では、例えば特許文献1、2、3に記載の装置が提案されている。
特開2009−228239号公報 特開平3−657号公報 特開2006−290035号公報
特許文献1、2に記載の技術では、ベルトを引き締めて二輪車のシートに押し付けた状態でもベルトとシートとの間で滑りが生じるため、二輪車が左右方向に揺動しうる。逆に、ベルトとシートとの間で滑りが生じない場合は、ベルトを引き締めるときに二輪車が傾いてしまい、ベルトを十分に引き締めることができない。そのため、設備内での搬送時や地震時に二輪車が転倒する可能性がある。また、特許文献3に記載の技術では、比較的大がかりな装置を要するため、コストを押し上げる要因となりうる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、二輪車の転倒を抑止しうる比較的安価な駐車設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の駐車設備は、駐車された二輪車の車体上に配置され、車体に対し防滑性を有する緩衝材と、張力により、緩衝材を介して二輪車を床面に押さえ付ける紐状部材と、紐状部材を緩衝材に留めることが可能な固定手段と、を備える。
「紐状部材」は、張力によって二輪車を床面に押し付けうる比較的細長い部材であればよい。例えば、ナイロン、布、樹脂、その他可撓性のある材料またはゴム等の伸縮性のある材料により形成される紐やベルトでもよいし、金属や樹脂等の硬質の材料により形成されるチェーン等でもよい。
この態様によると、紐状部材が引き締められて緊張した状態での紐状部材と二輪車の車体との滑りを抑止することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、二輪車の転倒を抑止しうる比較的安価な駐車設備を提供できる。
実施の形態に係る駐車設備を示す断面図である。 図2(a)、(b)は二輪車用パレットが乗降室内にある様子を示す図である。 図3(a)、(b)は二輪車用パレットの中大型二輪車用の収納スペース周辺を示す上面図および背面図である。 図4(a)、(b)は緩衝材および固定用バックルを示す上面図および側面図である。 図5(a)、(b)は固定用バックルの断面図を示す。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施の形態に係る駐車設備10の断面図である。駐車設備10は、地上に設けられた建物104の地下に地下3階まで設けられた、いわゆる地下式の機械式駐車設備である。
駐車設備10は、地下1階の駐車室であるB1F格納棚14と、地下2階の駐車室であるB2F格納棚16と、地下3階の駐車室であるB3F格納棚18と、自動車20を搭載する複数の自動車用パレット32と、二輪車74を搭載する複数の二輪車用パレット34と、第1移載装置56と、複数の第2移載装置58と、リフトフレーム88と、断面が略矩形の昇降路96の四隅に支柱として設けられた4本のマスト90と、昇降装置94と、を備える。
駐車設備10は、パレットを用いたパレット式の駐車設備である。このパレット式の駐車設備10は、昇降装置94を用いて自動車用パレット32や二輪車用パレット34(以下、これらをパレットと総称することがある)を昇降させたり、あるいは第1移載装置56や第2移載装置58を使用してパレットを面方向に移動させたりすることにより、格納棚に車両を駐車させる構成とされている。
B1F格納棚14、B2F格納棚16、B3F格納棚18はそれぞれ複数の駐車スペースを含む。それら複数の駐車スペースはマトリクス状に配列される。各駐車スペースはパレットを収容可能に構成される。
駐車設備10には、昇降路96が鉛直方向(図のz方向)に沿って設けられている。昇降路96は、B1F格納棚14、B2F格納棚16、B3F格納棚18のそれぞれと連通する。昇降路96の下端には昇降装置94が設置されている。
平面視した場合に略矩形のリフトフレーム88は、4本のマスト90に昇降自在に支持される。リフトフレーム88の上部には第1移載装置56が搭載される。昇降装置94は昇降路96に沿ってリフトフレーム88を昇降させる。
第1移載装置56の上部には、パレットが搭載される。図1では、二輪車用パレット34が搭載されている。第1移載装置56は、移載方向(図のx方向)にパレットを移動可能に構成される。第2移載装置58は各駐車スペースに設けられており、駐車スペースをまたいでパレットをx方向およびy方向に移動させる。
駐車設備10へ自動車20または二輪車74を入れたり駐車設備10から自動車20または二輪車74を取り出したりするための乗降室12は建物104内に設けられている。乗降室12は昇降路96の上端に設けられる。乗降室12と昇降路96とはパレットが通過できる程度の大きさの連通孔100を介して連結されている。
また、乗降室12内には、パレットを旋回させるためのターンテーブル60も設置される。ターンテーブル60の中央部には長方形の開口部61が形成されている。パレットは昇降装置94によって下方から乗降室12まで運搬され、ターンテーブル60の開口部61にパレットが係合するよう構成されている。
図2(a)、(b)は二輪車用パレット34が乗降室12内にある様子を示す。図2(a)は二輪車74の入庫時の様子を示し、図2(b)は二輪車74の出庫時の様子を示す。二輪車用パレット34には、中大型二輪車用の収納スペース64が1台分、小型二輪車用の収納スペース66が2台分設けられている。各収納スペースの両脇には、二輪車74が転倒したり二輪車用パレット34から転落したりするのを抑止するとともに、収納スペースを画定する柵82が設けられている。
図3(a)、(b)は二輪車用パレット34の中大型二輪車用の収納スペース64周辺を示す上面図および背面図である。二輪車用パレット34の収納スペース64に対応する部分には、二輪車74の転倒を抑止する転倒抑止装置200が設けられている。図3(a)、(b)は転倒抑止装置200を二輪車74に適用した状態を示している。なお、小型二輪車用の収納スペース66(図3(a)、(b)では不図示)に対応する部分にも転倒抑止装置200が設けられているが、同様の構成であるため、その説明は省略する。
転倒抑止装置200は、緩衝材202と、ベルト204と、ベルト固定用バックル206と、ベルト引締め用バックル208と、を含む。
緩衝材202は、二輪車74のシート76上に配置される。より具体的には、シート76とベルト204との間に配置される。これにより、ベルト204がシート76に擦れてシート76が傷むのが抑えられる。緩衝材202は、シート76に対して防滑性を有する材料によって形成される。「防滑性」とは、シート76に対する滑り難さをいう。ここでは、緩衝材202はゴムによって形成される。なお、ゴムの色がシート76に移るのを抑えるため、緩衝材202は非移行性を有するゴムによって形成されることが好ましい。
図4(a)、(b)は緩衝材202およびベルト固定用バックル206を示す上面図および側面図である。緩衝材202は、平面視で略長方形の平板部202aと、平板部202aの一方の面202bの両短辺側の端部からそれぞれ突出する突出部202c、202dと、面202bと反対側の面202eの両短辺側の端部にそれぞれ設けられたベルトガイド202f、202gと、を有する。突出部202c、202dは、ベルト204によって緩衝材202がシート76に押し付けられたときにシート76の側面を把持するよう構成される。これにより、緩衝材202のシート76に対する滑りがさらに抑えられる。ベルトガイド202dはベルト204の移動方向を規制する。緩衝材202の略中央にはベルト固定用バックル206が固定される。
図5(a)、(b)はベルト固定用バックル206の断面図を示す。ベルト固定用バックル206は、緩衝材202に対してベルト204が緊張方向に移動可能な状態と移動不能な状態とを切り替える。図5(a)はベルト固定用バックル206によってベルト204の緊張方向Dの移動が妨げられていない状態を示す。つまり、ベルト204が緩衝材202に対して緊張方向Dに移動可能な状態を示す。図5(b)はベルト204の一部分がベルト固定用バックル206に固定された状態を示す。つまり、ベルト204が、ベルト固定用バックル206ひいては緩衝材202に対して緊張方向Dに移動できない状態を示す。ベルト固定用バックル206のレバー206aを回転させることによって、図5(a)および図5(b)の2つの状態を切り替えることができる。図3(a)、(b)に戻る。
ベルト204は張力によって二輪車74を二輪車用パレット34に押し付ける。ベルト204は短ベルト204aと長ベルト204bとを有する。短ベルト204aと長ベルト204bとはカム式のバックルであるベルト引締め用バックル208を介して連結されている。このカムバックル208を用いてベルト204の長さが調節される。短ベルト204aおよび長ベルト204bの一端は、それぞれ二輪車用パレット34に取り外し可能に固定されている。また、長ベルト204bは二輪車用パレット34とベルト引締め用バックル208との間において、ベルトガイド202f、ベルト固定用バックル206、ベルトガイド202gにこの順に挿通されている。ベルト204は、例えば、ナイロン、布、樹脂、その他可撓性のある材料またはゴム等の伸縮性のある材料により形成される。
以上のように構成された駐車設備10の利用シーンは以下のとおりである。なお、ここでは、大型の二輪車74を駐車する場合を例に説明する。まず、図2(a)のごとく、空き状態の中大型二輪車用の収納スペース64に二輪車74を駐車する。このとき、ベルト204が緩衝材202に対して移動可能な状態すなわち図5(a)の状態にしておく。
二輪車74が駐車されると、図3(a)、(b)のごとく、緩衝材202をシート76上に配置し、緩衝材202を介してベルト204をシート76に掛ける。ベルト引締め用バックル208を用いてベルト204を引き締めて、図3(b)のごとくベルト204が緊張した状態にする。これにより、二輪車74は二輪車用パレット34に押し付けられる。なお、このときベルト204は緩衝材202に対して移動可能であるため、言い換えると緩衝材202に対してベルト204が滑るため、ベルト204を引き締めることによって二輪車74が傾くことはなく、ベルト204を十分に引き締めることができる。
次に、ベルト固定用バックル206のレバー206aを回転させてベルト204が緩衝材202に対して緊張方向に動かない状態すなわち図5(b)の状態にする。これにより、二輪車74は、緩衝材202を介してベルト204に固定される。つまり、ベルト204と二輪車74との間で滑りが生じない状態となる。
本実施の形態の駐車設備10によると、ベルト204を引き締めるときは二輪車74に対してベルト204が滑るため、ベルトを十分に引き締めることができる。一方、引き締めた後は、ベルト204と二輪車74との滑りを抑止することができる。そのため、駐車設備10内における搬送時や地震時の二輪車74の転倒が抑止される。また、緩衝材202、ベルト204、ベルト固定用バックル206およびベルト引締め用バックル208といった比較的安価な器具により二輪車74の転倒を抑止できるため駐車設備10のコストを低減できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、乗降室が昇降路の上端に位置するいわゆる地下式駐車設備について説明したが、これに限られず、パレットの移動により車両を収納するような構造であれば、乗降室が昇降路の下端や中間に位置する駐車設備であってもよい。
実施の形態では、駐車設備10が機械式駐車設備である場合について説明したが、これに限られない。例えば、駐車設備10は、平面式や立体自走式の駐車設備など昇降装置を備えない駐車設備であってもよい。また、フェリー等の乗り物内に設けられた駐車設備であってもよい。
実施の形態では、二輪車用パレット34に中大型二輪車用の収納スペース64が1台分、小型二輪車用の収納スペース66が2台分設けられた場合について説明したが、これに限られない。例えば、中大型二輪車用の収納スペース64が2台分設けられても、小型二輪車用の収納スペース66が4台分設けられてもよい。
実施の形態では、ベルト204により二輪車74を二輪車用パレット34に押し付ける場合について説明したが、これに限られない。例えば、ベルト204と同様の材料により形成された紐や、金属や樹脂等の硬質の材料を組み合わせて形成されたチェーン等を用いてもよい。
実施の形態では、緩衝材202がシート76上に配置される場合について説明したが、これに限られない。例えば、シート76前方の燃料タンクの上に配置されてもよい。この場合、緩衝材202は燃料タンクに対して防滑性を有する材料によって形成される。
実施の形態では、緩衝材202はゴムによって形成されている場合について説明したが、これに限られず、例えばスポンジその他の材料によって形成されてもよい。
実施の形態では、ベルト引締め用バックル208としてカム式のバックルを用いてベルト204の長さを調節する場合について説明したが、これに限られない。例えば、ラチェット式やオーバーセンター式のバックル、その他の器具を用いてもよい。
実施の形態では、ベルト固定用バックル206を用いて、ベルト204が緩衝材202に留められた状態と、ベルト204が緩衝材202に対して緊張方向に移動可能な状態とを切り替える場合について説明したが、これに限られない。例えば、ベルト204を貫通するように緩衝材202にピンを突き刺したり、抜いたりすることによって2つの状態を切り替えてもよい。
10 駐車設備、12 乗降室、34 二輪車用パレット、60 ターンテーブル、64 収納スペース、66 収納スペース、74 二輪車、76 シート、82 柵、200 転倒抑止装置、202 緩衝材、204 ベルト、206 ベルト固定用バックル、208 ベルト引締め用バックル。

Claims (7)

  1. 駐車された二輪車の車体上に配置され、車体に対し防滑性を有する緩衝材と、
    張力により、前記緩衝材を介して二輪車を床面に押さえ付ける紐状部材と、
    前記紐状部材を前記緩衝材に留めることが可能な固定手段と、を備え
    前記固定手段は、前記緩衝材に固定されていることを特徴とする駐車設備。
  2. 前記固定手段は、前記紐状部材が前記緩衝材に留められた状態と、前記紐状部材が前記緩衝材に対して緊張方向に移動可能な状態とを切り替える切替手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の駐車設備。
  3. 前記固定手段は、前記緩衝材の略中央に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の駐車設備。
  4. 前記緩衝材は二輪車のシート上に配置され、
    前記緩衝材は、前記紐状部材によってシートに押し付けられたときにシート側面を把持するよう構成された突出部を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の駐車設備。
  5. 前記緩衝材は、ゴムまたはスポンジにより形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の駐車設備。
  6. 前記紐状部材の緊張度を調節する手段を更に備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の駐車設備。
  7. 本駐車設備は機械式の駐車設備であり、
    二輪車を積載可能なパレットをさらに備え、
    前記紐状部材は、二輪車を前記パレットに押さえ付けることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の駐車設備。
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