以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず本発明の色素増感太陽電池モジュールの第1実施形態について説明する。図1は、本発明の色素増感太陽電池モジュールの第1実施形態を示す平面図である。
図1に示すように、色素増感太陽電池モジュール200は、2つの色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bを有している。色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bは直列且つ電気的に接続されている。色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bは、複数の色素増感太陽電池50を有し、複数の色素増感太陽電池50は直列且つ電気的に接続されている。ここで、2つの色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bは、2つの色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bの各々における色素増感太陽電池50の配列方向が互いに平行となるように配列されている。以下、説明の便宜上、色素増感太陽電池モジュールユニット100Aにおける4つの色素増感太陽電池50を色素増感太陽電池50A〜50Dと、色素増感太陽電池モジュールユニット100Bにおける4つの色素増感太陽電池50を色素増感太陽電池50E〜50Hと呼ぶことがある。
図2は、図1のII−II線に沿った断面図、図3は、図1の作用極を示す平面図、図4は、集電配線と接続部材とが接続されている状態を示す部分断面図、図5は、金属基板と接続部材とが接続されている状態を示す部分断面図である。
図2に示すように、複数の色素増感太陽電池50の各々は、作用極10と、作用極10に対向する対極20と、作用極10及び対極20を連結させる封止部30とを備えており、作用極10、対極20及び封止部30によって形成されるセル空間には電解質40が充填されている。
作用極10は、透明基板11及び透明基板11の上に設けられる透明導電膜12からなる透明導電性基板15と、透明導電性基板15の透明導電膜12の上に設けられる複数の酸化物半導体層13と、透明導電膜12の上において複数の酸化物半導体層13の各々を包囲するように設けられる配線部17とを有している。配線部17は、封止部30と透明導電膜12との間に設けられており、透明導電膜12上に設けられる集電配線14と、集電配線14を電解質40から保護する配線保護層16とを有している。本実施形態では、透明導電性基板15及び配線部17によって第1電極が構成されている。
透明基板11は、色素増感太陽電池モジュール200における全色素増感太陽電池50A〜50Hにおいて共通の透明基板となっている。
図3に示すように、作用極10においては、集電配線14が、四角環状の外周部14aと、外周部14aの内側開口を仕切る複数の仕切り部(フィンガー配線)14bとを有し、外周部14aと仕切り部14bとによって酸化物半導体層13が包囲されている。さらに集電配線14は、集電配線14の縁部である外周部14aのうち、隣の色素増感太陽電池50側の外周部14aの内側に設けられるランド部14cを有している。
一方、図2に示すように、対極20は、金属基板21と、金属基板21の透明導電性基板15側に設けられて触媒反応を促進する触媒層22との積層体で構成されている。本実施形態では、対極20によって第2電極が構成されている。
対極20においては、ランド部14cに対向する位置に切欠き24が形成されている。
他方、各色素増感太陽電池50の封止部30には、ランド部14cを包囲するように凹部33が形成されている。
そして、図2に示すように、隣り合う2つ色素増感太陽電池50のうち一方の色素増感太陽電池50の対極20の金属基板21と、他方の色素増感太陽電池50の集電配線14のランド部14cとが接続部材23によって接続されている。接続部材23は、金属箔からなり、金属基板21のうち透明導電性基板15と反対側の面の一部に固定される固定部23aと、固定部23aと集電配線14のランド部14cとを電気的に接続し、金属基板21に固定されていない非固定部23bとで構成されている。
本実施形態では、例えば接続部材23の固定部23aは、色素増感太陽電池50Bの対極20の金属基板21に固定され、接続部材23の非固定部23bは、色素増感太陽電池50Cの封止部30の凹部33において、集電配線14の一部であるランド部14cに直接接続されている。ここで、非固定部23bは弛んだ状態となっている。このため、非固定部23bのうち金属基板21に対向する部分と金属基板21との間には隙間が形成されている。
隣り合う2つの色素増感太陽電池50A,50B、隣り合う2つの色素増感太陽電池50B,50C、2つの色素増感太陽電池50C,50D、2つの色素増感太陽電池50E,50F、2つの色素増感太陽電池50F,50G、2つの色素増感太陽電池50G,50Hにおいても同様に、接続部材23の固定部23aが、隣り合う2つの色素増感太陽電池50のうち一方の色素増感太陽電池50の対極20の金属基板21に固定され、接続部材23の非固定部23bが、他方の色素増感太陽電池50Cの封止部30の凹部33において、集電配線14の一部であるランド部14cに直接接続され、非固定部23bは弛んだ状態にある。
また図4に示すように、接続部材23の非固定部23bとランド部14cとの間には、非固定部23bを構成する金属とランド部14cを構成する金属との合金からなる合金部60が設けられている。また図5に示すように、接続部材23の固定部23aと金属基板21との間には、固定部23aを構成する金属と金属基板21を構成する金属との合金からなる合金部65が設けられている。
なお、図1に示すように、色素増感太陽電池モジュールユニット100Aにおいて、接続部材23の非固定部23bは、対極20に対し同一方向(色素増感太陽電池50Aから色素増感太陽電池50Dに向かう方向)側に突出している。一方、接続部材23の非固定部23bは、色素増感太陽電池モジュールユニット100Bにおいて、対極20に対し同一方向(色素増感太陽電池50Eから色素増感太陽電池50Hに向かう方向)側に突出している。すなわち、色素増感太陽電池モジュールユニット100Aと、色素増感太陽電池モジュールユニット100Bとでは、接続部材23の非固定部23bの突出方向は互いに反対となっている。
また色素増感太陽電池モジュールユニット100Bにおける色素増感太陽電池50E、すなわち、色素増感太陽電池モジュールユニット100Bの端部に配置された色素増感太陽電池50には、集電配線14のランド部14cに接続端子70が設けられている。そして、接続端子70と、色素増感太陽電池50Dの対極20に固定された接続部材23とは、透明基板11の表面に沿って設けられた導電部材110を介して接続されている。この導電部材110により、色素増感太陽電池モジュールユニット100Aと色素増感太陽電池モジュールユニット100Bとが直列に接続される。導電部材110を構成する材料としては、例えば銅、銀、ニッケルなどが用いられる。また導電部材110の形状としては、テープ状、ワイヤ状などが挙げられるが、テープ状が、使用時に色素増感太陽電池モジュール200の厚みを小さくすることができることから好ましく用いられる。
さらに色素増感太陽電池モジュールユニット100Aの色素増感太陽電池50Aにも、作用極10の集電配線14におけるランド部14cに接続端子70が設けられている。
次に、上述した色素増感太陽電池モジュール200の作用効果について説明する。
色素増感太陽電池モジュール200によれば、透明基板11が撓むと、隣り合う2つの色素増感太陽電池50のうち一方の色素増感太陽電池50の透明導電性基板15の集電配線14によって、2つの色素増感太陽電池50の対極20の金属基板21のうち透明導電性基板15と反対側の面に固定される接続部材23が引っ張られる。このとき、接続部材23のうち弛んでいた非固定部23bが広がることが可能となる。すなわち、非固定部23bはただちに緊張状態とはならない。このため、接続部材23と集電配線14との間にかかる応力が低減され、接続部材23が集電配線14から剥離することが十分に抑制される。その結果、色素増感太陽電池モジュール200は、優れた接続信頼性を有することが可能となる。
また色素増感太陽電池モジュール200において、接続部材23は金属箔からなり、可撓性を有する。このため、透明基板11が撓み、隣り合う2つの色素増感太陽電池50のうち一方の色素増感太陽電池50の透明導電性基板15によって、2つの色素増感太陽電池50の対極20の金属基板21に固定される接続部材23が引っ張られる際に、非固定部23bが広がりやすくなる。このため、接続部材23と透明導電性基板15との間にかかる応力がより低減され、接続部材23が透明導電性基板15から剥離することがより十分に抑制される。その結果、色素増感太陽電池モジュール200は、より優れた接続信頼性を有することが可能となる。また接続部材23が金属箔からなるため、接続部材23は、優れた耐久性を有する。このため、色素増感太陽電池モジュール200が温度変化の大きい環境下で使用されて接続部材23に応力が繰り返し加わっても、接続部材23の破断が長期間にわたって十分に抑制される。さらに接続部材23が金属箔からなるため、隣り合う色素増感太陽電池50同士間の抵抗を低減することも可能となる。
さらに色素増感太陽電池モジュール200においては、色素増感太陽電池50の封止部30の外側に凹部33が設けられ、接続部材23の固定部23aが、隣り合う2つの色素増感太陽電池50のうちの一方の色素増感太陽電池50の対極20の金属基板21に固定され、接続部材23の非固定部23bが、他方の色素増感太陽電池50の凹部33において、集電配線14の一部であるランド部14cに接合されている。このため、色素増感太陽電池モジュール200の開口率を大きく低下させることなく、接続部材23の非固定部23bと、他方の色素増感太陽電池50の透明導電性基板15の集電配線14との接続箇所の面積を十分に大きくすることができる。
このように色素増感太陽電池モジュール200は、優れた接続信頼性を有する。このため、接続部材23の非固定部23bにおいて、その幅を広げる必要がない。このため、接続部材23の非固定部23bと他方の色素増感太陽電池50のランド部14cとを接続するための接続箇所の面積については小さくすることが可能となり、開口率を向上させることが可能となる。特に色素増感太陽電池モジュール200では、ランド部14cが、集電配線14の縁部である外周部14aの内側に設けられている。このため、隣り合う2つの色素増感太陽電池50の対極20同士間の隙間を小さくすることができる。すなわち、発電に寄与しないエリアの面積を小さくすることができる。このため、色素増感太陽電池モジュール200によれば、ランド部14cが集電配線14の縁部である外周部14aの外側に設けられる場合に比べて開口率をより高くすることができる。
また、色素増感太陽電池モジュール200においては、接続部材23の非固定部23bとランド部14cとの間には、非固定部23bを構成する金属とランド部14cを構成する金属との合金からなる合金部60が設けられている。このため、接続部材23の非固定部23bと集電配線14の一部であるランド部14cとの接合が強固となり、集電配線14からの接続部材23の非固定部23bの剥離がより十分に抑制される。
さらに、色素増感太陽電池モジュール200においては、接続部材23の固定部23aと金属基板21との間に、固定部23aを構成する金属と金属基板21を構成する金属との合金からなる合金部65が設けられている。このため、接続部材23の固定部23と金属基板21との接合が強固となり、金属基板21からの接続部材23の固定部23aの剥離がより十分に抑制される。
さらに、隣り合う2つの色素増感太陽電池50において、一方の色素増感太陽電池50においては、ランド部14cに対向する位置に切欠き24が形成されている。このため、隣り合う2つの色素増感太陽電池50のうち一方の色素増感太陽電池50に物体が衝突するなどの理由により、接続部材23がそれに接合されるランド部14cに対して動いたとしても、接続部材23は切欠き24内に逃げ込むことが可能となる。このため、接続部材23と、隣の色素増感太陽電池50の対極20との接触を十分に防止することができる。
また色素増感太陽電池モジュール200は、色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bを有し、色素太陽電池モジュールユニット100A,100Bが互いに直列且つ電気的に接続されると共に色素増感太陽電池50の配列方向が互いに平行となるように配列され、色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bの各々において、対極20に対する接続部材23の突出方向が同一であり、隣り合う2つの色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bにおいて、接続部材23の突出方向が互いに反対となっている。
このため、隣り合う2つの色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bにおいて、一方の色素増感太陽電池モジュールユニット100Bを構成する色素太陽電池50Eのランド部14cと、他方の色素増感太陽電池モジュールユニット100Aを構成する色素増感太陽電池50Dの接続部材23とを、色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bの配列方向に対して同じ側に配置することが可能となる。すなわち、一方の色素増感太陽電池モジュールユニット100Bを構成する色素太陽電池50Eのランド部14cと、他方の色素増感太陽電池モジュールユニット100Aを構成する色素増感太陽電池50Dの接続部材23とを、受光エリア外で接続させることが可能となる。このため、色素増感太陽電池モジュール200によれば、一方の色素増感太陽電池モジュールユニット100Bを構成する色素太陽電池50Eのランド部14cと、他方の色素増感太陽電池モジュールユニット100Aを構成する色素増感太陽電池50Dとを、開口率を低下させることなく、直列接続させることが可能となる。
次に、上記色素増感太陽電池モジュール200の製造方法について説明する。
まず1つの透明基板11の上に透明導電膜を形成してなる積層体を用意する。
透明基板11を構成する材料は、例えば透明な材料であればよく、このような透明な材料としては、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、白板ガラス、石英ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。透明基板11の厚さは、色素増感太陽電池100のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば50〜10000μmの範囲にすればよい。
透明導電膜を構成する材料としては、例えばスズ添加酸化インジウム(Indium−Tin−Oxide:ITO)、酸化スズ(SnO2)、フッ素添加酸化スズ(Fluorine−doped−Tin−Oxide:FTO)などの導電性金属酸化物が挙げられる。透明導電膜は、単層でも、異なる導電性金属酸化物で構成される複数の層の積層体で構成されてもよい。透明導電膜12が単層で構成される場合、透明導電膜は、高い耐熱性及び耐薬品性を有することから、FTOで構成されることが好ましい。透明導電膜の厚さは例えば0.01〜2μmの範囲にすればよい。
透明導電膜の形成方法としては、スパッタ法、蒸着法、スプレー熱分解法(SPD:Spray Pyrolysis Deposition)及びCVD法などが用いられる。
次に、レーザ加工又はエッチング等により、透明導電膜を、互いに離間した複数の透明導電膜12に分割する。こうして透明導電性基板15が得られる。
次に、分割された複数の透明導電膜12の各々の上に酸化物半導体層13を形成する。酸化物半導体層13は、酸化物半導体粒子を含む多孔質酸化物半導体層形成用ペーストを印刷した後、焼成して形成する。
酸化物半導体層形成用ペーストは、酸化物半導体粒子のほか、ポリエチレングリコールなどの樹脂及び、テレピネオールなどの溶媒を含む。酸化物半導体粒子は、例えば酸化チタン(TiO2)、シリカ(SiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO3)、酸化ニオブ(Nb2O5)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウム(In3O3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化タリウム(Ta2O5)、酸化ランタン(La2O3)、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化ホルミウム(Ho2O3)、酸化ビスマス(Bi2O3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)又はこれらの2種以上で構成される。
酸化物半導体層13の厚さは、例えば0.5〜50μmとすればよい。
酸化物半導体層形成用ペーストの印刷方法としては、例えばスクリーン印刷法、ドクターブレード法、バーコート法などを用いることができる。
焼成温度は酸化物半導体粒子の材質により異なるが、通常は350〜600℃であり、焼成時間も、酸化物半導体粒子の材質により異なるが、通常は1〜5時間である。
次に、透明導電膜12上に、銀などの導電材料を含むペーストを塗布する。このとき、ペーストの塗布は、図3に示すように、外周部14aと、外周部14aの内側開口を仕切る仕切り部14bと、外周部14aの内側に設けられるランド部14cを形成するように行う。そして、ペーストを焼成して集電配線14が得られる。
次に、集電配線14を低融点ガラスフリットなどの配線保護層16で被覆する。このとき、配線保護層16は、外周部14a及び仕切り部14bを覆い、ランド部14cを覆わないようにする。こうして集電配線14と配線保護層16とによって配線部17が得られる。
こうして複数の作用極10が得られる。
次に、色素増感太陽電池50の数と同数の環状の封止部30を形成するための封止部形成体を準備する。環状の封止部形成体としては、酸化物半導体層13を包囲する開口が形成され且つ封止部形成体の外側に凹部33が形成されたものを用いる。
封止部形成体としては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体などを含む変性ポリオレフィン樹脂、紫外線硬化樹脂、及び、ビニルアルコール重合体などの樹脂が挙げられる。
そして、この封止部形成体を作用極10の集電配線14の上に接着させる。このとき、集電配線14のランド部14cには、その封止部形成体に形成された凹部33が対向するように封止部形成体を接着させるようにする。なお、同一形状の封止部形成体を対極20の表面に接着させてもよい。封止部形成体の集電配線14又は対極20への接着は、封止部形成体を加熱溶融させることによって行うことができる。
次に、複数の作用極10の酸化物半導体層13に光増感色素を担持させる。このためには、作用極10を、光増感色素を含有する溶液の中に浸漬させ、その光増感色素を酸化物半導体層13に吸着させた後に上記溶液の溶媒成分で余分な光増感色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を酸化物半導体層13に吸着させればよい。但し、光増感色素を含有する溶液を酸化物半導体層13に塗布した後、乾燥させることによって光増感色素を酸化物半導体層13に吸着させても、光増感色素を酸化物半導体層13に担持させることが可能である。
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。
次に、複数の作用極10の酸化物半導体層13の上に電解質40を配置する。電解質40は、例えばスクリーン印刷等の印刷法によって配置することが可能である。
電解質40は通常、例えばI−/I3 −などの酸化還元対と有機溶媒とを含んでいる。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、バレロニトリル、ピバロニトリル、グルタロニトリル、メタクリロニトリル、イソブチロニトリル、フェニルアセトニトリル、アクリロニトリル、スクシノニトリル、オキサロニトリル、ペンタニトリル、アジポニトリルなどを用いることができる。酸化還元対としては、例えばI−/I3 −のほか、臭素/臭化物イオン、亜鉛錯体、鉄錯体、コバルト錯体などのレドックス対などの対が挙げられる。
なお、電解質40は、上記有機溶媒に代えて、イオン液体を用いてもよい。イオン液体としては、例えばピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等の既知のヨウ素塩であって、室温付近で溶融状態にある常温溶融塩が用いられる。このような常温溶融塩としては、例えば1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムヨーダイド、ジメチルイミダゾリウムアイオダイド、エチルメチルイミダゾリウムアイオダイド、ジメチルプロピルイミダゾリウムアイオダイド、ブチルメチルイミダゾリウムアイオダイド、又は、メチルプロピルイミダゾリウムアイオダイドが好適に用いられる。また電解質40は、上記有機溶媒に代えて、上記イオン液体と上記有機溶媒との混合物を用いてもよい。また電解質40には添加剤を加えることができる。添加剤としては、例えばLiI、I2、4−t−ブチルピリジン、グアニジウムチオシアネート、1−メチルベンゾイミダゾール、1−ブチルベンゾイミダゾールなどが挙げられる。さらに電解質40としては、上記電解質にSiO2、TiO2、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットゲル電解質を用いてもよく、また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてゲル化した電解質を用いてもよい。
次に、複数の対極20を用意する。各対極20には、封止部形成体の凹部33と位置合わせされる切欠き24を形成する。
対極20は、上述したように、金属基板21と触媒層22との積層体で構成されている。
金属基板21は、金属で構成されていればよい。このような金属としては、例えばチタン、ニッケル、白金、モリブデン、SUS、タングステン等の耐食性を有し且つ不動態膜を有する金属が挙げられる。
触媒層22は、白金、炭素系材料又は導電性高分子などから構成される。ここで、炭素系材料としては、カーボンナノチューブが好適に用いられる。
一方、接続部材23を形成するための金属箔を用意する。
金属箔は、金属基板21よりも低い抵抗を有する金属から構成されることが好ましく、このような金属としては、例えば銅が挙げられる。
次に、金属箔の一端を、隣り合う2つの色素増感太陽電池50のうち一方の色素増感太陽電池50の金属基板21に接続する。
その後、複数の対極20の各々を、封止部形成体の開口を塞ぐように封止部形成体に貼り合わせる。このとき、各対極20の切欠き24を、封止部形成体の凹部33に位置合わせさせる。こうして複数の色素増感太陽電池50が得られる。
次に、金属箔の他端を、作用極10における集電配線14のランド部14cに接続する。こうして、金属箔からなる接続部材23が得られる。接続部材23のうち金属基板21に固定されている部分は固定部23aとなり、ランド部14cに固定される部分は非固定部23aとなる。このとき、金属箔の他端は、非固定部23bが弛んだ状態となるようにランド部14cに接続する。
金属基板21又はランド部14cへの金属箔の接続は、例えば抵抗溶接によって行うことができる。抵抗溶接は、例えば2本の抵抗溶接用電極を金属箔及び金属基板21の少なくとも一方、又は、金属箔およびランド部14cの少なくとも一方に押し当てて両者間に電流を流すことにより、金属基板21又はランド部14cと金属箔との接触部分で熱を発生させ、この熱により金属基板21又はランド部14c及び金属箔の両方を溶融させて両者を接続させる方法である。このとき、熱は金属基板21又はランド部14cと金属箔との接触部分のみにしか発生しない。また、抵抗溶接においては通常、電流を流す時間は短時間(数ミリ秒)であるため、熱が発生する時間も短い。このため、熱が加えられる場所を局所領域に抑えることができる。従って、色素増感太陽電池50が得られた後、金属箔を金属基板21又はランド部14cに接合する場合でも、酸化物半導体層13に担持された光増感色素の劣化を十分に抑制することができる。
またこのとき、金属基板21又はランド部14cの抵抗が金属箔の抵抗と異なると、金属箔と金属基板21又はランド部14cとの間での接触抵抗が大きくなる。このため、金属箔と金属基板21又はランド部14cとが互いに接触する部分が熱により溶融しやすくなる。そして、2本の電極の間に印加する電圧をオフにすると、図4及び図5に示すように、溶融した部分が凝固して合金部60及び合金部65が形成される。従って、接続部材23と金属基板21又はランド部14cとの接合強度を十分に向上させることができる。また接続部材23と金属基板21又はランド部14cとの間に合金部60、合金部65が設けられることで、接続部材23と金属基板21又はランド部14cとの間の接触抵抗も低下させることができる。
また抵抗溶接は3〜20ミリ秒行うことが好ましく、5〜7ミリ秒行うことがより好ましい。この場合、接続部材23と金属基板21又はランド部14cとの接続強度をより十分に向上させることができると共に、合金部60、合金部65の厚さが適度になり、金属基板21又はランド部14cと接続部材23との間の抵抗をより十分に低くすることができる。
接続部材23の厚さは特に制限されるものではないが、9〜200μmであることが好ましく、20〜100μmであることがより好ましい。接続部材23の厚さが9μm以上であると、9μm未満である場合に比べて強度がより大きくなり、抵抗溶接に際して変形しにくくなる。一方、接続部材23の厚さが、200μm以下であると、200μmを超える場合に比べて、より短時間で接続部材23と金属基板21又はランド部14cとを接続できる。
集電配線14のランド部14cの厚さも特に制限されるものではないが、0.1〜50μmであることが好ましく、1〜30μmであることがより好ましい。
この場合、集電配線14のランド部14cの厚さが0.1μm以上であると、0.1μm未満である場合に比べて強度がより大きくなり、抵抗溶接に際して変形しにくくなる。一方、集電配線14のランド部14cの厚さが、50μm以下であると、50μmを超える場合に比べてより短時間で接続部材23とランド部14cとを接続できる。
2つの抵抗溶接用電極間に印加する電流は、接続部材23と金属基板21又はランド部14cとの組合せにも依存するため一概には言えないが、通常は0.01〜3kAであり、0.1〜2kAであることが好ましい。
また電流の印加時間も一概には言えないが、通常は3〜20ミリ秒であり、5〜7ミリ秒であることが好ましい。
さらに抵抗溶接用電極間の間隔も一概には言えないが、通常は、0.3〜20mmであり、0.5〜10mmであることが好ましい。
こうして色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bが得られる。
次に、色素増感太陽電池50A,50Eの集電配線14におけるランド部14cにそれぞれ接続端子70を接続する。接続端子70は、銀,銅,ニッケルなどの部材を抵抗溶接法などの方法を用いてランド部14cに接続することができる。なお、接続端子70は、集電配線14を形成する際に、集電配線14と同様の材料を用い、スクリーン印刷法で集電配線14と同時に形成されてもよい。
最後に、導電部材110を色素増感太陽電池50Eに接続した接続端子70に接続する。導電部材110は、例えば抵抗溶接によって接続端子70と接続することができる。
以上のようにして色素増感太陽電池モジュール200が得られる。
<第2実施形態>
次に、本発明の色素増感太陽電池モジュールの第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図6は、本発明の色素増感太陽電池モジュールの第2実施形態を示す部分平面図、図7は、図6のVII−VII線に沿った断面図である。
図6及び図7に示すように、本実施形態の色素増感太陽電池モジュール300は、各色素増感太陽電池50の対極20の金属基板21に固定され、金属箔からなる導電材301をさらに有し、導電材301が、金属基板21に固定される固定部301aと、固定部301aに接続され、金属基板21に固定されていない非固定部301bとを有する点で第1実施形態の色素増感太陽電池モジュール200と相違する。
この色素増感太陽電池モジュール300は、色素増感太陽電池50に対して、後付けでダイオード26を並列接続する場合に特に有用である。すなわち、図6及び図7に示すように、ダイオード26を導電材301に接続する際、非固定部301bを金属基板21から離間させた状態とすると、ダイオード26を、半田こてを使用して半田27で導電材に接合させる場合でも、その際の熱が金属基板21及び電解質40を経由して、酸化物半導体層13に担持された光増感色素に伝わることが十分に抑制される。
なお、ダイオード26は、色素増感太陽電池50に対して並列接続することで、色素増感太陽電池50に逆電流が流れることを防止するためのものである。
また色素増感太陽電池モジュール300において、ダイオード26が色素増感太陽電池50に対して並列接続されている場合、非固定部301が弛んだ状態にあることが好ましい。この場合、透明基板11が撓むと、それに伴って導電材301が引っ張られる。このとき、導電材301が金属箔からなり、しかも導電材301の非固定部301bが弛んでいるため、非固定部301bが広がることが可能となる。すなわち非固定部301bはただちに緊張状態とはならない。このため、ダイオード26と非固定部301bとの間にかかる応力が低減され、ダイオード26が導電材301の非固定部301bから剥離することが十分に抑制される。このため、色素増感太陽電池モジュール300において、色素増感太陽電池50に逆電流が流れることを防止する効果を持続させることができる。
導電材301は、金属基板21よりも低い抵抗を有する金属からなることが好ましい。このような金属としては、金属基板21としてチタン箔などを用いる場合には、例えば銅が用いられる。
また導電材301と金属基板21との間には、導電材301を構成する金属と、金属基板21を構成する金属との合金からなる合金部が設けられていることが好ましい。この場合、導電材301と金属基板21との接続強度が大きくなり、色素増感太陽電池300において、優れた接続信頼性が得られる。また導電材301と金属基板21との間に合金部が設けられることで、導電材301と金属基板21との間の接触抵抗も低下させることができる。
導電材301と金属基板21との接続は、例えば抵抗溶接により行うことが好ましい。
この場合、導電材301を、各色素増感太陽電池50の金属基板21に対し、はんだ等を用いることなく、簡便に接合させることができるとともに、導電材301と金属基板21との間の接続強度を向上させることがき、接触抵抗も低下させることができる。また、抵抗溶接は、導電材301を、色素増感太陽電池50の金属基板21に接合する際、抵抗溶接用の電極を局所的に当てて行うため、熱が局所的にしか発生しない。このため、はんだ等を用いて接合を行う場合に比べて、酸化物半導体層13に担持された光増感色素や封止部の劣化がより十分に抑制される。
本発明は、上記第1及び第2実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1及び第2実施形態では、色素増感太陽電池50の各封止部30に凹部33が設けられ、凹部33において、隣り合う2つの色素増感太陽電池50を接続する接続部材23の接続部23がランド部14cに接合されているが、各封止部30には凹部33が設けられていなくてもよい。
また上記第1及び第2実施形態では、接続部材23の非固定部23bとランド部14cとの間に合金部60が設けられているが、合金部60は必ずしも設けられていなくてもよい。
また上記第1及び第2実施形態では、接続部材23の固定部23aと金属基板21との間に合金部65が設けられているが、合金部65は必ずしも設けられていなくてもよい。
さらに上記第1実施形態では、接続部材23は金属箔で構成されているが、接続部材23は、可撓性を有する材料であれば、金属箔以外の材料(例えばカーボン板、透明導電膜付き樹脂フィルム)を用いることも可能である。
さらに上記第2実施形態でも、導電材301は金属箔で構成されているが、導電材301は、可撓性を有する材料であれば、金属箔以外の材料(例えばカーボン板、透明導電膜付き樹脂フィルム)を用いることも可能である。
また上記第1及び第2実施形態では、色素増感太陽電池モジュール200,300は、2つの色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bを有しているが、2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また上記第1及び第2実施形態では、色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bにおいて色素増感太陽電池50を4つ備えているが、色素増感太陽電池50の数は4つに限られず、複数であればいかなる数であってもよい。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、色素増感太陽電池モジュールユニット100A,100Bの各々において、対極20に対する接続部材23の突出方向が同じとなっているが、同じである必要はなく、互いに異なるものであってもよい。
さらに、上記第1及び第2実施形態では、ランド部14cが集電配線14に含まれており、ランド部14cに接続部材23が接合されているが、ランド部14cは、透明導電膜12に設けられてもよい。またランド部14cは省略可能である。
さらにまた、上記第1及び第2実施形態では、酸化物半導体層13は、透明導電膜12の上に設けられているが、金属基板21の上に設けられてもよい。この場合、酸化物半導体層13と金属基板21とで作用極が構成され、透明基板11と透明導電膜12とで対極が構成される。
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず表面の寸法が500mm×500mmで厚さ4mmのガラスからなる透明基板の表面上に、FTOからなる厚さ1μmの透明導電膜を形成してなる透明導電性基板を用意した。そして、透明導電膜に対しエッチングによりパターニングを行い、透明導電膜を8個の透明導電膜に分割した。
次に、各透明導電膜上に、酸化物半導体層形成用ペースト(日揮触媒化成社製、PST−18NR)を、スクリーン印刷機で塗布した後、電気炉にて500℃で1時間焼結して多孔質酸化物半導体層を形成した。
次に、厚膜用の市販の銀ペーストを用い、上記多孔質酸化物半導体層を包囲するように透明導電膜上に塗布した後、乾燥させた。この塗布及び乾燥をスクリーン印刷機にて3回繰り返して行った。その後、銀ペーストを電気炉にて500℃で1時間焼結して集電配線を形成した。次に、電解質と集電配線とが接触する領域に、集電配線を保護するガラスペーストを塗布した後、乾燥させた。この塗布及び乾燥を3回繰り返し、ガラスペーストを電気炉にて500℃で1時間焼結させた。こうして作用極を得た。
そして、上記のようにして得られた作用極を、1:1(体積比)で混合したアセトニトリル及びtert−ブタノールの混合溶媒を含み、ルテニウム色素(N719)の濃度を0.3mMとした色素溶液の中に室温で24時間浸漬させ、その色素を多孔質半導体層に吸着させた後に上記混合溶媒で余分な色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を多孔質半導体層に吸着させた。
一方、対極は、以下のようにして準備した。
即ちはじめに厚さ200μmの圧延チタン箔からなる金属基板を用意し、この金属基板の片面に、スパッタリングによりPtを蒸着させ、対極を得た。
次に、厚さ200μm、長さ10cm、幅1cmの銅からなる接続部材形成用金属箔を用意し、接続部材形成用金属箔の長さ2cmの部分を金属基板に抵抗溶接により固定した。このとき、抵抗溶接は、2つの電極をいずれも接続部材形成用金属箔に押し当て、抵抗溶接用電極の間に1.0kAの電流を10ミリ秒間印加した。このとき、2つの抵抗溶接用電極間の間隔は1mmとした。
同様に、厚さ50μm、長さ6cm、幅1cmの銅からなる導電材形成用金属箔を用意し、導電材形成用金属箔の長さ2cmの部分を金属基板に抵抗溶接により固定した。このとき、抵抗溶接は、2つの電極をいずれも導電材形成用金属箔に押し当て、抵抗溶接用電極の間に1.0kAの電流を10ミリ秒間印加した。このとき、2つの抵抗溶接用電極間の間隔は1mmとした。こうして各色素増感太陽電池に導電材を固定した。
次に、作用極の上に、エチレン−メタクリル酸共重合体(商品名:ニュクレル、三井・デュポンポリケミカル社製)からなる四角環状の樹脂シート(幅2mm、厚さ50μm)を配置し、この樹脂シートを150℃で加熱溶融することにより作用極の上に固定した。
対極の触媒層側にも、エチレン−メタクリル酸共重合体(商品名:ニュクレル、三井・デュポンポリケミカル社製)からなる四角環状の樹脂シート(幅2mm、厚さ50μm)を配置し、この樹脂シートを150℃で加熱溶融することにより対極の上に固定した。
次に、作用極上であって樹脂シートの内側に、メトキシアセトニトリル(MPN)を溶媒とする揮発性電解質を注入した。
そして、対極上に固定した樹脂シートと、作用極上に固定した樹脂シートとを重ね合わせ、これらの樹脂シートを150℃で加熱しながら圧着した。こうして、作用極と対極との間に封止部を形成し、8個の色素増感太陽電池を得た。
次に、対極に固定した接続部材の非固定部のうち長さ3cmの部分と、隣りの色素増感太陽電池の集電配線とを抵抗溶接により接合させた。抵抗溶接は、2つの電極をいずれも接続部材の非固定部のうちの長さ3cmの部分に押し当て、抵抗溶接用電極の間に1.0kAの電流を10ミリ秒間印加した。このとき、2つの抵抗溶接用電極間の間隔は1mmとした。またこのとき、非固定部は弛んだ状態となるようにした。こうして、隣り合う2つの色素増感太陽電池を接続する接続部材を形成した。
こうして、8個の色素増感太陽電池を含む1つの色素増感太陽電池モジュールユニットからなる色素増感太陽電池モジュールを得た。
(実施例2)
金属基板への接続部材形成用金属箔の接続、及び、集電配線への接続部材形成用金属箔の接続を、230℃に設定した半田こてで半田付けをすることによって行うようにしたこと以外は実施例1と同様にして色素増感太陽電池モジュールを作製した。なお、半田としては、鉛フリーはんだ(石川金属株式会社製)を用いた。
(実施例3)
透明導電性基板として、表面の寸法が250mm×200mmで厚さ125mmのポリフェニレンテレフタレート(PEN)からなる透明基板の表面上に、ITOからなる厚さ100nmの透明導電膜を形成してなる透明導電性基板を用いたこと以外は実施例1と同様にして色素増感太陽電池モジュールを作製した。
(比較例1)
非固定部のうち金属基板に対向する部分を抵抗溶接により固定してそれ以外の部分を弛まない状態にしたこと以外は実施例1と同様にして色素増感太陽電池モジュールを作製した。
(接続信頼性)
実施例1〜3及び比較例1で得られた色素増感太陽電池モジュールについて、接続信頼性を調べた。具体的には、色素増感太陽電池モジュールの透明導電性基板の一端を水平に固定し、他端を対極側に30度屈曲させる操作を複数回行う応力試験を行い、この際の接続部材と集電配線とが剥離するまでの回数を調べた。そして、回数が10回以上である場合を合格とした。
その結果、実施例1〜3で得られた色素増感太陽電池モジュールは、接続信頼性の点で合格であった。これに対し、比較例1の色素増感太陽電池モジュールは、接続信頼性の点で不合格であった。
なお、隣り合う2つの色素増感太陽電池のそれぞれにおける導電材の非固定部のうち長さ3cmの部分をチタン箔から離間させ、それらの部分同士に対し、半田こてを用い、実施例3と同様の半田によってダイオードを接続したところ、変色は確認されなかった。
以上より、本発明の色素増感太陽電池モジュールは、優れた接続信頼性を有することが確認された。