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JP5975948B2 - 回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子及び回転電機の積層鉄心の製造方法 - Google Patents
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JP5975948B2 - 回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子及び回転電機の積層鉄心の製造方法 - Google Patents

回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子及び回転電機の積層鉄心の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、環状の積層鉄心の真円度を高めることができる回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子及び回転電機の積層鉄心の製造方法に関するものである。
近年、電動機および発電機として使用される回転電機の固定子において、安価に製造でき、コギングトルクおよびトルクリップルを抑制できる固定子が求められている。
このような回転電機の鉄心としては、鉄心の生産性やコイルの巻装のし易さを考慮して、積層分割鉄心を環状に結合した積層鉄心が一般に用いられている。
隣接する積層分割鉄心同士は、一方のヨーク部に設けた凹部と他方のヨーク部に設けた凸部とをかしめて嵌合する技術が用いられている(例えば、特許文献1)。
特開2012−85534号公報
特許文献1のステータコアは、ステータコアの両側に、凸部と、かしめにより凸部に係止される凹部とを含む凹凸嵌合によりなる連結手段が設けられており、ステータコアの両端をこの連結手段の凹凸嵌合により係止して構成される。
この連結手段をかしめた後に、スプリングバックにより、凹凸嵌合部にガタが生じるという課題があった。
凹凸嵌合部にガタが生じることで、ステータコアの真円度が悪化し、コギングトルクおよびトルクリップルが増加するという課題があった。
また、ステータコアを周方向に少なくとも2分割した場合において、凹凸嵌合部にガタが生じた場合は、ステータコアの固定が十分でないため、ステータコアの搬送中に凹凸嵌合部が軸方向にずれたり、抜けてしまうという課題があった。
そのため、搬送中のステータコアの真円度を保持し続けるための治具が必要であり、生産性が悪く製造コストが高いという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、積層鉄心の真円度を高め、小型・軽量かつ生産性の良い回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子及び回転電機の積層鉄心の製造方法の提供を目的とする。
この発明に係る回転電機の積層鉄心は、
ヨーク部と、前記ヨーク部から径方向に突出するティース部とを有する分割鉄心片を積層して得られる積層分割鉄心を、複数個環状に配置して構成される回転電機の積層鉄心において、
前記積層鉄心は、
隣接する前記積層分割鉄心の積層ヨーク部の周方向の端部同士が、周方向に凹凸形状をなして嵌合しており、かつ、隣接する前記積層分割鉄心の各積層面が前記積層鉄心の軸方向に1枚の前記分割鉄心片の厚さ未満ずれて積層されている第1結合部を有するである。
この発明に係る回転電機の固定子は、上記回転電機の積層鉄心を備えるものである。
この発明に係る回転電機の積層鉄心の製造方法は、
ヨーク部と、前記ヨーク部から径方向に突出するティース部とを有する分割鉄心片を積層して得られる積層分割鉄心を、複数個環状に配置して構成される回転電機の積層鉄心の製造方法において、
前記ヨーク部の周方向の一端に周方向に凹んでいる凹部と、他端に周方向に突出する凸部とを有する前記分割鉄心片を、電磁鋼板から複数枚打ち抜く分割鉄心片打抜工程と、
複数の前記分割鉄心片の前記ヨーク部の前記凹部と前記ヨーク部の前記凸部とが同一となるように積層させて、積層ヨーク部の積層凹部と、前記積層ヨーク部の積層凸部と、積層ティース部とを有する前記積層分割鉄心を形成する積層工程と、
隣接する前記積層分割鉄心のうち、一方の前記積層分割鉄心の前記積層凹部と他方の前記積層分割鉄心の前記積層凸部とを、
隣接する双方の前記積層分割鉄心の各積層面が前記積層鉄心の軸方向に1枚の前記分割鉄心片の厚さ未満ずれるようにして仮嵌めして、各前記積層分割鉄心を環状に配置する環状配置工程と、
各前記積層分割鉄心を環状に配置した状態を保持するように各前記積層ヨーク部の外周面を、径方向内側に押圧して固定する固定工程と、
前記固定工程を継続しながら、前記積層凹部の両側壁のうちの径方向外側に位置する積層凹部外壁部と、前記積層凹部外壁部の裏側に相当する前記積層ティース部の端部とを、径方向に挟んで、前記積層凹部外壁部をかしめるかしめ工程とを有するものである。
この発明に係る回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子によれば、隣接する積層分割鉄心の端部同士を周方向に凹凸形状をなして仮嵌めし、その各積層面を、積層鉄心の軸方向に1枚の分割鉄心片の厚さ未満ずらした状態で、積層鉄心の径方向に仮嵌めした部分をかしめることで、各分割鉄心片が面外変形し、加圧を解除する時にスプリングバックにより生じるガタを吸収することができるので、積層鉄心、固定子の真円度を向上できる。
すなわち、トルクリップルおよびコギングトルクを低減することができる。
また、円周方向に少なくとも2分割された積層鉄心においては搬送中に、第1結合部が軸方向にずれたり、抜けることがないので、生産性を向上して製造コストを低減する効果がある。
この発明に係る回転電機の積層鉄心の製造方法によれば、隣接する積層分割鉄心の端部同士の各積層面を、積層鉄心の軸方向に1枚の分割鉄心片の厚さ未満ずらした状態で、周方向に凹凸形状をなして仮嵌めし、径方向に仮嵌めした部分をかしめることで、各分割鉄心片が面外変形し、加圧を解除する時にスプリングバックにより生じるガタを吸収することができるので、かしめ後の積層鉄心の真円度を向上できる。
すなわち、トルクリップルおよびコギングトルクを低減することができる。
また、円周方向に少なくとも2分割された積層鉄心においては搬送中に、第1結合部が軸方向にずれたり、抜けることがないので、生産性を向上して製造コストを低減する効果がある。
この発明の実施の形態1に係る固定子の平面図とその側面図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子の要部断面図とその拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る分割鉄心片の平面図と、ヨーク部の要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る載置部材を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る積層分割鉄心を載置部材に配置した状態を示す側面図とその要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る積層分割鉄心の端部同士を仮嵌めした状態を示す要部平面図とその要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係る固定部材を図6の状態の積層分割鉄心の外周面に取り付けた状態を示す平面図である。 図7の側面図である。 この発明の実施の形態1に係るかしめ部材が隣接する積層分割鉄心の端部同士をかしめる前の斜視図である。 図9の下面図である。 図9の断面図である。 この発明の実施の形態1に係るかしめ部材が隣接する積層分割鉄心の端部同士をかしめる前の状態とかしめた後の状態を示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係るかしめ部材が積層分割鉄心をかしめている方向を示す要部平面図と、その積層分割鉄心の要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係る隣接する積層分割鉄心の端部同士をかしめた後の状態を示す要部平面図とその要部断面図である。 隣接する積層分割鉄心の各積層面が積層鉄心の軸方向にずれていない積層鉄心の要部の平面図とその断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子、回転電機の積層鉄心の製造方法を図に基づいて説明する。
以下、特に断らない場合は、積層鉄心の軸方向を、単に軸方向と、積層鉄心の周方向を、単に周方向と、積層鉄心の径方向を、単に径方向という。
まず、固定子の概略について説明する。
図1(a)は、固定子100の平面図である。
図1(b)は、固定子100の側面図である。
固定子100は、ヨーク部と、ヨーク部から径方向に突出するティース部とを有する分割鉄心片を積層して得られる積層分割鉄心30に、これに嵌合して固定された巻枠11を介してコイル12が所定ターン数、巻き回されており、この積層分割鉄心30を、12個環状に配置して構成されている。
巻枠11は、コイル12と積層分割鉄心30とを絶縁する機能と、コイル12を整列して配置するための枠としての機能を持つ。
固定子100から巻枠11とコイル12を除いた部分を積層鉄心40という。
固定子100に、積層分割鉄心30を使用することにより、コイル12を巻枠11に巻回す工程が容易となり、固定子100の生産性を向上するとともにコイル12の占積率を向上して高出力化する効果がある。
図2(a)は、図1(a)におけるB−B線で切断した固定子100の断面図である。
図2(b)は、図2(a)のD部分の拡大図である。
隣接する積層分割鉄心30の周方向の端部同士が結合する第1結合部41において、図2に示すように、隣接する積層分割鉄心30の各積層面が、固定子100の軸方向に、1枚の分割鉄心片の半分の厚さ分ずれて積層されている。
第1結合部41の詳細については、後述する。
次に、固定子100を構成する分割鉄心片について説明する。
図3(a)は、分割鉄心片2の平面図である。
図3(b)は、分割鉄心片2のヨーク部21の要部拡大図である。
分割鉄心片2は、ヨーク部21と、ヨーク部21から径方向に突出するティース部22とを有する。
ヨーク部21の周方向の両端部のうち、一端に周方向に凹んだ凹部21aと、他端に周方向に突出した凸部21dとを有する。
凹部21aの両側の壁について、ティース部22側にある壁を凹部内壁部21cと、その凹部内壁部21cに対向する壁を凹部外壁部21bという。
また、凹部外壁部21bのティース部22側の一面を凹部外壁部第1面21b1と、凹部外壁部第1面21b1の反対側の面を凹部外壁部第2面21b2という。
凹部内壁部21cの凹部21a側の一面を凹部内壁部第1面21c1という。
また、凸部21dのティース部22側の一面を凸部第1面21d1と、凸部第1面21d1と反対側にある一面を凸部第2面21d2という。
凹部21aの開き角度、すなわち凹部外壁部第1面21b1と、凹部内壁部第1面21c1とがなす角度をθ1とする。
凸部21dの広がり角度、すなわち凸部第1面21d1と、凸部第2面21d2とがなす角度をθ2とする。
角度θ1は、角度θ2よりも大きく形成されている。
凹部外壁部21bの周方向の端部21b3の、径方向の長さをB3とする。
凹部外壁部21bの根本部21b4の、径方向の長さをB1とする。
さらに、凹部外壁部第2面21b2の周方向の長さをB2とする。
この場合において、長さB1は、長さB3よりも小さく、かつ、長さB2よりも小さく形成されている。
長さB3に対して長さB1を小さくすることで、凹部外壁部21bを径方向内側にかしめる際の、変形中心を根本部21b4側に生じさせることができる。
また、長さB2に対して長さB1を小さくすることで、変形が生じる部分と押圧する部分との間の距離が長くなるため、凹部外壁部21bを径方向内側に力を加えてかしめる際に、小さな力でかしめることができる。
そのため、積層鉄心の製造設備を小型化して設備投資費を抑制する効果がある。
次に、積層鉄心40の製造方法について説明する。
まず、電磁鋼板から分割鉄心片2を、複数枚打ち抜く(分割鉄心片打抜工程)。
次に、複数の分割鉄心片2のヨーク部21の凹部21aと、凸部21dとが同一方向となるように積層させて、積層分割鉄心30を形成する(積層工程)。
この積層分割鉄心30は、積層された分割鉄心片2のヨーク部21を積層ヨーク部31と、ヨーク部21の凹部21a、凸部21dをそれぞれ積層凹部31aと、積層凸部31dとして形成される。
さらに、凹部外壁部21b、凹部内壁部21cは、それぞれ積層凹部外壁部31bと、積層凹部内壁部31cとして形成される。
次に、載置部材を用いて、積層分割鉄心30を環状に配置する環状配置工程について説明する。
図4は、載置部材6の斜視図である。
載置部材6は、積層分割鉄心30の積層ヨーク部31を載置する12個の座面61a〜61lを環状に配置した部材である。
また、各座面61a〜61lの間には、軸方向に窪んだ窪み部62が形成されている。
座面61aの高さは、隣接する積層分割鉄心30の各積層面をずらす分に合わせて、軸方向に、1枚の分割鉄心片2の半分の厚さ分だけ、隣接する座面61bよりも高く形成されている。
さらに、座面61bの周方向隣りの座面61cの高さは、座面61aと同様に、座面61bよりも1枚の分割鉄心片の半分の厚さ分だけ高く形成されている。
このようにして、12個の座面61a〜61lの各高さは、周方向に交互に1枚の分割鉄心片2の半分の厚さ分だけ異なって形成されている。
図5(a)は、各積層分割鉄心30の端部同士を仮嵌めして、環状に載置部材6上に配置した状態を示す側面図である。
図5(b)は、図5(a)のF部分の拡大図である。
図6(a)は、積層分割鉄心30を載置部材6に配置した状態を示す要部平面図である。
図6(b)は、図6(a)のE−E線で切断した断面図である。
各積層分割鉄心30の積層ヨーク部31を、載置部材6の各座面、例えば61a、61bに配置する際に、一方の積層分割鉄心30の積層凹部31aに、他方の積層分割鉄心30の積層凸部31dを仮嵌めして、配置する。
このとき、前述のように、載置部材6の座面61aの高さは、座面61bよりも1枚の分割鉄心片2の半分の厚さ分だけ高く形成されているので、これらに配置された各積層分割鉄心30は、図5(b)に示すように、その各積層面が、軸方向に、1枚の分割鉄心片2の半分の厚さ分だけ軸方向にずれた状態で、配置される。
その仮嵌めした積層分割鉄心30の状態について説明する。
前述のように、ヨーク部21の凹部21aの開き角度θ1は、凸部21dの角度θ2よりも大きく形成している。
また、積層凹部31aの積層凹部外壁部31bと、積層凸部31dとの間に、図6(b)に示すようにわずかな空隙10ができるように、積層凹部31aの積層凹部内壁部31cと積層凸部31dは、隙間なく密着するように、θ1とθ2の大きさ及び、周方向の凹凸の向きを設定する。
すると、積層凹部外壁部31bと、積層凸部31dとの間にのみ空隙10が存在するため、各積層分割鉄心30を、容易に環状に配置し、組み立てることができ、生産性を向上して製造コストを低減することができる。
以上のようにして、他の積層分割鉄心30も同様に、載置部材6の各座面61c〜61lに配置する。
そして、隣接する積層分割鉄心30の各積層面が、周方向に交互に、図6(b)に示すYの幅分だけ軸方向にずれた状態となる。
次に、固定部材を用いて、各積層分割鉄心を環状に配置した状態を保持する固定工程について、説明する。
図7は、図6の状態の各積層分割鉄心30の外周面に、固定部材7を取り付けた状態を示す平面図である。
図8は、図7の側面図である。
固定部材7は、弓型形状をしており、各積層分割鉄心30を環状に配置した状態を保持するものである。
固定部材7の内周面の内径は、積層分割鉄心30の外周面の外径よりも少し小さめに形成されている。
そのため、固定部材7で積層分割鉄心30の外周面を径方向内側に押圧すると、積層分割鉄心30が周方向に確実に当接して、環状に配置した各積層分割鉄心30の真円度を向上できる効果がある。
環状に配置された12個の積層分割鉄心30の外周面に、2個の固定部材7を対向するように装着すると、図8に示す中心Zに向かって各積層分割鉄心30の外周面を押圧し、環状に配置した状態を保持する。
次に、かしめ部材を用いて、仮嵌めした部分を結合するかしめ工程について説明する。
図9は、隣接する積層分割鉄心30の端部同士を、かしめ部材8によりかしめる前の状態を示す斜視図である。
図10は、図9の下面図である。
図11は、図10のA−A線で切断した断面図である。
各部材の位置関係をわかりやすくするために、図10、図11は、載置部材6を省略している。
かしめ部材8は、隣接する積層分割鉄心30のうちの、一方の積層ヨーク部31の積層凹部31aと、他方の積層ヨーク部31の積層凸部31dとをかしめて、第1結合部41を形成させるものである。
かしめ部材8は、フレーム81と、加圧機構部82と、シャフト83と、リンク84と、加圧部85とから構成される。
フレーム81は、環状に配置された積層分割鉄心30を跨げるようにコ字型形状をしており、積層凹部外壁部31bの裏側に相当する積層ティース部32の端部32aを、径方向外側に押圧するフレーム内壁部81aと、加圧機構部82の一端に結合しているフレーム外壁部81bとを有する。
積層ティース部32の端部32aと接触するフレーム内壁部81aの押圧面81a1の周方向の曲率は、積層ティース部32の端部32aの内周面の曲率に合わせて形成されている。
加圧機構部82は、シャフト83を、径方向に前進後退させるものである。
シャフト83は、フレーム81を貫通して加圧機構部82と結合している側と反対側の端部が、二股に別れている。
この部分を突起部83a、83bという。
加圧部85は、突起部83a、83bとの間に、その一端が突起部83a、83bとを軸方向に垂直に貫通する円筒状のリンク84により支持されている。
リンク84を中心軸として、加圧部85は、軸方向に所定の範囲で回動運動ができる。
加圧部85の他端は、積層分割鉄心30の端部同士をかしめる際に積層ヨーク部31の積層凹部外壁部31bと押圧する。
加圧部85は、回動可能に支持されているので、積層凹部外壁部31bの積層凹部外壁部第2面31b2に倣って、積層凹部外壁部31bの壁面全体を、均等な力で径方向内側に押圧することができる。
図12(a)は、図10に示すL部分において、かしめ部材8が積層凹部外壁部31bをかしめる前の状態を示す要部拡大図である。
図12(b)は、かしめ部材8が積層凹部外壁部31bをかしめた後の状態を示す要部拡大図である。
図13(a)は、かしめ部材8により、かしめられている積層分割鉄心30の状態を示す要部拡大図である。
図13(b)は、図13(a)のF−F線で切断した断面図である。
図13(a)では、かしめ部材8がかしめている方向をわかりやすくするために、かしめ部材8を省略している。
図12(a)に示すように、かしめ部材8の加圧部85を積層凹部外壁部31bに、フレーム81のフレーム内壁部81aを積層凹部外壁部31bの裏側に相当する積層ティース部32の端部32aに当接する。
この状態で、加圧機構部82がシャフト83を径方向内側に前進させる。
そうすると、加圧部85が積層凹部外壁部31bを均等に径方向内側に押圧し、図12(b)に示すように、積層凹部外壁部31bを径方向内側に塑性変形させる。
かしめ部材8を構成する加圧部85とフレーム81と加圧機構部82とは、全て繋がっているため、加圧部85が積層凹部外壁部31bを径方向内側に押圧する力と、フレーム81のフレーム内壁部81aが積層ティース部32の端部32aを径方向外側に加える力とは釣り合っている。
そのため、固定部材7により保持している、環状に配置した各積層分割鉄心30の真円形状を変形させることなく、隣接する積層分割鉄心30の端部同士を径方向にかしめることが可能となり、積層鉄心40の真円度を向上させる効果がある。
図13(a)に示す矢印Wは、加圧部85が積層凹部外壁部31bをかしめている方向を示している。
また、図13(b)に示すように、かしめ部材8によりかしめられている隣接する積層分割鉄心30の各積層面は、前述のように、軸方向に1枚の分割鉄心片2の半分の厚さ分ずれているため、かしめ部材8により径方向内側に押圧されることにより、互いの分割鉄心片2が食い込むように、接触している部分が面外変形する。
すなわち、一枚ずつの分割鉄心片2に注目すると、交互に配置された分割鉄心片2が、軸方向に変形することで、図3に示した角度θ1<θ2となるまで押圧することができる。
次に、かしめ部材8を開放する。
図14(a)は、かしめ工程後の積層分割鉄心30の平面図である。
図14(a)に示す部分は、図1のCの部分と同じ部分である。
図14(b)は、図14(a)のG−G線で切断した断面図である。
かしめ部材を開放すると、積層凹部外壁部31bにスプリングバックが生じ、図14(b)に示すように、積層分割鉄心30を構成する分割鉄心片2の面外変形がなくなり、積層凹部外壁部31bと積層凸部31dとが隙間なく嵌合する。
そして、この部分が第1結合部41となる。
このようにして、他の仮嵌め部分も、かしめ部材8によりかしめて、それぞれの第1結合部41を形成し、積層鉄心40を得る。
かしめ工程において、凹部外壁部21bを径方向の内側に曲げる角度について説明する。
積層凹部外壁部31bを押圧する前の積層凹部31aの開き角度をθ1、積層凹部外壁部31bを押圧している時の積層凹部31aの開き角度をθ1A、押圧を開放した時のスプリングバックにより積層凹部外壁部が戻った角度をΔθ1、押圧を開放した後の積層凹部31aの開き角度をθ1B(=θ1A+Δθ1)とする。
積層凸部31dの広がり角度をθ2とする。
この実施の形態1に係る発明においては、θ2−θ1A>Δθ1の条件を満たすまで加圧することで、θ2>θ1A+Δθ1となる。
ここで、θ1A+Δθ1=θ1Bであるため、θ2>θ1Bとなり、積層凹部外壁部31bと積層凸部31dとの間に隙間を生じさせず、ガタをなくすことができる。
これに対し、隣接する積層分割鉄心の各積層面をずらさない場合の積層鉄心について説明する。
図15(a)は、隣接する積層分割鉄心の各積層面がずれていない積層鉄心の要部の平面図である。
図15(b)は、図15(a)のH−H線で切断した断面図である。
積層凹部外壁部31bに相当する部分を、積層凹部外周かしめ部91bと、積層凹部31aに相当する部分を積層凹部かしめ部91aと、積層凸部31dに相当する部分を、積層凸部かしめ部91dとする。
図15(b)に示すように、隣接する積層分割鉄心の各積層面がずれていないため、積層凹部外周かしめ部91bを径方向内側に押圧しても、各分割鉄心片は面外変形することができず、θ2=θ1Aの角度までしか押圧することができない。
そのため、押圧力開放後には、θ2<θ1A+Δθ1となる。
すなわち、従来の積層鉄心では、θ2>θ1となるため、図15(b)に示す空間Uが生じてしまい、ガタが生じる。
なお、本実施の形態1では、12個の積層分割鉄心を環状に配置し、隣接する積層分割鉄心の端部同士をかしめて、複数の第1結合部を形成し、積層鉄心を構成する内容とした。
これ以外に、隣接する積層分割鉄心の積層ヨーク部の周方向の端部同士を結合する箇所のうち少なくとも1つには、第1結合部が形成されており、その他の箇所は、隣接する積層分割鉄心の各積層面が積層鉄心の軸方向にずれていない第2結合部が形成されていても、同様の効果が得られるとともに、第1結合部が少ないため、積層鉄心の真円度を高めることができる。
この第2結合部は、例えば、積層分割鉄心を構成する分割鉄心片のヨーク部の外周側の端部同士を結合する薄肉部や、凹凸部等で形成されている。
さらに、隣接する積層分割鉄心の各積層面がずれている幅は、1枚の分割鉄心片2の半分の厚さ分であるが、1枚の分割鉄心片の厚さ未満であればよい。
また、座面の高さも、これに合わせて、1枚の分割鉄心片の厚さ未満であればよい。
以上のように、本発明の実施の形態1の回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子、回転電機の積層鉄心の製造方法によれば、隣接する積層分割鉄心の各積層面がずれていない積層鉄心と比較して、隣接する積層分割鉄心の端部同士を結合する第1結合部のガタをなくすことができるので、積層鉄心の真円度が向上してトルクリップルおよびコギングトルクを低減する効果がある。
また、隣接する分割積層鉄心の端部同士を結合する第1結合部に隙間が生じないため、磁気特性が向上して小型・高出力化の効果がある。
さらに、周方向に少なくとも2分割した積層鉄心においては、軸方向に積層分割鉄心が抜けることがない。
そのため、治具等により積層鉄心を保持する必要がなく、生産性を向上して製造コストを低減することができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
2 分割鉄心片、6 載置部材、7 固定部材、8 かしめ部材、U 空間、
10 空隙、11 巻枠、12 コイル、21 ヨーク部、21a 凹部、
21b 凹部外壁部、21b1 凹部外壁部第1面、21b2 凹部外壁部第2面、
21b3 凹部外壁部の端部、21b4 根本部、21c 凹部内壁部、
21c1 凹部内壁部第1面、21d 凸部、21d1 凸部第1面、
21d2 凸部第2面、22 ティース部、30 積層分割鉄心、31 積層ヨーク部、31a 積層凹部、31d 積層凸部、32 積層ティース部、
31b 積層凹部外壁部、31c 積層凹部内壁部、32a 積層ティース部の端部、
40 積層鉄心、41 第1結合部、61a〜61l 座面、62 窪み部、
81 フレーム、81a フレーム内壁部、81b フレーム外壁部、
81a1 押圧面、82 加圧機構部、83 シャフト、83a,83b 突起部、
84 リンク、85 加圧部、91b 積層凹部外周かしめ部、
91a 積層凹部かしめ部、91d 積層凸部かしめ部、100 固定子。

Claims (8)

  1. ヨーク部と、前記ヨーク部から径方向に突出するティース部とを有する分割鉄心片を積層して得られる積層分割鉄心を、複数個環状に配置して構成される回転電機の積層鉄心において、
    前記積層鉄心は、
    隣接する前記積層分割鉄心の積層ヨーク部の周方向の端部同士が、周方向に凹凸形状をなして嵌合しており、かつ、隣接する前記積層分割鉄心の各積層面が前記積層鉄心の軸方向に1枚の前記分割鉄心片の厚さ未満ずれて積層されている第1結合部を有する回転電機の積層鉄心。
  2. 前記第1結合部の凹凸形状は、
    隣接する前記積層ヨーク部のうち、一方の前記端部に、前記積層鉄心の軸方向に延びる積層凹部と、
    他方の前記端部に、前記積層鉄心の軸方向に延びる積層凸部とから構成されている請求項1に記載の回転電機の積層鉄心。
  3. 隣接する前記積層分割鉄心の前記積層ヨーク部の周方向の前記端部同士が結合されている箇所のうち1つには、前記第1結合部が形成され、
    その他の前記箇所には、隣接する前記積層分割鉄心の各積層面が前記積層鉄心の軸方向にずれていない第2結合部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機の積層鉄心。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の積層鉄心を備えた回転電機の固定子。
  5. ヨーク部と、前記ヨーク部から径方向に突出するティース部とを有する分割鉄心片を積層して得られる積層分割鉄心を、複数個環状に配置して構成される回転電機の積層鉄心の製造方法において、
    前記ヨーク部の周方向の一端に周方向に凹んでいる凹部と、他端に周方向に突出する凸部とを有する前記分割鉄心片を、電磁鋼板から複数枚打ち抜く分割鉄心片打抜工程と、
    複数の前記分割鉄心片の前記ヨーク部の前記凹部と前記ヨーク部の前記凸部とが同一となるように積層させて、積層ヨーク部の積層凹部と、前記積層ヨーク部の積層凸部と、積層ティース部とを有する前記積層分割鉄心を形成する積層工程と、
    隣接する前記積層分割鉄心のうち、一方の前記積層分割鉄心の前記積層凹部と他方の前記積層分割鉄心の前記積層凸部とを、
    隣接する双方の前記積層分割鉄心の各積層面が前記積層鉄心の軸方向に1枚の前記分割鉄心片の厚さ未満ずれるようにして仮嵌めして、各前記積層分割鉄心を環状に配置する環状配置工程と、
    各前記積層分割鉄心を環状に配置した状態を保持するように各前記積層ヨーク部の外周面を、径方向内側に押圧して固定する固定工程と、
    前記固定工程を継続しながら、前記積層凹部の両側壁のうちの径方向外側に位置する積層凹部外壁部と、前記積層凹部外壁部の裏側に相当する前記積層ティース部の端部とを、径方向に挟んで、前記積層凹部外壁部をかしめるかしめ工程とを有する回転電機の積層鉄心の製造方法。
  6. 前記かしめ工程において、
    前記積層凹部外壁部を径方向内側に押圧する力と、前記積層凹部外壁部の裏側の前記積層ティース部の端部を径方向外側に押圧する力とが釣り合うようにかしめる請求項5に記載の回転電機の積層鉄心の製造方法。
  7. 前記環状配置工程において、
    各前記積層ヨーク部を載置する複数の座面を有し、
    隣接する各前記座面の高さが、前記積層鉄心の軸方向に1枚の前記分割鉄心片の厚さ未満だけ交互に異なるように形成されている環状の載置部材に、各前記積層分割鉄心を仮置する請求項5又は請求項6に記載の回転電機の積層鉄心の製造方法。
  8. 前記載置部材は、
    隣接する各前記座面の間に前記積層鉄心の軸方向に窪んだ窪み部を有する請求項7に記載の回転電機の積層鉄心の製造方法。
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