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JP6046071B2 - 波長可変光源の制御装置および制御方法 - Google Patents
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JP6046071B2 - 波長可変光源の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、波長可変光源の制御装置および制御方法に関する。
半導体レーザ素子などの、温度制御によってレーザ発振波長を変更できる波長可変光源を制御する方法として、レーザ光の波長と波長可変光源の温度とをモニタし、このモニタ結果に基づいてレーザ光の波長を所望の値に制御する技術が開示されている(たとえば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、レーザ素子が出力するレーザ光の波長を安定化するために、レーザ光の波長の目標値に対する偏差と、レーザ素子の温度の目標値に対する偏差とを制御偏差としてモニタし、周囲条件のモニタ結果に基づいて、2つの制御偏差のうち一方を選択し、選択した制御偏差が小さくなるようにレーザ素子の温度を制御する技術が開示されている。
特許文献2では、波長基準器において波長基準となる複数のピークのうち所定のピークを設定する制御手段と、設定したピークを波長基準として波長を安定化させる制御手段とを切り替えることにより、波長ドリフト無く高安定に波長安定化を行うことができるとされている技術が開示されている。
特許第4124845号公報 特許第2520740号公報
しかしながら、上記した特許文献1、2の構成では、制御パラメータ(温度や波長)が何らかの原因で制御可能範囲から外れた場合や、制御手段に故障等の異常が発生した場合には、正常な制御を行うことができない場合があるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より安定して正常な制御を行うことができる波長可変光源の制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る波長可変光源の制御装置は、温度制御によってレーザ発振波長を変更できる波長可変光源の制御装置であって、前記波長可変光源の温度をモニタする温度モニタ部と、前記モニタした温度と目標温度とを比較し、その結果を温度モニタフィードバック制御値として出力する温度比較部と、前記波長光源が出力するレーザ光の波長をモニタする波長モニタ部と、前記モニタした波長と目標波長とを比較し、その結果を波長モニタフィードバック制御値として出力する波長比較部と、前記波長可変光源の温度制御のための目標制御値をフィードフォワード制御値として出力する電流目標値入力部と、前記温度モニタフィードバック制御値、前記波長モニタフィードバック制御値、および前記フィードフォワード制御値が入力され、前記3つの制御値のうち一つを選択的に切り替えて出力する制御方式選択部と、前記選択的に出力された制御値が入力され、該入力された制御値によって前記波長可変光源の温度を制御する温度制御部と、前記制御方式選択部の前記選択的な出力を制御する主制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源の制御装置は、上記発明において、前記主制御部は、前記制御方式選択部が前記温度モニタフィードバック制御値と前記波長モニタフィードバック制御値とで出力を切り替える場合には、前記フィードフォワード制御値を選択的に出力してから、前記出力の切り替えを行うように制御することを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源の制御装置は、上記発明において、前記制御方式選択部が選択的に出力する制御値を切り替える場合に、切り替え後の制御値に係る波長モニタ部または温度モニタにおけるモニタ異常を切り替え前に検出する波長モニタ異常検出部または温度モニタ異常検出部をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源の制御装置は、上記発明において、前記波長モニタ異常検出部または前記温度モニタ異常検出部がモニタ異常を検出した場合には、前記主制御部は、前記制御方式選択部が前記フィードフォワード制御値を選択的に出力するように制御することを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源の制御装置は、上記発明において、前記目標制御値は、前記フィードフォワード制御値の選択的な出力の直前における切り替え前の制御値に対応する値または予め定められた値であることを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源の制御方法は、温度制御によってレーザ発振波長を変更できる波長可変光源の制御方法であって、前記波長可変光源の温度をモニタする温度モニタ工程と、前記モニタした温度と目標温度とを比較し、その結果を温度モニタフィードバック制御値として出力する温度比較工程と、前記波長光源が出力するレーザ光の波長をモニタする波長モニタ工程と、前記モニタした波長と目標波長とを比較し、その結果を波長モニタフィードバック制御値として出力する波長比較工程と、前記波長可変光源の温度制御のための目標制御値をフィードフォワード制御値として出力する電流目標値入力工程と、前記温度モニタフィードバック制御値、前記波長モニタフィードバック制御値、および前記フィードフォワード制御値のうち一つを選択する制御方式選択工程と、前記選択された制御値によって前記波長可変光源の温度を調整する温度調整工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、より安定して正常な制御を行うことができる波長可変光源の制御装置および制御方法を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係る波長可変レーザ装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す波長可変レーザ装置における波長可変レーザ素子の制御例1を示すフロー図である。 図3は、図1に示す波長可変レーザ装置における波長可変レーザ素子の制御例2を示すフロー図である。 図4は、図1に示す波長可変レーザ装置における波長可変レーザ素子の制御例3を示すフロー図である。 図5は、図1に示す波長可変レーザ装置における波長可変レーザ素子の制御例4を示すフロー図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る波長可変光源の制御装置および制御方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る波長可変レーザ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、波長可変レーザ装置100は、レーザモジュール10と、レーザモジュール10を制御する制御装置20とを備えている。
レーザモジュール10は、半導体レーザ素子11と、光カプラ12と、感温素子13と、冷却加熱素子14とを備えている。
半導体レーザ素子11は、レーザダイオード(LD)であり、温度制御によってレーザ発振波長を変更できる波長可変光源である。半導体レーザ素子11は、たとえば光通信に用いられる波長(たとえば1530nm〜1610nmの波長)のレーザ光L1を出力する。
光カプラ12は、レーザ光L1が入力され、その光強度の大部分をレーザ光L2として波長可変レーザ装置100の外部に出力し、残りの一部(たとえば1%〜5%)をモニタ光L3、L4として波長可変レーザ装置100の制御装置20に出力する。
感温素子13は、たとえばサーミスタや熱電対などであり、半導体レーザ素子11の近傍に配置されて半導体レーザ素子11の温度をモニタするための素子である。冷却加熱素子14は、たとえばペルチェ素子などの電子冷却素子とヒータとで構成されており、半導体レーザ素子11の近傍に配置されて半導体レーザ素子11の温度を制御するための素子である。
つぎに、制御装置20について説明する。制御装置20は、温度モニタ部を構成する温度モニタ回路21aと、温度モニタ異常検出部である温度モニタ異常検出回路21bと、レーザ温度目標値入力部21cと、温度比較部である比較部21dと、波長モニタ部を構成する波長基準器22aおよび波長モニタ回路22bと、波長モニタ異常検出部である波長モニタ異常検出回路22cと、波長目標値入力部22dと、波長比較部である比較部22eと、電流目標値入力部23と、制御方式選択部である制御方式選択回路24と、温度制御部を構成する電流制御回路25と、主制御部である制御器26とを備えている。
はじめに、温度モニタに関連する構成および作用について説明する。
温度モニタ回路21aは、感温素子13と接続されており、感温素子13からの入力に基づいて半導体レーザ素子11の温度をモニタし、モニタ温度を示す値を比較部21d、温度モニタ異常検出回路21bに出力する。レーザ温度目標値入力部21cは、後述する制御器26からの命令に基づいて、レーザ温度目標値(目標温度)を設定し、比較部21dに出力する。比較部21dは、レーザ温度目標値入力部21cから入力された目標温度と、温度モニタ回路21aからの入力値に対応するモニタ温度とを比較し、その結果を温度モニタフィードバック制御値として制御方式選択回路24に出力する。
一方、温度モニタ異常検出回路21bは、温度モニタ回路21aから入力された値から、温度のモニタ異常を検出し、制御器26に出力する。
つぎに、波長モニタに関連する構成および作用について説明する。
波長基準器22aは、光カプラ12からのモニタ光L3が入力されて、モニタ光L3の波長に応じたモニタ光L5を出力する。波長基準器22aはたとえばエタロンフィルタであり、モニタ光L3が入力されるとその波長弁別特性に応じてモニタ光L3の光強度を減衰させてモニタ光L5として出力する。
波長モニタ回路22bは、モニタ光L4、L5をそれぞれ受光する受光器と、前記受光器が受光したモニタ光L4、L5の強度をこれらの比を取ることによって比較して、その比較結果を基にレーザ光L1の波長をモニタし、比較部22e、波長モニタ異常検出回路22cにモニタ波長を示す値(たとえば、モニタ光L5とモニタ光L4との強度比)を出力する。波長基準器22aと波長モニタ回路22bとはいわゆる波長ロッカーを構成している。
波長目標値入力部22dは、制御器26からの指令に基づいて、波長目標値(目標波長)を設定し、比較部22eに出力する。比較部22eは、波長目標値入力部22dから入力された目標波長と、波長モニタ回路22bからの入力値に対応するモニタ波長とを比較し、その結果を波長モニタフィードバック制御値として制御方式選択回路24に出力する。
一方、波長モニタ異常検出回路22cは、波長モニタ回路22bから入力された値から、波長のモニタ異常を検出し、制御器26に出力する。
また、電流目標値入力部23は、制御器26からの命令に基づいて、半導体レーザ素子11の温度制御のための目標制御値である電流目標値を設定し、これをフィードフォワード制御値として制御方式選択回路24に出力する。
制御方式選択回路24は、温度モニタフィードバック制御値、波長モニタフィードバック制御値、およびフィードフォワード制御値が入力される。そして、制御方式選択回路24は、制御器26からの命令に基づいて、3つの制御値のうち一つを選択的に切り替えて出力する。
電流制御回路25は、制御方式選択回路24から、選択された制御値が入力され、この制御値に応じた値の電流を冷却加熱素子14に与える。これによって、冷却加熱素子14は半導体レーザ素子11を加熱または冷却し、所定の温度に制御する。
制御器26は、制御方式選択回路24の制御や、半導体レーザ素子11への駆動電流の供給を行う。
なお、温度モニタ回路21a、温度モニタ異常検出回路21b、波長モニタ回路22bおよび波長モニタ異常検出回路22cはたとえばアナログ回路で構成することができる。また、レーザ温度目標値入力部21c、比較部21d、波長目標値入力部22d、比較部22e、電流目標値入力部23、制御方式選択回路24、電流制御回路25および制御器26は、単一または複数のマイクロコントローラで構成することができる。
つぎに、波長可変レーザ装置100における、制御装置20によるレーザモジュール10の制御方法について説明する。
まず、制御器26は、半導体レーザ素子11へ駆動電流を供給する。これによって半導体レーザ素子11は所定のレーザ発振波長のレーザ光L1を出力する。
つぎに、温度モニタ回路21aは、感温素子13からの入力に基づいて半導体レーザ素子11の温度をモニタし、モニタ温度を示す値を比較部21d、温度モニタ異常検出回路21bに出力する。なお、温度モニタ回路21aがアナログ回路で構成される場合は、モニタ温度は、比較部21dや温度モニタ異常検出回路21bに内蔵されたまたは別途設けられたADコンバータによりAD変換されてから入力される。レーザ温度目標値入力部21cは、制御器26からの命令に基づいて、レーザ温度目標値(目標温度)を設定し、比較部21dに出力する。なお、レーザ温度目標値入力部21cは、演算または内部に記憶されているテーブルデータを用いて目標温度を設定する。ここで、目標温度とは、レーザ光L1が目標波長となっている時の半導体レーザ素子11の温度である。
つぎに、比較部21dは、目標温度と入力値に対応するモニタ温度とを比較し、その結果を温度モニタフィードバック制御値として制御方式選択回路24に出力する。具体的には、比較部21dは、目標温度とモニタ温度との偏差を算出し、その偏差がゼロに近づけるような制御値を温度モニタフィードバック制御値として出力する。
一方、波長モニタ回路22bは、光カプラ12、波長基準器22aから入力するモニタ光L4、L5に基づいてレーザ光L1をモニタし、モニタ波長に対応する値を比較部22e、波長モニタ異常検出回路22cに出力する。なお、波長モニタ回路22bがアナログ回路で構成される場合は、モニタ波長は、比較部22eや波長モニタ異常検出回路22cに内蔵されたまたは別途設けられたADコンバータによりAD変換されてから入力される。波長目標値入力部22dは、制御器26からの命令に基づいて、レーザ光L1の目標波長を設定し、比較部22eに出力する。
つぎに、比較部22eは、目標波長と入力値に対応するモニタ波長とを比較し、その結果を波長モニタフィードバック制御値として制御方式選択回路24に出力する。具体的には、比較部22eは、目標波長とモニタ波長との偏差を算出し、その偏差がゼロに近づけるような制御値を波長モニタフィードバック制御値として出力する。
一方、電流目標値入力部23は、制御器26からの命令に基づいて、フィードフォワード制御値としての電流目標値を設定し、制御方式選択回路24に出力する。なお、電流目標値入力部23は、演算または内部に記憶されているテーブルデータを用いて電流目標値を設定する。このフィードフォワード制御値は、レーザ光L1が目標波長となっている時の半導体レーザ素子11の温度を実現するための制御値である。
つぎに、制御方式選択回路24は、制御器26からの命令に基づいて、温度モニタフィードバック制御値、波長モニタフィードバック制御値、およびフィードフォワード制御値の3つの制御値のうち一つを選択的に切り替えて出力する。
つぎに、電流制御回路25は、制御方式選択回路24から、選択された制御値が入力され、この制御値に応じた値の電流を冷却加熱素子14に与える。ここで、制御値が温度モニタフィードバック制御値である時は、冷却加熱素子14に与えられる電流値は、目標温度とモニタ温度との偏差がゼロに近づくように半導体レーザ素子11の温度をフィードバック制御するための電流値である。また、制御値が波長モニタフィードバック制御値である時は、冷却加熱素子14に与えられる電流値は、目標波長とモニタ波長との偏差がゼロに近づくように半導体レーザ素子11の温度をフィードバック制御するための電流値である。また、制御値がフィードフォワード制御値である時は、冷却加熱素子14に与えられる電流値は、レーザ光L1が目標波長となっている時の半導体レーザ素子11の温度にフィードフォワード制御するための電流値である。
本実施の形態に係る波長可変レーザ装置100では、温度モニタフィードバック制御値、波長モニタフィードバック制御値、およびフィードフォワード制御値の3つの制御値のうち一つを選択し、半導体レーザ素子11の温度を制御するようにしている。これによって、たとえばいずれかの制御部に異常が有る場合などでも、それに影響されること無く他の正常な制御を選択して行うことができ、たとえば制御の暴走を防止できる。特に、フィードフォワード制御については、モニタ回路の状態によらず電流制御回路25に対して一定の目標電流値を直接与えることができるので、他のフィードバック制御よりも制御の不安定状態が発生しにくい。その結果、本実施の形態に係る波長可変レーザ装置100では、半導体レーザ素子11のレーザ光L1の波長の安定して正常な制御を行うことができる。
なお、温度モニタ異常検出回路21bが、温度モニタ回路21aから入力された値から、温度のモニタ異常を検出した場合は、異常検出を示す信号を制御器26に出力する。温度のモニタ異常とは、たとえばモニタした温度が制御可能な範囲(正常な範囲)から外れている場合などである。ここで、正常な範囲とは、半導体レーザ素子11の温度制御範囲であるたとえば20℃から60℃に設定してもよいし、設計時に決めた温度モニタ回路21aの出力範囲である−10℃から90℃等に設定してもよい。そして、制御器26は、温度のモニタ異常を示す信号が入力された場合は、制御方式選択回路24を制御して、フィードフォワード制御値を選択して出力するようにしてもよい。
また、波長モニタ異常検出回路22cが、波長モニタ回路22bから入力された値から、波長のモニタ異常を検出した場合は、異常検出を示す信号を制御器26に出力する。波長のモニタ異常とは、たとえばモニタした波長が制御可能な範囲(正常な範囲)から外れている場合などである。ここで、正常な範囲とは、波長基準器22aの消光比で決まる波長モニタの範囲である0.2から0.8等に設定してもよいし、設計時に決めた波長モニタ回路22bの出力範囲である0.01〜5等に設定してもよい。そして、制御器26は、波長のモニタ異常を示す信号が入力された場合は、制御方式選択回路24を制御して、フィードフォワード制御値を選択して出力するようにしてもよい。
以下、本実施の形態に係る波長可変レーザ装置100における半導体レーザ素子11の制御例を説明する。
(制御例1)
図2は、波長可変レーザ装置100における半導体レーザ素子11の制御例1を示すフロー図である。
はじめに、ステップS101において、制御方式選択回路24が温度モニタフィードバック制御値を選択して電流制御回路25に出力することによって、制御装置20は温度モニタフィードバック制御を行う。
つぎに、ステップS102において、制御器26は、たとえば外部信号による命令等の外部要因などによりモニタ回路を切り替える要求があるかどうかを確認する。ここで、外部要因とは、たとえば光オン命令や波長安定化制御命令である。光オン命令とは、制御器26に半導体レーザ素子11への駆動電流を供給させて半導体レーザ素子11からレーザ光L1を出力させる命令である。この命令によりレーザ光L1が出力されるので、波長モニタフィードバック制御が可能になる。また、波長安定化制御命令とは、制御装置20に波長モニタフィードバック制御をさせるための命令である。
要求が無い場合(ステップS102、No)は温度モニタフィードバック制御を継続して行う。要求がある場合(ステップS102、Yes)は、制御器26は、制御方式選択回路24がフィードフォワード制御値を選択して電流制御回路25に出力するように制御方式選択回路24を制御する。これによって、制御装置20はフィードフォワード制御(電流指示値フィードフォワード制御)を行う(ステップS103)。
つぎに、ステップS104において、制御器26は、波長モニタ異常検出回路22cからの信号の入力により、波長のモニタ異常が無いかどうか(正常であるかどうか)を確認する。正常である場合(ステップS104、Yes)は、制御器26は、制御方式選択回路24が波長モニタフィードバック制御値を選択して電流制御回路25に出力するように制御方式選択回路24を制御する。これによって、制御装置20は波長モニタフィードバック制御を行う(ステップS105)。正常で無い場合(ステップS104、No)はステップS103に戻り、制御装置20は電流指示値フィードフォワード制御を行う。
この制御例1では、温度モニタフィードバック制御から波長モニタフィードバック制御へ制御を切り替える(すなわち電流制御回路25の出力を温度モニタフィードバック制御値から波長モニタフィードバック制御値へ切り替える)場合には、フィードフォワード制御値を出力して電流指示値フィードフォワード制御を行ってから、切り替えを行うようにしている。このように、切り替え時には電流制御回路25に対して一定の目標電流値を直接与える電流指示値フィードフォワード制御を介するようにすることで、制御が不安定になることが防止される。さらには、電流指示値フィードフォワード制御を行っている間にモニタ回路の異常検出や回路状態の調整等の不連続な処理を実施することができる。
(制御例2)
図3は、波長可変レーザ装置100における半導体レーザ素子11の制御例2を示すフロー図である。
はじめに、ステップS201において、制御方式選択回路24が波長モニタフィードバック制御値を選択して電流制御回路25に出力することによって、制御装置20は波長モニタフィードバック制御を行う。
つぎに、ステップS202において、制御器26は、たとえば外部信号による命令等の外部要因などによりモニタ回路を切り替える要求があるかどうかを確認する。ここで、外部要因とは、たとえば光オフ命令、波長異常、光出力異常、温度異常である。光オフ命令とは、制御器26に半導体レーザ素子11への駆動電流の供給を停止させる命令である。この命令によりレーザ光L1の出力が停止されるので、波長モニタフィードバック制御が不可能になる。また、波長異常、光出力異常、または温度異常とは、レーザ光L1の波長、レーザ光の強度、または半導体レーザ素子11の温度が制御可能な範囲から外れている状態であり、波長モニタ異常検出回路22cまたは温度モニタ異常検出回路21bで検出される。
要求が無い場合(ステップS202、No)は波長モニタフィードバック制御を継続して行う。要求がある場合(ステップS202、Yes)は、制御器26は、制御方式選択回路24がフィードフォワード制御値を選択して電流制御回路25に出力するように制御方式選択回路24を制御する。これによって、制御装置20は電流指示値フィードフォワード制御を行う(ステップS203)。
つぎに、ステップS204において、制御器26は、温度モニタ異常検出回路21bからの信号の入力により、温度のモニタ異常が無いかどうかを確認する。正常である場合(ステップS204、Yes)は、制御器26は、制御方式選択回路24が温度モニタフィードバック制御値を選択して電流制御回路25に出力するように制御方式選択回路24を制御する。これによって、制御装置20は温度モニタフィードバック制御を行う(ステップS205)。正常で無い場合(ステップS204、No)はステップS203に戻り、制御装置20は電流指示値フィードフォワード制御を行う。
この制御例2では、波長モニタフィードバック制御から温度モニタフィードバック制御へ制御を切り替える場合には、フィードフォワード制御値を出力して電流指示値フィードフォワード制御を行ってから、切り替えを行うようにしている。これによって、制御例1と同様に、制御が不安定になることが防止される。さらには、電流指示値フィードフォワード制御を行っている間に不連続な処理を実施することができる。
(制御例3)
図4は、波長可変レーザ装置100における半導体レーザ素子11の制御例3を示すフロー図である。
はじめに、ステップS301において、制御装置20は温度モニタフィードバック制御を行う。
つぎに、ステップS302において、制御器26は、モニタ回路を切り替える要求があるかどうかを確認する。要求が無い場合(ステップS302、No)は温度モニタフィードバック制御を継続して行う。要求がある場合(ステップS302、Yes)は、ステップS303を行う。ステップS303において、制御器26は、波長モニタ異常検出回路22cからの信号の入力により、波長のモニタ異常が無いかどうかを確認する。
正常である場合(ステップS303、Yes)は、制御装置20は波長モニタフィードバック制御を行う(ステップS304)。正常で無い場合(ステップS303、No)は、ステップS305を行う。ステップS305において、制御器26は、温度モニタフィードバック制御を継続して行うか(温度モニタ回路21aを継続して使用するか)どうかを判断する。例えば、光オフから光オンへの過渡状態では、波長モニタ回路22bに十分な量の光が入っていないために、波長モニタ回路22bが異常と判断される可能性がある。また、ノイズにより一時的に波長モニタ回路22bが異常と判断される可能性がある。そのため、波長モニタ異常検出回路22cによる正常チェックをある一定時間以上実行する必要がある。一定時間経過後でも波長のモニタ異常があった場合には、温度モニタ回路21aを継続して使用する判断をしてもよい。
継続する場合(ステップS305、Yes)は、ステップS301に戻り、温度モニタフィードバック制御を継続して行う。継続しない場合(ステップS305、No)は、制御装置20は電流指示値フィードフォワード制御を行い(ステップS306)、その後ステップS303に戻る。
この制御例3では、温度モニタフィードバック制御から波長モニタフィードバック制御へ制御を切り替える場合には、切り替え先の波長のモニタ波長異常を確認し、異常である場合には温度モニタフィードバック制御を継続して行うかまたは電流指示値フィードフォワード制御に切り替えるか判断するようにしている。これによって、制御が不安定になることがより確実に防止される。さらには、電流指示値フィードフォワード制御を行っている間にモニタ回路の異常検出や回路状態の調整等の不連続な処理を実施することができる。
(制御例4)
図5は、波長可変レーザ装置100における半導体レーザ素子11の制御例4を示すフロー図である。
はじめに、ステップS401において、制御装置20は波長モニタフィードバック制御を行う。
つぎに、ステップS402において、制御器26は、モニタ回路を切り替える要求があるかどうかを確認する。要求が無い場合(ステップS402、No)は波長モニタフィードバック制御を継続して行う。要求がある場合(ステップS402、Yes)は、制御器26は、温度モニタ異常検出回路21bからの信号の入力により、温度のモニタ異常が無いかどうかを確認する。
正常である場合(ステップS403、Yes)は、制御装置20は温度モニタフィードバック制御を行う(ステップS404)。正常で無い場合(ステップS403、No)は、ステップS405を行う。ステップS405において、制御器26は、波長モニタフィードバック制御を継続して行うかどうかを判断する。
継続する場合(ステップS405、Yes)は、ステップS401に戻り、波長モニタフィードバック制御を継続して行う。継続しない場合(ステップS405、No)は、制御装置20は電流指示値フィードフォワード制御を行い(ステップS406)、その後ステップS403に戻る。なお、たとえばステップS402での切り替えの要求が波長異常や光出力異常等に起因する場合には、波長モニタフィードバック制御を継続せず、電流指示値フィードフォワード制御を行うことが好ましい。
この制御例4では、波長モニタフィードバック制御から温度モニタフィードバック制御へ制御を切り替える場合には、切り替え先の温度のモニタ波長異常を確認し、異常である場合には波長モニタフィードバック制御を継続して行うかまたは電流指示値フィードフォワード制御に切り替えるか判断するようにしている。これによって、制御が不安定になることがより確実に防止される。さらには、電流指示値フィードフォワード制御を行っている間に不連続な処理を実施することができる。
なお、上記制御例において、温度または波長のモニタ異常があった場合にその後制御の切り替えを行って電流指示値フィードフォワード制御を行う場合は、以下のようにすることが好ましい。すなわち、切り替え(すなわちフィードフォワード制御値の選択的な出力)前のフィードバック制御で電流制御回路25が冷却加熱素子14に与えていた電流値が有るので、切り替え直前におけるその電流値が維持されるように対応させた電流目標値を設定して、電流指示値フィードフォワード制御を行うことが好ましい。また、電流指示値フィードフォワード制御を行っている状態で環境温度が変化した場合、冷却加熱素子14に与える電流値の過不足により半導体レーザ素子11の温度調整が不適切になり、劣化等が発生する可能性がある。これを防止するために、電流目標値を予め定められた値、たとえば0mAに設定してもよい。また、温度または波長のモニタ異常が或る一定時間継続したら、電流目標値を強制的に0mAに変更するようにしてもよい。また、冷却加熱素子14の電流に加えて、半導体レーザ素子11の駆動電流も予め定めた値に設定してもよい。
なお、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
10 レーザモジュール
11 半導体レーザ素子
12 光カプラ
13 感温素子
14 冷却加熱素子
20 制御装置
21a 温度モニタ回路
21b 温度モニタ異常検出回路
21c レーザ温度目標値入力部
21d、22e 比較部
22a 波長基準器
22b 波長モニタ回路
22c 波長モニタ異常検出回路
22d 波長目標値入力部
23 電流目標値入力部
24 制御方式選択回路
25 電流制御回路
26 制御器
100 波長可変レーザ装置
L1、L2 レーザ光
L3、L4、L5 モニタ光

Claims (3)

  1. 温度制御によってレーザ発振波長を変更できる波長可変光源の制御装置であって、
    前記波長可変光源の温度をモニタする温度モニタ部と、
    前記モニタした温度と目標温度とを比較し、その結果を温度モニタフィードバック制御値として出力する温度比較部と、
    前記波長光源が出力するレーザ光の波長をモニタする波長モニタ部と、
    前記モニタした波長と目標波長とを比較し、その結果を波長モニタフィードバック制御値として出力する波長比較部と、
    前記波長可変光源の温度制御のための目標制御値をフィードフォワード制御値として出力する電流目標値入力部と、
    前記温度モニタフィードバック制御値、前記波長モニタフィードバック制御値、および前記フィードフォワード制御値が入力され、前記3つの制御値のうち一つを選択的に切り替えて出力する制御方式選択部と、
    前記制御方式選択部が選択的に出力する制御値を切り替える場合に、切り替え後の制御値に係る波長モニタ部または温度モニタ部におけるモニタ異常を切り替え前に検出する波長モニタ異常検出部または温度モニタ異常検出部と、
    前記選択的に出力された制御値が入力され、該入力された制御値によって前記波長可変光源の温度を制御する温度制御部と、
    前記制御方式選択部の前記選択的な出力を制御する主制御部と、を備え
    前記主制御部は、前記制御方式選択部が前記温度モニタフィードバック制御値と前記波長モニタフィードバック制御値とで出力を切り替える場合に、前記フィードフォワード制御値を選択的に出力してから、前記出力の切り替えを行うように制御し、
    前記目標制御値は、前記フィードフォワード制御値の選択的な出力の直前における切り替え前の制御値に対応する値であ
    ことを特徴とする波長可変光源の制御装置。
  2. 前記波長モニタ異常検出部または前記温度モニタ異常検出部がモニタ異常を検出した場合には、前記主制御部は、前記制御方式選択部が前記フィードフォワード制御値を選択的に出力するように制御することを特徴とする請求項に記載の波長可変光源の制御装置。
  3. 温度制御によってレーザ発振波長を変更できる波長可変光源の制御方法であって、
    前記波長可変光源の温度をモニタする温度モニタ工程と、
    前記モニタした温度と目標温度とを比較し、その結果を温度モニタフィードバック制御値として出力する温度比較工程と、
    前記波長光源が出力するレーザ光の波長をモニタする波長モニタ工程と、
    前記モニタした波長と目標波長とを比較し、その結果を波長モニタフィードバック制御値として出力する波長比較工程と、
    前記波長可変光源の温度制御のための目標制御値をフィードフォワード制御値として出力する電流目標値入力工程と、
    前記温度モニタフィードバック制御値、前記波長モニタフィードバック制御値、および前記フィードフォワード制御値のうち一つを選択する制御方式選択工程と、
    前記制御方式選択工程において出力する制御値を選択的に切り替える場合に、切り替え後の制御値に係るモニタした波長またはモニタした温度におけるモニタ異常を切り替え前に検出する波長モニタ異常検出工程または温度モニタ異常検出工程と、
    前記選択された制御値によって前記波長可変光源の温度を調整する温度調整工程と、
    前記制御方式選択工程において前記温度モニタフィードバック制御値と前記波長モニタフィードバック制御値とで出力を切り替える場合に、前記フィードフォワード制御値を選択的に出力してから、前記出力の切り替えを行うように制御する制御工程と、を含み、
    前記目標制御値は、前記フィードフォワード制御値の選択的な出力の直前における切り替え前の制御値に対応した値である
    ことを特徴とする波長可変光源の制御方法。
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