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JP6142428B2 - 水圧試験機 - Google Patents
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JP6142428B2 - 水圧試験機 - Google Patents

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本発明は、流体管内に搬入可能な円筒状本体と、流体管の継手部の内周面側に水圧試験用の環状密封空間を形成する状態にまで拡径操作可能な環状止水手段と、環状止水手段の拡径操作によって形成された環状密封空間内に水圧試験用の水を供給する水供給部と、円筒状本体の軸芯方向両側部に配置される一対の走行機構と、を備えた水圧試験機に関する。
この種の水圧試験機として、特許文献1に開示された水圧試験機では、環状止水手段としての一対のチューブリングが円筒状本体の外周面における軸芯方向両側部に配備されており、円筒状本体の内周面側から外周面側に向かって貫通配置されるチューブリング用注入管を介して一対のチューブリング内に注水可能に構成されている。これにより、円筒状本体の外周面と流体管の継手部に対して軸芯方向の両側方に偏位した流体管の管内周面との間をそれぞれ止水する状態にまで、一対のチューブリングを拡径操作可能に構成されている。
そして、拡径状態にある一対のチューブリングと円筒状本体の外周面及び流体管の管内周面とにより環状密封空間が形成され、環状密封空間内に水圧試験用の水を供給する水供給部としての注入管及び環状密封空間内から空気を排出する排気管が、円筒状本体の内周面側から外周面側に向かってそれぞれ貫通配置されている。これにより、環状密封空間内に充填される水の水圧により、環状密封空間に位置する流体管の継手部からの漏水の有無を検出する水圧試験を行うことができるとされている。
また、この種の水圧試験機として、特許文献2に開示された水圧試験機では、円筒状本体の筒部が環状止水手段としての弾性筒体(ゴムホース)によって構成され、円筒状本体(弾性筒体)の一対の両開口端部が円板状の相フランジによりそれぞれ水密に閉塞されており、円筒状本体の外部から後方側の相フランジを貫通して弾性筒体内に配置される弾性筒体用注入管を介して弾性筒体内に注水可能に構成されている。これにより、円筒状本体(弾性筒体)の外周面と流体管の管内周面との間を止水する状態にまで、弾性筒体を拡径操作可能に構成されている。
そして、当該水圧試験機を一対用いて、各水圧試験機を、流体管内において水圧試験を行う箇所の上流側及び下流側に位置させた状態で各弾性筒体を拡径操作し、拡径状態にある各弾性筒体の外周面と当該各弾性筒体の間に位置する流体管の管内周面とにより環状密封空間を形成する。環状密封空間内に水圧試験用の水を供給する水供給部としての注入管及び環状密封空間内から空気を排出する排気管が、円筒状本体の外部から後方側の相フランジ、弾性筒体内及び前方側の相フランジを貫通する状態で配置されている。これにより、環状密封空間内に充填される水の水圧により、環状密封空間に位置する継手部からの漏水の有無を検出する水圧試験を行うことができるとされている。
さらに、特許文献1及び2に開示された水圧試験機においては、円筒状本体の軸芯方向両側部に配置される一対の走行機構の各々に設けられる車輪は、軸芯方向に沿って二輪並列される二輪並列型の車輪から構成されており、水圧試験機が流体管内に挿入されて流体管の管内周面を走行して当該流体管の継手部により形成された隙間を通過する際、当該車輪が隙間へ落ち込むことを良好に防止することができる。また、一対の走行機構の各々に設けられる車輪は、軸芯方向視で、円筒状本体の周方向における下半側部位の二箇所に配置され、水圧試験機の自重を安定的に支持しながら管軸方向に沿って移動できる。
なお、特許文献2に開示された水圧試験機においては、各走行機構の軸芯方向に沿って二輪並列される二輪並列型の車輪のうち前方側の車輪には、当該車輪のみを下向きに付勢するコイルバネが設けられ、当該車輪が流体管の継手部の隙間に位置するとコイルバネが伸長し、当該車輪が隙間に落ち込むように構成されている。これにより、環状密封空間内に水を充填して水圧試験を行った際に、流体管が不用意に移動して継手部の隙間が収縮することを抑制できるとされている。
特許3597455号公報 特開2003−4581号公報
ここで、上記水圧試験機を流体管内に挿入し車輪を介して管内周面上に載置した際には、水圧試験機の環状止水手段(円筒状本体)の軸芯と流体管の管軸とが偏心することがある。
このような偏心は、複数種類の流体管の内径にそれぞれ対応するように外径の複数の環状止水手段(円筒状本体)を設計し採用することで、ある程度防止することができるが、そのような場合でも、流体管の製造時の公差、流体管の変形、流体管の管内周面に形成されたライニング層の厚みの相違や経年劣化、或いは、流体管の部分的な傾動等により、流体管の内径が部分的に変化し、上記の偏心が発生することがある。
このような偏心が発生すると、軸芯方向視で、環状止水手段(円筒状本体)の外周面と流体管の管内周面との間隔が周方向において均一ではなくなり、環状止水手段を拡径操作した際、環状止水手段が管内周面を相対的に強く押し付ける部分や弱く押しつける部分が生じ、流体管の管内周面の全周を均等な圧力で押圧することが困難となる。即ち、環状止水手段がいびつに変形した状態で管内周面に押圧されて、環状止水手段による管内周面との間の止水を安定させることができず、止水が不完全となる虞がある。
一方で、上記水圧試験機に、車輪に対して円筒状本体を手動で径方向内方側或いは外方側に相対移動させる軸芯調整機構を設けて、当該水圧試験機を流体管内に挿入し車輪を介して管内周面上に載置した後に、環状止水手段(円筒状本体)の軸芯が流体管の管軸と同心となるように調整することも考えられるが、装置構成が複雑となり製造コストが増大するとともに、流体管内への挿入後に軸芯を調整するための労力及び時間が多大となり、工期の増大及び施工コストの高騰を招く虞がある。
本発明は、上述の実情に鑑みて為されたものであり、その主たる課題は、環状止水手段(円筒状本体)の軸芯と流体管の管軸とを迅速且つ簡便に同心状態に維持することができ、環状止水手段による管内周面との間の止水状態を安定させ確実な止水を行うことができる水圧試験機を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、流体管内に搬入可能な円筒状本体と、前記流体管の継手部の内周面側に水圧試験用の環状密封空間を形成する状態にまで拡径操作可能な環状止水手段と、前記環状止水手段の拡径操作によって形成された環状密封空間内に水圧試験用の水を供給する水供給部と、前記円筒状本体の軸芯方向両側部に配置される一対の走行機構と、を備えた水圧試験機であって、その特徴構成は、
夫々の記走行機構には、軸芯方向視で少なくとも前記円筒状本体の周方向の三箇所に分散配置され、夫々が前記軸芯方向に沿って二輪以上並列される複数輪並列型の車輪と、前記円筒状本体に固定された車輪取付け部と、前記車輪取付け部に対して傾動可能に接続され、前記車輪を支持する台車部と、前記円筒状本体の径方向に沿った前記車輪取付け部と前記台車部との間に配置され、前記台車部を前記円筒状本体の径方向外方側に移動付勢して前記車輪を前記流体管の管内周面に当接させ、前記流体管の管軸と前記円筒状本体の軸芯とを同心状態に維持する付勢部とが備えられている点にある。
上記構成によれば、円筒状本体の軸芯方向両側部に配置される一対の走行機構を構成する各走行機構には、軸芯方向視で、少なくとも円筒状本体の周方向の三箇所に分散配置された車輪と、各車輪を円筒状本体の径方向外方側に移動付勢して流体管の管内周面に当接させ、流体管の管軸と円筒状本体の軸芯とを同心状態に維持する付勢部とが備えられている。そのため、流体管内に挿入する前の水圧試験機における各走行機構の車輪(少なくとも周方向の三箇所に設けられた各車輪)の全てが、付勢部により径方向外方側に移動付勢されて、常時、円筒状本体の外周面及び挿入対象の流体管の管内周面よりも径方向外方側に突出するように構成されている。
従って、水圧試験機を流体管内に挿入する際には、まず、円筒状本体の軸芯方向における挿入先端側の側部に配置される走行機構の各車輪を流体管内に若干挿入して流体管の管内周面に当接させながら、これら各車輪を挿入ガイドとして用いて円筒状本体を流体管の管軸方向に沿って押し込み、続いて、挿入後端側の側部に配置される走行機構の各車輪を管内周面に当接させながら円筒状本体を更に流体管内に押し込むことができ、流体管内への円滑な挿入を実現することができる。
特に、水圧試験機を流体管内に挿入した後には、各走行機構の各車輪は、付勢部により円筒状本体の径方向外方側に移動付勢されて、常時、流体管の管内周面に当接し且つ所定圧力で押し付けられている。このため、円筒状本体の外周面と流体管の管内周面との間隔は、自動的に周方向において均一或いは略均一となるように構成されている。即ち、当該付勢部による各車輪の移動付勢により、円筒状本体の軸芯と流体管の管軸とを自動的に同心状態に維持することができる。従って、所定の水圧試験箇所において環状止水手段を拡径操作した際には、拡径した環状止水手段により流体管の管内周面を周方向において均一に押圧することができ、環状止水手段の外周面と流体管の管内周面との間の止水状態を安定させ、確実な止水を行うことができる。
また、各走行機構の車輪が、軸芯方向視で少なくとも周方向の三箇所に分散配置されているので、水圧試験機を管軸方向に沿って移動させる際、円筒状本体が流体管の管軸周り(周方向)に若干回転した場合でも、当該水圧試験機が転倒等するなど不安定になることを防止でき、管軸方向への安定した移動を実現することができる。
さらに、各走行機構の車輪の各々が、軸芯方向に沿って二輪以上並列される複数輪並列型の車輪から構成されているので、水圧試験機を流体管内に挿入して走行させ継手部の隙間を通過する場合でも、複数輪並列型の車輪の一輪が当該隙間に嵌ったり、引っ掛かったりするのみで、その他の車輪は管内周面に当接した状態を維持することができる。これにより、水圧試験機による継手部の隙間の通過が容易となる。
特に、軸芯方向に沿って二輪以上並列される複数輪並列型の車輪の全てが、付勢部により流体管の管内周面に押し付けられているので、水圧試験機を流体管内に挿入して走行させ継手部の隙間を通過する場合でも、円筒状本体の軸芯をより一層確実に流体管の管軸と同心状態に維持することができる。また、各複数輪並列型の車輪を支持する台車部と円筒状本体の車輪取付け部との間に配設された付勢部により、各台車部の全体を円筒状本体の径方向外方側に移動付勢することで、各台車部の全体を介して各複数並列型の車輪の全てを一体として安定的に流体管の管内周面に押し付けることができる。
よって、円筒状本体の軸芯と流体管の管軸とを迅速且つ簡便に同心状態に維持することができ、環状止水手段による管内周面との間の止水状態を安定させ確実な止水を行うことができる。
本発明によるの特徴構成は、夫々の記走行機構の前記車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所以上配設され、
前記上半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の軸芯を通る垂線に対して対称となる位置に配設され、
前記下半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の軸芯を通る垂線に対して対称となる位置に配設されてなる点にある。
上記構成によれば、各走行機構の車輪が、軸芯方向視で、円筒状本体の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所以上分散配設されるので、これら各車輪による管内周面の押し付け箇所を、少なくとも管内周面の上半側部位の二箇所以上及び下半側部位の二箇所以上として、管内周面の周方向に分散させることができる。
また、上半側部位の一部の車輪は、軸芯方向視で、円筒状本体の軸芯を通る垂線に対して対称となる位置に配設されるので、当該上半側部位の一部の車輪による管内周面の押し付け箇所を当該垂線に対して対称となる位置として、管内周面の上半側部位において周方向に分散させることができ、しかも、これら一部の車輪の押し付けによる反力のうち当該垂線と流体管の管軸とに直交する方向への分力の一部又は全部を相殺することができる。
さらに、下半側部位の一部の車輪は、軸芯方向視で、円筒状本体の軸芯を通る垂線に対して対称となる位置に配設されるので、当該下半側部位の一部の車輪による管内周面の押し付け箇所を当該垂線に対して対称となる位置として、管内周面の下半側部位において周方向に分散させることができ、しかも、これら一部の車輪の押し付けによる反力のうち当該垂線と流体管の管軸とに直交する方向への分力の一部又は全部を相殺することができる。
よって、各走行機構の車輪による流体管の管内周面の押し付け箇所を周方向において適切に分散させることにより、流体管の管軸と円筒状本体の軸芯とを確実に同心状態に維持することできる。
本発明によるの特徴構成は、夫々の記走行機構の前記車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所以上配設され、
前記上半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪と、前記下半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪とが、軸芯方向視で、前記円筒状本体の軸芯に対して対称となる位置に配設されてなる点にある。
上記特徴によれば、各走行機構の車輪が、軸芯方向視で、円筒状本体の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所以上分散配設されるので、これら各車輪による管内周面の押し付け箇所を、少なくとも管内周面の上半側部位の二箇所以上及び下半側部位の二箇所以上として、管内周面の周方向に分散させることができる。
また、上半側部位の一部の車輪と下半側部位の一部の車輪とが、軸芯方向視で、円筒状本体の軸芯に対して対称となる位置に配設されるので、上半側部位の一部の車輪の押し付けによる反力の一部又は全部と下半側部位の一部の車輪の押し付けによる反力の一部又は全部とを相殺することができる。
よって、各走行機構の車輪による流体管の管内周面の押し付け箇所を周方向においてより適切に分散させることにより、流体管の管軸と円筒状本体の軸芯とをより一層確実に同心状態に維持することできる。
本発明によるの特徴構成は、前記台車部と前記車輪取付け部との間には、前記車輪取付け部に対して前記台車部を前記円筒状本体の径方向外方側に移動自在に移動案内する移動ガイド部が設けられている点にある。
上記特徴によれば、当該付勢部による各台車部の移動付勢を、移動ガイド部により円筒状本体の径方向外方側に確実に移動案内することができ、円筒状本体の軸芯をより一層確実に流体管の管軸と同心状態に維持することができる。
本発明によるの特徴構成は、前記付勢部が、少なくともコイルばね及びダンパーの何れか一方からなり、
前記付勢部が、前記台車部に支持される前記複数輪並列型の車輪の各車輪に対応するように複数配設されてなる点にある。
上記特徴によれば、少なくともコイルばね及びダンパーの何れか一方からなる付勢部が、各台車部に支持される複数輪並列型の車輪の各車輪に対応するように複数配設されてなるので、各付勢部により各台車部の全体を円筒状本体の径方向外方側に移動付勢させることができることに加えて、さらに、流体管の管内周面における隙間等の凹凸部を通過する際等において各複数輪並列型の車輪の各車輪が円筒状本体の径方向内方側や径方向外方側に個別に移動し、台車部が円筒状本体の軸芯に対して傾動した場合でも、台車部において当該各車輪が支持される部位に対応して設けられた各付勢部が個別に伸縮することで、台車部を介して当該各車輪を流体管の管内周面に当接させた状態となるように、個別に円筒状本体の径方向内方側及び径方向外方側に適切に移動させることができる。従って、台車部が円筒状本体の軸芯に対して傾動した場合でも、当該傾動を付勢部により良好に吸収して、円筒状本体の傾動を防止することができ、円筒状本体の軸芯をより一層確実に流体管の管軸と同心状態に維持することができる。
本発明によるの特徴構成は、前記台車部と前記車輪取付け部との間には、前記車輪取付け部に対する前記台車部のピッチング方向での設定角度以上の傾動を阻止する傾斜規制部が設けられている点にある。
上記特徴によれば、各台車部と各車輪取付け部との間には、車輪取付け部に対する台車部のピッチング方向(円筒状本体の軸芯に沿う方向)での設定角度以上の傾動を阻止する傾斜規制部が設けられているので、各台車部と各車輪取付け部との間に配設された付勢部が伸縮して、各台車部が各車輪取付け部に対して傾動した場合でも、当該各台車部の設定角度以上の傾動を阻止することができ、台車部や付勢部等の破損を防止できる。
また、各台車部の設定角度未満の傾動は許容されるので、当該傾動を付勢部により吸収して、円筒状本体の傾動を防止することができ、円筒状本体の軸芯が流体管の管軸から偏心することを良好に防止することができる。
本発明によるの特徴構成は、前記環状止水手段が、前記円筒状本体の外周面の軸芯方向両側部に配備され、前記流体管の継手部に対して軸芯方向の両側方に偏位した管内周面との間をそれぞれ止水する状態にまで拡径操作可能な一対の環状止水バッグから構成されているとともに、前記水供給部が、前記円筒状本体の両バッグ装着部位の軸芯方向中央側において前記円筒状本体の内周面から径方向内方側に突出し且つ前記円筒状本体の内周面と外周面とを貫通する突出管と、前記円筒状本体の径方向内方側から前記突出管に接続可能な接続管とを備え、前記接続管及び前記突出管を介して前記流体管の外部から前記環状密封空間内に水圧試験用の水を供給可能に構成され、
前記突出管が、前記流体管内に搬入された前記円筒状本体を前記流体管の管軸方向に沿って走行操作可能な操作棒の取付部材として兼用され、前記接続管が、前記操作棒として兼用されてなる点にある。
上記特徴によれば、環状止水手段が、円筒状本体の外周面の軸芯方向両側部に配備され、流体管の継手部に対して軸芯方向の両側方に偏位した管内周面との間をそれぞれ止水する状態にまで拡径操作可能な一対の環状止水バッグから構成されているので、当該継手部が円筒状本体の両バッグ装着部位の軸芯方向中央側に位置する状態で両環状止水バッグを拡径操作して、両環状止水バッグの外周面を流体管の管内周面に当接させ止水することで、両環状止水バッグと円筒状本体の外周面及び流体管の管内周面とにより環状密封空間を形成することができる。そして、円筒状本体の両バッグ装着部位の軸芯方向中央側において円筒状本体の内周面から径方向内方側に突出し且つ円筒状本体の内周面と外周面とを貫通する突出管に、円筒状本体の径方向内方側から接続管を接続して、これら突出管及び接続管を介して流体管の外部から環状密封空間内に水圧試験用の水を供給することで、環状密封空間内に位置する流体管の継手部の水圧試験を行うことができる。
この際、突出管が、流体管内に搬入された円筒状本体を流体管の管軸方向に沿って走行操作させることのできる操作棒の取付部材として兼用され、接続管が操作棒として兼用されているので、円筒状本体を流体管の外部から管軸方向に沿って押し引きして走行操作する操作棒、及び、この操作棒の取付部材を別途設ける必要がなく簡便な構成とすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
本発明によるの特徴構成は、前記突出管が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の下半側部位に配設されてなる点にある。
上記特徴によれば、操作棒としての突出管が、軸芯方向視で、円筒状本体の下半側部位に配設されてなるので、水圧試験機の自重が荷重される円筒状本体の下半側部位に、突出管及び接続管を介して軸芯方向と同方向の操作力を作用させることができ、流体管内において円筒状本体を管軸方向に沿って小さな操作力で効率よく走行させることができる。
水圧試験をする対象の水道管の継手部近傍の断面図 水圧試験機の概略斜視図 水圧試験機の図4のIII−III断面視図 水圧試験機の後面視図 水圧試験機の走行機構近傍を示す図4のV−V部分断面視図 水道管内に水圧試験機を挿入する状態を示す部分断面図 水道管内に挿入された水圧試験機の後面視図 水道管内での水圧試験機の走行状態を示す断面図 走行機構の車輪が水道管の継手部の隙間を通過する状態を示す説明図 環状止水バッグを拡径操作し、環状密封空間内に水圧試験用の水を供給した状態を示す説明図 別実施形態に係る水圧試験機の走行機構近傍を示す部分断面図
図1に示すように、本発明に係る水圧試験機Aが水圧試験の対象とする鋳鉄管などの流体管の継手部Bは、例えば、水道管P1(流体管の一例)の挿口管部1とそれに嵌合接続される他の水道管P2(流体管の一例)の受口管部2とを、管軸Xと同心状態で接続する継手部Bである。この継手部Bには、挿口管部1の管外周面と受口管部2の管内周面2aとの間を密封可能で、当該管内周面2aにおいて径方向外方側に拡径した円環状の弾性シール材装着用溝3に装着される円環状の合成ゴム製の弾性シール材4と、挿口管部1と受口管部2とが管軸X方向に沿って相対離脱移動したとき、管軸X方向から互いに接当してそれ以上の離脱移動を阻止する連結手段5とが設けられている。
連結手段5を構成するに、受口管部2の管内周面2aに形成された円環状の取付け溝5aに、管軸X方向視において略Cの字状に形成された拡径側に弾性変形可能な金属製の係止部材5bと、これの拡径変形を許容する状態で係止部材5bを受口管部2と同軸心状態に保持する弾性保持リング5cとを装着するとともに、挿口管部1の管外周面の先端部には、地震や不等沈下等に起因して挿口管部1及び受口管部2が一定以上に相対離脱移動したとき、係止部材5bに対して管軸X方向から接当してそれ以上の挿口管部1及び受口管部2の相対離脱移動を阻止する円環状の抜止め突起5dが一体形成されている。
水道管P1の管内周面1a及び水道管P2の受口管部2を除く管内周面2aは、それぞれ内径が略同径に形成され、管軸X方向に沿う方向において、水道管P1の挿口管部1における先端部の管内周面1aと水道管P2の管内周面2aのうち管径方向外方側に拡径する受口管部2の基端部の管内周面2aとの間には、管径方向内方側に開口する隙間Sが形成されている。この隙間Sを介して、水道管P1及び水道管P2の内部と弾性シール材4が装着される弾性シール材装着用溝3とが連通されている。
なお、特に限定するわけではないが、本実施形態では、両水道管P1,P2は400〜800mm程度の内径に形成され、当該両水道管P1,P2内に作業員が入って挿口管部1と受口管部2との継手部Bに配設される弾性シール材4の水圧試験を行うことが困難な構成となっている。
次に、図1〜図10に基づいて、本発明に係る水圧試験機Aについて説明する。
図2〜図4、図10に示すように、水圧試験機Aは、水道管P1,P2内に搬入可能な円筒状本体10と、水道管P1,P2の継手部Bの内周面側に水圧試験用の環状密封空間V(図10参照)を形成する状態にまで拡径操作可能な環状止水手段20と、環状止水手段20の拡径操作によって形成された環状密封空間V内に水圧試験用の水Wを供給する水供給部30(図8及び図10参照)と、円筒状本体10の軸芯方向両側部に配置される一対の走行機構40と、を備える。
詳細は後述するが、環状止水手段20は、円筒状本体10の外周面11の軸芯Y方向両側部に、水道管P1,P2の継手部Bの隙間Sに対して軸芯Y方向の両側方に偏位した管内周面1a,2aとの間をそれぞれ止水する状態にまで拡径操作可能な一対の環状止水バッグ20Aを配備し、止水状態に拡径操作された両環状止水バッグ20Aと円筒状本体10の外周面11及び水道管P1,P2の管内周面1a,2aとにより環状密封空間Vを形成することができるように構成されている。これにより、水圧試験機Aを用いて、隙間Sを介して弾性シール材4に連通する環状密封空間V内へ水供給部30からの水Wを供給して充填し、水圧をかけることで、水道管P1,P2の継手部Bの水密状態を実現する弾性シール材4周辺からの漏水を検査(水圧試験)することができる(図10参照)。
以下、水圧試験機Aの各部の構成について説明する。
図2〜図4、図10に示すように、水圧試験機Aは、金属製(本実施形態では、アルミ製)で中空の円筒状本体10を備え、円筒状本体10の外径は水道管P1,P2内に搬入可能に水道管P1,P2の内径よりも若干小径に形成されている。
図2〜図4に示すように、円筒状本体10の外周面11には、一対の環状止水バッグ20Aを外装可能な一対のバッグ装着部位11aが軸芯Y方向両側部に設けられ、両バッグ装着部位11aの軸芯Y方向中央側には端部側から外装される環状止水バッグ20Aの軸芯Y方向における最大挿入位置を画定する本体側鍔部11bがそれぞれ外径側に突出形成されている。
また、当該外周面11には、本体側鍔部11bの軸芯Y方向中央側に、水供給部30の突出管31及び排気管34の取付部位11eが形成されている。
さらに、両バッグ装着部位11aの端部側境界箇所には後述する環状移動阻止体12の阻止体側鍔部12Aの内径よりも大径で、阻止体側鍔部12Aが軸芯Y方向から当接して環状移動阻止体12の最大挿入位置を画定する段部11cが形成され、また、当該段部11cよりも軸芯Y方向端部には環状移動阻止体12を外嵌可能な阻止体嵌合部位11dが形成される。
なお、阻止体嵌合部位11dには、環状移動阻止体12を脱着可能に外嵌状態(嵌合状態の一例)で固定するボルト13(固定手段の一例)を挿通可能な複数の挿通孔11f(本実施形態では6個)が、内径側から外径側に貫通するように形成されている。
円筒状本体10は、金属製(本実施形態では、アルミ製)で中空の円環状の環状移動阻止体12を備え、環状移動阻止体12には、円筒状本体10の両端部から円筒状本体10の外周面11における両阻止体嵌合部位11dにそれぞれ脱着可能に外嵌された状態で、環状止水バッグ20Aと軸芯Y方向で対面する部位に、外径側に突出する阻止体側鍔部12Aが形成されている。また、環状移動阻止体12の阻止体側鍔部12Aの外径は、水道管P1,P2内に搬入可能に水道管P1,P2の内径よりも若干小径に形成され、内径は、円筒状本体10の外周面11の段部11cの外径よりも小径で阻止体嵌合部位11dの外径と略同径に形成されている。そして、環状移動阻止体12が阻止体嵌合部位11dに外嵌されるに連れて、阻止体側鍔部12Aが段部11cに軸芯Y方向から当接して環状移動阻止体12の最大挿入位置が画定されるとともに、環状移動阻止体12の内径側から外径側に貫通形成された複数の挿通孔12a(本実施形態では6個)が、阻止体嵌合部位11dの複数の挿通孔11fと合致する位置に位置合わせされる。これにより、ボルト13・ナット14により、環状移動阻止体12を円筒状本体10における所定の阻止体嵌合部位11dに確実に固定することができる。
図2及び図3に示すように、環状止水バッグ20Aは、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)からなるゴムで構成されており、縮径状態では、断面形状が、内径部分は直線状に形成され、外径部分は軸芯Y方向の両端部及び中央部が外径側に膨出し且つ両端部と中央部との間の部分が内径側に窪んだ略波形に形成される。すなわち、縮径状態における環状止水バッグ20Aの内径部分の内径は、円筒状本体10の外周面11における両バッグ装着部位11aの外径と略同径或いは若干大径として形成され、外径部分の外径は、本体側鍔部11bと阻止体側鍔部12Aとの間に形成された装着凹部18に装着された状態で、本体側鍔部11b及び阻止体側鍔部12Aの外径よりも小さく或いは同等に設定されている。
一方、図10に示すように、環状止水バッグ20Aは、内部に圧縮空気(流体の一例)が注入された拡径状態では、断面形状が、内径部分は直線状に形成され、外径部分は軸芯Y方向の両端部及び中央部並びに両端部と中央部との間の部分が縮径状態での外径よりも外径側に膨出した略円弧形状に形成される。両環状止水バッグ20Aの内径部分には、バッグ内注入管33からの圧縮空気を環状止水バッグ20A内に注入させる注入用金具21がそれぞれ取り付けられている。
バッグ内注入管33は、円筒状本体10の径方向外方側から径方向内方側に突出形成されて注入用金具21のそれぞれに連通接続される一対の径方向管部(図示せず)と、当該一対の径方向管部同士を連通接続する連通管部と(図示せず)、当該連通管部の後端部(軸芯Y方向において、円筒状本体10の後端側(図3の左側))に接続されて、円筒状本体10が水道管P1,P2内に挿入されるに連れて順次、継ぎ足し可能な複数の継ぎ足し管部(図示せず)とを備えて構成される。
また、円筒状本体10の両バッグ装着部位11aには、内径側から外径側に貫通し、下方に開口するバッグ取付用開口17がそれぞれ形成され、このバッグ取付用開口17に挿通された注入用金具21にバッグ内注入管33の連通管部が気密に接続されている。従って、圧縮空気供給部(図示せず)からの圧縮空気(図示せず)をバッグ内注入管33、注入用金具21及びバッグ取付用開口17を介して環状止水バッグ20A内に供給し、環状止水バッグ20Aを縮径状態から拡径操作して拡径状態とし、或いは環状止水バッグ20A内から圧縮空気を吸引し、拡径状態から縮径操作して縮径状態とすることが可能に構成されている。
図3及び図10に示すように、円筒状本体10の取付部位11eには、内径側から外径側に貫通し下方に開口する注水用開口15が形成され、この注水用開口15の内径側に当該取付部位11eの内周面から径方向内方側に突出し且つ取付部位11eの内周面と外周面とを貫通する突出管31が水密に接続されるとともに、内径側から外径側に貫通し上方に開口する排気用開口16が形成され、この排気用開口16の内径側に当該取付部位11eの内周面から径方向内方側に突出し且つ取付部位11eの内周面と外周面とを貫通する排気管34が気密に接続されている。突出管31には、取付部位11eの径方向内方側から接続管32が軸芯Y方向に沿って連通接続されており、当該接続管32は、円筒状本体10が水道管P1,P2内に挿入されるに連れて順次、継ぎ足し可能な複数の継ぎ足し接続管部により構成されている。なお、排気管34も、円筒状本体10が水道管P1,P2内に挿入されるに連れて順次、継ぎ足し可能な複数の継ぎ足し排気管部により構成されている。
従って、水供給部30からの水圧試験用の水Wを接続管32、突出管31及び注水用開口15を介して環状密封空間V内に供給し、当該環状密封空間V内に存在する空気Q(場合によっては水W)を排気用開口16及び排気管34を介して外部に排気可能に構成されている。なお、注水用開口15と排気用開口16は円筒状本体10の軸芯Yを含む垂線上で対向する位置(周方向において上部と下部)に配置されている。
水圧試験機Aの各部の構成をさらに説明する。
図2〜図6に示すように、円筒状本体10を水道管P1,P2内の管軸X方向に沿って走行可能とする一対の走行機構40が、円筒状本体10の軸芯Y方向両側部に配置されている。また、詳細は後述するが、各走行機構40は、軸芯Y方向視で、円筒状本体10の周方向の四箇所に分散配置された複数並列型の車輪42を備えて構成されている。
各走行機構40は、円筒状本体10に脱着自在に固定される車輪取付け部41と、複数輪並列型の車輪42を支持する台車部43と、台車部43を車輪取付け部41に対して円筒状本体10の径方向外方側に移動自在に移動案内する移動ガイド部44と、台車部43と車輪取付け部41との間に台車部43の全体を円筒状本体10の径方向外方側に移動付勢する状態で配設されているコイルばね45(付勢部の一例)と、台車部43と車輪取付け部41との間に設けられ、車輪取付け部41に対する台車部42のピッチング方向(軸芯Y方向)での設定角度以上の傾動を阻止する傾斜規制部46とを備えている。
車輪取付け部41は、軸芯Y方向視で円弧状に形成された円弧部41Aと、円弧部41Aの円弧の両端部から軸芯Y方向において円弧部41Aに対して離間する方向に向かって板状に延出する一対の延出部41Bとを備えている。なお、本実施形態では、一対の走行機構40のうち各走行機構40は、車輪取付け部41を上下一対備えており、各車輪取付け部41には、円弧部41Aが一つ、延出部41Bが二つ設けられている。
円弧部41Aは、円筒状本体10の軸芯Y方向の両端部における内周面の曲率と同じ曲率となるように形成され、円弧の中央部において径方向外方側から径方向内方側に貫通する貫通孔41Cが形成されている。これにより、車輪取付け部41は、円弧部41Aの外周面を円筒状本体10の軸芯Y方向の端部の内周面に当接させた状態で、上述した環状移動阻止体12の挿通孔12aと円筒状本体10の阻止体嵌合部位11dの挿通孔11fとに挿通されるボルト13を当該円弧部41Aの貫通孔41Cにも挿通して、ナット14によりこれらを一体的に固定することにより、円筒状本体10に固定される。円弧部41Aが円筒状本体10に固定された状態では、延出部41Bは、軸芯Y方向に沿って円筒状本体10の端部から外部に延出するように構成されている。
延出部41Bには、軸芯Y方向の中央部において径方向外方側から径方向内方側に貫通する貫通孔41Dが形成され、当該貫通孔41Dの両側には当該貫通孔41Dよりも小径のガイド孔41Eが形成されている。
台車部43は、各延出部41Bに対応する数だけ(本実施形態では、各走行機構40に四つずつ)設けられており、板状部材からなる本体部43aと、本体部43aに対して径方向外方側に支持される複数輪並列型の車輪42とを備えている。本体部43aには、軸芯Y方向の中央部において径方向外方側から径方向内方側に貫通する貫通孔43Aが形成され、本体部43aの径方向内方側の面において貫通孔43Aの両側には当該貫通孔43Aよりも小径の凹部43B(図5参照)が形成されている。
また、複数輪並列型の車輪42は、軸芯Y方向に沿って並列する二つの車輪42aを備えた二輪並列型の車輪42により構成され、各車輪42aは、軸芯Y方向視で軸芯Yを中心とする円の接線方向と平行な回転軸周りで回転可能に軸支された状態で、本体部43aの径方向外方側にブラケット(図示せず)を介してボルト・ナット(図示せず)により固定されている。各車輪42aは、本体部43aの凹部43Bの径方向外方側に位置するように固定されている。なお、一対の走行機構40の各走行機構40には、車輪42aが八個設けられている。
図5に示すように、円筒状本体10の径方向における台車部43と延出部41Bとの間には、台車部43の凹部43Bと延出部41Bのガイド孔41Eとに亘って、一対のコイルばね45が配設され、台車部43の全体を延出部41Bに対して径方向外方側に移動付勢するように構成されている。
具体的には、凹部43B及びガイド孔41Eの内径よりも若干小径の棒状の軸部45aをコイルばね45及び当該ガイド孔41Eの内径よりも大径の円環状座金45bに挿通し、軸部45a及びコイルばね45の一端側を凹部43B内の底部に当接支持させ、コイルばね45の他端側が当接した円環状座金45bを延出部41Bの径方向外方側の面に当接させた状態で、軸部45aの他端側をガイド孔41E内に挿通させる。これにより、コイルばね45の伸縮に伴って、台車部43が延出部41Bに対して径方向内方側及び径方向外方側に移動可能に構成されている。
また、台車部43と当該台車部43の径方向内方側に位置する車輪取付け部41の延出部41Bとは、台車部43の貫通孔43Aから延出部41Bの貫通孔41Dに亘って挿通されたボルト47と、当該ボルト47に延出部41B側から螺合されるナット48とによって連結されている。従って、台車部43と延出部41Bとの径方向における相対間隔は、ボルト47の頭部と台車部43との当接、ナット48と延出部41Bとの当接により所定間隔よりも広がらないように規制される一方で、当該所定間隔内であれば、径方向外方側或いは径方向内方側に適宜増減可能に構成されている。なお、当該ボルト47へのナット48の螺合位置を調整することにより、当該所定間隔の調整を行うこともできる。
そして、ボルト47とナット48との螺合位置を適宜調整して、各コイルばね45を円環状座金45bと凹部43Bとの間で適切に圧縮された状態(コイルばね45、軸部45a及び円環状座金45bが離脱しない程度の圧縮状態)とする。各コイルばね45が圧縮された状態では、各車輪42aの径方向外方側は、円筒状本体10の外周面11における本体側鍔部11b及び環状移動阻止体12の阻止体側鍔部12Aよりも径方向外方側に位置し、更に、挿入対象の水道管P1,P2の管内周面1a,2aの内径よりも径方向外方側に位置するように構成されている。
これにより、各コイルばね45は、水圧試験機Aが水道管P1,P2内に挿入された際、各車輪42aを円筒状本体10の径方向外方側に移動付勢して水道管P1,P2の管内周面1a,2aに当接させることができるように構成され、この際、ガイド孔41E及び当該ガイド孔41Eに挿通される軸部45a、及び、貫通孔43A及び貫通孔43Aに挿通されるボルト47が、各二輪並列型の車輪42を支持する台車部43と円筒状本体10の車輪取付け部41との間に設けられ、各車輪取付け部41に対して各台車部43を円筒状本体10の径方向外方側に移動自在に移動案内する移動ガイド部44、及び、各台車部43と各車輪取付け部41との間に設けられ、車輪取付け部41に対する台車部43のピッチング方向(軸心Y方向)での設定角度以上の傾動を阻止する傾斜規制部46として機能する。
各走行機構40における車輪取付け部41の延出部41B及び台車部43の配置、特に、台車部43に支持された二輪並列型の車輪42の配置について説明する。
各走行機構40において、軸芯Y方向視で、円筒状本体10の周方向において車輪取付け部41の延出部41B及び台車部43が、それぞれ四つずつ設けられており、上述のように、各台車部43には、二輪並列型の車輪42が支持されている。
この二輪並列型の車輪42は、軸芯Y方向視で、円筒状本体10の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所配設されている。上半側部位に配設される二輪並列型の車輪42は、軸芯Y方向視で、円筒状本体10の軸芯Yを通る垂線に対して対称となる位置(本実施形態では、垂線に対して30°傾斜した位置)にそれぞれ配設されており、また、下半側部位に配設される二輪並列型の車輪42は、軸芯Y方向視で、円筒状本体10の軸芯Yを通る垂線に対して対称となる位置(本実施形態では、垂線に対して30°傾斜した位置)にそれぞれに配設されている。
さらに、上半側部位に配設される二輪並列型の車輪42と、下半側部位に配設される二輪並列型の車輪42とが、軸芯Y方向視で、円筒状本体10の軸芯Yに対して対称となる位置に配設されている。
次に、水圧試験機Aを、水道管P1、P2内に搬入して、継手部Bの水圧試験を行う手順について説明する。
図6に示すように、例えば、水圧試験機Aを水道管P1の挿口管部1が形成された端部とは反対側の受口管部(図示せず)から水道管P1内に挿入する。
この際、まず、円筒状本体10の軸芯Y方向における挿入先端側の側部に配置される走行機構40における二輪並列型の車輪42のうち前方側の各車輪42a(本実施形態では、周方向に四輪)を、水道管P1の受口管部内に若干挿入して水道管P1の管内周面1aに当接させながら、これら各車輪42aを挿入ガイドとして用いて円筒状本体10を水道管P1の管軸X方向に沿って押し込み、当該各走行機構40の車輪42のうち後方側の各車輪42aも同様に水道管P1内に押し込む。続いて、挿入後端側の側部に配置される走行機構40における二輪並列型の車輪42のうち前方側の各車輪42a管内周面1aに当接させながら円筒状本体10を更に水道管P1内に押し込み、当該各走行機構40の車輪42のうち後方側の各車輪42aも同様に水道管P1内に押し込む。これにより、水圧試験機Aを水道管P1内に円滑に挿入することができる。
図7に示すように、このように水圧試験機Aを水道管P1内に挿入した後には、各走行機構40の二輪並列型の車輪42を構成する各車輪42aは、コイルばね45により円筒状本体10の径方向外方側に移動付勢されて、常時、水道管P1の管内周面1aに当接し且つ所定圧力で押し付けられている。このため、円筒状本体10の外周面11と水道管P1の管内周面1aとの径方向における間隔は、自動的に周方向において均一或いは略均一となるように構成されている。即ち、当該コイルばね45による各車輪42aの移動付勢により、円筒状本体10の軸芯Yと水道管P1の管軸Xとを自動的に同心状態に維持することができる。
特に、各車輪42aによる管内周面1aの押し付け箇所を、軸芯Y方向視で、少なくとも管内周面1aの上半側部位の二箇所及び下半側部位の二箇所として、管内周面1aの周方向に分散させることができる。また、上半側部位の車輪42aによる管内周面1aの押し付け箇所を垂線に対して対称となる位置として、管内周面1aの上半側部位において周方向に分散させることができ、しかも、上半側部位の各車輪42aの押し付けによる反力のうち当該垂線と水道管P1の管軸Xとに直交する方向(図7の左右方向)への分力の略全部を相殺することができる。さらに、下半側部位の車輪42aによる管内周面1aの押し付け箇所を垂線に対して対称となる位置として、管内周面1aの下半側部位において周方向に分散させることができ、しかも、下半側部位の車輪42aの押し付けによる反力のうち当該垂線と水道管P1の管軸Xとに直交する方向(図7の左右方向)への分力の略全部を相殺することができる。さらには、上半側部位の車輪42aの押し付けによる反力の略全部と、下半側部位の車輪42aの押し付けによる反力の略全部とを相殺することができる。
よって、各走行機構40における二輪並列型の車輪42を構成する各車輪42aによる水道管P1の管内周面1aの押し付け箇所を周方向においてより適切に分散させることにより、水道管P1の管軸Xと円筒状本体10の軸芯Yとを確実に同心状態に維持することできる。
図8に示すように、水圧試験機Aの円筒状本体10の取付部位11eの下部に配設された注水用開口15に接続された水供給部30の突出管31に、円筒状本体10の径方向内方側から接続管32を、円筒状本体10の軸芯Yに沿って接続する。この接続管32を管軸X方向に押圧操作することにより、円筒状本体10を介して水圧試験機Aを管軸X方向に沿って継手部B近傍に向けて走行操作させる。従って、突出管31が、水道管P1,P2内に搬入された円筒状本体10を水道管P1,P2の管軸X方向に沿って走行操作可能な操作棒の取付部材として兼用され、接続管32が、当該操作棒として兼用されることとなる。また、接続管32は、軸芯Y方向に沿って順次継ぎ足し可能な複数の継ぎ足し接続管部により構成され、各継ぎ足し接続管部には下部に車輪32aが配設されているので、当該車輪32aが水道管P1の管内周面1aに当接支持されることにより、継ぎ足し接続管部自体の走行も円滑に行うことができながら、円筒状本体10の水道管P1,P2内への挿入を確実に行うことができる。これにより、円筒状本体10を水道管P1,P2の外部から管軸X方向に沿って押し引きして走行操作する操作棒、及び、この操作棒の取付部材を別途設ける必要がなく簡便な構成とすることができ、製造コストの低減を図ることができる。なお、この際、縮径状態にある環状止水バッグ20Aの外径部分(外径側の先端部分)は、本体側鍔部11b及び阻止体側鍔部12Aの外径側部分からはみ出さず、装着凹部18内に確実に収容された状態となり、水道管P1、P2の管内周面1a,2aに接触することがなく、環状止水バッグ20Aの損傷は防止されている。
次に、図9(a)に示すように、各走行機構40における二輪並列型の車輪42のうち前方側及び後方側の各車輪42aが水道管P1の管内周面1aに当接した状態では、円筒状本体10の軸芯Yと水道管P1の管軸Xとは同心状態を維持し、且つ、車輪取付け部41の延出部41B、台車部43の本体部43a及び本体部43aに支持された二輪並列型の車輪42のうちの各車輪42aも軸芯Y及び管軸Xに対して平行な状態を維持している。
続いて、図9(b)に示すように、各走行機構40における二輪並列型の車輪42のうち前方側の各車輪42aが継手部Bにおける隙間Sを通過して当該隙間Sの径方向内方側に位置すると、当該前方側の各車輪42aに対応する各コイルばね45が伸長するとともに、後方側の各車輪42aに対応する各コイルばね45が若干収縮して、台車部43の本体部43aが軸芯Y及び管軸X方向に対して前下がり状に若干傾斜する。この状態では、前方側の各車輪42aの後方に位置する後方側の各車輪42aは水道管P1の管内周面1aに当接している。従って、この台車部43の本体部43aが傾斜した際には、各コイルばね45の伸縮により、円筒状本体10の軸芯Yと水道管P1の管軸Xとは同心状態を維持することができる。
その後、後方側の各車輪42aが水道管P1の管内周面1aに当接しつつ、前方側の各車輪42aが隙間Sを通過して当該隙間Sの前方側脇に当接すると、前方側の各車輪42aに対応するコイルばね45が収縮して当該前方側脇を乗り越え、当該前方側の各車輪42aは水道管P2の管内周面2aに押し付けられる。
そして、図9(c)に示すように、当該後方側の各車輪42aが隙間Sを通過して当該隙間Sの径方向内方側に位置すると、当該後方側の各車輪42aに対応する各コイルばね45が伸長するとともに、前方側の各車輪42aに対応する各コイルばね45が若干収縮して、台車部43の本体部43aが軸芯Y及び管軸X方向に対して後ろ下がり状に若干傾斜する。この状態では、後方側の各車輪42aの前方に位置する前方側の各車輪42aは水道管P2の管内周面2aに当接している。
従って、この台車部43の本体部43aが傾斜した際には、各コイルばね45の伸縮により、円筒状本体10の軸芯Yと水道管P2の管軸Xとは同心状態を維持している。その後、前方側の各車輪42aが水道管P2の管内周面2aに当接しつつ、後方側の各車輪42aが隙間Sを通過して当該隙間Sの前方側脇に当接すると、後方側の各車輪42aに対応するコイルばね45が収縮して当該前方側脇を乗り越えて、当該後方側の各車輪42aは水道管P2の管内周面2aに押し付けられる。
なお、上述の台車部43の本体部43aが傾斜した際には、本体部43aは、本体部43aの貫通孔43Aに挿通されたボルト47の雄ネジ軸(図示せず)及び車輪取付け部41の延出部41Bのガイド孔41Eに挿通された軸部45aにより径方向に移動案内され、しかも、車輪取付け部41の延出部41Bに対してピッチング方向(軸芯Y方向)での設定角度未満の傾動は許容しながら、設定角度以上傾斜しないように規制されている。なお、設定角度は、例えば、本体部43aが、車輪取付け部41の延出部41Bに対して傾動した場合でも、当該本体部43aと延出部41Bとが当接せず、コイルばね45が破損或いは離脱しない程度の角度に設定される。
これらにより、各台車部43に設けられた二つのコイルばね45により各台車部43の全体を円筒状本体10の径方向外方側に移動付勢させることができることに加えて、さらに、水道管P1,P2の管内周面1a,2aにおける隙間Sやライニング層等の凹凸部を通過する際等において、各二輪並列型の車輪42の各車輪42aが円筒状本体10の径方向内方側や径方向外方側に個別に移動し、台車部43が円筒状本体10の軸芯Yに対して傾動した場合でも、台車部43において当該各車輪42aが支持される部位に対応して設けられた各コイルばね45が個別に伸縮することで、台車部43を介して当該各車輪42aを水道管P1,P2の管内周面1a,2aに当接させた状態となるように、個別に円筒状本体10の径方向内方側及び径方向外方側に適切に移動させることができる。従って、台車部43が円筒状本体10の軸芯Yに対して傾動した場合でも、当該傾動をコイルばね45により良好に吸収して、円筒状本体10の傾動を防止することができ、円筒状本体10の軸芯Yを確実に水道管P1,P2の管軸Xと同心状態に維持することができる。
よって、接続管32による走行操作により、円筒状本体10の軸芯Y方向における挿入先端側の側部に配置される走行機構40の各車輪42aを、水道管P1,P2の継手部Bに脱落することなく確実に通過させることができ、しかも、走行操作中、継手部Bの通過中、更には、継手部Bを通過した後、環状止水バッグ20Aの継手部Bの管軸X方向両側脇に配設した際に、水圧試験機Aの円筒所本体10の軸芯Yと水道管P1,P2の管軸Xとを確実且つ簡便に同心状態に維持することができる。
次に、図10に示すように、バッグ内注入管33からの圧縮空気を注入用金具21を介して内径側から両環状止水バッグ20A内に注入する。これに伴い、両環状止水バッグ20Aは、内径部分及び軸芯Y方向の両端部は略拡径せずに、外径部分のみが指向性を備えた状態で外径側に効率よく膨出し、円筒状本体10の外周面11の軸芯Y方向両側部に、水道管P1,P2の継手部Bに対して軸芯Y方向の両側方に偏位した管内周面1a,2aとの間をそれぞれ止水する状態にまで拡径操作され、止水状態に拡径操作された両環状止水バッグ20Aと円筒状本体10の外周面11及び水道管P1,P2の管内周面1a、2aとで環状密封空間Vを形成することができる。
続いて、両環状止水バッグ20Aを止水状態に拡径操作した状態で、両環状止水バッグ20Aと円筒状本体10の外周面11及び水道管P1,P2の管内周面1a,2aとで形成される環状密封空間V内に、水供給部30の突出管31及び接続管32から水圧試験用の水Wを供給して充填しつつ、当該環状密封空間V内から排気管34を介して空気Qを排気する。そして、当該環状密封空間V内に水Wが所定の水圧になるまで充填して、所定時間経過した後に、水道管P1,P2の継手部Bの水密状態を実現する弾性シール材4周辺からの漏水の有無を検査することができる。
従って、両環状止水バッグ20Aを止水状態に拡径操作する際には、円筒状本体10の外周面11と水道管P1,P2の管内周面1a,2aとの間隔が自動的に周方向において均一或いは略均一となり、各コイルばね45による各車輪42aの移動付勢により円筒状本体10の軸芯Yと水道管P1,P2の管軸Xとが自動的に同心状態に維持されているので、両環状止水バッグ20Aにより水道管P1,P2の管内周面1a,2aを周方向において均一に押圧することができ、両環状止水バッグ20Aの外周面と水道管P1,P2の管内周面1a,2aとの間の止水状態を安定させ、確実な止水を行うことができる。
検査終了後、環状止水バッグ20A内の圧縮空気をバッグ内注入管33を介して排出し、環状止水バッグ20Aを縮径状態にして、水圧試験機Aを水道管P1,P2内を走行操作させて、外部に搬出する。
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態では、付勢部としてのコイルばね45を、二輪並列型の車輪42の各車輪42aに個別に対応するように配設したが、例えば、図11に示すように、コイルばね45を当該二輪並列型の車輪42を支持する台車部43に対応するように配設することもできる。
具体的には、車輪取付け部41の延出部41Bに、軸芯Y方向の中央部において径方向外方側から径方向内方側に貫通する貫通孔41Dを形成し、当該貫通孔41Dの軸芯Y方向の両側に当該貫通孔41Dよりも小径のガイド孔41Eを形成する。貫通孔41Dはボルト47を挿通可能な内径に形成するが、貫通孔41Dにおける延出部41Bの径方向外方側の部位は、コイルばね45を挿通可能な若干大径の段部41Fを形成し、当該段部41Fにボルト47を挿通した状態のコイルばね45の一端側を当接支持する。
一方で、台車部43の本体部43aに、軸芯Y方向の中央部において径方向外方側から径方向内方側に貫通する貫通孔43Aを形成し、当該貫通孔43Aはボルト47を挿通可能な内径に形成するが、貫通孔43Aにおける本体部43aの径方向内方側の部位は、コイルばね45を挿通可能な若干大径の段部43Cを形成し、当該段部43Cにボルト47を挿通した状態のコイルばね45の他端側を当接支持する。
また、本体部43aの径方向内方側の面において貫通孔43A(段部43C)の軸芯Y方向の両側には、延出部41Bのガイド孔41Eに対応する位置に、径方向内方側に突出する状態で軸部45aが固設され、ボルト47を本体部43aの貫通孔43A及び延出部41Bの貫通孔41Dに挿通させ、且つ、両軸部45aを両ガイド孔41Eに挿入した状態で、当該ボルト47にナット48を螺合させ締め付ける。
これにより、各走行機構40における二輪並列型の車輪42を支持する台車部43を一つのコイルばね45により円筒状本体10の径方向外方側に移動付勢する構成とすることができる。また、上述の台車部43の本体部43aが傾斜した際には、本体部43aは、本体部43aの貫通孔43Aに挿通されたボルト47の雄ネジ軸(図示せず)及び車輪取付け部41の延出部41Bのガイド孔41Eに挿通された軸部45aにより径方向に移動案内され、しかも、コイルばね45の伸縮による車輪取付け部41の延出部41Bに対してピッチング方向(軸芯Y方向)での設定角度未満の傾動は許容しながら、設定角度以上傾斜しないように規制されている。
(B)上記実施形態では、付勢部をコイルばね45により構成したが、各車輪42aを円筒状本体10の径方向外方側に移動付勢して水道管P1,P2の管内周面1a,2aに当接させ、水道管P1,P2の管軸Xと円筒状本体10の軸芯Yとを同心状態に維持することができる構成であれば、その他の構成を採用することもできる。例えば、ダンパーにより構成することもできる。
(C)上記実施形態では、各走行機構40の車輪を、軸芯Y方向に二輪並列配置した二輪並列型の車輪42により構成したが、軸芯Y方向に三輪以上並列配置させた複数輪並列型の車輪により構成してもよく、また、一輪のみ配置する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、各走行機構20の二輪並列型の車輪42における前方側の各車輪42a(周方向に四箇所)を軸芯Y方向で同一位置に配設(水道管P1,P2の同一横断面上に位置するように配設)し、後方側の各車輪42a(周方向に四箇所)を軸芯Y方向で同一位置に配設(水道管P1,P2の同一横断面上に位置するように配設)した。しかしながら、円筒状本体10の軸芯Yを水道管P1,P2の管軸Xと同心状態に維持することできる構成であれば、前方側の各車輪42aを軸芯Y方向で相対的に前後にずらしたり、後方側の各車輪42aを軸芯Y方向で相対的に前後にずらして配置することもできる。これにより、前方側の各車輪42aや後方側の各車輪42が、水道管P1,P2の継手部Bに形成された隙間Sに嵌り込むことを良好に防止することができる。
(D)上記実施形態では、各走行機構40の二輪並列型の車輪42を、周方向において四箇所配置する構成としたが、水道管P1,P2内を良好に走行させることができ、円筒状本体10の軸芯Yと水道管P1,P2の管軸Xとを同心状態に維持することができる構成であれば、当該二輪並列型の車輪42を、周方向において三箇所、或いは、五箇所以上配置する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、当該二輪並列型の車輪42を、軸芯Y方向視で、上半側部位に二箇所配置し且つ下半側部位に二箇所配置したが、水道管P1,P2内を良好に走行させることができ、円筒状本体10の軸芯Yと水道管P1,P2の管軸Xとを同心状態に維持することができる構成(周方向において少なくとも三箇所以上配置)であれば、上半側部位への配置数及び下半側部位への配置数は適宜変更することができる。
さらに、上記実施形態では、軸芯Y方向視で、周方向において、上半側部位の車輪42aを垂線に対して対称となる位置に配置し、下半側部位の車輪42aを垂線に対して対称となる位置に配置するとともに、上半側部位の車輪42aと下半側部位の車輪42aとを軸芯Yに対して対称となる位置に配置したが、このような配置に加えて、上半側部位及び下半側部位の一方又は両方に車輪42aを追加で配置する構成としてもよい。また、このような配置にこだわらずに、上半側部位の車輪42aのみ垂線に対して対称となる位置に配置したり、下半側部位の車輪42aのみ垂線に対して対称となる位置に配置したりすることもでき、これら垂線に対して対称とならないように車輪42aを配置することもできる。なお、上述のように垂線に対して対称となる位置に配置する際には、垂線に対して成す角度は適宜変更することができる。
(E)上記実施形態では、各走行機構40には車輪取付け部41を上下一対設け、当該車輪取付け部41の円弧部41aを上下一対設けたが、当該円弧部41aを環状に構成して、当該車輪取付け部41及び円弧部41aを一つの環状部材により構成することもできる。
(F)上記実施形態では、環状止水手段としての環状止水バッグ20Aを、円筒状本体10の軸芯Y方向両端部の外周面11にそれぞれ配置する構成としたが、環状止水手段として円筒状本体10の外周面11の軸芯Y方向における中央部に設けた弾性筒体により構成し、当該弾性筒体を拡径操作して、当該拡径操作された弾性筒体の外周面により水道管P1,P2の継手部Bの隙間Sを密封して、弾性筒体の外周面と水道管P1,P2の管内周面1a,2aとにより環状密封空間Vを形成する構成としてもよい。また、上述の環状止水バッグ20Aを円筒状本体10の軸芯Y方向の外周面11の一端側に配置し、このような円筒状本体10を備えた水圧試験機Aを一対用いて、水道管P1,P2のそれぞれから挿入し継手部Bの上流側及び下流側に配置した状態で、一対の水圧試験機Aの環状止水バッグ20Aを拡径操作する構成としてもよい。
(G)上記実施形態では、環状止水バッグ20A内に圧縮空気を注入したが、環状止水バッグを良好に縮径状態と拡径状態とに変更操作できる構成であれば、注入する流体としては空気等の気体であっても、水等の液体であってもよい。
(H)上記実施形態では、流体管として水道管P1及び水道管P2を対象とし、継手部Bとして挿口管部1及び受口管部2の嵌合接続箇所における弾性シール材4の水密状態を検査したが、例えば、流体管としてその他の流体を通流可能なガス管等を対象とし、また、例えば、継手部Bとして、フランジ接続箇所における弾性シール材の水密状態を検査したり、挿口管部1及び受口管部2の嵌合接続箇所における弾性シール材が押し輪により押圧固定される構成において、当該弾性シール材の水密状態を検査する構成とすることもできる。
(I)上記実施形態では、水圧試験機Aにより、水道管P1と水道管P2とを同一の管軸Xで接続する継手部Bの水圧試験を行う構成としたが、水道管P1と水道管P2とが継手部Bにて若干屈曲している場合でも、上記一対の環状止水バッグ20Aを備えた水圧試験機Aにより、当該継手部Bの水圧試験を行うことができる。即ち、継手部Bよりも挿入先端側に位置する水道管P2に関しては、挿入先端側に位置する走行機構40において周方向に三箇所以上配設された各車輪42が付勢部により当該水道管P2の管内周面2aに周方向に均等に移動付勢されて、水道管P2の管軸と環状止水バッグ20Aの軸芯とが同心状態(環状止水バッグ20Aの外周面が水道管P2の管内周面2aに押圧される箇所において同心状態)となり、また、継手部Bよりも挿入後端側に位置する水道管P1に関しては、挿入後端側に位置する走行機構40の各車輪42が付勢部により当該水道管P1の管内周面1aに周方向に均等に移動付勢されて、水道管P1の管軸と環状止水バッグ20Aの軸芯とが同心状態(環状止水バッグ20Aの外周面が水道管P1の管内周面1aに押圧される箇所において同心状態)となることで、両環状止水バッグ20aにより水道管P1,P2の管内周面1a,2aを周方向において均一に押圧することができ、環状止水バッグ20Aの外周面と水道管P1,P2の管内周面1a,2aとの間の止水状態を安定させ、確実な止水を行うことができる。
以上説明したように、環状止水手段(円筒状本体)の軸芯と流体管の管軸とを迅速且つ簡便に同心状態に維持することができ、環状止水手段による管内周面との間の止水状態を安定させ確実な止水を行うことができる水圧試験機を提供することができる。
1 挿口管部(水道管)
1a 管内周面
2 受口管部(他の水道管)
2a 管内周面
10 円筒状本体
11 外周面
11a バッグ装着部位
11e 取付部位(両バッグ装着部位の軸芯方向中央側)
20 環状止水手段
20A 環状止水バッグ(環状止水手段)
30 水供給部
31 突出管(取付部材)
32 接続管(操作棒)
40 走行機構
41 車輪取付け部
41A 円弧部(車輪取付け部)
41B 延出部(車輪取付け部)
41E ガイド孔(移動ガイド部、傾斜規制部)
42 二輪並列型の車輪(複数輪並列型の車輪)
42a 車輪
43 台車部
43A 貫通孔(移動ガイド部、傾斜規制部)
43a 本体部(台車部)
44 移動ガイド部
45 コイルばね(付勢部)
45a 軸部(移動ガイド部、傾斜規制部)
46 傾斜規制部
47 ボルト(移動ガイド部、傾斜規制部)
A 水圧試験機
B 継手部
P1 水道管(流体管)
P2 他の水道管(流体管)
S 隙間
X 管軸(流体管)
Y 軸芯(円筒状本体)
V 環状密封空間
W 水圧試験用の水

Claims (8)

  1. 流体管内に搬入可能な円筒状本体と、前記流体管の継手部の内周面側に水圧試験用の環状密封空間を形成する状態にまで拡径操作可能な環状止水手段と、前記環状止水手段の拡径操作によって形成された環状密封空間内に水圧試験用の水を供給する水供給部と、前記円筒状本体の軸芯方向両側部に配置される一対の走行機構と、を備えた水圧試験機であって、
    夫々の記走行機構には、軸芯方向視で少なくとも前記円筒状本体の周方向の三箇所に分散配置され、夫々が前記軸芯方向に沿って二輪以上並列される複数輪並列型の車輪と、前記円筒状本体に固定された車輪取付け部と、前記車輪取付け部に対して傾動可能に接続され、前記車輪を支持する台車部と、前記円筒状本体の径方向に沿った前記車輪取付け部と前記台車部との間に配置され、前記台車部を前記円筒状本体の径方向外方側に移動付勢して前記車輪を前記流体管の管内周面に当接させ、前記流体管の管軸と前記円筒状本体の軸芯とを同心状態に維持する付勢部とが備えられている水圧試験機。
  2. 夫々の記走行機構の前記車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所以上配設され、
    前記上半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の軸芯を通る垂線に対して対称となる位置に配設され、
    前記下半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の軸芯を通る垂線に対して対称となる位置に配設されてなる請求項1に記載の水圧試験機。
  3. 夫々の記走行機構の前記車輪が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の周方向における上半側部位及び下半側部位にそれぞれ二箇所以上配設され、
    前記上半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪と、前記下半側部位に配設される前記車輪のうち少なくとも一部の車輪とが、軸芯方向視で、前記円筒状本体の軸芯に対して対称となる位置に配設されてなる請求項1又は2に記載の水圧試験機。
  4. 前記台車部と前記車輪取付け部との間には、前記車輪取付け部に対して前記台車部を前記円筒状本体の径方向外方側に移動自在に移動案内する移動ガイド部が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の水圧試験機。
  5. 前記付勢部が、少なくともコイルばね及びダンパーの何れか一方からなり、
    前記付勢部が、前記台車部に支持される前記複数輪並列型の車輪の各車輪に対応するように複数配設されてなる請求項1〜4の何れか一項に記載の水圧試験機。
  6. 記台車部と前記車輪取付け部との間には、前記車輪取付け部に対する前記台車部のピッチング方向での設定角度以上の傾動を阻止する傾斜規制部が設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載の水圧試験機。
  7. 前記環状止水手段が、前記円筒状本体の外周面の軸芯方向両側部に配備され、前記流体管の継手部に対して軸芯方向の両側方に偏位した管内周面との間をそれぞれ止水する状態にまで拡径操作可能な一対の環状止水バッグから構成されているとともに、前記水供給部が、前記円筒状本体の両バッグ装着部位の軸芯方向中央側において前記円筒状本体の内周面から径方向内方側に突出し且つ前記円筒状本体の内周面と外周面とを貫通する突出管と、前記円筒状本体の径方向内方側から前記突出管に接続可能な接続管とを備え、前記接続管及び前記突出管を介して前記流体管の外部から前記環状密封空間内に水圧試験用の水を供給可能に構成され、
    前記突出管が、前記流体管内に搬入された前記円筒状本体を前記流体管の管軸方向に沿って走行操作可能な操作棒の取付部材として兼用され、前記接続管が、前記操作棒として兼用されてなる請求項1からの何れか一項に記載の水圧試験機。
  8. 前記突出管が、軸芯方向視で、前記円筒状本体の下半側部位に配設されてなる請求項に記載の水圧試験機。
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