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JP6221414B2 - 判定装置、判定プログラムおよび判定方法 - Google Patents
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判定装置、判定プログラムおよび判定方法 Download PDF

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本発明は、判定装置、判定プログラムおよび判定方法に関し、例えばロボットが行なう作業の良否を判定する判定装置、判定プログラムおよび判定方法に関する。
産業用ロボット等のロボットを用いた作業が広く行なわれている。ロボットが行なう作業の良否判定を、作業の良否に関連付けられた特徴量の平均値および分散値に基づいて行なうことが知られている(例えば、特許文献1)。搬送物を吸着する吸着パッドの吸着圧力が安定するまでの間の吸着圧力の過渡データに基づき吸着パッドの磨耗を判断することが知られている(例えば、特許文献2)。回帰係数を用いて、機器の異常を検出することが知られている(例えば、特許文献3)。
特開2011−230245号公報 特開2012−152843号公報 特開平6−4789号公報
作業の良否判定を、あるデータの平均値や分散値を用いて行なう場合、データが非定常性を有する過度区間であると、平均値や分散値が発散して、正しく良否判定ができない場合がある。作業者等が経験や勘を考慮してデータの過渡区間であるかを定める場合、過渡区間を作業者等が決定するため手間がかかる。データが定常的な定常区間と非定常的な過渡区間とで作業の良否を同じ判定方法で行なうと、判定が適切でない場合がある。このように、性質の異なる区間に対し、作業の良否を同じ判定方法で行なうと、判定が適切でない場合がある。
本判定装置、判定プログラムおよび判定方法は、作業の良否判定を適切に行なうことを目的とする。
ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列から定常モデルを用い前記データ列のうちのデータを推定した推定値を算出し、前記推定値と前記データとの残差を用いモデル選択の基準を算出し、前記基準が閾値以下の場合前記データは前記データが定常的である第1区間に属すると判定し、前記基準が閾値より大きい場合前記データは前記データが過渡的である第2区間に属すると判定する第1判定部と、前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定する第2判定部と、を具備することを特徴とする判定装置を用いる。
コンピュータに、ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列から定常モデルを用い前記データ列のうちのデータを推定した推定値を算出させ、前記推定値と前記データとの残差を用いモデル選択の基準を算出させ、前記基準が閾値以下の場合前記データは前記データが定常的である第1区間に属すると判定させ、前記基準が閾値より大きい場合前記データは前記データが過渡的である第2区間に属すると判定させ、前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定させることを特徴とする判定プログラムを用いる。
コンピュータが実行する判定方法であって、ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列から定常モデルを用い前記データ列のうちのデータを推定した推定値を算出し、前記推定値と前記データとの残差を用いモデル選択の基準を算出し、前記基準が閾値以下の場合前記データは前記データが定常的である第1区間に属すると判定し、前記基準が閾値より大きい場合前記データは前記データが過渡的である第2区間に属すると判定するステップと、前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定するステップと、を含むことを特徴とする判定方法を用いる。
本判定装置、判定プログラムおよび判定方法によれば、作業の良否判定を適切に行なうことができる。
図1(a)は、実施例1が用いられるロボットシステムのブロック図、図1(b)は、実施例1が用いられるロボットの例を示す図である。 図2(a)は、実施例1に係る判定装置として機能するコンピュータのブロック図、図2(b)は、判定装置の機能ブロック図である。 図3は、コンピュータが行なう作業を示すフローチャートである。 図4は、判定装置が行なう処理を示すフローチャートである。 図5(a)から図5(c)は、実施例1における判定方法を示す図(その1)である。 図6(a)および図6(b)は、実施例1における判定方法を示す図(その2)である。 図7は、第1判定部が区間の判定を行なう例を示すフローチャートである。 図8(a)から図8(d)は、過渡判別量の算出方法を示す図である。 図9(a)は、ポイントに対する信号を示す図、図9(b)は、ポイントに対する過渡判別量を示す図である。 図10(a)から図10(c)は、実施例2における作業の内容を示す図(その1)である。 図11(a)から図11(c)は、実施例2における作業の内容を示す図(その2)である。 図12(a)は、実施例2におけるポイントに対するセンサの信号を示す図、図12(b)は、ポイントに対する過渡判別量を示す図である。
以下、図面を参照し、実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1が用いられるロボットシステムのブロック図、図1(b)は、実施例1が用いられるロボットの例を示す図である。図1(a)に示すように、ロボットシステム100は、ロボット22、センサ24およびコンピュータ10を備えている。ロボット22は、例えば産業用ロボットである。図1(b)に示すように、ロボット22は、例えば、ステージ25およびマニピュレータ26を備えている。マニピュレータ26は、例えば用具28を用い作業を行なう。用具28は例えばピンセットである。ステージ25は、マニピュレータ26を支持する。マニピュレータ26には、センサ24が設けられている。センサ24は、ロボット22が行なう作業の状況を検出する。センサ24は、例えばマニピュレータ26の歪みを検出する歪みセンサである。センサ24としては、例えば、3軸または6軸力覚センサを用いてもよい。この場合、センサ24は、作用点の力ベクトルおよび/またはトルクを検出する。また、センサ24は、荷重センサ、圧力センサ、加速度センサまたはマイクロフォンでもよい。さらに、センサ24は、1次元画像センサ、または、CCD(Charge Coupled Device)センサまたはCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の2次元画像センサでもよい。
図2(a)は、実施例1に係る判定装置として機能するコンピュータのブロック図である。コンピュータ10は、判定方法および判定プログラムを実行する。コンピュータ10は、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)11、表示装置12、入力装置13および出力装置14を備えている。さらに、コンピュータ10は、主記憶装置15、ハードディスクドライブ(HDD)16、記憶媒体用ドライブ17、通信インターフェース18および内部バス19を備えている。表示装置12は、例えば液晶パネル等の表示パネルを含み、処理結果等を表示する。入力装置13は、例えばキーボード、マウスおよびタッチパネル等であり、処理データ等を入力する。出力装置14は、例えばプリンタであり、処理結果等を出力する。主記憶装置15は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリであり、処理中のデータを記憶する。HDD16は、例えば処理中または処理後のデータを記憶する。記憶媒体用ドライブ17は、記憶媒体21に格納されたプログラムをインストールする際に用いる。または、処理後のデータを記憶媒体21に記憶させる。通信インターフェース18は、他のコンピュータと接続し、他のコンピュータとデータの送受信を行なう。内部バス19は、コンピュータ10内の各装置を接続する。
プログラムを格納するコンピュータ10が読み取り可能な記憶媒体21として可搬型記憶媒体を用いることができる。可搬型記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ディスク、DVD(Digital Video Disc)ディスク、ブルーレイディスクまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等を用いることができる。記憶媒体21として、フラッシュメモリまたはHDD等を用いてもよい。
図2(b)は、判定装置の機能ブロック図である。判定装置30は、第1判定部32および第2判定部34を備えている。コンピュータ10は、ソフトウエアと協働し、第1判定部32および第2判定部34として機能する。
図3は、コンピュータが行なう作業を示すフローチャートである。ロボット22が行なう一連の作業を複数の作業に分割して行なう例である。図3を参照し、コンピュータ10は、一連の作業の時系列の教示データ列を取得する(ステップS10)。教示データ列は、時系列にロボット22に作業を行なわせるデータである。教示データ列は、例えば通信インターフェース18を介し外部から取得してもよい。また、予めHDD16等の記憶装置に格納していてもよい。コンピュータ10は、教示データ列に基づき、ロボット22に最初の作業をさせる(ステップS12)。コンピュータ10は、最初の作業が良か否か判定する(ステップS14)。Noの場合、コンピュータ10は作業を不良とする(ステップS17)。その後、終了する。良の場合、コンピュータ10は、終了か否かを判定する(ステップS18)。例えば、一連の作業が終了していれば、コンピュータ10は終了と判定する。Yesの場合終了する。Noの場合、コンピュータ10は、次の作業に移る(ステップS20)。ステップS12に戻る。なお、教示データ列は、作業毎に取得してもよい。この場合、ステップS10に戻る。
図4は、判定装置が行なう処理を示すフローチャートである。図3のステップS16の良否安定を行なうステップの例である。図4を参照し、第1判定部32は、判定する作業のセンサ24の出力信号の時系列なデータ列を取得する(ステップS30)。第1判定部32は、データ列のうち1または複数のデータにおける区間を判定する(ステップS32)。例えば、1または複数のデータが定常的な区間を第1区間、データが過渡的な区間を第2区間とする。第1判定部32は、1または複数のデータが第1区間に属するか第2区間に属するか判定する(ステップS34)。第1区間の場合、第2判定部34は、1または複数のデータに基づき作業の第1良否判定を行なう(ステップS36)。第2判定部34は、良か否かを判断する(ステップS38)。Noの場合、第2判定部34は、作業を不良とし終了する(ステップS40)。Yesの場合ステップS48に進む。
ステップS34において、第2区間の場合、第2判定部34は、1または複数のデータに基づき作業の第2良否判定を行なう(ステップS42)。第2判定部34は、良か否かを判断する(ステップS44)。Noの場合、第2判定部34は、作業を不良とし終了する(ステップS46)。Yesの場合ステップS48に進む。第2判定部34は、終了か否か判断する(ステップS48)。例えば、判定する作業内の最後のデータであれば終了する。Noの場合、第1判定部32は、次の1または複数のデータに移り(ステップS50)、ステップS32に戻る。なお、データ列を各1または複数のデータごとに取得してもよい。この場合、ステップS30に戻る。ステップS48においてYesの場合、第2判定部34は、判定する作業を良と判定する(ステップS52)。その後、終了する。
図5(a)から図6(b)は、実施例1における判定方法を示す図である。図5(a)、図5(c)から図6(b)は、時刻に対するセンサの出力信号を示す。出力信号は、例えば電圧である。図5(b)は、時刻に対する過渡判別量を示す図である。例えばセンサ24が一定間隔Δtで信号を出力する場合、データ列のポイント間隔がΔtに対応する。
図5(a)を参照し、センサ24が出力する信号が時系列なデータ列40となっている。作業の中にデータ列40が安定している定常的な区間と大きく変化している過渡的な区間とがある。図5(b)を参照し、データ列40に基づき、時系列な過渡判別量列42を算出する。過渡判別量列42は、データ列40が安定している時刻では小さく、安定していない時刻では大きくなる。過渡判別量列42に対し閾値44が設けられている。図5(c)を参照し、過渡判別量列42が閾値44以上のときのデータを第2区間T2と判定し、過渡判別量列42が閾値より小さいときのデータを第1区間T1と判定する。これにより、データ列40が安定している区間を第1区間T1、安定していない区間を第2区間T2とすることができる。
図6(a)を参照し、第1区間T1における作業の良否の判定方法について説明する。予め、同じ作業を複数回行ない、各時刻における出力信号(各データ列)の分散を算出しておく。下限46は、複数回行なった作業のデータ列の(平均−A×標準偏差)を示す。上限48は、複数回行なった作業のデータ列の(平均+A×標準偏差)を示す。Aは正の自然数であり、例えば3である。第2判定部34は、ステップS36において、データ列40が上限48と下限46の中に入っているか否かで、作業の良否を判定する。例えば、データ列40のうち第1区間T1内の全てが上限48と下限46との間の場合、作業を良と判定する。または、データ列40のうち第1区間T1内の一部が上限48と下限46との間の場合、作業を良と判定してもよい。
図6(b)を参照し、第2区間T2における作業の良否の判定方法について説明する。第2区間T2は第1区間T1とは異なる方法を用い作業の良否を判定する。例えば、第2判定部34は、機械学習を用い学習した内容に基づき第2区間における作業の良否を判定する。
図7は、第1判定部が区間の判定を行なう例を示すフローチャートである。図8(a)から図8(d)は、過渡判別量の算出方法を示す図である。図7を参照し、第1判定部32は、過渡判別量を算出するためのウインド幅52を設定する(ステップS60)。図8(a)を参照し、データ列40が時刻に対し図示されている。例えば時刻t2におけるデータ50を中心に時刻t1とt3との間をウインド幅52とする。図7を参照し、第1判定部32は、数理モデルを用い推定値を算出する(ステップS62)。図8(b)を参照し、推定値列56は、データ50を中心とするウインド幅52内のデータに対応して算出する。例えば時刻t1のデータ50aに対応する推定値56は、時刻t4から時刻t1の直前までの幅54のデータを用いて算出する。時刻t2のデータ50に対応する推定値56は、時刻t5から時刻t2の直前までの幅54のデータを用いて算出する。時刻t3のデータ50bに対応する推定値56は、時刻t6から時刻t3の直前までの幅54のデータを用いて算出する。このようにして、時系列に推定値列56が算出できる。幅54は、例えば一定期間とする。
例えば推定値として定常自己回帰モデルを用いる場合、推定値は次式にて算出できる。
Figure 0006221414
ここで、x´は各時刻tにおけるデータの推定値、xは各時刻tにおけるデータ、εはノイズ項、aはパラメータであり、定常性の条件として|a|<1である。
このように、例えば時刻t1におけるデータ50aに対応する推定値を求める場合は、過去の時刻である時刻t4からt1の直前のデータ列40を用いて推定値を算出する。図8(b)における点線が推定値列56である。
図7を参照し、第1判定部32は、推定値列56とデータ列40の残差を算出する(ステップS64)。図8(c)を参照し、時刻t1からt3における各時刻の推定値列56とデータ列40の差が残差58である。各時刻tの残差58(l)は次式にて算出できる。
Figure 0006221414
図7を参照に、第1判定部32は、残差58に基づき過渡判別量Cを算出する(ステップS66)。時刻t2のデータ50の過渡判別量Cとして、時刻t1からt3の残差58を用い、例えば赤池情報量基準(AIC:Akaike's Information Criterion)を算出する。過渡判別量Cは、次式にて算出できる。
Figure 0006221414
ここで、σは、時刻t1からt3の残差lの標準偏差、Nは時刻t1からt3のデータ列40のポイント数、pはモデルの次数である。各時刻における過渡判別量Cを時系列とした列が過渡判別量列42である。
図7を参照し、第1判定部32は、データが属する区間が定常的な第1区間か過渡的な第2区間かを判定する(ステップS68)。判定は、図5(b)および図5(c)に示すように、過渡判別量Cが閾値以上か否かを用い行なう。
図8(d)を参照し、データ50の判定が終了すると、図4のステップS48において、次のデータである時刻t7におけるデータ50cに移る。
次に、人工的に作成したデータ列を用い図7の方法で判定を行なった。図9(a)は、ポイントに対する信号を示す図、図9(b)は、ポイントに対する過渡判別量を示す図である。ポイント間隔は10m秒に対応する。区間T3における信号は、定常的なデータを想定して作成した。区間T3における信号は、正規分布に従う乱数であり平均が0で一定、σ(標準偏差)が10で一定となるデータとした。区間T4における信号は、過渡的なデータを想定して作成した。区間T4における信号は、正規分布に従う乱数であり平均が100から1に変化し、σが1から100に変化するデータとした。区間T5における信号は、定常的なデータを想定して作成した。区間T5における信号は、正規分布に従う乱数であり平均が50で一定、σが10で一定となるデータとした。データ列40は、区間T3およびT5においては安定している。しかし、区間4において、データ列40は大きく変動している。
図9(b)は、図7から図8(d)において説明した方法で過渡判別量を算出した結果を示す図である。区間T3およびT5においては、過渡判別量は200以下と小さい。区間4においては、過渡判別量は250以上である。そこで、例えば220程度を閾値44とする。これにより、区間T3およびT5を第1区間、区間T4を第2区間と判定できる。以上のように、図7から図8(d)において説明した判定方法は、第1区間と第2区間を判定するために有効である。
実施例1によれば、図4のステップS32のように、第1判定部32は、データ列40に基づき、データ列40のうちのデータが第1区間T1に属するか第2区間T2に属するかを判定する。図4のステップS34、S36およびS42のように、第2判定部34は、データが第1区間T1に属するときと第2区間T2に属するときとで、データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定する。これにより、データが定常的な区間とデータが過渡的な区間とのように、性質の異なる区間に対し、適切な良否判定方法を適用することができる。
また、図7のステップS62のように、第1判定部32は、データ列40から定常モデルを用いデータの推定値56を算出する。ステップS64のように、推定値56とデータ50との残差58を算出する。ステップS66のように、残差58に基づき、データ50が第1区間T1に属するか第2区間T2に属するかを判定する。これにより、データが定常的な区間かデータが過渡的な区間かにより、適切な良否判定方法を適用することができる。なお、定常モデルとしては、定常自己回帰モデル以外にも、移動平均モデル、自己回帰移動平均モデル等を用いることもできる。
図8(a)から図8(d)のように、第1判定部32は、データ50を含む一定区間(幅52)の残差58に基づき、データが第1区間T1に属するか第2区間T2に属するかを判定する。これにより、適切な良否判定方法を適用することができる。
図5(b)および図5(c)のように、第1判定部32は、過渡判別量42(例えばAIC)が閾値44以上の場合、データが第1区間T1に属すると判定する。第1判定部32は、過渡判別量42が閾値44より小さいの場合、データが第2区間T2に属すると判定する。これにより、適切な良否判定方法を適用することができる。なお、過渡判別量42として、残差、ベイズ情報量基準(BIC: Bayesian Information Criterion)、最小記述長(MDL:Minimum Description Length)等の統計的なモデル選択の基準を用いることができる。
第1区間T1が定常的な区間の場合、第1良否判定は、統計的手法を用い行なうことができる。統計的な手法は定常的な区間の判定に適している。統計的手法としては、例えば平均値および標準偏差を用いることができる。
第2区間T2が過渡的な区間の場合、第2良否判定は、統計的な手法以外を用いることが好ましい。例えば、第2良否判定として、機械学習法を用いることができる。機械学習法は、過渡的な区間の判定に適している。機械学習法としては、例えばサポートベクトルマシン法、単純ベイズ分類器、k最近傍法またはパーセプロトンを用いることができる。
実施例2は、両面テープの剥離紙を剥がす作業を行なう例である。ロボットシステムの構成および判定方法は実施例1と同じであり説明を省略する。図10(a)から図11(c)は、実施例2における作業の内容を示す図である。ロボット22は、ピンセット76を用い作業を行なう。ピンセット76は、マニピュレータ26により操作される。センサ24は、マニピュレータ26の歪みを検出する。図10(a)を参照し、ステージ70に両面テープ75が貼り付けられている。両面テープ75は、接着部72と剥離紙74を有している。接着部72がステージ70に接着されている。ステージ70および両面テープ75が対象物に対応する。図10(b)を参照し、ロボット22は、ピンセット76の先端をステージ70に当てる。図10(c)を参照し、ロボット22は、ピンセット76を剥離紙74と接着部72との間に挿入する。
図11(a)を参照し、ロボット22は、ピンセット76を用い剥離紙74を摘まむ。図11(b)を参照し、ロボット22は、ピンセット76を用い剥離紙74を接着部72から剥がす。図11(c)を参照し、ロボット22は、剥がした剥離紙74を指定した位置に移動する。
図12(a)は、実施例2におけるポイントに対するセンサの信号を示す図、図12(b)は、ポイントに対する過渡判別量を示す図である。ポイント間隔は10m秒である。図12(a)を参照し、区間60は、図10(b)のように、ピンセット76の先端をステージ70に当る作業の区間である。区間62は、図10(c)のように、ピンセット76を剥離紙74と接着部72との間に挿入する作業の区間である。
区間64は、図11(a)のように、ピンセット76を用い剥離紙74を摘まむ作業の区間である。区間66は、図11(b)のように、ピンセット76を用い剥離紙74を接着部72から剥がす作業の区間である。区間68は、図11(c)のように、剥がした剥離紙74を指定した位置に移動する作業の区間である。
図12(b)を参照し、図7から図8(d)において説明した方法で過渡判別量列42を算出した。閾値44を約95とする。過渡判別量列42が閾値44以上の区間を第2区間T2、過渡判別量列42が閾値44より小さい区間を第1区間T1とする。
実施例2のように、データ列40から第1区間T1および第2区間T2を適切に判定することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列に基づき、前記データ列のうちのデータが第1区間に属するか第2区間に属するかを判定する第1判定部と、前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定する第2判定部と、を具備することを特徴とする判定装置。
(付記2)前記第1判定部は、前記データ列から定常モデルを用い前記データを推定した推定値と前記データとの残差に基づき、前記データが前記第1区間に属するか前記第2区間に属するかを判定することを特徴とする付記1記載の判定装置。
(付記3)前記第1判定部は、前記データを含む一定区間の前記残差に基づき、前記データが前記第1区間に属するか前記第2区間に属するか判定することを特徴とする付記2記載の判定装置。
(付記4)前記第1判定部は、前記残差を用い算出したモデル選択の基準が閾値以上の場合、前記データが前記第1区間に属すると判定し、前記基準が閾値より小さいの場合、前記データが前記第2区間に属すると判定することを特徴とする付記2または3記載の判定装置。
(付記5)前記モデル選択の基準は、AIC、BICまたはMDLであることを特徴とする付記4記載の判定装置。
(付記6)第2判定部は、前記データが前記第1区間に属するとき、前記データに対応する作業の良否を、過去の前記作業のデータの標準偏差および平均を用いて判定することを特徴とする付記1から5のいずれか一項記載の判定装置。
(付記7)第2判定部は、前記データが前記第2区間に属するとき、前記データに対応する作業の良否を、過去の前記作業のデータからの機械学習を用いて判定することを特徴とする付記1から5のいずれか一項記載の判定装置。
(付記8)第2判定部は、前記データが前記第1区間に属するとき、前記データに対応する作業の良否を、過去の前記作業のデータの標準偏差および平均を用いて判定し、前記データが前記第2区間に属するとき、前記データに対応する作業の良否を、過去の前記作業のデータからの機械学習を用いて判定することを特徴とする付記1から5のいずれか一項記載の判定装置。
(付記9)コンピュータに、ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列に基づき、前記データ列のうちのデータが第1区間に属するか第2区間に属するかを判定させ、前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定させることを特徴とする判定プログラム。
(付記10)コンピュータが実行する判定方法であって、ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列に基づき、前記データ列のうちのデータが第1区間に属するか第2区間に属するかを判定するステップと、前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定するステップと、
を含むことを特徴とする判定方法。
10 コンピュータ
22 ロボット
24 センサ
30 判定装置
32 第1判定部
34 第2判定部
40 データ列
42 過渡判別量列
44 閾値
56 推定値

Claims (6)

  1. ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列から定常モデルを用い前記データ列のうちのデータを推定した推定値を算出し、前記推定値と前記データとの残差を用いモデル選択の基準を算出し、前記基準が閾値以下の場合前記データは前記データが定常的である第1区間に属すると判定し、前記基準が閾値より大きい場合前記データは前記データが過渡的である第2区間に属すると判定する第1判定部と、
    前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定する第2判定部と、
    を具備することを特徴とする判定装置。
  2. 前記定常モデルは、定常自己回帰モデル、移動平均モデルまたは自己回帰移動平均モデルであり、
    前記基準は、AIC、BICまたはMDLの基準である請求項1記載の判定装置。
  3. 前記残差は、前記データを含む一定区間の前記推定値と前記データとの残差であることを特徴とする請求項1または2記載の判定装置。
  4. 第2判定部は、前記データが前記第1区間に属するとき、前記データに対応する作業の良否を、過去の前記作業のデータの標準偏差および平均を用いて判定し、前記データが前記第2区間に属するとき、前記データに対応する作業の良否を、過去の前記作業のデータからの機械学習を用いて判定することを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の判定装置。
  5. コンピュータに、
    ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列から定常モデルを用い前記データ列のうちのデータを推定した推定値を算出させ、前記推定値と前記データとの残差を用いモデル選択の基準を算出させ、前記基準が閾値以下の場合前記データは前記データが定常的である第1区間に属すると判定させ、前記基準が閾値より大きい場合前記データは前記データが過渡的である第2区間に属すると判定させ、
    前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定させることを特徴とする判定プログラム。
  6. コンピュータが実行する判定方法であって、
    ロボットが行なう作業の状況を検出するセンサが出力する時系列なデータ列から定常モデルを用い前記データ列のうちのデータを推定した推定値を算出し、前記推定値と前記データとの残差を用いモデル選択の基準を算出し、前記基準が閾値以下の場合前記データは前記データが定常的である第1区間に属すると判定し、前記基準が閾値より大きい場合前記データは前記データが過渡的である第2区間に属すると判定するステップと、
    前記データが前記第1区間に属するときと前記第2区間に属するときとで、前記データに対応する作業の良否を異なる方法を用い判定するステップと、
    を含むことを特徴とする判定方法。
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