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JP6160981B2 - 計器の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、車両に関する情報などを表示する計器の製造方法に関する。
車速やエンジン回転数などの情報を表示する車両用計器として、外周位置に指標(数字、目盛)の意匠が施された表示面(メータ表示領域)を有した文字板と、表示面上に配置されて指標を指示する指針と、文字板の表示面を取り囲むように配置される見返し板とを備えた車両用計器が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の車両用計器においては、見返し板には開口部が形成されており、その開口部の内側に文字板の表示面が配置されている。さらに、特許文献1の計器では、見返し板の開口部を、表面にメッキ処理や塗装が施された加飾部(加飾リング、装飾リング)としている。
特開2011−33437号公報
ところで、表示面の装飾性を高めるために、表示面の外周位置(数字指標の上)に、表示面から視認者側に凸形状で、表示面の外周に沿ってリング状の目盛付き導光体を配置した計器がある。これによれば、導光体の形状による指標の立体感、奥行き感や、照明時に導光体の透過光による鮮やかさを得ることができる。
しかしながら、この導光体を備えた計器の組み立てにおいては以下に示す問題がある。それは、導光体が配置された文字板の前面側に見返し板を組み付ける際に、見返し板の開口部が凸形状となっている導光体に干渉し又は乗り上げることで、その開口部が傷ついてしまったり、加飾部の塗装膜が剥がれてしまったりするという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、表示面の外周位置に導光体を配置した計器の製造方法において、見返し板の開口部の見栄えが悪くなるのを防止できる計器の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、表示面を有した文字板と、
前記文字板上における前記表示面の外周位置に配置される導光体と、
開口部を有しその開口部の内側に前記表示面及び前記導光体が位置し、前記表示面及び前記導光体を取り囲むように配置される見返し板とを備えた計器の製造方法であって、
前記文字板上に前記導光体を配置した後、前記導光体及び前記表示面の領域の境界に、前記領域の内外を隔てる隔壁部品を配置する配置工程と、
前記隔壁部品を配置した状態で、前記隔壁部品及び前記隔壁部品で隔てられた前記導光体を前記開口部の間に通して、前記見返し板を組み付ける組付工程と、
前記見返し板の組み付け後に前記隔壁部品を取り外す取外工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、見返し板を組み付ける前に導光体及び表示面の領域の境界に、その領域の内外を隔てる隔壁部品を配置して、この隔壁部品を配置した状態で、見返し板を組み付ける。この際、導光体は、隔壁部品により見返し板の開口部から隔てられているので、見返し板の開口部と導光体との干渉又は乗り上げを防止できる。これにより、見返し板の開口部の見栄えが悪くなるのを防止できる。
車両用計器の斜視図である。 車両用計器の正面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2から見返し板を取り外した状態の図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図3のA部の拡大図である。 図3のB部の拡大図である。 挿入補助用治具の一部の抜き出した図である。 外側筒状部材の下端側の開口端部93と、上端側の開口端部94とを抜き出して、それらを正面から見た図である。 図2のXI−XI線断面図である。 図11のC部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1に、本実施形態の車両用計器1(以下、単に計器という)の斜視図を示している。また、図2に計器1の正面図を示している。なお、図1等の各図面では、後述する挿入補助用治具9も図示しているが、計器1は、挿入補助用治具9が取り外された状態で使用される。
計器1は、車室内の運転席と対向する位置に搭載され、車速やエンジン回転数などの車両に関する計測情報を表示する装置である。また、計器1は、複数のメータ表示領域21(表示面)(図2参照)を有したコンビネーションメータとされている。本実施形態では、左右に並ぶ形で2つの円形状のメータ表示領域21を有している。図2における右側のメータ表示領域21には例えば車速の計測値を表示し、左側のメータ表示領域21には例えばエンジン回転数の計測値を表示する。図1、図2等を参照して先ず計器1の構成を説明する。
計器1は、メータ表示領域21を構成する文字板2を備えている。本実施形態では、左右の2つのメータ表示領域21に対応して2つの文字板2を備える。各文字板2は、例えば透明なポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂等の光透過性を有する薄板にて形成される。文字板2の視認者側である表面の一部領域にメータ表示領域21が形成される。本実施形態ではメータ表示領域21は円形状であるが、円形状の一部が切り欠けられた円弧状であっても良い。
メータ表示領域21には、表示する計測情報の種類に応じた意匠が施されている。具体的には、メータ表示領域21の外周位置には、外周方向(円周方向)に沿って数字指標(車速やエンジン回転数の数字)や目盛指標の意匠部が形成されている。その意匠部は、意匠部以外の文字板2の表面に遮光印刷を施して光の透過性を消失させることによって形成されている。つまり、意匠部は光透過性を有し、文字板2を透過した光によって照明するように構成されている。
メータ表示領域21には指針(図示外)が配置されている。その指針の基部は、メータ表示領域21の中心22に位置し、その基部を中心にして指針の先端が円周方向に回転する。そして、指針の先端が指標の一つを指示することで、計測情報を表示するようになっている。
図2に示すように、各メータ表示領域21の外周位置、具体的には指標(数字指標、目盛指標)の上には、外周方向(円周方向)に沿ってリング状の導光体41(以下凸形状部という)が配置されている。ここで、図4は、図2から見返し板3を取り外した状態を示している。また、図5は、図4のV−V線で切ったときの断面図を示している。また、図6は、図4のVI−VI線で切ったときの断面図を示している。図5、図6に示すように、凸形状部41は導光体4の一部として構成されている。この導光体4は、例えば透明なアクリル樹脂等の光透過性を有する材質で形成されている。したがって、凸形状部41の下に施された指標の意匠が視認者側から視認可能となっている。なお、凸形状部41が本発明における「導光体」に相当する。
また、導光体4は、各メータ表示領域21の外周方向に沿ってリング状に形成されている。その導光体4の外周側には平面状の平面部43が形成され、導光体4の内周側には凸形状部41が形成されている。その凸形状部41は、平面部43の内周側縁部に繋がり、平面部43よりも視認者側(上方)に突出した形状に形成されている。また、凸形状部41は、円周方向に直交する平面で切ったときの断面が略半円状となるように、形成されている。なお、計器1を正面から見たときに、凸形状部41は露出している一方で、平面部43は後述する見返し板3の下側に位置することで露出していない。
また、凸形状部41の表面には、円周方向に沿って一定間隔おきに複数の凸形状の目盛部42が形成されている(図2参照)。その目盛部42は、径方向に細長状に形成されており、目盛指標に相当する部分である。この目盛部42が形成された凸形状部41により、指標の立体感や奥行き感を得ることができる。また、基板7(図3参照)に実装されたLED(図示外)からの光により凸形状部41を照明できるようになっており、この凸形状部41の照明により鮮やかさを得ることができる。
図5、図6に示すように、導光体4の平面部43には、凸形状部41の突出方向と反対側に突出した位置決めピン44が平面部43と一体的に形成されている。その位置決めピン44は平面部43の複数箇所に形成されている。また、文字板2には、位置決めピン44の径と同等の径の複数の貫通孔23が形成されている。そして、各位置決めピン44が各貫通孔23に挿入されることで、導光体4は文字板2に軽圧入固定されている。
図3は、図2のIII−III線で計器1を切ったときの断面図を示している。なお、III−III線は、メータ表示領域21の中心22を通り左右方向に伸びた線である。図3に示すように、文字板2の裏面側には樹脂製のケース6が配置されており、文字板2と導光体4との一体品はそのケース6の前面上に配置されている。具体的には、図5、図6に示すように、ケース6の前面の複数箇所には、位置決めピン44の径よりも大きい径の挿入孔62が形成されている。そして、位置決めピン44がその挿入孔62に挿入されることで、文字板2及び導光体4はケース6に対しては圧入固定ではなく、面内方向に多少のガタを許容する形で固定されている。
図3に示すように、ケース6の裏側には樹脂製のロアケース8(計器1の裏面カバー)が配置されている。そのロアケース8は、ねじでケース6に締結固定されている。ロアケース8の内部には、計器1を作動させるのに必要な各種電子部品を実装した基板7が配置されている。その基板7はねじ等でロアケース8に固定されている。基板7の文字板2側の表面にはLED(図示外)が実装されている。そのLEDは、メータ表示領域21の意匠部(指標)の直下(凸形状部41の直下)に実装されている。また、基板7には、LEDの点灯などを制御するコントローラ(図示外)が実装されている。そのコントローラは、夜間などで車両の照明(ヘッドライト)の点灯と同期して、基板7のLEDを点灯させる。LEDからの光が、メータ表示領域21の意匠部や、凸形状部41を透過することで、それら意匠部、凸形状部41の照明が行われる。なお、基板7の裏面側(文字板2と反対側)には、指針を回動させるムーブメント(図示外)が配置されている。コントローラは、メータ表示領域21に表示する計測値をセンサから取得して、その計測値に応じた位置まで指針が回転するように、ムーブメントを制御する。
図1、図2に示すように、文字板2の前面側には、凸形状部41を含むメータ表示領域21を取り囲むように見返し板3が配置されている。その見返し板3は、ABS樹脂等、遮光性を有する黒色の合成樹脂などから形成されている。見返し板3は、メータ表示領域21(文字板2)や凸形状部41(導光体4)と略同一平面に配置(言い換えると、計器1の正面に配置)される正面部31と、その正面部31の外周から視認者側(前方)に伸びて正面部31を取り囲むように配置される板状の側面部32とを備えている。
正面部31は、図1に示すように正面視で左右方向に長い略矩形状となっている。正面部31には、メータ表示領域21及び凸形状部41に対応した位置に円状の開口部311が形成されている。本実施形態では、2つのメータ表示領域21があるので、2つの開口部311が形成されている。各開口部311の直径は、凸形状部41を含むメータ表示領域21の直径D3、言い換えるとリング状の凸形状部41の外径D3(図4参照)とほぼ同じである。厳密には、開口部311の直径のほうが、凸形状部41の外径D3よりも若干大きく、例えば開口部311と凸形状部41の間の隙間(設計値)は0.3mm程度となっている。そして、その開口部311の内側に、メータ表示領域21及び凸形状部41が配置されている。
また、正面部31のうち開口部311から一定範囲の部分33(以下、加飾リングという)には、開口部311の円周方向に沿ってリング状の加飾が形成されている。具体的には、加飾リング33の表面には、シルバー色の塗装や光沢を有するメッキ調色の塗装が施されている。ここで、図7は、図3のA部の拡大図を示している。図7に示すように、加飾リング33は、正面部31の前面から上方(視認者側)に突出するように、つまり凸形状に設けられている。本実施形態では、加飾リング33は、見返し板3の本体とは別体で形成後、見返し板3の本体に熱溶着により接着されることで、見返し板3の構成要素となっている。なお、加飾リング33の内縁部が開口部311となっている。なお、加飾リング33が本発明における「加飾部」に相当する。
見返し板3は、ケース6に取り付けられている。具体的には、見返し板3の外周部には複数の引っ掛け爪(図示外)が形成されている。また、ケース6の外周部には複数の爪挿入部61(図1、図2参照)が形成されている。そして、見返し板3に形成された引っ掛け爪が爪挿入部61に挿入されて引っ掛かることで、見返し板3はケース6に固定される。
また、図7に示すように、文字板2(メータ表示領域21を除く)及び文字板2に軽圧状態で配置された導光体4(平面部43)は、ケース6の前面と見返し板3(正面部31)の裏面の間で挟み込まれる。つまり、平面部43は、全周に亘って正面部31の裏面により軽圧状態で押さえられている。また、図7に示すように、導光体4の平面部43には、上方(視認者側)に突出した長方体の位置決めピン46が形成されている。また、加飾リング33の裏側には、文字板2側に開口した空間35が形成されている。そして、位置決めピン46が空間35に入り込んでいる。この位置決めピン46は、図4に示すように、各導光体4当たりに1つ形成されている。具体的には、図4から見て左側の導光体4においては左端に位置決めピン46が1つ形成されており、右側の導光体4においては右端に位置決めピン46が1つ形成されている。
さらに、図3のB部の拡大図である図8に示すように、見返し板3の正面部31の複数箇所には裏側に突出する凸部34が形成されている。また、導光体4の平面部43の複数箇所には、平面部43の表面に対して凹んだ凹部45が形成されている。そして、これら凸部34、凹部45が嵌合している。なお、見返し板3が組み付けられた状態では、凸部34、凹部45の嵌合は見えないようになっている。
図4に示すように、凹部45は、導光体4の円周方向に沿って一定間隔おきに複数形成されている。これら凹部45に対応して、凸部34も円周方向に沿って一定間隔おきに複数形成されている。メータ表示領域21の中心22に対して左側の凹部45の個数及び形成位置と、右側の凹部45の個数及び形成位置は略等しくなっている。これにより、仮に、導光体4の凹部45の部分から光が漏れたとしても、メータ表示領域21の左右の意匠バランスが損なわれるのを防ぐことができる。
このように、位置決めピン46が空間35に挿入され、凸部34及び凹部45が嵌合することで、ケース6に対してはガタを許容する形で配置される文字板2及び導光体4の動き(がたつき)が止まる。
次に、計器1の組立方法(製造方法)について説明する。先ず、従来の組み立てにおける問題点を説明する。図7に示すように、凸形状部41の外縁部412(外側の角部)と、加飾リング33の内縁部311(見返し板3の開口部)との隙間100は極小(例えば0.3mm)となっている。そのため、見返し板3を、導光体4及び文字板2の前面側に組み付ける際に、内縁部311が凸形状部41に干渉し又は凸形状部41の上に乗り上がってしまい、内縁部311が傷ついたり、加飾リング33に施された塗装膜が剥がれたりする不具合がある。特に、凸形状部41の表面の複数箇所には、その表面からさらに突出した目盛部42が形成されており、この目盛部42と内縁部311が接触することで、内縁部311の傷つきや塗装膜の剥がれが発生しやすくなる。
この不具合を防止するために、見返し板3の挿入を補助するための挿入補助用治具9(図1参照)を事前に準備する。この挿入補助用治具9は、見返し板3の開口部311の個数分、つまり2個準備する。挿入補助用治具9は例えば樹脂製の円筒状に形成されている。ここで、図9は、図1のIX−IX線で挿入補助用治具9を切ったときの断面を含む挿入補助用治具9の一部の抜き出した図である。
図9に示すように、挿入補助用治具9は、2つの筒状部材91、92を有し、具体的には、外周側に配置される外側筒状部材91と、内周側に配置される内側筒状部材92とを有する。これら筒状部材91、92の中心軸は同軸となっている。また、筒状部材91、92は、下端側は互いに分離されている一方で、上端94で互いに接続されている。外側筒状部材91の厚さは、凸形状部41と開口部311との隙間100(図7参照)の設計値(例えば0.3mm)より薄い又は隙間100と同程度が好ましいが、隙間100より厚くても良い。また、内側筒状部材92の厚さは特に限定されない。
このように、外側筒状部材91単独では薄くて強度が弱くなるおそれがあるが、内側筒状部材92と組み合わせることで、挿入補助用治具9の強度を確保することができる。これにより、見返し板3の組み付け時に、挿入補助用治具9が変形、破損してしまうのを防止できる。
図10は、外側筒状部材91の下端側の開口端部93と、上端側の開口端部94とを抜き出して、それらを正面から見た図である。図11に示すように、下端側の開口端部93の直径D1は、上端側の開口端部94の直径D2よりも大きい。つまり、外側筒状部材91は、下端側の開口端部93から上端側の開口端部94の方にいくにしたがって次第に直径が小さくなる形状を有している。なお、挿入補助用治具9の各高さにおける断面形状はいずれも円状である。また、下端側の開口端部93の直径D1は、凸形状部41の直径D3(図4参照)以上、且つ見返し板3の開口部311の直径以下となっている。なお、挿入補助用治具9が本発明における「隔壁部品」、「筒状部品」に相当する。また、下端側の開口端部93が本発明における「第1開口端部」に相当する。また、上端側の開口端部94が本発明における「第2開口端部」に相当する。
計器1の組み立てにおいては、先ず、ロアケース8の所定位置に基板7を配置した後に、ケース6とロアケース8とをねじにより固定する。次に、ケース6の前面上の所定位置に文字板2を配置する。次に、文字板2上の所定位置に導光体4を配置する。具体的には、図5、図6に示すように、文字板2に形成された貫通孔23及びケース6に形成された挿入孔62に、導光体4の平面部43に形成された位置決めピン44を挿入する形で、導光体4を配置する。この際、上述したように、導光体4は文字板2に対しては軽圧状態で位置決めされるのに対し、導光体4及び文字板2はケース6に対して多少のガタを許容する形で位置決めされる。
次に、事前に準備した各挿入補助用治具9を、メータ表示領域21及び導光体4の凸形状部41の領域の上に配置して、挿入補助用治具9でその領域を覆う(配置工程)。ここで、図11は、図2のXI−XI線で計器1を切ったときの断面図である。また、図12は、図11のC部の拡大図である。配置工程では、図7、図8、図12に示すように、挿入補助用治具9の下端側の開口端部93を文字板2及び導光体4の方に向ける。そして、その開口端部93が、メータ表示領域21及び凸形状部41の領域の境界、つまり凸形状部41の外縁部412上又は外縁部412より外側の外縁部412に隣接した位置(後に隙間100が形成される部分)にくるように、挿入補助用治具9を配置する。つまり、外側筒状部材91の内側にメータ表示領域21及び凸形状部41がくるように、挿入補助用治具9を配置する。なお、外側筒状部材91の厚さが隙間100の設計値よりも薄い場合には、開口端部93を外縁部412より外側の外縁部412に隣接した位置にくるようにしても良いが、外側筒状部材91の厚さが隙間100の設計値よりも厚い場合には、開口端部93を外縁部412上にくるようにする。挿入補助用治具9は、文字板2や導光体4に固定されるわけではなく、単に導光体4や文字板2の上に載せる形で配置される。
このように、配置工程では、外縁部412よりも内側の領域(メータ表示領域21及び凸形状部41の領域)が、外側筒状部材91の外周面911(図12参照)によって、外部から隔てられることになる。なお、図12では、内側筒状部材92の下端が、凸形状部41の内縁部付近に位置しているが、これに限定されるものではない。
次に、挿入補助用治具9を配置した状態で、見返し板3を組み付ける(組付工程)。この際、先ず、挿入補助用治具9の上端側の開口端部94(図1参照)を、見返し板3の開口部311の間に通す。このとき、挿入補助用治具9の形状がテーパー状になっている、つまり開口端部94の直径D2が、下端側の開口端部93の直径D1よりも小さくなっているので、開口部311の間に開口端部94(挿入補助用治具9)を容易に通すことができる。
その後、図12の点線3a、33a(組み付け途中の見返し板や加飾リングを示した線)で示すように、挿入補助用治具9の外周面911を案内面として、その案内面911に沿って見返し板3を文字板2の方に近づけていく。これにより、見返し板3の挿入位置がズレていたとしても、案内面911によって正規の挿入位置に補正をかけることができる。そして、開口部311の間に、挿入補助用治具9で隔てられた凸形状部41を通して、見返し板3の正面部31が文字板2に接触する位置まで見返し板3を挿入する。このとき、挿入補助用治具9によって凸形状部41が隠されているので、加飾リング33の内縁部311(開口部)が凸形状部41に干渉し、又は凸形状部41の上に乗り上がることを防止できる。その結果、加飾リング33の傷つきや塗装膜の剥がれを防止できる。
また、文字板2及び導光体4はケース6に対して面内方向に多少のガタを許容する形で配置されているので、文字板2及び導光体4の配置位置にばらつきがあったとしても、そのばらつきをガタで吸収することができる。その結果、隙間100が狭すぎたり、広すぎたりするのを防止できる。
その後、見返し板3の外周部に形成された引っ掛け爪と、ケース6の外周部に形成された爪挿入部61との嵌合により、見返し板3をケース6に固定する。このとき、図7、図8で説明したように、見返し板3によって、文字板2及び導光体4の動きが止まる。
見返し板3の組み付け後、挿入補助用治具9を文字板2上から取り外す(取外工程)。その後、メータ表示領域21上に指針を取り付ける工程などを経て、計器1の組み立てが完了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、挿入補助用治具9で導光体4の凸形状部41を隠した状態で、見返し板3の組み付けを行っているので、加飾リング33の見栄えが悪くなるのを防止できる。
(変形例)
上記実施形態では、挿入補助用治具9を、外側筒状部材91と内側筒状部材92との2層構造としていたが、一つの筒状部材で構成して良い。この際、この筒状部材の厚さを隙間100(図7参照)の設計値(例えば0.3mm)よりも薄い厚さとする。さらに、例えば、プラスチックフィルムのように、フィルム状の樹脂で挿入補助用治具を構成することで、挿入補助用治具に柔軟性を付与する。
そして、配置工程では、この挿入補助用治具の下端側の開口端部が、凸形状部41の外縁部412より外側の外縁部412に隣接した位置(後に隙間100が形成される部分)にくるように、挿入補助用治具を配置する。これによって、挿入補助用治具によって凸形状部41が完全に隠されることになるので、組付工程の際に、見返し板3の開口部311と凸形状部41の接触をより一層防止できる。加えて、挿入補助用治具は柔軟性を有しているので、開口部311が挿入補助用治具の外周面に引っ掛かることで見返し板3を奥まで挿入できないということを防止できる。また、見返し板3の組み付け後に、挿入補助用治具の下端が隙間100に挟まって取り外せないということを防止できる。さらに、挿入補助用治具を例えば樹脂(プラスチックなど)で構成することで、ある程度の強度を確保することができ、見返し板3の組み付け時に挿入補助用治具が破損してしまうのを防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、円状のメータ表示領域、導光体(凸形状部)の形状に合わせて、断面が円状の挿入補助用治具を採用していたが、メータ表示領域、導光体の形状が円弧状など円状以外の形状である場合には、その形状に合わせて挿入補助用治具の断面形状は円状でなくても良い。
また、上記実施形態では、円筒状の挿入補助用治具を例示したが、円柱状の挿入補助用治具、つまり、内部に空洞を有さない挿入補助用治具を採用しても良い。また、上記実施形態では、円錐の上部側を切り欠いた形状の挿入補助用治具を例示したが、円錐状の挿入補助用治具を採用しても良い。
1 車両用計器
2 文字板
21 メータ表示領域(表示面)
3 見返し板
311 開口部
4 導光体
41 凸形状部
9 挿入補助用治具(隔壁部品)

Claims (7)

  1. 表示面(21)を有した文字板(2)と、
    前記文字板上における前記表示面の外周位置に配置される導光体(41)と、
    開口部(311)を有しその開口部の内側に前記表示面及び前記導光体が位置し、前記表示面及び前記導光体を取り囲むように配置される見返し板(3)とを備えた計器(1)の製造方法であって、
    前記文字板上に前記導光体を配置した後、前記導光体及び前記表示面の領域の境界に、前記領域の内外を隔てる隔壁部品(9)を配置する配置工程と、
    前記隔壁部品を配置した状態で、前記隔壁部品及び前記隔壁部品で隔てられた前記導光体を前記開口部の間に通して、前記見返し板を組み付ける組付工程と、
    前記見返し板の組み付け後に前記隔壁部品を取り外す取外工程と、
    を備えることを特徴とする計器の製造方法。
  2. 前記見返し板は前記開口部に沿うように加飾部(33)を有し、その加飾部の内縁部(311)が前記開口部であることを特徴とする請求項1に記載の計器の製造方法。
  3. 前記隔壁部品は、前記導光体の外径以上、且つ前記開口部の径以下の径を有した筒状部品であり、
    前記配置工程では、前記筒状部品の一方の開口端部である第1開口端部(93)を前記文字板の方に向けて、前記第1開口端部が前記境界に位置するように前記筒状部品を配置し、
    前記組付工程では、前記筒状部品の前記第1開口端部と反対側の開口端部である第2開口端部(94)を前記見返し板の前記開口部の間に通した後、前記筒状部品の外周面に沿って前記文字板の方に前記見返し板を近づけていくことを特徴とする請求項1又は2に記載の計器の製造方法。
  4. 前記第1開口端部の径が、前記導光体の外径以上、且つ前記開口部の径以下であり、
    前記筒状部品は、前記第1開口端部から前記第2開口端部の方にいくにしたがって次第に径が小さくなる形状を有したことを特徴とする請求項3に記載の計器の製造方法。
  5. 前記筒状部品は、前記見返し板を組み付けたときの前記開口部と前記導光体との隙間(100)の設計値よりも薄い厚さを有し、
    前記配置工程では、前記第1開口端部が前記導光体より外側に位置するように前記筒状部品を配置することを特徴とする請求項3又は4に記載の計器の製造方法。
  6. 前記筒状部品は柔軟性を有することを特徴とする請求項5に記載の計器の製造方法。
  7. 前記導光体の表面には凸形状の目盛(42)が形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の計器の製造方法。
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