JP6107066B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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具体的には、特許文献2では、特定の両性高分子化合物、保湿剤、炭化水素油を組み合わせた毛髪化粧料が提案されている。この毛髪化粧料では、べたつきが少なく、しっとり感があるものの、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感の付与の効果は不十分なものであり、また乾燥時の指通りやまとまりにおいて満足のいくものではなかった。
また、特許文献3では、アミドアミン系第3級カチオン界面活性剤、アルケニルグリセリルエーテル、マカデミアナッツ油を組み合わせた毛髪保護用組成物が提案されている。この組成物においても、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感の付与の効果が不十分だけでなく、なじみやまとまりが悪く、また乾燥時の指通りにおいて満足のいくものではなかった。
具体的には、特許文献4では、ネオペンタン酸と炭素数10〜13の分岐アルコールとのエステルを配合した毛髪化粧料が提案されている。この化粧料は、乾燥時の指通りやしっとり感は有しているものの、毛髪になじみ難く、またまとまりやハリ・コシ感を与える効果について満足のいくものではなかった。
本発明に用いられる(A)成分は、平均炭素数が50〜250であるイソパラフィン、言い換えれば、側鎖を有する長鎖炭化水素の混合物であり、通常、イソブテンとn−ブテンとの重合体を水素添加して得られる。このような成分としては、一般的に化粧品分野において「重質流動イソパラフィン」に分類されるものを挙げることができる。
本発明に用いられる(B)成分は、炭素数が12〜16であるイソパラフィン(分岐飽和炭化水素)を含むパラフィン(飽和炭化水素)の混合物であり、さらに、炭素数が12〜16の直鎖飽和炭化水素を含むことがある。なお、本発明のパラフィン混合物には、本発明の目的に反しない程度に、炭素数が12〜16の飽和炭化水素以外の炭化水素、例えば環状飽和炭化水素や不飽和炭化水素などが含まれていてもよい。
具体的には、本発明に用いられるパラフィン混合物は、引火点がJIS K2265に準じた密閉試験で61〜70℃、好ましくは62〜67℃の範囲であることが安全性や臭気の面で好ましい。
(B)成分として、炭素数やイソドデカン含有量の異なるパラフィン混合物の中から1種又は2種以上を用いることができる。
本発明に用いられる(C)成分は、前記式1で示される第4級アンモニウム塩である。式中R1は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、R3、R4はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表す。R1、R2における炭素数16〜24の直鎖のアルキル基は、炭素数が好ましくは18〜22である。具体的なアルキル基としては、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基等が挙げられる。R2〜R4における炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられる。Xはハロゲン原子を表し、具体的には塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。(C)第4級アンモニウム塩は1種又は2種以上を用いることができる。
本発明に用いられる(D)成分は、硬化ヒマシ油脂肪酸エステルであり、好ましくは炭素数が12〜22の直鎖又は分岐の脂肪酸と、水素添加されたヒマシ油とから得られる硬化ヒマシ油脂肪酸エステルである。具体的には、ラウリン酸硬化ヒマシ油、ミリスチン酸硬化ヒマシ油、パルミチン酸硬化ヒマシ油、ステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸硬化ヒマシ油等が挙げられる。
本発明に用いられる(E)成分は、炭素数14〜22で直鎖のアルキル基を有するアルコールである。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等のアルコール単独化合物の他に、これらの混合物であるセトステアリルアルコールや水添ナタネ油アルコール等が挙げられる。またこれらの化合物の中から2種類以上を組み合わせることができ、組成物の保存安定性においてアルコールの平均炭素数が16〜18となるように組み合わせることが好ましい。
本発明において、上記の(A)成分の含有量は、毛髪化粧料中に、0.1〜5質量%であり、好ましくは0.3〜4質量%であり、さらに好ましくは0.5〜3質量%である。0.1質量%未満では、しっとり感が不十分となるおそれがあり、5質量%を超えると、なじみ難く、べたつき感を生じるおそれがある。
なお、本発明の毛髪化粧料は、pHが4〜7であることが好ましく、この場合、より高い効果が得られるとともに、経時安定性にも優れたものとすることができる。pHは、クエン酸、グルタミン酸や乳酸などの有機酸やその塩を使用して調整することができる。
毛髪化粧料として表1に示すヘアトリートメントを調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。ただし、クエン酸およびクエン酸ナトリウムによりヘアトリートメントのpHを4.0〜5.0に調整した。なお、下記表記中の%とあるのは、質量%を意味する。
※2『パールリーム24』(日油株式会社製):平均炭素数96
※3『パールリーム3』(日油株式会社製):炭素数12、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含量0.4質量%、沸点範囲185〜215℃、引火点64℃
※4『パールリーム4』(日油株式会社製):炭素数16、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含量0質量%、沸点範囲220〜252.5℃、引火点88℃
※5塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム
※6臭化ステアリルトリメチルアンモニウム
※8『SH200 Fluid 1,000,000 CS』(東レ・ダウコーニング株式会社製)
※9『マルカゾールR』(丸善石油化学株式会社製):炭素数12、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含量95質量%以上、沸点177℃、引火点48℃
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し、なじませた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪になじみ易いと感じた場合。
1点:毛髪にややなじみ難いと感じた場合。
0点:毛髪になじみ難いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪へのなじみが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪へのなじみが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪へのなじみがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪へのなじみが悪いヘアトリートメントである。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し、すすぎ時の感触について下記の基準で評価した。
2点:すすぎ時の毛髪の指通りがとても良好であると感じた場合。
1点:すすぎ時の毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:すすぎ時の毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。すすぎ時の指通りが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。すすぎ時の指通りが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。すすぎ時の指通りがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。すすぎ時の指通りが悪いヘアトリートメントである。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:乾燥時の毛髪の指通りがとても良好であると感じた場合。
1点:乾燥時の毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:乾燥時の毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。乾燥時の指通りが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。乾燥時の指通りが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。乾燥時の指通りがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。乾燥時の指通りが悪いヘアトリートメントである。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪がべたつかないと感じた場合。
1点:毛髪がややべたつくと感じた場合。
0点:毛髪がべたつくと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のべたつきを感じないヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のべたつきをほとんど感じないヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のべたつきをやや感じるヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のべたつきを感じるヘアトリートメントである。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪がとてもうるおっていると感じた場合。
1点:毛髪がややうるおっていると感じた場合。
0点:毛髪がぱさつき、全くうるおっていないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のしっとり感が非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のしっとり感が良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のしっとり感がやや不十分なヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のしっとり感が不十分なヘアトリートメントである。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪にとてもハリ・コシ感があると感じた場合。
1点:毛髪にハリ・コシ感があると感じた場合。
0点:毛髪にハリ・コシ感が無いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のハリ・コシ感が非常に高いヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のハリ・コシ感が高いヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のハリ・コシ感がやや低いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のハリ・コシ感が低いヘアトリートメントである。
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪のまとまりが良好であると感じた場合。
1点:毛髪のまとまりがまあまあであると感じた場合。
0点:毛髪のまとまりが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のまとまりが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のまとまりが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のまとまりがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のまとまりが悪いヘアトリートメントである。
比較例2では、(A)成分が配合されていないことから、しっとり感が不十分である。
比較例3では、(D)成分が他の成分に置き換えられていることから、すすぎ時の指通りが悪く、しっとり感が不十分である。
比較例5では、(B)成分が他の成分に置き換えられていることから、毛髪になじませ難く、すすぎ時の指通りが悪く、またべたつきが生じており、さらにはハリ・コシ感が不十分である。
比較例6では、(D)成分が配合されていないことから、すすぎ時の指通りが悪く、しっとり感が不十分である。
比較例8では、(A)成分が他の成分に置き換えられていることから、すすぎ時の指通りが悪く、ハリ・コシ感とまとまりが不十分である。
比較例9では、(E)成分が配合されていないことから、毛髪になじませにくく、すすぎ時の指通りが悪くなっている。
Claims (1)
- (A)平均炭素数が50〜250であるイソパラフィンを0.1〜5質量%、(B)炭素数が12〜16であるイソパラフィンを含み、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含有量が10質量%未満であるパラフィン混合物を0.5〜10質量%、(C)式1で示される第4級アンモニウム塩を0.5〜5質量%、(D)硬化ヒマシ油脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、(E)炭素数が14〜22である直鎖のアルコールを1〜10質量%含有し、(A)と(B)の質量比(A)/(B)が1/50〜1/1であることを特徴とする毛髪化粧料。
(式中R1は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、R2は炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を表し、R3、R4はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
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