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JP6232948B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年、クリアトナーなどの特色インクで印刷する技術が増えてきている。特色インクによる印刷では、原稿の既存のオブジェクトの上に特色インクで印刷するオブジェクト(以下、特色オブジェクト)を配置する。このようにすることで特色インクによる印刷を可能にしている。
特色オブジェクトを作成するためには、対象となる原稿のオブジェクトから、輪郭を正確に抽出する必要がある。カラー画像や連続階調画像(イメージ)の中から所望の領域を抽出する方法としては、従来から、様々な技術が知られている。
例えば特許文献1には、画像切抜きの際のオペレータ(操作者)の入力負担を軽減すると共に、対象領域を高速かつ正確に抽出できるようにすることを目的として、原画像における輪郭部分を包括するように外枠領域を指示入力し、外枠領域内の原画像の画素について色空間内での隣接画素との差分を求め、最大差分を示す画素を結んで輪郭線とする構成が開示されている。
しかしながら、従来においては、ピクセルデータで表現されるオブジェクトと、ベクトルデータで表現されるオブジェクトとが混在する画像から、輪郭を抽出する仕組みは存在しなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピクセルデータで表現されるオブジェクトと、ベクトルデータで表現されるオブジェクトとが混在する画像から、輪郭を抽出することが可能な情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定部と、前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報、および、前記第2オブジェクトの描画情報を示す第2描画情報に基づくラスタライズを行って、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとを合成した合成画像データを生成する生成部と、前記合成画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備え、前記特定部は、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない情報処理装置である。
また、本発明は、オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定部と、前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成する生成部と、前記輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備え、前記特定部は、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない情報処理装置である。
本発明によれば、ピクセルデータで表現されるオブジェクトと、ベクトルデータで表現されるオブジェクトとが混在する画像から、輪郭を抽出することができる。
図1は、画像形成システムの構成の一例を示す図である。 図2は、有色版画像データの一例を示す図である。 図3は、光沢効果の種類を例示する図である。 図4は、光沢制御版画像データをイメージとして示した図である。 図5は、第1実施形態のホスト装置の機能構成の一例を示す図である。 図6は、画像処理アプリケーションにより表示される画面の一例を示す図である。 図7は、有色版画像データの構成の一例を示す図である。 図8は、ホスト装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図9は、第1実施形態の方法により輪郭オブジェクトが生成される様子を示す概念図である。 図10は、原稿データの構成の一例を示す図である。 図11は、第1実施形態のホスト装置が、輪郭オブジェクトを生成する手順の一例を示す図である。 図12は、第1実施形態のホスト装置の動作例を示すフローチャートである。 図13は、第2実施形態のホスト装置の機能構成の一例を示す図である。 図14は、第2実施形態の方法により輪郭オブジェクトが生成される様子を示す概念図である。 図15は、第2実施形態のホスト装置が、合成輪郭オブジェクトを生成する手順の一例を示す図である。 図16は、第2実施形態のホスト装置の動作例を示すフローチャートである。 図17は、第2実施形態のホスト装置の動作例を示すフローチャートである。 図18は、処理範囲を確定する際の補完機能を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本実施形態の画像形成システムの構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成システム1は、ホスト装置10、プリンタ制御装置(DFE:Digital Front End)(以下、DFEと称する)30、インタフェースコントローラ(MIC:Mechanism I/F Controller)(以下、MICと称する場合がある)40、および、印刷装置60を備える。ホスト装置10、DFE30、MIC40、及び印刷装置60は、互いにデータ授受可能に有線または無線の通信回線を介して接続されている。
DFE30は、MIC40を介して印刷装置60と通信を行い、印刷装置60での画像の形成を制御する。また、DFE30には、PC(Personal Computer)等のホスト装置10が接続されている。DFE30は、ホスト装置10から画像データを受信する。そして、DFE30は、当該画像データを用いて、印刷装置60がCMYKの各トナー及びクリアトナーに応じたトナー像を形成するための画像データを生成する。さらに、DFE30は、生成した画像データを、MIC40を介して印刷装置60に送信する。
図1の例では、印刷装置60は、プリンタ機50と、後処理機75とを含んで構成される。プリンタ機50には、CMYKの各トナーとクリアトナーとが少なくとも搭載されており、各トナーに対して感光体、帯電器、現像器及び感光体クリーナーを含む作像ユニット、及び露光器等が搭載されている。プリンタ機50は、MIC40を介してDFE30から送信された画像データに応じて、露光器から光ビームを照射して各トナーに応じたトナー像を感光体上に形成してこれを記録紙などの記録媒体に転写する。転写されたトナー像は、不図示の定着機において、所定の範囲内の温度(通常温度)での加熱および加圧が加えられて記録媒体上に定着する。これにより、記録媒体上に画像が形成される。
ここで、クリアトナーとは、色材を含まない透明な(無色の)トナーである。なお、透明(無色)とは、例えば、透過率が70%以上であることを示す。
図1の例では、後処理機75は、プリンタ機50に接続されるグロッサ70と、グロッサ70に接続される通常定着後処理装置80と、通常定着後処理装置80に接続される低温定着後処理装置90とを含んで構成されるが、これに限られるものではなく、公知の様々な構成を採用することが可能である。グロッサ70は、DFE30によりオン又はオフが制御され、オンにされた場合に、プリンタ機50により記録媒体に形成された画像を再定着する。これにより、記録媒体に形成された画像全体において所定量以上のトナーが付着した各画素のトナーの総付着量は均一に圧縮される。
通常定着後処理装置80には、クリアトナー及び当該クリアトナーを定着させるための定着機が搭載されており、DFE30が生成したクリアトナー版の画像データ(クリアトナーに応じたトナー像を形成するための画像データ)が入力される。通常定着後処理装置80は、入力されたクリアトナー版の画像データを用いて、クリアトナーによるトナー像を、グロッサ70により加圧された記録媒体上に形成された画像に重ねて形成する。そして、記録媒体上に形成されたトナー像は、定着機において通常温度での加熱および加圧が加えられて記録媒体上に定着する。
低温定着後処理装置90には、クリアトナー及び当該クリアトナーを定着させるための定着機が搭載されており、DFE30が生成したクリアトナー版の画像データが入力される。低温定着後処理装置90は、入力されたクリアトナー版の画像データを用いてクリアトナーによるトナー像を、グロッサ70および通常定着後処理装置80により加圧された記録媒体上に形成された画像に重ねて形成する。そして、記録媒体上に形成されたトナー像は、定着機において通常温度よりも低い温度(低温)での加熱および加圧が加えられて記録媒体上に定着する。
ここで、ホスト装置10がDFE30へ出力する画像データについて説明する。
ホスト装置10は、ユーザの指定に応じて、有色版画像データに、特色版の情報(後述の特色版画像データ)を付加した原稿データを生成する。特色版とは、CMYKなどの基本的なカラーの他に、白、金、銀といった特殊なトナーやインクを付着させるための画像データであり、このような特殊なトナーやインクを搭載したプリンタ向けのデータである。特色版は色再現性を向上させるためにCMYKの基本カラーにRを追加することや、RGBの基本カラーにYを追加することもある。通常、クリアトナーも特色の1つとして取り扱われていた。本実施形態の画像形成システム1では、CMYKの基本カラーのトナーである有色現像剤に加えて、特色としてのクリアトナーである透明現像剤を用いる。本実施形態の画像形成システム1においては、クリアトナーを用いることにより、異なる複数種類の透明処理(クリア処理ともいう)を実行する。クリア処理としては、クリアトナーを用いることにより、紙に付与する視覚的または触覚的な効果である光沢効果(表面効果と呼ばれる場合もある)を形成する処理や、透明画像を形成する処理がある。このクリア処理は、公知の様々な技術を利用することができる。
有色版画像データとは、有色トナー等の有色現像剤によって形成する画像を規定した画像データである。有色版画像データは、詳細には、描画領域毎にRGBやCMYK等の有色の濃度値を規定した画像データである。図2は、有色版画像データの一例を示す説明図である。図2において、「A」、「B」、「C」等の描画領域(オブジェクト)ごとにユーザが指定した色に対応する濃度値が付与される。各描画領域の濃度値は、例えば0〜100%の濃度値で表される(「0」〜「255」等で表してもよい)。
特色版画像データは、クリアトナーを用いて実現する透明領域を規定したデータである。特色版画像データは、光沢制御版画像データと、クリア版画像データと、を含む。これらの光沢制御版画像データ、及びクリア版画像データは、ユーザの指定に基づいて生成される。光沢制御版画像データは、紙に付与する光沢効果を規定した画像データである。光沢制御版画像データは、詳細には、紙に付与する視覚的または触覚的な効果である光沢効果に応じたクリアトナーの付着制御を行うため、当該光沢効果の与えられる領域および当該光沢効果の種類を特定した画像データである。クリア版画像データとは、上記光沢効果以外のウォータマークやテクスチャ等の透明画像を特定した画像データである。なお、以下では、特色版画像データとして、光沢制御版画像データのみが用いられる場合を例に挙げて説明する。
光沢制御版画像データは、RGBやCMYK等の有色版画像データと同様に、クリアトナーが付与される領域を示す光沢領域(描画領域)の濃度値は、例えば、0〜100%の濃度値(「0」〜「255」等で表してもよい)で表され、この濃度値に、光沢効果の種類が対応付けられる。
ここで、光沢効果の種類としては、大別して、光沢の有無に関するものや、表面保護や、情報を埋め込んだ透かしや、テクスチャなどがある。光沢の有無に関する光沢効果については、図3に例示されるように、大別して4種類あり、光沢の度合い(光沢度)の高い順に、鏡面光沢(PG:Premium Gross)、ベタ光沢(G:Gross)、網点マット(M:Matt)及びつや消し(PM:Premium Matt)等の各種類がある。これ以降、鏡面光沢を「PG」、ベタ光沢を「G」、網点マットを「M」、つや消しを「PM」と呼ぶ場合がある。
鏡面光沢やベタ光沢は、光沢を与える度合いが高く、逆に、網点マットやつや消しは、光沢を抑えるためのものであり、特に、つや消しは、通常の紙が有する光沢度より低い光沢度を実現するものである。同図中において、鏡面光沢はその光沢度Gsが80以上、ベタ光沢は一次色あるいは二次色のなすベタ光沢度、網点マットは一次色、かつ網点30%の光沢度、つや消しは光沢度10以下を表している。また、光沢度の偏差をΔGsで表し、10以下とした。
このような光沢効果の各種類に対して、光沢を与える度合いが高い光沢効果に対しては高い濃度値が対応付けられ、光沢を抑える光沢効果に対しては低い濃度値が対応付けられる。その中間の濃度値に対しては、透かしやテクスチャなどの光沢効果が対応付けられる。透かしとしては、例えば、文字や地紋などが用いられる。テクスチャは、文字や模様を表すものであり、視覚的効果の他、触覚的効果を与えることが可能である。例えば、ステンドグラスのパターンをクリアトナーによって実現することができる。表面保護は、鏡面光沢やベタ光沢で代用される。
なお、有色版画像データ内のどのオブジェクトに光沢効果を与えるのか、そのオブジェクトにどの種類の光沢効果を与えるのかについては、ユーザの指定に応じて決定される。ホスト装置10は、光沢効果を付与する対象となる各描画領域について、ユーザより指定された光沢効果に対応する濃度値を設定することにより、ベクタ形式の光沢制御版画像データを生成する。
図4は、光沢制御版画像データの一例を示す説明図である。図4の光沢制御版画像データの例では、ユーザの指定に応じて、描画領域「ABC」に光沢効果「PG(鏡面光沢)」が付与され、描画領域「(長方形の図形)」に光沢効果「G(ベタ光沢)」が付与され、描画領域「(円形の図形)」に光沢効果「M(網点マット)」が付与された例を示している。
有色版画像データ、光沢制御版画像データは、例えばPDF(Portable Document Format)形式で頁単位に生成される。そして、これらの有色版画像データおよび光沢制御版画像データを統合して、原稿データが生成される。そして、生成された原稿データはDFE30へ送信される。なお、各版画像データのデータ形式は、PDFに限定されるものではなく、任意の形式を用いることができる。
詳細な内容は後述するが、本実施形態において、ユーザは、光沢効果を与えたいオブジェクトを指定する場合、有色版画像データ(この例では、請求項の「対象画像データ」に対応)によって表される画像のうち、輪郭を抽出する範囲を示す処理範囲を指定するための操作を行う。ホスト装置10は、ユーザの操作に応じて処理範囲を決定した後、その決定した処理範囲内に、ピクセルデータで表現されるオブジェクト(以下の説明では、「イメージオブジェクト」と称する場合がある)、および、ベクトルデータで表現されるオブジェクト(以下の説明では、「グラフィックスオブジェクト」と称する場合がある)が含まれる場合、混在するイメージおよびグラフィックスを1つのイメージとしてラスタライズし、ラスタライズにより得られたイメージ(合成画像データ)から輪郭を抽出する。そして、抽出された輪郭で囲まれた描画領域を、光沢効果を与える対象となるオブジェクトとして決定する。
本実施形態のホスト装置10には、ユーザが、光沢効果を与えたいオブジェクトを指定するのに用いられるアプリケーション(以下の説明では、「オブジェクト指定アプリ」と称する場合がある)が搭載されている。以下、このオブジェクト指定アプリに関する機能を中心に、ホスト装置10が有する機能を説明する。なお、この例では、ホスト装置10は、請求項の「情報処理装置」に対応していると考えることができる。
図5は、ホスト装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、ホスト装置10は、操作手段101と、データ入力手段102と、操作制御手段103と、輪郭抽出制御手段104と、表示手段109と、データ記録手段110とを備える。
操作手段101は、ユーザが各種指示や各種設定の入力に用いる入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等で構成され得る。以下においては、操作手段101はマウスで構成される場合を例に挙げて説明する。
データ入力手段102は、操作手段101の操作に応じて指定された電子データ(例えば不図示のメモリに記憶された有色版画像データなど)を不図示のメモリから読み込み、その読み込んだ電子データをデータ記録手段110に記録する。また、データ入力手段102は、その読み込んだ電子データを、表示手段109で扱えるデータ形式のプレビュー表示用データに変換し、変換したデータを、表示手段109に表示する制御を行う。この例では、データ入力手段102は、図6に例示される画面を表示手段109に表示させる。図6は、Adobe Systems(R)社が販売しているIllustratorにプラグインを組み込んだ場合に表示される画面の例である。図6に示される画面では、操作手段101を介してユーザが指定した有色版画像データによって表される画像(以下の説明では、「対象画像」と称する場合がある)が表示されている。
図7は、電子データ(電子画像ファイル)としてデータ記録手段110に格納された有色版画像データの構成の一例を示す図である。有色版画像データは、同一ページ中に含まれるオブジェクトごとの描画情報を含んでいる。例えば描画情報は、描画領域の位置や、色空間や、濃度を示す情報を含む。図7の例では、オブジェクト1は、ピクセルデータで表現されるオブジェクトを示すイメージオブジェクトであり、描画情報として、描画位置、および、RGBの色空間を示す情報を含む。オブジェクト2も、イメージオブジェクトであり、描画情報として、描画位置、および、RGBの色空間を示す情報を含む。また、オブジェクト3は、ベクトルデータで表現されるオブジェクトを示すグラフィックスオブジェクトであり、描画情報として、直線を描画する位置、線幅、CMYKの色空間、各画素の濃度を示す情報を含む。
図5に戻って説明を続ける。操作制御手段103は、操作手段101より受け付けた操作を、利用可能なイベント情報に変換し、輪郭抽出制御手段104に通知する。この例では、イベント情報とは、ユーザの操作を示す情報であると考えることができる。
また、操作制御手段103は、操作手段101より受け付けたユーザ操作に応じて、各種の画像を表示手段109に表示する制御を行うこともできる。例えば図6において、ユーザが操作手段101を介して、オブジェクト指定アプリを選択するためのボタン画像(不図示)を押下すると、操作制御手段103は、オブジェクト指定アプリに関するUI画像を表示手段109に表示する制御を行う。オブジェクト指定アプリを選択するためのボタン画像が押下されると、オブジェクト指定アプリが実行(起動)され、ユーザは、操作手段101を介した操作入力を行うことで、光沢効果を与えたいオブジェクトを指定することができる。そして、ユーザが、指定したオブジェクトに対して、与えたい光沢効果の種類を指定する操作を行うと、ホスト装置10は、ユーザの指定に従って、オブジェクトに与える光沢効果の種類を決定し、光沢制御版データを生成するという具合である。
図5に戻って説明を続ける。輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105と、輪郭抽出データ生成手段106と、輪郭抽出手段108とを有する。また、輪郭抽出制御手段104は、操作制御手段103からのイベント情報を受け付ける機能を有する。
処理範囲決定手段105は、操作制御手段103から通知されたイベント情報が、輪郭抽出処理の処理範囲を指定するユーザ操作を示す場合、ユーザ操作に応じて処理範囲を決定し、決定した処理範囲を示す情報をデータ記録手段110に記録した上で、表示手段109に表示する制御を行う。
輪郭抽出データ生成手段106は、操作制御手段103から通知されたイベント情報が、輪郭抽出処理を依頼するユーザ操作を示す場合、まず、データ記録手段110から、処理範囲を示す情報を取得する。次に、対象画像の電子画像ファイル(例えば図7に例示される構成の有色版画像データ)をデータ記録手段110から取得し、取得した電子画像ファイルから、処理範囲内のイメージオブジェクト(請求項の「第1オブジェクト」に対応)、および、グラフィックスオブジェクト(請求項の「第2オブジェクト」に対応)を特定する。この例では、輪郭抽出データ生成手段106は、請求項の「特定部」の機能を有していると考えることができる。
次に、輪郭抽出データ生成手段106は、特定したイメージオブジェクトの描画情報を示す第1描画情報、および、グラフィックスオブジェクトの描画情報を示す第2描画情報に基づくラスタライズを行って、イメージオブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを合成した合成画像データを生成し、生成した合成画像データをデータ記録手段110に記録する。この例では、輪郭抽出データ生成手段106は、請求項の「生成部」の機能を有していると考えることができる。
なお、この例では、輪郭抽出データ生成手段106は、請求項の「特定部」の機能と、請求項の「生成部」の機能とを兼ね備えているが、これに限らず、例えば請求項の「特定部」の機能と、請求項の「生成部」の機能とが別々に設けられる形態であってもよい。合成画像データの生成が終了すると、輪郭抽出データ生成手段106は、輪郭抽出手段108に対して輪郭抽出処理を依頼する。
輪郭抽出処理の依頼を受けた輪郭抽出手段108は、データ記録手段110から、合成画像データを取得し、その取得した合成画像データから輪郭を抽出する。この輪郭を抽出するための処理としては、公知の様々な技術を利用可能である。そして、輪郭抽出手段108は、抽出した輪郭を示す輪郭情報を有するグラフィックスオブジェクト(以下の説明では、「輪郭オブジェクト」と称する場合がある)を生成して表示する。
表示手段109は、各種の画像を表示するデバイスであり、例えば液晶型ディスプレイ装置などで構成され得る。データ記録手段110は、各種のデータを記録するデバイスであり、例えばハードディスクドライブ装置(HDD)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成され得る。
図8は、ホスト装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、ホスト装置10は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM112やRAM113、VRAM114などのメモリと、HDD等の記憶部115と、ディスプレイなどの表示部116と、キーボードやマウスなどの操作部117と、入出力インタフェースI/O118とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態では、CPU111が、ROM112等に格納されたプログラムをRAM113上に読み出して実行することにより、上述のデータ入力手段102、操作制御手段103、輪郭抽出制御手段104(処理範囲決定手段105、輪郭抽出データ生成手段106、輪郭抽出手段108)の各々の機能が実現されているが、これに限らず、例えば上述のデータ入力手段102、操作制御手段103、および、輪郭抽出制御手段104のうちの少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば半導体集積回路等)で実現されてもよい。また、この例では、上述の操作手段101は、操作部117により実現され、上述の表示手段109は、表示部116により実現される。また、上述のデータ記録手段110は、例えば記憶部115等により実現することができる。
なお、上述のCPU111が実行するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述のCPU111が実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述のCPU111が実行する制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
図9は、本実施形態の方法により輪郭オブジェクトが生成される様子を示す概念図である。図9の例では、対象画像全体が処理範囲として指定された場合を想定している。また、対象画像データである有色版画像データのデータ構造は、図7に例示したデータ構造であるとする。図9に示すように、処理範囲内のイメージオブジェクトであるオブジェクト1およびオブジェクト2の各々の描画情報、グラフィックスオブジェクトであるオブジェクト3の描画情報に基づくラスタライズを行って合成画像データを生成する。次に、合成画像データから輪郭を抽出し、抽出した輪郭を示す輪郭情報を有するグラフィックスオブジェクトを、輪郭オブジェクトとして生成する。
ホスト装置10は、ユーザより指定された光沢効果の種類に応じて、ベクトルデータで表現される輪郭オブジェクトの色空間および濃度値を設定する。このようにしてホスト装置10は光沢制御版画像データを生成する。そして、ホスト装置10は、生成した光沢制御版画像データと、図7に例示された有色版画像データとを統合して原稿データを生成する。
この場合における原稿データの構成を図10に示す。原稿データは、同一ページ中に含まれるオブジェクトごとの描画情報を含んでいる。各オブジェクトは、有色版画像データ、光沢制御版画像データによって特定される。オブジェクト1〜3は、図7に例示した内容と同様である。新たに追加されたオブジェクト4は、上述の輪郭オブジェクトの色空間を、光沢効果を与える光沢領域を表すR−effectの色空間に設定するとともに、上述の輪郭オブジェクトの濃度値を、ユーザより指定された光沢効果の種類に対応する濃度値に設定したオブジェクト(特色オブジェクト)を表している。オブジェクト4の描画情報としては、直線を描画する位置、線幅、R−effectの色空間、各画素の濃度を示す情報を含む。なお、オブジェクト4では、R−effectを色版として定義しているが、これは、印刷時にはCMYKでは表現不可能な色版である。一般に、CMYK以外のトナー(例えば赤トナー)を用いて印刷する場合、電子画像ファイルにおいては赤を色版定義する。クリアトナーにおいても同様に、電子画像ファイル内において、クリアトナーを用いる箇所の出力の色空間はCMYKではなく、特殊な定義を使う。
図11は、ホスト装置10が、輪郭オブジェクトを生成する手順の一例を示す図である。まず、操作手段101を介して、不図示のメモリに記憶された有色版画像データを指定する操作を受け付けた場合(ステップS1)、データ入力手段102は、指定された有色版画像データを不図示のメモリから読み込み、その読み込んだ有色版画像データを示す電子画像ファイルをデータ記録手段110に記録する(ステップS2)。また、データ入力手段102は、その読み込んだ有色版画像データを、表示手段109で扱えるデータ形式のプレビュー表示用データに変換し、変換したデータを、表示手段109に表示する制御を行う(ステップS3)。
次に、操作手段101を介して、オブジェクト指定アプリを選択するためのボタン画像を押下する操作を受け付けた場合(ステップS4)、操作制御手段103は、オブジェクト指定アプリに関するUI画像を表示手段109に表示する制御を行う(ステップS5)。このとき、オブジェクト指定アプリが起動(実行)される。
次に、操作手段101を介して、処理範囲を指定する操作を受け付けた場合(ステップS6)、操作制御手段103は、処理範囲を指定する操作を示すイベント情報を、輪郭抽出制御手段104へ通知する(ステップS7)。このイベント情報を受け付けた輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105に対して、処理範囲を決定する処理を要求する(ステップS8)。この要求を受けた処理範囲決定手段105は、イベント情報が示すユーザ操作に応じて処理範囲を決定し、決定した処理範囲を示す情報をデータ記録手段110に記録した上で(ステップS9)、表示手段109に表示する制御を行う(ステップS10)。この例では、処理範囲を指定する操作を示すイベント情報を受け付けた場合、処理範囲決定手段105は、有色版画像データによって表される画像全体を処理範囲として決定するが、これに限られるものではない。
次に、操作手段101を介して、輪郭抽出処理を依頼(指示)する操作を受け付けた場合(ステップS11)、操作制御手段103は、輪郭抽出処理を依頼する操作を示すイベント情報を、輪郭抽出制御手段104へ通知する(ステップS12)。このイベント情報を受け付けた輪郭抽出制御手段104は、輪郭抽出データ生成手段106に対して、輪郭オブジェクトを生成する処理を要求する(ステップS13)。この要求を受けた輪郭抽出データ生成手段106は、データ記録手段110から、処理範囲を示す情報を取得する(ステップS14)。次に、輪郭抽出データ生成手段106は、ユーザより指定された有色版画像データを示す電子画像ファイルをデータ記録手段110から取得し(ステップS15)、取得した電子画像ファイルから、処理範囲内のイメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトを特定する(ステップS16)。次に、輪郭抽出データ生成手段106は、特定したイメージオブジェクトの描画情報を示す第1描画情報、および、グラフィックスオブジェクトの描画情報を示す第2描画情報に基づくラスタライズを行って、イメージオブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを合成した合成画像データを生成し(ステップS17)、生成した合成画像データをデータ記録手段110に記録する(ステップS18)。次に、輪郭抽出データ生成手段106は、輪郭抽出手段108に対して輪郭抽出処理を依頼する(ステップS19)。
輪郭抽出処理の依頼を受けた輪郭抽出手段108は、データ記録手段110から、合成画像データを取得し(ステップS20)、その取得した合成画像データから輪郭を抽出する(ステップS21)。次に、輪郭抽出手段108は、抽出した輪郭を示す輪郭情報を持つグラフィックスオブジェクト(輪郭オブジェクト)を生成し(ステップS22)、生成した輪郭オブジェクトをデータ記録手段110に記録した上で(ステップS23)、表示手段109に表示する制御を行う(ステップS24)。
図12は、上述の輪郭抽出処理を依頼する操作を受け付けた場合のホスト装置10の動作例(図11に示すステップS15以降のホスト装置10の動作例)を示すフローチャートである。まず、輪郭抽出データ生成手段106は、データ記録手段110から取得した対象画像の電子画像ファイル(この例では、オブジェクトごとの描画情報を含む有色版画像データ)から、処理範囲内のオブジェクトを特定する(ステップS101)。
次に、輪郭抽出データ生成手段106は、ステップS101で特定したオブジェクトのうち、未処理のオブジェクトが存在するか否かを確認する(ステップS102)。未処理のオブジェクトが存在する場合(ステップS102:Yes)、輪郭抽出データ生成手段106は、そのうちの何れか1つのオブジェクトを選択し、その選択したオブジェクトが非表示の属性を示すオブジェクトであるか否かを確認する(ステップS103)。非表示の属性を示すオブジェクトではないと判断した場合(ステップS103:No)、輪郭抽出データ生成手段106は、選択したオブジェクトが、クリアトナーが付与される描画領域を示す特色オブジェクトであるか否かを確認する(ステップS104)。この例では、対象画像データである有色版画像データには、特色オブジェクトは含まれないので、ステップS104の結果は否定となり、次のステップS105に移行する。要するに、輪郭抽出データ生成手段106は、処理範囲内のイメージオブジェクトおよびグラフィックスオブジェクトを特定するが、非表示の属性を示すオブジェクトや特色オブジェクトは特定しない。なお、上述のステップS103の結果が肯定の場合、または、上述のステップS104の結果が肯定の場合は、上述のステップS102以降の処理が繰り返される。
ステップS105において、輪郭抽出データ生成手段106は、選択したオブジェクトを、輪郭抽出用イメージにラスタライズする。そして、ステップS102以降の処理が繰り返され、イメージオブジェクトとグラフィックスオブジェクトとが合成された合成画像データが生成される。ステップS102において、未処理のオブジェクトが存在しないと判断した場合(ステップS102:No)、輪郭抽出データ生成手段106は、生成した合成画像データをデータ記録手段110に記録し、輪郭抽出手段108に対して輪郭抽出処理を依頼する。輪郭抽出処理の依頼を受けた輪郭抽出手段108は、データ記録手段110から、合成画像データを取得し、その取得した合成画像データから輪郭を抽出する。そして、輪郭抽出手段108は、抽出した輪郭を示す輪郭情報を持つグラフィックスオブジェクト(輪郭オブジェクト)を生成し(ステップS106)、表示手段109に表示する制御を行う。そして、ユーザが、付与したい光沢効果の種類を指定する操作を行うと、ホスト装置10は、輪郭オブジェクトの色空間を、光沢効果を与える光沢領域を表すR−effectの色空間に設定するとともに、輪郭オブジェクトの濃度値を、ユーザより指定された光沢効果の種類に対応する濃度値に設定することで、輪郭オブジェクトを特色オブジェクトに変更する(ステップS107)。
以上に説明したように、本実施形態では、輪郭抽出処理の範囲を示す処理範囲内に、イメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトが含まれる場合、混在するイメージおよびグラフィックスをラスタライズして得られるイメージ(合成画像データ)から輪郭を抽出する。これにより、イメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトが混在する画像から、輪郭を抽出することが可能になるという有利な効果を達成できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態のホスト装置(以下、「ホスト装置100」と称する場合がある)は、ユーザの操作に応じて処理範囲を決定した後、その決定した処理範囲内に、イメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトが含まれる場合、イメージオブジェクトのみをラスタライズし、このラスタライズにより得られたイメージから輪郭を抽出する。以下、具体的に説明する。なお、上述の第1実施形態と重複する部分については適宜に説明を省略する。
図13は、第2実施形態のホスト装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。ホスト装置10は、図13に示すように、ホスト装置100は、第1実施形態とは異なる機能を有する輪郭抽出データ生成手段160と、ベクトルデータ結合手段107とを備える点で上述の第1実施形態と相違する。
輪郭抽出データ生成手段160は、上述の第1実施形態と同様に、処理範囲内のイメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトを特定する機能を有する。また、輪郭抽出データ生成手段160は、特定したイメージオブジェクトの描画情報を示す第1描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成する機能を有する。
ベクトルデータ結合手段107は、輪郭抽出手段108により抽出された輪郭を特定可能なベクトルデータで表現される輪郭オブジェクトと、処理範囲内のグラフィックスオブジェクト(第2オブジェクト)とが重なっている場合は、輪郭オブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを合成する機能を有する。
図14は、本実施形態の方法により輪郭オブジェクトが生成される様子を示す概念図である。図14の例では、図9と同様に、対象画像全体が処理範囲として指定された場合を想定している。また、対象画像データである有色版画像データのデータ構造は、図7に例示したデータ構造であるとする。図14に示すように、処理範囲内のイメージオブジェクトであるオブジェクト1およびオブジェクト2の各々の描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成する。次に、輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出し、抽出した輪郭を示す輪郭情報を有するグラフィックスオブジェクトを、輪郭オブジェクトとして生成する。また、処理範囲内のグラフィックスオブジェクトについてはコピーする。そして、輪郭オブジェクトと、処理範囲内のグラフィックスオブジェクトが重なっている場合は、輪郭オブジェクトと処理範囲内のグラフィックスオブジェクトとを合成する。以下の説明では、この合成により得られたグラフィックスオブジェクトを、「合成輪郭オブジェクト」と称する場合がある。そして、ホスト装置100は、ユーザより指定された光沢効果の種類に応じて、ベクトルデータで表現される合成輪郭オブジェクトの色空間および濃度値を設定することで、合成輪郭オブジェクトを特色オブジェクトに変更するという具合である。
図15は、ホスト装置100が、合成輪郭オブジェクトを生成する手順の一例を示す図である。図15に示すステップS31〜ステップS44の内容は、図11に示すステップS1〜ステップS14の内容と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。図15に示すステップS44において、処理範囲を示す情報をデータ記録手段110から取得した後、輪郭抽出データ生成手段160は、ユーザより指定された有色版画像データの電子画像ファイルをデータ記録手段110から取得し(ステップS45)、取得した電子画像ファイルから、処理範囲内のイメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトを特定する(ステップS46)。
次に、輪郭抽出データ生成手段160は、処理範囲内のグラフィックスについては、コピー(複製)を行い(ステップS47)、コピーしたグラフィックスオブジェクトをデータ記録手段110に記録する(ステップS48)。また、輪郭抽出データ生成手段160は、処理範囲内のイメージオブジェクトについては、そのイメージオブジェクトの描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成し(ステップS49)、生成した輪郭抽出用画像データをデータ記録手段110に記録する(ステップS50)。処理範囲内の全てのイメージオブジェクトおよびグラフィックスオブジェクト(上述の第1実施形態と同様に、非表示の属性を示すオブジェクトや特色オブジェクトは対象外)について、上述のステップS47〜ステップS50の処理が完了すると、輪郭抽出データ生成手段160は、輪郭抽出手段108に対して輪郭抽出処理を依頼する(ステップS51)。
輪郭抽出処理の依頼を受けた輪郭抽出手段108は、データ記録手段110から、輪郭抽出用画像データを取得し(ステップS52)、その取得した輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する(ステップS53)。次に、輪郭抽出手段108は、抽出した輪郭を示す輪郭情報を持つグラフィックスオブジェクト(輪郭オブジェクト)を生成し(ステップS54)、生成した輪郭オブジェクトをデータ記録手段110に記録する(ステップS55)。輪郭抽出データ生成手段160は、ステップS43の要求(輪郭オブジェクトを生成する処理の実行要求)に対する結果として、コピーしたグラフィックスオブジェクト、および、輪郭オブジェクトのグラフィックスオブジェクト群(以下の説明では、「輪郭オブジェクトリスト」と称する場合がある)を、輪郭抽出制御手段104へ返す。次に、輪郭抽出制御手段104は、ステップS43の要求に対する結果として受け取った輪郭オブジェクトリストを引数として指定した上で、ベクトルデータ結合手段107に対して、グラフィックスオブジェクトの合成処理を要求する(ステップS56)。
この要求を受けたベクトルデータ結合手段107は、引数に指定されたグラフィックスオブジェクトが重なっている場合は、これらを合成する(ステップS57)。そして、合成したグラフィックスオブジェクト(合成輪郭オブジェクト)をデータ記録手段110に記録した上で(ステップS58)、表示手段109に表示する制御を行う(ステップS59)。
図16は、図15に示すステップS45〜ステップS55のホスト装置10の動作例を示すフローチャートである。図16に示すステップS201〜ステップS204の処理内容は、図12に示すステップS101〜ステップS104の処理内容と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。未処理のオブジェクトの中から選択したオブジェクトが、非表示の属性を示すオブジェクトではなく(ステップS203:No)、特色オブジェクトでもない場合(ステップS204:No)、輪郭抽出データ生成手段160は、選択したオブジェクトが、グラフィックスオブジェクトであるか否かを確認する(ステップS205)。選択したオブジェクトが、グラフィックスオブジェクトではなく、イメージオブジェクトであると判断した場合(ステップS205:No)、輪郭抽出データ生成手段160は、そのイメージオブジェクトの描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成し(ステップS206)、生成した輪郭抽出用画像データをデータ記録手段110に記録する。一方、選択したオブジェクトが、グラフィックスオブジェクトであると判断した場合(ステップS205:Yes)、輪郭抽出データ生成手段160は、グラフィックスオブジェクトをコピーし(ステップS207)、コピーしたグラフィックスオブジェクトをデータ記録手段110に記録する。そして、ステップS202以降の処理を繰り返す。
ステップS202において、未処理のオブジェクトが存在しないと判断した場合(ステップS202:No)、輪郭抽出データ生成手段160は、輪郭抽出手段108に対して輪郭抽出処理を依頼する。輪郭抽出処理の依頼を受けた輪郭抽出手段108は、データ記録手段110から、輪郭抽出用画像データを取得し、その取得した輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する。そして、輪郭抽出手段108は、抽出した輪郭を示す輪郭情報を持つグラフィックスオブジェクト(輪郭オブジェクト)を生成し(ステップS208)、生成した輪郭オブジェクトをデータ記録手段110に記録する。
上述のステップS207でコピーされたグラフィックスオブジェクト、および、上述のステップS208で生成された輪郭オブジェクトのグラフィックスオブジェクト群(「輪郭オブジェクトリスト」)を、処理結果として受け取った輪郭抽出制御手段104は、ベクトルデータ結合手段107に対して、グラフィックスオブジェクトの合成処理を要求する。
図17は、図15に示すステップS56以降のホスト装置100の動作例を示すフローチャートである。ベクトルデータ結合手段107は、輪郭抽出制御手段104より合成処理の要求を受けると、輪郭オブジェクトリスト内の全てのオブジェクト(グラフィックスオブジェクト)を処理したか否かを確認する(ステップS301)。未処理のオブジェクトが存在する場合(ステップS301:No)、ベクトルデータ結合手段107は、未処理のオブジェクトのうちの何れか1つのオブジェクトを選択し、その選択したオブジェクトが、最初のオブジェクトであるか否かを確認する(ステップS302)。選択したオブジェクトが最初のオブジェクトの場合(ステップS302:Yes)、処理済みのオブジェクトリストに追加し(ステップS304)、ステップS301以降の処理を繰り返す。
一方、上述のステップS302において、選択したオブジェクトが最初のオブジェクトではない場合(ステップS302:No)、その選択したオブジェクトが、処理済みのオブジェクトの何れかと重なっているか否かを確認する(ステップS303)。選択したオブジェクトが、処理済みのオブジェクトの何れかと重なっている場合(ステップS303:Yes)、ベクトルデータ結合手段107は、選択したオブジェクトと、処理済みのオブジェクトのうち、選択したオブジェクトと重なっているオブジェクトとを合成し、合成したオブジェクト(合成輪郭オブジェクト)を、処理済みのオブジェクトリストに追加する(ステップS305)。そして、ステップS301以降の処理を繰り返す。また、上述のステップS303において、選択したオブジェクトが、処理済みのオブジェクトの何れとも重なっていない場合(ステップS303:No)、その選択したオブジェクトを、処理済みのオブジェクトリストに追加する(ステップS304)。そして、ステップS301以降の処理を繰り返す。
上述のステップS301において、未処理のオブジェクトが存在しない場合(ステップS301:Yes)、ベクトルデータ結合手段107は、処理済みオブジェクト(合成輪郭オブジェクトを含む)をデータ記録手段110に記録した上で、表示手段109に表示する制御を行う。そして、ユーザが、処理済みオブジェクトに対応する領域に付与したい光沢効果の種類を指定する操作を行うと、ホスト装置100は、ユーザより指定された光沢効果の種類に応じて、処理済みオブジェクトの色空間および濃度値を設定することで、処理済みオブジェクトを特色オブジェクトに変更する(ステップS306)。
以上に説明したように、本実施形態では、輪郭抽出処理の範囲を示す処理範囲内に、イメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトが含まれる場合、輪郭情報を有するグラフィックスオブジェクトはラスタライズの対象とはせずに、イメージオブジェクトのみをラスタライズし、このラスタライズにより得られた輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する。また、輪郭抽出用画像データから抽出された輪郭を示す輪郭情報を有する輪郭オブジェクトと、処理範囲内のグラフィックスオブジェクトとが重なる場合は、これらを合成した合成輪郭オブジェクトを生成する。これにより、イメージオブジェクト、および、グラフィックスオブジェクトが混在する画像から、輪郭を抽出することが可能になるという有利な効果を達成できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
なお、上述の各実施形態では、有色版画像データに、特色版の情報(特色版画像データ)を付加した原稿データを生成する構成を例に挙げて説明したが、本発明が適用され得る構成は、これに限られるものではなく、例えば特色版画像データが生成されない構成であってもよい。
以下、変形例を記載する。
(1)変形例1
上述の処理範囲の決定方法は任意である。例えばユーザが、表示手段109に表示された有色版画像データ(対象画像データ)によって表される画像を確認しながらマウスを操作して、その画像の所定領域を囲む作業を行うと、その所定領域が、処理範囲として決定される形態であってもよい。そして、上述のオブジェクト指定アプリが提供する機能には、上記作業の効率を向上させる機能が含まれていてもよい。
例えばホスト装置10(100)は、対象画像データによって表される画像(対象画像)に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を受け付ける受付部をさらに備え、処理範囲決定手段105は、受付部で順次に受け付ける指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた指定位置情報の履歴に基づいて得られる閉領域を、処理範囲として決定することもできる。例えばユーザは、表示手段109に表示された対象画像を確認しながらマウスを操作して、マウス入力の現在地を表すマウスカーソルを移動させ、対象画像上の任意の位置に合わせてクリック操作を行うことで、その任意の位置を指定することもできる。この場合のイベント情報は、マウスのクリック操作を識別する操作情報と、対象画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報とを含む情報であってもよい。この場合は、マウスのクリック操作が、処理範囲を指定する操作に該当する。
また、例えば処理範囲決定手段105は、始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、最新の指定位置情報が示す位置を始点位置に置き換えた上で、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋いで得られる閉領域を、処理範囲として決定(確定)することもできる。これにより、例えば図18に示すように、始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置とが厳密に一致していない場合でも、最新の指定位置情報が示す位置は始点位置に置き換えられ(見方を変えれば、始点位置が終点位置とみなされ)、始点位置を始点および終点として、今まで受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋いで得られる閉領域が、処理範囲として確定されるといった具合である。
(2)変形例2
上述の各実施形態では、輪郭抽出処理の対象となる対象画像データが、有色版画像データである場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば対象画像データが、有色版画像データと、光沢制御版画像データ(特色版画像データ)とが統合された原稿データであってもよい。
なお、上述の変形例同士を任意に組み合わせることもできる。また、上述の各実施形態および各変形例を、任意に組み合わせることも可能である。
1 画像形成システム
10 ホスト装置
101 操作手段
102 データ入力手段
103 操作制御手段
104 輪郭抽出制御手段
105 処理範囲決定手段
106 輪郭抽出データ生成手段
107 ベクトルデータ結合手段
108 輪郭抽出手段
109 表示手段
110 データ記録手段
特開平8−077336号公報

Claims (10)

  1. オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定部と、
    前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報、および、前記第2オブジェクトの描画情報を示す第2描画情報に基づくラスタライズを行って、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとを合成した合成画像データを生成する生成部と、
    前記合成画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備え
    前記特定部は、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない、
    情報処理装置。
  2. オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定部と、
    前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成する生成部と、
    前記輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備え
    前記特定部は、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない、
    情報処理装置。
  3. 前記輪郭抽出部により抽出された輪郭を特定可能なベクトルデータで表現される輪郭オブジェクトと、前記第2オブジェクトとが重なっている場合は、前記輪郭オブジェクトと前記第2オブジェクトとを合成する合成部をさらに備える、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定部は、特色が付与される描画領域を示す特色オブジェクトは特定しない、
    請求項1乃至のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記対象画像データによって表される画像のうち、輪郭を抽出する範囲を示す処理範囲を決定する処理範囲決定部をさらに備え、
    前記特定部は、前記処理範囲内の前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトを特定する、
    請求項1乃至のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記対象画像データによって表される画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記処理範囲決定部は、前記受付部で順次に受け付ける前記指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた前記指定位置情報の履歴に基づいて得られる閉領域を、前記処理範囲として決定する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  7. オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定ステップと、
    前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報、および、前記第2オブジェクトの描画情報を示す第2描画情報に基づくラスタライズを行って、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとを合成した合成画像データを生成する生成ステップと、
    前記合成画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、を含み、
    前記特定ステップは、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない、
    情報処理方法。
  8. オブジェクトごとの描画情報を含む原稿データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定ステップと、
    前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成する生成ステップと、
    前記輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、を含み、
    前記特定ステップは、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない、
    情報処理方法。
  9. コンピュータを、
    オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定手段と、
    前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報、および、前記第2オブジェクトの描画情報を示す第2描画情報に基づくラスタライズを行って、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとを合成した合成画像データを生成する生成手段と、
    前記合成画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出手段として機能させ
    前記特定手段は、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない、
    プログラム。
  10. コンピュータを、
    オブジェクトごとの描画情報を含む対象画像データから、ピクセルデータで表現される第1オブジェクト、および、ベクトルデータで表現される第2オブジェクトを特定する特定手段と、
    前記第1オブジェクトの描画情報を示す第1描画情報に基づくラスタライズを行って、輪郭抽出用画像データを生成する生成手段と、
    前記輪郭抽出用画像データから輪郭を抽出する輪郭抽出手段として機能させ
    前記特定手段は、非表示の属性を示すオブジェクトは特定しない、
    プログラム。
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