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JP6261329B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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JP6261329B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、サイド部にリムプロテクターを備えたタイヤに関する。
タイヤは、リムに装着されて用いられる。リムは、フランジを有している。歩道を有する道路では、車道と歩道との間に縁石が敷設されている。車両が路肩に寄せられたとき、リムフランジが縁石に接触することがある。接触により、リムが損傷しうる。路面にキャッツアイが敷設された道路がある。タイヤがこのキャッツアイを乗り越えるとき、タイヤが過剰に変形してリムフランジがキャッツアイに衝突することがある。この衝突により、リムが損傷しうる。偏平率が小さなタイヤでは、路面とリムフランジとの距離が短い。偏平率が小さなタイヤが装着されたリムにおいて、フランジと縁石とが接触しやすい。偏平率が小さなタイヤが装着されたリムにおいて、フランジとキャッツアイとが衝突しやすい。
図4には、従来のタイヤ2が示されている。このタイヤ2は、そのサイド部4にリムプロテクター6を有している。このリムプロテクター6は、サイドウォール8から、軸方向外側に向かって突出している。このリムプロテクター6の表面は、端面10とスロープ面12とを含んでいる。スロープ面12は、軸方向内向きに凸である。図4における点P1は、半径方向におけるスロープ面12の外側端である。
車両が路肩に寄せられたとき、リムフランジに優先して、リムプロテクター6が縁石に接触する。タイヤ2がキャッツアイを乗り越えるとき、キャッツアイとリムフランジとの間に、リムプロテクター6が介在する。リムプロテクター6は、リムフランジの損傷を防止する。端面10とスロープ面12とを有するリムプロテクターが、特開2003−326921公報に記載されている。
図5には、従来の他のタイヤ14が示されている。このタイヤ14は、リムプロテクター16を有している。このリムプロテクター16の表面は、平坦面18を含んでいる。図5における点P2は、半径方向における平坦面18の外側端である。図5から明かな通り、平坦面18の断面形状は直線である。このタイヤ14でも、リムプロテクター16がリムフランジの損傷を防止する。
特開2003−326921公報
図4に示されたタイヤ2のスロープ面12は、前述の通り、軸方向内向きに凸である。一方、サイド部4のうち点P1よりも半径方向外側の部位は、軸方向外向きに凸である。換言すれば、点P1は変曲点である。変曲点P1を有するタイヤ2に荷重がかかると、この変曲点P1に応力が集中する。応力の集中は、タイヤ2の操縦安定性を損なう。応力の集中はさらに、タイヤ2の耐久性を損なう。
このリムプロテクター6を有するタイヤ2の質量は、大きい。さらに、このタイヤ2の転がり抵抗は、大きい。このタイヤ2は、低燃費性能に劣る。
図5に示されたタイヤ14では、平坦面18の近傍においてサイド部の厚みが急激に変化する。この変化は、操縦安定性を損なう。さらに、複数のタイヤ14が積み上げられたとき、リムプロテクター16とこれに隣接する他のリムプロテクター16とが接触する。このときの接触面積は、小さい。従って、荷崩れが生じやすい。
このリムプロテクター16を有するタイヤ14の質量は、大きい。さらに、このタイヤ14の転がり抵抗は、大きい。このタイヤ14は、低燃費性能に劣る。
本発明の目的は、諸性能に優れた空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、そのサイド部にリムプロテクターを備える。このリムプロテクターのエッジと、タイヤのセクション高さの75%の高さの位置との間における、サイド部のプロファイルは、軸方向外向きに凸である曲線である。
好ましくは、下記の数式で示される幅W1は、11mm以上15mm以下である。
W1 = (W2 − W3)
この数式において、W2はクリップ幅の半分であり、W3は軸方向におけるリムプロテクターの最も外側の点と上記タイヤの赤道面との距離である。
タイヤが、一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスプライとをさらに備えてもよい。このカーカスプライは、ビードの周りを軸方向内側から外側に向かって折り返されうる。この折り返しにより、カーカスプライに主部と折り返し部とが形成される。好ましくは、主部の最大幅位置を通過しかつ軸方向に延びる直線上における、主部とサイド部のプロファイルとの距離は、3.0mm以上7.0mm以下である。
好ましくは、カーカスの主部の最大幅位置のビードベースラインからの高さH1に対する、リムプロテクターのエッジのビードベースラインからの高さH2の比(H2/H1)は、0.500以上0.560以下である。
タイヤのサイズが225/45R17である場合、リムプロテクターのエッジの、ビードベースラインからの高さH2は、22mm以上28mm以下が好ましい。
好ましくは、リムプロテクターのエッジと、セクション高さの75%の高さの位置との間における、サイド部のプロファイルは、単一の円弧である。
リムプロテクターのエッジと、セクション高さの75%の高さの位置との間における、サイド部のプロファイルが、複数の円弧であってもよい。それぞれの円弧と、これに隣接する円弧とは、接する。
本発明に係るタイヤでは、リムプロテクターのエッジとタイヤのセクション高さの75%の高さの位置との間におけるサイド部のプロファイルが、変曲点を有さない。さらにこのサイド部では、厚みが急激には変化しない。このタイヤは、操縦安定性に優れる。従ってこのタイヤでは、薄いサイドウィールが採用されうる。薄いサイドウィールは、タイヤの軽量と低転がり抵抗とに寄与しうる。このタイヤは、低燃費性能に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部がリムフランジと共に示された拡大断面図である。 図3は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤの一部がリムフランジと共に示された断面図である。 図4は、従来の空気入りタイヤの一部の輪郭が示された断面図である。 図5は、従来の他の空気入りタイヤの一部の輪郭が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ20が示されている。図1において、上下方向がタイヤ20の半径方向であり、左右方向がタイヤ20の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ20の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ20の赤道面を表わす。このタイヤ20の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ20は、トレッド22、サイドウォール24、クリンチ26、ビード28、カーカス30、ベルト32、バンド34、インナーライナー36、チェーファー38及びリムプロテクター40を備えている。本明細書では、サイドウォール24、クリンチ26及びリムプロテクター40は、「サイド部」と総称される。このタイヤ20は、チューブレスタイプである。このタイヤ20は、乗用車に装着される。
トレッド22は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド22は、路面と接地するトレッド面42を形成する。トレッド22には、溝44が刻まれている。この溝44により、トレッドパターンが形成されている。トレッド22は、架橋ゴムからなる。
サイドウォール24は、トレッド22の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール24の半径方向外側端は、トレッド22と接合されている。このサイドウォール24の半径方向内側端は、クリンチ26と接合されている。このサイドウォール24は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール24は、カーカス30の損傷を防止する。
クリンチ26は、サイドウォール24の半径方向略内側に位置している。クリンチ26は、軸方向において、ビード28及びカーカス30よりも外側に位置している。クリンチ26は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ26は、リムフランジ44(図2参照)と当接する。
ビード28は、クリンチ26の軸方向内側に位置している。ビード28は、コア46と、このコア46から半径方向外向きに延びるエイペックス48とを備えている。コア46はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス48は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス48は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス30は、カーカスプライ50からなる。カーカスプライ50は、両側のビード28の間に架け渡されており、トレッド22及びサイドウォール24に沿っている。カーカスプライ50は、コア46の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライには、主部52と折り返し部54とが形成されている。
図示されないが、カーカスプライ50は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス30はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス30が、2以上のプライを有してもよい。
ベルト32は、トレッド22の半径方向内側に位置している。ベルト32は、カーカス30と積層されている。ベルト32は、カーカス30を補強する。ベルト32は、内側層56及び外側層58からなる。図1から明らかなように、軸方向において、外側層58の幅は内側層56の幅よりも若干小さい。図示されていないが、内側層56及び外側層58のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層56のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層58のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト32の軸方向幅は、タイヤ20の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト32が、3以上の層を備えてもよい。
バンド34は、ベルト32の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド34の幅はベルト32の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド34は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド34は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト32が拘束されるので、ベルト32のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト32及びバンド34は、補強層を構成している。ベルト32のみから、補強層が構成されてもよい。バンド34のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー36は、カーカス30の内側に位置している。インナーライナー36は、カーカス30の内面に接合されている。インナーライナー36は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー36の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー36は、タイヤ20の内圧を保持する。
チェーファー38は、ビード28の近傍に位置している。タイヤ20がリムに組み込まれると、このチェーファー38がリムと当接する。この当接により、ビード28の近傍が保護される。チェーファー38は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。
リムプロテクター40は、サイドウォール24の軸方向外側に位置している。リムプロテクター40はさらに、クリンチ26の軸方向外側に位置している。リムプロテクター40の一部は、サイドウォール24と一体である。リムプロテクター40の一部は、クリンチ26と一体である。リムプロテクター40は、エッジEを有している。このエッジEは、軸方向において、リムフランジ44(図2参照)よりも外側に位置している。
車両のハンドルをドライバーが回して車両が路肩に寄せられたとき、リムプロテクター40が縁石に接触する。この接触により、ハンドルに反力が生じる。この反力により、ドライバーは、縁石とタイヤ20との接触を検知する。ドライバーがハンドルを逆に回すことにより、リムフランジ44と縁石との接触が回避される。リムプロテクター40は、リムフランジ44の損傷を防止する。
タイヤ20がキャッツアイを乗り越えるとき、タイヤ20が大幅に変形しても、キャッツアイとリムフランジ44との間にリムプロテクター40が介在する。リムプロテクター40により、リムフランジ44とキャッツアイとの衝突が防がれる。リムプロテクター40は、リムフランジ44の損傷を防止する。
図1において矢印H3で示されているのは、セクション高さである。セクション高さH3は、トレッド面42の中心点P3までの、ビードベースラインBBLからの距離である。図2において符号L1で示されているのは、軸方向に延び、かつビードベースラインBBLからの高さがセクション高さH3の75%である直線である。図2において符号P4で示されているのは、直線L1とサイド部のプロファイルとの交点である。本明細書においてプロファイルとは、タイヤ20の輪郭を意味する。ビードベースラインBBLは、タイヤ20が装着されるリムの径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインBBLは、軸方向に延びる。
このタイヤ20では、エッジEと点P4との間におけるサイド部のプロファイルは、単一の円弧45である。この円弧45は、軸方向において外向きに凸である。このプロファイルは、エッジEと点P4との間において、変曲点を持たない。このタイヤ20に荷重がかかったとき、サイドウォール24における応力集中が抑制される。このタイヤ20では、局部的な破損が生じにくい。このタイヤ20は、耐久性に優れる。しかも、変曲点を有さないタイヤ20は、操縦安定性にも優れる。
このプロファイルを有するタイヤ20では、エッジEと点P4との間において、サイドウォール24の厚みが急激には変化しない。このタイヤ20は、操縦安定性に優れる。しかもこのタイヤ20は、積まれたときの荷崩れを抑制する。
図2において符号L2で示されているのは、エッジEを通過しかつ軸方向に延びる直線である。符号T1で示されているのは、直線L1と直線L2との間において最も薄い部分のタイヤ20の厚みである。この厚みT1は、小さい。図4に示された従来のタイヤ2において、もし厚みT1が小さと、操縦安定性が損なわれるおそれがある。図5に示された従来のタイヤ14においても、もし厚みT1が小さと、操縦安定性が損なわれるおそれがある。本発明に係るタイヤ20では、前述の通り、サイド部のプロファイルによって操縦安定性が高められている。従って、厚みT1が小さく設定されうる。厚みT1が小さなタイヤ20は、軽量である。厚みT1が小さなタイヤ20の転がり抵抗は、小さい。軽量でかつ転がり抵抗が小さなタイヤ20は、低燃費性能に優れる。
低燃費性能の観点から、厚みT1は7mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、4mm以下が特に好ましい。タイヤ20の耐久性の観点から、厚みT1は3mm以上が好ましい。
図1において、矢印W2で示されているのは、エッジEと赤道面CLとの距離である。矢印W3で示されているのは、クリップ幅の半分である。クリップ幅は、タイヤ20が依拠する規格によって定められている。
下記数式で示される幅W1は、11mm以上15mm以下が好ましい。
W1 = (W2 − W3)
W1が11mm以上であるタイヤ20は、リムフランジ44をより保護する。この観点から、幅W1は12mm以上が特に好ましい。幅W1が15mm以下であるタイヤ20は、軽量である。この観点から、幅W1は14mm以下が特に好ましい。
図2において符号P5で示されているのは、主部52の最大幅位置である。最大幅位置P5は、主部52のうちで最も軸方向外側にある点である。符号L3で示されているのは、最大幅位置P5を通過し、かつ軸方向に延びる直線である。複数のカーカスプライを有するタイヤでは、軸方向において最も外側に位置する主部に基づいて、最大幅位置P5が決定される。
図2において矢印H1で示されているのは、最大幅位置P5のビードベースラインからの高さである。矢印H2で示されているのは、エッジEのビードベースラインからの高さである。
高さH1に対する高さH2の比(H2/H1)は、0.500以上0.560以下が好ましい。この比(H2/H1)が0.500以上であるタイヤ20は、軽量である。さらに、この比(H2/H1)が0.500以上であるタイヤ20は、リムに容易に組み込まれうる。これらの観点から、この比(H2/H1)は0.520以上が特に好ましい。この比(H2/H1)が0.560以下であるタイヤ20は、リムフランジ44をよく保護する。この観点から、この比(H2/H1)は0.540以下が特に好ましい。
タイヤ20のサイズが225/45R17であるとき、エッジEの高さH2は22mm以上28mm以下が好ましい。高さH2が22mm以上であるタイヤ20は、軽量である。さらに、高さH2が22mm以上であるタイヤ20は、リムに容易に組み込まれうる。これらの観点から、高さH2は24mm以上が特に好ましい。高さH2が28mm以下であるタイヤ20は、リムフランジ44をよく保護する。この観点から、高さH2は26mm以下が特に好ましい。
図2において符号P6で示されているのは、直線L3とプロファイルとの交点である。点P5と点P6との距離T2は、3.0mm以上7.0mm以下が好ましい。この距離T2が3.0mm以上であるタイヤ20は、耐カット性能に優れる。この観点から、この距離T2は4.0mm以上が特に好ましい。この距離T2が7.0mm以下であるタイヤ20は、軽量である。この観点から、この距離T2は6.0mm以下が特に好ましい。
図2において矢印Rで示されているのは、エッジEと点P4との間におけるサイド部のプロファイル(すなわち円弧45)の曲率半径である。曲率半径Rは、100mm以上160mm以下が好ましい。この円弧45の中心は、直線L2の線上か、又はこの曲線L2よりも半径方向外側に位置することが好ましい。円弧45の中心がこの位置にあるタイヤ20が積まれたとき、荷崩れが生じにくい。
本発明では、タイヤ20の各部材の寸法及び角度は、タイヤ20が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ20に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ20には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ20が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ20が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ20の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
図3は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ62の一部が示された断面図である。このタイヤ62は、図1及び2に示されたタイヤ20と同様の部材を有する。このタイヤ62のサイド部のプロファイルは、図1及び2に示されたタイヤ20のそれとは異なる。
このタイヤ62では、リムプロテクター64のエッジEと点P4との間におけるサイド部のプロファイルは、第一円弧66及び第二円弧68からなる。第一円弧66は、エッジEから点P7にまで至っている。図3において、第一円弧66の曲率半径が矢印R1で示されている。この第一円弧66は、軸方向外向きに凸である。第二円弧68は、点P7から点P4にまで至っている。図3において、第二円弧68の曲率半径が矢印R2で示されている。この第二円弧68は、軸方向外向きに凸である。第二円弧68は、点P7において、第一円弧66に接している。
このタイヤ62のプロファイルは、エッジEと点P4との間において、変曲点を持たない。このタイヤ62に荷重がかかったとき、サイドウォール24における応力集中が抑制される。このタイヤ62では、局部的な破損が生じにくい。このタイヤ62は、耐久性に優れる。しかも、変曲点を有さないタイヤ62は、操縦安定性にも優れる。
このプロファイルを有するタイヤ62では、エッジEと点P4との間において、サイドウォール24の厚みが急激には変化しない。このタイヤ62は、操縦安定性に優れる。しかもこのタイヤ62は、積まれたときの荷崩れを抑制する。
このタイヤ62では、厚みT1が小さく設定されうる。厚みT1が小さなタイヤ62は、軽量である。厚みT1が小さなタイヤ62の転がり抵抗は、小さい。軽量でかつ転がり抵抗が小さなタイヤ62は、低燃費性能に優れる。低燃費性能の観点から、厚みT1は7mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、4mm以下が特に好ましい。タイヤ62の耐久性の観点から、厚みT1は3mm以上が好ましい。
このタイヤ62では、数式で示される幅W1は、11mm以上15mm以下が好ましい。
W1 = (W2 − W3)
W1が11mm以上であるタイヤ62は、リムフランジをより保護する。この観点から、幅W1は12mm以上が特に好ましい。幅W1が15mm以下であるタイヤ62は、軽量である。この観点から、幅W1は14mm以下が特に好ましい。
このタイヤ62では、高さH1に対する高さH2の比(H2/H1)は、0.500以上0.560以下が好ましい。この比(H2/H1)が0.500以上であるタイヤ62は、軽量である。さらに、この比(H2/H1)が0.500以上であるタイヤ62は、リムに容易に組み込まれうる。これらの観点から、この比(H2/H1)は0.520以上が特に好ましい。この比(H2/H1)が0.560以下であるタイヤ62は、リムフランジをよく保護する。この観点から、この比(H2/H1)は0.540以下が特に好ましい。
タイヤ62のサイズが225/45R17であるとき、エッジEの高さH2は22mm以上28mm以下が好ましい。高さH2が22mm以上であるタイヤ62は、軽量である。さらに、高さH2が22mm以上であるタイヤ62は、リムに容易に組み込まれうる。これらの観点から、高さH2は23mm以上が特に好ましい。高さH2が26mm以下であるタイヤ62は、リムフランジをよく保護する。この観点から、高さH2は25mm以下が特に好ましい。
このタイヤ62では、点P5と点P6との距離T2は、3.0mm以上7.0mm以下が好ましい。この距離T2が3.0mm以上であるタイヤ62は、耐カット性能に優れる。この観点から、この距離T2は4.0mm以上が特に好ましい。この距離T2が7.0mm以下であるタイヤ62は、軽量である。この観点から、この距離T2は6.0mm以下が特に好ましい。
エッジEに最も近い円弧66の中心は、直線L2の線上か、又はこの曲線L2よりも半径方向外側に位置することが好ましい。円弧66の中心がこの位置にあるタイヤ62が積まれたとき、荷崩れが生じにくい。
リムプロテクター64のエッジEと点P4との間におけるサイド部のプロファイルが、3以上の円弧からなってもよい。それぞれの円弧は、軸方向外向きに凸である。それぞれの円弧は、隣接する円弧と接する。
リムプロテクター64のエッジEと点P4との間におけるサイド部のプロファイルが、円弧以外の曲線であってもよい。この曲線は、軸方向外向きに凸である。この曲線は、変曲点を有さない。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、225/45R17である。このタイヤのサイド部のプロファイルは、単一の円弧である。このタイヤでは、高さH1は47mmであり、高さH2は25mmである。このタイヤでは、幅W1は13mmであり、厚みT2は5.0mmである。
[実施例2−5]
厚みT2を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−5のタイヤを得た。
[実施例6−9]
幅W1を下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6−9のタイヤを得た。
[実施例10−13]
高さH2を下記の表3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10−13のタイヤを得た。
[比較例1]
図4に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、225/45R17である。このタイヤは、サイド部にリムプロテクターを備えている。このリムプロテクターのスロープ面は、軸方向内向きに凸である。
[比較例2]
図5に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、225/45R17である。このタイヤは、サイド部にリムプロテクターを備えている。このリムプロテクターは、平坦面を有している。このタイヤの厚みT2は、3.0mmである。
[比較例3]
厚みT2を5.0mmとした他は比較例2と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[質量]
タイヤの質量を測定した。この結果が、下記の表1−4に、指数で示されている。
[耐久性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を230kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、4.14kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を、測定した。この結果が、下記の表1−4に、指数で示されている。
[操縦安定性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を230kPaとした。このタイヤを、排気量が4300ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性を評価させた。この結果が、下記の表1−4に、指数で示されている。
Figure 0006261329
Figure 0006261329
Figure 0006261329
Figure 0006261329
表1−4に示されるように、各実施例のタイヤは諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。
20、62・・・空気入りタイヤ
22・・・トレッド
24・・・サイドウォール
26・・・クリンチ
30・・・カーカス
40、64・・・リムプロテクター
45・・・円弧
52・・・主部
66・・・第一円弧
68・・・第二円弧

Claims (5)

  1. そのサイド部にリムプロテクターを備えており、
    上記リムプロテクターのエッジと、セクション高さの75%の高さの位置との間における、上記サイド部のプロファイルが、軸方向外向きに凸である曲線であり、
    一対のビードと、一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスプライとをさらに備えており、
    上記カーカスプライが上記ビードの周りを軸方向内側から外側に向かって折り返されることにより、このカーカスプライに主部と折り返し部とが形成されており、
    上記主部の最大幅位置を通過しかつ軸方向に延びる直線上における、上記主部と上記サイド部のプロファイルとの距離が、2.0mm以上6.0mm以下であり、
    上記カーカスの上記主部の最大幅位置のビードベースラインからの高さH1に対する、上記リムプロテクターの上記エッジのビードベースラインからの高さH2の比(H2/H1)が、0.500以上0.532以下である空気入りタイヤ。
  2. 下記数式で示される幅W1が、11mm以上15mm以下である請求項1に記載のタイヤ。
    W1 = (W2 − W3)
    (この数式において、W3はクリップ幅の半分であり、W2は軸方向における上記リムプロテクターの最も外側の点と上記タイヤの赤道面との距離である。)
  3. 上記タイヤのサイズが225/45R17であり、上記リムプロテクターの上記エッジの、ビードベースラインからの高さH2が、22mm以上28mm以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記リムプロテクターの上記エッジと、上記セクション高さの75%の高さの位置との間における、上記サイド部のプロファイルが、単一の円弧である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記リムプロテクターの上記エッジと、上記セクション高さの75%の高さの位置との間における、上記サイド部のプロファイルが、複数の円弧であり、
    それぞれの円弧が、これに隣接する円弧と接している請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。

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