JP6202672B2 - 組織剥離防止プレートおよび培養ユニット - Google Patents
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Description
また、本発明の副次的な目的は、培養容器の内底面に対する組織の接触を維持し、良好な培養を実現する組織剥離防止プレートおよび培養ユニットを提供することである。
また、本発明の培養ユニットは、前記組織剥離防止プレートと、前記培養容器とを備える培養ユニットであって、前記培養容器には、前記組織剥離防止プレートに係合し、前記組織剥離防止プレートの上方への移動を規制する規制係合部が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
また、従来のPET不織布を用いた場合とは異なり、剥離剤やヘラ等の器具を用いたプレート本体からの組織の剥離作業を円滑に行うことができ、また、プレート本体には培養液が浸潤することがないため、培養液の交換を良好に行うことができる。
また、培養液を良好な状態に保つためには一定量の二酸化炭素や酸素等を培養液内に含む必要があるが、観察用開口部を通して、培養液の液面から取り入れた二酸化炭素や酸素を培養液全体に円滑に行き渡らせることができる。
また、プレート本体の上面にスタンドを取り付けるためのスタンド用係合部を設けることにより、プレート本体にスタンドを取り付けることで、プレート本体の下面が上方を向くように組織剥離防止プレートを作業台上に立脚させることが可能であるため、プレート本体の下面から組織を剥離する作業を容易に行うことができる。また、同様に、組織剥離防止プレートの洗浄、滅菌、乾燥等の各種作業についても、容易に行うことができる。
本請求項3に係る発明によれば、組織剥離防止プレートが3.0〜10.0g/cm3の比重を有することにより、組織剥離防止プレートの重さによって、組織が押し潰されることを回避しつつ、培養容器の内底面に組織が接触した状態を確実に維持できる。
本請求項4に係る発明によれば、組織剥離防止プレートがステンレスから構成されていることにより、ステンレスは、組織が押し潰されることを回避しつつ培養容器の内底面に組織が接触した状態を維持することが可能な比重(7.6〜8.1g/cm3)を有するとともに、培養を阻害する物質を遊出せず、耐久性および耐食性に優れ、滅菌処理が容易であるため、良好な培養を実現できる。
本請求項5に係る発明によれば、プレート本体の下面にプレート脚部を設けることにより、プレート本体の下面と培養容器の内底面とを所定間隔で離間させることが可能であるため、組織剥離防止プレートの重量に関わらず、プレート本体の下面と培養容器の内底面との間で組織が押し潰されることを確実に回避できる。
また、組織が押し潰されることをプレート脚部によって回避することにより、組織剥離防止プレートの重量設計が容易になる。
また、プレート脚部をプレート本体側に設けることにより、プレート脚部と同様の機能を果たす突起等の部位を培養容器側に設ける必要がないため、一般に普及した既存の培養容器を利用することができる。
本請求項1に係る発明によれば、プレート本体が、培養容器に接触する移動規制部を有することにより、組織剥離防止プレートの重量に関わらず、組織剥離防止プレートの上下への移動を確実に規制するため、組織剥離防止プレートによって組織が押し潰されることを回避しつつ、培養容器の内底面に組織が接触した状態を維持できる。
また、組織剥離防止プレートの重量設計に関する制約が軽くなるため、樹脂等の軽い材料を組織剥離防止プレートの素材として用いることができ、コスト、滅菌性、加工性等の他の要素を重視した設計を行うことができる。
また、移動規制部をプレート本体側に設けることにより、上述した移動規制部と同様の機能を果たす突起等の部位を培養容器側に設ける必要がないため、一般に普及した既存の培養容器を利用することができる。
本請求項6に係る発明によれば、プレート本体の上面に、蓋部材に接触する規制スペーサを設けることにより、組織剥離防止プレートの重量に関わらず、組織剥離防止プレートの上方への移動を規制し、培養容器の内底面に組織が接触した状態を確実に維持できる。また、組織剥離防止プレートの重量設計に関する制約がなくなるため、樹脂等の軽い材料を組織剥離防止プレートの素材として用いることができ、コスト、滅菌性、加工性等の他の要素を重視した設計を行うことができる。また、規制スペーサをプレート本体側に設けることにより、上述した規制スペーサと同様の機能を果たす部位を蓋部材側に設ける必要がないため、一般に普及した既存の蓋部材を利用することができる。
本請求項7に係る発明によれば、複数の観察用開口部は、互いに隣接する観察用開口部間の距離の最小値が開口幅の最大値以下になるように配置されていることにより、組織からの増殖細胞の増殖状態を確実に観察することができる。
本請求項8に係る発明によれば、培養容器に組織剥離防止プレートの上方への移動を規制する上方移動規制係合部を設けることにより、組織剥離防止プレートの重量に関わらず、組織剥離防止プレートの上方への移動を規制し、培養容器の内底面に組織が接触した状態を確実に維持できる。また、組織剥離防止プレートの重量設計に関する制約がなくなるため、樹脂等の軽い材料を組織剥離防止プレートの素材として用いることができ、コスト、滅菌性、加工性等の他の要素を重視した設計を行うことができる。
110、210、310、410、510、610、710、810 ・・・ プレート本体
120、220、320、420、520、620、720、820 ・・・ 観察用開口部
211 ・・・ 枠状部材
212 ・・・ 網状部材
310a、710a ・・・ プレート本体の上面
410b ・・・ プレート本体の下面
330 ・・・ スタンド用取付部材
331 ・・・ スタンド用係合部
340 ・・・ スタンド
450 ・・・ プレート脚部
760 ・・・ 規制スペーサ
870 ・・・ 移動規制部
900 ・・・ 培養容器
910 ・・・ 蓋部材
920 ・・・ 下方移動規制係合部
930 ・・・ 上方移動規制係合部
T ・・・ 組織
C ・・・ 培養液
Claims (8)
- 培養液を入れた培養容器の内底面上に配置された複数の組織の上に置かれ、前記培養容器の内底面からの組織の剥離を防止するとともに、組織の培養の足場としても機能する組織剥離防止プレートであって、
平板状のプレート本体と、前記プレート本体の表裏に貫通する複数の観察用開口部とを有し、
前記プレート本体の上面には、前記組織剥離防止プレートを立脚させるスタンドを取り付けるためのスタンド用係合部が、前記プレート本体の上面から上方に突出するように設けられ、
前記プレート本体は、前記プレート本体の外周面の外側に弾性変形可能に設けられ、前記培養容器に接触し、前記組織剥離防止プレートの上下への移動を規制する移動規制部を有することを特徴とする組織剥離防止プレート。 - 前記観察用開口部は、その開口幅の最大値が、前記組織が通過不能な1.0〜5.0mmで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組織剥離防止プレート。
- 前記組織剥離防止プレートは、3.0〜10.0g/cm3の比重を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組織剥離防止プレート。
- 前記組織剥離防止プレートは、ステンレスから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の組織剥離防止プレート。
- 前記プレート本体の下面には、前記プレート本体の下面と前記培養容器の内底面とを所定間隔で離間させるためのプレート脚部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の組織剥離防止プレート。
- 前記プレート本体の上面には、前記培養容器に被せられる蓋部材に接触し、前記組織剥離防止プレートの上方への移動を規制する規制スペーサが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の組織剥離防止プレート。
- 前記複数の観察用開口部は、互いに隣接する観察用開口部間の距離の最小値が前記開口幅の最大値以下になるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の組織剥離防止プレート。
- 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の組織剥離防止プレートと、前記培養容器とを備える培養ユニットであって、
前記培養容器には、前記組織剥離防止プレートに係合し、前記組織剥離防止プレートの上方への移動を規制する上方移動規制係合部が設けられていることを特徴とする培養ユニット。
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