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JP6040797B2 - 走行制御装置 - Google Patents
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JP6040797B2 - 走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行制御装置に関する。
従来、車両に搭載され、車両の走行を制御する走行制御装置が知られている。例えば、特許文献1には、車両の動力源としてモータとエンジンとを備えたハイブリッド車において、運転条件によって、モータの走行駆動力のみにより走行するか、少なくともエンジンの走行駆動力により走行するか、を選択するハイブリッド車の走行制御装置が記載されている。
前述した特許文献1などに示された従来から用いられてきたハイブリッド車の走行制御装置は、モータに電力を供給するバッテリ(所謂、二次電池をいう)の充電状態(State-Of-Charge:以下、SOCと呼ぶ)が予め定められた所定値を下回る状態と、高速走行や登坂走行などの比較的大きな駆動トルクが必要な高負荷状態と、のうちのいずれかに該当するか否かを判定する。前記走行制御装置は、SOCが予め定められた所定値を下回る状態と、高速走行や登坂走行などの比較的大きな駆動トルクが必要な高負荷状態と、のうちのいずれかに該当すると判定すると、少なくともエンジンの走行駆動力により走行することを選択する。また、前記走行制御装置は、SOCが予め定められた所定値を下回る状態と、高速走行や登坂走行などの比較的大きな駆動トルクが必要な高負荷状態と、のうちのいずれにも該当しないと判定すると、モータの走行駆動力のみにより走行することを選択する。
特開2010−274687号公報
前述した特許文献1などに記載されている走行制御装置は、目的地到達時にSOCを極力零に近づけて、ハイブリッド車全体としてのランニングコストを更に低下することが求められている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ハイブリッド車全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とする走行制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の走行制御装置は、充電されることが可能なバッテリと、前記バッテリの電力により走行駆動力を発生するモータと、走行駆動力を発生するエンジンと、を備えたハイブリッド車の前記モータの走行駆動力のみにより走行するEVモードと少なくとも前記エンジンの走行駆動力により走行するHVモードとを選択する走行制御装置であって、前記ハイブリッド車の目的地に応じて設定された走行経路の複数の区間それぞれの消費エネルギーを算出し、前記複数の区間のうちの目的地手前の一以上の区間を除く残りの区間について、前記算出した消費エネルギーに基いて、区間毎に前記EVモードと前記HVモードとのいずれかを選択することを特徴とする。
また、前記走行制御装置は、前記目的地手前の一以上の区間の消費エネルギーを零と設定することが好ましい。
また、前記走行制御装置は、前記目的地手前の一以上の区間は、前記EVモードが選択される区間のみで構成されていることが好ましい。
また、前記走行制御装置は、前記走行経路の区間それぞれの消費エネルギーの算出精度を算出し、消費エネルギーの算出精度に基いて前記目的地手前の一以上の区間を設定することが好ましい。
また、前記走行制御装置は、前記消費エネルギーの算出精度が高い場合には、前記消費エネルギーの算出精度が低い場合よりも前記目的地手前の一以上の区間を少なく設定することが好ましい。
本発明に係る走行制御装置は、目的地到達時にSOCを極力零に近づけて、ハイブリッド車全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とすることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る走行制御装置を備えるハイブリッド車の概略構成図である。 図2は、実施形態1に係る走行制御装置の走行モードの選択例を示す図である。 図3は、実施形態1に係る走行制御装置のECUとナビゲーション装置等との概略構成図である。 図4は、実施形態1に係る走行制御装置のECUのHVモードとEVモードを選択するためのフローチャートである。 図5は、実施形態2に係る走行制御装置のECUのHVモードとEVモードを選択するためのフローチャートである。 図6は、変形例に係る走行制御装置のECUの所定値を設定するためのフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係る走行制御装置1を図面に基いて説明する。図1は、実施形態1に係る走行制御装置を備えるハイブリッド車の概略構成図であり、図2は、実施形態1に係る走行制御装置の走行モードの選択例を示す図であり、図3は、実施形態1に係る走行制御装置のECUとナビゲーション装置等との概略構成図である。実施形態1の走行制御装置1は、図1に示すように、エンジン5と、モータとしてのMG6とを組み合わせて、駆動輪を回転駆動させるための走行用動力源とする、いわゆるハイブリッド車2に搭載される。走行制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)50を備える。そして、走行制御装置1は、状況に応じてECU50がエンジン5、MG6及び後述の変速機7を制御することで、ハイブリッド車2の走行モードを選択するものである。
実施形態1の走行制御装置1は、図2に示すように、設定された目的地までの走行経路RCの複数の各区間S1,S2・・・Siのうちの目的地手前の一以上の区間So(に相当)を除く残りの区間Srについて、区間S1,S2・・・毎にHVモードとEVモードとを適宜選択する。走行制御装置1は、図2に示すように、目的地到達時に充電状態(state-of-charge:以下、SOCと呼ぶ)を極力零に近づけるように、区間S1,S2・・・毎にHVモードとEVモードとを適宜選択する。これにより、走行制御装置1は、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とするように構成されている。
なお、図2(a)は、出発地から目的地までのSOC(図中点線で示す)及び消費エネルギー(図中実線で示す)の変化を示し、図2(b)は、図2(a)の各区間S1,S2・・・Siにおける走行モードを示している。また、実施形態1では、目的地手前の一以上の区間Soは、目的地を含んだ最終区間Siを含んでいる。本発明において、SOCとは、バッテリ8の残容量をバッテリ8の満充電容量で除して得られる値を100倍してパーセントで表示する値をいう。即ち、SOC=((バッテリ8の残容量)/(バッテリ8の満充電容量))×100である。
また、本発明では、EVモードとは、MG6の走行駆動力のみによりハイブリッド車2を走行させる走行モードをいい、HVモードとは、少なくともエンジン5の走行駆動力によりハイブリッド車2を走行させる走行モードをいう。また、HVモードでは、ECU50は、エンジン5を可及的に効率の良い状態で運転する一方、走行駆動力やエンジンブレーキ力の過不足を回転電機であるMG6に補わせ、さらには減速時にエネルギの回生をおこなうことにより、燃費の向上を図る。
具体的には、ハイブリッド車2は、図1に示すように、内燃機関としてのエンジン5、モータジェネレータ(以下、「MG」という)6、変速機7、バッテリ8、ブレーキアクチュエータ19、アクセルアクチュエータ20等を含む。また、ハイブリッド車2は、GPS通信部9、車載カメラ10、ミリ波レーダ11、加速度センサ12、車速センサ13、表示装置14、ハイブリッドECU15、電池アクチュエータ16、データベース17、カーナビゲーション18、交通情報通信部21等を含む。
エンジン5は、運転者による加速要求操作、例えば、アクセルペダルの踏み込み操作に応じて、ハイブリッド車2の車輪に走行駆動力を作用させるものである。エンジン5は、ハイブリッド車2の駆動輪に作用させる走行駆動力として、燃料を消費して機関トルクとしてのエンジントルクを発生させる。エンジン5は、要は、燃料を燃焼して生じる熱エネルギをトルクなどの機械的エネルギの形で出力する熱機関であって、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、LPGエンジンなどがその一例である。エンジン5は、例えば、不図示の燃料噴射装置、点火装置、及びスロットル弁装置などを備えており、これらの装置は、ハイブリッドECU15に電気的に接続されこのハイブリッドECU15により制御される。エンジン5は、ハイブリッドECU15によって出力トルクが制御される。なお、エンジン5が発生させる走行駆動力は、MG6における発電に用いてもよい。また、エンジン5は、その発生した走行駆動力を示す情報(例えば、スロットル弁開度、エンジン回転数等)をECU50に出力する。
MG6は、運転者による加速要求操作、例えば、アクセルペダルの踏み込み操作に応じて、ハイブリッド車2の車輪に走行駆動力を作用させるものである。MG6は、ハイブリッド車2の駆動輪に作用させる走行駆動力として、電気エネルギを機械的動力に変換してモータトルクを発生させる。MG6は、固定子であるステータと回転子であるロータとを備えた、いわゆる回転電機である。MG6は、電気エネルギを機械的動力に変換して出力する電動機であると共に、機械的動力を電気エネルギに変換して回収する発電機でもある。すなわち、MG6は、電力の供給により駆動し電気エネルギを機械エネルギに変換して出力する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。MG6は、直流電流と交流電流との変換を行うインバータ等を介してハイブリッドECU15に電気的に接続されこのハイブリッドECU15により制御される。MG6は、ハイブリッドECU15によってインバータを介して出力トルク及び発電量が制御される。
変速機7は、エンジン5やMG6による回転駆動力を変速してハイブリッド車2の駆動輪側に伝達する動力伝達装置である。変速機7は、いわゆる手動変速機(MT)であってもよいし、有段自動変速機(AT)、無段自動変速機(CVT)、マルチモードマニュアルトランスミッション(MMT)、シーケンシャルマニュアルトランスミッション(SMT)、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)などのいわゆる自動変速機であってもよい。ここでは、変速機7は、例えば、遊星歯車機構等を用いた無段変速機であるものとして説明する。変速機7は、変速機アクチュエータ等がハイブリッドECU15に電気的に接続されこのハイブリッドECU15により制御される。また、変速機7は、走行駆動力の伝達状態を示す情報をECU50に出力する。
バッテリ8は、電力を蓄えること(蓄電)、及び、蓄えた電力を放電することが可能な蓄電装置である。バッテリ8は、ECU50と電気的に接続されており、種々の情報に関する信号をECU50に出力する。実施形態1のバッテリ8は、SOCを検出し、検出した結果をECU50に出力する。
また、バッテリ8は、図示しないインバータを介してMG6と接続している。さらに、バッテリ8は、例えば家庭用電源などの外部電源23に接続されるコネクタ22とインバータを介して接続している。バッテリ8には、コネクタ22、インバータを介して、家庭用電源などの外部電源23からの電力が供給される。このために、バッテリ8は、コネクタ22に外部電源23が接続されることで、外部電源23からの電力により充電されることが可能である。なお、本発明でいう外部電源23とは、コネクタ22などを介してバッテリ8を充電可能な電源をいう。
MG6は、電動機として機能する場合、このバッテリ8に蓄えられた電力がインバータを介して供給され、供給された電力をハイブリッド車2の走行用駆動力に変換して出力する。また、MG6は、発電機として機能する場合、入力される駆動力によって発電し、発電した電力を、インバータを介してバッテリ8に充電する。このとき、MG6は、ロータに生じる回転抵抗により、ロータの回転を制動(回生制動)することができる。この結果、MG6は、回生制動時には、電力の回生によりロータに負のモータトルクであるモータ回生トルクを発生させることができ、結果的に、ハイブリッド車2の駆動輪に制動力を付与することができる。つまり、このハイブリッド車2は、駆動輪からMG6に機械的動力が入力され、これにより、MG6が回生により発電することで、ハイブリッド車2の運動エネルギを電気エネルギとして回収することができる。そして、ハイブリッド車2は、これに伴ってMG6のロータに生じる機械的動力(負のモータトルク)を駆動輪に伝達することで、MG6により回生制動を行うことができる。この場合、このハイブリッド車2は、MG6による回生量(発電量)が相対的に小さくされると、発生する制動力が相対的に小さくなり、ハイブリッド車2に作用する減速度が相対的に小さくなる。一方、このハイブリッド車2は、MG6による回生量(発電量)が相対的に大きくされると、発生する制動力が相対的に大きくなり、ハイブリッド車2に作用する減速度が相対的に大きくなる。また、MG6は、その発生した走行駆動力及びモータ回生トルクを示す情報をECU50に出力する。
ブレーキアクチュエータ19は、ハイブリッド車2に搭載されたブレーキ装置の駆動を制御するものである。ブレーキアクチュエータ19は、例えば、ブレーキ装置に設けられるホイールシリンダの油圧を制御する。ブレーキアクチュエータ19は、ECU50に電気的に接続され、ECU50により動作が制御される。ECU50は、ブレーキ制御信号に応じてブレーキアクチュエータ19を作動し、ホイールシリンダのブレーキ油圧を調整する。言い換えれば、ブレーキアクチュエータ19は、ブレーキによる制動力を自動制御するための装置であり、ECU50から出力されるブレーキ制御信号を受信してホイールシリンダに作動油を供給する機構のソレノイドやモータなどを駆動させることでブレーキ油圧を制御し所望とする制動力を発生させる。このようにしてブレーキアクチュエータ19は、ハイブリッド車2に作用する制動力を制御することで、減速度を調節する。
アクセルアクチュエータ20は、エンジン5、MG6等のハイブリッド車2の動力源の出力を制御するものである。アクセルアクチュエータ20は、例えば、エンジン5への吸気量、吸気タイミングや発火タイミング、MG6の供給する電圧値、周波数等を制御することができる。アクセルアクチュエータ20は、ECU50に電気的に接続され、ECU50により動作が制御される。ECU50は、アクセル制御信号に応じてアクセルアクチュエータ20を作動し、エンジン5への吸気量、吸気タイミングや発火タイミング、MG6の供給する電圧値、周波数を調整する。言い換えれば、アクセルアクチュエータ20は、動力源による駆動力を自動制御するための装置であり、ECU50から出力されるアクセル制御信号を受信して各部を駆動させることで駆動条件を制御し所望とする駆動力を発生させる。このようにしてアクセルアクチュエータ20は、ハイブリッド車2に作用する駆動力を制御することで、加速度を調節する。
GPS通信部9は、複数のGPS(Global Positioning System、全地球測位システム)衛星から出力されるGPS信号をそれぞれ受信するものである。GPS通信部9は、受信したGPS信号をECU50に送る。ECU50は、受信した複数のGPS信号を解析することで、自車の現在位置を検出する。
車載カメラ10は、ハイブリッド車2の前方に配置された撮影機器であり、ハイブリッド車2の前方(進行方向前側)の画像を取得するものである。車載カメラ10は、取得したハイブリッド車2の前方の画像をECU50に送る。ECU50は、車載カメラ10が取得した画像を解析することで、ハイブリッド車2の前方の状態、つまり、前方に他のハイブリッド車2がいるか、信号機は近いか、交差点は近いか等の情報を取得することができる。
ミリ波レーダ11は、自車と前車(ハイブリッド車2の前方にある車両)との車間距離を計測するセンサである。ミリ波レーダ11は、ミリ波帯の電波をハイブリッド車2の前方に射出し、当該射出した電波のうち、対象物(前車)から反射し、自機まで戻ってきた電波を受信する。ミリ波レーダ11は、射出した電波の出力条件と受信した電波の検出結果とを比較することで、前車との距離を算出する。また、ミリ波レーダ11は、自車の前方の障害物との距離を検出する場合もある。ミリ波レーダ11は、算出した前車との距離の情報をECU50に送信する。なお、本実施形態では、自車と前車(ハイブリッド車2の前方にある車両)との車間距離を計測するセンサとしてミリ波レーダ11を用いたが、ハイブリッド車2の前方の物体との距離を計測できる各種センサを用いることができる。例えば、ハイブリッド車2は、ミリ波レーダ11に代えてレーザーレーダセンサを用いてもよい。
加速度センサ12は、ハイブリッド車2の車両の加速度を検出する。車速センサ13は、ハイブリッド車2の車両速度(以下、「車速」という場合がある。)を検出する。表示装置14は、運転者に通知する各種情報を表示する表示装置であり、例えばハイブリッド車2のダッシュボードに配置されたインストルメントパネルである。表示装置14は、液晶表示装置であってもよいし、各種計器を配置した表示装置であってもよい。表示装置14は、車速、燃料の残量や、動力源の出力(エンジン回転数等)、ドアの開閉状態、シートベルト着用の状態等の情報を表示する。
ハイブリッドECU15は、動力源の走行モードに応じて、アクセルアクチュエータ20で制御する動力源を制御するものである。ここで、ハイブリッドECU15は、走行モードとして、EVモードと、HVモードとが少なくとも設定されている。
ハイブリッドECU15は、運転者の駆動要求、バッテリ8の充電状態、車両走行状態の情報等に基づいて、走行モードの切り替えを行う。また、ハイブリッドECU15は、ECU50の後述する走行経路設定部52で設定された走行計画等及び駆動切替部57の制御に基づいて、各自で切り替え可能な走行モードを決定する。
ハイブリッドECU15は、EVモードを選択した場合、MG6のモータトルクのみで原則として運転者の駆動要求に応じた要求駆動力を発生させるように、アクセルアクチュエータ20に制御指令を送る。また、ハイブリッドECU15は、HVモードを選択した場合、エンジン5のエンジントルクとMG6のモータ又はジェネレータとしての出力で原則として運転者の駆動要求に応じた要求駆動力を発生させるように、アクセルアクチュエータ20に制御指令を送る。
電池アクチュエータ16は、ハイブリッド車2に搭載されたバッテリ8を制御するものである。電池アクチュエータ16は、予め設定された充放電マップに基づいてバッテリ8の充電量及び放電量を制御する。
データベース17は、種々の情報を記憶するものである。データベース17は、道路情報を含む地図情報、特に、地図情報により特定される任意のポイントとしての複数のノード、及び地図情報により特定される各ノード間を結ぶリンク、ハイブリッド車2の実際の走行で得られる種々の情報や学習情報等を記憶する。例えば、道路情報は、道路勾配情報、路面状態情報、道路形状情報、制限車速情報、道路曲率(カーブ)情報、一時停止情報、停止線位置情報等を含む。データベース17に記憶されている情報は、ECU50によって適宜参照され、必要な情報が読み出される。なお、このデータベース17は、ここではハイブリッド車2に車載するものとして図示しているが、これに限らず、ハイブリッド車2の車外の情報センタ等に設けられ、図示しない無線通信等を介して、ECU50によって適宜参照され、必要な情報が読み出される構成であってもよい。
カーナビゲーション18は、ハイブリッド車2を目的地に誘導する装置である。カーナビゲーション18は、ECU50と双方向の通信が可能である。カーナビゲーション18は、表示部を備えており、データベース17に記憶されている情報や、GPS通信部9で取得した現在位置の情報に基づいて、周辺の地図情報を表示部に表示する。また、カーナビゲーション18は、データベース17に記憶されている情報と、GPS通信部9で取得した現在位置の情報などを表示部に表示させる。なお、カーナビゲーション18は、データベース17とGPS通信部9とは別に自機にデータベースとGPS通信部とを備え、現在位置の情報の通知などを行うようにしてもよい。
交通情報通信部21は、路側機と無線で通信するものである。交通情報通信部21は、路側機から送信された道路交通情報を取得し、取得した道路交通情報をECU50に送信する。交通情報通信部21は、通信可能な路側機と常に通信を行い、道路交通情報を取得してもよいし、一定時間間隔で路側機と通信を行い、道路交通情報を取得してもよい。
次に、ECU50について説明する。ECU50は、データベース17に記憶されている情報やGPS通信部9で取得した現在位置の情報等に基いて、現在位置を検出しかつ予め記憶したデータベースの地図情報におけるハイブリッド車2の位置を求め、目的地までの走行経路RCを算出する。
ECU50は、図3に示すように、目的地設定部51、走行経路設定部52、入力装置58等を含む。目的地設定部51は、入力装置58を介して、乗員などからハイブリッド車2の目的地の位置を示す情報が入力される。なお、目的地設定部51に入力された目的地の位置を示す情報は、例えば、入力装置58からの目的地の位置を示す情報の入力から所定時間経過した場合、GPS通信部9からの情報に基づいて入力装置58から入力された目的地に到達した場合に消去される。
走行経路設定部52は、GPS通信部9が測位・演算したハイブリッド車2の現在位置の情報であるGPS信号(X座標;X、Y座標;Y)と、データベース17に記憶された地図情報などに基づいて、目的地までの走行経路RCを算出して、記憶する。ECU50は、カーナビゲーション18の表示部に目的地までの走行経路RCなどを適宜表示させる。
また、ECU50は、ハイブリッド車2の全体の制御を統括的に行う制御ユニットであり、例えば、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路として構成されている。ECU50は、エンジン5及びMG6からの走行駆動力及びモータ回生トルクを示す情報、変速機7からの走行駆動力の伝達状態を示す情報、バッテリ8からSOCを示す情報、車速センサ13、アクセルセンサ、ブレーキセンサ、ヨーレートセンサ及び加速度センサ12が検出した検出結果、GPS通信部9が取得したGPS信号、データベース17に記憶されている種々の情報、各部の駆動信号、制御指令等に対応した電気信号等が入力される。ECU50は、入力されたこれらの電気信号等に応じて、エンジン5、MG6、変速機7、バッテリ8等を制御する。ECU50は、例えば、アクセル開度、車速等に基づいてエンジン5の駆動制御、MG6の駆動制御、変速機7の変速制御などを実行する。また、ECU50は、例えば、運転状態に応じてエンジン5とMG6とを併用又は選択使用することで、EVモードやHVモードなどを実現する。
また、ECU50は、例えば、アクセルセンサによる検出結果に基づいて、運転者によるハイブリッド車2に対する加速要求操作であるアクセル操作のON/OFFとアクセル開度を検出することができる。同様に、ECU50は、例えば、ブレーキセンサによる検出結果に基づいて、運転者によるハイブリッド車2に対する制動要求操作であるブレーキ操作のON/OFFを検出することができる。なお、運転者によるアクセル操作がOFFである状態とは、運転者がハイブリッド車2に対する加速要求操作を解除した状態であり、運転者によるアクセル操作がONである状態とは、運転者がハイブリッド車2に対する加速要求操作を行っている状態である。同様に、運転者によるブレーキ操作がOFFである状態とは、運転者がハイブリッド車2に対する制動要求操作を解除した状態であり、運転者によるブレーキ操作がONである状態とは、運転者がハイブリッド車2に対する制動要求操作を行っている状態である。また、ECU50は、アクセル開度に基づいてドライバ要求パワーを検出する。
なお、実施形態1では、走行制御装置1は、前述したECU50で構成される。また、本発明では、走行制御装置1は、ECU50に加え、カーナビゲーション18や、車両状態を検出する各種センサや、周囲の情報を供給する各種情報取得部を含んでいてもよい。走行制御装置1は、状況に応じてEVモードとHVモードとを選択することで、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とする。
概略的には、ECU50は、目的地設定部51に目的地が設定されている場合、走行経路設定部52が算出した目的地に応じて設定された走行経路RC(以下、単に走行経路という)の複数の区間S1,S2・・・Siを抽出する。そして、ECU50は、各区間S1,S2・・・Siそれぞれの消費エネルギー(例えば、走行路の曲率、走行路の勾配などの消費エネルギーをいう)を算出する。ECU50は、複数の区間S1,S2・・・Siのうちの目的地手前の一以上の区間Soを除く残りの区間Srについて、算出した消費エネルギーに基いて、区間S1,S2・・・毎にEVモードとHVモードとのいずれかのモードを選択する。
以下、図3を参照して、ECU50の構成の一例を説明する。ECU50は、図3に例示するように、目的地設定部51と、走行経路設定部52等に加えて、記憶部53と、収集部54と、算出部55と、判定部56と、駆動切替部57とを含む。
記憶部53は、カーナビゲーション18の情報を参照して、データベース17に記憶された地図情報から読み出した各ノード間を結ぶリンク(以下、区間という)と、各区間S1,S2・・・Si毎のハイブリッド車2のデフォルト値としての消費エネルギーを記憶している。即ち、区間S1,S2・・・Siとは、カーナビゲーション18のデータベース17などに記憶された地図情報により特定される任意のポイントとしてのノード間を結ぶリンクをいう。
また、記憶部53は、実際にハイブリッド車2が各区間S1,S2・・・Siを走行した際に収集部54が収集した消費エネルギーを、各区間S1,S2・・・Si毎に分類して記憶する。記憶部53は、データベース17に記憶された道路情報の各区間S1,S2・・・Si毎に1以上の消費エネルギーを適宜蓄積して記憶している。具体的には、記憶部53は、X座標がxa1、Y座標がya1となる位置とX座標がxb1、Y座標がyb1となる位置との間の区間SAにおける予め記憶したデフォルト値としての消費エネルギーA0及び過去に収集部54が収集した消費エネルギーA1,A2・・・Anであり、X座標がxa2、Y座標がya2となる位置とX座標がxb2、Y座標がyb2となる位置との間の区間SBにおける予め記憶したデフォルト値としての消費エネルギーB0及び過去に収集部54が収集した消費エネルギーB1,B2・・・Bnである場合、区間SAと消費エネルギーA0,A1,A2・・・Anとを関連付けて記憶し、区間SBと消費エネルギーB0,B1,B2・・・Bnとを関連付けて記憶する。
収集部54は、ハイブリッド車2の走行時に記憶部53に記憶された区間S1,S2・・・Si毎に消費エネルギー(走行路の曲率や走行路の勾配をいう)を逐次収集して、記憶部53に書き込む。具体的には、収集部54は、消費エネルギーとして曲率を収集する際には、逐次検出されたヨーレート(Ry)と車速(V)とに基づいて曲率(Ry/V)を逐次算出し、各区間毎に分類して曲率(Ry/V)の実測値を記憶部53に書き込む。また、収集部54は、消費エネルギーとして勾配を収集する際には、逐次検出されたエンジン5及びMG6からの走行駆動力及びモータ回生トルクを示す情報と、変速機7からの走行駆動力の伝達状態を示す情報と、車速(V)と、平坦路走行時において発生させられるべき基準加速度(Gk)との予め求められて記憶された関係(基準加速度マップ)から、エンジン5及びMG6からの走行駆動力及びモータ回生トルクを示す情報と、変速機7からの走行駆動力の伝達状態を示す情報と、車速(V)に基づいて、基準加速度(Gk)を逐次算出する。そして、収集部54は、基準加速度(Gk)と逐次検出されたハイブリッド車2の前後加速度(G)との加速度差(Gk−G)を算出し、加速度差(Gk−G)の絶対値が大きい程勾配の絶対値が大きくなるという予め定められて記憶された関係(路面勾配マップ)から、加速度差(Gk−G)に基づいて、走行路の勾配を逐次算出し、各区間S1,S2・・・Si毎に分類して勾配の実測値を記憶部53に書き込む。
算出部55は、走行経路設定部52に設定された走行経路RCの記憶部53に記憶された各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーを算出する。具体的には、算出部55は、記憶部53に記憶された各区間S1,S2・・・Siに対応する1以上の消費エネルギーの平均値を算出して、各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーを算出する。例えば、算出部55は、区間SAにおける消費エネルギーがA0,A1,A2・・・Anである場合には、区間SAの消費エネルギーを((A0+A1+A2+・・・An)/(n+1))と算出し、区間SBにおける消費エネルギーがB0,B1,B2・・・Bnである場合には、区間SBの消費エネルギーを((B0+B1+B2+・・・Bn)/(n+1))と算出する。
また、算出部55は、最終区間Siの消費エネルギーから出発地寄りの区間Si−1,Si−2・・・の消費エネルギーを、所定値αを超えるまで順に足し合わせる。即ち、算出部55は、目的地から出発地に向けての区間Si,Si−1,Si−2・・・の消費エネルギーを、所定値αを超えるまで順に足し合わせる。算出部55は、所定値αを超えると、所定値αを超えた消費エネルギーの和を構成する区間Si,Si−1,Si−2・・・の消費エネルギーを零と設定する。即ち、区間Si,Si−1,Si−2の消費エネルギーを足し合わせた値が所定値αを超えると、区間Si,Si−1,Si−2の消費エネルギーを零と設定する。なお、所定値αとは、例えば、バッテリ8のSOCの2%などの小さい値とするのが望ましい。
そして、算出部55は、全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,Siの消費エネルギーを足し合わせる。この際、勿論、所定値αを超えた消費エネルギーの和を構成する区間Si,Si−1,Si−2・・・の消費エネルギーを零としている。
判定部56は、算出部55が算出した全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,Siの消費エネルギーを足し合わせた値が、現在のバッテリのSOCを越えているか否かを判定する。
駆動切替部57は、全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,Siの消費エネルギーを足し合わせた値が現在のバッテリ8のSOCを越えていると判定部56が判定すると、目的地到達時のSOCが零となるように、区間Soを除く残りの区間Srについて、区間S1,S2・・・毎にEVモードとHVモードとのいずれかを選択する。例えば、駆動切替部57は、区間Si,Si−1,Si−2の消費エネルギーを足し合わせた値が所定値αを超えた場合には、区間Si,Si−1,Si−2を除く、残りの区間S1,S2・・・Si−3について、目的地到達時のSOCが零となるように、区間S1,S2・・・Si−3毎にEVモードとHVモードとのいずれかを選択する。また、駆動切替部57は、区間Soでは、SOCが第1所定値を下回る状態と収集部54が逐次収集している消費エネルギーが第2所定値を超える高負荷状態と、のうちのいずれかに該当するとHVモードを選択する。また、駆動切替部57は、区間Soでは、SOCが第1所定値を下回る状態と高負荷状態と、のうちのいずれにも該当しないとEVモードを選択する。そして、走行制御装置1のECU50の駆動切替部57は、選択された走行モードでハイブリッド車2を走行させる。
次に、図4を参照して、実施形態1の走行制御装置1のECU50の処理の一例を説明する。図4は、実施形態1に係る走行制御装置のECUのHVモードとEVモードを選択するためのフローチャートである。
走行制御装置1のECU50の判定部56は、図4のステップST1において、目的地設定部51に目的地の位置を示す情報が入力されているか否かを判定する。即ち、走行制御装置1のECU50の判定部56は、目的地が設定されているか否かを判定し、目的地が設定されている(ステップST1肯定)と判定するとステップST2に進み、目的地が設定されていない(ステップST1否定)と判定するとステップST20に進む。
ステップST2では、走行制御装置1のECU50は、走行経路設定部52が算出した目的地までの走行経路RCを読み出して、算出部55が、走行経路設定部52から読み出した走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siに関する情報を記憶部53から抽出する。そして、ECU50の算出部55は、走行経路設定部52に設定された走行経路RCの記憶部53に記憶された各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーを算出して、ステップST3に進む。
ステップST3では、算出部55は、複数の区間S1,S2・・・Siのうちの目的地を含んだ最終区間Siの番号をiとし、最終区間Siの消費エネルギーをEiとし、消費エネルギーE=0として、ステップST4に進む。算出部55は、ステップST4では、Esum=E+Eiとして、ステップST5に進み、ステップST5では、ステップST4で算出したEsumが前述の所定値αを超えているか否かを判定し、超えている(ステップST5肯定)と、ステップST8に進み、超えていない(ステップST5否定)と、ステップST6に進む。
ステップST6では、算出部55は、Ei=0と記憶して、ステップST7に進み、ステップST7では、i=i−1として、ステップST4に戻る。このように、算出部55は、Esumが所定値αを超えるまで、ステップST4からステップST7を繰り返す。また、ステップST8では、算出部55は、Ei=0と記憶して、ステップST10に進む。このように、算出部55は、Esumが所定値αを超えるまで、ステップST4からステップST7を繰り返し、Esumが所定値αを超えると、ステップST10に進むことで、所定値αを超えるまで消費エネルギーを最終区間Siから順に足し合わせる。また、算出部55は、所定値αを超えた消費エネルギーの和を構成する区間Si,Si−1,Si−2・・・の消費エネルギーを零と設定する。
ステップST10では、算出部55は、所定値αを超えた消費エネルギーの和を構成する区間Si,Si−1,Si−2・・・の消費エネルギーを零としながらも、全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,Siの消費エネルギーを足し合わせて、ステップST11に進む。
ステップST11では、算出部55が算出した全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,Siの消費エネルギーを足し合わせた値が、現在のバッテリのSOC即ち残量を越えているか否かを判定する。現在のバッテリのSOCを越えていると判定する(ステップST11肯定)と、ステップST12に進み、現在のバッテリのSOCを越えていないと判定する(ステップST11否定)と、全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,SiにおいてEVモードを選択して、ステップST13に進む。
ステップST12では、駆動切替部57は、目的地到達時のSOCが零となるように、全ての区間S1,S2・・・Si−2,Si−1,Siのうちの所定値αを超えた消費エネルギーの和を構成する区間Soを除く残りの区間Srについて、区間S1,S2・・・毎にEVモードとHVモードとのいずれかを選択する。なお、ステップST12では、駆動切替部57は、平均車速がEVモードにおけるハイブリッド車2の最大車速未満でかつ走行パワーがEVモードにおけるハイブリッド車2の走行パワー未満の区間では、EVモードを選択するのが望ましい。駆動切替部57は、平均車速がEVモードにおけるハイブリッド車2の最大車速以上である場合と走行パワーがEVモードにおけるハイブリッド車2の走行パワー以上である場合との少なくとも一方に該当する区間では、HVモードを選択するのが望ましい。そして、ステップST13に進む。
ステップST13では、判定部56は、支援終了条件が成立しているか否かを判定し、支援終了条件が成立している(ST13肯定)と、フローチャートを終了し、成立していない(ST13否定)と、ステップST2に戻る。なお、判定部56は、例えば、目的地までの距離に対応するSOCが、前記所定値αを下回るか否かで支援終了条件が成立しているか否かを判定する。この場合、判定部56は、目的地までの距離に対応するSOCが、前記所定値αを下回ると、支援終了条件が成立していると判定し、目的地までの距離に対応するSOCが、前記所定値αを下回っていないと、支援終了条件が成立していないと判定する。
また、ステップST20では、走行制御装置1のECU50の駆動切替部57は、SOCが第1所定値を下回る状態と収集部54が逐次収集している消費エネルギーが第2所定値を超える高負荷状態と、のうちのいずれかに該当するとHVモードを選択する。また、走行制御装置1のECU50の駆動切替部57は、SOCが第1所定値を下回る状態と高負荷状態と、のうちのいずれにも該当しないとEVモードを選択する。そして、走行制御装置1のECU50の駆動切替部57は、選択された走行モードでハイブリッド車2を走行させる。
実施形態1の走行制御装置1は、目的地手前の一以上の区間Soを除いて、EVモードとHVモードとのうち一方を選択する。このために、図2(a)に示すように、目的地手前の一以上の区間Soに到達した時点で、SOCが零となるように、EVモードとHVモードとを選択することができる。なお、図2(a)に示す例では、目的地手前の一以上の区間Soに到達した時点で、SOCが零となるので、区間Soでは、走行制御装置1は、HVモードを選択している。また、HVモードでは、SOCが殆ど変化しない。したがって、所定値αを小さくして、目的地手前の一以上の区間Soを極力短くすることで、目的地到達時のSOCを極力零に近づけることができ、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とすることができる。
また、走行制御装置1は、目的地手前の一以上の区間Soの消費エネルギーを零と設定するので、EVモードとHVモードとの選択に用いられる消費エネルギーの値を実際に走行した際の消費エネルギーの値よりも低くすることができる。このために、走行制御装置1は、実際の消費エネルギーよりも低い消費エネルギーに基いて、目的地到達時のSOCが零となるように、EVモードとHVモードを選択することとなる。したがって、走行制御装置1は、目的地到達時により確実にSOCを零に近づけることができ、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とすることができる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2に係る走行制御装置1を説明する。
実施形態2に係る走行制御装置1のECU50の記憶部53は、カーナビゲーション18の情報を参照して、データベース17に記憶された地図情報から読み出した各ノード間を結ぶリンク(以下、区間という)と、各区間S1,S2・・・Si毎のハイブリッド車2のデフォルト値としての消費エネルギーに加えて平均車速及び走行パワーを記憶している。また、記憶部53は、実際にハイブリッド車2が各区間S1,S2・・・Siを走行した際に収集部54が収集した消費エネルギー平均車速及び走行パワーを、各区間S1,S2・・・Si毎に分類して記憶する。記憶部53は、データベース17に記憶された道路情報の各区間S1,S2・・・Si毎に1以上の平均車速及び走行パワーを適宜蓄積して記憶している。
実施形態2に係る走行制御装置1のECU50の収集部54は、ハイブリッド車2の走行時に記憶部53に記憶された区間S1,S2・・・Si毎に消費エネルギーに加えて平均車速及び走行パワーを逐次収集して、記憶部53に書き込む。
次に、図5を参照して、実施形態2の走行制御装置1のECU50の処理の一例を説明する。図5は、実施形態2に係る走行制御装置のECUのHVモードとEVモードを選択するためのフローチャートである。なお、図5において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。実施形態1では目的地手前の一以上区間SoではHVモードを選択しているのに対し、実施形態2の走行制御装置1のECU50は、目的地手前の一以上区間Soでは、HVモードを抑制して、ハイブリッド車2のランニングコストの更なる低減を目指している。
実施形態2の走行制御装置1のECU50は、ステップST2Aでは、走行制御装置1のECU50は、走行経路設定部52が算出した目的地までの走行経路RCを読み出して、算出部55が、走行経路設定部52から読み出した走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siに関する情報を記憶部53から抽出する。そして、ECU50の算出部55は、走行経路設定部52に設定された走行経路RCの記憶部53に記憶された各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーに加えて、平均車速及び走行パワーを算出して、ステップST3に進む。
そして、ステップST3では、算出部55は、複数の区間S1,S2・・・Siのうちの目的地を含んだ最終区間Siの番号をiとし、最終区間Siの消費エネルギーをEiとし、消費エネルギーE=0として、ステップST3Aに進む。ステップST3Aでは、判定部56は、算出部55が算出した最終区間Siの平均車速Viが、所定車速未満であるか否か、算出部55が算出した最終区間Siの走行パワーPiが、所定走行パワー未満であるか否かを判定する。判定部56は、平均車速Viが所定車速未満である状態と、走行パワーPiが所定走行パワー未満である状態とのいずれかに該当する(ステップST3A肯定)と、ステップST4に進む。判定部56は、平均車速Viが所定車速未満である状態と、走行パワーPiが所定走行パワー未満である状態とのいずれかにも該当しない(ステップST3A否定)と、ステップST7に進む。所定車速は、EVモードにおけるハイブリッド車2の最大車速であり、所定走行パワーは、EVモードにおけるハイブリッド車2の最大走行パワーである。このために、ステップST3A否定であるとステップST7に進むことで、ECU50は、消費エネルギーを零と記憶する目的地手前の一以上の区間SoをEVモードが選択される区間のみで構成されるようにしている。即ち、実施形態2では、目的地手前の一以上の区間Soは、EVモードが選択される区間のみで構成されている。
実施形態2に係る走行制御装置1は、目的地手前の一以上の区間SoがEVモードが選択される区間のみで構成されているので、消費エネルギーを零と設定した目的地手前の一以上の区間SoにおいてHVモードを選択することを抑制することができる。よって、走行制御装置1は、目的地到達時のSOCを極力零により確実に近づけることができ、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とすることができる。
[変形例]
本発明の実施形態1及び実施形態2に係る走行制御装置1の変形例の処理の一例を、図6を参照して説明する。図6は、変形例に係る走行制御装置のECUの所定値を設定するためのフローチャートである。
変形例に係る走行制御装置1のECU50は、前述した実施形態1及び実施形態2のステップST5で用いられる所定値α、即ち消費エネルギーを零と記憶する目的地手前の一以上の区間Soを、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度(精度に相当)に基いて設定する。
変形例に係る走行制御装置1のECU50は、ステップST1において目的地が設定されたと判定すると、ステップST31では、ECU50の算出部55が、収集部54が収集して記憶部53に記憶された消費エネルギーの書き込み回数、即ち、学習回数を算出して、ステップST32に進む。ステップST32では、ECU50の算出部55は、目的地から所定値γ出発地寄りの区間Sjの番号jを抽出して、ステップST33に進む。
ステップST33では、ECU50の算出部55は、番号jである区間Sjから最終区間Siまでの各区間Sj・・・Si−1,Siの収集部54が収集して記憶部53に記憶された消費エネルギーの書き込み回数、即ち、学習回数を算出して、ステップST34に進む。そして、ステップST34では、ECU50の算出部55は、学習回数が零である区間の数N0と、学習回数が所定値m以上である区間の数Nmと、を算出して、ステップST35に進む。
ステップST35では、ECU50の判定部56は、学習回数が所定値m以上である区間の数Nmを、区間Sj・・・Si−1,Siの区間数で除した値が、所定値K1を超えているか否かを判定する。ECU50の判定部56は、所定値K1を超えていない(ステップST35否定)と、ステップST36に進む。
ECU50の判定部56は、所定値K1を超えている(ステップST35肯定)と、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度が高いとして、ステップST37に進む。ステップST37では、ECU50の算出部55は、α0(デフォルト値)−k(kは、定数)を前述した所定値αとして、ステップST40で設定する。
ステップST36では、ECU50の判定部56は、学習回数が零である区間の数N0を、区間Sj・・・Si−1,Siの区間数で除した値が、所定値K2を超えているか否かを判定する。
ECU50の判定部56は、所定値K2を超えている(ステップST36肯定)と、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度が低いとして、ステップST38に進む。ステップST38では、ECU50の算出部55は、α0(デフォルト値)+k(kは、定数)を前述した所定値αとして、ステップST40で設定する。また、所定値K2を超えていない(ステップST36否定)と、ステップST39に進む。ステップST39では、ECU50の算出部55は、α0(デフォルト値)を前述した所定値αとして、ステップST40で設定する。
このように、変形例では、ECU50は、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度が高い場合には、消費エネルギーの算出精度が低い場合よりも、所定値αを小さくして、目的地手前の一以上の区間Soを少なく設定する。
変形例の走行制御装置1は、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度に基いて目的地手前の一以上の区間Soを設定する。変形例の走行制御装置1は、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度が高い場合には、所定値αを小さくして、目的地手前の一以上の区間Soを短く即ち少なくする。このために、目的地手前の一以上の区間Soに到達した時点で、SOCが零となるようにすることができ、目的地到達時のSOCを極力零に近づけることができ、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とすることができる。また、変形例の走行制御装置1は、走行経路RCの各区間S1,S2・・・Siの消費エネルギーの算出精度が低い場合には、所定値αを大きくして、目的地手前の一以上の区間Soを長く即ち多くする。このために、変形例の走行制御装置1は、消費エネルギーの算出精度が低い場合には、EVモードとHVモードとの選択に用いられる消費エネルギーの値と、実際に走行した際の消費エネルギーの値との差を大きくすることができる。したがって、変形例の走行制御装置1は、消費エネルギーの算出精度が低くても、目的地到達時により確実にSOCを零に近づけることができ、ハイブリッド車2全体としてのランニングコストの更なる低下を可能とすることができる。
なお、上述した本発明の実施形態などに係る走行制御装置1は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。
また、上述した実施形態では、モータとして、力行機能と回生機能とを兼ね備えるMG6を用いたが、本発明は、これに限定されることなく、例えば、力行機能を備えるモータと、回生機能を備えるジェネレータとを備えても良い。
1 走行制御装置
2 ハイブリッド車
5 エンジン(内燃機関)
6 MG(モータ)
8 バッテリ
RC 走行経路
S1,S2・・・Si−2,Si−1,Si 区間
So 目的地手前の一以上の区間
Sr 残りの区間

Claims (3)

  1. 充電されることが可能なバッテリと、前記バッテリの電力により走行駆動力を発生するモータと、走行駆動力を発生するエンジンと、を備えたハイブリッド車の前記モータの走行駆動力のみにより走行するEVモードと少なくとも前記エンジンの走行駆動力により走行するHVモードとを選択する走行制御装置であって、
    前記ハイブリッド車の目的地に応じて設定された走行経路の複数の区間それぞれの消費エネルギーを算出し、前記複数の区間のうちの前記目的地手前の一以上の区間を除く残りの区間について、前記算出した消費エネルギーに基いて、区間毎に前記EVモードと前記HVモードとのいずれかを選択し、
    前記目的地手前の一以上の区間の消費エネルギーを零と設定する走行制御装置。
  2. 前記走行経路の区間それぞれの消費エネルギーの算出精度を算出し、消費エネルギーの算出精度に基いて前記目的地手前の一以上の区間を設定することを特徴とする請求項1に記載の走行制御装置。
  3. 前記消費エネルギーの算出精度が高い場合には、前記消費エネルギーの算出精度が低い場合よりも前記目的地手前の一以上の区間を少なく設定することを特徴とする請求項に記載の走行制御装置。
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