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JP6022819B2 - 蓋付容器 - Google Patents
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Description

本発明は、容器本体とその容器本体の周側壁上縁部の内周面に内嵌合する蓋内嵌合部を備えた蓋体とからなる、内嵌合構造を備えた蓋付容器に関する。
内嵌合構造を備えた蓋付容器、より詳細には、底面と該底面の周囲から立ち上がる周側壁と該周側壁の上縁部の内周面である容器内嵌合部を備えた容器本体と、蓋天面と前記容器本体の前記容器内嵌合部に内嵌合する蓋内嵌合部を備えた蓋体とからなる蓋付容器は、例えばその一例が特許文献1に記載されるように、よく知られている。内嵌合構造を備えた蓋付容器は、閉蓋したときの密閉性に優れており、汁漏れなどを抑制できることから、お弁当やパスタなどの麺類や惣菜などの容器としてコンビニエンスストアやスーパーマーケットにおいて広く用いられている。
特開2006−96363号公報
内嵌合構造を備えた蓋付容器での密閉は、容器本体の周側壁上縁部における上方に向かって次第に縮径する形状の内周面部分と、蓋体に形成された内嵌合部の外周面であって上方に向かって次第に縮径する形状の嵌合部上方領域とが、閉蓋したときに液密状態に密接することで形成される。閉蓋に当たっては、蓋体に形成された内嵌合部の嵌合部上方領域での下端部、すなわち最も外側に張り出ている部分が、容器本体の周側壁上縁部における前記内周面部分の上端部、すなわち最も内側に張り出ている部分を、容器周側壁自体の変形を伴って乗り越える必要がある。そのことは、開蓋時でも同様である。
そして、より高い密閉性を得るためには、内嵌合領域を形成する容器の前記内周面部分(容器内嵌合部)と蓋体の内嵌合部の前記外周面部分とが、より強い力で密着することが望ましいが、密着力が強くなればなるほど、内嵌合領域近傍でより大きな変形が必要となり、蓋体の開閉(取り付け、取り外し)がより困難となる。すなわち、従来の内嵌合構造を備えた蓋付容器は、高い密閉性と蓋体の開閉の容易化という相反する課題を内包しており、両者を同時に満足することはできなかった。
そこで、本発明は、内嵌合構造を備えた蓋付容器が持つ上記の相反する2つの課題を同時に満足することのできる蓋付容器を提供することを課題とする。換言すれば、高い密封性と蓋体の開閉の容易性を同時に満足できる内嵌合構造を備えた蓋付容器を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく多くの考察と実験を行うことにより、内嵌合構造を備えた蓋付容器において、容器本体の周側壁の上縁部の一部、すなわち蓋体側の内嵌合部と嵌合する周縁部領域の一部を、他の領域と比較して変形し易い箇所となるように形成しておくことにより、蓋体の開閉時に、蓋体のみならず容器本体も変形しやすくなり、結果として、高い密封性は維持しながら、蓋体の開閉を容易に行えるようになることを知見した。本発明は、その知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明による蓋付容器は、底面と該底面の周囲から立ち上がる周側壁と該周側壁の上縁部の内周面である容器内嵌合部を備えた容器本体と、蓋天面と前記容器本体の前記容器内嵌合部に内嵌合する蓋内嵌合部を備えた蓋体とからなる蓋付容器であって、前記容器本体の前記周側壁は前記底面の一部で特定した基準面からの垂直距離が他よりも高くされた箇所を少なくとも1箇所に有しており、該高くされた箇所の周側壁上端縁とその両側に続く周側壁上端縁とは滑らかに下降する曲線で接続しており、前記蓋体の前記蓋内嵌合部の上端縁の軌跡は前記容器本体の周側壁の上端縁の軌跡にほぼ一致した形状とされていることを特徴とする。
本発明による蓋付容器では、容器本体の周側壁における底面の一部で特定した基準面からの垂直距離が他よりも高くされた箇所およびその近傍では、周側壁の他の領域と比較して、周方向での単位幅当たりの面積が高くされた分だけ広くなっており、外力が加わったときに、他の部分と比較してより変形しやすくなっている。蓋体との内嵌合面となる領域(容器内嵌合部)は、容器本体の周側壁の上縁部に沿って形成されるので、前記高くされた箇所およびその近傍では、蓋体との内嵌合面となる面積は、他の領域での周方向の同じ幅での内嵌合面となる面積と比較して広くなっている。
そのために、閉蓋したときの内嵌合による密閉領域は、そのような高くされた箇所を有しない従来の内嵌合構造を備えた蓋付容器と比較して広くなり、密閉性は向上する。一方、前記高くされた箇所近傍の下方に連続する周側壁の高さは、他の領域の周側壁と比較してより高くなっており、より変形しやすいことから、その部分での容器本体および蓋体の変形を利用して蓋体の開閉を行うことで、蓋体の取り付けおよび取り外しは、一層容易となる。また、前記高くされた箇所の周側壁上端縁とその両側に続く周側壁上端縁とは滑らかに下降する曲線で接続されることで、変形時での応力分散を均一化することが可能となる。また、見た目の意匠性も向上する。
本発明による蓋付容器の一態様では、前記容器本体に前記蓋体を内嵌合状態で取り付けたときに前記蓋体の前記容器本体の周側壁の高さが高くされた箇所に対応する箇所またはその近傍には外側に向けた蓋摘み部が形成されていることを特徴とする。この態様では、蓋摘み部が、変形を容易とする箇所に対応して設けられるので、これを指で摘んで持ち上げることにより、蓋体の取り外しを一層容易に行うことができるようになる。
本発明による蓋付容器の一態様では、前記容器本体の周側壁の上端縁は外側に広がる容器フランジ部を備え、前記蓋体の内嵌合部の上端縁も外側に広がる蓋フランジ部を備えることを特徴とする。この態様では、容器フランジ部および蓋フランジ部を備えることで、容器本体および蓋体の変形に対する強度を向上させることができ、食材を収容して、これを配送あるいは持ち帰る際に不用意に蓋体が外れたりすることを抑制できるので、より使いやすい蓋付容器となる。前記した蓋摘み部を設ける場合には、蓋摘み部は蓋フランジ部の外縁部に設けるようにする。
本発明による蓋付容器の一態様では、前記容器本体に前記蓋体を内嵌合状態で取り付けたときに前記蓋体の蓋天面と前記容器本体の底面とがほぼ平行姿勢となるように前記蓋体の蓋天面の高さが設定されていることを特徴とする。この態様では、閉蓋した状態の蓋付容器を多段に安定して積み重ねることができ、店頭などにおいて食材等を収容した多数個の蓋付容器を好適にディスプレーすることができる。
本発明による蓋付容器の一態様では、前記容器本体および前記蓋体は平面視で点対称をなす形状であり、前記容器本体の周側壁の高さが高くされた箇所は容器本体の中心から点対称の位置に2箇所形成されていることを特徴とする。この態様では、容器本体に蓋体を取り付けるときの方向性をなくすことができるので、食材を収容するバックヤードなどにおいて、蓋をするときの作業性が向上する。
本発明による蓋付容器には、合成樹脂シート(例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂やポリスチレンなどのスチレン系樹脂、さらにはポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂など)や、これらを1軸もしくは2軸方向に延伸した延伸シートや、またこれらを発泡した発泡シートなどを材料として、真空成形、圧空成形、両面真空成形、熱板成形などの熱成形によって製造されるものを使用することができる。また、蓋体には、これらのシートの中でも透明なシートを使用することは、容器本体内に収容した食材のおいしさや新鮮さなどを視認できることとなり好ましい。
また、本発明による蓋付容器をパスタなどの麺類やカレー・オムライスなどの調理済み食材の包装に使用するに際しては、容器ごと電子レンジにて加熱できることを目的に、包装容器、特に容器本体を、耐熱性樹脂の発泡シートを材料とし、この発泡シートを熱成形したものとすることが好ましい。また、このような耐熱性の樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に耐熱性の付与に有効となるポリマーであるポリフェニレン系樹脂を含有させたものや、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−マレイミド共重合体、ポリパラメチレン樹脂などを含有させたものが使用できる。その際に、容器本体の底面に略円弧形状の上方へ膨出する凸面部を形成することは、それにより収容した食材を均一にレンジ加熱することができるので好ましい。
本発明による蓋付容器において、容器本体の周側壁や、蓋体の周側壁、さらにはそれら周側壁の縁部などに補強用のリブを形成することは望ましい形態である。また、蓋体の天面には、蓋をした容器を積み重ねた際に、これらがズレないように蓋天面の周縁に突状部が形成されてよく、これらの突状部は部分的に切り欠かれた断続的な形状であってもよく、また、対向する2箇所もしくは4箇所に形成されてもよい。この突状部は蓋体の補強にも役立つ。その場合、容器本体の底面部周縁が、前記蓋体の天面に形成した突状部の内側に納まるように形成されるのが望ましい。
本発明による蓋付容器において、蓋天面には、蓋付容器を電子レンジで暖めた際に、容器内部で発生する蒸気による内圧の上昇で、不用意に蓋体が外れてしまうのを防止するために、適宜の蒸気抜きのための孔または切り込みなどを設けることが好ましい。
本発明によれば、高い密封性と蓋体の開閉の容易性を同時に満足することのできる内嵌合構造を備えた蓋付容器が提供される。
本発明による蓋付容器の一形態を開蓋した状態で示す斜視図。 図1に示す蓋付容器を開蓋した状態で示す側面図。 図1に示す蓋付容器を構成する容器本体の平面図。 図1に示す蓋付容器を構成する蓋体の平面図。 容器本体の図3のa−o−b線に沿う断面図と蓋体の図4のa−o−bに沿う断面図。 閉蓋状態の蓋付容器であって、図5に示す断面図に相当する図。 容器本体の底面の一部で特定した基準面から周側壁の上端縁までの垂直距離を周側壁を展開した状態で示す模式図。
本発明による蓋付容器を実施の形態に基づき説明する。蓋付容器Aは、容器本体10と蓋体30とを備える。この例において、容器本体10は、前述した耐熱性のスチレン系樹脂の発泡シートを熱成形して作られており、蓋体30は、スチレン系樹脂を延伸した透明な非発泡シートを熱成形して作られている。容器本体10および蓋体30の成形材料はこれに限られず、成形方法もこれに限られない。
[容器本体10の説明]
容器本体10は、底面11と、底面11の周囲から外広がり状に立ち上がる周側壁12とを有し、該周側壁12の上端には外側に広がる容器フランジ13が設けられていて、容器本体10の強度を向上させている。また、容器フランジ13の外周部には後に詳述する切創防止加工14が施されている。底面11の周縁のやや内側には周縁に沿うようにして下に凸の環状の突状部15が形成されており、該環状の突状部15には、突状部15を横断するようにしてリブ16が形成されていて、底面11の強度を向上させている。突状部15を有することで、底面11は上に向けて凸面を形成する凸面部を有することとなり、収容した食材等を均一にレンジ加熱するのに好適となる。
図5の断面図や図7の展開図によく示されるように、本発明による容器本体10では、周側壁12の底面11の特定された基準面、例えば底面11の頂上部位置からの高さは均一でなく、少なくとも一部に高さが高くされた部分を有している。すなわち、具体例の1つである図5における実質的に平坦な面である底面11の一部(例えば、その中心点O)を含む仮想平面を基準面Lとしたときに、該基準面Lから周側壁12の上端縁17までの垂直距離hは、周側壁12の全周で等しくされてなく、少なくとも一箇所において、他の部分よりも高さが高くされている。
図7は、図1〜図6に示した容器本体10における、容器本体10の底面11を含む基準面Lから周側壁12の上端縁17までの垂直距離h(上下方向の距離)を、周側壁12を360度に展開した状態で示す図であり、図示のように、この例では、0度と180度の2箇所において最も垂直距離hが高く(h1)された箇所P1、P2とされており、該高くされた箇所P1、P2とその両側に続く周側壁上端縁17とは滑らかに下降する曲線で接続している。そして、この例において、高さの最も低く(h2)された箇所Q1、Q2は90度および270度の位置とされている。前記(h1)と(h2)の差は、3〜20mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。前記差が3mm未満では、蓋体の開閉を容易にする作用が顕著に発揮されにくくなり、20mmを超えると成形がし難くなりやすい。
なお、容器本体10において、底面11および周側壁12の外縁がともに円形の場合には、展開図において、0度から90度までの距離s1、90度から180度までの距離s2、180度から270度までの距離s3、270度から360度までの距離s4は、すべて等しくなるが、図示のものでは、図3に示すように、底面11および周側壁12の外縁がともにほぼ楕円形であり、かつ、中心点Oに対して全体が点対称をなす形状となっているので、この例では、図7に示すように、s1=s3>s2=s4となっている。いずれにおいても、周方向での単位距離当たりの周側壁の面積は、前記垂直距離hに比例して大きくなり、図示のものでは、前記P1(0度)およびP2(180度)の近傍で単位距離当たりの面積が最も大きくなり、Q1(90度)およびQ2(270度)近傍で最も小さくなる。
図5の断面図によく示すように、容器本体10の周側壁12の上縁部の内周面は上方に向けて次第に縮径する領域となっており、該縮径する領域の上下方向の幅d、すなわち周側壁12の上端縁17からの距離dは、図7の展開図によく示すように、周側壁12の全周域において等しくされている。この次第に縮径する領域が本発明でいう「容器内嵌合部」18を形成する。前記したように、周側壁12の単位幅当たりの面積は、前記0度および180度の近傍で最も大きくなっており、したがって、容器内嵌合部18の周方向の単位幅当たりの面積も、前記P1(0度)およびP2(180度)およびその近傍で最も大きくなっている。
[蓋体30の説明]
次に、蓋体30を説明する。蓋体30は、平面視で容器本体10とほぼ同じ外形形状をなしており、蓋天板31と、蓋天板31の外周から下方に拡開するように延出する蓋周側壁32と、該蓋周側壁32の下端部に形成される蓋内嵌合部33とを有する。また、図4に示すように、蓋体30は、容器本体10と同じように、中心点Oに対して全体が点対称をなす形状となっている。
前記蓋内嵌合部33は、蓋周側壁32の下端から外側に延出する嵌合部下方領域34と、該嵌合部下方領域34から上方に立ち上がる嵌合部上方領域35とで構成され、該嵌合部上方領域35は上方に向けて次第に縮径する形状とされている。嵌合部上方領域35の上端には外側に広がる蓋フランジ部36が形成されている。そして、蓋内嵌合部33は、容器本体10の周側壁12の上縁部に形成された次第に縮径する領域すなわち容器内嵌合部18に内嵌合できる形状と大きさとされている。
すなわち、容器内嵌合部18の傾斜角と前記蓋内嵌合部33の嵌合部上方領域35の傾斜角はほぼ同じとされるとともに、該嵌合部上方領域35の最も外側に出ている部分である嵌合部上方領域35の最下端部の外郭縁の大きさは、容器本体10の容器内嵌合部18の最も内側に出ている部分である容器内嵌合部18の最上位部の外郭縁よりも若干大きくなっている。さらに、前記蓋内嵌合部33の高さは、容器本体10の容器内嵌合部18の上下方向の幅dとほぼ同じであり、かつ、容器内嵌合部18の周方向での上下方向の変位と一致するように、全周にわたって上下方向に変位している。
換言すれば、蓋体30の蓋内嵌合部33における嵌合部上方領域35の上下方向の幅は、容器内嵌合部18の上下方向の幅dとほぼ同じであり、かつ、嵌合部上方領域35の上端縁の軌跡は容器本体10の周側壁12の上端縁17の軌跡にほぼ一致した形状とされている。したがって、蓋体30の蓋内嵌合部33の嵌合部上方領域35を容器本体10の容器内嵌合部18に嵌合させたときには、両者は密着した状態となり、本発明による蓋付容器は密封性を保持した状態となる。
図示の蓋体30において、前記蓋フランジ部36の外周部には、容器フランジ13の外周部におけると同様に切創防止加工が施されてもよい。また、蓋周側壁32には適数の縦方向のリブ38が形成されており、蓋天板31には、必要に応じて、蒸気抜き用の切り込み39が形成される。蓋天板31の外周部であって、積み重ねたときに容器本体10の底面11に形成した凸面部15のすぐ外側に位置する場所には蓋突状部40が形成されている。
また、蓋体30を容器本体10に内嵌合状態で取り付けたときに、容器本体10の周側壁12の高さが高くされた箇所P1に対応することとなる蓋体30の箇所またはその近傍には外側に向けた蓋摘み部41が形成されている。図示の例では、蓋体10に形成した蓋内嵌合部33の嵌合部上方領域35の上端縁に形成した蓋フランジ36における、蓋体30を容器本体10に内嵌合状態で取り付けたときに容器本体10の周側壁12の高さが最も高くされた2箇所P1、P2に対応することとなる2箇所またはその近傍に、外側に向けた蓋摘み部41、41が形成されている。そして、該蓋摘み部41にも前記した切創防止加工が施されている。切創防止加工は、切創防止作用に加えて、蓋摘み部41の滑り止めとしても作用する。必要に応じて、前記蓋摘み部41、41が容器本体10の容器フランジ13に密接して摘み難くなるのを防ぐために、蓋摘み部41、41に下向きの突起(不図示)が形成される。
さらに、図6に示すように、図示の蓋体30では、容器本体10に蓋体10を内嵌合状態で取り付けたときに、蓋体10の蓋天面31と容器本体10の底面11とがほぼ平行姿勢となるように、蓋体30の蓋天面31の高さが設定されている。すなわち、蓋体10の蓋天面31と容器本体10の底面11とがほぼ平行姿勢となるように、蓋周側壁32の上下方向の高さが調整されている。
なお、図4において、42はブロッキング防止用の突起であり、前記した蓋周側壁32などに適数成形されている。この突起42は、多数枚の蓋体10を積み重ねたときに、蓋体同士が互いにはまり込んでブロックしてしまわないようにするためのものである。ブロッキング防止用突起42は、合成樹脂シートから同時に成形される複数の蓋体ごとに、位置を変えて適数設けられる。それにより、同時に成形され、その後重ね合わされたときに複数の蓋体におけるブロッキング防止用突起42が同一位置に存在しないようにできるため、蓋体同士が密着してしまうのを有効に防止することができる。なお、この種のブロッキング防止用突起は容器本体10の適所にも同様に成形されてよい。
[容器本体10に対する蓋体30の取り付け取り外し:本発明の効果]
上記の構成であり、蓋体30は容器本体10に対して内嵌合した状態で取り付けられ、取り付けた後は、蓋内嵌合部33の嵌合部上方領域35と容器内嵌合部18(容器本体10の次第に縮径する内周面部分)との間に高い密閉状態が維持される。蓋体30を取り付ける際には、少なくとも容器内嵌合部18および蓋内嵌合部33の双方またはいずれか一方が部分的に変形することが求められるが、上記の容器本体10では、容器本体10の周側壁12は底面11を含む基準面Lからの垂直距離hが他よりも高くされた箇所Pを2箇所(P1、P2)において有しており、前記したように、その領域は周側壁12の他の領域よりも変形しやすく構成されている。そのために、本発明による蓋付容器10では、そのような変形しやすくなっている領域を有しない従来の内嵌合構造を備えた蓋付容器と比較して、変形しやすくなった箇所を利用して蓋体30の取り付けを行うことで、より容易に蓋体30の取り付けを行うことができる。このことは、蓋体30の取り外し場合も同様である。
[その他の本発明の効果]
容器フランジ部13および蓋フランジ部36と蓋摘み部41に切創防止加工14が施されていることで、指などが当たっても創傷することを防止できる。また、蓋摘み部41においてはすべり防止の機能も果たすことができる。切創防止加工14とは、面部分または外縁部の周縁に微細な多数の凹凸を形成する加工であり、周縁の場合、側面視で上下に波形状である部分が形成される。波形状である部分は、多数の山と谷の方向が各辺において幅方向に短く形成され、角部においては角部の中心部とを結ぶ方向(放射方向)に形成される。このような凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によるローレットと加工によって形成することができる。
蓋体30の蓋天面31に適数の蒸気抜き用の切り込み39を形成したことで、蓋付容器Aを電子レンジで暖めた際に、容器内部で発生する蒸気による内圧の上昇で、不用意に蓋体10が外れてしまうのを防止することができる。
容器本体10および蓋体30は点対称の形状とすることで、容器本体10に蓋体30を取り付けるときの自由度が高くなる。
さらに、周側壁12の前記高くされた箇所P1、P2の周側壁上端縁17とその両側に続く周側壁上端縁とは滑らかに下降する曲線で接続しており、周側壁12にスムーズに応力を分散させて変形することができ、高密封性を確保しつつ、開閉の容易性を同時に発揮することができる。
A…蓋付容器、
10…容器本体、
11…底面、
12…周側壁、
13…容器フランジ、
14…切創防止加工部、
17…周側壁の上端縁
L…底面を含む仮想平面である基準面、
h…基準面Lから周側壁の上端縁までの垂直距離、
P1、P2…垂直距離hが最も高く(h1)された箇所、
Q1、Q2…垂直距離h高さの低く(h2)された箇所、
Q1、Q2は90度および270度の位置とされている。
18…容器内嵌合部(容器本体の周側壁の上縁部における上方に向けて次第に縮径する内周面領域)、
d…容器内嵌合部の上下方向の幅、
30…蓋体、
31…蓋天板、
32…蓋周側壁、
33…蓋内嵌合部、
34…嵌合部下方領域、
35…嵌合部上方領域、
36…蓋フランジ部、
38…リブ、
39…蒸気抜き用の切り込み、
41…蓋摘み部。

Claims (4)

  1. 底面と該底面の周囲から立ち上がる周側壁と該周側壁の上縁部の内周面である容器内嵌合部を備えた容器本体と、蓋天面と前記容器本体の前記容器内嵌合部に内嵌合する蓋内嵌合部を備えた蓋体とからなる蓋付容器であって、
    前記容器本体および前記蓋体は平面視で点対称をなす形状であり、
    前記容器本体の前記周側壁は前記底面の一部で特定した基準面からの垂直距離が他よりも高くされた箇所が容器本体の中心から点対称の位置に2箇所形成されており、
    該高くされた箇所の周側壁上端縁とその両側に続く周側壁上端縁とは滑らかに下降する曲線で接続しており、
    前記蓋体の前記蓋内嵌合部の上端縁の軌跡は前記容器本体の周側壁の上端縁の軌跡にほぼ一致した形状とされていることを特徴とする蓋付容器。
  2. 前記容器本体に前記蓋体を内嵌合状態で取り付けたときに前記蓋体の前記容器本体の周側壁の高さが高くされた箇所に対応する箇所またはその近傍には外側に向けた蓋摘み部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付容器。
  3. 前記容器本体の周側壁の上端縁は外側に広がる容器フランジ部を備え、前記蓋体の蓋内嵌合部の上端縁も外側に広がる蓋フランジ部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付容器。
  4. 前記容器本体に前記蓋体を内嵌合状態で取り付けたときに前記蓋体の蓋天面と前記容器本体の底面とがほぼ平行姿勢となるように前記蓋体の蓋天面の高さが設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓋付容器。
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