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JP6164944B2 - 測定方法 - Google Patents
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Description

本発明は、記録媒体の状態の測定を行う測定方法に関する。
インクジェット記録装置は、記録媒体に正しく画像を形成するために、記録媒体の端部の位置を検出するための機能を備えている。しかしながら、記録媒体によっては、端部が印刷を行なうのには不適切な状態で、正しく画像が印刷できない場合がある。不適切な状態とは、例えば、先端部の汚れ、破れ、しわなどの記録媒体の破損や、端部付近に枠線などが印刷されている状態をいう。
そのような課題を解決するために、反射型光センサを用い、反射光量と位置との関係を示すプロファイルに基づいて記録媒体の端部の浮きの有無を検出する方法(特許文献1)が知られている。
特開2006−240138号公報
特許文献1においては、反射型光センサによる測定範囲において全ての測定値をメモリに記憶する。従って、測定範囲全域に渡る記録媒体(測定対象物)の測定値を記憶するための容量を確保しておかなくてはならない。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。本発明は、上記の点に鑑み、測定値の格納領域への格納を効率化する測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る測定方法は、測定対象物に対してセンサを動かしながら前記測定対象物を測定する方法であって、所定のタイミングごとに、前記センサの測定値を示すデータを、メモリに割り当てられた第1格納領域の中でサイクリックに格納していき、前記測定値が所定の閾値を下回る又は上回ったら、前記測定値を格納する格納領域を、前記第1格納領域とは異なる前記メモリの第2格納領域に切り替え、前記測定値を示すデータを当該第2格納領域の中でサイクリックに格納していき、当該切り替えの後も、前記第1格納領域に前記測定値を格納することができる最大数よりも少ない所定の回数は、前記第1格納領域への前記測定値の格納を継続し、前記メモリに格納された前記測定値を示すデータに基づいて、前記測定対象物の位置または状態を判別する、ことを特徴とする。
本発明によれば、測定値の格納領域への格納を効率化することができる。
インクジェット記録装置の構成の概略を示す図である。 インクジェット記録装置の記録ヘッド周辺の構造の概略を示す図である。 タイミングチャートおよび状態遷移を示す図である。 境界周辺値の格納方法を説明するための図である。 境界周辺値の格納制御処理の手順を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の内部の概略構成を示す図である。外部入力装置100は、インクジェット記録装置200と相互に通信可能であり、例えばPCである。CPU101は、インクジェット記録装置200全体を制御する。ASIC102は、記録ヘッド制御等、プリンタ特有のハードウェア制御を行なう。ASIC102は、外部インタフェース回路103、CPUインタフェース回路104、メモリ制御回路105、SRAM106を含む。また、ASIC102は、画像データ処理回路107、吐出画像生成回路108、記録ヘッドインタフェース回路109、転送タイミング制御回路110、装置本体駆動回路111、境界周辺値制御回路113、SRAM114(記憶部の一例)を含む。
ASIC102の動作について説明する。外部インタフェース回路103は、外部入力装置100と接続される。外部インタフェース回路103には、USBインタフェース回路やLANインタフェース回路やIDEインタフェース回路等、外部入力装置100と接続される各種インタフェース回路を含む。CPUインタフェース回路104は、CPU101と接続され、CPU101は、CPUインタフェース回路104を介して他の各ブロックを制御する。
メモリ制御回路105は、外部インタフェース回路103、SRAM106、画像データ処理回路107、吐出画像生成回路108、記録ヘッドインタフェース回路109、DDR112と接続される。DDR112は、DDR(Double Data Memory)メモリである。メモリ制御回路105は、外部入力装置100から入力される画像データをSRAM106に転送する。また、メモリ制御回路105は、SRAM106とDDR112へのデータの読出制御や書込制御も行なう。SRAM106は、ワークバッファとしても使用され、例えば、印刷対象の画像データが特定サイズに分割されて格納される。ここで、SRAM106は、インク色数分やノズル数分、構成されても良い。
画像データ処理回路107は、SRAM106に格納された画像データに対して、各種の画像処理を実行する。画像処理とは、例えば、境界処理、エッジ処理、HV変換処理、スムージング処理、不吐出補間処理である。吐出画像生成回路108は、画像処理が実行された画像データを、記録ヘッド201のノズルから吐出させるためのデータ形式(以下、吐出画像データという)に変換する。転送タイミング制御回路110は、エンコーダセンサ206から入力される信号を逓倍することにより、吐出画像データの記録ヘッド201への転送タイミング信号を生成している。この転送タイミング制御回路110は、エンコーダセンサ206から入力される信号をカウントし、位置情報信号を生成する。記録ヘッドインタフェース回路109は、吐出画像データを、生成された転送タイミング信号に従って記録ヘッド201に転送する。DDR112は、ASIC102に外付けされる受信バッファである。DDR112には、画像補正処理が行なわれた画像データが格納される。装置本体駆動回路111は、インクジェット記録装置200内部の各ハードウェアデバイスを制御する。例えば、装置本体駆動回路111は、搬送ローラ等を駆動するモータ115や、搬送路上の記録媒体の有無を検知するセンサ等(不図示)を制御する。
境界周辺値制御回路113は、測定値取得回路121、境界周辺値生成回路122、メモリ制御回路123を含む。光学センサ205により検知された反射光量と、転送タイミング制御回路110からの位置情報信号とが境界周辺値制御回路113に入力される。光学センサ205は、例えば、キャリッジの側面に配置され、反射光量を用いて紙間距離の測定や端部検出に使用される反射型光センサである。ここで、紙間距離とは、記録ヘッド201と記録媒体の表面までの距離をいい、キャリッジの走査方向にある複数のポイントで紙間距離を測定することにより、記録媒体の浮き状態等を検出することができる。なお、光学センサ205が検出する測定対象物は、記録媒体に限定するものではなく、記録媒体を搬送する搬送手段の表面などでも構わない。
CPU101は、境界周辺値制御回路113に対して、記録媒体の側端部検出のための測定区間、測定に用いられる閾値(基準値ともいう)、閾値方向(後述)、測定値のSRAM114への格納タイミング(格納周期)、境界周辺値格納数(後述)を設定する。ここで、測定値は、光学センサ205により検知された反射光量の値を表わす。反射光量の値は、A/D変換(アナログデータからデジタルデータに変換)されたデジタル値が例えば0〜1023の範囲として40usの周期で境界周辺値制御回路113に入力される。また、転送タイミング制御回路110から位置情報信号が、0.5msの周期で境界周辺値制御回路113に入力される。閾値とは、記録媒体の端部検出を行う際に設定され、例えば、記録媒体がない状態での反射光量の値や、記録媒体がないと判定できる反射光量の値や、記録媒体の厚みが最大の場合の反射光量の値が用いられる。また、閾値方向とは、測定値が閾値より小さくなること、若しくは、測定値が閾値より大きくなることを表わす。いずれの場合においても各時点で測定値は閾値を通過するように変化するが、本実施形態においては、測定値が閾値を通過したと判定するのはいずれの場合であるかについてCPU101が設定する。
測定値取得回路121は、位置情報信号に基づき、境界周辺値制御回路113と光学センサ205の駆動の開始及び終了を指示する。また、測定値取得回路121は、光学センサ205から入力したデジタル値から測定値を算出する。ここで、ノイズなどの影響によるデジタル値のばらつきを抑えるためにフィルタ処理が行われても良い。フィルタ処理として、例えば、複数のデジタル値の移動平均値が測定値とされても良い。また、測定値取得回路121は、測定値の変化が閾値を通過したかを検出する。閾値は、CPU101により設定される。測定値取得回路121は、閾値の通過を検出した場合、境界周辺値生成回路122にその旨を通知する。つまり、測定値取得回路121は、測定値の変化が閾値を通過した事象が発生した場合、境界周辺値生成回路122にその旨を通知する。境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113の状態(後述)を管理している。また、CPU101により設定される格納タイミングに従って測定値を保持し、メモリ制御回路123に転送する。以降、格納タイミングに従って保持される測定値を特に、「境界周辺値」という。境界周辺値制御回路113の状態は、測定値取得回路121からの閾値の通過の検出と境界周辺値格納数とに基づいて管理される。境界周辺値制御回路113の状態の管理については、図3(a)を参照して後述する。図3は、記録媒体の両側端(キャリッジの走査方向)のうちの一方の端部(即ち右端または左端)の測定を説明する図である。
メモリ制御回路123は、境界周辺値生成回路122から転送された境界周辺値をSRAM114の所定の記憶領域に、格納タイミング信号に従って格納する。境界周辺値の記憶制御方法については、図4を参照して後述する。
本実施形態においては、SRAM114は、境界周辺値を格納するための領域(記憶領域)を3つ設有している。以下、SRAM114内の各領域をそれぞれ、第1の格納領域(第1の記憶領域)、第2の格納領域(第2の記憶領域)、第3の格納領域(第3の記憶領域)という。また、SRAM114の第1の格納領域への格納は、第1の格納タイミング信号に従って行われる。また、第2の格納領域への格納は、第2の格納タイミング信号に従って行われる。また、第3の格納領域への格納は、第3の格納タイミング信号に従って行われる。第1〜第3の格納タイミング信号は、境界周辺値制御回路113の状態の変化に従って生成される。第1〜第3の格納タイミング信号は、境界周辺値生成回路122において生成される。
図2は、インクジェット記録装置200の記録ヘッド周辺の構造の概略を示す図である。記録ヘッド201は、インクを吐出するノズルを1つあるいは複数個有する。記録ヘッド201は、キャリッジ202に搭載されて、記録媒体Pの搬送方向と交差する主走査方向に走査され、記録媒体Pに記録が行われる。キャリッジ軸203は、キャリッジ202が走査される際のガイド軸として機能する。エンコーダフィルム204は、記録ヘッド201による記録のタイミングを設定する際の位置情報を取得するために使用される。光学センサ205は、キャリッジ202の側面に設けられ、反射光量を用いて紙間距離の測定や記録媒体の端部検出に使用される。回復装置209は、記録ヘッド201のキャッピングや、ノズルのインク吐出面の払拭等、記録ヘッド201の回復処理を行う。記録ヘッドキャップ210は、記録ヘッド201のノズルをキャッピングして密閉し、インクの乾燥を防止する。
以上の構成により記録動作が開始されると、記録媒体Pは、給紙ローラ(不図示)により給紙位置まで給送され、搬送ローラ207により所定の記録開始位置まで搬送される。搬送ローラ207により記録可能領域に搬送された記録媒体Pは、その下方からプラテン208により支持される。そして、キャリッジ202は、キャリッジモータ(モータ115)により、記録領域を含む走査範囲を、矢印Q1及びQ2で示す主走査方向に沿って往復移動する。その往復移動の間に、キャリッジ202に搭載された記録ヘッド20は、ノズルからその下方に位置する記録媒体Pに向けてインクを吐出し、1走査分の記録が行なわれる。また、1回の主走査が終了すると、記録媒体Pを矢印Rで示す副走査方向に一定量だけ記録媒体Pを搬送し、次の主走査を待機する。以上のような主走査と副走査を繰り返すことにより、1枚の記録媒体に記録が行なわれる。その際、キャリッジ202に搭載された光学センサ205により紙間距離が測定される。また、キャリッジ202に搭載されたエンコーダセンサ206によりエンコーダフィルム204上のスリットが読み取られ、キャリッジの移動に応じてエンコーダセンサ206から転送タイミング制御回路110へ信号が出力される。それらの測定値と位置情報により、記録ヘッド201による記録タイミングの制御や記録媒体の状態の判定が実行される。
図3は、境界周辺値をSRAM114に格納するためのタイミングチャートおよび境界周辺値制御回路113の状態遷移を示す図である。図3(a)において、信号301は、キャリッジ202に搭載された光学センサ205により反射光量を測定する測定区間を示す測定区間信号である。また、信号302は、反射光量の測定周期を示す測定周期信号である。また、信号303は、転送タイミング制御回路110から入力される現在のキャリッジ202の位置情報を示す位置情報信号である。また、信号304は、光学センサ205により測定された測定値を示す信号である。また、信号306は、境界周辺値生成回路122において管理される境界周辺値制御回路113の状態遷移を示す状態遷移信号である。信号307は、SRAM114の第1の格納領域への格納タイミングを示す第1の格納タイミング信号である。信号308は、SRAM114の第2の格納領域への格納タイミングを示す第2の格納タイミング信号である。信号309は、SRAM114の第3の格納領域への格納タイミングを示す第3の格納タイミング信号である。第1〜第3の格納タイミング信号の各周期は同じである。閾値305は、上述の記録媒体の端部検出を行う際に、CPU101により設定される値である。ここで、閾値方向は、測定値が閾値よりも小さくなった場合を示し、その場合に、閾値が通過したと判定することとする。つまり、ポイント310、311、312は、測定値が閾値を通過するポイントであり、以下、「閾値データ取得ポイント」という。図3(a)において、閾値データ取得ポイント1はポイント310に、閾値データ取得ポイント2はポイント311に、閾値データ取得ポイント3はポイント312に、それぞれ対応する。これら「閾値データ取得ポイント」は、測定値の変化が閾値を通過した事象の発生したポイントである。測定値の変化が閾値を通過した事象を所定の事象と表現する。
まず、転送タイミング制御回路110から入力される位置情報が予め設定された測定位置を示すと、測定区間信号301がハイレベル(H)に変化する。また、信号306は、IDLE状態からSTR0_PRE状態に遷移する。ここで、IDLE状態とは、境界周辺値制御回路113の初期状態である。STR0_PRE状態とは、測定値が閾値データ取得ポイントに到達するより前に、SRAM114の第1の格納領域に測定値を格納可能な状態ということである。信号302がハイレベルとなる周期で光学センサ205からデジタル値が入力され、測定値取得回路121により測定値が生成される。さらに、第1の格納タイミング信号が生成され、第1の格納タイミング信号が所定周期で、測定値が境界周辺値としてSRAM114の第1の格納領域に格納される。
測定値が閾値データ取得ポイント1に到達すると、その時点までの測定値と位置情報とを閾値データとしてSRAM114の第1の格納領域に格納する。SRAM114の第1の格納領域の各アドレスに、位置情報とその位置情報に対応する測定値が格納される。なお、測定値と位置情報は必ずしも、同じアドレスに格納する必要はなく、測定値と位置情報とが関連づけられていれば、測定値と位置情報を異なる記憶領域に格納しても構わない。また、SRAM114に格納するデータ量を削減するために、第1の格納領域に格納される代表的な位置情報を1つ格納する形態でも構わない。そして、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113をSTR0_PRE状態からSTR0_POST状態に遷移させ、信号306も変化させる。ここで、STR0_POST状態とは、測定値が閾値データ取得ポイント1に到達した後に、SRAM114の第1の格納領域に測定値を所定数まで格納可能な状態ということである。STR0_POST状態において第1の格納領域に格納可能な測定値の数は、第1の格納領域に設定された境界周辺値格納数により定められている。また、第1の格納タイミング信号に加え、第2の格納タイミング信号が所定周期で出力開始される。つまり、この時点では、測定値は、SRAM114の第1の格納領域と第2の格納領域との両方に格納される。
測定値が閾値データ取得ポイント1に到達した後に測定値が第1の格納領域に境界周辺値格納数分格納されると、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113をSTR0_POSTからSTR1_PREの状態に遷移させる。そして、境界周辺値生成回路122は、第1の格納タイミング信号307を停止する。これにより、第1の格納領域への格納は停止する。ここで、STR1_PRE状態とは、測定値が閾値データ取得ポイント2に到達するより前に、SRAM114の第2の格納領域に測定値を格納可能な状態ということである。このSTR1_PRE状態に遷移したときには、この第2の格納領域には、STR1_PRE状態となる前のSTR0_POSTの状態の測定値が格納されている。従って、このSTR1_PRE状態では、STR0_POSTの状態において最後に格納されたアドレスの次のアドレスから順に測定値が格納される。また、図3のSTR2_PRE状態とは、測定値が閾値データ取得ポイント3に到達するより前に、SRAM114の第3の格納領域に測定値を格納可能な状態ということである。このSTR2_PRE状態に遷移したときには、この第3の格納領域には、STR2_PRE状態となる前のSTR1_POSTの状態の測定値が格納されている。従って、このSTR2_PRE状態では、STR1_POSTの状態において最後に格納されたアドレスの次のアドレスから順に測定値が格納される。ここで、STR1_POST状態とは、測定値が閾値データ取得ポイント2に到達した後に、SRAM114の第2の格納領域に測定値を所定数、格納可能な状態ということである。また、STR2_POST状態とは、測定値が閾値データ取得ポイント3に到達した後に、SRAM114の第3の格納領域に測定値を所定数、格納可能な状態ということである。
測定値が閾値データ取得ポイント2に到達すると、その時点までの測定値と位置情報とを閾値データとしてSRAM114の第2の格納領域に格納する。そして、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113をSTR1_PRE状態からSTR1_POST状態に遷移させ、信号306も変化させる。STR1_POST状態において第1の格納領域に格納可能な測定値の数は、第2の格納領域に設定された境界周辺値格納数により定められている。また、第2の格納タイミング信号に加え、第3の格納タイミング信号が所定周期で出力開始される。つまり、この時点では、測定値は、SRAM114の第2の格納領域と第3の格納領域との両方に格納される。
測定値が閾値データ取得ポイント2に到達した後に測定値が第2の格納領域に境界周辺値格納数分格納されると、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113をSTR1_POSTからSTR2_PREの状態に遷移する。そして、境界周辺値生成回路122は、第2の格納タイミング信号308を停止する。これにより、第2の格納領域への格納は停止する。
測定値が閾値データ取得ポイント3に到達すると、その時点までの測定値と位置情報とを閾値データとしてSRAM114の第3の格納領域に格納する。そして、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113をSTR2_PRE状態からSTR2_POST状態に遷移する。ここで、STR2_POST状態とは、測定値が閾値データ取得ポイント3に到達した後に、SRAM114の第3の格納領域に測定値を所定数、格納可能な状態ということである。STR2_POST状態において第3の格納領域に格納可能な測定値の数は、第3の格納領域に設定された境界周辺値格納数により定められている。また、第3の格納タイミング信号に加え、第1の格納タイミング信号が所定周期で出力開始される。つまり、この時点では、測定値は、SRAM114の第3の格納領域と第1の格納領域との両方に格納される。
測定値が閾値データ取得ポイント3に到達した後に測定値が第3の格納領域に境界周辺値格納数分格納されると、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113をSTR2_POSTからSTR0_PREの状態に遷移する。そして、境界周辺値生成回路122は、第3の格納タイミング信号309を停止する。これにより、第3の格納領域への格納は停止する。以降、閾値データ取得ポイントが出現する度に、上述の処理が繰り返される。つまり、測定値の閾値データ取得ポイントへの到達と、閾値通過後に測定値の境界周辺値格納数分の格納完了とをトリガとして、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113の状態を遷移する。そして、各状態に応じた測定値の格納タイミング信号の出力を開始して、測定値をSRAM114の所定の格納領域に格納する。このような構成により、端部検出の測定区間において閾値データ取得ポイントの数がSRAM114の格納領域数よりも多くなった場合でも、閾値データ取得ポイントにおける解析に必要な測定値を格納することができる。
図3(b)は、測定値の変化の他の例を示す図である。図3(b)に示すように、1回目の閾値データ取得ポイント1から、例えば、記録ヘッド201と記録媒体の表面までの距離が一定である区間の測定値は、一定の測定値付近の値を示す。また、記録ヘッド201と記録媒体の表面までの距離に大きく変化が生じると、2回目の閾値データ取得ポイント2が発生する。そのため、図3(b)のように、複数発生する1回目と2回目の閾値データ取得ポイントの間が離れている場合もある。また、記録媒体の表面にしわ等がなく理想的な状態である場合には、閾値データ取得ポイントが2回(記録媒体の右端に対応する閾値データ取得ポイントと記録媒体の左端に対応する閾値データ取得ポイント)しか発生しないことも考えられる。
図4は、本実施形態における境界周辺値の格納制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図4に示す処理は、ASIC102がROM(不図示)に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、インクジェット記録装置200で印刷処理が開始されると、CPU101は、測定区間、閾値、閾値方向、格納タイミング、境界周辺値格納数を設定する(S401)。次に、装置本体駆動回路111がモータ115を駆動し、キャリッジ202の走査を開始する。同時に、測定値取得回路121は、エンコーダセンサ206から位置情報を入力し始める。測定値取得回路121がエンコーダセンサ206から取得する位置情報が測定開始位置に到達すると(S402でYES)、測定値取得回路121は、光学センサ205により検知された反射光量の入力を開始する(S403)。また、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113の状態をSTR_PRE状態に設定する(S403)。例えば、図3(a)において、STR0_PRE状態に設定される。
境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113の状態を示す状態遷移信号306と、CPU101により設定された格納タイミングとに応じて、第1〜第3の格納タイミング信号307〜309を生成する。そして、境界周辺値生成回路122は、第1〜第3の格納タイミング信号とともに測定値をメモリ制御回路123に出力する。メモリ制御回路123は、第1〜第3の格納タイミング信号に従って、境界周辺値生成回路122から出力された測定値を境界周辺値として、SRAM114の対応する記憶領域に格納する(S404)。次に、測定値取得回路121は、エンコーダセンサ206から位置情報を入力するごとに、測定終了位置に到達したか否かを判定する(S405)。S405で、NOの場合に、処理はS406へ進む。一方、S405でYESの場合に、S412へ進む。次に、閾値データ取得ポイントを通過しているか否かを判定する(S406)。S406でYESの場合、S407でフラグがセットされているか否かを判定する。S406でNOの場合、S409でSTR_PRE状態か否かを判定する。S407でNOの場合、閾値の通過の検出の旨を境界周辺値生成回路122に通知する。そして、境界周辺値生成回路122は、境界周辺値制御回路113の状態をSTR_POST状態に遷移させ、フラグをセットする。また、S407でYESの場合、S410へ進む。また、S409でYESの場合、S404へ戻る。S409でNOの場合、S410へ進む。S410では、境界周辺値生成回路122は、STR_POST状態において、メモリ制御回路123に転送した境界周辺値の数が、CPU101により設定された閾値データポイント後格納数になったか判定する。前述したように、閾値データポイント後格納数は4である。S410でYESの場合、境界周辺値制御回路113の状態をSTR_PRE状態に遷移させ、フラグをリセットする(S411)。S410でNOの場合、S404へ戻る。
例えば、図3(a)において、閾値データ取得ポイント1を通過するまでは、S404〜S406、S409を遷移する。そして、閾値データ取得ポイント1を通過すると、S404〜S408と遷移して、境界周辺値制御回路113の状態はSTR0_POST状態に遷移する。その後、S410でYESになるまで、S404〜407、S410を繰り返し遷移する。S410でYESになると、境界周辺値制御回路113の状態はSTR1_PRE状態に遷移する。そして、再び、閾値データ取得ポイント2を通過するまでは、S404〜S406、S409を遷移する。以下同様に遷移することで、境界周辺値制御回路113の状態は、図3(a)のように状態は遷移する。
S412において、測定値取得回路121は、光学センサ205からの反射光量の入力を終了する。
SRAM114に格納されている境界周辺値を解析して得られる情報は様々であるが、例えば、境界周辺値が図3(b)に示すような測定値の分布であった場合とする。その場合、閾値データ取得ポイント1前後の測定値の分布から、光学センサ205が、プラテン208から記録媒体上に移動した(記録媒体の端部上に移動した)ことを検出できる。また、閾値データ取得ポイント2前後の測定値の分布から、反射光量が再度大きく変化していることを検出し、汚れ、破れ、しわなどの記録媒体の破損や、端部付近に枠線などが印刷されていると判定することができる。更に、閾値データ取得ポイント1の位置情報と閾値データ取得ポイント2の位置情報から、両者の距離を検出し、距離の大きさに基づいて記録媒体の状態を判別しても構わない。例えば、両者の距離が閾値より小さい場合には、エラーと判別しても構わない。CPU101及びASIC102は、以上のような判定結果に基づき、記録装置の動作を制御する。CPU101及びASIC102は、例えば、記録媒体の破損がひどければ記録媒体の排紙と使用者への通知を行い、記録媒体の破損がなければ記録ヘッドによる記録動作を実行する。
図5は、境界周辺値のSRAM114への記憶制御方法を説明するための図である。図5(a)は、SRAM114の第1の格納領域(第1の記憶領域)504、第2の格納領域(第2の記憶領域)505、第3の格納領域(第3の記憶領域)506を示している。各格納領域の開始アドレス501、502、503は、CPU101により設定される。また、各領域の終了アドレスは、各領域に設定された境界周辺値格納数により決定される。
図5では、SRAM114が32bitアライン構成とし、境界周辺値格納数が4、第1の格納開始アドレスが+0h、第2の格納開始アドレスが+20h、第3の格納開始アドレスが+40hとする。そして、閾値データ取得ポイント前後で格納する境界周辺値格納数を等しいとし、例えば、閾値データ取得ポイント前格納数を4、閾値データ取得ポイント後格納数を4とする。つまり、図5(b)に示すように、第1の格納領域504の終了アドレスは+1Chとなり、第2の格納領域505の終了アドレスは+3Chとなり、第3の格納領域506の開始アドレスは+5Chとなる。以上のように、第1の格納領域504、第2の格納領域505、第3の格納領域506は、それぞれ、第1の個数(本例では8)の測定値を記憶できる。
図5(b)は、境界周辺値制御回路113がIDLE状態での各格納領域の状態を示している。IDLE状態では、図5(b)に示すように、第1〜第3の格納領域504〜506には、無効なデータが格納されている。
S402で測定区間内となり、境界周辺値制御回路113がSTR0_PRE状態では、第1の格納タイミング信号307に従い、測定値が、閾値データ取得ポイント前の境界周辺値として、第1の格納領域504の開始アドレス501から順に格納されていく。以下、閾値データ取得ポイント前の境界周辺値を、閾値前データともいう。ここで、図5(c)の第1の格納領域504のように、閾値前データが既に終了アドレスまで格納された状態で入力された閾値前データは、再度、開始アドレス501から順に格納されていく。即ち、STR0_PRE状態では、新しい閾値前データを含め8個前までの閾値前データを常に格納することができる。
図5(d)は、境界周辺値制御回路113がSTR0_PRE状態からSTR0_POST状態となった場合の第1の格納領域504及び第2の格納領域505を示している。STR0_POST状態では、最新のデータである閾値前データ13を含む新しい4個(即ち、閾値前データ10〜13)が閾値前データとして保持されるように動作する。そのために、閾値データ取得ポイント通過時の最新のデータの次のアドレス(本例では+14h)と、閾値前データ数(本例では4)とを保持する。閾値前データ数は、閾値データ取得ポイントと境界周辺値格納数の設定の関係次第で、境界周辺値格納数よりも少なくなり得るので、格納領域内で有効なデータ範囲を識別するために、閾値前データ数と最新のデータの次のアドレスとを保持するようにする。
図5(d)では、第1の格納タイミング信号307と第2の格納タイミング信号308により、境界周辺値が、第1の格納領域504の閾値前データ6が格納されていたアドレス+14hに、閾値後データ1として格納される。また、閾値後データ1は、第2の格納領域505の開始アドレス+20hにも格納される。
図5(e)は、STR0_POST状態で境界周辺値格納数分の境界周辺値を格納した際の第1の格納領域504及び第2の格納領域505を示している。第1の格納領域504には、閾値データ取得ポイントを中心とする閾値前データと閾値後データとが各4個ずつ、つまり、閾値前データ10〜13と閾値後データ1〜4とが格納されている。また、第2の格納領域505には、閾値前データが4個、つまり、閾値前データ1〜4が格納されている。このように、事象が発生した後は、第2の個数(本例では4)の測定値が、第1の格納領域504及び第2の格納領域505に格納される。この第2の格納領域505は、第1の格納領域504の次の格納対象の格納領域である。
閾値後データを境界周辺値格納数分、取得後、境界周辺値制御回路113がSTR0_POST状態からSTR1_PRE状態に遷移し、第2の格納タイミング信号308に従って、第2の格納領域505に新たな閾値前データが格納されている。その場合、その新たな閾値前データは、STR0_POST状態終了時の次のアドレス(+30h)から格納されていく。閾値前データがアドレス+3Cまで格納された後は、閾値前データは、第2の格納開始アドレス502から順に格納されていく。後続する閾値データ取得ポイント2においては、境界周辺値制御回路113がSTR1_POSTに遷移し、閾値データ取得ポイント3においては、境界周辺値制御回路113がSTR2_POSTに遷移する。STR1_POSTへの遷移とSTR2_POSTへの遷移においても、同様に、閾値前データ数と最新のデータの次のアドレスとを保持する。
STR1_POST状態とSTR2_POST状態における動作も、STR0_POST状態と同様である。つまり、STR1_POST状態では、第2の格納領域505と第3の格納領域506に同じデータを格納し、STR2_POST状態では、第3の格納領域506と第1の格納領域504に同じデータを格納する。このように、閾値データ取得ポイントごとに各格納領域に対してサイクリックに測定値を格納するように構成している。その際に、1回目の閾値データ取得ポイント1における境界周辺値が上書きされることになるが、2回目と3回目の閾値データ取得ポイント2及び3前後の境界周辺値は、第2の格納領域505と第3の格納領域506に格納されている。しかし、閾値データ取得ポイント1における境界周辺値が上書きされるまでに、以下に説明するように、SRAM114から読み出しを行えば、閾値データ取得ポイントの解析を行うことができる。SRAM114に格納された境界周辺値の読み出し制御について、補足説明する。SRAM114に格納された境界周辺値の読み出しは、例えば、図4のS411で行えばよい。この例では、閾値データ取得ポイント1の閾値後データの格納が完了した後で、閾値データ取得ポイント1の閾値前データと閾値後データを読み出す。他の閾値データ取得ポイントの読み出しも同様に行う。
以上のように、本実施形態によれば、記録媒体の端部検出を行う測定範囲における全ての測定値を保持する必要はなく、測定値を記憶する記憶容量を低減することができる。なお、SRAM114に割り当てた格納領域の数は、3つに限定することはない。例えば、閾値前データと閾値後データが格納された後、次に上書きされるまでに、閾値前データと閾値後データを読み出すことができれば(時間的余裕があれば)、格納領域の数は、2つであっても構わない。なお、閾値データ取得ポイントのデータが、上書きされても構わないのであれば、図4のS412の次のステップで、SRAM114に割り当てた格納領域から読み出しを行い、その後解析を行う。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (6)

  1. 測定対象物に対してセンサを動かしながら前記測定対象物を測定する方法であって、
    所定のタイミングごとに、前記センサの測定値を示すデータを、メモリに割り当てられた第1格納領域の中でサイクリックに格納していき、
    前記測定値が所定の閾値を下回る又は上回ったら、前記測定値を格納する格納領域を、前記第1格納領域とは異なる前記メモリの第2格納領域に切り替え、前記測定値を示すデータを当該第2格納領域の中でサイクリックに格納していき、
    当該切り替えの後も、前記第1格納領域に前記測定値を格納することができる最大数よりも少ない所定の回数は、前記第1格納領域への前記測定値の格納を継続し、
    前記メモリに格納された前記測定値を示すデータに基づいて、前記測定対象物の位置または状態を判別する、
    ことを特徴とする測定方法。
  2. 前記第1格納領域に対して、前記最大数を超える格納が続くときは、前記第1格納領域の中でサイクリックに前記測定値を示すデータを上書きする、ことを特徴とする請求項1に記載の測定方法。
  3. 前記第2格納領域に前記測定値を格納しているときに再び前記測定値が前記所定の閾値を下回る又は上回ったら、前記測定値を格納する格納領域を、前記第1格納領域、もしくは前記第1および第2の格納領域とは異なる第3の格納領域に切り替え、
    当該切り替えの後も前記所定の回数は前記第2格納領域への格納を継続する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定方法。
  4. 前記測定値を示すデータとともに、前記センサの位置情報を前記メモリに格納する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測定方法。
  5. 前記センサは記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジに設けられており、前記キャリッジを移動させながら、前記測定対象物である記録媒体からの反射光量を前記センサで測定する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の測定方法。
  6. 前記メモリに格納された前記測定値を示すデータに基づいて、前記記録媒体の端部位置または前記記録媒体の浮き状態を判別する、ことを特徴とする請求項5に記載の測定方法。
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