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JP6148095B2 - 遠隔操作システム - Google Patents
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Description

本発明は、車載機器を遠隔操作する遠隔操作システムに関する。
従来、電子キーに加速度センサを設け、加速度センサの出力信号から、電子キーに発生する動きを判定し、その判定結果により車両を制御する技術が周知である(特許文献1等参照)。特許文献1は、電子キーに発生する動き(歩調等)から、電子キーの携帯者を識別し、ユーザごとに車両環境(座席位置やオーディオ設定等)を設定する技術である。
特開2011−57156号公報
特許文献1の応用例として、例えば、ユーザが身体を使って行う特定の動作を電子キーの加速度センサで検出し、その動作が正当であれば、車両の遠隔操作が許可又は実行される遠隔操作システムが検討されている。この遠隔操作システムにおいては、電子キーに発生する動きを精度よく判定する必要がある。即ち、電子キーに発生する動きが、車両を遠隔操作するときのユーザ操作による動きなのか、又は通常持ち歩くときに発生する動きなのかを精度よく判定する必要があった。
本発明の目的は、電子キーに発生する動きを精度よく判定することができる遠隔操作システムを提供することにある。
前記問題点を解決する遠隔操作システムは、電子キーに設けられた動作検出部の検出信号を基に、車載機器の遠隔操作を目的とした動きが当該電子キーにおいて発生したか否かを判定し、その判定結果を基に前記車載機器を遠隔操作する構成において、車両から、前記電子キーに応答を返信させるための車両電波を間欠送信させる車両電波送信実行部と、前記車両電波を前記電子キーが受信したとき、又は当該車両電波に応答して前記電子キーが返すキー電波を前記車両が受信したとき、受信電波の受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、前記遠隔操作の開始と終了との間の受信信号強度の変化量が閾値以内か否かを判定する受信信号強度変化量判定部と、前記受信信号強度変化量判定部の判定結果を基に、前記遠隔操作の可否を設定する操作可否設定部とを備えた。
本構成によれば、ユーザ動作を電子キーの動作検出部で監視することにより車載機器を遠隔操作するにあたり、ユーザ動作が規定の動作をとるか否かを判定するとともに、遠隔操作の開始と終了との間の受信信号強度の変化量が閾値以内となるか否かを判定する。そして、ユーザ動作が遠隔操作の規定の動きをとりつつ、この変化量が閾値以内に収まるときのみ、遠隔操作が許可される。このため、遠隔操作がその場で立ち止まって行われるときのみ、車載機器の遠隔操作が許可されるので、例えば車両に単に近づいたり車両から離れたりするとき、仮にユーザ動作が遠隔操作の規定の動きとなってしまっても、車載機器が作動することはない。よって、ユーザ動作を電子キーの動作検出部で監視して車載機器を遠隔操作するにあたり、車載機器の誤操作を生じ難くすることが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記受信信号強度測定部は、前記車両電波を前記電子キーで受信したときの受信信号強度を測定することが好ましい。この構成によれば、車両から送信される車両電波で受信信号強度を測定することが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記車両電波送信実行部は、前記電子キーとの間でID照合が成立すると判断されても、前記車両電波を定期又は不定期で継続的に送信することが好ましい。この構成によれば、受信信号強度の変化量の判定に必要な電波を、車両から継続して出し続けることが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記受信信号強度変化量判定部は、前記遠隔操作の終了後、次に前記車両から定期送信される前記車両電波に基づき計測される受信信号強度を、遠隔操作終了後の受信信号強度として取得することが好ましい。この構成によれば、受信信号強度が安定してから、操作終了後の受信信号強度を測定するので、受信信号強度の変化量の正当性の判定を、精度よく行うことが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記電子キーは、前記遠隔操作の終了後、前記受信信号強度の変化量が閾値よりも大きくなるとき、又は遠隔操作終了後の受信信号強度を取得できないとき、以降、電波送信の動作を実行しないことが好ましい。この構成によれば、電子キーの不要な電波送信動作が抑制されるので、電池の長寿命化に有利となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記電子キーは、前記遠隔操作の開始を通知する操作開始通知を前記車両に送信する操作開始通知部を備えることが好ましい。この構成によれば、電子キーは遠隔操作が開始されたことを車両に通知するので、車両は遠隔操作の開始を的確に把握することが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記車両は、前記操作開始通知を受信すると、前記車両電波のポーリング周期を通常よりも早くするポーリング周期切替部を備えることが好ましい。この構成によれば、遠隔操作の終了後、車両電波を直ぐに電子キーが受信できることになる。よって、受信信号強度の変化量の判定を、早期の段階で完了することが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記ポーリング周期切替部は、前記ポーリング周期を早くした後、一定時間が経過したとき、前記電子キーから操作終了通知を受信したとき、又は前記電子キーから操作中止通知を受信したとき、当該ポーリング周期を元の値に戻すことが好ましい。この構成によれば、早くしたポーリング周期を好適なタイミングにおいて元の値に戻すことが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記電子キーは、前記遠隔操作の終了を通知する操作終了通知を前記車両に送信する操作終了通知部を備えることが好ましい。この構成によれば、電子キーは遠隔操作が終了したことを車両に通知するので、車両は遠隔操作の終了を的確に把握することが可能となる。
前記遠隔操作システムにおいて、前記車両電波送信実行部は、前記電子キーから前記操作終了通知を受信すると、直ちに前記車両電波を送信することが好ましい。この構成によれば、遠隔操作の終了後、車両電波を直ぐに電子キーが受信できることになる。よって、受信信号強度の変化量の判定を、早期の段階で完了することが可能となる。
本発明によれば、遠隔操作システムにおいて、電子キーに発生する動きを精度よく判定することができる。
第1実施形態の遠隔操作システムの構成図。 遠隔操作システムの通信シーケンス図。 遠隔操作時の動作検出部の検出信号の変化図。 (a)〜(c)は、受信信号強度の変化量の例示図。 第2実施形態の遠隔操作システムの構成図。 遠隔操作システムの通信シーケンス図。 第3実施形態の遠隔操作システムの構成図。 遠隔操作システムの通信シーケンス図。 第4実施形態の遠隔操作システムの構成図。 遠隔操作システムの通信シーケンス図。
(第1実施形態)
以下、遠隔操作システムの第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、電子キー2と無線によりID照合を実行する電子キーシステム3を備える。電子キーシステム3は、車両1からの通信を契機に狭域無線(通信距離:数m)によりID照合を実行するキー操作フリーシステムである。以降、キー操作フリーシステムにおけるID照合の通信を例として「スマート通信」と記し、ID照合を例として「スマート照合」と記す。
車両1は、電子キー2との間で各種照合を実行する照合ECU(Electric control unit)4と、車載電装品の電源を管理するボディECU5と、エンジン7の動作を制御するエンジンECU6とを備える。これらECUは、車内の通信線8を通じて電気接続される。照合ECU4のメモリ9には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDが書き込み保存されている。車両1は、車外の電子キー2に電波を送信する車外送信機10と、車内の電子キー2に電波を送信する車内送信機11と、電子キー2から送信される電波を受信する車両受信機12とを備える。これら無線機は、照合ECU4に接続される。車外送信機10及び車内送信機11が送信する電波は、LF(Low Frequency)帯の電波が好ましい。車両受信機12が受信する電波は、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波が好ましい。ボディECU5は、車両ドアを施解錠するドアロック機構13の動作を制御する。照合ECU4には、車両1の電源状態(IGオフ、ACCオン、IGオン、エンジンスタート)を切り替える際に操作するエンジンスイッチ14が接続されている。エンジンスイッチ14は、運転席に配設された例えばプッシュモーメンタリ式スイッチからなる。
電子キー2は、電子キー2の動作を制御するキー制御部15と、車両1から送信された電波を受信可能な受信部16と、車両1に電波を送信可能な送信部17とを備える。受信部16及び送信部17は、キー制御部15に接続される。キー制御部15のメモリ18には、キー固有のIDである電子キーIDが書き込み保存されている。
車外送信機10がリクエスト信号SrqをLF送信して車両周囲に車外通信エリアを形成するとき、電子キー2が車外通信エリアに進入してリクエスト信号Srqを受信すると、電子キー2は車外におけるスマート通信(車外スマート通信)を開始して、ID信号Sidを車両1にUHF送信する。具体的には、車外送信機10から送信されたウェイク信号を電子キー2が受信すると、電子キー2が起動してアックを返信し、続く通信課程において、車両コード照合、チャレンジレスポンス認証、電子キーID照合等の各種照合を実行する。車両コード照合は、車両1の固有IDである車両コードを電子キー2に送信し、電子キー2に車両コードを認証させる照合である。チャレンジレスポンス認証は、送信の度にコードが毎回変わるチャレンジコードを車両1から電子キー2に送信し、電子キー2においてチャレンジコードを電子キー2の暗号鍵に通してレスポンスコードを演算させて、これを車両1に返信させ、車両1において同様に演算したレスポンスコードにより、電子キー2のレスポンスコードの正当性を確認する照合である。電子キーID照合は、電子キー2に登録された電子キーIDの正当性を確認する照合である。照合ECU4は、これら照合が成立することを確認すると、車外のスマート照合(車外スマート照合)が成立したと判断し、ボディECU5による車両ドアの施解錠を許可/実行する。
電子キー2が車内に進入すると、車外送信機10に代えて、今度は車内送信機11がリクエスト信号Srqを送信する。照合ECU4は、車内通信エリアに進入した電子キー2との間で、車外と同様のスマート照合(車内スマート照合)を行い、この照合が成立すれば、運転席に配設されたエンジンスイッチ14による電源遷移操作(エンジン始動操作)を許可する。
電子キーシステム3は、電子キー2を携帯したユーザが実行する特定の動き(身体を使った特徴的な動きを伴う操作行為)を、電子キー2に内蔵した動作検出部19で読み取ることにより、車載機器を操作可能とする遠隔操作機能(遠隔操作システム20)を備える。遠隔操作システム20は、車両1(車外送信機10)から送信された車両電波Sviを電子キー2で受信した際の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定し、ユーザの動きを伴う遠隔操作が規定の動作をとりつつ、ユーザ操作の開始と終わりとで車両電波Sviの受信信号強度の変化量Kxが閾値Kr以下であれば、遠隔操作がその場で行われたとして、車載機器の操作を許可する。また、本例の遠隔操作システム20は、受信信号強度の変化量Kxと閾値Krとを比較する受信信号強度判定を電子キー2側で行うものでもある。
ユーザによる特徴的な動きを伴う操作行為は、車両1の近傍において、例えばかかとを上げて地面に落とす行為を、所定時間内に複数(例えば3回)繰り返す操作がある。このときにユーザが行う動きが動作検出部19で監視される。また、遠隔操作の操作対象は、例えば車両1のスライドドア等がある。これは、例えば両手が荷物で塞がっているときには、手でスライドドアを開操作することができないので、手が使えなくてもスライドドアを開操作したいニーズに対応するためである。
動作検出部19は、例えば加速度センサ(Gセンサ)であることが好ましい。動作検出部19は、電子キー2に発生する動き(加速度)を常時監視し、検出信号をキー制御部15に出力する。なお、動作検出部19は、例えば通常、スリープしており、加速度の変化量が所定値以上となった際に起動するものでもよい。
照合ECU4は、電子キー2の位置を監視するために、車両1(車外送信機10)から車両電波Sviを電子キー2から間欠送信させる車両電波送信実行部21を備える。車両電波Sviは、(a)ウェイク信号のみから構築される信号、(b)ウェイク信号及び車両コードから構築される信号、(c)ウェイク信号、車両コード及びチャレンジコードから構築される信号など、種々の信号が適用可能である。車両電波送信実行部21は、スマート照合が成立していても、車両電波Sviを例えば定期的に継続送信させる。車両電波Sviの送信周期は、ウェイク信号の送信周期と同一でもよいし、又は周期が異なる値(例えば早い周期)をとってもよい。
キー制御部15は、動作検出部19からの検出信号を基に、電子キー2を携帯したユーザの動きの正当性を判定するキー動作判定部22と、受信部16で受信した車両電波Sviの受信信号強度を測定する受信信号強度測定部23と、ユーザ操作の開始と終了とにおける車両電波Sviの受信信号強度の変化量Kxを算出し、この変化量Kxの正当性を判定する受信信号強度変化量判定部24と、キー動作判定部22及び受信信号強度変化量判定部24の各判定結果を基に、ユーザの特徴的な動きを伴う操作行為による車載機器の操作可否を設定する操作可否設定部25とを備える。
受信信号強度変化量判定部24は、ユーザ動作による車載機器の遠隔操作の開始を検出すると、直近に測定した受信信号強度を、遠隔操作開始時の受信信号強度として取得する。受信信号強度変化量判定部24は、ユーザ動作による車載機器の遠隔操作の終了後、次に受信する車両電波Sviに基づき測定された受信信号強度を、遠隔操作終了後の受信信号強度として取得する。操作可否設定部25は、ユーザ動作が正当な動きをとり、かつ遠隔操作の開始と終了との間の受信信号強度の変化量Kxが閾値Kr以内であれば、遠隔操作を許可し、車載機器の操作開始要求として機器制御信号Sdmを送信部17からUHF送信させる。
次に、図2〜図4を用いて、遠隔操作システム20の動作を説明する。
図2に示すように、例えば車両駐車時(車両ドア施錠及びエンジン停止)、車外送信機10が形成する車外通信エリアに電子キー2が進入すると、電子キー2及び照合ECU4の間で車外スマート照合が実行される。電子キー2が正規キーであれば、車外スマート照合が成立する。車両電波送信実行部21は、車外スマート照合成立後も、車両電波Sviの定期送信を継続して実行する。
電子キー2は、車両電波Sviを受信すると、その応答として、キー電波Skeyを送信部17から送信する。キー電波Skeyは、例えばUHF電波であり、例としてアック信号、レスポンスコード、電子キーID等の1つ又は複数から構築される信号である。電子キー2は、車両電波Sviを受信する度、キー電波Skeyを返信する。電子キー2は、車外送信機10から送信された車両電波Sviを受信部16で受信したとき、受信電波の受信信号強度を受信信号強度測定部23で測定し、車両電波Sviを受信する度、受信信号強度計測を実行する。計測された受信信号強度は、最新のデータがメモリ18に保持される。
図3に示すように、ユーザがその場での身体の動きによってスライドドアを開操作するには、例えばかかとを上げて地面に落とす動作を、規定時間Tr内に複数(例えば3回)繰り返す。足を上げてかかとを地面に落とすと、電子キー2が大きく揺れ、動作検出部19は高い加速度データを検出する。キー動作判定部22は、規定時間Tr内に、動作検出部19のセンサ値が閾値Gk以上となる状態が複数回発生すれば、ユーザの動きがスライドドアを開操作のための規定動作であると判定する。
図2に示すように、キー動作判定部22は、動作検出部19のセンサ値が閾値Gk以上に切り替わる1回目の検出時、電子キー2において遠隔操作が開始されたと認識する。このとき、受信信号強度変化量判定部24は、操作開始前の直前に受信した車両電波Svi−aの受信信号強度を、操作開始前の受信信号強度として取得する。
受信信号強度変化量判定部24は、電子キー2における遠隔操作の終了後、次に車両1から定期送信されてくる車両電波Sviの受信に待機する。即ち、電子キー2は、ユーザの遠隔操作が正当に終了しても、次の車両電波Sviを受信するまでは、車両1に機器制御信号Sdmを送信しない。受信信号強度測定部23は、遠隔操作終了後に次に車両から定期送信された車両電波Svi−bを電子キー2において受信すると、その受信信号強度を測定する。受信信号強度変化量判定部24は、この受信信号強度を、遠隔操作終了後の受信信号強度として取得する。
図4(a)に示すように、車両近傍でユーザが立ち止まって車両1を遠隔操作するのであれば、遠隔操作の開始と終了とでは、受信信号強度の変化量Kxが閾値Kr以内に収まるはずである。一方、図4(b),(c)に示すように、ユーザが単に車両1に近づいたり、車両1から離れたりするのであれば、仮にユーザ動作が正当と判定されたとしても、遠隔操作の開始と終了とでは、受信信号強度の変化量Kxが閾値Krを超える可能性が高い。よって、受信信号強度変化量判定部24は、遠隔操作の開始と終了との間の受信信号強度の変化量Kxが閾値Kr以内となるときのみ、ユーザ動作がその場で実行された操作であると判定する。
操作可否設定部25は、ユーザ動作が正当であり、かつ遠隔操作の開始と終了とで受信信号強度の変化量Kxが閾値Kr以内に収まるのであれば、ユーザの遠隔操作を許可する。このとき、操作可否設定部25は、車両電波Sviの受信に対する応答を返信する際、キー電波Skeyに機器制御信号Sdmを含ませて送信する。照合ECU4は、スマート照合が成立することを前提に、電子キー2から機器制御信号Sdmを受信すると、例えばボディECU5にスライドドアを開操作させる。よって、ユーザの両手が仮に荷物で塞がっていても、車両1に近づき、その場でかかとを地面に複数回叩きつければ、スライドドアを開作動させることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)車載機器を遠隔操作するにあたり、ユーザが身体を使った規定動作を行った際、その動きを電子キー2に内蔵した動作検出部19で検出し、ユーザ動作の正当性を判定する。また、遠隔操作開始時に車両電波Sviを電子キー2が受信した際の受信信号強度と、遠隔操作終了時に車両電波Sviを電子キー2が受信した際の受信信号強度との変化量Kxを算出し、変化量Kxが閾値Kr以下であれば、遠隔操作を許可する。このため、遠隔操作がその場で立ち止まって行われるときのみ、車載機器の遠隔操作が許可されるので、例えば車両1に単に近づいたり車両1から離れたりするとき、仮にユーザ動作が規定の遠隔操作の動きをとってしまっても、車載機器が作動することはない。よって、ユーザ動作を電子キー2の動作検出部19で監視して車載機器を遠隔操作するにあたり、車載機器の誤操作を生じ難くすることができる。
(2)車両電波Sviで受信信号強度を測定するので、例えばLF等の周波数の低い電波によって、受信信号強度を安定して測定することができる。
(3)照合ECU4においてスマート照合が成立と判定されても、車両電波Sviの定期送信が継続して実行される。よって、受信信号強度変化の正当性の判定に必要な電波を、車両1から継続して出し続けることができる。
(4)ユーザによる遠隔操作が終了した後、電子キー2は次に車両1から送信される車両電波Sviの受信を待って、機器制御信号Sdmを送信する。即ち、ユーザの遠隔操作が仮に終了しても、次の車両電波Sviを電子キー2を受信して受信信号強度を測定するまでは、機器制御信号Sdmを車両1に送信しない。よって、受信信号強度が安定してから、操作終了後の受信信号強度を測定するので、受信信号強度変化の正当性判定を、精度よく行うのに有利となる。
(5)受信信号強度変化の正当性判定を電子キー2側で判断するので、判定機能を電子キー2に集約できる。
(6)電子キー2は、遠隔操作の終了後、受信信号強度の変化量Kxが閾値Krよりも大きくなるとき、又は遠隔操作終了後の受信信号強度を取得できないとき、以降、電波送信の動作を実行しない。よって、電子キー2の不要な電波送信動作が抑制されるので、電池の長寿命化に有利となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5及び図6に従って説明する。なお、本例は、ユーザの遠隔操作の開始後、車両電波Sviのポーリング周期を切り替える実施例である。よって、第1実施形態と同一部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図5に示すように、キー制御部15は、電子キー2を所持したユーザの遠隔操作が開始されたとき、その旨を通知する操作開始通知Sstを電子キー2から車両1に送信する操作開始通知部26を備える。操作開始通知Sstは、例えばUHF電波で送信される。照合ECU4は、電子キー2から送信された操作開始通知Sstの受信をトリガにして、車両電波Sviのポーリング周期を切り替えるポーリング周期切替部27を備える。ポーリング周期切替部27は、電子キー2から操作開始通知Sstを受信すると、車両電波Sviのポーリング周期を通常よりも早くして、機器制御信号Sdmを電子キー2から早期に受けるようにする。
次に、図6を用いて、遠隔操作システム20の動作を説明する。
図6に示すように、操作開始通知部26は、ユーザの動きを伴う遠隔操作が開始されたことを確認すると、遠隔操作が開始されたことを通知する操作開始通知Sstを、送信部17からUHF送信する。操作開始通知Sstが遠隔操作開始時点から少し遅れて送信されるのは、動き判定に時間を要するからである。ポーリング周期切替部27は、電子キー2から送信された操作開始通知Sstを受信すると、車両電波Sviのポーリング周期を早くする。このため、電子キー2において、車両電波Sviの受信タイミングが早くなるので、機器制御信号Sdmを直ぐに車両1に返信することが可能となる。よって、ユーザの動きを伴う遠隔操作によって車載機器を操作する際の応答性がよくなる。
ポーリング周期切替部27は、車両電波Sviのポーリング周期を早くした後、(a)一定時間が経過したとき、(b)電子キー2からユーザ操作完了信号を受信したとき、(c)電子キー2からユーザ操作中止信号を受信したときなど、車両電波Sviのポーリング周期を元の通常値に戻す。なお、ユーザ操作完了信号やユーザ操作中止信号は、電子キー2がその旨判定したとき、電子キー2から自動送信されてもよいし、ユーザが電子キー2を手動操作することによって送信されてもよい。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(6)に加え、以下の効果を得ることができる。
(7)ユーザによる遠隔操作が開始されたとき、電子キー2から操作開始通知Sstが車両1に送信される。よって、車両1は、電子キー2から操作開始通知Sstを受信することにより、電子キー2において遠隔操作がいつ開始されたのかを的確に把握することができる。
(8)車両1は、電子キー2から操作開始通知Sstを受信すると、車両電波Sviのポーリング周期を早くする。このため、遠隔操作の終了後、車両電波Sviを直ぐに電子キー2が受信できる。よって、受信信号強度変化の正当性判定を、早期の段階で完了するのに有利となる。
(9)早くした車両電波Sviのポーリング周期は、上記の(a)〜(c)のいずれかの条件が満足されたとき、元の通常値に戻される。よって、早くした車両電波Sviのポーリング周期を好適なタイミングにおいて元の値に戻すことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図7及び図8に従って説明する。本例は、ユーザの遠隔操作の終了後、操作終了通知Senを車両1に送信して、車両1に車両電波Sviを直ちに送信させる実施例である。なお、本例も第1及び第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、キー制御部15は、電子キー2を所持したユーザの遠隔操作が終了したとき、その旨を通知する操作終了通知Senを電子キー2から車両1に送信する操作終了通知部28を備える。操作終了通知Senは、例えばUHF電波で送信される。車両電波送信実行部21は、電子キー2から送信された操作終了通知Senを受信すると、電子キー2に車両電波Sviの受信信号強度を計測させるべく、直ちに車両電波Sviを電子キー2に送信する。
次に、図8を用いて、遠隔操作システム20の動作を説明する。
図8に示すように、操作終了通知部28は、ユーザの動きを伴う遠隔操作が終了したことを確認すると、遠隔操作が終了したことを通知する操作終了通知Senを、送信部17からUHF送信する。車両電波送信実行部21は、電子キー2から送信された操作終了通知Senを受信すると、直ぐに車両電波Sviを送信する。このため、電子キー2において、車両電波Sviの受信タイミングが早くなるので、遠隔操作終了後、機器制御信号Sdmを早い時期に車両1に送信することが可能となる。よって、本例も車載機器の制御の応答性の向上に有利となる。
本実施形態の構成によれば、第1及び第2実施形態に記載の(1)〜(9)に加え、以下の効果を得ることができる。
(10)ユーザによる遠隔操作が終了されたとき、電子キー2から操作終了通知Senが車両1に送信される。よって、車両1は、電子キー2から送信された操作終了通知Senを受信することにより、電子キー2において遠隔操作がいつ終了したのかを的確に把握することができる。
(11)車両1は、電子キー2から操作終了通知Senを受信すると、直ちに車両電波Sviを電子キー2に送信(不定期送信)する。よって、受信信号強度変化の正当性判定を、早期の段階で完了するのに一層有利となる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を図9及び図10に従って説明する。本例は、車両電波Sviの受信信号強度判定を車両1側で実行する実施例である。なお、本例も第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、キー制御部15は、電子キー2で計測された車両電波Sviの受信信号強度(受信信号強度データDrssi)を車両1に通知する受信信号強度通知部29を備える。受信信号強度通知部29は、車両電波Sviを受信した際の応答であるキー電波Skeyを車両1に返すとき、キー電波Skeyに受信信号強度データDrssiを付加して送信することにより、いま受信した車両電波Sviの受信信号強度を車両1に通知する。電子キー2は、キー制御部15に操作開始通知部26及び操作終了通知部28を備えることにより、遠隔操作の開始時、操作開始通知Sstを車両1に送信可能であり、遠隔操作の終了時、操作終了通知Senを車両1に送信可能である。
照合ECU4は、車両電波Sviの受信信号強度判定を車両1側で行うため、受信信号強度変化量判定部24及び操作可否設定部25を備える。受信信号強度変化量判定部24は、電子キー2から操作開始通知Sstを受信したとき、操作開始通知Sstを受信する直前に電子キー2から得た受信信号強度を、操作開始時受信信号強度として取得する。受信信号強度変化量判定部24は、操作終了通知Senをトリガに車両1から送信された車両電波Sviを電子キー2が受信したときの受信信号強度を、操作終了後受信信号強度として取得する。
次に、図10を用いて、遠隔操作システム20の動作を説明する。
図10に示すように、電子キー2は、車両1から送信された車両電波Sviを受信すると、受信信号強度測定部23で車両電波Sviの受信信号強度を測定する。受信信号強度通知部29は、車両電波Sviの受信に対する応答としてキー電波Skeyを車両1に返信するとき、電波内に受信信号強度データDrssiを含ませることにより、いま受信した車両電波Sviの受信信号強度を車両1に通知する。電子キー2は、車両電波Sviを受信する度、その受信電波の受信信号強度データDrssiを車両1に通知する。
受信信号強度変化量判定部24は、キー電波Skeyの受信により電子キー2から受信信号強度データDrssiを取得すると、これをメモリ9に記憶する。受信信号強度変化量判定部24は、新たな受信信号強度データDrssiを受信する度、記憶しているデータを新しいものに書き替えて、メモリ9に保持される受信信号強度データDrssiを逐次更新する。
操作開始通知部26は、ユーザの動きを伴う遠隔操作が開始されたことを確認すると、操作開始通知Sstを車両1にUHF送信する。受信信号強度変化量判定部24は、操作開始通知Sstを受信すると、メモリ9に保持しておいた受信信号強度データDrssi、つまり遠隔操作が開始される直前に受信した車両電波Svi−aの受信信号強度を、操作開始前の受信信号強度として取得する。
操作終了通知部28は、ユーザの動きを伴う遠隔操作が正当に終了したことを確認すると、操作終了通知Senを車両1にUHF送信する。車両電波送信実行部21は、操作終了通知Senを受信すると、直ちに車両電波Svi−bを電子キー2に送信する。電子キー2は、この車両電波Svi−bを受信すると、受信電波の受信信号強度を測定し、この受信信号強度データDrssiを、車両電波Svi−bの受信に対する応答のキー電波Skeyに付加して、車両1に送信する。受信信号強度変化量判定部24は、操作終了通知Senを受信してから最初に受信する受信信号強度データDrssiを、操作終了後の受信信号強度として取得する。
受信信号強度変化量判定部24は、操作開始前の受信信号強度と、操作終了後の受信信号強度との変化量Kxを算出し、変化量Kxが閾値Kr以下となるか否かを確認する。操作可否設定部25は、受信信号強度の変化量Kxが閾値Kr以下のとき、ユーザの動きを伴う遠隔操作を許可する。このため、その場でユーザが規定された動きをとるだけで、スライドドアが開作動される。このように、車両1側であっても、受信信号強度判定を精度よく行うことが可能となる。
本実施形態の構成によれば、第1〜第3実施形態に記載の(1)〜(3),(7),(10),(11)に加え、以下の効果を得ることができる。
(12)電子キー2は、車両電波Sviを受信する度、車両電波Sviを受信した際の受信信号強度データDrssiを測定し、これを車両電波Sviの応答であるキー電波Skeyに含めて送信することにより、車両電波Sviの受信信号強度を車両1に通知する。車両1は、電子キー2から受信する操作開始通知Sst及び操作終了通知Senを基に遠隔操作の開始と終了とを把握し、電子キー2から受信した受信信号強度データDrssiを基に、遠隔操作の開始と終了との間の受信信号強度変化の正当性を判定する。よって、車両1側においても遠隔操作の正当性判定を、精度よく行うことができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、遠隔操作時にユーザに課す規定動作は、足を上げて地面を所定回数叩く操作に限定されない。例えば、身体を左右に所定回数振る、足を上下に所定回数振るなど、他の操作に変更可能である。
・各実施形態において、遠隔操作の正当性判定は、車外スマート照合時に実行されることに限らず、例えば車内スマート照合時に実行されてもよい。
・各実施形態において、車両ドアが開状態のときにユーザの遠隔操作が行われると、車両ドアが閉作動してもよい。
・各実施形態において、車両ドアが開動作している最中に遠隔操作が実行されたとき、車両ドアが閉作動を反転開始してもよい。また、これとは逆に、車両ドアが閉動作している最中に遠隔操作が実行されたとき、車両ドアが開作動を反転開始してもよい。
・各実施形態において、スマート通信が確立する前の車両電波Sviのポーリング周期(遅い周期)と、スマート通信確立後の車両電波Sviのポーリング周期(早い周期)とを、各々別の値に切り替えてもよい。
・第2実施形態において、車両1が操作開始通知Sstを受信したときに実行する動作は、ポーリング周期を早くする動作に限定されない。例えば、遠隔操作を車両1において監視していることインジケータやホーンによってユーザに通知することも可能である。また、遠隔操作が開始されたことを単に電子キー2から車両1に伝達するだけの動作としてもよい。
・第3実施形態において、車両1が操作開始通知Sstを受信したときに実行する動作は、車両電波Sviを直ちに電子キー2に送信する動作に限定されない。例えば、遠隔操作が終了したことを単に電子キー2から車両1に伝達するだけの動作としてもよい。
・第4実施形態において、受信信号強度データDrssiは、車両1と電子キー2との間の通信時、常に電子キー2から車両1に送信されることに限定されない。例えば、スマート照合が成立した後の通信のときのみ、受信信号強度データDrssiを車両1に送信してもよい。
・各実施形態において、車載機器の遠隔操作は、例えば車両ドアの施解錠、ドアミラーの格納など、他に変更可能である。
・各実施形態において、車両電波Svi及びキー電波Skeyの周波数は、他の周波数に変更可能である。車両電波Svi及びキー電波Skeyは、同じ周波数の電波でもよい。
・各実施形態において、受信信号強度の測定は、キー電波Skeyを車両1が受信したときの受信電波によって行ってもよい。
・各実施形態において、動作検出部19の検出信号(検出データ)を無線によって車両1に送信し、ユーザ動作の正当性の判定を車両1側で実行してもよい。
・各実施形態において、操作前受信信号強度は、遠隔操作が開始されたときに受信中の電波の受信信号強度でもよい。また、操作後受信信号強度は、遠隔操作が終了したときに受信中の電波の受信信号強度でもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記遠隔操作システムにおいて、前記電子キーは、前記受信信号強度変化量判定部及び操作可否設定部を備え、前記変化量の正当性の判定を、当該電子キー側で実行する。この構成によれば、受信信号強度の変化量判定を電子キーで実行するので、車両には判定結果のみを通知するだけで済む。
(ロ)前記遠隔操作システムにおいて、前記電子キーは、前記受信信号強度により測定された受信信号強度を前記車両に通知する受信信号強度通知部を備え、前記車両は、前記受信信号強度変化量判定部及び操作可否設定部を備え、前記電子キーから受信した前記受信信号強度を基に前記変化量の判定を行うことにより、当該変化量の正当性の判定を、当該車両側で実行する。この構成によれば、受信信号強度の変化量判定を、車両側であっても精度よく行うことが可能となる。
1…車両、2…電子キー、19…動作検出部、20…遠隔操作システム、21…車両電波送信実行部、23…受信信号強度測定部、24…受信信号強度変化量判定部、25…操作可否設定部、26…操作開始通知部、27…ポーリング周期切替部、28…操作終了通知部、Svi(Svi−a,Svi−b)…車両電波、Skey…キー電波、Kx…受信信号強度の変化量、Kr…受信信号強度変化量の閾値、Sst…操作開始通知、Sen…操作終了通知。

Claims (8)

  1. 電子キーに設けられた動作検出部の検出信号を基に、車載機器の遠隔操作を目的とした動きが当該電子キーにおいて発生したか否かを判定し、その判定結果を基に前記車載機器を遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、
    車両から、前記電子キーに応答を返信させるための車両電波を間欠送信させる車両電波送信実行部と、
    前記車両電波を前記電子キーが受信したとき、又は当該車両電波に応答して前記電子キーが返すキー電波を前記車両が受信したとき、受信電波の受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、
    前記遠隔操作の開始と終了との間の受信信号強度の変化量が閾値以内か否かを判定する受信信号強度変化量判定部と、
    前記受信信号強度変化量判定部の判定結果を基に、前記遠隔操作の可否を設定する操作可否設定部とを備え
    前記電子キーは、前記遠隔操作の開始を通知する操作開始通知を前記車両に送信する操作開始通知部を備え、
    前記車両は、前記操作開始通知を受信すると、前記車両電波のポーリング周期を通常よりも早くするポーリング周期切替部を備えたことを特徴とする遠隔操作システム。
  2. 前記ポーリング周期切替部は、前記ポーリング周期を早くした後、一定時間が経過したとき、前記電子キーから操作終了通知を受信したとき、又は前記電子キーから操作中止通知を受信したとき、当該ポーリング周期を元の値に戻すことを特徴とする請求項に記載の遠隔操作システム。
  3. 前記電子キーは、前記遠隔操作の終了を通知する操作終了通知を前記車両に送信する操作終了通知部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作システム。
  4. 前記車両電波送信実行部は、前記電子キーから前記操作終了通知を受信すると、直ちに前記車両電波を送信することを特徴とする請求項に記載の遠隔操作システム。
  5. 前記受信信号強度測定部は、前記車両電波を前記電子キーで受信したときの受信信号強度を測定することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の遠隔操作システム。
  6. 前記車両電波送信実行部は、前記電子キーとの間でID照合が成立すると判断されても、前記車両電波を定期又は不定期で継続的に送信することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の遠隔操作システム。
  7. 前記受信信号強度変化量判定部は、前記遠隔操作の終了後、次に前記車両から定期送信される前記車両電波に基づき計測される受信信号強度を、遠隔操作終了後の受信信号強度として取得することを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の遠隔操作システム。
  8. 前記電子キーは、前記遠隔操作の終了後、前記受信信号強度の変化量が閾値よりも大きくなるとき、又は遠隔操作終了後の受信信号強度を取得できないとき、以降、電波送信の動作を実行しないことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の遠隔操作システム。
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