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JP6170752B2 - ポンプ - Google Patents
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JP6170752B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、リード弁(片持ち梁からなる弁)を有するポンプに関し、特に弁のリフト量を制限するための弁押さえの構造に関する。
従来、リード弁を有するポンプとしては、弁のリフト量を制限することで耐久性を向上し騒音値の低減をはかるため、押え部材によって吸排気弁の動作を抑制するものが知られている。
図10は、従来技術のポンプ101の要部構成を示す分解斜視図、図11(a)(b)は、従来技術のポンプの弁構造を示す断面図で、図11(a)はピストン部が上死点位置にある場合、図11(b)は下死点位置にある場合である。
図10に示すように、このポンプ101は、例えば駆動部101aの上部にポンプ室102が設けられ、このポンプ室102内に、ピストン部103が挿入されるようになっている。
このピストン部103は摺動しながらシールの機能を果たすカップパッキン103bとカップパッキン押え板103cが連接棒103aにねじ止めされてピストン部103を構成している。
そして、ポンプ室102の上部には、吸気口110及び排気口120を有する天面板105がシリンダガスケット104を介して設けられ、この天面板105の上部には、ガスケット108を介してポンプヘッドカバー101bが取り付けられている。
図11(a)(b)に示すように、従来技術においては、ポンプ室102の上部に設けられた天面板105の吸気口110に対し、ポンプ室102内、すなわち、吸気側の部分に吸気弁111が設けられ、この吸気弁111は、吸気弁押え部材112と共にねじ113によって天面板105に取り付けられている。
また、天面板105の排気口120に対し、ポンプ室102の外側、すなわち、排気側の部分に排気弁121が設けられ、この排気弁121は、排気弁押え部材122と共にねじ123によって天面板105に取り付けられている。
このような構成を有する従来技術においては、天面板105の吸気側の部分に吸気弁111及び吸気弁押え部材112が設けられており、図11(a)に示すように、ピストン部103が上死点に位置する際に吸気弁押え部材112との接触を避けるため、天面板105を座繰って吸気弁111及び吸気弁押え部材112を配置するとともに吸気弁111をねじ113を使用して締結するため天面板105が厚くなり、更に排気口120の余分な空間が存在することから、ポンプ室102内に余分な空間(デッドスペース)が生じてしまい、圧縮比を向上させることが困難であるという問題がある。
また、従来技術では、吸気弁押え部材112、排気弁押え部材122、ねじ113、123がそれぞれ必要であるため、部品点数が多く、また、ねじ締結等によって組立工程が複雑であるため、コストアップにつながるという問題もある。
特開平10−68386号公報
本発明は、このような従来の技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、リード弁で構成された吸排気弁を有するポンプにおいて、ポンプ室内のデッドスペースを小さくすることで圧縮比を向上させるとともに、部品点数の削減並びに組立工程の簡素化を達成することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、リード弁で構成された吸気弁及び排気弁がポンプ室のヘッド部に設けられ、当該ポンプ室内の容積を変化させるポンプであって、前記ポンプ室のヘッド部に配置され、吸気口及び排気口を有する平板状の本体部を有し、当該本体部の排気側面に、前記吸気口に向って厚さが薄くなるように傾斜し、かつ、前記吸気口と連続するように凹部状に形成された吸気弁押え部を有する天面板と、前記天面板に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記天面板の吸気口及び吸気弁押え部と重なるように前記吸気弁が当該本体部と一体的に設けられた吸気弁部材と、前記天面板に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記天面板の排気口と重なるように前記排気弁が当該本体部と一体的に設けられた排気弁部材と、前記吸気弁部材に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記吸気弁と重なるように吸気用孔部が設けられた吸気口部材と、前記排気部材に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記排気弁と重なるように排気用孔部が設けられるとともに前記排気弁と重なるように排気弁押え部が当該本体部と一体的に設けられた排気弁押え部材とを有し、前記吸気弁の先端部が、前記天面板の吸気口と重なるとともに当該吸気口の縁部と接触せず、さらに、前記天面板の吸気口から吸気側面側にはみ出さないように構成されているものである。
本発明では、前記吸気弁部材と前記排気弁部材とが一体的に構成されている場合にも効果的である。
本発明では、前記吸気口部材と前記排気弁押え部材とが一体的に構成されている場合にも効果的である
本発明にあっては、天面板(5)の本体部(50)の排気側面(50a)に、吸気口(51)に向って厚さが薄くなるように傾斜し、かつ、吸気口(51)と連続するように凹部状の吸気弁押え部(52)を形成するとともに、天面板(5)に対して排気側面(50a)に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有する吸気弁部材が設けられ、さらにリード弁から構成される吸気弁(62)が、天面板(5)の吸気口(51)及び吸気弁押え部(52)と重なるように吸気弁部材の本体部に一体的に設けられていることから、天面板(5)のポンプ室内側即ち吸気側の面(50b)について、必要最低限の孔(例えば吸気口(51)、排気口(53))以外の面を平面にすることができ、これにより天面板(5)の厚さ(肉厚)の範囲内で吸気弁(62)を押える構成を設けることができるので、ポンプ室内のデッドスペースを大幅に減らすことができる。
その結果、本発明によれば、圧縮比を向上させて中間圧力帯における流量を向上させることができるとともに、ポンプヘッド部を薄くすることができるので、ポンプの軽量化を図ることができる。
また、本発明では、凹部状の吸気弁押え部(52)が天面板(5)の本体部(50)に形成され、吸気弁(62)が吸気弁部材の本体部に一体的に設けられ、排気弁(64)が排気弁部材の本体部に一体的に設けられ、排気弁押え部(73)が排気弁押え部材の本体部に一体的に設けられており、弁及び弁押え部材が一切ねじを用いることなく設けられていることから、ねじを削減するとともにねじ締結等の組立工程を簡素化することができるので、コストダウンを図ることができる。
しかも、吸気弁押え部(52)が天面板(5)の本体部(50)に形成されていることから、これらを別部材とする場合に比べて部品点数を1点削減することができ、これにより構成部品点数削減並びに組立工程を簡素化することができるので、さらなるコストダウンを図ることができる。
本発明において、吸気弁部材と排気弁部材とが一体的に構成されている場合(例えば後述する吸排気弁部材6)には、これらを別部材とする場合に比べて部品点数を1点削減することができ、これにより構成部品点数削減並びに組立工程を簡素化することができるので、更なるコストダウンを図ることができる。
本発明において、吸気口部材と、排気弁押え部材とが一体的に構成されている場合(例えば後述する排気弁押え部材7)には、これらを別部材とする場合に比べて部品点数を1点削減することができ、これにより構成部品点数削減並びに組立工程を簡素化することができるので、更なるコストダウンを図ることができる。
本発明においては、吸気弁(62)の先端部が、天面板(5)の吸気口(51)と重なるとともに当該吸気口の縁部と接触しないように構成されていることから、吸気弁(62)の故障モードの一つである先端割れを防止し耐久性を向上させることができる。また、騒音を小さくすることができる。
本発明に係るポンプの実施の形態の要部構成を示す分解斜視図 (a)〜(c):本実施の形態における天面板の構成を示すもので、図2(a)は斜視図、図2(b)は排気側面50a側(図2(a)の矢印A方向側)から見た平面図、図2(c)は吸気側面50b側(図2(a)の矢印B方向側)から見た平面図 (a)(b):本実施の形態における吸排気弁部材の構成を示すもので、図3(a)は斜視図、図3(b)は排気側面60a側(図3(a)の矢印A方向側)から見た平面図 (a)(b):天面板5と吸排気弁部材6の各部分の位置関係を示すもので、図4(a)は斜視図、図4(b)は吸気側面50b側(図4(a)の矢印B方向側)から見た平面図 (a)(b):本実施の形態における吸排気弁部材6の吸気弁62と、天面板5の吸気弁押え部52及び吸気口51との寸法関係を示す説明図 (a)(b):本実施の形態における排気弁押え部材7の構成を示すもので、図6(a)は斜視図、図6(b)は排気側面70a側(図6(a)の矢印A方向側)から見た平面図 (a)(b):吸排気弁部材6と排気弁押え部材7の各部分の位置関係を示すもので、図7(a)は斜視図、図7(b)は排気側面70a側(図7(a)の矢印A方向側)から見た平面図 天面板5と吸排気弁部材6と排気弁押え部材7の各部分の位置関係を示す斜視図 (a)(b):本実施の形態のポンプの弁構造を示す断面図で、図9(a)はピストン部3が上死点位置にある場合、図9(b)は下死点位置にある場合 従来技術のポンプの要部構成を示す分解斜視図 (a)(b):従来技術のポンプの弁構造を示す断面図で、図11(a)はピストン部103が上死点位置にある場合、図11(b)は下死点位置にある場合
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るポンプの実施の形態の要部構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態のポンプ1は、駆動部1a(図中駆動源は省略されている)の上部にヘッドカバー1bが設けられるもので、このヘッドカバー1b内に以下の各部材が配置されている。
駆動部1aの上部にはポンプ室2が設けられ、このポンプ室2内に、図示しないモータに締結された偏芯軸によって往復動するピストン部3が挿入されるようになっている。
このピストン部3は、摺動しながらシールの機能を果たすカップパッキン3bとカップパッキン押え板3cが連接棒3aにねじ止めされてピストン部3が構成される。
一方、ポンプ室2の上部には、シリンダガスケット4を介して天面板5が取り付けられる。
天面板5の排気側面50aには、吸排気弁部材6と、排気弁押え部材7とが順次設けられ、さらに、排気弁押え部材7上にはヘッドガスケット8が設けられる。
図2(a)〜(c)は、本実施の形態における天面板5の構成を示すもので、図2(a)は斜視図、図2(b)は排気側面50a側(図2(a)の矢印A方向側)から見た平面図、図2(c)は吸気側面50b側(図2(a)の矢印B方向側)から見た平面図である。
図2(a)〜(c)に示すように、本実施の形態の天面板5は、例えばアルミダイカストからなり所定の厚さで例えば円板状に形成された本体部50を有している。この本体部50の排気側面50aは、面全体の平面度が確保され、平板と密着して接触した場合に高いシール性を有するように構成されている。
この本体部50に、吸気口51と吸気弁押え部52が二つ設けられている。本発明では、これら吸気口51と吸気弁押え部52の数は任意である。
本実施の形態の場合、吸気口51は、本体部50を貫通して半円形状に形成されている。
一方、吸気弁押え部52は、吸気口51の直線部分に向って厚さが薄くなるように例えば平面状に傾斜し、かつ、吸気口51の直線部分の縁部と連続するように凹部状に一体的に形成されている。
本発明の場合、吸気弁押え部52は湾曲していてもよく、また球面状に形成してもよい。
また、吸気弁押え部52は、後述する吸気弁62と対応するように形成されている。
なお、本体部50の吸気側面50bの吸気弁押え部52に対応する部分(図2(c)の符号52bで示す部分)及びその他の部分は、デッドスペースになりうる凹凸を設けることなく平面状に形成されている。
本体部50の所定の位置には、排気口53がそれぞれ設けられている。
これら二つの排気口53は、本体部50を貫通して例えば円形形状に形成されている。
さらに、本体部50の排気側面50aの縁部には、複数(本実施の形態では二つ)の位置決めピン54が設けられている。
図3(a)(b)は、本実施の形態における吸排気弁部材6の構成を示すもので、図3(a)は斜視図、図3(b)は排気側面60a側(図3(a)の矢印A方向側)から見た平面図である。
図3(a)(b)に示すように、本実施の形態の吸排気弁部材6は、本発明における吸気弁部材と排気弁部材とが一体的に構成されたものである。
吸排気弁部材6は、例えばステンレスからなり天面板5より薄い厚さで例えば天面板5の本体部50と同形状の円板状に形成された本体部60を有している。
ここで、本体部60の縁部には、複数(本実施の形態では二つ)の位置決め孔65が設けられている。
これら位置決め孔65は、上述した天面板5の位置決めピン54と嵌り合うように位置決めピン54と同一の間隔で設けられている。
そして、天面板5の位置決めピン54と吸排気弁部材6の位置決め孔65とが嵌り合うことに加え、天面板5の本体部50と吸排気弁部材6の本体部60の外周部分において面一(つらいち)となるように構成することにより、吸排気弁部材6の以下に説明する吸気弁62と、天面板5の吸気弁押え部52との位置決め精度を確保するようになっている。
吸排気弁部材6の本体部60には、例えば切り欠き部61を形成することにより、細長の舌片形状(リード弁形状)の吸気弁62が本体部60と一体的に二つ設けられている。
吸気弁62は、後述するように、それぞれ上述した吸気弁押え部52と対応するように設けられている。
また、吸排気弁部材6の本体部60には、例えば切り欠き部63を形成することにより、細長の舌片形状(リード弁形状)の排気弁64が二つ設けられている。
図4(a)(b)は、天面板5と吸排気弁部材6の各部分の位置関係を示すもので、図4(a)は斜視図、図4(b)は吸気側面50b側(図4(a)の矢印B方向側)から見た平面図である。
図4(a)(b)に示すように、本実施の形態においては、天面板5の位置決めピン54と、吸排気弁部材6の位置決め孔65とが嵌り合うことによって天面板5の排気側面50a上に吸排気弁部材6が密着して位置決め配置される。
そして、この状態において、吸排気弁部材6の吸気弁62と天面板5の吸気弁押え部52及び吸気口51とが重なるとともに、吸排気弁部材6の排気弁64と天面板5の排気口53とが重なるように構成されている。
この場合、図4(b)に示すように、吸排気弁部材6の吸気弁62が天面板5の吸気弁押え部52及び吸気口51より幅狭に形成され、吸気弁62の先端部が天面板5の吸気口51と重なり且つ吸気口51の曲線部分の縁部と接触しないように、吸排気弁部材6の吸気弁62の大きさ、位置及び形状が定められている。
また、吸排気弁部材6の排気弁64が天面板5の排気口53を覆うように、吸排気弁部材6の排気弁64の大きさ、位置及び形状が定められている。
図5(a)(b)は、本実施の形態における吸排気弁部材6の吸気弁62と、天面板5の吸気弁押え部52及び吸気口51との寸法関係を示す説明図である。
図1及び図5(a)(b)に示すように、本実施の形態では、ポンプ1の吸気動作に伴い、吸排気弁部材6の吸気弁62がポンプ室2の天面板5の吸気側面50b側に吸引され、天面板5の吸気弁押え部52に接触して密着するように構成されている。
本実施の形態では、この図5(b)に示す状態において、吸気弁62の先端部62aが天面板5の吸気口51から吸気側面50b側にはみ出さないように、図5(a)に示す吸気弁62の先端部62aの長さL、天面板5の吸気弁押え部52の傾斜角度θ、天面板5の吸気口51の縁部51aの厚さTの寸法を設定する。
具体的には、天面板5の吸気弁押え部52が平面である場合に、L・Sinθ<Tとなるように、吸気弁62の先端部62aの長さL、天面板5の吸気弁押え部52の傾斜角度θ、天面板5の吸気口51の縁部51aの厚さTの寸法を設定する。
図6(a)(b)は、本実施の形態における排気弁押え部材7の構成を示すもので、図6(a)は斜視図、図6(b)は排気側面70a側(図6(a)の矢印A方向側)から見た平面図である。
図6(a)(b)に示すように、本実施の形態の排気弁押え部材7は、本発明における吸気口部材と排気弁押え部材とが一体的に構成されたものであり、具体的には、後述するように、排気弁押え部材7の本体部70に吸気用孔部71が設けられているものである。
本実施の形態の排気弁押え部材7は、例えばアルミニウム板金からなり所定の厚さで例えば天面板5の本体部50と同形状の円板状に形成された本体部70を有している。
ここで、本体部70の縁部には、複数(本実施の形態では二つ)の位置決め孔74が設けられている。
これら位置決め孔74は、上述した天面板5の位置決めピン54と嵌り合うように位置決めピン54と同一の間隔で設けられている。
そして、後述する図8に示すように、天面板5の位置決めピン54と、上述した吸排気弁部材6の位置決め孔65と、排気弁押え部材7の位置決め孔74とが嵌り合うことに加え、天面板5の本体部50と、吸排気弁部材6の本体部60と、排気弁押え部材7の本体部70との外周部分において面一(つらいち)となるように構成することにより、吸排気弁部材6の排気弁64と、以下に説明する排気弁押え部材7の排気弁押え部73の位置決め精度を確保するようになっている。
排気弁押え部材7の本体部70には、本体部70を貫通して例えば円形形状に形成された吸気用孔部71が二つ設けられている。
また、排気弁押え部材7の本体部70には、例えば本体部70を切り欠いて排気用孔部72を形成することにより、細長の舌片形状の排気弁押え部73が本体部70と一体的に二つ設けられている。
この排気弁押え部73は本体部70の吸気側面70b側を支点に排気側面70a側に湾曲するように形成され、後述するように、上述した吸排気弁部材6の排気弁64と対応するように設けられている。
図7(a)(b)は、吸排気弁部材6と排気弁押え部材7の各部分の位置関係を示すもので、図7(a)は斜視図、図7(b)は排気側面70a側(図7(a)の矢印A方向側)から見た平面図である。
図7(a)(b)に示すように、本実施の形態においては、吸排気弁部材6の位置決め孔65と、排気弁押え部材7の位置決め孔74とが重なった状態において、吸排気弁部材6の本体部60の排気側面60a上に排気弁押え部材7が密着して位置決め配置される。
そして、この状態において、吸排気弁部材6の吸気弁62と排気弁押え部材7の吸気口71とが重なるとともに、吸排気弁部材6の排気弁64と、排気弁押え部材7の排気用孔部72及び排気弁押え部73とが重なるように構成されている。
この場合、図7(b)に示すように、排気弁押え部材7の吸気用孔部71が吸排気弁部材6の吸気弁62に覆われるように、吸気用孔部71の大きさ及び位置が定められている。
逆に、この大きさの吸気用孔部71に対し、ポンプの流量を満たすことを条件として十分にシールできるように吸排気弁部材6の吸気弁62の大きさが設定されている。
また、図7(b)に示すように、排気弁押え部材7の排気用孔部72の外郭部分72aが、吸排気弁部材6の排気弁64より幅広に形成されている。
図8は、天面板5と吸排気弁部材6と排気弁押え部材7の各部分の位置関係を示す斜視図である。
また、図9(a)(b)は、本実施の形態のポンプの弁構造を示す断面図で、図9(a)はピストン部が上死点位置にある場合、図9(b)は下死点位置にある場合を示すものである。
上述した構成を有する本実施の形態においてピストン部3を下死点側に移動させると、吸排気弁部材6の吸気弁62が天面板5の排気側面50a側に湾曲し、排気弁押え部材7の吸気用孔部71が開放されるとともに、吸排気弁部材6の吸気弁62が天面板5の排気側面50aの吸気弁押え部52に密着する。
この状態では、図4(b)及び図5に示すように、吸排気弁部材6の吸気弁62と天面板5の吸気口51との間に隙間が存在するため、排気弁押え部材7の吸気用孔部71、吸排気弁部材6の切り欠き部61、天面板5の吸気口51を介して気体がポンプ室2に導入される。
これと同時に、吸排気弁部材6の排気弁64は天面板5の本体部50の排気側面50aに密着し、排気弁64によって天面板5の排気口53が塞がれるため、排気口53を介して気体がポンプ室2内に導入されることはない。
一方、ピストン部3を上死点側に移動させると、吸排気弁部材6の排気弁64が排気弁押え部材7、70b側に湾曲し、天面板5の排気口53が開放されるとともに、吸排気弁部材6の排気弁64が排気弁押え部材7、70bの排気弁押え部73に密着する。
これにより、天面板5の排気口53、吸排気弁部材6の切り欠き部63、排気弁押え部材7の排気用孔部72を介して気体がポンプ室2の外に排出される。
これと同時に、吸排気弁部材6の吸気弁62は排気弁押え部材7の本体部70の吸気側面70bに密着し、吸気弁62によって排気弁押え部材7の吸気用孔部71が塞がれるため、吸気用孔部71を介して気体がポンプ室2に吸引されることはない。
以上の動作を繰り返すことにより、所望の吸排気が行われる。
以上述べたように、本実施の形態においては、天面板5の本体部50の排気側面50aに、吸気口51に向って厚さが薄くなるように傾斜し、かつ、吸気口51と連続するように凹部状の吸気弁押え部52を形成するとともに、天面板5に対して排気側面50aに密着して位置決め配置される平板状の本体部60を有する吸排気弁部材6が設けられ、さらに、吸排気弁部材6の吸気弁62が、天面板5の吸気口51及び吸気弁押え部52と重なるように本体部50に一体的に設けられていることから、天面板5のポンプ室2内側即ち吸気側面50bについて、必要最低限の孔(吸気口51、排気口53)以外の面を平面に形成することができ、これにより天面板5の厚さ(肉厚)の範囲内で吸気弁62を押える構成を設けることができるので、図9(a)(b)並びに図11(a)(b)に示すように、従来技術と比較してポンプ室2内のデッドスペースを大幅に減らすことができる。
その結果、本実施の形態によれば、圧縮比を向上させて中間圧力帯における流量を向上させることができるとともに、ポンプヘッド部分を薄くすることができるので、ポンプの軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態では、それぞれ位置決め可能な、凹部状の吸気弁押え部52が本体部50に形成された天面板5と、吸気弁62及び排気弁64が本体部60に一体的に設けられた吸排気弁部材6と、排気弁押え部73が本体部70に一体的に設けられた排気弁押え部材7とを有し、弁及び弁押えが一切ねじを用いることなく設けられていることから、ねじを削減するとともにねじ締結等の組立工程を簡素化することができるので、コストダウンを図ることができる。
しかも、吸気弁押え部52が天面板5の本体部50に形成されていることから、これらを別部材とする場合に比べて部品点数を1点削減することができ、これにより構成部品点数削減並びに組立工程を簡素化することができるので、さらなるコストダウンを図ることができる。
加えて、本実施の形態では、吸気弁62及び排気弁64が吸排気弁部材6の本体部60に一体的に設けられ、さらに、排気弁押え部材7の本体部70に吸気用孔部71が設けられていることから、これらを別部材とする場合に比べて部品点数をそれぞれ1点削減することができ、これにより構成部品点数削減並びに組立工程を簡素化することができるので、更なるコストダウンを図ることができる。
さらに、本実施の形態では、天面板5において吸気口51が吸気弁62の先端部と重なるように配置されていることから、弁を開閉する際に吸気弁62の先端部が天面板5の本体部50と接触することがないので、吸気弁62の故障モードの一つである先端割れを防止し耐久性を向上させることができる。また、騒音を小さくすることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施の形態では、吸気弁62及び排気弁64をそれぞれ二つ設ける構成を採用したが、本発明は吸気弁62及び排気弁64の数は限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、吸排気弁部材6の本体部60に吸気弁62及び排気弁64を一体的に設けるようにしたが、本発明はこれに限られず、吸気弁部材と、排気弁部材をそれぞれ設けることもできる。
ただし、部品点数を削減する観点からは、上記実施の形態のように、吸排気弁部材6の本体部60に吸気弁62及び排気弁64を一体的に構成することが好ましい。
また、排気弁押え部材7の本体部70に、吸気用孔部71と、排気用孔部72及び排気弁押え部73を一体的に設けるようにしたが、本発明はこれに限られず、吸気用孔部を有する吸気口部材と、排気用孔部及び排気弁押え部を有する排気弁押え部材をそれぞれ設けることもできる。
ただし、部品点数を削減する観点からは、上記実施の形態のように、排気弁押え部材7の本体部70に、吸気用孔部71と、排気用孔部72及び排気弁押え部73を一体的に設けることが好ましい。
さらに、本発明はリード弁からなる吸排気弁を有しポンプ室内の容積を変化させる容積移送型のポンプであれば、上記実施の形態のようなピストンポンプのみならず、ベローズポンプ、ダイヤフラムポンプ、ロータリーポンプ等の種々のポンプに適用することができる。
1…ポンプ
2…ポンプ室
3…ピストン部
5…天面板
6…吸排気弁部材
7…排気弁押え部材
50…天面板の本体部
50a…排気側面
50b…吸気側面
51…吸気口
52…吸気弁押え部
53…排気口
60…吸排気弁部材の本体部
60a…排気側面
60b…吸気側面
62…吸気弁
64…排気弁
70…排気弁押え部材の本体部
70a…排気側面
70b…吸気側面
71…吸気用孔部
72…排気用孔部
73…排気弁押え部

Claims (3)

  1. リード弁で構成された吸気弁及び排気弁がポンプ室のヘッド部に設けられ、当該ポンプ室内の容積を変化させるポンプであって、
    前記ポンプ室のヘッド部に配置され、吸気口及び排気口を有する平板状の本体部を有し、当該本体部の排気側面に、前記吸気口に向って厚さが薄くなるように傾斜し、かつ、前記吸気口と連続するように凹部状に形成された吸気弁押え部を有する天面板と、
    前記天面板に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記天面板の吸気口及び吸気弁押え部と重なるように前記吸気弁が当該本体部と一体的に設けられた吸気弁部材と、
    前記天面板に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記天面板の排気口と重なるように前記排気弁が当該本体部と一体的に設けられた排気弁部材と、
    前記吸気弁部材に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記吸気弁と重なるように吸気用孔部が設けられた吸気口部材と、
    前記排気部材に対して排気側に密着して位置決め配置される平板状の本体部を有し、当該本体部に、前記排気弁と重なるように排気用孔部が設けられるとともに前記排気弁と重なるように排気弁押え部が当該本体部と一体的に設けられた排気弁押え部材とを有し、
    前記吸気弁の先端部が、前記天面板の吸気口と重なるとともに当該吸気口の縁部と接触せず、さらに、前記天面板の吸気口から吸気側面側にはみ出さないように構成されているポンプ。
  2. 前記吸気弁部材と前記排気弁部材とが一体的に構成されている請求項1記載のポンプ。
  3. 前記吸気口部材と前記排気弁押え部材とが一体的に構成されている請求項1又は2のいずれか1項記載のポンプ
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