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JP6201512B2 - 記録装置 - Google Patents
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JP6201512B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関する。
従来、記録装置は記録ヘッドの走査方向に移動可能なキャリッジを備え、該キャリッジの下面には被記録媒体の記録面に向けてインクを吐出する記録ヘッドが設けられていた。この記録装置において、被記録媒体として普通紙の他に封筒、厚紙及び光ディスク等に記録を実行するものがある。
これらの被記録媒体の厚みは異なるため、記録ヘッドと被記録媒体の記録面との距離が変化することから記録ヘッドと被記録媒体の支持面との間隔は、被記録媒体に応じて変化させる必要がある。このため、記録装置において、被記録媒体の種類に応じて、キャリッジを記録ヘッドと被記録媒体の支持面との間隔を調整する方向に移動させて前記間隔を調整するものがある(特許文献1)。
特開2012−213986号公報
この記録装置では、キャリッジとともに前記走査方向に移動する摺動部がキャリッジの背面側に設けられており、摺動部が直接ガイド部と接触し摺動する構成であった。さらに摺動部とキャリッジとの間に間隔制御部材が挟まれて設けられている。この間隔制御部材は、前記走査方向に沿って、前記直交する方向の厚みが変化するように構成されている。
また、間隔制御部材がスライドする領域内に進退自在に変位可能な切替部が記録装置のシャーシに設けられている。この記録装置では、スライドする間隔制御部材に前記切替部を当接させ、キャリッジに対して間隔制御部材を前記走査方向に相対移動させることにより前記キャリッジを前記直交する方向に移動させ、記録ヘッドと被記録媒体との間隔を調整していた。
ところで、この記録装置において、前記間隔制御部材がスライドする領域において前記切替部が前記スライド領域に突出する際、前記キャリッジが前記スライド領域内に位置して前記切替部の突出を妨げることがある。一例として、記録装置において紙詰まりが生じ、ユーザーが紙詰まりを解消する作業の際、前記記録装置の電源を切断し、キャリッジを前記スライド領域に移動させ、紙詰まりを起こした用紙を取り除いた後、前記記録装置に電源を投入した場合がある。
この場合、記録装置に電源が投入されると、前記記録ヘッドと被記録媒体の前記支持面との間隔を初期設定に戻すべく、前記切替部が前記スライド領域に突出しようとする。このとき、前記スライド領域に前記キャリッジが位置していることから、前記切替部の突出が妨げられることとなる。その結果、前記切替部には、当該切替部を前記スライド領域に突出させようとする力が作用するので、前記切替部に許容以上の力が作用し、前記切替部が破損する虞がある。また、前記切替部が破損しなくても前記記録装置にエラー状態が発生し、作業中のジョブが中断させられる虞がある。その結果、ユーザーはエラー状態を解消し、中断させられたジョブを再開するための作業を強いられるので、前記記録装置の利便性が低下する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、記録装置において不意の状況により部品が破損することやエラーが生じて作業が中断することを抑制することができる記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えた、当該記録ヘッドの走査方向に移動可能なキャリッジと、前記キャリッジと係合可能な係合部を有するとともに、揺動軸を中心に揺動することにより、前記係合部が前記キャリッジと係合する第1姿勢と、前記係合部が前記キャリッジから離間する第2姿勢とを取り得る揺動部材と、前記揺動部材に形成された被押圧部を押圧することにより前記揺動部材を前記第2姿勢から前記第1姿勢に向けて揺動させる押圧手段と、を備え、前記係合部の揺動が規制された状態において前記押圧手段が前記被押圧部を押圧した際、前記揺動軸が変位可能であることを特徴とする。
本態様によれば、キャリッジと係合可能な係合部の揺動が規制された状態において、押圧手段が前記揺動部材の被押圧部を押圧した際、前記揺動軸が変位するので、前記揺動部材が前記押圧手段から受ける負荷を低減するように変位することができる。したがって、前記揺動部材に作用する負荷が低減されるので、当該揺動部材が破損する虞を低減することができる。また、前記揺動軸が変位することにより、前記係合部をキャリッジの移動領域から退避させることができるので、記録装置においてエラーが発生することを回避することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記記録ヘッドにより記録が行われる領域において前記被記録媒体を支持する媒体支持部と、前記係合部と係合する被係合部を有し、前記係合部が前記被係合部と係合した状態において前記キャリッジが移動することにより、前記媒体支持部と前記記録ヘッドとの間隔を変化させる、前記キャリッジに設けられた間隔調整手段とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記係合部が前記第1姿勢において前記間隔調整手段の前記被係合部と係合可能であるので、前記揺動部材を前記第2姿勢から前記第1姿勢に揺動させた際、前記間隔調整手段において前記記録ヘッドと前記媒体支持部との間隔を変化させることができる。また、前記揺動部材は第2姿勢にある際、前記キャリッジの移動を妨げることがないので、前記間隔調整手段の間隔調整が必要な際にのみ前記係合部と前記被係合部とを係合させて前記間隔を調整することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第1または第2の態様において、前記揺動軸を変位可能に保持する保持部材と、前記保持部材において前記揺動軸の位置を規制する規制面に向けて前記揺動軸を付勢する第1付勢手段とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記保持部材において前記揺動軸の位置を規制する規制面に向けて前記揺動軸を付勢する第1付勢手段を備えるので、前記揺動部材に前記第1付勢手段の付勢力以上の押圧力が作用した際、前記揺動部材に作用する負荷を低減するように前記揺動軸を変位させることができるとともに前記負荷が作用しなくなった際、前記揺動軸を前記規制面に向けて付勢し、当該揺動軸の位置を規制面に規制することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第3の態様において、前記保持部材は、前記規制面が形成された、前記揺動軸を受け入れる軸受け部を備え、前記軸受け部の前記揺動軸の保持長さは、前記押圧手段が前記被押圧部を押圧することに伴う前記揺動軸の変位量よりも長いことを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動軸を受け入れる軸受け部における前記揺動軸の保持長さが前記押圧手段が前記被押圧部を押圧することに伴う前記揺動軸の変位量よりも長く設定されているので、前記押圧手段により前記揺動部材が変位させられても前記揺動部材が前記保持部材から脱落することがない。したがって、前記保持部材は前記押圧手段により変位させられる前記揺動部材を確実に保持することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、第3または第4の態様において、前記揺動部材には揺動規制部が設けられ、前記揺動規制部が前記保持部材と係合することにより、前記揺動部材の揺動範囲が規制されることを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動規制部が前記保持部材と係合することにより前記揺動部材の揺動範囲が規制されるので、前記揺動部材が揺動範囲を超えることがなく、前記揺動部材が揺動範囲以上に揺動することにより、付勢手段が前記揺動部材から脱落することを防止する。さらに、前記押圧手段により前記被押圧部が押圧されて前記揺動部材が揺動した際、前記間隔が変化する方向において前記係合部の位置を位置決めすることができるので、前記被係合部との係合を確実なものとすることができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、第3から第5のいずれか一の態様において、前記揺動部材を前記第1姿勢から前記第2姿勢へと付勢する第2付勢手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部材を前記第1姿勢から前記第2姿勢へと付勢する第2付勢手段を備えるので、前記第1姿勢に揺動した前記揺動部材を第2姿勢へと揺動させることができる。これにより、前記係合部を前記間隔調整手段の前記被係合部から確実に離間させることができる。したがって、前記押圧手段が前記被押圧部を押圧した際にのみ前記揺動部材が第1姿勢となるので、前記係合部は前記間隔調整手段の間隔調整時のみ前記被係合部と係合し、前記間隔調整時以外では前記係合部と前記被係合部との係合状態は解消されることから、前記揺動部材が前記キャリッジの移動を妨げることを防止できる。
本発明に係るプリンターの装置前方側から見た斜視図。 本発明に係るプリンターの装置後方側から見た斜視図。 本発明に係るプリンターの装置本体を示す斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路において搬送部周辺を示す拡大図。 本発明に係る搬送ユニットの斜視図。 搬送ユニットにおける後端側端部におけるリブの拡大説明図。 (A)は搬送ユニットにおける後端側端部において第1ローラー近傍に配置されたリブの側断面図であり、(B)は搬送ユニットの側部寄りに配置されたリブの側断面図。 用紙搬送経路において搬送ユニットから記録部までの搬送経路を示す斜視図。 (A)は用紙搬送経路における紙押さえを示す斜視図であり、(B)は用紙搬送経路における紙押さえの平面図。 本発明に係るキャリッジのギャップ調整手段の概要図。 (A)は本発明に係るギャップ切替機構の斜視図であり、(B)はギャップ切替機構の背面側から見た斜視図。 (A)はギャップ切替機構における揺動部材の第2姿勢を示す側面図であり、(B)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢を示す側面図。 (A)はギャップ切替機構における揺動部材の第2姿勢を示す側断面図であり、(B)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢を示す側断面図。 (A)は装置本体における第2姿勢における揺動部材の係合部の拡大図である、(B)は装置本体における第1姿勢における揺動部材の係合部の拡大図。 (A)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢を示す側面図であり(B)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢において揺動軸が変位した状態を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの装置前方側から見た斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの装置後方側から見た斜視図であり、図3は本発明に係るプリンターの装置本体を示す斜視図であり、図4は本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図であり、図5は本発明に係るプリンターの用紙搬送経路において搬送部周辺を示す拡大図であり、図6は本発明に係る搬送ユニットの斜視図である。
図7は搬送ユニットにおける後端側端部におけるリブの拡大説明図であり、図8(A)は搬送ユニットにおける後端側端部において第1ローラー近傍に配置されたリブの側断面図であり、図8(B)は搬送ユニットの側部寄りに配置されたリブの側断面図であり、図9は用紙搬送経路において搬送ユニットから記録部までの搬送経路を示す斜視図であり、図10(A)は用紙搬送経路における紙押さえを示す斜視図であり、図10(B)は用紙搬送経路における紙押さえの平面図であり、図11は本発明に係るキャリッジのギャップ調整手段の概要図であり、図12(A)は本発明に係るギャップ切替機構の斜視図であり、図12(B)はギャップ切替機構の背面側から見た斜視図である。
図13は(A)はギャップ切替機構における揺動部材の第2姿勢を示す側面図であり、図13(B)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢を示す側面図であり、図14(A)はギャップ切替機構における揺動部材の第2姿勢を示す側断面図であり、図14(B)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢を示す側断面図であり、図15(A)は装置本体における第2姿勢における揺動部材の係合部の拡大図である、図15(B)は装置本体における第1姿勢における揺動部材の係合部の拡大図であり、図16(A)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢を示す側面図であり図16(B)はギャップ切替機構における揺動部材の第1姿勢において揺動軸が変位した状態を示す側面図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が記録装置の奥行き方向、Z方向が記録ヘッドと媒体との間の距離(ギャップ)の変化する方向すなわち装置高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。
■■■プリンターの概要について■■■■■■■
図1及び図2を参照するに、本発明に係るプリンター10が示されている。プリンター10は、装置本体12と、装置本体12の上部に当該装置本体12に対して回動可能に設けられた原稿読取装置14とを備えている。装置本体12は、装置前面側(図1−Y方向側)においてユーザーがプリンター10を操作するための操作パネル部16と、装置前面側に開口した排出口18と、当該排出口18の下方に配置された媒体収容部20とを備えている。
また、装置本体12は、装置背面側(図2+Y方向側)において、装置本体12に対して回動可能に構成された背面カバー22を備えている。尚、図2において、背面カバー22は、装置本体12に対して閉じた状態にある。また、背面カバー22は、回動軸と反対の側すなわち自由端側に背面カバー22に対して回動可能に連結された媒体支持トレイ24を備えている。
図3を参照するに、装置本体12において装置前面側(図1−Y方向側)寄りにキャリッジ26が設けられている。キャリッジ26は、図3におけるX軸方向(走査方向)に往復動可能に構成されている。また、装置本体12において、キャリッジ26の後方(装置背面側(図3+Y方向側))には装置本体12に対して着脱可能に構成された搬送ユニット28が配置されている。搬送ユニット28については後ほど詳説する。
次いで、図4及び図5を参照して、プリンター10における「被記録媒体」としての用紙Pの搬送経路について説明する。プリンター10は、装置本体12において媒体収容部20と、搬送部30と、記録部32と、排出部34とを備えている。
媒体収容部20は、Z軸方向上方側に位置する上段側トレイ36と、当該上段側トレイ36の下方に位置する下段側トレイ38とを備えている。上段側トレイ36及び下段側トレイ38は、装置本体12に対しそれぞれ装置前方側(図4における−Y方向)から装着及び取り外し可能に構成されている。
尚、上段側トレイ36及び下段側トレイ38にはそれぞれ、複数の用紙Pが収容されている。尚、本実施例では、上段側トレイ36及び下段側トレイ38には異なる種類の用紙が収容されているが、以下特に区別する必要がない場合は「用紙P」という。尚、用紙Pは、媒体の一例である。
上段側トレイ36及び下段側トレイ38のそれぞれ上方には、図示しない駆動源によって回転駆動されるピックアップローラー40、42が設けられている。ピックアップローラー40、42は、それぞれ揺動軸44、46を中心に揺動可能に構成されている。
操作パネル部16から入力された指令に基づいて上段側トレイ36に収容された用紙Pを搬送経路下流側に給送する際、ピックアップローラー40は上段側トレイ36に収容された用紙Pの最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙Pを上段側トレイ36から搬送経路下流側へ送り出す。同様に、下段側トレイ38に収容された用紙Pを搬送経路下流側に給送する際、ピックアップローラー42は下段側トレイ38に収容された用紙Pの最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙Pを下段側トレイ38から搬送経路下流側へ送り出す。
また、背面カバー22は、装置本体12に対して閉じられた状態にある際、その内面が用紙Pの搬送経路の一部を構成している。このため、背面カバー22の内側に形成された給送経路部48は、上段側トレイ36及び下段側トレイ38から送り出された用紙Pを搬送部30へ案内する。
搬送部30は、第1ローラー50、第2ローラー52、第1搬送従動ローラー54、第2搬送従動ローラー56、第3搬送従動ローラー58、第4搬送従動ローラー60、第5搬送従動ローラー62及び一対の搬送ローラー64を備えている。搬送ローラー64は、搬送駆動ローラー66と搬送従動ローラー68とを備えている。
ここで、第1ローラー50、第2ローラー52、第1搬送従動ローラー54、第2搬送従動ローラー56及び第3搬送従動ローラー58は、装置本体12に対して着脱可能な搬送ユニット28(図3、図4ないし図6参照)を構成している。搬送ユニット28については、後ほど詳説する。尚、本実施例において第1ローラー50及び第2ローラー52は、図示しない駆動モーターにより図4及び図5における反時計周り方向に回転駆動させられる。
用紙Pは、搬送部30において搬送経路に沿って第1ローラー50と当接する第5搬送従動ローラー62及び第3搬送従動ローラー58、第2ローラー52と当接する第2搬送従動ローラー56及び第1搬送従動ローラー54を介して搬送ローラー64に搬送される。搬送部30の搬送ローラー64の搬送経路下流側には、記録部32が設けられている。
記録部32は、走査方向(図3におけるX軸方向)に移動可能なキャリッジ26と、キャリッジ26の下部に設けられ、用紙Pにインクを吐出する記録ヘッド70と、記録ヘッド70と対向し、用紙Pを支持するように設けられた「媒体支持部」としてのプラテン72とを備えている。
さらに、記録部32の搬送経路下流側には、排出部34が設けられている。排出部34には一対の排出ローラー74と、排出ローラー74から排出された用紙Pを載置する排出スタッカー76が装置前方側(−Y方向)に排出口18から突出して設けられている。搬送経路に沿って搬送部30から記録部32へと送られた用紙Pは、その第1面に記録が実行される。記録実行後、用紙Pは排出ローラー74にニップされ、装置前方側に設けられた排出スタッカー76へ排出される。
ここで図4及び図5において実線は、媒体収容部20から搬送部30を介して記録部32へと搬送される用紙Pの搬送経路78を示している。また、破線は、記録部32から搬送部30に戻されて、再度記録部32へと搬送される用紙Pの反転経路80を示している。
次いで反転経路80について説明する。プリンター10において用紙Pの両面に記録を行う場合には、記録部32によって用紙Pの第1面に記録が行われた後、用紙Pは搬送ローラー64及び排出ローラー74の逆送り動作により前記第1面に記録が実行された際に用紙後端となっていた側が先端となってZ軸方向における第2ローラー52の−Z方向側に位置する(搬送ユニット28の下方に位置する)反転経路80へと送られる。反転経路80は、第1ローラー50及び第2ローラー52の下方(図3における−Z方向)に沿って設けられ、媒体収容部20からの用紙Pの搬送経路に合流するように設けられている。
このため、用紙Pは反転経路80から前記搬送経路、第1ローラー50及び第2ローラー52の上方に位置する搬送経路78を介して再度記録部32に送られ、第2面の記録が実行される。そして記録実行後、用紙Pは排出ローラー74にニップされ、装置前方側に設けられた排出スタッカー76へ排出される。
■■■搬送ユニットについて■■■■■■■
次いで図6、図7、図8(A)及び図8(B)を参照して搬送ユニット28について説明する。搬送ユニット28は、装置本体12に対して着脱可能に構成されている。図4において背面カバー22を装置本体12に対して開いた状態とした際、搬送ユニット28は装置本体12の背面側(図4における+Y軸方向側)において装置本体12に対して着脱することができる。
搬送ユニット28は、ユニット本体82と、該ユニット本体に対して開いた状態(図示せず)と閉じた状態(図6参照)とを取り得るカバー部84とを備えている。カバー部84をユニット本体82に対して開いた状態とすることにより、後述する搬送経路の一部が露呈する。また、本実施例においてユニット本体82には、+X方向側の端部に被駆動伝達部86が設けられている。被駆動伝達部86は、複数の歯車を備え、第1ローラー50及び第2ローラー52を駆動させる共通の駆動機構として構成されている。
被駆動伝達部86には、搬送ユニット28が装置本体12に取り付けられた状態で図示しない駆動源から駆動力が供給される。そして、被駆動伝達部86に図示しない駆動源からの駆動力が供給されると、第1ローラー50及び第2ローラー52を図4及び図5における反時計周り方向へ回転駆動させる。これにより、搬送ユニット28に駆動源を設ける必要がなく、搬送ユニット28の重量増加を抑えることができる。
また、本実施例において第1ローラー50及び第2ローラー52は、ユニット本体82の幅方向(図6におけるX軸方向)において中央部に配置されている。また、第1ローラー50は、ユニット本体82の後端側(図6における+Y方向側)に配置されている。第2ローラー52は、第1ローラー50と−Y方向側に間隔をおいて配置されている。また、本実施例において第1ローラー50と第2ローラー52とは、同じ径寸法に設定されている。
このため、第1ローラー50と第2ローラー52とを共通の部材で構成することができ、低コスト化を図ることができる。また、第1ローラー50と第2ローラー52とは同径であることから、両ローラーの回転数を同じにすることによりローラー外周の周速、すなわち用紙搬送速度を容易に等しくできる。また、第1ローラー50と第2ローラー52とを同じ径寸法にすることにより、ユニット本体82とカバー部84との間に形成される搬送経路において搬送される用紙Pを水平に保つことができる。
また、ユニット本体82の後端側(図6における+Y方向側)には、図6におけるX軸方向に適宜間隔をおいて、湾曲状に形成された複数のリブ88、90が設けられている。リブ88、90は、装置本体12に搬送ユニット28が装着された状態において背面カバー22が装置本体12に対して閉じられた際、背面カバー22の内側に形成された給送経路部48に対向し、給送経路部48とともに媒体収容部20から記録部32に向かう搬送経路の一部を構成する。
図7に示すように、リブ88はユニット本体82の後端側(図6における+Y方向側)においてユニット本体82の幅方向(図6におけるX軸方向)において中央部近傍、つまり第1ローラー50の近傍に適宜間隔をおいて配置されている。また、リブ90は、ユニット本体82の後端側(図6における+Y方向側)においてリブ88の外側、すなわち図7におけるX軸方向の両端部寄りに適宜間隔をおいて設けられている。
ここで、図7、図8(A)及び図8(B)において第1ローラー50のY軸方向側における端部の位置をY1とすると、リブ88の端部は図7及び図8(A)におけるY軸方向において位置Y2に位置し、リブ90の端部は図7及び図8(B)におけるY軸方向において位置Y3に位置している。リブ88のY軸方向における位置Y2は、第1ローラー50のY軸方向における位置Y1に対して距離L1分離れた位置に設定されている。また、リブ90のY軸方向における位置Y3は、第1ローラー50のY軸方向における位置Y1に対して距離L2分離れた位置に設定されている。尚、距離L1は距離L2よりも大きく設定されている。また、本実施例では、一例としてL1は1.5mm、L2は0.3mmに設置されている。
このため、用紙Pが搬送経路において第1ローラー50のY軸方向側における位置Y1に位置する端部に接した際、用紙Pはその幅方向(図7におけるX軸方向)においてその中央部を第1ローラー50のY軸方向において位置Y1に位置する端部に支持され、前記幅方向における両側部をリブ90のY軸方向において位置Y3に位置する端部が支持する。すなわち、用紙Pは、中央部を第1ローラーに支持され、両側部をリブ90に支持された状態で搬送経路下流側に搬送されることとなる。
また、図7に示すようにリブ90のY軸方向において位置Y3に位置する端部と第1ローラー50のY軸方向において位置Y1に位置する端部との間の距離L3を小さくすることにより、リブ90のY軸方向において位置Y3に位置する端部と給送経路部48との間の隙間が小さくなる。
その結果、用紙Pが搬送ユニット28のユニット本体82の後端側に位置する湾曲状の搬送経路(図4及び図5参照)を搬送される際、用紙Pの幅方向における両側部に対応する搬送経路の前記隙間が小さいことから、搬送される用紙Pの両側部の先端が前記隙間の方向に変位することを抑制することができる。これにより、搬送される用紙Pの両側部の先端が前記隙間の方向に変位して生ずる用紙Pの左右の変位量の差によって用紙送り量に差が生じることを抑制し、第1ローラー50の位置Y1(図7参照)に位置する端部を中心に用紙Pが回転することを抑制することができる。
■■■紙押さえについて■■■■■■■
図9を参照するに搬送部30が示されている。搬送経路78(図4及び図5参照)において搬送ユニット28の搬送方向下流側には、図9におけるX軸方向において複数の紙押さえ92が設けられている。紙押さえ92には、揺動軸94が設けられている。紙押さえ92は、揺動軸94を介して装置本体12の図示しないフレームに揺動可能に取り付けられている。紙押さえ92の自由端側の端部92aには、搬送従動ローラー68が回転自在に設けられている。
また、紙押さえ92は、複数のねじりばね96を備えている。ねじりばね96は、その付勢力により搬送従動ローラー68が搬送駆動ローラー66に当接するように紙押さえ92を付勢する。したがって、搬送経路78を用紙Pが搬送された際、搬送駆動ローラー66と搬送従動ローラー68との間で用紙Pをニップすることができる。また、紙押さえ92において自由端と反対側の端部は、カム係合部92bとして構成されている。
また、装置本体12において図7におけるX軸方向に延びる駆動軸98には、適宜間隔をおいてカム100が設けられている。駆動軸98が回転することにより、カム100が紙押さえ92のカム係合部92bを押圧する。これにより、紙押さえ92の自由端側の端部92aは、搬送従動ローラー68が搬送駆動ローラー66から離間するように変位させられる。したがって、搬送駆動ローラー66から搬送従動ローラー68が離間するので、搬送駆動ローラー66と搬送従動ローラー68との間でニップされていた用紙Pのニップ状態を解除することができる。
また、図10(B)に示すように本実施例では、X軸方向において揺動軸94が設けられた位置と、駆動軸98のカム100がカム係合部92bに当接する位置とが同一直線(図10(B)における一点鎖線参照)上にある。この構成により、紙押さえ92における支持点の近くに押圧力が作用するので、支持点から離れた位置に押圧力が作用する構成に比して紙押さえ92の図10(A)におけるZ軸方向へのたわみ量を小さくすることができる。つまり、紙押さえ92の図10(A)におけるZ軸方向への変形を抑制することができる。
また、紙押さえ92の変形を低減できるので、搬送駆動ローラー66から搬送従動ローラー68が離間する状態(レリーズ状態)での紙押さえ92の搬送駆動ローラー66に対する変位量を確保することができる。したがって、紙押さえ92を搬送駆動ローラー66から離間させる際、紙押さえ92の変位量が不足し、用紙Pのニップ状態が解消されないということを防止できる。
■■■第1の実施例■■■■■■■
■■■ギャップ切替機構について■■■■■■■
次いで、図11ないし図16(B)を参照して、キャリッジ26の記録ヘッド70とプラテン72との間の間隔(以下、ギャップPGという)を調整する間隔調整手段102の切替機構110について説明する。
図11を参照するに、キャリッジ26は間隔調整手段102を備えている。本実施例において間隔調整手段102は、「被係合部」としてのスライダー部材104と、カム部材106とを備えている。スライダー部材104は、装置本体12に設けられたガイドレール108上をキャリッジ26の移動に伴ってスライドする。さらに、スライダー部材104はカム部材と係合する係合部104aを備えている。
また、カム部材106には、スライダー部材104と対向する側に階段状に形成されたカム106aを備えている。スライダー部材104とカム部材106とを相対移動させた際、スライダー部材104の係合部104aは、カム部材106の階段状のカム106aと順次係合していく。これによりガイドレール108に対するカム部材106の図11におけるZ軸方向の高さが変化する。その結果、ガイドレール108に対するキャリッジ26の図11におけるZ軸方向の高さが変位し、ひいては、記録ヘッド70とプラテン72との間のギャップPGが変化する。
図12(A)ないし図16(B)を参照して、切替機構110について説明する。本実施例において切替機構110は、スライダー部材104と解除可能に係合し、キャリッジ26が図11におけるX軸方向に移動する際、スライダー部材104とカム部材106とを相対移動させる。尚、切替機構110は、本実施例において、図3におけるキャリッジ26の移動領域における+X軸方向側の端部に設けられている。
切替機構110は、図12(A)及び図12(B)に示すように揺動部材112と保持部材114とを備えている。揺動部材112は、図13(A)及び図13(B)に示すように揺動軸116と、係合部118と、被押圧部120とを備えている。揺動軸116は、図12(B)に示すように揺動部材112においてX軸方向に突出する一対のピンとして構成されている。
また、図13(A)及び図13(B)に示すように係合部118は揺動部材112において揺動軸116と距離をおいて配置され、揺動部材112の先端から揺動部材112の揺動方向(図13(A)における時計周り方向)に突出して構成されている。被押圧部120は、揺動部材112において揺動軸116を介して係合部118と反対側に配置されている。また、揺動部材112において被押圧部120が配置された側と同じ側に付勢部材当接部122(図13(A)及び図13(B)参照)及び揺動規制部124(図14(A)及び図14(B)参照)が設けられている。
図14(A)及び図14(B)に示すように保持部材114は、軸受け部126と、第1付勢部材保持部128と、第2付勢部材保持部130と、揺動規制部保持部132とを備えている。軸受け部126は、保持部材114の外側から揺動部材112の揺動軸116を受け入れ、図14(A)及び図14(B)におけるZ軸方向に延びる溝として構成されている。
さらに軸受け部126は、図14(A)及び図14(B)における+Z軸方向側の端部に揺動軸116の位置を規制する規制面134を備えている。また、軸受け部126の図14(A)及び図14(B)におけるZ軸方向における長さは、後述する揺動軸116のZ軸方向における変位量よりも長く設定されている。
また、切替機構110は、「第1付勢手段」としての第1付勢部材136と、「第2付勢手段」としての第2付勢部材138とを備えている。第1付勢部材136は、一端が保持部材114の第1付勢部材保持部128に接続され、他端が揺動部材112の揺動軸116に接続されている。尚、第1付勢部材136は、本実施例においてコイルばねとして構成されている。
また、第2付勢部材138は、一端が保持部材114の第2付勢部材保持部130に接続され、他端が揺動部材112の付勢部材当接部122に接続されている。尚、第2付勢部材138は、本実施例においてねじりばねとして構成されている。
■■■切替機構の動作について■■■■■■■
次いで、図13(A)及び図13(B)を参照して、切替機構110の動作について説明する。切替機構110において揺動部材112は、係合部118がキャリッジ26と係合する第1姿勢と、係合部118がキャリッジ26から離間する第2姿勢とを取り得る。
揺動部材112は、揺動軸116に接続された第1付勢部材136の付勢力により保持部材114の軸受け部126の規制面134に付勢された状態で、保持部材114と係合している。また、駆動軸98には、「押圧手段」としてのカム140が設けられている。カム140には押圧部142が形成されている。
図13(A)に示すように、カム140の押圧部142が揺動部材112の被押圧部120と係合していない状態にある際、揺動部材112は第2付勢部材138の図13(A)における反時計周り方向の付勢力を受けている。この際、図15(A)に示すように、揺動部材112の係合部118は、キャリッジ26が移動するガイドレール108に設けられた開口部108aから突出していない状態にある。
この状態では、係合部118がガイドレール108よりも図15(A)におけるZ軸方向において−Z方向側に位置しているので、キャリッジ26と係合しない、つまりキャリッジ26から離間した状態となっている。この状態を揺動部材112における第2姿勢とする。
次いで、駆動軸98が図13(B)において反時計周り方向に回転するとカム140も反時計周り方向に回転し、押圧部142が揺動部材112の被押圧部120と係合し、該被押圧部120を押圧する。その結果、揺動部材112は、第2付勢部材138の付勢力に抗して、揺動軸116を揺動中心として図13(B)における時計周り方向に揺動する。
これにより、図15(B)に示すように揺動部材112の係合部118がガイドレール108に設けられた開口部108aから突出する状態となる。この状態を揺動部材112における第1姿勢とする。この状態において、ガイドレール108上をキャリッジ26が移動すると、係合部118が間隔調整手段102のスライダー部材104と係合する。これにより、スライダー部材104とカム部材106とを相対移動させて、記録ヘッド70とプラテン72との間のギャップPGが変化させることができる。
つまり、係合部118が第1姿勢において間隔調整手段102のスライダー部材104と係合可能であるので、揺動部材112を第2姿勢から第1姿勢に揺動させた際、間隔調整手段102において記録ヘッド70とプラテン72とのギャップPGを変化させることができる。また、揺動部材112は第2姿勢にある際、キャリッジ26の図3におけるX軸方向への移動を妨げることがないので、間隔調整手段102のギャップPGの調整が必要な際にのみ係合部118とスライダー部材104とを係合させてギャップPGを調整することができる。
また、揺動部材112が第1姿勢にある際、駆動軸98を図13(A)における時計回り方向に回転させると、カム140も時計回り方向に回転するので押圧部142と揺動部材112の被押圧部120との係合が解除され、揺動部材112は第2付勢部材138の付勢力を付勢部材当接部122に受けて、揺動軸116の周りを図13(A)における時計回り方向に揺動し、第1姿勢から第2姿勢へと変化する。
また、図14(A)及び図14(B)を参照するに、揺動部材112が第2姿勢にある際、揺動部材112に設けられた揺動規制部124は、保持部材114に設けられた揺動規制部保持部132と離間した状態にある。揺動部材112が第2姿勢から第1姿勢に変位すると、揺動規制部124は揺動規制部保持部132に接近する。さらに、揺動部材112を第1姿勢から図14(B)における反時計周り方向に揺動させようとすると、揺動規制部124と揺動規制部保持部132とが係合し、揺動部材112の揺動が規制される。
したがって、揺動部材112が第1姿勢よりも図14(B)における反時計周り方向に揺動することが規制されるので、第1付勢部材136及び第2付勢部材138が付勢部材当接部122から脱落する虞を低減、あるいは抑制することができる。
次いで、図16(A)及び図16(B)を参照して、揺動部材112が第1姿勢にある際、揺動部材112に図16(A)及び図16(B)における−Z軸方向への負荷が作用した場合の切替機構110の動作について説明する。
図16(A)において、揺動部材112が第1姿勢にある際、揺動軸116は第1付勢部材136により付勢されて、保持部材114の軸受け部126の規制面134と当接した状態にある。この状態において、図13(B)に示すように揺動部材112の被押圧部120は、カム140の押圧部142と係合し、該押圧部142により押圧されている。したがって、揺動部材112の図16(A)における時計周り方向すなわち第1姿勢から第2姿勢への揺動は規制されている。
また、揺動部材112において、図14(B)に示すように揺動規制部124と揺動規制部保持部132とが係合することから、第1姿勢から図16(A)における時計周り方向への揺動が規制される。したがって、揺動部材112は第1姿勢にある際、図16(A)における時計回り方向及び反時計周り方向への揺動が規制された状態となる。


図16(B)に示すように、揺動部材112が第1姿勢において時計回り方向及び反時計周り方向への揺動が規制された状態にある際、係合部118、あるいは揺動部材112の少なくとも一部に図16(B)における−Z軸方向への押圧力(負荷)が作用すると、揺動部材112は第1姿勢を保持したまま、図16(B)における−Z軸方向へ変位する。
具体的には、揺動部材112に−Z軸方向への押圧力(負荷)が作用すると、揺動軸116が第1付勢部材136の付勢力に抗して、揺動軸116と規制面134との係合が解除され、揺動軸116はZ軸方向に延びる軸受け部126に沿って−Z方向側へ変位する。尚、軸受け部126の図16(B)におけるZ軸方向の長さは、揺動軸116の−Z方向側への変位量よりも長く設定されているので、揺動部材112が保持部材114から脱落することを防止できる。
その結果、揺動部材112の揺動が規制された状態で揺動部材112に−Z軸方向への押圧力(負荷)が作用すると、揺動部材112が−Z方向側へと変位し、揺動部材112に作用する前記押圧力(負荷)を低減させることができる。したがって、揺動部材112が破損する虞を低減、あるいは抑制することができる。
また、図15(A)において係合部118が第2姿勢にある際、キャリッジ26がガイドレール108の開口部108a上に移動する。その後、カム140の押圧部142が揺動部材112の被押圧部120を押圧し、係合部118が第2姿勢から第1姿勢に変化する際、係合部118は開口部108a上のキャリッジ26と当接する。その際、係合部118はキャリッジ26により第2姿勢から第1姿勢への揺動を妨げられる。
そして、押圧部142から被押圧部120への押圧力が第1付勢部材136の付勢力よりも大きくなると、揺動軸116は軸受け部126内において図16(B)における−Z軸方向へ変位し、揺動部材112に作用する押圧力を低減、あるいは抑制する。その結果、揺動部材112も−Z軸方向に変位するので、係合部118がキャリッジ26の移動領域から退避することとなり、キャリッジ26の移動を妨げなくなるのでプリンター10におけるエラーの発生を回避することができる。
つまり、キャリッジ26と係合可能な係合部118の変位が規制された状態において、カム140が揺動部材112の被押圧部120を押圧した際、揺動軸116が変位するので、揺動部材112がカム140から受ける負荷を低減するように変位することができる。したがって、揺動部材112に作用する負荷が低減されるので、当該揺動部材112が破損する虞を低減することができる。また、揺動軸116が変位することにより、係合部118をキャリッジ26の移動領域から退避させることができるので、プリンター10においてエラーが発生することを回避することができる。
また、保持部材114において揺動軸116の位置を規制する規制面134に向けて揺動軸116を付勢する第1付勢部材136を備えるので、揺動部材112に第1付勢部材136の付勢力以上の押圧力が作用した際、揺動部材112に作用する負荷を低減するように揺動軸116を変位させることができるとともに前記負荷が作用しなくなった際、揺動軸116を規制面134に向けて付勢し、当該揺動軸116の位置を規制面134に規制することができる。
また、揺動軸116を受け入れる軸受け部126における揺動軸116の保持長さがカム140が被押圧部120を押圧することに伴う揺動軸116の変位量よりも長く設定されているので、カム140により揺動部材112が変位させられても当該揺動部材112が保持部材114から脱落することがない。したがって、保持部材114はカム140により変位させられる揺動部材112を確実に保持することができる。
また、揺動規制部124が揺動規制部保持部132と係合することにより揺動部材112の揺動範囲が規制されるので、揺動部材112が揺動範囲を超えることがなく、揺動部材112が揺動範囲以上に揺動することにより、第1付勢部材136及び第2付勢部材138が揺動部材112から脱落することを防止する。さらに、カム140により被押圧部120が押圧されて揺動部材112が揺動した際、ギャップPGが変化する方向において係合部118の位置を位置決めすることができるので、スライダー部材104との係合を確実なものとすることができる。
また、揺動部材112を第1姿勢から第2姿勢へと付勢する第2付勢部材138を備えるので、第1姿勢に揺動した揺動部材112を第2姿勢へと揺動させることができる。これにより、係合部118を間隔調整手段102のスライダー部材104から確実に離間させることができる。したがって、カム140が被押圧部120を押圧した際にのみ揺動部材112が第1姿勢となるので、係合部118は間隔調整手段102のギャップPG調整時のみスライダー部材104と係合し、ギャップPG調整時以外では係合部118とスライダー部材104との係合状態は解消されることから、揺動部材112がキャリッジ26の移動を妨げることを防止できる。
<<<変形例>>>
(1)本実施例において、揺動部材112の係合部118と間隔調整手段102のスライダー部材104とが係合する構成としたが、この構成に代えて、係合部118とカム部材106とを係合する構成としてもよい。
(2)本実施例において、紙押さえ92と切替機構110を共通の駆動軸98により駆動させたが、この構成に代えて、紙押さえ92と切替機構110とを独立して駆動させる構成としてもよい。
上記説明をまとめると本実施形態のプリンター10は、用紙Pに記録を行う記録ヘッド70を備えた、当該記録ヘッド70の走査方向に移動可能なキャリッジ26と、当該キャリッジ26と係合可能な係合部118を有するとともに、揺動軸116を中心に揺動することにより、係合部118がキャリッジ26と係合する第1姿勢と、係合部118がキャリッジ26から離間する第2姿勢とを取り得る揺動部材112と、当該揺動部材112に形成された被押圧部120を押圧することにより揺動部材112を第2姿勢から第1姿勢に向けて揺動させるカム140とを備える。係合部118の変位が規制された状態においてカム140が被押圧部120を押圧した際、揺動軸116が変位可能である。
記録ヘッド70により記録が行われる領域において用紙Pを支持するプラテン72と、係合部118と係合するスライダー部材104あるいはカム部材106を有し、係合部118がスライダー部材104あるいはカム部材106と係合した状態においてキャリッジ26が移動することにより、プラテン72と記録ヘッド70とのギャップPGを変化させる、キャリッジ26に設けられた間隔調整手段102とを備える。
揺動軸116を変位可能に保持する保持部材114と、当該保持部材114において揺動軸116の位置を規制する規制面134に向けて揺動軸116を付勢する第1付勢部材136とを備える。
保持部材114は、規制面134が形成された、揺動軸116を受け入れる軸受け部126を備え、当該軸受け部126の揺動軸116の保持長さは、カム140が被押圧部120を押圧することに伴う揺動軸116の変位量よりも長い。
揺動部材112には揺動規制部124が設けられ、当該揺動規制部124が揺動規制部保持部132と係合することにより、揺動部材112の揺動範囲が規制される。揺動部材112を第1姿勢から第2姿勢へと付勢する第2付勢部材138を備える。
また、本実施形態では本発明に係る切替機構110を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 原稿読取装置、16 操作パネル部、
18 排出口、20 媒体収容部、22 背面カバー、24 媒体支持トレイ、
26 キャリッジ、28 搬送ユニット、30 搬送部、32 記録部、34 排出部、
36 上段側トレイ、38 下段側トレイ、40、42 ピックアップローラー、
44、46 揺動軸、48 給送経路部、50 第1ローラー、52 第2ローラー、
54 第1搬送従動ローラー、56 第2搬送従動ローラー、
58 第3搬送従動ローラー、60 第4搬送従動ローラー、
62 第5搬送従動ローラー、64 搬送ローラー、66 搬送駆動ローラー、
68 搬送従動ローラー、70 記録ヘッド、72 プラテン、74 排出ローラー、
76 排出スタッカー、78 搬送経路、80 反転経路、82 ユニット本体、
84 カバー部、86 被駆動伝達部、88、90 リブ、92 紙押さえ、
92a 端部、92b カム係合部、94、116揺動軸、96 ばね、98 駆動軸、
100 カム、102 間隔調整手段、104 スライダー部材、
104a、118 係合部、106 カム部材、106a、140 カム、
108 ガイドレール、108a 開口部、110 切替機構、112 揺動部材、
114 保持部材、120 被押圧部、122 付勢部材当接部、124 揺動規制部、
126 軸受け部、128 第1付勢部材保持部、130 第2付勢部材保持部、
132 揺動規制部保持部、134 規制面、136 第1付勢部材、
138 第2付勢部材、142 押圧部、L1、L2、L3 距離、P 用紙、
PG ギャップ

Claims (6)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えた、当該記録ヘッドの走査方向に移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジと係合可能な係合部を有するとともに、揺動軸を中心に揺動することにより、前記係合部が前記キャリッジと係合する第1姿勢と、前記係合部が前記キャリッジから離間する第2姿勢とを取り得る揺動部材と、
    前記揺動部材に形成された被押圧部を押圧することにより前記揺動部材を前記第2姿勢から前記第1姿勢に向けて揺動させる押圧手段と、を備え、
    前記係合部の揺動が規制された状態において前記押圧手段が前記被押圧部を押圧した際、前記揺動軸が変位可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記記録ヘッドにより記録が行われる領域において前記被記録媒体を支持する媒体支持部と、
    前記係合部と係合する被係合部を有し、前記係合部が前記被係合部と係合した状態において前記キャリッジが移動することにより、前記媒体支持部と前記記録ヘッドとの間隔を変化させる、前記キャリッジに設けられた間隔調整手段と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記揺動軸を変位可能に保持する保持部材と、
    前記保持部材において前記揺動軸の位置を規制する規制面に向けて前記揺動軸を付勢する第1付勢手段と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記保持部材は、前記規制面が形成された、前記揺動軸を受け入れる軸受け部を備え、
    前記軸受け部の前記揺動軸の保持長さは、前記押圧手段が前記被押圧部を押圧することに伴う前記揺動軸の変位量よりも長い、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の記録装置において、前記揺動部材には揺動規制部が設けられ、
    前記揺動規制部が前記保持部材と係合することにより、前記揺動部材の揺動範囲が規制される、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記揺動部材を前記第1姿勢から前記第2姿勢へと付勢する第2付勢手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
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