[第1実施形態]
図1において、医療情報ネットワークシステム2は、データセンター10と複数の読影依頼元11と複数の読影受託先12とからなる。データセンター10と読影依頼元11と読影受託先12は、IP(Internet Protocol)ネットワーク13を介して相互接続されている。データセンター10は、読影依頼元11と読影受託先12の間の医用画像のデータファイル(以下、画像ファイルという)14、医用画像の読影依頼15(図2も参照)、および読影レポート16の仲介サービスといったアプリケーションサービスを提供する。
IPネットワーク13は、ベースネットワークとして通信事業者が保有する専用の広域IP網を使用しており、この広域IP網上にVPN(Virtual Private Network)を構築した閉域のネットワークである。VPNにより、IPネットワーク13内を行き交う各種医療情報が医療情報ネットワークシステム2の外部に漏洩することはなく、医療情報のセキュリティが確保される。
読影依頼元11は、読影医がいない、または読影医の人数が不足している、あるいは読影医はいるがその読影医の専門分野が限られている医療施設であり、データセンター10の仲介で読影受託先12に医用画像の読影依頼15を行う。読影受託先12は、読影を専門業務とする読影センター等の医療施設であり、データセンター10の仲介で読影依頼元11からの読影依頼15を受託する。
読影依頼元11には、モダリティ17および依頼元端末18が設置されている。モダリティ17および依頼元端末18は、読影依頼元11内に敷設されたLAN(Local Area Network)により相互接続されている。モダリティ17は、CT装置、MRI装置等の医用画像の撮影装置である。依頼元端末18は、データセンター10に読影依頼15を送信する際等に操作される。
モダリティ17で医用画像の撮影を行う場合には、患者名や個々の患者を識別するための番号である患者ID(Identification data)といった情報が入力される。入力された情報は、画像ファイル14内に付帯情報として格納される。画像ファイル14は、例えばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格で保存される。
DICOM規格の画像ファイル14には、医用画像本体のデータを格納する領域の他に、付帯情報を格納する領域が設けられている。付帯情報には、上記の患者名、患者IDに加えて、患者の性別、年齢等の患者情報や、検査ID、検査日時、検査目的、撮影部位、医療検査の種類(モダリティ17の種類、以下、検査種という)等の検査情報、並びに撮影を行った読影依頼元11を識別するための番号である依頼元IDといった情報が含まれる。
読影受託先12には、受託先端末19およびレポート作成端末20が設置されている。各端末19、20は、読影受託先12内に敷設されたLANにより相互接続されている。受託先端末19は、データセンター10から送信される読影依頼元11からの読影依頼15を受信する。受託先端末19は、受信した読影依頼15に適当な管理IDを付与して、読影依頼15のデータを管理する。
レポート作成端末20は、読影医が読影依頼15の内容を確認したり、読影依頼15に基づいて読影レポート16を作成したりする際に操作される。レポート作成端末20は、医用画像の表示画面や読影レポート16の編集画面を表示して、読影レポート16の作成を支援する。レポート作成端末20は、個々の読影レポート16を識別するためのレポートIDを付し、読影レポート16をデータセンター10に送信する。
データセンター10は、センターサーバ20を有する。センターサーバ20は本発明の読影依頼振分装置に相当し、画像ファイル14、読影依頼15、および読影レポート16の送受信仲介サービスといったデータセンター10のアプリケーションサービスを遂行する。より具体的には、センターサーバ20は、読影依頼元11の依頼元端末18から読影依頼15を受信し、複数の読影受託先12の中から、読影依頼15を振り分ける振分先を決定する。そして、決定した読影受託先12の受託先端末19に読影依頼15を送信する。また、センターサーバ20は、読影依頼元11のモダリティ17から画像ファイル14を受信し、読影依頼15を振り分けた読影受託先12のレポート作成端末20に、読影依頼15で読影対象に指定された画像ファイル14を送信する。さらに、センターサーバ20は、読影レポート16をレポート作成端末20から受信し、受信した読影レポート16を、読影依頼15をした読影依頼元11の依頼元端末18に送信する。
図2において、読影依頼15は、依頼元ID、読影依頼15をした主治医を識別するための番号である主治医ID、送信日時、および読影対象の医用画像の画像ファイル14を識別するための番号である画像ID等の項目を有する。依頼元IDおよび主治医IDは、読影依頼元11がアプリケーションサービスの利用契約をしたとき等に、センターサーバ20により自動的に付される。また、画像IDは、画像ファイル14の作成時にモダリティ17により自動的に付される。図2では、便宜上画像IDの項目には1つの画像ファイル14の画像IDのみが記されているが、実際には1つの読影依頼15で複数枚分の画像ファイル14が指定される。なお、読影依頼15の項目として、読影レポート16の希望納期や緊急度、患者が現在罹患している疾患名、主治医から読影医への申し送り事項等を追加してもよい。
図3において、センターサーバ20を構成するコンピュータは、ストレージデバイス30、メモリ31、CPU(Central Processing Unit)32、通信部33、ディスプレイ34、および入力デバイス35を備えている。これらはデータバス36を介して相互接続されている。
ストレージデバイス30は、センターサーバ20を構成するコンピュータに内蔵、またはケーブルやネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス30には、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、読影依頼振分プログラム37を含む各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種操作画面の表示データ等が記憶されている。読影依頼振分プログラム37は、センターサーバ20を構成するコンピュータを、読影依頼振分装置として機能させるためのプログラムである。
メモリ31は、CPU32が処理を実行するためのワークメモリである。CPU32は、ストレージデバイス30に記憶されたプログラムをメモリ31へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。
通信部33は、IPネットワーク13を介したモダリティ17および各端末18〜20との各種医療情報の伝送を行うネットワークインターフェースである。通信部33は、モダリティ17から画像ファイル14を、依頼元端末18から読影依頼15を、レポート作成端末20から読影レポート16をそれぞれ受信し、かつレポート作成端末20に画像ファイル14を、受託先端末19に読影依頼15を、依頼元端末18に読影レポート16をそれぞれ送信する。
ディスプレイ34は、マウスやキーボード等の入力デバイス35の操作に応じた各種操作画面を表示する。操作画面にはGUI(Graphical User Interface)が配される。センターサーバ20はこのGUIを通じて入力デバイス35からの操作指示の入力を受け付ける。
図4において、ストレージデバイス30には、画像データベース(以下、DB(Data Base)と略す)40、レポートDB41、依頼レコードDB42、施設情報DB43、および振分条件DB44等の各種DBが構築されている。画像DB40は、モダリティ17によって撮影されてモダリティ17から送信された画像ファイル14を格納する。画像DB40は、読影依頼元11毎に画像ファイル14を管理する。レポートDB41は、レポート作成端末20によって作成されてレポート作成端末20から送信された読影レポート16を格納する。レポートDB41は、読影受託先12毎に読影レポート16を管理する。画像ファイル14や読影レポート16は、画像IDやレポートID等の検索キーで検索が可能である。
依頼レコードDB42には、依頼レコードリスト45が格納されている。図5において、依頼レコードリスト45は、依頼元端末18から送信された読影依頼15毎に、個々の読影依頼15を識別するための管理IDを受信順に付して記録したものである。依頼レコードリスト45には、依頼元IDや画像ID等の読影依頼15の各項目の他、振分ステータス、受託先ID、送信日時、読影ステータス、レポートID、および受信日時の各項目が設けられている。
振分ステータスは、読影依頼15の読影受託先12への振分が完了したか否かを示すものであり、振分が完了している場合は「完了」、振分が未了の場合は「未了」と記される。受託先IDは、個々の読影受託先12を識別するための番号であり、読影受託先12がアプリケーションサービスの利用契約をしたとき等に、センターサーバ20により自動的に付される。受託先IDの項目には、読影依頼15を振り分けた読影受託先12の受託先IDが記される。送信日時の項目には、読影依頼15を読影受託先12に送信した日時が記される。振分ステータスが「未了」の読影依頼15には、当然ながら受託先IDおよび送信日時は記されない。
読影ステータスは、読影依頼15に対応する読影レポート16の作成が完了したか否かを示すものであり、読影レポート16の作成(レポート作成端末20からの読影レポート16の受信)が完了している場合は「完了」、未了の場合は「未了」と記される。レポートIDの項目には、読影依頼15に対応する読影レポート16のレポートIDが記される。受信日時の項目には、レポート作成端末20から読影レポート16を受信した日時が記される。読影ステータスが「未了」の読影依頼15には、当然ながらレポートIDおよび受信日時は記されない。
施設情報DB43には、読影依頼元11および読影受託先12の各種情報が登録された施設情報46が格納されている。図6において、施設情報46には、依頼元IDまたは受託先IDの項目を筆頭に、依頼元IDに対応する読影依頼元11の名称または受託先IDに対応する読影受託先12の名称、所在地、電話番号等の基本情報や、所属する主治医または読影医のIDおよび氏名等の医師情報、並びにIPアドレスの項目が設けられている。
IPアドレスの項目には、読影依頼元11であれば画像ファイル14の送信元であるモダリティ17のIPアドレス、および読影依頼15の送信元で読影レポート16の送信先である依頼元端末18のIPアドレス、読影受託先12であれば読影依頼15の送信先である受託先端末19のIPアドレス、および画像ファイル14の送信先で読影レポート16の送信元であるレポート作成端末20のIPアドレスが記される。センターサーバ20は、これらのIPアドレスを元に、画像ファイル14、読影依頼15、および読影レポート16の送信元と送信先を特定する。
施設情報46の各項目は、読影依頼元11および読影受託先12がアプリケーションサービスの利用契約をしたとき等に、読影依頼元11および読影受託先12の管理担当者が依頼元端末18および受託先端末19を介して入力することで登録される。あるいは、各項目を埋めるアンケートを、利用契約時に読影依頼元11および読影受託先12から、IPネットワーク13を介した電子データ、郵送書類、電話による口頭連絡等を通じて提出させ、データセンター10の管理担当者がセンターサーバ20に入力することで登録する。
なお、本実施形態では読影依頼元11の医療施設A、B、C、・・・と、読影受託先12の読影センターA、B、C、・・・が明確に分けられているが、1つの医療施設が読影依頼元11と読影受託先12を兼ねていてもよい。
振分条件DB44には、振分条件として、希望受託先情報47aと希望依頼元情報47bと優先順位情報48とが格納されている。希望受託先情報47aは、読影依頼元11毎に設定され、複数の読影受託先12の中で読影依頼元11が希望する読影受託先12を表すものである。希望依頼元情報47bは、読影受託先12毎に設定され、複数の読影依頼元11の中で読影受託先12が希望する読影依頼元11を表すものである。
より詳しくは図7に示すように、希望受託先情報47aは、依頼元IDの項目を筆頭に、受託先ID、撮影部位、検査種、および希望設定の項目を有する。希望設定は、依頼元ID毎に、各受託先ID、各撮影部位、各検査種に対して設定されている。撮影部位の項目には各受託先IDに対して胸部、腹部等が記される。検査種の項目には各撮影部位に対してCT、MRI、単純X線、超音波等が記される。
希望受託先情報47aの希望設定は、読影依頼元11が、各撮影部位および各検査種の医用画像の読影依頼15を、その読影受託先12に対して希望するか否かを示すものであり、希望する場合は「OK」、忌避する場合は「NG」が記される。例えば依頼元ID「H0001」の場合、受託先ID「H0050」、撮影部位「胸部」の希望設定は、検査種「MRI」が「NG」で、「CT」、「単純X線」、「超音波」等は「OK」が設定されている。
また、図8に示すように、希望依頼元情報47bは、受託先IDの項目を筆頭に、依頼元ID、撮影部位、検査種、および希望設定の項目を有する。希望設定は、受託先ID毎に、各依頼元ID、各撮影部位、各検査種に対して設定されている。撮影部位および検査種の項目には希望受託先情報47aと同様の内容が記される。
希望依頼元情報47bの希望設定は、読影受託先12が、その読影依頼元11の各撮影部位および各検査種の医用画像の読影依頼15を受託するか否かを示すものであり、希望受託先情報47aと同様、受託する場合は「OK」、忌避する場合は「NG」が記される。例えば受託先ID「H0050」の場合、依頼元ID「H0001」、撮影部位「胸部」の希望設定は、検査種「MRI」、「超音波」が「NG」で、「CT」、「単純X線」等は「OK」が設定されている。
希望受託先情報47aの希望設定と、希望依頼元情報47bの希望設定は、矛盾する内容となっていてもよい。矛盾する内容とは、希望受託先情報47aで当該読影依頼元11が読影を希望すると設定された読影受託先12の希望依頼元情報47bにおいて、当該読影依頼元11の読影依頼15を受託しない設定とされていた場合、および希望受託先情報47bで当該読影依頼元11が読影を希望しないと設定された読影受託先12の希望依頼元情報47bにおいて、当該読影依頼元11の読影依頼15を受託する設定とされていた場合である。本実施形態では、希望受託先情報47aの依頼元ID「H0001」の、受託先ID「H0050」、撮影部位「胸部」、検査種「超音波」の希望設定は「OK」が設定されているが、希望依頼元情報47bの受託先ID「H0050」の、依頼元ID「H0001」、撮影部位「胸部」、検査種「超音波」の希望設定は「NG」が設定されていて矛盾する内容となっている。
また、図9において、優先順位情報48は、依頼元ID毎に、受託先IDとその優先順位を記録したものである。優先順位は、データセンター10の管理担当者が決定する。
図10において、CPU32は、読影依頼振分プログラム37を起動すると、メモリ31と協働して、読影依頼受付部50、検索部51、振分部52、振分条件設定部53、および転送処理部54として機能する。
読影依頼受付部50は、依頼元端末18から送信されて通信部33で受信した読影依頼15を受け付ける読影依頼受付機能を担う。読影依頼受付部50は、受け付けた読影依頼15に管理IDを付して依頼レコードリスト45に格納する。
検索部51は、依頼レコードリスト45から所定の時間間隔(例えば5分間隔)で振分ステータスが「未了」の読影依頼15を読み出す。検索部51は、複数の読影受託先12の中から、振分ステータスが「未了」の読影依頼15を振り分ける振分先の候補を検索する検索機能を担う。検索部51は、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bに基づいて候補を検索する。
候補を検索する場合、検索部51は、まず、読影依頼15の各項目から、依頼元ID、撮影部位、および検査種を認識する。撮影部位および検査種は、読影依頼15の画像IDの項目から読影対象の画像ファイル14を特定し、特定した画像ファイル14を画像DB40から検索してその付帯情報を参照して認識する。
検索部51は、認識した依頼元IDを希望受託先情報47aから検索し、検索した依頼元IDの項目内で、認識した撮影部位、および検査種に対応する希望設定に「OK」が設定されている受託先IDをピックアップし、希望設定に「NG」が設定されている受託先IDを除外する。
本実施形態の例で説明すると、依頼元IDが「H0001」、撮影部位が「胸部」、検査種が「CT」の場合、受託先ID「H0050」は希望設定が「OK」となっているのでピックアップし、一方受託先ID「H0051」は希望設定が「NG」となっているので除外する。
続いて、検索部51は、希望受託先情報47aからピックアップした受託先IDを希望依頼元情報47bから検索し、検索した受託先IDの項目内で、認識した依頼元ID、撮影部位、および検査種に対応する希望設定に「OK」が設定されている受託先IDをピックアップし、希望設定に「NG」が設定されている受託先IDを除外する。
本実施形態の例で説明すると、依頼元IDが「H0001」、撮影部位が「胸部」、検査種が「超音波」の場合、受託先ID「H0050」は希望受託先情報47aの希望設定が「OK」となっているが、希望依頼元情報47bの希望設定が「NG」となっているので除外する。要するに、認識した依頼元ID、撮影部位、および検査種に対応する希望受託先情報47aの希望設定と希望依頼元情報47bの希望設定に両方「OK」が設定されている受託先IDをピックアップし、希望受託先情報47aの希望設定と希望依頼元情報47bの希望設定のいずれかに「NG」が設定されている受託先IDを除外する。検索部51は、このようにして検索した受託先IDの読影受託先12を振分先の候補とし、その情報を振分部52に出力する。
振分部52は、検索部51が検索した候補の中から振分先を決定し、決定した振分先に読影依頼15を振り分ける振分機能を担う。振分部52は、候補が1つに絞られていた場合は、その1つの候補を振分先として決定する。一方、候補が複数ある場合は、振分部52は、複数の候補のうち、優先順位情報48で優先順位が最も高い受託先IDの読影受託先12を振分先として決定する。
振分部52は、読影依頼15と、振分先に決定した読影受託先12の情報、より具体的には振分先に決定した読影受託先12の受託先端末19のIPアドレスとを通信部33に出力する。そして、当該読影依頼15の依頼レコードリスト45の振分ステータスを「完了」に変更し、受託先IDの項目に振分先の受託先IDを登録し、送信日時の項目にそのときの日時を登録する。通信部33は、振分部52から受け取ったIPアドレスの受託先端末19に読影依頼15を送信する。
振分条件設定部53は、振分条件である希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および優先順位情報48を設定する振分条件設定機能を担う。振分条件設定部53は、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bを設定するための希望設定ウィンドウ53(図11および図12も参照)、並びに優先順位情報48を設定するための優先順位設定ウィンドウ55(図13も参照)の表示データをストレージデバイス30から受け取り、これらをディスプレイ34に出力する。また、振分条件設定部53は、希望設定ウィンドウ53を用いた希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47b、並びに優先順位設定ウィンドウ55を用いた優先順位情報48の入力デバイス35からの設定指示に応じた処理を行う。例えば、希望設定ウィンドウ53にて希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの設定を保存する操作指示が入力された場合、振分条件設定部53は、当該希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを振分条件DB44に格納する。
転送処理部54は、モダリティ14からレポート作成端末20への画像ファイル14の転送、およびレポート作成端末20から依頼元端末18への読影レポート16の転送を処理する転送処理機能を担う。転送処理部54は、モダリティ14からの画像ファイル14、およびレポート作成端末20からの読影レポート16を、通信部33を介して受け取る。転送処理部54は、画像ファイル14を画像DB40に、読影レポート16をレポートDB41にそれぞれ格納する。
読影レポート16を格納した場合、転送処理部54は、当該読影依頼15の依頼レコードリスト45の読影ステータスを「完了」に変更し、レポートIDの項目に格納した読影レポート16のレポートIDを登録し、受信日時の項目にそのときの日時を登録する。また、転送処理部54は、読影レポート16の作成が完了して、読影レポート16の閲覧が可能であることを示すレポート作成完了通知を通信部33に出力する。レポート作成完了通知は、レポートID、および依頼元端末18のIPアドレスを含む。通信部33は、転送処理部54から受け取ったIPアドレスの依頼元端末18にレポート作成完了通知を送信する。
転送処理部54は、通信部33を介して、画像ファイル14の取得要求をレポート作成端末20から、読影レポート16の取得要求を依頼元端末18からそれぞれ受け取る。取得要求には、画像ファイル14の画像IDや読影レポート16のレポートIDといった検索キーと、取得要求を送信したレポート作成端末20や依頼元端末18のIPアドレスが含まれる。転送処理部54は、検索キーに対応した画像ファイル14や読影レポート16を画像DB40やレポートDB41から検索する。転送処理部54は、検索した画像ファイル14や読影レポート16と、その送信先の情報である取得要求のIPアドレスを通信部33に出力する。通信部33は、転送処理部54から受け取ったIPアドレスのレポート作成端末20に画像ファイル14を、依頼元端末18に読影レポート16をそれぞれ送信する。
図11および図12において、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bを設定するための希望設定ウィンドウ53には、情報表示領域60、ボタン群61、および設定領域62等が設けられている。情報表示領域60の横には、希望受託先情報47aの設定と希望依頼元情報47bの設定を切り替えるための希望受託先設定ボタン63aおよび希望依頼元設定ボタン63bが設けられている。図11は、ハッチングで示すように希望受託先設定ボタン63aがカーソル64で選択されて、希望受託先情報47aを設定している様子を示し、図12は、希望依頼元設定ボタン63bが選択されて、希望依頼元情報47bを設定している様子を示す。
情報表示領域60には、振分条件DB44に格納された希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bが表示される。情報表示領域60には希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの一部が表示され、必要に応じて表示領域をスクロールバーで上下に移動させることが可能である。情報表示領域60では、依頼元IDおよび受託先IDが施設名に変換されて表示される。図11では希望受託先設定ボタン63aが選択されているので、情報表示領域60には希望受託先情報47aが表示されている。希望依頼元設定ボタン63bが選択された場合は、図12に示すように、情報表示領域60には希望依頼元情報47bが表示され、読影依頼元と読影受託先の表示順が図11と逆になり、読影受託先が先頭に表示される。
希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの横にはチェックボックス65が設けられている。このチェックボックス65をカーソル64で選択し、ボタン群61の削除ボタン66や編集ボタン67をカーソル64で選択することで、希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの削除、編集が可能となる。また、ボタン群61の新規追加ボタン68をカーソル64で選択することで、希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの新規追加が可能となる。
設定領域62には、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bの各項目、具体的には読影依頼元11の施設名、読影受託先12の施設名、撮影部位、検査種、および希望設定の各項目を選択するためのプルダウンメニュー69、70、71、72、73と、保存ボタン74とが設けられている。図11の場合は、読影依頼元11の施設名を選択するためのプルダウンメニュー69が、読影受託先12の施設名を選択するためのプルダウンメニュー70の上部に位置し、図12の場合は、プルダウンメニュー69、70の表示順が逆になる。
プルダウンメニュー69、70には、施設情報46に登録された読影依頼元11および読影受託先12の全施設名がそれぞれ選択肢として表示される。プルダウンメニュー71には、胸部、腹部等の撮影部位、プルダウンメニュー72にはCT、MRI等の検査種が選択肢として表示される。プルダウンメニュー73にはOK、NGが選択肢として表示される。プルダウンメニュー73を除く各プルダウンメニュー69〜72には、全選択肢を選択することができる「全て」という選択肢が設けられている(図12のプルダウンメニュー69参照)。
チェックボックス65をカーソル64で選択し、編集ボタン67を選択したうえで、各プルダウンメニュー69〜73で所望の選択肢を選択して、保存ボタン74を選択した場合、振分条件設定部53は、チェックボックス65で選択された希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの内容を、そのときのプルダウンメニュー69〜73の選択状態に応じて変更する。また、新規追加ボタン68を選択したうえで、各プルダウンメニュー69〜73で所望の選択肢を選択し、保存ボタン74を選択した場合、振分条件設定部53は、そのときのプルダウンメニュー69〜73の選択状態に応じた新規の希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを追加する。
図13において、優先順位設定ウィンドウ55には、読影依頼元11の施設名を選択するためのプルダウンメニュー75、設定領域76、および保存ボタン77が設けられている。プルダウンメニュー75には、施設情報46に登録された読影依頼元11の全施設名が選択肢として表示される。設定領域76には、施設情報46に登録された読影受託先12の施設名と、各読影受託先12の優先順位を設定するためのプルダウンメニュー78が表示される。設定領域76には、読影受託先12の施設名とプルダウンメニュー78の一部が表示され、必要に応じて表示領域をスクロールバーで上下に移動させることが可能である。
プルダウンメニュー75で所望の読影依頼元11の施設名を選択して、プルダウンメニュー78で所望の優先順位を設定し、保存ボタン77を選択した場合、振分条件設定部53は、そのときのプルダウンメニュー75、78の選択状態に応じた優先順位情報48を振分条件DB44に格納する。
以下、上記構成による作用について、図14ないし図17を参照して説明する。まず、データセンター10の管理担当者により、入力デバイス35が操作されて、読影依頼振分プログラム37が起動される。これにより、CPU32に読影依頼受付部50、検索部51、振分部52、振分条件設定部53、および転送処理部54が構築され、センターサーバ20を構成するコンピュータは、読影依頼振分装置として機能する。
読影依頼元11および読影受託先12から希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを聞き取った場合、データセンター10の管理担当者は、入力デバイス35を操作して、希望設定ウィンドウ53を表示させる操作指示を入力する。図14のステップS10において、この希望設定ウィンドウ53を表示させる操作指示は振分条件設定部53で受け付けられる。振分条件設定部53は希望設定ウィンドウ53の表示データをストレージデバイス30から受け取り(ステップS11)、受け取った表示データをディスプレイ34に出力する(ステップS12)。これによりディスプレイ34に希望設定ウィンドウ53が表示される。
希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを聞き取る手段としては、IPネットワーク13を介した電子データ、郵送書類、電話による口頭連絡等が挙げられる。また、希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを聞き取るタイミングとしては、読影依頼元11および読影受託先12のアプリケーションサービスの利用契約時が挙げられる。あるいは、読影依頼元11において、それまで読影依頼15を希望していた読影受託先12から、もっと評判のよい読影受託先12に読影依頼15を希望したい場合や、読影受託先12において、超音波の読影を専門としていた読影医が退職して、超音波の読影依頼15を受託できなくなった場合等、読影依頼元11および読影受託先12の都合に応じた適宜のタイミングでもよい。
データセンター10の管理担当者は、聞き取り内容に応じた希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを、希望設定ウィンドウ53を操作して設定する。この希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの設定指示は振分条件設定部53で受け付けられ(ステップS13)、振分条件設定部53により、設定指示に応じて希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを更新する(ステップS14)。
具体的には、設定指示が希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの削除を指示するものであった場合、振分条件設定部53は、チェックボックス65で選択された希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを、振分条件DB44から削除する。設定指示が希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの編集を指示するものであった場合は、チェックボックス65で選択された希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの内容を、プルダウンメニュー69〜73の選択状態に応じて変更する。設定指示が希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bの新規追加を指示するものであった場合は、プルダウンメニュー69〜73の選択状態に応じた新規の希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bを振分条件DB44に追加する。これにより、読影依頼元11および読影受託先12の希望に沿った希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bが振分条件DB44に格納されていく。
希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bは、読影依頼元11または読影受託先12毎、かつ撮影部位および検査種毎に設定可能であるため、読影依頼元11および読影受託先12の希望に即した細やかな希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bを設定することができる。
希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bの設定に加えて、データセンター10の管理担当者によって、優先順位設定ウィンドウ55を用いて優先順位が設定される。
読影依頼元11において、モダリティ17で患者が撮影され、画像ファイル14が取得される。画像ファイル14はモダリティ17からセンターサーバ20に送信され、転送処理部54によって画像DB40に格納される。
読影依頼元11の主治医は、依頼元端末18を操作して、医用画像の読影依頼15をセンターサーバ20に送信する。センターサーバ20において、依頼元端末18からの読影依頼15は通信部33で受信され、図15のステップS20に示すように、読影依頼受付部50で受け付けられる。
読影依頼15は、読影依頼受付部50により依頼レコードリスト45に記録される(ステップS21)。依頼レコードリスト45から検索部51に、振分ステータスが「未了」の読影依頼15が所定の時間間隔で読み出される。そして、検索部51により、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bに基づいて、読影依頼15を振り分ける振分先の候補が検索される(ステップS22)。
具体的には、読影依頼15により認識した依頼元ID、撮影部位、および検査種に対応する希望受託先情報47aの希望設定と希望依頼元情報47bの希望設定に両方「OK」が設定されている受託先IDがピックアップされ、希望受託先情報47aの希望設定と希望依頼元情報47bの希望設定のいずれかに「NG」が設定されている受託先IDが除外される。
振分先の候補として、希望受託先情報47aの希望設定と希望依頼元情報47bの希望設定に両方「OK」が設定されている読影受託先12を検索するので、読影依頼元11と読影受託先12の双方の希望を反映させて、読影依頼15を振り分けることができる。
振分部52により、検索部51が検索した候補の中から振分先が決定される(ステップS23)。この際、複数の候補のうち、優先順位情報48で優先順位が最も高い読影受託先12が振分先として決定される。振分部52は、決定した振分先の情報である受託先端末19のIPアドレスを施設情報46から検索し、これを読影依頼15とともに通信部33に出力する(ステップS24)。これにより、読影依頼15が通信部33から振分先の受託先端末19に送信される。読影依頼15の送信後、振分部52により、依頼レコードリスト45が更新される(ステップS25)。
読影受託先12において、センターサーバ20からの読影依頼15は、受託先端末19で受信される。読影医は、レポート作成端末20で読影依頼15の内容を確認し、画像DB40にアクセスして読影対象の医用画像の画像ファイル14をレポート作成端末20に取り込み、これにより表示される医用画像の表示画面を参照しつつ読影依頼15に応じた読影レポート16を作成する。
作成された読影レポート16は、レポート作成端末20からセンターサーバ20に送信される。センターサーバ20において、レポート作成端末20からの読影レポート16は通信部33で受信され、図16のステップS30に示すように、転送処理部54に受け取られる。読影レポート16は、転送処理部54によりレポートDB41に格納される(ステップS31)。読影レポート16の格納後、転送処理部54により、依頼レコードリスト45が更新される(ステップS32)。次いでステップS33に示すように、レポートIDおよび依頼元端末18のIPアドレスを含むレポート作成完了通知が転送処理部54から通信部33に出力される。レポート作成完了通知は、通信部33から依頼元端末18に送信される。
依頼元端末18でレポート作成完了通知を受けた場合、読影依頼15をした読影依頼元11の主治医は、依頼元端末18を通じて、レポート作成完了通知に付されたレポートIDを検索キーとする読影レポート16の取得要求をセンターサーバ20に送信する。
センターサーバ20において、依頼元端末18からの読影レポート16の取得要求が通信部33で受信され、図17のステップS40に示すように、転送処理部54に受け取られる。転送処理部54は、取得要求に応じた読影レポート16をレポートDB41から検索し(ステップS41)、検索した読影レポート16と読影依頼元11の情報である依頼元端末18のIPアドレスとを通信部33に出力する(ステップS42)。これにより、読影レポート16が通信部33から依頼元端末18に送信される。
読影依頼元11において、主治医は、依頼元端末18でセンターサーバ20からの読影レポート16を閲覧し、読影レポート16に基づいて診断および治療を行う。
本実施形態では、振分先の候補として、希望受託先情報47aの希望設定と希望依頼元情報47bの希望設定に両方「OK」が設定されている読影受託先12を検索しているが、この検索設定を初期設定としておき、読影依頼元11の希望を重視する検索設定と、読影受託先12の希望を重視する検索設定とで切替可能に構成してもよい。読影依頼元11の希望を重視する検索設定の場合は、希望依頼元情報47bの希望設定に関係なく希望受託先情報47aの希望設定が「OK」である読影受託先12を検索する。読影受託先12の希望を重視する場合は、反対に希望受託先情報47aの希望設定に関係なく希望依頼元情報47bの希望設定が「OK」である読影受託先12を検索する。このように、希望受託先情報47aの希望設定および希望依頼元情報47bの希望設定の両方を設定することで、読影依頼元11および読影受託先12の双方の希望を反映させる検索設定、読影依頼元11の希望を重視する検索設定、読影受託先12の希望を重視する検索設定の切替が可能となり、その時々のニーズに合った読影依頼15の振分が可能となる。
本実施形態では、希望設定として「OK」、「NG」の二種を設定しているが、「OK」、「NG」のうちのいずれか1つを設定するだけでもよい。すなわち、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bは、積極的に希望する意思表示と消極的に希望する意思表示が両方設定されるものに限らず、積極的に希望する意思表示と消極的に希望する意思表示のうちのいずれか1つが設定されるものでもよい。積極的に希望する意思表示とは、希望設定の「OK」であり、消極的に希望する意思表示とは、希望設定の「NG」のように、特定の読影依頼元11または読影受託先12の積極的な忌避の意思表示を通じて、忌避した特定の読影依頼元11または読影受託先12以外を消極的に希望する意思表示である。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、希望受託先情報47aの希望設定および希望依頼元情報47bの希望設定に基づいて、振分先の候補を検索している。このように希望設定は、振分先の候補を検索する重要な振分条件であるため、希望設定の選択には細心の注意を払う必要がある。しかしながら、希望設定は、希望設定ウィンドウ53を用いてデータセンター10の管理担当者が手動で設定している。このため、管理担当者のミスで、振分条件設定部53で設定済みの振分条件DB44に格納された希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bと希望設定が相反する内容の希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bが新規に追加されるおそれがある。
こうした事態が起こると、依頼元ID、受託先ID、撮影部位、検査種が同じで、希望設定が「OK」と「NG」で相反する2つの希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bが振分条件DB44に共存することになる。検索部51は、相反する2つの希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bのうちのいずれに基づいて振分先の候補を検索したらよいかが分からず、読影依頼15を正しく振り分けることができなくなる。
そこで、本実施形態では、振分条件設定部53で設定済みの振分条件DB44に格納された希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bと希望設定が相反する内容の希望受託先情報47aまたは希望依頼元情報47bが新規に追加されようとした場合に、相反する内容である旨の警告通知を出力し、相反する内容が新規に追加されることを防止する。
図18に示すように、本実施形態のデータセンター20のCPU80には、上記第1実施形態の各部50〜54(振分条件設定部53以外は不図示)に加えて、判定部81および警告通知出力部82が構築される。判定部81は、振分条件設定部53で設定済みの振分条件DB44に格納された希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abと、希望設定ウィンドウ53で入力デバイス35を介して新規に追加される希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbとが相反する内容であるか否かを判定する判定機能を担う。
希望設定ウィンドウ53で新規追加ボタン68が選択されて保存ボタン74が選択された場合、振分条件設定部53は、そのとき受け付けた希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbを判定部81に出力する。判定部81は、振分条件設定部53からの希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbと、希望設定以外の各項目が同じ内容の希望受託先情報47Aaおよび希望依頼元情報47Abを振分条件DB44から検索する。希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbと、希望設定以外の各項目が同じ内容の希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abが振分条件DB44に格納されていない場合、判定部81は、振分条件設定部53に希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbの新規追加を許可する旨の新規追加許可通知を出力する。振分条件設定部53は、判定部81から新規追加許可通知を受けた場合、希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbを振分条件DB44に新規追加する。
希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbと、希望設定以外の各項目が同じ内容の希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abが振分条件DB44に格納されていて、かつ希望設定も同じ内容であった場合は、判定部81および振分条件設定部53は新規追加の設定指示を無視して何もしない。
一方、希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbと、希望設定以外の各項目が同じ内容の希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abが振分条件DB44に格納されていて、かつ希望設定が相反する内容であった場合、判定部81は、振分条件設定部53および警告通知出力部82に希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbの新規追加を禁止する旨の新規追加禁止通知を出力する。判定部81から新規追加禁止通知を受けた場合、振分条件設定部53は新規追加の設定指示を無視して何もしない。
判定部81から新規追加禁止通知を受けた場合、警告通知出力部82は、警告通知ウィンドウ83(図19も参照)をディスプレイ34に出力する。
図19に示すように、警告通知ウィンドウ83には、設定済みの希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abと希望設定が相反する内容の希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbの新規追加ができないことをデータセンター10の管理担当者に示し、設定を中止するかやり直すことを促すメッセージが表示される。警告通知ウィンドウ83は、設定済みの希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abと希望設定が相反する内容の希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbを新規追加しようとしたときに、例えば希望設定ウィンドウ53上にポップアップ表示される。警告通知ウィンドウ83は、OKボタン84をカーソル64で選択することで表示が消える。
警告通知ウィンドウ83で、設定済みの希望受託先情報47Aaまたは希望依頼元情報47Abと希望設定が相反する内容の希望受託先情報47Baまたは希望依頼元情報47Bbの新規追加ができないことをデータセンター10の管理担当者に示すので、相反する内容が新規追加されることを防止することができる。
なお、警告通知の方法としては、上記の警告通知ウィンドウ83の表示に加えて、あるいは代えて、音声(メッセージを読み上げる、またはビープ音等)や振動を用いてもよい。あるいは、希望設定ウィンドウ53の枠を点滅表示させたり、保存ボタン74を選択不可能にしたりしてもよい。また、本実施形態では、振分条件設定部53とは別に判定部81を設けたが、振分条件設定部53が判定部81の機能を担ってもよい。
[第3実施形態]
読影受託先12は、読影センター等の医療施設であるため、当然ながら営業時間があり、営業時間に応じた読影可能な時間帯が存在する。また、在籍している読影医の多寡や能力によって、読影可能な医療検査の件数や読影可能な医用画像の枚数といった許容量がだいたい決まっている。読影受託先12としては、読影可能な時間帯に、許容量をオーバーすることなく読影依頼15を受託することができるほうが、業務が円滑に進むため好ましい。
そこで、本実施形態では、読影受託先12が読影可能な時間帯と、その時間帯で読影受託先12が処理可能な読影依頼15のキャパシティを示す許容量(具体的には読影受託先12が読影可能な医療検査の件数、および読影受託先12が読影可能な医用画像の枚数)との組み合わせ(以下、時間帯・件数・枚数情報という)を振分条件として追加し、上記第1実施形態の希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bと時間帯・件数・枚数情報とに基づいて、振分先の候補を検索する。
図20において、本実施形態では、希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および優先順位情報48に加えて、時間帯・件数・枚数情報85が振分条件DB44に格納されている。
図21において、時間帯・件数・枚数情報85は、受託先IDの項目を筆頭に、読影可能な時間帯と、その時間帯で読影可能な医療検査の件数、およびその時間帯で読影可能な医用画像の枚数の項目を有する。読影可能な時間帯の項目には、その時間帯の開始日時および終了日時が記される。
開始日時および終了日時は、受託先ID「H0050」の開始日時「2014.07.15 17:00」および終了日時「2014.07.16 09:00」のように、日付をまたいで設定することが可能である。また、開始日時および終了日時は、受託先ID「H0051」のように、繰り返し同じ時間を設定することも可能である。この繰り返し設定は、例えば日毎、週毎、月毎、曜日毎に行うことができ、繰り返し設定を止める日を設定することも可能である。
読影可能な医療検査の件数および医用画像の枚数の項目には、胸部、腹部等の各撮影部位、およびCT、MRI等の各検査種の全てを包含した件数および枚数が記される。なお、これら時間帯、医療検査の件数、および医用画像の枚数を聞き取る手段としては、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bの場合と同様に、IPネットワーク13を介した電子データ、郵送書類、電話による口頭連絡等が挙げられる。
図22において、本実施形態では、振分条件設定部53は、希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および優先順位情報48に加えて、振分条件として時間帯・件数・枚数情報85を受け付け、時間帯・件数・枚数情報85を振分条件DB44に格納する。また、振分条件設定部53は、希望設定ウィンドウ53および優先順位設定ウィンドウ55に加えて、時間帯・件数・枚数情報85を設定するための時間帯・件数・枚数設定ウィンドウ86(図23も参照)をディスプレイ34に出力する。
図23において、時間帯・件数・枚数設定ウィンドウ86には、情報表示領域90、ボタン群91、および設定領域92が設けられている。情報表示領域90には、振分条件DB44に格納された時間帯・件数・枚数情報85が表示される。情報表示領域90には時間帯・件数・枚数情報85の一部が表示され、必要に応じて表示領域をスクロールバーで上下に移動させることが可能である。情報表示領域90では、受託先IDが施設名に変換されて表示される。
時間帯・件数・枚数情報85の横にはチェックボックス93が設けられている。このチェックボックス93をカーソル64で選択し、ボタン群91の削除ボタン94や編集ボタン95をカーソル64で選択することで、時間帯・件数・枚数情報85の削除、編集が可能となる。また、ボタン群91の新規追加ボタン96をカーソル64で選択することで、時間帯・件数・枚数情報85の新規追加が可能となる。
設定領域92には、時間帯・件数・枚数情報85の各項目を入力するためのGUI、具体的には読影受託先12の施設名を選択するためのプルダウンメニュー97、読影可能な時間帯の開始日時および終了日時、読影可能な医療検査の件数、並びに読影可能な医用画像の枚数の各項目を入力するための入力ボックス98、99、100、101と、保存ボタン102とが設けられている。読影可能な時間帯の開始日時および終了日時の選択用の入力ボックス98、99は、日付を入力する入力ボックス98a、99aと、時刻を入力する入力ボックス98b、99bとに分かれている。
プルダウンメニュー97には、施設情報46に登録された読影受託先12の全施設名が選択肢として表示される。入力ボックス98、99には、現在の日時を起点とする日付および時刻が入力される。日付入力用の入力ボックス98a、99aは、日毎、週毎、月毎、曜日毎の入力も受け付ける。時刻入力用の入力ボックス98b、99bは、例えば30分刻みの時刻の入力を受け付ける。
チェックボックス93をカーソル64で選択し、編集ボタン95を選択したうえで、プルダウンメニュー97で所望の選択肢を選択して、入力ボックス98〜101に所望の日時や件数、枚数を入力し、保存ボタン102を選択した場合、振分条件設定部53は、チェックボックス93で選択された時間帯・件数・枚数情報85の内容を、そのときのプルダウンメニュー97の選択状態および入力ボックス98〜101の入力状態に応じて変更する。また、新規追加ボタン96を選択したうえで、プルダウンメニュー97で所望の選択肢を選択して、入力ボックス98〜101に所望の日時や件数、枚数を入力し、保存ボタン102を選択した場合、振分条件設定部53は、そのときのプルダウンメニュー97の選択状態および入力ボックス98〜101の入力状態に応じた新規の時間帯・件数・枚数情報85を振分条件DB44に追加する。
検索部51は、希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bに基づいて、振分先の候補を検索する。希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bに基づいて検索した、振分先の候補が複数ある場合、検索部51は、時間帯・件数・枚数情報85に基づいて、振分先の候補をさらに絞り込む。
より具体的には、検索部51は、まず、現在の日時と、複数候補の各読影受託先12の時間帯・件数・枚数情報85の読影可能な時間帯とを比較し、現在の日時が読影可能な時間帯として設定されている読影受託先12の受託先IDをピックアップし、現在の日時が読影可能な時間帯から外れている読影受託先12の受託先IDを除外する。
現在の日時と読影可能な時間帯との比較による絞り込みでも未だに候補が複数ある場合、検索部51は、当該時間帯における複数候補の各読影受託先12の読影依頼15の振分実績と、複数候補の各読影受託先12の時間帯・件数・枚数情報85の読影可能な医療検査の件数、および読影可能な医用画像の枚数とを比較する。検索部51は、読影依頼15を振り分けた場合に、振分実績が読影可能な医療検査の件数、および読影可能な医用画像の枚数の両方を下回る読影受託先12の受託先IDをピックアップし、読影依頼15を振り分けた場合に、振分実績が読影可能な医療検査の件数、および読影可能な医用画像の枚数のうちの少なくとも1つを上回る読影受託先12の受託先IDを除外する。
振分実績は、当該時間帯でその読影受託先12に振り分けた読影依頼15の医療検査の件数、および医用画像の枚数の総計である。検索部51は、依頼レコードリスト45の中から、送信日時が当該時間帯内で、振分ステータスが「完了」かつ読影ステータスが「未了」となっている読影依頼15、つまり読影受託先12で読影レポート16を作成途中の読影依頼15をピックアップし、複数候補の読影受託先12毎に医療検査の件数、および医用画像の枚数を集計することで振分実績を得る。振分ステータスが「未了」、または振分ステータス、読影ステータスが両方とも「完了」となっている読影依頼15は、振分実績の集計対象外である。医療検査の件数は読影依頼15の件数であり、医用画像の枚数は、画像IDの項目に記された画像IDの数である。
振分実績と読影可能な医療検査の件数、および読影可能な医用画像の枚数との比較による絞り込みでも未だに候補が複数ある場合は、上記第1実施形態で述べたように、振分部52にて、複数の候補のうち、優先順位情報48で優先順位が最も高い受託先IDの読影受託先12を振分先として決定する。振分先の決定後の処理は上記第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
読影受託先12の読影可能な時間帯、およびその時間帯で読影受託先12が処理可能な読影依頼15のキャパシティを示す許容量の組み合わせを振分条件として、振分先の候補を検索するので、読影受託先12は、読影可能な時間帯に、許容量をオーバーすることなく読影依頼15を受託することができ、業務を円滑に進めることができる。したがって、より読影受託先12の希望に沿った読影依頼15の振分が可能となる。
なお、許容量として、読影可能な医療検査の件数、および読影可能な医用画像の枚数の両方を挙げているが、少なくとも1つでよい。また、読影受託先12によっては、ある読影医によって作成された読影レポート16を、他の読影医がチェックする等、2名またはそれ以上の読影医が1つの読影レポート16の作成に関わる運用をするものがあるが、この場合も振分実績は上記と同様に集計する。
[第4実施形態]
希望受託先情報47aおよび希望依頼元情報47bと同様に、上記第3実施形態の読影可能な時間帯と許容量の組み合わせは、時間帯・件数・枚数設定ウィンドウ86でデータセンター10の管理担当者が手動で設定しているため、振分条件設定部53で設定済みの振分条件DB44に格納された時間帯・件数・枚数情報85と時間帯が重複し、かつ許容量が相反する内容の時間帯・件数・枚数情報85が新規に追加されるおそれがある。こうした事態が起こると、受託先IDが同じで、時間帯が重複し許容量が相反する時間帯・件数・枚数情報85が振分条件DB44に共存することになり、読影依頼15を正しく振り分けることができなくなる。
そこで、本実施形態では、振分条件設定部53で設定済みの振分条件DB44に格納された時間帯・件数・枚数情報85と時間帯が重複し許容量が相反する時間帯・件数・枚数情報85が新規に追加されようとした場合に、相反する内容である旨の警告通知を出力し、相反する内容が新規に追加されることを防止する。
図24に示すように、本実施形態では、上記第2実施形態と同じく、判定部81および警告通知出力部82がCPU80に構築される。判定部81は、振分条件設定部53で設定済みの振分条件DB44に格納された時間帯・件数・枚数情報85Aと、時間帯・件数・枚数設定ウィンドウ86で入力デバイス35を介して新規に追加される時間帯・件数・枚数情報85Bとが相反する内容であるか否かを判定する判定機能を担う。
時間帯・件数・枚数設定ウィンドウ86で新規追加ボタン96が選択されて保存ボタン102が選択された場合、振分条件設定部53は、そのとき受け付けた時間帯・件数・枚数情報85Bを判定部81に出力する。判定部81は、振分条件設定部53からの時間帯・件数・枚数情報85Bと、受託先IDが同じで読影可能な時間帯が重複する時間帯・件数・枚数情報85Aを振分条件DB44から検索する。時間帯・件数・枚数情報85Bと、受託先IDが同じで読影可能な時間帯が重複する時間帯・件数・枚数情報85Aが振分条件DB44に格納されていない場合、判定部81は、振分条件設定部53に時間帯・件数・枚数情報85Bの新規追加を許可する旨の新規追加許可通知を出力する。振分条件設定部53は、判定部81から新規追加許可通知を受けた場合、時間帯・件数・枚数情報85Bを振分条件DB44に新規追加する。
時間帯・件数・枚数情報85Bと、受託先IDが同じで読影可能な時間帯が重複する時間帯・件数・枚数情報85Aが振分条件DB44に格納されていて、時間帯が同じで許容量も同じ内容であった場合は、判定部81および振分条件設定部53は新規追加の設定指示を無視して何もしない。
一方、時間帯・件数・枚数情報85Bと、受託先IDが同じで読影可能な時間帯が重複する時間帯・件数・枚数情報85Aが振分条件DB44に格納されていて、かつ許容量が相反する内容であった場合、判定部81は、振分条件設定部53および警告通知出力部82に時間帯・件数・枚数情報85Bの新規追加を禁止する旨の新規追加禁止通知を出力する。判定部81から新規追加禁止通知を受けた場合、振分条件設定部53は新規追加の設定指示を無視して何もしない。
判定部81から新規追加禁止通知を受けた場合、警告通知出力部82は、上記第2実施形態と同様に、警告通知ウィンドウ83をディスプレイ34に出力する。
警告通知ウィンドウ83で、設定済みの時間帯・件数・枚数情報85Aと時間帯が重複し許容量が相反する内容の時間帯・件数・枚数情報85Bの新規追加ができないことをデータセンター10の管理担当者に示すので、相反する内容が新規追加されることを防止することができる。
[第5実施形態]
上記第3実施形態で述べたように、読影受託先12は、許容量をオーバーすることなく読影依頼15を受託することができれば、業務が円滑に進むため好ましいが、読影依頼15が振り分けられず、許容量を大きく下回る場合は報酬に響くため好ましくない。
そこで、本実施形態では、読影受託先12の許容量と、振り分け済みの読影依頼15とに基づき、読影受託先12の許容量に対する、読影受託先12に実際に振り分けられた読影依頼15の量の割合である充足率を計算する。そして、この充足率を振分条件として利用することで、許容量を大きく下回る読影受託先12が出現しないようにする。なお、本実施形態では、上記第3実施形態の時間帯・件数・枚数情報85も振分条件として用いられる。
図25において、本実施形態では、希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、優先順位情報48、および時間帯・件数・枚数情報85に加えて、充足率情報100が振分条件DB44に格納されている。
図26において、充足率情報100は、受託先ID毎に充足率を記録したものである。
図27において、本実施形態のデータセンター20のCPU105には、上記第1実施形態の各部50〜54(転送処理部54は不図示)に加えて、充足率算出部106が構築される。充足率算出部106は、所定の時間間隔で、依頼レコードDB42から依頼レコードリスト45を、振分条件DB44から時間帯・件数・枚数情報85をそれぞれ読み出し、これらに基づいて読影受託先12毎に充足率を算出する。所定の時間間隔は、例えば検索部51が依頼レコードリスト45から振分ステータスが「未了」の読影依頼15を読み出す時間間隔と同じである。充足率算出部106は、算出した充足率を充足率情報100として振分条件設定部53に出力する。振分条件設定部53は充足率情報100を受け付け、充足率情報100を振分条件DB44に格納する。
充足率は、以下のようにして算出する。まず、充足率算出部106は、依頼レコードリスト45に基づいて、その日に振り分けた読影依頼15の医療検査の件数、および医用画像の枚数の総計である振分実績を算出する。この場合の振分実績は、振分ステータスが「完了」かつ読影ステータスが「未了」となっている読影依頼15のみを集計対象とする上記第3実施形態の振分実績とは異なり、振分ステータスが「完了」かつ読影ステータスが「未了」となっている読影依頼15に加えて、振分ステータス、読影ステータスが両方とも「完了」となっている読影依頼15も集計対象とする。以下、振分実績の医療検査の件数をSNa、振分実績の医用画像の枚数をSCaとする。
充足率算出部106は、時間帯・件数・枚数情報85に基づいて、その日の許容量である読影可能な医療検査の件数SNb、および読影可能な医用画像の枚数SCbを導出する。
充足率算出部106は、振分実績の医療検査の件数SNaを、読影可能な医療検査の件数SNbで除算し、件数充足率SN(=SNa/SNb)を求める。また、振分実績の医用画像の枚数SCaを、読影可能な医用画像の枚数SCbで除算し、枚数充足率SC(=SCa/SCb)を求める。
充足率算出部106は、件数充足率SNと枚数充足率SCを加算して2で除算し(件数充足率SNと枚数充足率SCの平均値を求め)、最終的に充足率情報100とする充足率S(=(SN+SC)/2)を算出する。充足率Sは、件数充足率SNと枚数充足率SCの分子である振分実績の医療検査の件数SNaと振分実績の医用画像の枚数SCaの値が、件数充足率SNと枚数充足率SCの分母であるその日の読影可能な医療検査の件数SNbと読影可能な医用画像の枚数SCbの値と比べて小さい程、低い値となる。充足率Sの値が低い場合は、振り分け済みの読影依頼15が、その読影受託先12の読影業務のキャパシティよりも不足していることを示す。
検索部51は、希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および時間帯・件数・枚数情報85に基づいて、振分先の候補を検索する。希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および時間帯・件数・枚数情報85に基づいて検索した、振分先の候補が複数ある場合、検索部51は、充足率情報100に基づいて、振分先の候補をさらに絞り込む。
より具体的には、検索部51は、複数候補の各読影受託先12の充足率を充足率情報100から読み出し、充足率が予め設定された閾値(例えば0.5)よりも低い読影受託先12の受託先IDをピックアップし、充足率が閾値以上の読影受託先12の受託先IDを除外する。
充足率情報100による絞り込みでも未だに読影受託先12が複数候補ある場合は、上記第1実施形態で述べたように、振分部52にて、複数の候補のうち、優先順位情報48で優先順位が最も高い受託先IDの読影受託先12を振分先として決定する。振分先の決定後の処理は上記第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
充足率情報100を振分条件として、振分先の候補を検索するので、特定の読影受託先12に読影依頼15の振分が偏って、特定の読影受託先12に過大な負荷が掛かることがなく、各読影受託先12に読影依頼15を均等に振り分けることができる。
なお、読影可能な医療検査の件数、および読影可能な医用画像の枚数の両方を振分条件とした場合を説明しているが、これらのうちの少なくとも1つが振分条件であった場合は、充足率は件数充足率SNまたは枚数充足率SCとなる。また、希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および時間帯・件数・枚数情報85に基づいて検索した、振分先の候補が複数ある場合に、充足率情報100に基づいて候補をさらに絞り込む例を説明したが、時間帯・件数・枚数情報85に基づく候補の絞り込みと、充足率情報100に基づく候補の絞り込みの順番を逆にしてもよい。さらに、希望受託先情報47a、希望依頼元情報47b、および時間帯・件数・枚数情報85に基づいて検索した、振分先の候補が複数ある場合に、充足率が最も低い受託先IDの読影受託先12を、振分部52が振分先と決定してもよい。
なお、上記のように1日単位で読影可能な医療検査の件数SNb、および読影可能な医用画像の枚数SCbを導出する代わりに、センターサーバ20で読影依頼15の振り分けを開始した時刻から現在時刻までの読影可能な医療検査の件数SNb、および読影可能な医用画像の枚数SCb等、時間単位で読影可能な医療検査の件数SNb、および読影可能な医用画像の枚数SCbを導出してもよく、週単位で導出してもよい。また、充足率算出部106の機能を、振分条件設定部53に担わせてもよい。
[第6実施形態]
上記各実施形態では、振分先の候補が複数ある場合、優先順位、あるいは充足率に基づいて、振分先を決定しているが、振分先の決定を読影依頼元11の選択に委ねてもよい。
図28において、本実施形態のデータセンター20のCPU135には、上記第1実施形態の各部50〜54(振分部52以外は不図示)に加えて、選択通知出力部136が構築される。振分部52は、検索部51から複数の振分先の候補を受け取った場合、複数の振分先の候補の情報を選択通知出力部136に出力する。選択通知出力部136は、読影依頼15をした読影依頼元11の依頼元端末18のIPアドレスと、読影依頼15をした読影依頼元11に対して、複数の振分先の候補の中から振分先を選択させるための選択通知ウィンドウ137(図29も参照)とを通信部33に出力する。これにより、選択通知ウィンドウ137が通信部33から読影受託先15をした読影依頼元11の依頼元端末18に送信される。依頼元端末18は、通信部33からの選択通知ウィンドウ137をディスプレイに表示する。
図29において、選択通知ウィンドウ137には、振分先の候補が複数あり、その中から所望の読影受託先12の選択を促すメッセージが表示され、候補表示領域138、OKボタン139、およびキャンセルボタン140が設けられている。
候補表示領域138には、検索部51で検索した複数候補の読影受託先12の施設名が表示され、複数の施設名の中から一つの施設名を選択するためのラジオボタン141が設けられている。候補表示領域138には、複数候補の読影受託先12の施設名とラジオボタン141の一部が表示され、必要に応じて表示領域をスクロールバーで上下に移動させることが可能である。
読影依頼元11の主治医は、選択通知ウィンドウ137を依頼元端末18のディスプレイで確認し、候補表示領域138の複数候補の読影受託先12の施設名の中から、最終的に読影依頼15を振り分ける読影受託先12の施設名のラジオボタン141を選択してOKボタン139を選択する。一方、候補表示領域138の複数候補の読影受託先12の全てが希望に沿わない場合はキャンセルボタン140を選択する。
振分部52は、ラジオボタン141、OKボタン139、およびキャンセルボタン140の操作指示を受け付ける。OKボタン139の操作指示を受け付けた場合は、ラジオボタン141で選択された読影受託先12の受託先端末19に、読影依頼15が送信される。一方、キャンセルボタン140の操作指示を振分部52で受け付けた場合、検索部51は、選択通知ウィンドウ137で通知した振分先を候補から外したうえで、再度振分先の候補を検索する。また、選択通知出力部136は、再検索でも検索部51が振分先の候補を複数ピックアップした場合、選択通知ウィンドウ137を再度通信部33に出力し、通信部33は選択通知ウィンドウ137を依頼元端末18に送信する。この再検索と選択通知ウィンドウ137の再送信は、主治医によりOKボタン139が選択されるまで続けられる。
選択通知ウィンドウ137を確認することで、主治医は振分先の候補が分かり、複数の振分先の候補の中から自分が所望する読影受託先12を選択することができる。また、希望に沿わない場合はキャンセルボタン140を選択して再検索を行わせることができる。したがって、より読影依頼元11の希望に沿った読影依頼15の振分が可能となる。
なお、選択通知の方法としては、選択通知ウィンドウ137に加えて、あるいは代えて、電子メールを用いてもよい。
[第7実施形態]
上記各実施形態では、検索部51および振分部52で振分先の候補を自動的に検索して振分先を決定しているが、データセンター10の立ち上げ当初で振分条件の設定が進んでおらず、振分先の候補の検索、および振分先の決定が不可能な場合や、読影受託先12が災害等で急に読影依頼15の受託ができなくなった場合等のアクシデントに迅速に対処することができるよう、データセンター10の管理担当者が振分先を手動で決定したい場合もある。
そこで、本実施形態では、データセンター10の管理担当者が振分先を手動で決定したい場合に応えるため、自動的に検索部51が振分先の候補を検索して振分部52が振分先を決定するか、振分先を手動で決定するかの自動/手動振分の切替指示に応じて、自動/手動振分の切替を行う。
図30に示すように、本実施形態のデータセンター20のCPU145には、上記第1実施形態の各部50〜54(検索部51、振分部52以外は不図示)に加えて、自動/手動振分切替部146が構築される。自動/手動振分切替部146は、入力デバイス35からの操作指示に応じて、自動/手動振分切替ウィンドウ147(図31も参照)をディスプレイ34に出力する。自動/手動振分切替部146は、自動/手動振分切替ウィンドウ147を通じて、入力デバイス35からの自動/手動振分の切替指示148を受け付ける。
自動/手動振分切替部146は、自動/手動振分の切替指示148を受け付けた場合、自動/手動振分の切替通知を検索部51および振分部52に出力する。自動振分の切替通知を自動/手動振分切替部146から受け付けた場合、検索部51および振分部52は、上記各実施形態で示したように、自動的に振分先の候補を検索して振分先を決定する。一方、手動振分の切替通知を自動/手動振分切替部146から受け付けた場合は、検索部51および振分部52は振分先の候補の検索および振分先の決定を行わない。
自動/手動振分切替部146は、手動振分の切替指示を受け付けた場合、手動振分ウィンドウ149(図32も参照)をディスプレイ34に出力する。自動/手動振分切替部146は、手動振分ウィンドウ149を通じて、入力デバイス35からの振分先選択指示150を受け付ける。自動/手動振分切替部146は、振分先選択指示150で選択された振分先の情報を振分部52に出力する。振分部52は、自動/手動振分切替部146から受け取った振分先の受託先端末19のIPアドレスと読影依頼15とを通信部33に出力し、通信部33は振分部52から受け取ったIPアドレスの受託先端末19に読影依頼15を送信する。
図31において、自動/手動振分切替ウィンドウ147には、自動/手動振分を選択するためのラジオボタン151、OKボタン152、およびキャンセルボタン153が設けられている。自動/手動振分の設定は、初期設定は自動振分となっている。
OKボタン152を選択した場合、そのときのラジオボタン151の選択状態に応じて、自動/手動振分が切り替わる。キャンセルボタン153を選択した場合は、自動/手動振分切替ウィンドウ147の表示以前の自動/手動振分の設定が維持される。
図32において、手動振分ウィンドウ149には、リスト表示領域154、OKボタン155、およびキャンセルボタン156が設けられている。手動振分の切替指示を受け付けた時点で、依頼レコードリスト45の振分ステータスの項目が「未了」である読影依頼15が自動/手動振分切替部146によりピックアップされ、リスト表示領域154にリスト表示される。リスト表示領域154には振分ステータスの項目が「未了」の読影依頼15の一部が表示され、必要に応じて表示領域をスクロールバーで上下に移動させることが可能である。
リスト表示領域154は概要表示領域157と振分先選択領域158とで構成される。概要表示領域157には、読影依頼元11の施設名、検査日時、患者名、検査種、撮影部位、読影対象の医用画像の枚数といった、依頼レコードリスト45から得られる読影依頼15の概要が表示される。振分先選択領域158には、振分先を手動で選択するためのプルダウンメニュー159が設けられる。このプルダウンメニュー159によって、振分先選択指示150が入力される。プルダウンメニュー159には、施設情報46に登録された読影受託先12の全施設名が選択肢として表示される。図32では、リスト表示領域154の一番上の読影依頼15の振分先として「読影センターA」が選択され、他の読影依頼15は振分先が未選択の状態を示している。
OKボタン155を選択した場合、そのときのプルダウンメニュー159の選択状態に応じて振分先が決定される。キャンセルボタン156を選択した場合は、手動振分が中止される。
読影依頼15の振分先の候補の検索、および振分先の決定を自動と手動で切り替えるので、データセンター10の管理担当者が振分先を手動で決定したい場合に応えることができる。
なお、読影依頼元11毎、撮影部位毎、検査種毎、時間帯毎、あるいは読影依頼15毎等、細かな項目毎に自動/手動振分の切替設定が可能な構成としてもよい。また、読影依頼元11で自動/手動振分の切替指示を行ってもよい。例えば、読影依頼15毎に読影依頼元11が自動/手動振分の切替指示をする場合は、読影依頼元11が読影依頼15とともに自動/手動振分の設定情報をセンターサーバ20に送信し、この自動/手動振分の設定情報を自動/手動振分切替部146で受け付ける。
あるいは、自動/手動振分切替部146が図33に示す自動/手動振分個別設定ウィンドウ165をディスプレイ34に出力してもよい。自動/手動振分個別設定ウィンドウ165は、依頼レコードリスト45の振分ステータスの項目が「未了」の読影依頼15を、リスト表示領域154のようにリスト表示し、各読影依頼15の横に自動/手動振分の切替指示をするためのチェックボックス166を設け、チェックボックス166を選択した読影依頼15(2、3段目の読影依頼15)は自動振分、選択していない読影依頼15(1、4段目の読影依頼15)は手動振分とし、手動振分とした読影依頼15については、振分先選択領域158のようなプルダウンメニュー167を設け、このプルダウンメニュー167による振分先選択指示150を受け付けてもよい。なお、OKボタン168およびキャンセルボタン169は、手動振分ウィンドウ149のOKボタン155およびキャンセルボタン156と同じ機能である。
[第8実施形態]
上記第7実施形態は、自動的に振分先の候補を検索部51で検索して振分先を振分部52で決定するか、振分先を手動で決定するかを切り替えるものであったが、本実施形態では、振分先の候補の検索および振分先の決定は検索部51および振分部52で自動的に行い、振分部52が決定した振分先を、データセンター10の管理担当者が手動により変更可能に構成する。
図34に示すように、本実施形態のデータセンター20のCPU175には、上記第1実施形態の各部50〜54(振分部52以外は不図示)に加えて、振分先変更部176が構築される。振分先変更部176は、振分部52から決定した振分先の情報を受け取り、入力デバイス35からの操作指示に応じて、振分部52で決定した振分先を示す振分結果を表示し、かつその振分結果を変更するための振分結果表示/変更ウィンドウ177(図35も参照)をディスプレイ34に出力する。振分先変更部176は、振分結果表示/変更ウィンドウ177を通じて、入力デバイス35からの振分先の変更指示178を受け付ける。
振分先変更部176は、振分先の変更指示178を受け付けた場合、振分先の変更通知を振分部52に出力する。振分部52は、振分先の変更指示178で指示された振分先の受託先端末19のIPアドレスと読影依頼15とを通信部33に出力し、通信部33は振分部52から受け取ったIPアドレスの受託先端末19に読影依頼15を送信する。
図35において、振分結果表示/変更ウィンドウ177には、手動振分ウィンドウ149と同様のリスト表示領域179、OKボタン180、およびキャンセルボタン181が設けられ、さらに変更ボタン182が設けられている。リスト表示領域179には、振分部52で振分先が決定された読影依頼15が表示される。リスト表示領域179には読影依頼15の一部が表示され、必要に応じて表示領域をスクロールバーで上下に移動させることが可能である。
リスト表示領域179は、リスト表示領域154の概要表示領域157と同様の概要表示領域183と、振分結果表示領域184とで構成される。振分結果表示領域184には、振分部52で決定した振分先の施設名が表示される。
変更ボタン182を選択した場合、図36に示すように、振分結果表示領域184には、手動振分ウィンドウ149の振分先選択領域158のように、振分部52で決定した振分先を変更するためのプルダウンメニュー185が設けられる。このプルダウンメニュー185によって、振分先の変更指示178が入力される。振分部52が振分先を決定する過程で、検索部51が振分先の候補を複数ピックアップした場合、プルダウンメニュー185には、複数の振分先の候補の施設名が選択肢として表示される。プルダウンメニュー185の選択肢としては、施設情報46に登録された読影受託先12の全施設名としてもよい。
変更ボタン182を選択してプルダウンメニュー185を表示させ、プルダウンメニュー185で所望の読影受託先12を選択し、OKボタン180を選択した場合、そのときのプルダウンメニュー185の選択状態に応じて、振分先が変更される。キャンセルボタン181を選択した場合は、振分先の変更が中止される。
振分結果表示/変更ウィンドウ177を表示した時点では、受託先端末19への読影依頼15の送信は完了しておらず、振分結果表示領域184に表示された読影受託先12は、いわば仮決定の状態である。OKボタン180を選択したときにはじめて振分結果表示領域184に表示された読影受託先12が振分先として確定される。
振分部52の振分結果を表示し、その変更指示を受け付けるので、データセンター10の管理担当者は振分結果を確認することができ、かつ振分先を簡単に変更することができる。
なお、振分結果表示領域184に、上記第3、第5実施形態の振分実績や、上記第5実施形態の充足率等の振分の手助けとなる他の情報を表示してもよい。
振分条件としては、上記各実施形態で例示したもの以外に、例えば、読影依頼元11または患者による読影受託先12の評価点や、過去の読影とその読影を担当した読影受託先を特定可能な読影履歴情報等を用いてもよい。評価点を振分条件とした場合、検索部51は、振分先の候補として、評価点が基準点以上の読影受託先12をピックアップしたり、評価点が基準点より低い読影受託先12を候補から除外したりする。読影履歴情報を振分条件とした場合、検索部51は、過去に読影を担当した読影受託先12を優先してピックアップする。
なお、大学附属や医師会附属といった系列関係の項目を施設情報46に設け、希望設定ウィンドウ53で系列関係にある読影依頼元11や読影受託先12の希望設定を「NG」と設定した場合、逆に系列関係にない読影依頼元11や読影受託先12の希望設定を「OK」と設定した場合、あるいは、優先順位設定ウィンドウ55で系列関係にある読影受託先12の優先順位を系列関係にない読影受託先12よりも低く設定した場合、逆に系列関係にない読影受託先12の優先順位を系列関係にある読影受託先12よりも高く設定した場合に、上記第2、第4実施形態の警告通知ウィンドウ83のように、設定が正しいかどうか確認するための警告通知ウィンドウを表示してもよい。また、営業時間の項目を施設情報46に設け、時間帯・件数・枚数設定ウィンドウ86で営業時間外の時間帯を設定した場合に、同様に警告通知ウィンドウを表示してもよい。
上記各実施形態では、読影受託先12を読影センター等の医療施設としているが、読影医個人を読影受託先12としてもよい。この場合は施設情報46の医師情報に、氏名に加えて年齢、専門分野、勤続年数といった読影医のより詳しい情報を格納しておき、これらを必要に応じて振分条件として活用する。また、この場合、希望設定や時間帯・件数・枚数、優先順位の設定対象は各読影医となり、振分実績や充足率の算出は各読影医に対して行われる。さらに、手動振分ウィンドウ149の手動振分対象、および振分結果表示/変更ウィンドウ177の振分結果の変更対象も、図37の振分結果表示/変更ウィンドウ190で例示するように、読影センター等の医療施設ではなく、各読影医となる。
図37において、振分結果表示/変更ウィンドウ190は、リスト表示領域191、OKボタン192、キャンセルボタン193、および変更ボタン194が設けられ、振分結果表示/変更ウィンドウ177と基本的な構成は同じであるが、振分結果表示領域196に、読影受託先12の振分結果として読影医の氏名と、その所属施設が表示されている点で異なる。図37では、変更ボタン194を選択して、振分部52で決定した読影医を変更するためのプルダウンメニュー197を表示した状態を示している。この場合、プルダウンメニュー197には、検索部51で検索した複数候補の読影医の氏名が選択肢として表示される。プルダウンメニュー197の選択肢を全読影医の氏名としてもよい。所属施設は、プルダウンメニュー197で選択した読影医に応じて表示が自動的に切り替わる。なお、読影受託先12と同様に、読影依頼元11も主治医個人としてもよい。
手動振分ウィンドウ149、自動/手動振分個別設定ウィンドウ165、振分結果表示/変更ウィンドウ177、190を依頼元端末18に送信し、依頼元端末18のディスプレイ34に表示して、主治医が振分先選択指示150や振分先の変更指示178を入力可能に構成してもよい。
なお、モダリティ17による画像ファイル14の送信タイミングが、依頼元端末18による読影依頼15の送信タイミングよりも後になることがある。このような画像ファイル14が未達の読影依頼15については、振分先の検索、決定を一旦保留し、モダリティ17から画像ファイル14が送信されて画像DB40に格納されてから振分先の検索、決定を行う。
上記各実施形態では、センターサーバ20を構成する1台のコンピュータを読影依頼振分装置として機能させているが、読影依頼振分装置の各機能を、複数台のコンピュータに分散させてもよい。
上記各実施形態は、単独で実施してもよいし、複合して実施してもよい。