JP6088166B2 - リチウムイオン二次電池セパレータ用基材及びリチウムイオン二次電池セパレータ - Google Patents
リチウムイオン二次電池セパレータ用基材及びリチウムイオン二次電池セパレータ Download PDFInfo
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Description
(2)平均繊維径の大きい面の平均繊維径D(W)と平均繊維径の小さい面の平均繊維径D(T)の比率R=D(W)/D(T)が、1.30〜2.50である上記(1)記載のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材、
(3)繊維の長さが1mm以下の合成樹脂極短繊維を含有させてなる上記(1)又は(2)記載のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材、
(4)上記(1)〜(3)のいずれか記載のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材の少なくとも一方の面に、無機系粒子を含有する塗工層を設けてなるリチウムイオン二次電池セパレータ、
を見出した。
1)本発明のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材に使用する不織布の表面の顕微鏡写真を倍率1000倍で撮る。
2)上記の写真において、不織布の流れ方向(機械方向、MD)に対して直角の方向(幅方向、CD)に線を引き、引いた線と交わる繊維を対象に、繊維径を測定する。
3)測定対象となった繊維については、線に対して繊維が、直交、または斜めに交わる場合には、繊維軸に対して、直交する方向の繊維幅を計測する。
4)複数の顕微鏡写真に対して、1)〜3)の測定で、少なくとも、50本以上の繊維の繊維径を測定して算術平均した。
実施例1〜18、比較例1〜3のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材として使用される不織布は、表1記載の繊維配合のスラリーを調製し、円網と傾斜ワイヤーの2層抄き合わせによって湿式法を用いて抄き上げ、120℃のシリンダードライヤーによって、バインダー用ポリエチレンテレフタレート(PET)系短繊維を接着させて不織布強度を発現させ、坪量12g/m2、幅50cmの不織布を作製した。次に、ロール温度180℃でカレンダー処理を行い、坪量12g/m2、厚さ17μmの不織布を製造した。
体積平均粒子径2.3μm、比表面積3m2/gのベーマイト100部を、その1質量%水溶液の25℃における粘度が200mPa・sのカルボキシメチルセルロースナトリウム塩0.3%水溶液120部に混合し十分撹拌し、次いで、その1質量%水溶液の25℃における粘度が7000mPa・sのカルボキシメチルセルロースナトリウム塩0.5%水溶液300部及び、ガラス転移点5℃、体積平均粒子径0.2μmのカルボキシ変性スチレンブタジエン樹脂(SBR)エマルション(固形分濃度50%)10部を混合、撹拌して塗工液を作製した。本塗工液を、グラビアコーターを使って、絶乾塗工量15g/m2になるように、表2記載の不織布の面に塗工、乾燥し、実施例1〜18、比較例1〜3のリチウムイオン二次電池セパレータを製造した。なお、「塗工面」の欄において、「大」は平均繊維径の大きい面に塗工したことを示し、「小」は平均繊維径の小さい面に塗工したことを示している。「同」は不織布の両面の平均繊維径が同一であることを示している。「同」の場合は、塗工層を設けた側の抄紙機の型を合わせて記載した。「両」は基材の両面に、片面あたり7.5g/m2の塗工層をそれぞれ塗工したことを示している。
実施例及び比較例で得られたリチウムイオン二次電池セパレータ用基材及びリチウムイオン二次電池セパレータについて、下記の評価を行い、結果を表2に示した。
実施例及び比較例のセパレータを、50mm幅の短冊状に切り揃えた。試験片を卓上型材料試験機(商品名:STA−1150、(株)オリエンテック製)に据え付けた40mmφの固定枠に装着し、先端に丸み(曲率1.6)をつけた直径1.0mmの金属針((株)オリエンテック製)を試料面に対して直角に50mm/分の一定速度で貫通するまで降ろした。このときの最大荷重(g)を計測し、これを突刺強度とした。1試料について5ヶ所以上突刺強度を測定し、全測定値の中で最も小さい突刺強度について、50g以上であれば強度的に優れている、30g以上50g未満であれば実用上使用可能、30g未満であれば強度的に弱いと考える。
実施例及び比較例のセパレータを、塗工層を内側になるように、折り目をつけて折り曲げ、その後、元に戻して広げ、折り目部分の塗工層のひび割れの様子を下記の指標により目視評価を行った。実用上、「3」以上であれば使用可能と判断した。
「5」:折り目部分の塗工層に損傷は見られない。
「4」:折り目部分に、数か所に小さなひび割れが見られる。
「3」:折り目部分に、数か所にひび割れが見られる。
「2」:折り目部分に、多数、ひび割れが見られる。
「1」:折り目部分を中心に、塗工層が不織布表面から剥がれてしまう。
実施例及び比較例において、基材として使用された不織布表面に、グラビアコーターを使って、塗工液を塗工する際の作業効率を加工性として下記の指標により評価を行った。実用上、「3」以上であれば使用可能と判断した。
「5」:塗工液が、不織布を貫通することがなく、コーターのバッキングロールが汚れない。
「4」:塗工液が、不織布を貫通することがないが、時々、コーターのバッキングロールの洗浄が必要。
「3」:塗工液が、不織布を時々貫通する。コーターのバッキングロールの洗浄を行い
ながら、運転は可能。
「2」:塗工液が、不織布の一部で貫通してしまい、部分的にコーターのバッキングロールが白くなってしまう。時々、停機し、ロール洗浄が必要。
「1」:塗工液が、不織布を貫通してしまい、コーターのバッキングロールが白くなってしまい、操業性がかなり悪い。頻繁に停機し、ロール洗浄が必要。
実施例及び比較例のセパレータの均一性は、幅150mm、長さ1000mmの面積のセパレータに関して、下記の指標により、目視評価を行った。実用上、「3」以上であれば使用可能と判断した。
「4」:セパレータの両面共に、均一性に優れている。
「3」:セパレータの両面に、非常に小さな突起、凹凸が見られる。
「2」:セパレータの両面に、小さな突起、凹凸が見られる。
「1」:セパレータの両面に、はっきりした突起、凹凸が見られる。
実施例及び比較例のセパレータの取り扱い性は、A4サイズの基材を水平な台の上に静置し、セパレータの四隅のカール度合いを、下記の指標により、目視評価を行った。
実用上、「2」以上であれば使用可能と判断した。
「4」:セパレータのカールがない。
「3」:セパレータがややカールしているが、カール矯正は必要ない。
「2」:セパレータがカールしているが、カール矯正を行えば、使用可能。
「1」:セパレータが丸まってしまい、カール矯正が難しい。
Claims (4)
- 少なくとも一方の面に無機系粒子を含有する塗工層を設けられることによって、リチウムイオン二次電池セパレータとなるリチウムイオン二次電池セパレータ用基材において、合成樹脂短繊維からなる不織布であり、不織布全体の平均繊維径が5.5μm以下であり、不織布の一方の面の表面を構成する繊維の平均繊維径と、反対の面の表面を構成する繊維の平均繊維径とが異なり、平均繊維径の大きい面の平均繊維径D(W)と平均繊維径の小さい面の平均繊維径D(T)の比率R=D(W)/D(T)が1.10以上2.58以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池セパレータ用基材。
- 平均繊維径の大きい面の平均繊維径D(W)と平均繊維径の小さい面の平均繊維径D(T)の比率R=D(W)/D(T)が、1.30〜2.50である請求項1記載のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材。
- 繊維の長さが1mm以下の合成樹脂極短繊維を含有させてなる請求項1又は2記載のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材。
- 請求項1〜3のいずれか記載のリチウムイオン二次電池セパレータ用基材の少なくとも一方の面に、無機系粒子を含有する塗工層を設けてなるリチウムイオン二次電池セパレータ。
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