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JP6163979B2 - 画像検査システム、画像検査方法及び画像検査結果のデータ構造 - Google Patents
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画像検査システム、画像検査方法及び画像検査結果のデータ構造 Download PDF

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Description

本発明は、画像検査システム、画像検査方法及び画像検査結果のデータ構造に関し、特に、欠陥発生率の正確な予測に関する。
従来、印刷物の検品は人手によって行われてきたが、近年オフセット印刷の後処理として、検品を行う装置が用いられている。このような検品装置では、印刷物の読取画像の中から良品のものを人手によって選択して読み取ることにより基準となるマスター画像を生成し、このマスター画像と検査対象の印刷物の読取画像の対応する部分を比較し、これらの差分の程度により印刷物の欠陥を判別している。
しかし、近年普及が進んでいる電子写真などの無版印刷装置は少部印刷を得意としており、バリアブル印刷など毎ページ印刷内容の異なるケースも多く、オフセット印刷機のように印刷物からマスター画像を生成して比較対象とすることは非効率である。この問題に対応するため、印刷データからマスター画像を生成することが考えられる。これにより、バリアブル印刷に効率的に対応可能である(例えば、特許文献1参照)。
また、このような画像の比較検査においては、欠陥であるか正常であるかを判断するため、上述した差分に対して閾値が設けられる。この閾値の設定は経験則等に基づいて手動により行われるが、同一状態の画像であっても閾値によって欠陥と判断されたり正常と判断されたりするため、閾値の設定は非常に重要である。このような閾値の設定を補助するため、閾値の変更に応じて検査結果の表示態様を更新する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)
画像形成装置の状態に基づく欠陥の発生率は、突発的な装置状態の変化を除けば、経時的に緩やかに変化していくと考えられる。従って、特許文献2に開示されているような検査結果の視覚的な表示を応用すれば、例えば、直近の検査結果に基づいて以降の検査結果、即ち欠陥画像の発生確率を予測することが可能となる。
ここで、夫々のページに含まれる画像が多い程、欠陥が発生する画像の母集団が大きいこととなるため、夫々のページにおいて欠陥が発生するか否かの確率は、そのページにおいて形成される画像の量が多い程高くなる。従って、上述したような欠陥画像の発生確率の予測は、過去の検査結果の情報から単純に計算可能なものではなく、出力される画像の内容に基づいて判断されなければ予測の精度が低い。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により画像形成出力の結果を検査するシステムにおいて、欠陥発生率の予測精度を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、紙面上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、画像形成出力された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、画像形成出力するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得する検査結果取得部と、前記読取画像の生成に際して読み取られた画像の画像形成出力における色材の使用量に関する値を示す色材使用量を取得する色材使用量取得部と、前記検査結果及び前記色材使用量に基づき、色材使用量に応じた欠陥率を示す色材使用量別欠陥率情報を生成する解析部と、これから画像形成出力が実行される出力予定画像を構成する各画素の情報に基づき、前記出力予定画像の色材の使用量に関する値を取得し、前記色材使用量別欠陥率情報に基づいて前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を予測する欠陥発生率予測部と、予測された前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率である予測欠陥率を表示するための表示情報を出力する予測欠陥率出力部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、紙面上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査方法であって、画像形成出力された画像が読み取られて生成された読取画像を取得し、画像形成出力するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成し、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得し、前記読取画像の生成に際して読み取られた画像の画像形成出力における色材の使用量に関する値を示す色材使用量を取得し、前記検査結果及び前記色材使用量に基づき、色材使用量に応じた欠陥率を示す色材使用量別欠陥率情報を生成し、これから画像形成出力が実行される出力予定画像を構成する各画素の情報に基づき、前記出力予定画像の色材の使用量に関する値を取得し、前記色材使用量別欠陥率情報に基づいて前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を予測し、予測された前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率である予測欠陥率を表示するための表示情報を出力することを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、紙面上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像を、前記読取画像の検査を行うための検査用画像と比較することにより検査する画像検査システムによって生成される画像検査結果の情報であって、前記読取画像の生成に際して読み取られた画像の画像形成出力における色材の使用量に関する値を示す色材使用量を所定の範囲毎に区切った色材使用量範囲と、複数の前記読取画像についての検査結果に基づいて算出された欠陥率であって、夫々の前記読取画像毎に算出された色材使用率に基づき、前記所定の範囲毎に算出された色材使用率別欠陥率とを含み、前記色材使用率別欠陥率は、算出の対象となった前記所定の範囲に対応する前記色材使用量範囲に関連付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により画像形成出力の結果を検査するシステムにおいて、欠陥発生率の予測精度を向上することができる。
本発明の実施形態に係る検査装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るDFE、エンジンコントローラ、プリントエンジン、検査装置及び後処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る比較検査の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るマスター画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る色材使用率の計算結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査対象のページにおいて発生した欠陥の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る欠陥毎のログ情報を示す図である。 本発明の実施形態に係るページ毎の欠陥ログ情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る欠陥判定用の閾値の設定例を示す図である。 本発明の実施形態に係る色材使用率別欠陥率情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る欠陥率予測動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る欠陥率予測画面の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る欠陥率の差異計算の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る設定閾値別予測欠陥率テーブルの例を示す図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成出力による出力結果を読み取った読取画像とマスター画像とを比較することにより出力結果を検査する検査装置を含む画像検査システムにおいて、検査結果のログ情報に基づいて以降の検査における欠陥発生率を予測する方法について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システムは、DFE(Digital Front End)1、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4を含む。
DFE1は、受信した印刷ジョブに基づいて印刷出力するべき画像データ、即ち出力対象画像であるビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをエンジンコントローラ2に出力する画像処理装置である。また、本実施形態に係るDFE1は、検査装置4による検査結果に基づき、今後実行される印刷ジョブにおいてどの程度欠陥が発生するかの予測を行う。
エンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータに基づいてプリントエンジン3を制御して画像形成出力を実行させる。また、本実施形態に係るエンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータを、プリントエンジン3による画像形成出力の結果を検査装置4が検査する際に参照するための検査用画像の元となる情報として検査装置4に送信する。
プリントエンジン3は、エンジンコントローラ2の制御に従い、ビットマップデータに基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置である。検査装置4は、エンジンコントローラ2から入力されたビットマップデータに基づいてマスター画像を生成する。そして、検査装置4は、プリントエンジン3が出力した用紙を読取装置で読み取って生成した読取画像を上記生成したマスター画像と比較することにより、出力結果の検査を行う画像検査装置である。
検査装置4は、マスター画像と読取画像との比較により出力結果に欠陥があると判断した場合、欠陥として認定されたページを示す情報をエンジンコントローラ2に通知する。これにより、エンジンコントローラ2によって欠陥ページの再印刷制御が実行される。また、検査装置4は、マスター画像と読取画像との比較により得られた検査ログ情報をDFE1に送信する。これにより、DFE1において、検査ログ情報に基づいた欠陥発生率の予測が可能となる。
ここで、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能ブロックを構成するハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る検査装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。図2においては、検査装置4のハードウェア構成を示すが、エンジンコントローラ2及びプリントエンジン3についても同様である。
図2に示すように、本実施形態に係る検査装置4は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、本実施形態に係る検査装置4は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス90を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60、操作部70及び専用デバイス80が接続されている。
CPU10は演算手段であり、検査装置4全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
I/F50は、バス90と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが検査装置4の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが検査装置4に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
専用デバイス80は、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4において、専用の機能を実現するためのハードウェアであり、プリントエンジン3の場合は、画像形成出力対象の用紙を搬送する搬送機構や、紙面上に画像形成出力を実行するプロッタ装置である。また、エンジンコントローラ2、検査装置4の場合は、高速に画像処理を行うための専用の演算装置である。このような演算装置は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成される。また、紙面上に出力された画像を読み取る読取装置も含まれる。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能を実現する機能ブロックが構成される。
図3は、本実施形態に係るDFE1、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能構成を示すブロック図である。図3においては、データの送受信を実線で、用紙の流れを破線で示している。図3に示すように、本実施形態に係るDFE1は、ジョブ情報処理部101、RIP処理部102及び検査ログ処理部いを含む。また、エンジンコントローラ2は、データ取得部201、エンジン制御部202、ビットマップ送信部203を含む。また、プリントエンジン3は、印刷処理部301を含む。また、検査装置4は、読取装置400、読取画像取得部401、マスター画像処理部402、検査制御部403及び比較検査部404を含む。
ジョブ情報処理部101は、DFE1外部からネットワークを介して入力される印刷ジョブや、オペレータの操作によりDFE1内部に格納された画像データに基づいて生成される印刷ジョブに基づき、画像形成出力の実行を制御する。画像形成出力の実行に際して、ジョブ情報処理部101は、印刷ジョブに含まれる画像データに基づき、RIP処理部102にビットマップデータを生成させ、生成されたビットマップデータをデータ取得部201に入力する。
RIP処理部102は、ジョブ情報処理部101の制御に従い、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてプリントエンジン3が画像形成出力を実行するためのビットマップデータを生成する。ビットマップデータは、画像形成出力するべき画像を構成する各画素の情報である。本実施形態に係るプリントエンジン3は、CMYK(Cyan,Magenta,Yellow,blacK)各色二値の画像に基づいて画像形成出力を実行する。これに対して、一般的に、印刷ジョブに含まれる画像のデータは、一画素が256階調等の多階調で表現された多値画像である。そのため、RIP処理部102は、印刷ジョブに含まれる画像データを多値画像から少値画像に変換して、CMYK各色二値のビットマップデータを生成する。
検査ログ処理部103は、検査装置4から取得した検査ログの情報を保持すると共に、保持している検査ログの情報に基づき、ジョブ情報処理部101が取得してRIP処理部102がビットマップデータを生成した印刷ジョブを実行した場合の欠陥発生率の予測値を算出する。この際、検査ログ処理部103は、RIP処理部102によって生成されたビットマップデータに基づいて欠陥発生率を算出する。
データ取得部201は、DFE1から入力されるビットマップデータを取得し、エンジン制御部202及びビットマップ送信部203夫々を動作させる。エンジン制御部202は、データ取得部201から転送されたビットマップデータに基づき、プリントエンジン3に画像形成出力を実行させる。ビットマップ送信部203は、データ取得部201が取得したビットマップデータを、マスター画像生成の為に検査装置4に送信する。
印刷処理部301は、エンジンコントローラ2から入力されるビットマップデータを取得し、印刷用紙に対して画像形成出力を実行し、印刷済みの用紙を出力する画像形成部である。本実施形態に係る印刷処理部301は、電子写真方式の一般的な画像形成機構によって実現されるが、インクジェット方式等の他の画像形成機構を用いることも可能である。
読取装置400は、印刷処理部301によって印刷が実行されて出力された印刷用紙の紙面上に形成された画像を読み取り、読取データを出力する画像読取部である。読取装置400は、例えば印刷処理部301によって出力された印刷用紙の、検査装置4内部における搬送経路に設置されたラインスキャナであり、搬送される印刷用紙の紙面上を走査することによって紙面上に形成された画像を読み取る。
読取装置400によって生成された読取画像が検査装置4による検査の対象となる。読取画像は、画像形成出力によって出力された用紙の紙面を読み取って生成された画像であるため、出力結果を示す画像となる。読取画像取得部401は、印刷用紙の紙面が読取装置400によって読み取られて生成された読取画像の情報を取得する。読取画像取得部401が取得した読取画像の情報は、比較検査のために比較検査部404に入力される。尚、比較検査部404への読取画像の入力は検査制御部403の制御によって実行される。その際、検査制御部403が読取画像を取得してから比較検査部404に入力する。
マスター画像処理部402は、上述したようにエンジンコントローラ2から入力されたビットマップデータを取得し、上記検査対象の画像と比較するための検査用画像であるマスター画像を生成する。即ち、マスター画像処理部402が、読取画像の検査を行うための検査用画像であるマスター画像を出力対象画像に基づいて生成する検査用画像生成部として機能する。マスター画像処理部402によるマスター画像の生成処理については後に詳述する。
検査制御部403は、検査装置4全体の動作を制御する制御部であり、検査装置4に含まれる各構成は検査制御部403の制御に従って動作する。比較検査部404は、読取画像取得部401から入力される読取画像とマスター画像処理部402が生成したマスター画像とを比較し、意図した通りの画像形成出力が実行されているか否かを判断する。比較検査部404は、膨大な計算量を迅速に処理するために上述したようなASICによって構成される。本実施形態においては、検査制御部403が、比較検査部404を制御することによって画像検査部として機能すると共に、比較検査部404による検査結果を取得する検査結果取得部として機能する。
比較検査部404においては、上述したようにRGB各色8bitで表現された200dpiの読取画像及びマスター画像を対応する画素毎に比較し、夫々の画素毎に上述したRGB各色8bitの画素値の差分値を算出する。そのようにして算出した差分値と閾値との大小関係に基づき、検査制御部403は、読取画像における欠陥の有無を判断する。即ち、検査制御部403が検査装置4に含まれる各部を制御することにより画像検査部として機能する。
尚、読取画像とマスター画像との比較に際して、比較検査部404は、図4に示すように、所定範囲毎に分割された読取画像を、分割された範囲に対応するマスター画像に重ね合わせて各画素の画素値、即ち濃度の差分算出を行う。さらに、分割された範囲をマスター画像に重ね合わせる位置を縦横にずらしながら、算出される差分値が最も小さくなる位置を正確な重ね合わせの位置として決定すると共に、その際に算出された差分値を比較結果として採用する。
このような処理により、読取画像とマスター画像とが位置合わせされた上で差分値が算出される。そして、比較検査部404は、各画素の差分値と共に、位置合わせの位置として決定した際の縦横のずれ量を出力する。また、読取画像全体をマスター画像に重ね合わせて差分値を算出するのではなく、分割された範囲毎に差分値を算出することにより、全体として計算量を減らすことができる。更に、読取画像全体とマスター画像全体とで縮尺に差異があったとしても、図4に示すように範囲毎に分割して位置合わせを行うことにより、縮尺の差異による影響を低減することが可能である。
尚、差分値と閾値との大小関係の比較方法として、本実施形態に係る検査制御部403は、夫々の画素について比較検査部404によって算出された差分値を、予め設定された閾値と比較する。これにより、検査制御部403は、比較結果として、夫々の画素毎にマスター画像と読取画像との差異が所定の閾値を超えたか否かを示す情報を取得する。即ち、読取画像を構成する各画素について、欠陥であるか否かを検査することができる。また、図4に示す夫々の分割範囲のサイズは、例えば、上述したようにASICによって構成される比較検査部404が一度に画素値の比較を行うことが可能な範囲に基づいて決定される。
また、上記実施形態においては、比較検査部404がマスター画像を構成する画素と読取画像を構成する画素との差分値を算出して出力し、検査制御部403において差分値と閾値との比較を行う場合を例としている。この他、比較検査部404において差分値と閾値との比較を行い、その比較結果、即ち、読取画像を構成する各画素について、マスター画像において対応する画素との差異が所定の閾値を超えたか否かを示す情報を、検査制御部403が取得するようにしても良い。
次に、プリントエンジン3及び検査装置4の機械的な構成及び用紙の搬送経路について、図5を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン3に含まれる印刷処理部301は、無端状移動手段である搬送ベルト11に沿って各色の感光体ドラム12Y、12M、12C、12K(以降、総じて感光体ドラム12とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ13から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト11に沿って、この搬送ベルト11の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム12Y、12M、12C、12Kが配列されている。
各色の感光体ドラム12の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト11に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト11上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ14の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ15にて画像を定着された後、検査装置4に搬送される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス16に搬送され、反転された上で再度転写ローラ14の転写位置に搬送される。
読取装置400は、検査装置4内部における用紙の搬送経路において、印刷処理部301から搬送された用紙の夫々の面を読み取り、読取画像を生成して検査装置4内部の情報処理装置によって構成される読取画像取得部401に出力する。また、読取装置400によって紙面が読み取られた用紙は検査装置4内部を更に搬送され、排紙トレイ410に排出される。尚、図5においては、検査装置4における用紙の搬送経路において、用紙の片面側にのみ読取装置400が設けられている場合を例としているが、用紙の両面の検査を可能とするため、用紙の両面側に夫々読取装置400を配置しても良い。
次に、本実施形態に係るマスター画像処理部402の機能構成について説明する。図6は、マスター画像処理部402内部の構成を示すブロック図である。図6に示すように、マスター画像処理部402は、少値多値変換処理部421、解像度変換処理部422、色変換処理部423及び画像出力処理部424を含む。尚、本実施形態に係るマスター画像処理部402は、図2において説明した専用デバイス80、即ち、ASICとして構成されたハードウェアが、ソフトウェアの制御に従って動作することにより実現される。
少値多値変換処理部421は、有色/無色で表現された二値画像に対して少値/多値変換処理を実行して多値画像を生成する。本実施形態に係るビットマップデータは、プリントエンジン3に入力するための情報であり、プリントエンジンはCMYK(Cyan,Magenta,Yellow,blacK)各色二値の画像に基づいて画像形成出力を実行する。これに対して検査対象の画像である読取画像は、基本三原色であるRGB(Red,Green,Blue)各色多階調の多値画像であるため、少値多値変換処理部421により先ず二値画像が多値画像に変換される。多値画像としては、例えばCMYK各8bitで表現された画像を用いることができる。
図6に示すように、少値多値変換処理部421は、少値/多値変換処理として、8bit拡張処理、平滑化処理を行う。8bit拡張処理は、0/1の1bitであるデータを8bit化し、「0」は「0」のまま、「1」は「255」に変換する処理である。平滑処理は、8bit化されたデータに対して平滑化フィルタを適用し、画像を平滑化する処理である。
尚、本実施形態においては、プリントエンジン3がCMYK各色二値の画像に基づいて画像形成出力を実行する場合を例とし、マスター画像処理部402に少値多値変換処理部421が含まれる場合を例とするが、これは一例である。即ち、プリントエンジン3が多値画像に基づいて画像形成出力を実行する場合は、少値多値変換処理部421は省略可能である。
また、プリントエンジン3が1bitではなく2bit等の少値の画像に基づいて画像形成出力を行う機能を有する場合もあり得る。その場合、8bit拡張処理において対応することができる。即ち、2bitの場合、階調値は0、1、2、3の4値である。従って、8bit拡張に際しては、「0」は「0」、「1」は「85」、「2」は「170」、「3」は「255」に変換する。
解像度変換処理部422は、少値多値変換処理部421によって生成された多値画像の解像度を、検査対象の画像である読取画像の解像度に合わせるように解像度変換を行う。本実施形態においては、読取装置400は200dpiの読取画像を生成するため、解像度変換処理部422は、少値多値変換処理部421によって生成された多値画像の解像度を200dpiに変換する。また、本実施形態に係る解像度変換処理部422は、解像度変換に際して、印刷処理部301によって出力される用紙の収縮等を考慮して予め定められた倍率に基づいて解像度変換後の画像のサイズを調整する。
色変換処理部423は、解像度変換処理部422によって解像度が変換された画像を取得して階調変換及び色表現形式の変換を行う。階調変換処理は、印刷処理部301によって紙面上に形成される画像の色調及び読取装置400によって読み取られて生成される画像の色調に、マスター画像の色調を合わせるための色調の変換処理である。
このような処理は、例えば、様々な階調色のカラーパッチを含む画像が印刷処理部301によって紙面上に形成され、その用紙を読み取って生成された読取画像における各カラーパッチの階調値と、夫々のカラーパッチを形成するための元の画像における階調値とが関連付けられた階調変換テーブルを用いて行われる。即ち、色変換処理部423は、このような階調変換テーブルに基づき、解像度変換処理部422が出力した画像の各色の階調値を変換する。
色表現形式の変換処理は、CMYK形式の画像をRGB形式の画像に変換する処理である。上述したように、本実施形態に係る読取画像はRGB形式の画像であるため、色変換処理部423は、階調変換処理のされたCMYK形式の画像をRGB形式に変換する。これにより、画素毎にRGB各色8bit(合計24bit)で表現された200dpiの多値画像が生成される。即ち、本実施形態においては、少値多値変換処理部421、解像度変換処理部422及び色変換処理部423が、検査用画像生成部として機能する。
また、色変換処理部423は、上述した階調変換及び色表現形式の変換処理のいずれかに際して、夫々のページ毎にCMYK各プレーンの平均値を算出する。上述した階調変換及び色表現形式の変換処理いずれにおいても、各画素の画素値を参照する処理が含まれる。その際に取得された各画素の画素値を1ページ分積算し、全画素数で割ることにより平均値が求められる。そのため、CMYK各プレーンの平均値を算出する処理を色変換処理部423において行うことにより、処理を効率化することができる。
このように算出された各ページのCMYK各プレーン平均値は、各ページにおける色材使用率、即ち、画像を形成するためのトナーやインク等の顕色剤の使用率を算出するために用いられる。本実施形態においては、この色材使用率が色材の使用量に関する値として用いられる。上述したように、階調変換及び色表現形式の変換処理において参照されるCMYK値は各8bitで0〜255の値によって表現される。従って、各色について求められた値を255で割ることにより、色材の使用率を求めることが出来る。
図7は、そのようにして求められた色材使用率の例を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係る色材使用率のテーブルにおいては、夫々の“ページ”を識別するための情報が、CMYK各色についての“色材使用率”の情報と関連付けられている。図7に示すテーブルは、検査ログ処理部103における検査ログの解析処理において用いられる。
そのため、色変換処理部423が算出した各ページのCMYK各プレーン平均値は、検査制御部403によってDFE1に送信され、DFE1において検査ログ処理部103がCMYK各プレーン平均値に基づいて図7に示すテーブルを生成する。即ち、色変換処理部423及び検査ログ処理部103が連動して、色材使用量取得部として機能する。尚、検査制御部403が、CMYK各プレーン平均値に基づいて図7に示すようなテーブルを生成しても良い。この場合、色変換処理部423及び検査制御部403が連動して色材使用量取得部として機能する。
次に、本実施形態に係る画像の比較検査によって生成される検査結果の情報について説明する。図8は、検査対象のページを示す図である。図8の例においては、インクこぼれ状の欠陥def0001、def0002と、すじ状の欠陥def0003が発生している。従って、マスター画像との比較検査により、これら3つの欠陥が検知されることとなる。
図9は、図8のページの比較検査によって生成される検査結果のログ情報の例を示す図である。図9に示すように、本実施形態に係る検査結果のログ情報においては、夫々の“ページ”を識別するための情報が、“欠陥”、“X座標”、“Y座標”、“面積”、“差分値”と関連付けられている。“欠陥”の情報は、「def0001」、「def0002」、「def0003」等、夫々の欠陥を識別する識別子である。
“X座標”及び“Y座標”は、夫々の欠陥が検知されたページ上の位置を示す情報である。“面積”は、夫々の欠陥を構成する画素数、即ち、ページ上で欠陥として検知された画素数を示す情報である。“差分値”は、夫々の欠陥を構成する画素の画素値と、マスター画像において対応する画素の画素値との差分値である。尚、夫々の欠陥には複数の画素が含まれるため、上述した“差分値”の値としては、例えば複数の画素毎の差分値の平均値を用いることができる。
図9に示す検査結果ログの情報は、図4において説明したように、読取画像を構成する各画素についてマスター画像を構成する各画素との差分値を算出し、その差分値を閾値と比較することによって各画素の欠陥判定を行い、欠陥として判定された画素のうち、縦横に連続している画素を統合することによって1つの欠陥として認識することによって生成される。尚、欠陥として判定された画素の統合は、上述した縦横に連続している画素に加えて、斜めに連続している画素を対象としても良い。
図4に示すような比較処理において各画素の差分値に対して適用される閾値は、欠陥を判定するための閾値ではなく、図9に示すように欠陥としてのログを残すための閾値である。そして、本実施形態に係る検査制御部403は、図9に示す情報に基づき、検査結果のログとして抽出された欠陥に基づき、夫々のページを欠陥とするか否かの判断を行う。
図7に示すテーブルと、図9に示すテーブルとは、「page0001」、「page0002」、「page0003」等の“ページ”の情報で関連付けられる。従って、図7、図9のテーブルにより、夫々のページについて、欠陥の有無と色材使用率とが関連付けられた情報を生成することが可能となる。図10は、図7及び図9の情報に基づいて生成された、ページ毎の検知結果及び色材使用率を示す情報(以降、「ページ毎解析結果情報」とする)の例を示す図である。図10に示す情報は、図7、図9のテーブルに基づき、検査制御部403が生成する。本実施形態においては、図10に示すページ毎解析結果情報が、読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果として用いられる。
図10に示すように、本実施形態に係るページ毎解析結果情報においては、夫々の“ページ”を識別するための情報が、“結果”及びCMYK夫々の“色材使用率”と関連付けられている。“結果”の情報は、図9の“欠陥”の情報に基づいて生成される情報であり、夫々のページについての欠陥の有無を示す。
検査制御部403は、図7に示す“ページ”を図10の“ページ”として採用すると共に、図9に示すテーブルにおいて“ページ”が対応するレコードを参照し、そのレコードに関連付けられている“面積”及び“差分値”を、図11に示すように設定された“面積閾値”及び“差分閾値”と比較し、許容されない欠陥が1つでもあるページについては“NG”を設定する。
他方、レコードのないページや、レコードがあっても、許容される欠陥のレコードのみであるページについて“OK”を“結果”として設定する。複数の欠陥レコードが存在するページの場合、検査制御部403は、“差分値”が“差分閾値”を超えているレコードをすべて抽出し、抽出したレコードの“面積”の合計値を“面積閾値”と比較することにより、欠陥判定を行ってOK/NGを設定する。“色材使用率”の情報は、図7の“色材使用率”に対応する情報であり、夫々のページに関連付けられている“色材使用率”の情報が設定される。
尚、図9において説明した、ログを残すための閾値は、図11に示すように設定された閾値に基づいて決定される。図11に示す閾値が欠陥を判定するための閾値であるため、ログを残すための閾値は、より厳しい基準で判定を行うことにより、より多くの情報を残しておく必要がある。そのため、ログを残すための閾値は図11に示すように設定された閾値よりも低い値に設定され、例えば、設定された閾値の半分の値が用いられる。
このようにして生成されたページ毎解析結果情報は、色材使用率に応じた欠陥率の状態を解析するための情報として用いられる。本実施形態に係る、色材使用率に応じた欠陥率の状態の解析結果(以降、「色材使用率別欠陥率情報」とする)の例について図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る色材使用率別欠陥率情報の例を示す図である。この色材使用率別欠陥率情報が、色材使用量別欠陥率情報として用いられ、検査制御部403が、解析部として機能する。また、図12に示す色材使用率別欠陥率情報が、本実施形態に係る画像検査システムにおいて特徴的な画像検査結果の情報である。
図12に示すように、本実施形態に係る色材使用率別欠陥率情報は、解析の前提条件を示す“対象範囲”、“差分閾値”、“面積閾値”の情報と、“色材使用率”の範囲毎に集計された“出力数”及び“欠陥率”の情報とを含む。“対象範囲”は、解析対象になったページの数であり、図10に示すページ毎解析結果情報において集計対象とした“ページ”のカウント値である。“面積閾値”及び“差分閾値”は、図11において説明した設定値である。
“色材使用率”は、図10に示すCMYK夫々の“色材使用率”を所定の範囲毎に区切った範囲である。即ち、図12の“色材使用率”が色材使用量範囲として用いられる。本実施形態に係る色材使用量範囲は、「0〜5%」、「5〜20%」、「20〜40%」、「41%〜」といった範囲で区切られている。
“出力数”及び“欠陥率”は、図10に示すページ毎解析結果情報の集計結果を示す情報である。例えば、図10に示す「page0001」のレコードの場合、各色の“色材使用率”は、Cが“4%”、Mが“3%”、Yが“10%”、Kが“32%”である。そのため、検査制御部403は、図12の「C」の行では「0〜5%」、「M」の行では「0〜5%」、「Y」の行では「0〜5%」、「K」の行では「20〜41%」について、“出力数”を1カウントする。
更に検査制御部403は、夫々のレコードについて“結果”を参照し、“NG”であれば、夫々の“出力数”に関連づいたパラメータである“欠陥数”を1カウントする。この“欠陥数”のパラメータは、図12において図示されていないパラメータであるが、図12に示す“欠陥率”を算出するために用いられる。
検査制御部403は、図10に示すページ毎解析結果情報において解析対象となる全てのレコード、即ちページについて、上述したような“出力数”のカウントを繰り返す。これにより、CMYK夫々の行についての“出力数”の合計値が“対象範囲”に設定されている枚数と同一になる。更に、検査制御部403は、夫々の“出力数”毎に関連付けられてカウントされた“欠陥数”を、夫々の“出力数”で割ることにより、夫々の“欠陥率”を算出する。このような処理により、検査制御部403による図12に示す色材使用率別欠陥率情報のテーブルの生成処理が完了する。
このようにして検査制御部403において生成された色材使用率別欠陥率情報は検査ログ処理部103に送信され、検査ログ処理部103による、欠陥発生率の予測処理に用いられる。そのため、検査制御部403は、図12に示す色材使用率別欠陥率情報を生成すると、検査ログ処理部103に送信する。
次に、本実施形態に係る検査ログ処理部103による欠陥率の予測動作について説明する。図13は、本実施形態に係る欠陥率の予測動作を示すフローチャートである。図13に示す動作は、新たなジョブがジョブ情報処理部101に入力され、RIP処理部102によって各ページのビットマップデータが生成されることによって実行される。
図13に示すように、検査ログ処理部103は、RIP処理部102によって1ページ分のビットマップデータが生成されると、そのページについて色材使用率を算出する(S1301)。上述したように、ビットマップデータはCMYK各色について生成される。従って、検査ログ処理部103は、S1301において、CMYK各色について色材使用率を算出する。また、色材使用率の算出処理は、有色画素数を全画素数で割ることにより実行される。
次に、検査ログ処理部103は、各色について算出された色材使用率に基づき、各色の欠陥率を図12において説明した色材使用率別欠陥率情報から抽出する(S1302)。S1302において、検査ログ処理部103は、各色について算出された色材使用率に基づき、図12の色材使用率別欠陥率情報の各色の行を参照し、各色について算出された色材使用率に対応する“欠陥率”の値を抽出する。
このようにして抽出された値が、そのページについての欠陥率の予測値となる。即ち、検査ログ処理部103が、これから画像形成出力が実行される出力予定画像を構成する各画素の情報に基づいて出力予定画像の色材使用率を取得すると共に、色材使用率別欠陥率情報に基づいて出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を予測する欠陥発生率予測部として機能する。このような機能は、色材使用率に応じた欠陥率を示す色材使用率別欠陥率情報によって実現可能となる。
各色についての欠陥率を抽出した検査ログ処理部103は、抽出した欠陥率から最大値を選択し、記憶媒体に一時的に保存する(S1303)。尚、S1303の処理は、最大値を選択する場合の他、平均値を算出する処理で代替することも可能である。検査ログ処理部103は、RIP処理部102においてビットマップデータが生成される全ページについてS1301〜S1303の処理が完了するまで処理を繰り返す(S1304/NO)。そして、全ページについて処理が完了すると(S1304/YES)、検査ログ処理部103は、S1303において記憶媒体に格納した全ページについての欠陥率の平均値を算出し(S1305)、処理を終了する。
このような処理により、検査ログ処理部103は、これから実行される印刷ジョブのページ数及び印刷ジョブ全体について、各ページの色材使用率及び検査ログに基づいて予測された欠陥率を取得する。そのような情報に基づき、検査ログ処理部103は、図14(a)に示すような画面を表示するための表示情報を生成して出力する。即ち、検査ログ処理部103が、予測欠陥率出力部として機能する。図14(a)は、本実施形態に係る欠陥率予測画面の例を示す図である。
図14(a)に示すように、本実施形態に係る欠陥率予測画面においては、図12において説明した“対象範囲”、“差分閾値”及び“面積閾値”に加えて、これから実行される印刷ジョブの“全ページ数”及び“予測欠陥率”が表示される。換言すると、検査ログ処理部103は、“対象範囲”、“差分閾値”及び“面積閾値”といった情報を、予測された欠陥率と関連付けて出力する。このような表示により、検査システムのオペレータは、これから実行される印刷ジョブの欠陥率の予測値を認識し、そのまま印刷ジョブを実行するべきか、装置のメンテナンスを行うべきかの判断材料とすることができる。また、“対象範囲”、“差分閾値”及び“面積閾値”が関連付けて表示されていることにより、オペレータは、表示された“予測欠陥率”の前提条件を同時に把握することが可能となる。
尚、図14(a)は、欠陥率の予測値として、S1305において算出された全ページの平均値のみを表示する例である。しかしながら、S1303の処理により、各ページについての欠陥率の予測値も夫々記憶されている。従って、図14(b)に示すように、各ページについての欠陥率も併せて表示するような例も可能である。
図14(a)、(b)において表示されている“予測欠陥率”は、図12に示す色材使用率別欠陥率情報、即ち、検査ログの情報に基づいて予測された欠陥率であり、且つ、これから実行される印刷ジョブにおける色材使用率に応じた値である。換言すると、色材使用率に応じた欠陥率の差異が加味された値となっている。尚、図14(a)、(b)に示す画面は、DFE1のユーザインタフェースとしての表示装置や、ネットワークを介してDFE1を遠隔操作するための他の情報処理端末において表示される。
以上説明したように、即ち、本実施形態に係る画像検査システムによれば、欠陥発生率の予測精度を向上することが可能となる。尚、上記実施形態においては、図13に示す動作をDFE1側で実行する場合を例として説明した。図13に示す動作は、これから実行される予定の印刷ジョブに含まれる画像の色材使用率を必要とするため、DFE1において実行することにより効率的な処理が可能となる。
しかしながら、RIP処理部102によって生成されたビットマップデータは、マスター画像の生成の為、エンジンコントローラ2を介して検査装置4にも入力される。従ってマスター画像処理部402が取得したビットマップデータを用いることにより、検査装置4においても、図13に示す動作を実行することは可能である。
実施の形態2.
実施の形態1においては、予め設定された“面積閾値”及び“差分閾値”を用いて図10に示すページ毎解析結果情報を生成し、その情報に基づいて図12に示す色材使用率別欠陥率情報を生成する場合を例として説明した。従って、図14(a)、(b)に示す欠陥率予測画面において欠陥率を予測する際に適用される閾値は、図10のページ毎解析結果情報の生成の際に適用された閾値が用いられることとなる。
これに対して、図14(a)、(b)のような画面においてオペレータが“予測欠陥率”を参照した際に、その“予測欠陥率”が許容できない程度に高いものであった場合、閾値を緩和して、即ち、より欠陥の許容範囲を増やして、“予測欠陥率”が許容可能な程度になったことを確認した上で印刷ジョブを実行することが考えられる。
そのような場合、オペレータによる閾値の変更に応じて図14(a)、(b)のような画面が更新され、変更後の閾値に応じた“予測欠陥率”が表示されることが好ましい。本実施形態においては、そのような表示を可能とするシステムについて説明する。尚、実施の形態1と同一の符号を付す構成については同一、又は相当部を指すものとし、詳細な説明を省略する。
図15は、図14(a)、(b)に示す欠陥率予測画面においてオペレータの操作により閾値が変更された場合に、図10に示すページ毎解析結果情報を再計算する場合の動作を示すシーケンス図である。図15に示すように、検査ログ処理部103は、オペレータの操作による閾値変更の設定を受け付けると(S1501)、設定された閾値を検査制御部403に送信する(S1502)。即ち、検査ログ処理部103が、閾値変更要求受付部として機能する。
変更後の閾値を受信した検査制御部403は、図11に示す閾値を更新し、更新後の閾値を用いて図10に示すページ毎解析結果情報を再計算する(S1503)。検査制御部403は、S1503において、図9に示す検査結果のログ情報を再度参照し、更新された閾値を用いてページ毎解析結果情報を生成するための処理を再度行う。
更新された閾値に基づいてページ毎解析結果情報を再生成した検査制御部403は、生成したページ毎解析結果情報を用いて、図12に示す色材使用率別欠陥情報を再度生成する(S1504)。これにより、更新された閾値に基づく色材使用率別欠陥情報が生成される。検査制御部403は、生成した色材使用率別欠陥情報を検査ログ処理部103に送信する(S1505)。
検査制御部403から新たな色材使用率別欠陥情報を受信した検査ログ処理部103は、図13の動作を再度実行し、予測欠陥率を算出し(S1506)、図14(a)、(b)において説明した欠陥率予測画面を表示するための表示情報を出力して(S1507)、処理を終了する。このような処理により、オペレータによって閾値設定が変更された場合に、変更後の閾値に基づいた欠陥判定に基づく予測欠陥率の表示が可能となる。
実施の形態3.
次に、変更後の閾値に応じた“予測欠陥率”を表示する2番目の態様として、複数の閾値に応じた“予測欠陥率”を予め算出しておく態様を説明する。図16は、本実施形態に係る画像検査システムにおいて生成される、複数の閾値に応じた“予測欠陥率”のテーブル(以降、「設定閾値別予測欠陥率テーブル」とする)の例を示す図である。
図16に示すように、本実施形態に係る設定閾値別予測欠陥率テーブルは、“面積閾値”、“差分閾値”についての複数の値がマトリクス状に配置され、“面積閾値”、“差分閾値”夫々の値の組み合わせに対応するセルに、その組み合わせに応じた“予測欠陥率”が設定されたテーブルである。図16に示すテーブルの各セルに設定された“予測欠陥率”は、夫々図13において説明した動作によって算出される。
そのため、検査装置4において、検査制御部403は、図10に示すページ毎解析結果情報を生成する際、図11に示すように設定された閾値に基づくページ毎解析結果情報に加えて、“面積閾値”、“差分閾値”を上下に調整した値でのページ毎解析結果情報を生成する。これらの情報が、閾値を増減した調整後の閾値を適用して生成された予備検査結果として用いられる。本実施形態においては、図16に示すように、予め設定された面積閾値「22」及び差分閾値「16」を用いたページ毎解析結果情報に加えて、“面積閾値”及び“差分閾値”夫々を±5調整した値でのページ毎解析結果情報を生成する。これにより、図16の各セルに対応した9つのページ毎解析結果情報が生成される。
図16の各セルに対応した9つのページ毎解析結果情報を生成した検査制御部403は、次に、9つのページ毎解析結果情報夫々に基づいて、図12の色材使用率別欠陥情報を生成する。換言すると、検査制御部403は、元々の設定値を適用して生成された検査結果に基づいて生成される色材使用率別欠陥率情報の他に、予備検査結果に基づいて生成される予備の色材使用率別欠陥率情報を生成する。
これにより、図16の各セルに対応した9つの色材使用率別欠陥情報が生成される。検査制御部は、このようにして生成した9つの色材使用率別欠陥情報を検査ログ処理部103に送信する。検査ログ処理部103は、9つの色材使用率別欠陥情報を受信すると、9つ夫々について図13に示す動作を実行することにより、図16に示す設定閾値別予測欠陥率テーブルを生成する。
検査ログ処理部103は、オペレータの操作によって閾値の設定変更を受け付けると、図16に示す設定閾値別予測欠陥率テーブルに基づき、変更された閾値での予測欠陥率を算出する。
例えば、新たな設定値として、面積閾値「22」及び差分閾値「12」が与えられた場合、検査ログ処理部103は、面積閾値「22」及び差分閾値「11」に対応するセルの予測欠陥率と、面積閾値「22」及び差分閾値「16」に対応するセルの予測欠陥率との差分を、差分閾値「11」と差分閾値「16」との差分値である「5」で等分し、その値(以降、「等分値」とする)を用いて差分閾値「11」と差分閾値「16」との間に相当する予測欠陥率を補完する。
この場合、差分閾値「12」に相当する予測欠陥率を求めるため、差分閾値「11」に相当する予測欠陥率に、上述したように算出した等分値を1つ足す。これにより、面積閾値「22」及び差分閾値「12」に対応する予測欠陥率を線形的な計算によって求めることができる。尚、“面積閾値”及び“差分閾値”の両方の設定が変更された場合には、上述した線形的な計算を2回繰り返すことにより、変更後の閾値に対応した予測欠陥率を求めることが可能となる。
1 DFE
2 エンジンコントローラ
3 プリントエンジン
4 検査装置
10 CPU
11 搬送ベルト
12、12Y、10M、12C、12K 感光体ドラム
13 給紙トレイ
14 転写ローラ
15 定着ローラ
16 反転パス
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 専用デバイス
90 バス
101 ジョブ情報処理部
102 RIP処理部
103 検査ログ処理部103
201 データ取得部
202 エンジン制御部
203 ビットマップ送信部
301 印刷処理部
400 読取装置
401 読取画像取得部
402 マスター画像処理部
403 検査制御部
404 比較検査部
410 排紙トレイ
421 少値多値変換処理部
422 解像度変換処理部
423 色変換処理部
424 画像出力処理部
特開2011−114574号公報 特開2005−205797号公報

Claims (8)

  1. 紙面上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、
    画像形成出力された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    画像形成出力するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得する検査結果取得部と、
    前記読取画像の生成に際して読み取られた画像の画像形成出力における色材の使用量に関する値を示す色材使用量を取得する色材使用量取得部と、
    前記検査結果及び前記色材使用量に基づき、色材使用量に応じた欠陥率を示す色材使用量別欠陥率情報を生成する解析部と、
    これから画像形成出力が実行される出力予定画像を構成する各画素の情報に基づき、前記出力予定画像の色材の使用量に関する値を取得し、前記色材使用量別欠陥率情報に基づいて前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を予測する欠陥発生率予測部と、
    予測された前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率である予測欠陥率を表示するための表示情報を出力する予測欠陥率出力部とを含むことを特徴とする画像検査システム。
  2. 前記予測欠陥率出力部は、前記読取画像の欠陥の判定に際して前記検査用画像と前記読取画像との差分に対して適用された閾値を、前記予測欠陥率と関連付けて出力することを特徴とする請求項1に記載の画像検査システム。
  3. 前記予測欠陥率と関連付けて出力された前記閾値の変更要求を受け付ける閾値変更要求受付部を含み、
    前記検査結果取得部は、前記変更要求に係る変更後の閾値を取得し、前記検査用画像と前記読取画像との差分に対して前記変更後の閾値が適用されることにより前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得し、
    前記解析部は、変更後の閾値が適用された検査結果及び前記色材使用量に基づき、色材使用量に応じた欠陥率を示す色材使用量別欠陥率情報を再度生成し、
    前記欠陥発生率予測部は、前記再度生成された色材使用量別欠陥率情報に基づいて前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を再予測することを特徴とする請求項2に記載の画像検査システム。
  4. 前記予測欠陥率と関連付けて出力された前記閾値の変更要求を受け付ける閾値変更要求受付部を含み、
    前記検査結果取得部は、前記検査用画像と前記読取画像との差分に対して前記閾値を適用して前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得すると共に、前記閾値を増減した調整後の閾値を適用して前記読取画像の欠陥を判定した結果である予備検査結果を取得し、
    前記解析部は、前記検査結果及び前記色材使用量に基づいて前記色材使用量別欠陥率情報を生成すると共に、前記予備検査結果及び前記色材使用量に基づいて予備の色材使用量別欠陥率情報を生成し、
    前記欠陥発生率予測部は、前記色材使用量別欠陥率情報及び前記予備の色材使用量別欠陥率情報に基づき、前記変更要求に係る変更後の閾値を適用した場合の前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を予測することを特徴とする請求項2に記載の画像検査システム。
  5. 前記検査用画像生成部は、前記画像形成出力するべき画像を構成する画素を参照して演算を行うことにより、前記検査用画像を生成し、
    前記色材使用量取得部は、前記検査用画像の生成における前記画素の参照結果を用いて前記色材使用量を算出することにより取得することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像検査システム。
  6. 前記検査結果取得部は、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に対して検査ログとして保存するか否かを判断するための閾値が適用され、保存することが判断された検査ログの情報を取得し、
    前記検査ログの情報に対して、前記読取画像の欠陥を判定するための閾値を適用することにより、前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の画像検査システム。
  7. 紙面上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査方法であって、
    画像形成出力された画像が読み取られて生成された読取画像を取得し、
    画像形成出力するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成し、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した結果である検査結果を取得し、
    前記読取画像の生成に際して読み取られた画像の画像形成出力における色材の使用量に関する値を示す色材使用量を取得し、
    前記検査結果及び前記色材使用量に基づき、色材使用量に応じた欠陥率を示す色材使用量別欠陥率情報を生成し、
    これから画像形成出力が実行される出力予定画像を構成する各画素の情報に基づき、前記出力予定画像の色材の使用量に関する値を取得し、前記色材使用量別欠陥率情報に基づいて前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率を予測し、
    予測された前記出力予定画像の画像形成出力において欠陥が発生する確率である予測欠陥率を表示するための表示情報を出力することを特徴とする画像検査方法。
  8. 紙面上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像を、前記読取画像の検査を行うための検査用画像と比較することにより検査する画像検査システムによって生成される画像検査結果のデータ構造であって、
    前記読取画像の生成に際して読み取られた画像の画像形成出力における色材の使用量に関する値を示す色材使用量を所定の範囲毎に区切った色材使用量範囲と、
    複数の前記読取画像についての検査結果に基づいて算出された欠陥率であって、夫々の前記読取画像毎に算出された色材使用率に基づき、前記所定の範囲毎に算出された色材使用率別欠陥率とを含み、
    前記色材使用率別欠陥率は、算出の対象となった前記所定の範囲に対応する前記色材使用量範囲に関連付けられていることを特徴とする画像検査結果のデータ構造。
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