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JP6061781B2 - ルーバー装置 - Google Patents
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JP6061781B2 - ルーバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の窓部から入射する日光の向きや量を調節するルーバー装置に関する。
従来から、建物の窓部の屋外側にルーバー装置を設け、窓部からの日射量を調節したり、外部からの視線を遮ることが行われている。
例えば、特許文献1には、開口部に取り付けられ日射ないし視線を遮断自在なルーバー装置であって、前記開口部内に並列に配置された複数のアングル部材を有し、前記複数のアングル部材は、長手方向を中心軸としてそれぞれ回動して該開口部の開口率を可変すること、前記複数のアングル部材は、前記長手方向と直交する方向に移動して繰出及び積層自在であること、前記複数のアングル部材は、日射を遮断自在な一面と、前記一面が日射を遮る際に同時に視線を遮断自在な他面と、をそれぞれ備えること、を特徴とするルーバー装置が開示されている。
特開2010−168854号公報(請求項1)
しかし、特許文献1に記載のルーバー装置では、例えば日射を遮ることで眩しさを防いだり、夏場に室内温度の上昇を抑制して空調設備の電力使用量を抑制することができるが、一方で室内が暗くなるため、照明設備の電力使用量が増大し、省エネ効果が減少してしまう。
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、眩しさを抑制しながら、室内の天井の窓側と奥側に日射を導くことが可能なルーバー装置を提供することを課題とする。
本発明は、建物の窓部の外側に長手方向を横方向にして互いに上下に間隔を空けて並列配置され、照射された日光を建物内部の天井に向けて反射する複数の反射フィンと、前記反射フィンよりも下側で、前記建物の前記窓部の外側に長手方向を横方向にして互いに上下に間隔を空けて並列配置され、照射された日光を遮蔽する複数の遮光フィンと、前記複数の反射フィン及び前記複数の遮光フィンを上下方向に回動させる回動手段と、を有するルーバー装置であって、前記遮光フィンは、横方向の回動軸回りに回動可能に軸支されると共に、前記建物側が凹面となり前記建物と反対側が凸面となる断面視略く字状に形成され、前記反射フィンは、横方向の回動軸回りに回動可能な回動部と、前記回動部よりも建物側に配置された固定部と、の2部材を含んで構成され、前記回動部は、前記固定部側の端部から前記建物と反対方向に延設された上面と、前記上面の前記建物と反対側の端部から下方且つ建物側に延設された前面と、を有し、前記固定部の上面は、前記回動部側の端部から建物側に向かうほど上方に位置するように傾斜しており、前記回動手段は、複数の前記遮光フィンを同位相で上下方向に回動させると共に、複数の前記回動部を前記遮光フィンに同期して上下方向に回動させることを特徴とする。
このような構成によれば、前記回動部は、前記固定部側の端部から前記建物と反対方向に延設された上面を有しているので、日光の照射方向に応じて回動部を回動させることで、回動部の上面に照射した日光を天井に向けて反射することができる。また、回動部は、前記上面の前記建物と反対側の端部から下方且つ建物側に延設された前面を有しているので、仮に前面が上面に対して直角に設けられている場合に比較して、回動部の上面にあたる日光の量を多くすることができる。また、複数の反射フィンは、互いに上下に間隔を空けて並列配置されており、かつ、前記回動手段は、複数の前記回動部を同位相で上下方向に回動させるので、複数の反射フィンのうち比較的上側に配置された反射フィンの回動部の上面に反射した日光は、天井のうち窓部に近い部位を照らし、複数の反射フィンのうち比較的下側に配置された反射フィンの回動部の上面に反射した日光は、天井のうち比較的窓から離れた部位を照らす。これにより、天井が全体的に明るくなり、照明の使用量を抑制することができる。
さらに、回動部は、前記上面の前記建物と反対側の端部から下方且つ建物側に延設された前面を有し、前記固定部の上面は、前記回動部側の端部から建物側に向かうほど上方に位置するように傾斜しているので、上下に配置された反射フィン同士の間隔(上側の回動部の前面の下端と下側の固定部の上端との上下方向の間隔)が小さくなる。そのため、水平方向に対して浅い角度で日光が照射する場合(例えば日が低いとき)に、回動部の前面の下端と固定部の上端との間を通過する日光の量が少なくなり、眩しさを低減することができる。また、この場合に、回動部の前面に反射した日光は下方に向い、さらに下方に配置された回動部の上面に反射して天井を照らす。また、固定部の前面に照射した日光は、斜め上向きに反射して天井を照らす。これにより、例えば太陽高度が低い時でも、眩しさを押えながら天井を明るくすることで、照明の使用量を抑制することができる。
さらにまた、このような構成によれば、反射フィンよりも下側に複数の遮光フィンが配置されているので、建物の部屋の中にいる人の眩しさを軽減することができる。また、遮光フィンが断面視で略く字状に屈曲形成されているので、遮光フィンが屈曲していない場合に比較して、遮光フィン同士の隙間を大きくすることができる。また、回動手段は、複数の前記遮光フィンを同位相で上下方向に回動させると共に、複数の前記回動部を前記遮光フィンに同期して上下方向に回動させるので、遮光フィンによって日光を遮光しながら、反射フィンによって日光を室内に好適に取り込むことができる。
また、本発明では、回動手段は、複数の前記回動部を前記遮光フィンの略1/2の回動角度で上下方向に回動させるのがこのましい。このようにすれば、遮光フィンによって日光を遮光しながら、反射フィンによって日光を室内にさらに好適に取り込むことができる。
また、本発明では、前記回動部の上面は、凹状に湾曲しているのが好ましい。このような構成によれば、回動部の上面に照射した光線を斜め上方へ向けて効率よく反射することができる。
また、本発明では、前記遮光フィンは、前記凸面の前半部に太陽光発電素子を有し、前記回動手段は、日光の照射角度に対して前記凸面の前半部が直交するように、前記遮光フィンを回動させるのが好ましい。
このような構成によれば、遮光フィンは、前記凸面の前半部に太陽光発電素子を有し、前記回動手段は、日光の照射角度に対して前記凸面の前半部が直交するように、前記遮光フィンを回動させるので、発電効率を高めることができる。
本発明によれば、眩しさを抑制しながら、室内の天井の窓側と奥側に日射を導くことが可能なルーバー装置を提供することができる。
本実施形態に係るルーバー装置を備えた建物の断面図である。 反射フィンの拡大断面図である。 遮光フィンの拡大断面図である。 反射フィンの動作を説明するための説明図である。 反射フィンの動作を説明するための説明図である。 反射フィンの動作を説明するための説明図である。 遮光フィンの動作を説明するための説明図である。 遮光フィンの動作を説明するための説明図である。 遮光フィンの動作を説明するための説明図である。
本発明の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。方向を説明する場合、各図に示す上下前後を基準にして説明する。なお、説明において、図1の紙面に直交する方向を横方向(左右方向)とする。
図1は、本実施形態に係るルーバー装置を備えた建物の断面図である。
図1に示すように、建物1は、部屋11と、この部屋11と屋外とを仕切る外壁12と、外壁12に設けられた開口部である窓部13と、上階と下階とを仕切る床スラブ14と、上階の床スラブ14の下面に吊り下げ支持された天井15と、外壁12の屋外側に設置されたルーバー装置2と、を有している。窓部13は、外壁12の上下方向の中間部(例えば人の腰の高さ程度)から天井15付近までの範囲に設けられている。
ルーバー装置2は、建物1の外観を装飾すると共に窓部13から部屋11に入射する日光の量や向きを調節する装置である。ルーバー装置2は、外壁12の外側に設置された一対の支持部材20(図1では片側のみ図示)と、一対の支持部材20の間に支持された複数の反射フィン30及び複数の遮光フィン40と、回動手段70と、を主に備えている。
一対の支持部材20は、反射フィン30及び遮光フィン40を支持する部材である。一対の支持部材20は、反射フィン30及び遮光フィン40の長さ寸法に略等しい間隔を隔てて、外壁12の外側に設置されている。支持部材20は、上下方向に延設された縦材21と、縦材21の上下端部から外壁12に向かって延設された横材22と、を有している。縦材21の内部には、反射フィン30及び遮光フィン40を回動させる回動手段70(図2、図3参照)が装備されている。回動手段については後に詳しく説明する。
反射フィン30は、長尺の板状部材であり、反射フィン30に照射した日光を天井15に向けて反射する機能を有している。反射フィン30は、窓部13の上半部に対応する範囲に設置されている。さらに言えば、反射フィン30は、部屋11の中にいる人の身長よりも上側の範囲に設置されている。ちなみに、例えば日本人の成人男性の平均身長を基準にすれば、反射フィン30は、床面から約170cm以上の範囲に設置されている。本実施形態では、4つの反射フィン30が、互いに上下方向に間隔を隔てて等間隔で配置されている。反射フィン30同士の上下方向の設置間隔V1(図2参照)は、後記する遮光フィン40の上下方向の設置間隔V2(図3参照)よりも狭い。
図2は、反射フィンの拡大断面図である。なお、図2では、反射フィン30の回動部50が最も下側と最も上側に回動した状態を仮想線(二点鎖線)で描いている。
図2に示すように、回動部50は、上下方向に回動して日光の反射する方向を調節する部材である。回動部50の長手方向の両端部の建物1側(後側)には、回動軸51が突設されている。回動軸51は、支持部材20に回動可能に軸支されており、支持部材20の内部に設けられた回動手段70に機械的に連結されている。すべての回動部50は、回動手段70によって同じ角度だけ回動する。
回動部50は、側面視で略台形状に形成されており、回動軸51の上方から前方に延出する上面52と、上面52の前端から下方且つ後方に延出する前面53と、前面53の下端から後方に延出する下面54と、下面54の後端から上面52の後端に向かって円弧状に延出する後面55と、を有している。上面52は、凹状に湾曲している。前面53及び下面54は、平面状に形成されている。後面55は、回動軸51の中心51aと同心の円弧状に形成されている。前面53は、下側に向かうほど後側に位置するように傾斜している。これらのうち、少なくとも上面52は、日光を反射する反射面となるように例えば高反射仕上げが施されており、前面53及び下面54は、拡散的な反射面(普通の仕上げ面)に仕上げられている。
図2に示すように、固定部60は、回動部50同士の間を水平又は斜め下向きに通過する日光を斜め上向きに反射して眩しさを低減するための部材である。固定部60は、回動部50の建物1側に隣接して配置されている。固定部60の長手方向の両端部の回動部50側には、支持部材20に固定される固定軸61がそれぞれ突設されている。固定部60の上面62は、建物1側に向かうほど上方に位置するように傾斜している。同様に、固定部60の下面63も、建物1側に向かうほど上方に位置するように傾斜している。固定部60の厚さ寸法(上面62と下面63の間隔)は、建物1に近づくほど小さくなる。上面62は、日光を反射する反射面となるように例えば高反射仕上げが施されており、下面63は、拡散的な反射面(普通の仕上げ面)に仕上げられている。
図1に戻って、遮光フィン40は、上下方向に回動して部屋11に入射する日光を遮る部材である。遮光フィン40は、側面視で略く字状(ブーメラン形状)を呈する長尺の板状部材であり、長手方向を横方向に向けて配置されている。遮光フィン40は、窓部13の下半部に対応する位置に3つ配置されている。さらに言えば、遮光フィン40は、窓部13に対応する位置であって、部屋11の中にいる人の身長よりも下側の範囲に設置されている。ちなみに、本実施形態では、遮光フィン40は、建物1の意匠性向上と発電能力の向上を目的として、窓部13よりも下側と、窓部13よりも上側にそれぞれ3つずつ配置されている。
図3は、遮光フィンの拡大断面図である。なお、図3では、遮光フィンが最も下側と最も上側に回動した状態を仮想線(二点鎖線)で描いている。
図3に示すように、遮光フィン40は、長手方向の両端部であって、側面視で前後方向(又は上下方向)の中間部に回動軸41を有している。回動軸41は、支持部材20に回動可能に軸支されており、支持部材20の内部に設けられた回動手段70に機械的に連結されている。すべての遮光フィン40は、回動手段70によって同じ角度だけ回動する。
遮光フィン40は、側面視で略く字状に形成されており、前方(あるいは上方)に向けられた凸面42と、後方(あるいは下方)に向けられた凹面43と、を有している。
凸面42は、回動軸41よりも前側の直線状の前半部42aと、回動軸41よりも後側の直線状の後半部42bと、を有している。同様に、凹面43は、回動軸41よりも前側の直線状の前半部43aと、回動軸41よりも後側の直線状の後半部43bと、を有している。凸面42の前半部42aには、太陽光発電素子44が取り付けられている。凹面43は、日光を拡散反射させるマット反射面仕上げになっている。
遮光フィン40の上下方向の設置間隔V2は、遮光フィン40を最も下向きに回動させた状態で、上側の遮光フィン40の前側(下側)の端部45よりも、下側の遮光フィン40の後側(上側)の端部46が上側に位置するように設定されている。換言すれば、遮光フィン40は、上側の遮光フィン40の前側(下側)の端部45と下側の遮光フィン40の後側(上側)の端部46とが水平方向で若干重なるように配置されている(図3の寸法V4参照)。
図2、図3に示すように、回動手段70は、反射フィン30の回動部50と遮光フィン40とを回動させる装置である。回動手段70は、回動部50の回動軸51に連結された第1ホイールギア71と、第1ホイールギア71に噛合する第1ウォームギア72と、遮光フィン40の回動軸41に連結された第2ホイールギア73と、第2ホイールギア73に噛合する第2ウォームギア74と、第1ウォームギア72及び第2ウォームギア74を連結するシャフト75と、シャフト75を回転させるサーボモータ76と、サーボモータ76を制御する制御部77と、を主に有している。
制御部77は、予め記憶された建物1の位置座標データと日付時刻データから計算した日照角度に対して遮光フィン40の前半部42aが直角となるように、サーボモータ76を制御する装置である。これにより、遮光フィン40の前半部42aに設けられた太陽光発電素子44の発電効率が向上する。制御部77は、例えば汎用のコンピュータ装置に所定のプログラムを実行させることで実現される。
本実施形態では、回動手段70は、回動部50が所定角度θだけ回動したときに、遮光フィン40が約2θだけ回動するように、第1ホイールギア71と第1ウォームギア72のギア比と、第2ホイールギア73と第2ウォームギア74のギア比とが設定されている。
なお、回動手段70は、このような自動制御装置に限定されるものではなく、例えば手動の回転レバーでシャフト75を回転させることで、反射フィン30の回動部50と遮光フィン40とを回動させるようにしてもよい。
次に、回動部50及び遮光フィン40の回動範囲の一例について説明する。ここで、上面52と前面53の間の端部56は、断面視で円弧状に形成されており、この端部56を構成する円弧の中心56aと、回動軸51の中心51aとを結んだ直線を回動基準線L1とする。また、遮光フィン40については、凸面42の前半部42aを基準線とする。また、水平基準線LHに対して上側に回動した状態をプラス(+)方向とし、下側に回動した状態をマイナス(−)方向として表現する。
本実施形態では、回動部50は、図2に仮想線(二点鎖線)で示すように、最も下側に回動した状態で、水平基準線LHに対して回動基準線L1の成す角度θ1が−9°となり、最も上側に回動した上端で、水平基準線LHに対して回動基準線L1の成す角度θ2が+28°となる範囲で回動する。
また、本実施形態では、遮光フィン40は、図3に仮想線(二点鎖線)で示すように、最も下側に回動した状態で、水平基準線LHに対して凸面42の前半部42aの成す角度θ3が−90°となり、最も上側に回動した上端で、水平基準線LHに対して凸面42の前半部42aの成す角度θ4が−12°となる範囲で回動する。
ちなみに、反射フィン30の回動部50と遮光フィン40は、回動手段70によって互いに連動して回動する。遮光フィン40が最も下側に回動(θ3=−90°)したとき、反射フィン30の回動部50も最も下側に回動(θ1=−9°)する。また、遮光フィン40が最も上側に回動(θ4=−12°)したとき、反射フィン30の回動部50も最も上側(θ2=+28°)に回動する。遮光フィン40の回動範囲(90°−12°=78°)は、反射フィン30の回動部50の回動範囲(28°+9)=37°)に対して約2倍(78°/37°=2.1)である。つまり、回動部50は、遮光フィン40の約1/2の角速度(回動角度)で回動する。
なお、上記の回動範囲や回動比率は一例であり、ルーバー装置2が設置される地域や向きに応じて適宜設定すればよい。
本実施形態に係るルーバー装置2は基本的に以上のように構成されるものであり、次に、図1乃至図9(特に図4乃至図9)を参照して、ルーバー装置2の動作と作用効果について説明する。図4乃至図6は、反射フィン30の動作を説明するための説明図である。図7乃至図9は、遮光フィン40の動作を説明するための説明図である。
初めに、遮光フィン40の動作について説明する。
図7乃至図9に示すように、ルーバー装置2の制御部77は、予め記憶された建物1の位置座標データと日付時刻データから計算した日照角度(太陽高度ともいう)δに対して遮光フィン40の前半部42aが直角となるようにサーボモータ76を回転させる。
例えば、図7に示すように、日照角度δが60°であるとき、遮光フィン40は、凸面42の前半部42aが水平基準線LHに対して−30°となるように回動する。このとき、凸面42の前半部42aに設置された太陽光発電素子44に直角に照射した光線H5によって、太陽光発電が効率よく行われる。凸面42の後半部42bには日光が照射せず、建物1の内部にも日光が直接入ることがない。そのため、部屋11の内部にいる人間は眩しさを感じることがなく、かつ、上下の遮光フィン40同士の隙間が大きいので見通しがよく、解放感を感じることができる。
また、図8に示すように、日照角度δが30°であるとき、遮光フィン40は、凸面42の前半部42aが水平基準線LHに対して−60°となるように回動する。このとき、凸面42の前半部42aに設置された太陽光発電素子44に直角に照射した光線H5によって、太陽光発電が効率よく行われる。また、凸面42の後半部42bに照射した光線H6は、斜め上方に向かって反射し、上側の遮光フィン40の凹面43に照射する。凹面43は、マット反射面仕上げがなされているので、凹面43に照射した光線H6は拡散反射する。そのため、部屋11の内部にいる人の眩しさが軽減されると共に、窓部13付近の明るさを向上させることができる。凸面42の後半部42bに照射した光線H7は、斜め上方に向かって反射し、部屋11の天井15のうち、窓部13に近い部位に照射する。
さらに、図9に示すように、日照角度δが0°であるとき、遮光フィン40は、凸面42の前半部42aが水平基準線LHに対して−90°となるように回動する。このとき、凸面42の前半部42aに設置された太陽光発電素子44に直角に照射した光線H5によって、太陽光発電が効率よく行われる。また、凸面42の後半部42bに照射した光線H6は、斜め上方に向かって反射し、上側の遮光フィン40の凹面43に照射する。凹面43は、マット反射面仕上げがなされているので、凹面43に照射した光線H6は拡散反射する。そのため、部屋11の内部にいる人の眩しさが軽減されると共に、窓部13付近の明るさを向上させることができる。また、この回動状態で、上側の遮光フィン40の前端45と下側の遮光フィン40の後端46は、上下方向で重複している(図3の寸法V4参照)ので、水平方向の日光が直接部屋11に照射することがない。そのため、部屋11の内部にいる人間は眩しさを感じることがない。また、遮光フィン40は、側面視で略く字状に形成されているので、この回動状態でも、上側の遮光フィン40の前端45と下側の遮光フィン40の後端46の間に水平方向の隙間が生じている。そのため、斜め下方向の視界は開けているので、閉塞感を緩和することができる。
次に、反射フィン30の動作について説明する。
図4に示すように、例えば光線H1、H2の日照角度δが45°であるとき、水平基準線LHに対する反射フィン30の回動部50の回動基準線L1の成す角度(以下、単に「傾斜角度θ」という場合がある。)は、+16°となっている。このとき、回動部50の上面52は、建物1側に向かうほど下方に位置するように傾斜しているので、回動部50の上面52に照射した光線H1は、比較的浅い角度で上方に向かって反射し、天井15を照らす。また、回動部50の上面52は凹状に湾曲しているので、上面52の前端に近い位置に照射した光線H1ほど、部屋11の奥の方の天井15を照らし、上面52の後端に近い位置に照射した光線H1ほど、部屋11の窓際の天井15を照らす。また、上側に配置された反射フィン30ほど、天井15に近いので、部屋11の窓際の天井を照らす。これにより、天井15が全体的に照らされて明るくなる。回動部50の前面53に照射した光線H2は、下方に向かって反射して下側の回動部50の上面52を照らす。光線の日照角度δが45°であるとき、固定部60の上面62に直接光線が照射することはない。
図5に示すように、例えば光線H1〜H4の日照角度δが15°であるとき、水平基準線LHに対する反射フィン30の傾斜角度θは、−2°となっている。このとき、回動部50の上面52は、建物1側に向かうほど上方に位置するように傾斜している。これにより、光線H1、H2の挙動は図4に示す場合と略同様になる。
図5に示すように、固定部60の上面62には光線H3,H4が照射している。光線H3,H4は、固定部60の上面62によって斜め上方に向かうように反射する。このため、光線H3,H4が部屋11の内部を下向きに照らすことがないので、部屋11の内部にいる人の眩しさを軽減することができる。固定部60の上面62に反射した光線H6は、さらに上側の固定部60の下面63に反射して部屋11の内部を略水平に照らす。このとき、反射フィン30は、人の平均身長よりも上方に配置されているので、眩しさを抑制することができる。また、固定部60の上面62に反射して下面63に反射しなかった光線H7は、部屋11の窓際の天井15を照らす。これにより、天井15が全体的に照らされて明るくなる。
図6に示すように、例えば光線H1〜H4の日照角度δが0°であるとき、水平基準線LHに対する反射フィン30の傾斜角度θは、−9°となっている。このとき、回動部50の上面52は、建物1側に向かうほど上方に位置するように傾斜している。これにより、光線H1、H2、H4の挙動は図5に示す場合と略同様になる。
以上のように、本実施形態に係るルーバー装置によれば、回動部50は、上面52を有しているので、光線H1の照射方向に応じて回動部50を回動させることで、回動部50の上面52に照射した光線H1を天井15に向けて照射することができる。また、回動部50は、上面52の前端から下方且つ建物1側に延設された前面53を有しているので、仮に前面53が上面に対して直角に設けられている場合に比較して、下側の回動部50の上面52にあたる日光の量を多くすることができる。また、複数の反射フィン30は、互いに上下に間隔を空けて並列配置されており、かつ、回動手段70は、複数の回動部50を同位相で上下方向に回動させるので、上側の反射フィン30の回動部50の上面52に反射した光線H1は、天井15のうち窓部13に近い部位を照らし、下側の反射フィン30の回動部50の上面52に反射した光線H1は、天井15のうち比較的窓部13から離れた部位を照らす。これにより、天井15が全体的に明るくなり、照明の使用量を抑制することができる。
さらに、回動部50は、上面52の建物1と反対側の端部56から下方且つ建物1側に延設された前面53を有し、固定部60の上面62は、回動部50側の端部から建物1側に向かうほど上方に位置するように傾斜しているので、上下に配置された反射フィン30同士の間隔(図2の寸法V3参照)が小さくなる。そのため、水平方向に対して浅い角度で日光が照射する場合(例えば日が低いとき)に、回動部50の前面53の下端と固定部60の上端との間を通過する日光の量が少なくなり、眩しさを低減することができる。また、この場合に、回動部50の前面53に反射した日光は下方に向い、さらに下方に配置された回動部50の上面52に反射して天井15を照らす。また、固定部60の上面62に照射した光線H3,H4は、斜め上向きに反射して天井15を照らす。これにより、例えば日が低い時でも、眩しさを押えながら天井15が全体的に明るなり、照明の使用量を抑制することができる。
また、回動部50の上面52は、凹状に湾曲しているので、回動部50の上面52に照射した光線H1を斜め上方へ向けて効率よく反射することができる。
また、ルーバー装置2は、窓部13の下半部に対応する位置に遮光フィン40が配置されているので、建物1の部屋11の中にいる人の眩しさを軽減することができる。また、遮光フィン40が断面視で略く字状に屈曲形成されているので、仮に遮光フィン40が屈曲していない場合に比較して、遮光フィン40同士の隙間を大きくすることができる。そのため、視界を確保することができる。
また、遮光フィン40は、凸面42の前半部42aに太陽光発電素子44を有し、回動手段70は、日光の照射角度に対して凸面42の前半部42aが直交するように、遮光フィン40を回動させるので、発電効率を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、凸面42の前半部42aに太陽光発電素子44を設置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、太陽光発電素子44を省略してもよい。
また、本実施形態では、窓部13の上半部に複数の反射フィン30を設置し、窓部13の下半部に複数の遮光フィン40を設置したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、窓部13の高さ寸法が大きい場合等には、反射フィン30の上方にさらに複数の遮光フィン40を配置してもよい。
また、本実施形態では、回動手段70が、反射フィン30の回動部50を遮光フィン40の約1/2の回動角度で回動させる構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、回動手段70が、反射フィン30の回動部50を遮光フィン40に同期して回動させればよい。例えば、ルーバー装置2が設置される地域や向きに応じて遮光フィン40に対する回動部50の回動角度(比率)を回動部50を適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、回動手段70は、ひとつのサーボモータ76で一本のシャフト75を回転させることで、シャフト75にギア71−74を介して連結された反射フィン30の回動部50と遮光フィン40とを回動させる構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シャフト75とギア71−74を省略するとともに、複数の回動部50の回転軸51と、複数の遮光フィン40の回動軸41と、に複数のサーボモータ76を個別に連結し、各サーボモータ76を制御部77で同期して回転させるようにしてもよい。このようにすれば、制御部77の設定を変更することで、回動部50と遮光フィン40の回動比率を自由に設定することができる。
1 建物
13 窓部
15 天井
2 ルーバー装置
20 支持部材
30 反射フィン
40 遮光フィン
50 回動部
60 固定部
70 回動手段
L1 回動基準線
LH 水平基準線

Claims (4)

  1. 建物の窓部の外側に長手方向を横方向にして互いに上下に間隔を空けて並列配置され、照射された日光を建物内部の天井に向けて反射する複数の反射フィンと、
    前記反射フィンよりも下側で、前記建物の前記窓部の外側に長手方向を横方向にして互いに上下に間隔を空けて並列配置され、照射された日光を遮蔽する複数の遮光フィンと、
    前記複数の反射フィン及び前記複数の遮光フィンを上下方向に回動させる回動手段と、を有するルーバー装置であって、
    前記遮光フィンは、横方向の回動軸回りに回動可能に軸支されると共に、前記建物側が凹面となり前記建物と反対側が凸面となる断面視略く字状に形成され、
    前記反射フィンは、横方向の回動軸回りに回動可能な回動部と、前記回動部よりも建物側に配置された固定部と、の2部材を含んで構成され、
    前記回動部は、前記固定部側の端部から前記建物と反対方向に延設された上面と、前記上面の前記建物と反対側の端部から下方且つ建物側に延設された前面と、を有し、
    前記固定部の上面は、前記回動部側の端部から建物側に向かうほど上方に位置するように傾斜しており、
    前記回動手段は、複数の前記遮光フィンを同位相で上下方向に回動させると共に、複数の前記回動部を前記遮光フィンと同期して上下方向に回動させることを特徴とするルーバー装置。
  2. 前記回動手段は、複数の前記回動部を前記遮光フィンの略1/2の回動角度で上下方向に回動させることを特徴とする請求項1に記載のルーバー装置。
  3. 前記回動部の上面は、凹状に湾曲していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のルーバー装置。
  4. 前記遮光フィンは、前記凸面の前半部に太陽光発電素子を有し、
    前記回動手段は、日光の照射角度に対して前記凸面の前半部が直交するように、前記遮光フィンを回動させることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか1項に記載のルーバー装置。
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