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JP6270742B2 - 架橋型核酸誘導体の製造方法 - Google Patents
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JP6270742B2 - 架橋型核酸誘導体の製造方法 - Google Patents

架橋型核酸誘導体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アミド架橋型核酸誘導体の効率的な製造に有用な中間体の製造方法に関する。
核酸医薬による疾病の治療方法の一つとしてアンチセンス法が知られている。アンチセンス法は、疾病に関わるmRNAと相補的なオリゴヌクレオチド(アンチセンス鎖)を外部から導入し、二重鎖を形成させることにより、病原RNAの翻訳過程を阻害し、疾病の治療や予防を行う手法である。
天然型オリゴヌクレオチドをアンチセンス法に適用した場合、生体内の酵素により加水分解を受ける、細胞膜透過性が高くないなどの問題が生じる。この問題を解決するために核酸誘導体が数多く合成され、研究が重ねられてきた。例えば、リン原子上の酸素原子をイオウ原子に置換したホスホロチオエート(非特許文献1)、メチル基に置換したメチルホスホネート(非特許文献2)の他、BNA(bridged nucleic acid) やLNA(locked nucleic acid)などの架橋型タイプが合成されている(特許文献1〜3)。
このような中で、小比賀らは従来の架橋型タイプに比べて、生体内でヌクレアーゼによる分解を受けにくく、標的のmRNAに対する高い結合親和性を有し、特定の遺伝子の発現を効率よく制御することのできるアンチセンス法に適用可能な分子として2’、4’−BNAの架橋構造にアミド結合を導入した新規な核酸誘導体を見出した(特許文献4)。
しかしながら、この新規なアミド架橋型核酸誘導体を製造するまでに多段階の工程を要しており、大量合成を目的とした製造法という点において改良の余地を残していた。
国際公開第2003/068795 国際公開第2005/021570 国際公開第2011/156202 国際公開第2011/052436
F.Eckstein et al.,Biochem.,18,592(1979) P.S.Miller et al.,Nucleic Acids Res.,11,5189(1983)
本発明は、アンチセンス法に用いる分子として有用なアミド架橋型核酸誘導体を、効率的に製造する方法の提供を目的としている。
本発明者らは、特定の条件下においてアルドール反応を行うことによりアミド架橋型核酸誘導体を合成するための重要な中間体を効率的に合成できることを見出して、本発明を完成した。また、この中間体の保護基を除去して効率的に閉環させる方法を見出して、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、
(1)一般式(I)で表される化合物を塩基の存在下でアルドール反応に付する以下に示す工程:
Figure 0006270742

(式中、R及びRは、同一または異なって、水素原子、核酸合成のアミノ基の保護基、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、シリル基、リン酸基、核酸合成の保護基で保護されたリン酸基、−P(R7)R8[式中、R7およびR8は、同一または異なって、水酸基、核酸合成の保護基で保護された水酸基、メルカプト基、核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、アミノ基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜5のアルキルチオ基、炭素数1〜6のシアノアルコキシ基、または、炭素数1〜5のアルキル基で置換されたアミノ基を示す];
は、水素原子、核酸合成の水酸基の保護基、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、シリル基、リン酸基、核酸合成の保護基で保護されたリン酸基、−P(R)R10[式中、RおよびR10は、同一または異なって、水酸基、核酸合成の保護基で保護された水酸基、メルカプト基、核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、アミノ基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜5のアルキルチオ基、炭素数1〜6のシアノアルコキシ基、または、炭素数1〜5のアルキル基で置換されたアミノ基を示す];
は、水素原子、水酸基、または、炭素数1〜5のアルコキシ基;
及びRは、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、またはアリール基;
Bは、置換基を有していてもよい核酸塩基部分)
を含む、一般式(II)で表される化合物の製造方法、
(2)一般式(I)で表される化合物を塩基の存在下で式:RC(=O)Rで表される化合物と反応させる以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、各定義は前記(1)と同意義)を含む、一般式(II)で表される化合物の製造方法、
(3)前記塩基が、共役酸のpKaが6〜10のものである前記(1)または(2)記載の製造方法、
(4)前記塩基が、トリエチルアミン、またはN−メチルモルホリンである前記(3)記載の製造方法、
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の方法により一般式(II)で表される化合物を得た後、Rが、水素原子である場合、得られた一般式(II)で表される化合物を酸化反応に付する以下の工程:
Figure 0006270742
(式中、Rは水素原子、それ以外の定義は前記(1)と同意義)を含む、一般式(III)で表される化合物の製造方法、
(6)R1およびR2のいずれか一方が核酸合成のアミノ基の保護基であり、その他方が水素原子またはアルキル基である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の製造方法、
(7)R3が核酸合成の水酸基の保護基である前記(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法、
(8)R4が水素原子である前記(1)〜(7)のいずれかに記載の製造方法、
(9)R5およびR6がいずれも水素原子である前記(1)〜(8)のいずれかに記載の製造方法、
(10)Bが置換基を有していてもよい、ピリミジン核酸塩基もしくはプリン核酸塩基である前記(1)〜(9)のいずれかに記載の製造方法、
(11)下記一般式(III)で表される化合物およびその塩
Figure 0006270742
(式中、Rは核酸合成の水酸基の保護基、それ以外の定義は前記(1)と同意義)、
(12)一般式(III)で表される化合物を脱シリル化剤と反応させ、その反応液に縮合剤を反応させる以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、Rは、炭素数1〜5のアルキル基、Rは、核酸合成のアミノ基の保護基、Rは核酸合成の水酸基の保護基であってシリル基を有する保護基、それ以外の定義は前記(1)と同意義)
を含む、一般式(IV)で表される化合物の製造方法、
(13)前記(12)に記載の方法により一般式(IV)で表される化合物を得た後、得られた一般式(IV)で表される化合物に、核酸合成の水酸基の保護に使用する試薬を反応させる以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、Rは核酸合成の水酸基の保護基、それ以外の定義は前記(12)と同意義)
を含む、一般式(V)で表される化合物の製造方法、
(14)下記一般式(V)で表される化合物およびその塩、
Figure 0006270742
(式中、各定義は、前記(13)と同意義)
(15)下記一般式(VI)で表される化合物をトランスグリコシル化反応に付する以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、Bは置換基を有していてもよいピリミジン核酸塩基、Bは置換基を有していてもよいチミン以外の核酸塩基、Xは水素原子、ナトリウム原子またはカリウム原子、それ以外の定義は前記(1)と同義)
を含む、一般式(VII)で表される化合物の製造方法、
(16)下記一般式(VII)で表される化合物およびその塩、
Figure 0006270742
(式中、各定義は、前記(15)と同意義)
(17)下記一般式(VIII)で表される化合物をアルキルアミンと反応させる以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、Yは置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基、Y〜Yは核酸合成の水酸基の保護基、R1’およびR2’は水素原子またはアルキル基、Bは置換基を有していてもよい芳香族複素環基)
を含む、一般式(IX)で表される化合物の製造方法、
(18)下記一般式(X)で表される化合物をN−グリコシル化反応に付する以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、Yは核酸合成の水酸基の保護基、R4’はアルキル基、置換基を有していてもよい芳香環、Bは置換基を有していてもよい芳香族複素環基)
を含む、一般式(XI)で表される化合物の製造方法、および
(19)下記一般式(XII)で表される化合物を分子内環化反応に付する以下に示す工程:
Figure 0006270742
(式中、YおよびYは核酸合成の水酸基の保護基、R5’はアルキル基、水素原子、置換基を有していてもよいベンジル基、または置換基を有していてもよい芳香環、R6’、R7’、R8’およびR9’は水素原子またはアルキル基)を含む、一般式(XIII)で表される化合物の製造方法、
に関する。
本発明によれば、アンチセンス法に用いる分子として有用なアミド架橋型核酸誘導体の製造に必要な新規な重要中間体を効率よく製造することができる。より具体的には原料残と副生成物を最小限におさえて重要中間体を製造することができる。また、この中間体を用いることによって、従来の方法よりも効率的にアンチセンス分子として有用なアミド架橋型核酸誘導体を製造することが可能となった。さらに、この中間体の保護基を除去して効率的に閉環させる方法を見出して、高収率で中間体を得ることが可能となった。
まず、本明細書中で用いられる用語を定義する。
Bの「核酸塩基部分」とは、炭化水素環式基の他、炭化水素環の構成原子である炭素原子を、1個以上の窒素原子、硫黄原子もしくは酸素原子などのヘテロ原子に置き換えた構造を有し、芳香族性を示す5〜20員環のあらゆる複素環式基をいい、単環、縮合環を含む。具体的には、炭化水素環としては、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、インダン、インデン、テトラヒドロナフチレン、ビフェニレン等が挙げられる。複素環としては、例えば、ピリミジン核酸塩基もしくはプリン核酸塩基が挙げられる。いずれの環も、以下のα群から選択される置換基を1つ以上有していてもよい。ここで、ピリミジン核酸塩基もしくはプリン核酸塩基には、核酸の構成成分として一般に知られる塩基(例えば、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、ウラシル)、及びその他これらに類する核酸成分の塩基として作用もしくは代用し得るあらゆる化学構造が含まれる。その他、チオフェン、チアントレン、フラン、ピラン、イソベンゾフラン、クロメン、キサンテン、フェノキサチイン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、ピリダジン、インドリジン、インドール、イソインドール、イソキノリン、キノリン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、プテリジン、カルバゾール、フェナントリジン、アクリジン、ペリミジン、フェナジン、フェナルサジン、フェノチアジン、フラザン、フェノキサジン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリジンなども含まれる。好適には、ピリミジン核酸塩基もしくはプリン核酸塩基、以下のα群から選択される置換基を1つ以上有していてもよいピリミジン核酸塩基もしくはプリン核酸塩基であり、具体的には、プリン−9−イル基、2−オキソ−ピリミジン−1−イル基、または下記α群から選択される置換基を有するプリン−9−イル基もしくは2−オキソ−ピリミジン−1−イル基が好適である。
α群:水酸基、核酸合成の保護基で保護された水酸基、炭素数1〜5のアルコキシ基、メルカプト基、核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、炭素数1〜5のアルキルチオ基、アミノ基、核酸合成の保護基で保護されたアミノ基、炭素数1〜5のアルキル基で置換されたアミノ基、炭素数1〜5のアルキル基、および、ハロゲン原子。
ここで、「置換基を有していてもよいプリン核酸塩基」として好適な基は、6−アミノプリン−9−イル(即ち、アデニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された6−アミノプリン−9−イル、2,6−ジアミノプリン−9−イル、2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、2−アミノ−6−フルオロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−フルオロプリン−9−イル、2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル(即ち、グアニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−メトキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−クロロプリン−9−イル、6−アミノ−2−フルオロプリン−9−イル、2,6−ジメトキシプリン−9−イル、2,6−ジクロロプロリン−2−イル又は6−メルカプトプリン−9−イル基であり、さらに好適には、6−ベンゾイルアミノプリン−9−イル、アデニニル、2−イソブチリルアミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル又はグアニニル基である。
また、「置換基を有していてもよいピリミジン核酸塩基」として好適な基は、2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、シトシニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、4−アミノ−2−オキソ−5−クロロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−メトキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−メルカプト−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、ウラシニル)、2−オキソ−4−ヒドロキシ−5−メチル−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、チミニル)または4−アミノ−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、5−メチルシトシニル)基であり、さらに好適には、2−オキソ−4−ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、シトシニル、チミニル、ウラシニル、2−オキソ−4−ベンゾイルアミノ−5−メチル−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、又は5−メチルシトシニル基である。
「置換基を有していてもよいプリン核酸塩基もしくはピリミジン核酸塩基」の中で、さらに好適には、6−アミノプリン−9−イル(即ち、アデニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された6−アミノプリン−9−イル、2,6−ジアミノプリン−9−イル、2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、2−アミノ−6−フルオロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−フルオロプリン−9−イル、2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル(即ち、グアニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−メトキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−クロロプリン−9−イル、6−アミノ−2−フルオロプリン−9−イル、2,6−ジメトキシプリン−9−イル、2,6−ジクロロプリン−9−イル、6−メルカプトプリン−9−イル、2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、シトシニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、4−アミノ−2−オキソ−5−クロロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−メトキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−メルカプト−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、ウラシニル)、2−オキソ−4−ヒドロキシ−5−メチル−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、チミニル)、4−アミノ−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(即ち、5−メチルシトシニル)、または、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された4−アミノ−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イルである。
「核酸合成のアミノ基の保護基」および「核酸合成の水酸基の保護基」、「核酸合成の保護基で保護された水酸基」の保護基とは、核酸合成の際に安定してアミノ基または水酸基を保護し得るものであれば、特に制限はないが、具体的には、酸性又は中性条件で安定であり、加水素分解、加水分解、電気分解及び光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基のことをいい、そのような保護基としては、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、4−オキソペンタノイル(レブリノイル)、アイコサノイル及びヘナイコサノイルのようなアルキルカルボニル基、スクシノイル、グルタロイル、アジポイルのようなカルボキシ化アルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノ低級アルキルカルボニル基、メトキシアセチル、フェニキシアセチル基、2−(4−tert−ブチル)フェノキシアセチル基のようなアルコキシ低級アルキルカルボニル基、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基のような「脂肪族アシル基」;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのような「低級アルキル基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルのような「低級アルケニル基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカルボニル基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基;N,N−ジメチルホルムイミノ基のようなジアルキルイミノ基;2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基のような「芳香族アシル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−4−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような1〜2個のアリール基で置換されたトリ低級アルキルシリル基のような「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチル、1−エトキシエチルのような「低級アルコキシメチル基」;2−メトキシエトキシメチルのような「低級アルコキシ化低級アルコキシメチル基」;2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのような「ハロゲノ低級アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような「低級アルコキシ化エチル基」;2,2,2−トリクロロエチルのような「ハロゲン化エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような「1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」;4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、4,4’−ジメトキシトリフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換された1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニルのような「低級アルコキシカルボニル基」;4−クロロフェニル、2−フロロフェニル、4−メトキシフェニル、4−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニルのような「ハロゲン原子、低級アルコキシ基又はニトロ基で置換されたアリール基」;2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのような「ハロゲン又はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカルボニル基」;ビニルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような1〜2個の「低級アルコキシ又はニトロ基でアリール環が置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル基」を挙げることができ、「核酸合成の水酸基の保護基」においては、好適には、「脂肪族アシル基」、「芳香族アシル基」、「1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」、「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換された1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」又は「シリル基」であり、さらに好適には、アセチル基、ベンゾイル基、ベンジル基、p−メトキシベンゾイル基、ジメトキシトリチル基、モノメトキシトリチル基又はtert−ブチルジフェニルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、4−オキソペンタノイル(レブリノイル)基であり、「核酸合成の保護基で保護された水酸基」の保護基においては、好適には、「脂肪族アシル基」、「芳香族アシル基」、「1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」、「ハロゲン原子、低級アルコキシ基又はニトロ基で置換されたアリール基」、「低級アルキル基」又は「低級アルケニル基」であり、さらに好適には、ベンゾイル基、ベンジル基、2−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基又は2−プロペニル基である。
「アルキル基」とは、炭素数1〜20の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を示し、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのような炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖状のアルキル基(本明細書においては、これらを低級アルキル基とも称す。)の他、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなど炭素数7〜20の直鎖または分岐鎖状のアルキル基が含まれ、好適には、上記の炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖状のアルキル基である。
「アルケニル基」とは、炭素数2〜20の直鎖または分岐鎖状のアルケニル基を示し、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルのような炭素数2〜6の直鎖または分岐鎖状のアルケニル基(本明細書においては、これらを低級アルケニル基とも称す。)の他、ゲラニル、ファルネシルなどが含まれ、好適には、上記の炭素数2〜6の直鎖または分岐鎖状のアルケニル基である。
「シクロアルキル基」とは、炭素数3〜10のシクロアルキル基を示し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、アダマンチルなどが挙げられ、好適には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基である。また、「シクロアルキル基」には、上記シクロアルキル基の環上の1つ以上のメチレンが酸素原子や硫黄原子、あるいはアルキル基で置換された窒素原子に置換された複素環基も含まれ、例えば、テトラヒドロピラニル基などが挙げられる。
「アリール基」とは、芳香族炭化水素基から水素原子1個を除いた炭素数6〜14の1価の置換基を意味し、例えば、フェニル、インデニル、ナフチル、フェナンスレニル、アントラセニルなどが挙げられる。また、アリール環が、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル、フェニル基等の1種以上の基によって置換されていてもよく、そのような置換されていてもよいアリール基としては、例えば、2−メチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、4−クロロ−2−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ビフェニルなどが挙げられる。好適には、ハロゲン原子、低級アルコキシ基ニトロ基で置換されたフェニル基、フェニル基などが挙げられる。
「アラルキル基」とは、アリール基で置換された炭素数1〜6のアルキル基を意味し、ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、インデニルメチル、フェナンスレニルメチル、アントラセニルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような「1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」や、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、4,4’−ジメトキシトリフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換された1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」の他、1−フェネチル、2−フェネチル、1−ナフチルエチル、2−ナフチルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルプロピル、2−ナフチルプロピル、3−ナフチルプロピル、1−フェニルブチル、2−フェニルブチル、3−フェニルブチル、4−フェニルブチル、1−ナフチルブチル、2−ナフチルブチル、3−ナフチルブチル、4−ナフチルブチル、1−フェニルペンチル、2−フェニルペンチル、3−フェニルペンチル、4−フェニルペンチル、5−フェニルペンチル、1−ナフチルペンチル、2−ナフチルペンチル、3−ナフチルペンチル、4−ナフチルペンチル、5−ナフチルペンチル、1−フェニルヘキシル、2−フェニルヘキシル、3−フェニルヘキシル、4−フェニルヘキシル、5−フェニルヘキシル、6−フェニルヘキシル、1−ナフチルペンチル、2−ナフチルペンチル、3−ナフチルペンチル、4−ナフチルペンチル、5−ナフチルペンチル、6−ナフチルペンチル、などの「アリール基で置換された炭素数3〜6のアルキル基」などが含まれる。好適には、「1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」、「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換された1〜3個のアリール基で置換されたメチル基」であり、さらに好適には、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、4,4’−ジメトキシトリフェニルメチルである。
「アシル基」としては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル及びヘナイコサノイルのようなアルキルカルボニル基、スクシノイル、グルタロイル、アジポイルのようなカルボキシ化アルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノ低級アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのような低級アルコキシ低級アルキルカルボニル基、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基のような「脂肪族アシル基」およびベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカルボニル基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基;2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基のような「芳香族アシル基」が挙げられ、好適には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、ベンゾイル基である。
「シリル基」としては、トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのような「トリ低級アルキルシリル基」、ジフェニルメチルシリル、ブチルジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような「1〜2個のアリール基で置換されたトリ低級アルキルシリル基」などが挙げられ、好適には、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリルであり、さらに好適にはトリメチルシリルである。
「核酸合成の保護基で保護されたリン酸基」の「保護基」とは、核酸合成の際に安定してリン酸基を保護し得るものであれば、特に限定はないが、具体的には、酸性又は中性条件で安定であり、加水素分解、加水分解、電気分解及び光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基のことをいい、そのような保護基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのような「低級アルキル基」;2−シアノエチル、2−シアノ−1,1−ジメチルエチルのような「シアノ化低級アルキル基」;2−メチルジフェニルシリルエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−トリフェニルシリルエチルのような「シリル基で置換されたエチル基」;2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロ−1,1−ジメチルエチルのような「ハロゲン化低級アルキル基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルのような「低級アルケニル基」;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチルのような「シクロアルキル基」;2−シアノブテニルのような「シアノ化低級アルケニル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、インデニルメチル、フェナンスレニルメチル、アントラセニルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−ナフチルエチル、2−ナフチルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1−ナフチルプロピル、2−ナフチルプロピル、3−ナフチルプロピル、1−フェニルブチル、2−フェニルブチル、3−フェニルブチル、4−フェニルブチル、1−ナフチルブチル、2−ナフチルブチル、3−ナフチルブチル、4−ナフチルブチル、1−フェニルペンチル、2−フェニルペンチル、3−フェニルペンチル、4−フェニルペンチル、5−フェニルペンチル、1−ナフチルペンチル、2−ナフチルペンチル、3−ナフチルペンチル、4−ナフチルペンチル、5−ナフチルペンチル、1−フェニルヘキシル、2−フェニルヘキシル、3−フェニルヘキシル、4−フェニルヘキシル、5−フェニルヘキシル、6−フェニルヘキシル、1−ナフチルペンチル、2−ナフチルペンチル、3−ナフチルペンチル、4−ナフチルペンチル、5−ナフチルペンチル、6−ナフチルペンチルのような「アラルキル基」;4−クロロベンジル、2−(4−ニトロフェニル)エチル、o−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、2,4−ジニトロベンジル、4−クロロ−2−ニトロベンジルのような「ニトロ基、ハロゲン原子でアリール環が置換されたアラルキル基」;フェニル、インデニル、ナフチル、フェナンスレニル、アントラセニルのような「アリール基」;2−メチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2−ブロモフェニル、4−ニトロフェニル、4−クロロ−2−ニトロフェニルのような「低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基で置換されたアリール基」を挙げることができ、好適には「低級アルキル基」、「シアノ基で置換された低級アルキル基」、「アラルキル基」、「ニトロ基、ハロゲン原子でアリール環が置換されたアラルキル基」または「低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基で置換されたアリール基」であり、さらに好適には、2−シアノエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ベンジル基、2−クロロフェニル基または4−クロロフェニル基である。
「核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基」の保護基としては、核酸合成の際に安定してメルカプト基を保護し得るものであれば、特に限定はないが、具体的には、酸性又は中性条件で安定であり、加水素分解、加水分解、電気分解及び光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいい、例えば、上記水酸基の保護基として挙げたものの他、メチルチオ、エチルチオ、tert−ブチルチオのようなアルキルチオ基、ベンジルチオのようなアリールチオ基等の「ジスルフィドを形成する基」を挙げることができ、好適には、「脂肪族アシル基」又は「芳香族アシル基」であり、さらに好適には、ベンゾイル基である。
「炭素数1〜5のアルコキシ基」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシを挙げることができ、好適には、メトキシ又はエトキシ基である。
「炭素数1〜5のアルキルチオ基」としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオを挙げることができ、好適には、メチルチオ又はエチルチオ基である。
「炭素数1〜6のシアノアルコキシ基」とは、上記「炭素数1〜5のアルコキシ基」のシアノ基が置換した基をいい、そのような基としては、例えば、シアノメトキシ、2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキシ、4−シアノブトキシ、3−シアノ−2−メチルプロポキシ、又は1−シアノメチル−1,1−ジメチルメトキシを挙げることができ、好適には、2−シアノエトキシ基である。
「炭素数1〜5のアルキル基で置換されたアミノ基」としては、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジ(s−ブチル)アミノ、ジ(tert−ブチル)アミノを挙げることができ、好適には、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノまたはジイソプロピルアミノ基である。
「炭素数1〜5のアルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルなどを挙げることができ、好適には、メチル又はエチル基である。
「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を挙げることができ、好適には、フッ素原子又は塩素原子である。
「核酸合成の保護基で保護されたアミノ基」の保護基としては、核酸合成の際に安定してアミノ基を保護し得るものであれば、特に限定はないが、具体的には、酸性又は中性条件で安定であり、加水素分解、加水分解、電気分解及び光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいい、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル及びヘナイコサノイルのようなアルキルカルボニル基、スクシノイル、グルタロイル、アジポイルのようなカルボキシ化アルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノ低級アルキルカルボニル基、メトキシアセチル、フェニキシアセチル基、2−(4−tert−ブチル)フェノキシ)アセチル基のようなアルコキシ低級アルキルカルボニル基、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「脂肪族アシル基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカルボニル基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基;2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基等の「芳香族アシル基」;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニルのような「低級アルコキシカルボニル基」;2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのような「ハロゲン又はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカルボニル基」;ビニルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような1〜2個の「低級アルコキシ又はニトロ基でアリール環が置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル基」を挙げることができ、好適には、「脂肪族アシル基」又は「芳香族アシル基」であり、さらに好適には、ベンゾイル基である。「ヌクレオシド類縁体」とは、プリン塩基又はピリミジン塩基と糖が結合した「ヌクレオシド」のうち非天然型のもの、並びに、プリン及びピリミジン以外の芳香族複素環及び芳香族炭化水素環でプリン塩基又はピリミジン塩基との代用が可能なものと糖が結合したものいう。
「その塩」とは、本発明の化合物(III)は、塩にすることができるので、その塩をいい、そのような塩としては、好適にはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−フェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;フッ化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩のようなハロゲン原子化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩、酢酸塩、リンゴ酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
「核酸合成の水酸基の保護に使用する試薬」とは、核酸を構成する糖水酸基に、前記「核酸合成の水酸基の保護基」を導入するために用いられる試薬をいう。例えば、5’位の水酸基が
1)4,4’−ジメトキシトリチル基の場合:ピリジン、DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下、4,4’−ジメトキシトリチルクロリドあるいは4,4’−ジメトキシトリチルトリフルオロメタンスルホナート、
2)トリチル基の場合:ピリジン、DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下、トリチルクロリドあるいはトリチルトリフルオロメタンスルホナート、
3)tert-ブチルジメチルシリル基の場合:イミダゾール、N−メチルイミダゾール、4,4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下、tert-ブチルジメチルシリルクロリドあるいはtert-ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート
4)tert-ブチルジフェニルシリル基の場合;イミダゾール、N−メチルイミダゾール、4,4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下、tert-ブチルジメチルシリルクロリドあるいはtert-ブチルジフェニルシリルトリフルオロメタンスルホナート
5)ベンゾイル基の場合;i) ピリジン、トリエチルアミン、炭酸カリウム等の塩基存在下、ベンゾイルクロリド、安息香酸無水物 ii)トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基およびEDC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)塩酸塩、DCC(N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド)等の縮合剤存在下、安息香酸
6)レブノイル基の場合;4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等の塩基およびEDC塩酸塩、DCC等の縮合剤存在下、レブリン酸
7)2−エトキシエチル基の場合:ピリジウムパラトルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の酸触媒存在下、エトキシビニルエーテルが該当する。
本発明の一態様は、以下の式により示されるアルドール反応を含む。
Figure 0006270742
「アルドール反応(aldol reaction)」とは、アルドール縮合(aldol condensation)もしくはアルドール付加(aldol addition)とも呼ばれる。α位に水素原子をもつカルボニル化合物に他のカルボニル化合物と反応させてβヒドロキシカルボニル化合物を生成する反応である。酸または塩基いずれかの触媒で起こる平衡反応である。
本発明で出発物質と反応させるカルボニル化合物として例えば、アセトンなどのケトン化合物、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド化合物を挙げることができ、好適にはホルマリン又はパラホルムアルデヒドが挙げられる。
通常は塩基の存在下で行われる。このとき使用される塩基としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基、あるいはN−メチルモルホリン、DBU、トリエチルアミン、ピリジンなどの有機塩基が挙げられる。共役酸のpKaが6〜10である有機塩基が好ましく、このような例としてはトリエチルアミンやN−メチルモルホリンである。
使用する溶媒としては、アルコール、アセトニトリル又はN,N’−ジメチルホルムアミド(DMF)などの水溶性溶媒が好ましい。
好適な組み合わせとしては、ホルマリン水溶液を1〜3倍容量、塩基としてN−メチルモルホリンを1〜3倍容量、そして溶媒としてアセトニトリルを2〜6倍容量である。なぜならば、この組み合わせにおいて一般式(I)の化合物についてアルドール反応を行った結果、反応後に原料の(I)の残存および副生成物の生成量を最小限におさえることができたからである。
反応温度および反応時間は特に制限されないが、好適には、反応温度は50℃〜100℃、反応時間は1〜24時間である。
また、本発明の更なる態様は以下の式により示される縮合反応も含む。より、具体的には出発原料の化合物と脱シリル化剤と反応させ、その反応液に縮合剤を反応させる。
Figure 0006270742
「脱シリル化剤」とは、シリル基の脱離反応を起こさせるために加える反応助剤のことであって、一般には、塩酸、酢酸、パラトルエンスルホン酸など各種の酸の他、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化水素酸、フッ化セシウム等のフッ化物イオンが挙げられる。
「縮合剤」とは、アミノ基とカルボキシル基とを脱水縮合を起こさせるために加える反応助剤のことである。一般には、EDC塩酸塩(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)、DIC(ジイソプロピルカルボジイミド)、CDI(カルボニルジイミダゾール)、PyBop〔(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム ヘキサフルオホスフェート〕、HATU〔O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N, N, N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオホスフェート〕、DMT−MM〔4―(4,6−ジメトキシー1,3,5−トリアジンー2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド〕などのペプチド合成に用いられる試剤や塩化アルミニウム、塩化チタン(IV)などの酸性触媒等が挙げられる。
さらに、本発明の更なる態様は、以下の式により示されるトランスグリコシル化反応も含む。
Figure 0006270742
ここで「トランスグリコシル化反応」とは、核酸誘導体の塩基部分を置換する反応をいう。
本発明における一般式はシス体、トランス体のいずれをも含む。好ましくは、トランス体である。また本発明における反応工程では、その立体を維持することができ、工業的に非常に有用な方法である。
上記の一般式(I)で表される化合物(下記のA−5に該当)については、例えば下記の方法により得ることができる。
Figure 0006270742
式中のR、R、R、R、R、RおよびBについては前述と同意義を示す。また、Pについては前述の「核酸合成の水酸基の保護基」と同意義である。好適には、メトキシ基で置換されていてもよいトリチル基、ベンジル基である。
式中の一般式(A−1)で表わされる化合物は、Organic Letters,7,1569−1572(2005)に記載されている方法より合成することができる。
(第1工程)
本工程は、一般式(A−1)で表わされる化合物にR−Hal(式中、Halはハロゲン)、(RO等を反応させることにより、3’位水酸基がR−で保護された一般式(A−2)で表わされる化合物を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。例えば、一般式A−1で表わされる化合物を、DMF、アセトニトリル、ジクロロメタン等の溶媒中、1.0当量〜10.0当量、好ましくは3.0当量〜6.0当量のR−Hal(式中、Halはハロゲン)、1.0当量〜10.0当量、好ましくは3.0当量〜6.0当量の有機塩基(例えば、N−メチルイミダゾール等)または無機塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)および1.0当量〜10.0当量、好ましくは2.0当量〜4.0当量のヨウ化ナトリウムなどの添加剤と、0℃〜120℃、好ましくは10℃〜30℃で1〜24時間反応させることにより一般式(A−2)で表わされる化合物を得ることができる。
(第2工程)
本工程は、一般式(A−2)で表わされる化合物に塩酸などの強酸等を反応させることにより、4’位に結合する水酸基の保護基Pが脱保護された化合物A−3を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。例えば、一般式A−2で表わされる化合物を、メタノール、エタノール、酢酸エチル、ジオキサン等の溶媒中、1.0当量〜10.0当量、好ましくは2.0当量〜4.0当量の強酸(塩酸、硫酸等の水溶液、パラトルエンスルホン酸等の有機酸等)と、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜30℃で0.5〜24時間反応させることにより一般式(A−3)で表わされる化合物を得ることができる。
(第3工程)
本工程は、一般式(A−3)で表わされる化合物に(RO、R−Hal(式中、Halはハロゲン)等を反応させることにより、アミノ基がR−で保護された化合物A−4を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。例えば、一般式A−3で表わされる化合物を、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、アセトニトリル、DMF等の溶媒中、または水−テトラヒドロフラン、水−トルエン等の混合溶媒中、1.0当量〜5.0当量、好ましくは2.0当量〜4.0当量の(ROおよび1.0当量〜5.0当量、好ましくは2.0当量〜4.0当量の有機塩基(例えば、ピリジン等)または無機塩基(例えば、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム等)と、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜30℃で0.5〜24時間反応させることにより一般式(A−4)で表わされる化合物を得ることができる。
(第4工程)
本工程は、一般式(A−4)で表わされる化合物の4’位に結合する水酸基を酸化して、カルボニル基を有する化合物(A−5)を得る工程である。本工程は、実験化学講座第5版17巻(山善)等に記載の方法に従って行うことができる。例えば、一般式A−4で表わされる化合物を、DMSO等の溶媒中、1.0当量〜5.0当量、好ましくは2.0当量〜4.0当量のEDCおよび1.0当量〜3.0当量、好ましくは1.0当量〜2.0当量の有機酸(例えば、パラトルエンスルホン酸ピリジニウム等)と、0℃〜50℃、好ましくは10℃〜30℃で0.5〜24時間反応させることにより一般式(A−5)で表わされる化合物を得ることができる。
(第5工程)
上記の方法で得た一般式(A−5)で表わされる化合物については以下のアルドール反応を行う。
Figure 0006270742
本工程は、一般式(A−5)で表わされる化合物を本発明の請求項1に示すアルドール反応に付して、一般式(A−6)で表わされる化合物を得る工程である。例えば、一般式(A−5)で表わされる化合物を、エタノール、ブタノール、アセトニトリル、DMF等の溶媒中、好ましくはアセトニトリル中、1.0倍〜20.0倍容量もしくは1.0当量〜20.0当量のRC(=O)Rであらわされるカルボニル化合物、好ましくは1.0倍〜3.0倍容量のホルマリン水溶液等、および1.0倍〜20.0倍容量もしくは1.0当量〜20.0当量の有機塩基、好ましくは1.0倍〜3.0倍容量の共役酸のpKaが6〜10の有機塩基(例えば、N−メチルモルホリン等)と、20℃〜100℃、好ましくは70℃〜80℃で0.5〜24時間反応させることにより一般式(A−6)で表わされる化合物を得ることができる。
(第6工程)
上記の方法で得た一般式(A−6)で表わされる化合物のRが水素原子である場合には、以下の酸化反応を行う。
Figure 0006270742
本工程は、実験化学講座第5版17巻(山善)等に記載の方法に従って行うことができる。例えば、一般式(A−6)で表わされる化合物を、酢酸エチル、アセトニトリル、tert−ブタノール等の溶媒中、リン酸二水素ナトリウム水溶液等の緩衝液および1.0当量〜20.0当量の2−メチル−2−ブテン、スクアレン等の存在下、1.0当量〜10.0当量、好ましくは2.0当量〜5.0当量の亜塩素酸ナトリウムと、0℃〜60℃、好ましくは10℃〜40℃で0.5〜24時間反応させることにより一般式(A−7)で表わされる化合物を得ることができる。
また、一般式(A−6)で表わされる化合物のRがアルコキシ基である場合には、例えば、メタノール、エタノール,1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、0.1規定〜10規定のアルカリ水溶液(水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液等)と、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜30℃で0.1〜24時間反応させることにより一般式A−7で表わされる化合物を得ることができる。
4種アミダイトの一般的製法(1)
上記の方法で得た一般式(A−6)(ただし、Rが水酸基である場合に限る)もしくは(A−7)で表わされる化合物から一般式(A−12)で表されるアミダイト化合物は、下記の製法により得ることができる。
Figure 0006270742
式中のR、R、R、R、R、RおよびBについては前述と同意義を示す。また、Pについては前述の「核酸合成の水酸基の保護基」と同意義である。好適には、4,4’‐ジメトキシトリチル基、トリチル基、TBDPS基あるいはTBS基である。Pについては「ホスホロアミダイト基」を示す。「ホスホロアミダイト基」とは、式−P(OR11)(NR12)で表される基(式中、R11は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜7のシアノアルキル基を示し、R12は炭素数1〜6のアルキル基を示す。)を意味し、好適には、式−P(OCCN)(N(iPr))で表される基又は式−P(OCH)(N(iPr))で表される基である。
第7工程
本工程は、一般式(A−7)で表わされる化合物のアミノ基に置換する保護基Rを脱保護して化合物A−8を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。
第8工程
本工程は、一般式(A−8)で表わされる化合物から、2’位と4’位がアミド結合で環化した一般式(A−9)で表わされる化合物を得る工程である。N,N’−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、1.0当量〜5当量、好ましくは1.0当量〜1.5当量のDCC、EDC、CDI(カルボニルジイミダゾール)等の縮合剤を加え(あるいはそれらの縮合剤にHOBt、HOSu等を添加し)、−20℃〜120℃、好ましくは0℃〜80℃で0.5時間〜24時間反応させることにより一般式(A−9)で表わされる化合物を得ることができる。
第9工程
本工程は、一般式(A−9)で表わされる化合物の5’位水酸基を保護基P(例えば4,4’‐ジメトキシトリチル基)で保護された一般式(A−10)で表わされる化合物を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。
例えば、一般式(A−9)で表わされる化合物を、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DABCO(1、4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)等の塩基存在下、ジクロロメタン、トルエン等の溶媒中、あるいはピリジン溶媒中、1.0当量〜5当量、好ましくは1.0当量〜1.5当量の4,4’‐ジメトキシトリチルクロリドを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜30℃で、0.5時間〜24時間反応させることによりPが4,4’‐ジメトキシトリチル基である一般式(A−10)で表わされる化合物を得ることができる。
第10工程
本工程は、一般式(A−10)で表わされる化合物の3’位に結合する水酸基の保護基Rが脱保護された一般式(A−11)で表わされる化合物を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。
一般式(A−10)で表わされる化合物のRが、例えばシリル系保護基(TBS基、TBDPS基、TES基など)の場合、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、ジオキサン等の溶媒中、1.0当量〜10.0当量、好ましくは1.1当量〜3.0当量の脱シリル化剤(テトラブチルアンモニウムフロリド、アンモニウムフロリド、セシウムフロリド等のフッ素含有試薬、トリフルオロ酢酸、塩酸等の酸)と、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜80℃で0.1時間〜24時間反応させることにより一般式(A−11)で表わされる化合物を得ることができる。
また、一般式(A−10)で表わされる化合物のRが、例えばベンジル系保護基(Bn基、p−メトキシベンジル基など)の場合、メタノール、テトラヒドロフラン、エタノール、ジオキサン、トルエン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、パラジウム−炭素粉末や水酸化パラジウム−炭素粉末を加え、水素気流下、0℃〜40℃で、1時間〜24時間反応させることにより、一般式(A−11)で表わされる化合物を得ることができる。
第11工程
本工程は、一般式(A−11)で表わされる化合物に対して、アミダイト化試薬を反応させることにより、3’位水酸基がアミダイト化された一般式(A−12)で表わされる化合物を得る工程である。一般式(A−11)で表わされる化合物をアセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン等の塩基の存在下で、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミダイトあるいはテトラゾール、ジシアノイミダゾール等の酸存在下で2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスフォロアミダイトを加え、0℃〜60℃で、1時間〜24時間反応させることにより、一般式(A−12)を得ることができる。
以上の各工程については順序が入れ替わっても良く、一般式(A−7)で表わされる化合物から一般式(A−12)で表わされる化合物へ変換できれば良い。
4種アミダイトの一般的製法(2)
4種アミダイトの一般的製法(1)の別法として、一般式(A−9)から一般式(A−10−2)を経由して、一般式(A−11)を得ることが出来る
Figure 0006270742
第1工程
本工程は、一般式(A−9)で表わされる化合物の3’位に結合する水酸基の保護基Rが脱保護された一般式(A−10−2)で表わされる化合物を得る工程である。4種アミダイトの一般的製法(1)の第3工程(A−10からA−11の工程)と同様な方法で、一般式(A−10−2)で表わされる化合物を得ることができる。
なお、核酸塩基がアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)の場合でそのアミノ基が無保護の場合は、塩基存在下、TMSクロリド、 TBSクロリドなどのシリル化剤でシリル化し、ベンゾイルクロリド、フェノキシアセチルクロリド、各種酸無水物などのアシル化剤あるいは1,1−ジメトキシーN,N‘−ジメチルメタンアミン等のイミノ化剤を−20℃〜120℃、好ましくは0℃〜50℃で0.5時間〜24時間反応させた後、酸処理あるいは脱シリル化剤と反応させることにより、核酸塩基のアミノ基が保護された一般式(A−10−2)で表わされる化合物を得ることができる。
第2工程
本工程は、一般式(A−10−2)で表わされる化合物の5’位水酸基を保護基R(通常は4,4’‐ジメトキシトリチル基)で保護した一般式(A−11)で表わされる化合物を得る工程である。4種アミダイトの一般的製法(1)の第2工程(A−9からA−10の工程)と同様な方法で、一般式(A−11)で表わされる化合物を得ることができる。
以上の各工程についても順序が入れ替わっても良く、一般式(A−9)で表わされる化合物から一般式(A−11)で表わされる化合物へ変換できれば良い。
4種アミダイトの一般的製法(3)
4種アミダイトの一般的製法(1)の別法として、一般式(A−7)から一般式(A−11)は以下の工程によっても得ることができる。
Figure 0006270742
、R、R、R、RおよびBは前述と同意義を示す。Rは4,4’−ジメトキシトリチル基(あるいはトリチル基、TBDPS基、TBS基)など核酸合成に用いる水酸基の保護基である。
第1工程
本工程は、一般式(A−7)で表わされる化合物から、2’位と3’位の保護基を除去して一般式(A−13)で表わされる化合物を得る工程である。2’位の保護基がトリフルオロアセチル基の場合、テトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル,ピリジン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、1.0当量〜5当量、好ましくは1.0当量〜3.0当量のTBAF(テトラブチルアンモニウムフロリド)、フッ化水素トリエチルアミン錯体、フッ化アンモニウム等の脱シリル化剤を加え、0℃〜100℃、好ましくは25℃〜80℃で0.5時間〜24時間反応させることにより一般式(A−13)で表わされる化合物を得ることができる。脱シリル化剤では通常除去されないトリフルオロアセチル基が除去される一方で、ベンゾイル基など核酸塩基の保護基が除去されないことが本反応の特徴であり、架橋型核酸誘導体の合成工程数、収率の向上を可能にする方法である。
また、別法としてRがトリフルオロアセチル基を含むアシル系保護基あるいはカーバメート系保護基の場合、メタノール、エタノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、0.1規定〜10規定のアルカリ溶液(水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム−メタノール溶液等)と、0℃〜100℃、好ましくは20℃〜30℃で0.1〜24時間反応することにより2’位の保護基を除去した後、TBAF等で脱シリル化することにより、一般式(A−13)で表わされる化合物を得ることができる。
が第3ブチルオキシカルボニル基(BOC基)の場合、メタノール、エタノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、あるいは無溶媒で、トリフルオロ酢酸あるいは塩化水素等の酸と−20℃〜100℃、好ましくは20℃〜30℃で0.1〜24時間反応することにより2’位の保護基を除去した後、TBAF等で脱シリル化することにより、一般式(A−13)で表わされる化合物を得ることができる。
がベンジル系の保護基(CBz基、Bn基、MPM基等)の場合は、メタノール、テトラヒドロフラン、エタノール、ジオキサン、トルエン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、パラジウム−炭素粉末や水酸化パラジウム−炭素粉末を加え、水素気流下、0℃〜40℃で、1時間〜24時間反応させることにより、2’位の保護基を除去した後、TBAF等で脱シリル化することにより、一般式(A−13)で表わされる化合物を得ることができる。
第2工程
本工程は、一般式(A−13)で表わされる化合物から、2’位と4’位がアミド結合で環化した一般式(A−14)で表わされる化合物を得る工程である。N,N’−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、1.0当量〜10当量、好ましくは1.0当量〜3当量のDCC、EDC、CDI(カルボニルジイミダゾール)等の縮合剤を加え(あるいはそれらの縮合剤にHOBt、HOSu等を添加し)、−20℃〜120℃、好ましくは25℃〜80℃で0.5時間〜24時間反応させることにより一般式(A−14)で表わされる化合物を得ることができる。
なお,核酸塩基がアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)で、そのアミノ基が無保護の場合は、塩基存在下、TMSクロリド、 TBSクロリドなどのシリル化剤でシリル化し、ベンゾイルクロリド、フェノキシアセチルクロリド、各種酸無水物などのアシル化剤あるいは1,1−ジメトキシーN,N‘−ジメチルメタンアミン等のイミノ化剤を−20℃〜120℃、好ましくは0℃〜50℃で0.5時間〜24時間反応させた後、酸処理あるいは脱シリル化剤と反応させることにより、核酸塩基のアミノ基が保護された一般式(A−14)で表わされる化合物を得ることができる。
第3工程
本工程は、一般式(A−14)で表わされる化合物の5’位水酸基を保護基R(例えば、4,4’‐ジメトキシトリチル基)で保護された一般式(A−11)で表わされる化合物を得る工程である。本工程は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W Green(John Wiley & Sons)等に記載の方法に従って行うことができる。
一般式(A−14)で表わされる化合物をピリジン、DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下、ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン等の溶媒中、あるいはピリジン溶媒中、1.0当量〜5当量、好ましくは1.0当量〜3当量の4,4’−ジメトキシトリチルクロリドを加え、0℃〜80℃、好ましくは20℃〜30℃で、0.5時間〜24時間反応させることによりRが4,4’−ジメトキシトリチル基である一般式(A―11)で表わされる化合物を得ることができる。
なお、第1工程〜第3工程は反応溶媒を適切に選択することにより、1ポットで実施することも可能である。
4種アミダイトの一般的製法(4)
一般式(A−7)において、Bがチミン(T)あるいはその誘導体である場合には、トランスグリコシル化反応によって、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)あるいはこれらの誘導体に変換することができる。具体的には、1,2−ジクロロエタン、トルエン、アセトニトリル、CPME(シクロペンチルメチルエーテル)等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、BSA(N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド)、アデニン、グアニン、あるいはこれらの誘導体、TMSOTf、BF3OEt2等のルイス酸を加え、0℃〜120℃、好ましくは50℃〜80℃で0.1〜24時間反応することにより、Bがアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)あるいはこれらの誘導体の一般式(A−7)で表わされる化合物を得ることができる。
シチジン型化合物のアミダイトの一般的製法
一般式(A−11c)で表される化合物は、一般式(A−10)より、下記の方法により得ることができる。
Figure 0006270742
式中のQ、Q、およびQについては前述の「炭素数1〜5のアルキル基」と同意義である。
第1工程
本工程は、上記の一般式(A−10)で表わされる化合物において、核酸塩基部(B)がチミン又はチミン誘導体(A−10t)であるチミジン型化合物から、核酸塩基部(B)がシトシン又はシトシン誘導体(A−10c)であるシチジン型化合物を得る工程である。アセトニトリル、ジクロロメタン、ピリジン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、トリエチルアミン、イミダゾール、N,N−ジメチルアミノピリジン等の塩基、および2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド等のスルホニルクロリドと、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜30℃で0.1〜24時間反応させた後、アンモニア水を加えて、0℃〜80℃、好ましくは0℃〜30℃で0.5〜8時間反応させることにより、一般式(A−10c)で表わされる化合物を得ることができる。
第2工程
本工程は、一般式(A−10c)で表わされる化合物から、さらに、シトシン又はシトシン誘導体のアミノ基を修飾して、一般式(A−11c)で表わされる化合物を得る工程である。N,N’−ジメチルホルムアミド、ピリジン、アセトニトリル、ジクロロメタン等の溶媒中、またはそれらの混合溶媒中、トリエチルアミン、イミダゾール、N,N−ジメチルアミノピリジン等の塩基、およびベンゾイルクロリド、アセチルクロリド等のアシルクロリドあるいは安息香酸無水物、無水酢酸等の酸無水物と、−20℃〜80℃、好ましくは0℃〜30℃で0.1〜48時間反応させることにより、一般式(A−11c)で表わされる化合物を得ることができる。
以下、本発明の核酸誘導体の合成を実施例に基づいてさらに詳しく説明する。
[実施例1]
(2R,3S,4R,5R)−3−(tert−ブチルジメチルシキルオキシ)−2−ヒドロキシメチル−5−(5−メチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−(メチルアミノ)テトラヒドロフラン−2−カルボン酸の合成
Figure 0006270742
工程1 化合物2の合成
窒素雰囲気下、化合物1(合成法はOrganic Letters,7,1569−1572(2005)に記載の方法に準じる、4.40g、8.05mmol)のテトラヒドロフラン(26mL)懸濁液に、飽和重曹水(13mL)、Cbzクロリド(1.26mL、8.86mmol)を氷冷下で加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水(13mL)を加え、ジクロロメタン(75mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチル−イソプロピルエーテル(2:1、66mL)を加えた。析出した固体をろ取した後、酢酸エチル−イソプロピルエーテル(1:1)で洗浄し、化合物2(4.87g、収率93%)を得た。得られた化合物2の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.04(1H, s), 7.54(1H, s), 7.44-7.27(20H, m), 6.59(1H, d, J=7.3 Hz), 5.20(1H, brs), 4.63(1H, brs), 4.17(1H, s), 3.49(1H, dd, J=10.7, 2.4 Hz), 3.39(1H, brs), 3.15(3H, s), 1.36(3H, s).
工程2 化合物3の合成
化合物2(4.35g、6.72mmol)、イミダゾール(81.8mg、1.20mmol)のDMF(9mL)溶液に、TBSクロリド(140mg、0.929mmol)を氷冷下で加え、室温で19時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(45mL)で希釈した後、水(15mL)および2mol/L塩酸(5mL)を氷冷下で加えた。有機層を水(20mL)および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、化合物3の粗生成物を得た。
工程3 化合物4の合成
工程2で得た化合物3の粗生成物のクロロホルム(40mL)溶液に、4mol/L塩化水素・酢酸エチル溶液(2.00mL、8.00mmol)を氷冷下で加え、室温に昇温しながら4.5時間攪拌した。さらに4mol/L塩化水素・酢酸エチル溶液(1.34mL、5.36mmol)を氷冷下で加え、30分間攪拌した。反応液に水(40mL)を氷冷下で加え、有機層を水(40mL)および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル)により精製して化合物4(2.20g、収率63%)と化合物3(1.68g、収率33%)を得た。得られた化合物4の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.24(1H, s), 7.46(0.8H, s), 7.33-7.24(5.2H, m), 6.42(0.8H, d, J=9.3 Hz), 6.23(0.2H, d, J=8.3 Hz), 5.19-5.05(2H, m), 4.73(0.2H, t, J=7.9 Hz), 4.66(0.8H, t, J=7.3 Hz), 4.49(0.8H, d, J=6.3 Hz), 4.42(0.2H, d, J=5.3 Hz), 4.02(0.8H, s), 3.99(0.2H, s), 3.88(1H, d, J=12.0 Hz), 3.78-3.71(1H, m), 3.07(0.7H, s), 3.06(2.3H, s), 2.38(1H, brs), 1.89(2.3H, s), 1.84(0.7H, s), 0.85(9H, s), 0.01(3H, s), -0.03(3H, s).
また、得られた化合物3の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.13(0.4H, s), 8.08(0.6H, s), 7.69(0.4H, s), 7.56(0.6H, s), 7.49-7.20 (20H, m), 6.60-6.55(1H, m), 5.47(0.4H, d, J=11.8 Hz), 5.19(1.2H, s), 4.97(0.6H, dd, J=9.0, 6.4 Hz), 4.87(0.4H, d, J=12.2 Hz), 4.81(0.4H, dd, J=8.7, 5.8 Hz), 4.67(0.6H, d, J=5.9 Hz), 4.47(0.4H, d, J=5.3 Hz), 4.05(0.6H, s), 3.98(0.4H, s), 3.40-3.24(2H, m), 3.16(1.2H, s), 3.12(1.8H, s), 1.41(1.2H, s), 1.34(1.8H, s), 0.82(5.4H, s), 0.77(3.6H, s), -0.03(1.8H, s), -0.09(1.8H, s), -0.21(1.2H, s), -0.26(1.2H, s).
工程4 化合物5の合成
化合物4(1.07g、2.06mmol)のDMSO(10mL)溶液に、EDC塩酸塩(1.18mg、6.16mmol)およびパラトルエンスルホン酸ピリジニウム(518mg、2.06mmol)を室温で加え、3時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(30mL)で希釈した後、水(10mL×4回)および飽和食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、化合物5の粗生成物を得た。
工程5 化合物6の合成
工程4で得た化合物5の粗生成物のエタノール(4mL)溶液に、トリエチルアミン(2.00mL、14.4mmol)および37%ホルマリン水溶液(2.00mL、26.9mmol)を室温で加え、80℃で4時間攪拌した。反応液に1mol/L塩酸(20mL)を氷冷下で加え、酢酸エチル(30mLおよび20mL)で抽出した。有機層を水(20mL)および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、化合物6の粗生成物を得た。
工程6 化合物7の合成
工程5で得た化合物6の粗生成物、りん酸二水素ナトリウム二水和物(551mg、3.53mmol)および2−メチル−2−ブテン(1.87mL、17.7mmol)のtert−ブタノール(10mL)、水(3mL)溶液に、亜塩素酸ナトリウム(800mg、8.85mmol)の水(5mL)溶液を氷冷下で滴下した後、反応液を室温に昇温しながら2.5時間攪拌した。反応液に0.2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、トルエン(20mL)で洗浄した。有機層を水(5mL)で抽出し、水層を合わせて2mol/L塩酸(4mL)を加えた後、酢酸エチル(20mL×2回)で抽出した。酢酸エチル抽出液を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、化合物7(816mg、ジアステレオマー比率93%、3工程通算収率70%)を得た。得られた化合物7の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:11.51(1H, d, J=4.6 Hz), 7.66(0.8H, d, J=4.5 Hz), 7.36-7.21(5.2H, m), 6.59(0.8H, d, J=8.8 Hz), 6.48(0.2H, d, J=9.5 Hz), 5.54-5.49(0.8H, m), 5.22(0.2H, d, J=13.1 Hz), 5.11-4.94(2H, m), 4.66-4.55(1H, m), 4.49(1H, dd, J=6.4, 6.4 Hz), 4.23(0.8H, s), 3.87(0.8H, dd, J=11.7, 3.6 Hz), 3.78(0.2H, d, J=11.2 Hz), 3.72-3.54(1H, m), 2.96(2H, s), 2.91(1H, s), 1.79(2H, s), 1.76(1H, s), 0.89-0.82(9H, m), 0.10-0.00(3H, m), -0.10--0.18(3H, m).
工程7 (2R,3S,4R,5R)−3−(tert−ブチルジメチルシキルオキシ)−2−ヒドロキシメチル−5−(5−メチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−(メチルアミノ)テトラヒドロフラン−2−カルボン酸(化合物8)の合成
化合物7(816mg、1.45mmol)、10%パラジウム炭素(78.0mg)のメタノール(16mL)懸濁液を常圧の水素雰囲気下で5時間攪拌した。反応液をろ過した後、ろ液の溶媒を減圧留去し、化合物8の粗生成物を得た。得られた化合物8の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:11.41(1H, s), 7.83(1H, s), 6.07(1H, d, J=5.5 Hz), 5.34(1H, brs), 4.60(1H, d, J=6.0 Hz), 3.85-3.72(3H, m), 2.47(3H, s), 1.83(4H, s), 0.91(9H, s), 0.16(3H, s), 0.15(3H, s).
[実施例2]
(2R,3S,4R,5R)−3−(tert−ブチルジメチルシキルオキシ)−2−ヒドロキシメチル−5−(5−メチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセタミド)テトラヒドロフラン−2−カルボン酸カリウムの合成
Figure 0006270742
工程1 化合物9の合成
窒素雰囲気下、化合物1(合成法はOrganic Letters,7,1569−1572(2005)に記載の方法に準じる、1300g、2.53mol)のDMF(3.9L)懸濁液に、TBSクロリド(1717g、11.39mol)のDMF(2.6L)溶液を5〜15℃で滴下した。続いて、10〜20℃でヨウ化ナトリウム(1138g、7.59mol)を加え、同温下でN−メチルイミダゾール(999mL、12.7mol)を滴下した。20〜30℃で6時間撹拌した後、終夜で静置した。反応液を酢酸エチル(3.9L)と氷水(10.4L)の混合物に注加し、更に酢酸エチル(2.6L)、水(2.6L)を加えた。有機層を1mol/L塩酸(6.5L)、10%炭酸ナトリウム水溶液(6.5L)、10%食塩水(6.5L)で順次洗浄した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣(2.68kg)にメタノール(2.6L)を加えた。再び溶媒を減圧留去し、化合物9の粗生成物(2.62kg)を得た。
工程2 化合物10の合成
工程1で得た化合物9の粗生成物(2.62kg)のメタノール(6.5L)溶液に、35%塩酸(633mL、7.59mol)を20〜30℃で滴下し、4時間撹拌した。反応液をジイソプロピルエーテル(6.5L)と氷水(3.9L)の混合物に注加し、更にジイソプロピルエーテル(6.5L)、水(2.6L)を加えた。水層をジイソプロピルエーテル(3.25L)で洗浄した後、炭酸ナトリウム(1073g、10.1mol)の水(6.5L)溶液を加え、酢酸エチル(19.5Lおよび6.5L)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣にテトラヒドロフラン(2.6L)を加えた。再び溶媒を減圧留去し、化合物10の粗生成物(1.08kg)を得た。得られた化合物10の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.13 (s, 6H), 0.91 (s, 9H), 1.40-1.55 (br, 1H), 1.79 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 3.15-3.20 (d, J = 4.1Hz, 1H), 3.52-3.65 (m, 2H), 3.85 (s, 1H), 4.30-4.35 (d, J = 4.1Hz, 1H), 5.18-5.24 (br, 1H), 5.64-5.70 (d, J = 7.3Hz), 7.73 (s, 1H), 11.34 (s, 1H).
工程3 化合物11の合成
窒素雰囲気下、工程2で得た化合物10の粗生成物(17.7g)およびピリジン(10.1mL、125mmol)のテトラヒドロフラン(80mL)溶液に、0〜10℃でトリフルオロ酢酸無水物(17.8mL、125mmol)を滴下し、1時間撹拌した。反応液を氷冷下、20%炭酸ナトリウム水溶液(112mL)へ注加し、テトラヒドロフラン(24mL)および水(48mL)を加えた。氷冷下で20分間、室温で1時間撹拌した後、酢酸エチル(112mL)、n−ヘキサン(80mL)、10%食塩水(32mL)および水(176mL)を加えた。有機層を2mol/L塩酸(80mL)、0.4mol/L塩酸(80mL)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(80mL)、10%食塩水(80mL)で順次洗浄した。各水層はそれぞれ酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチル(24mL)を加え、60℃に加熱して溶解させた後、n−ヘキサン(72mL)を加えた。生じたスラリーを室温まで冷却した後、ろ過して得られた固体を酢酸エチル/n−ヘキサン(3.2mL/60.8mL)で洗浄した後、通風乾燥を1日行い、化合物11(15.8g、工程1からの通算収率79.1%)を得た。得られた化合物11の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:-0.01 (2.1H, s), 0.02 (0.9H, s), 0.08 (2.1H, s), 0.09 (s, 0.9H, s), 0.86 (6.3H, s), 0.87 (2.7H, s), 1.78 (0.9H, d, J = 0.8Hz), 1.79 (2.1H, d, J = 0.8Hz), 3.12 (0.9H, s), 3.20 (2.1H, s), 3.61-3.57 (1.0H, m), 3.72-3.67 (1.0H, m), 3.99 (0.7H, q, J = 3.3Hz), 4.02 (0.3H, m), 4.45 (0.3H, m), 4.45 (0.3H, m), 4.52 (0.7H, dd, J = 6.8, 3.3Hz), 4.77 (0.7H, dd, J = 7.6, 6.8Hz), 5.30 (0.7H, t, J = 4.7Hz), 5.38 (0.3H, t, J = 4.7Hz), 6.37 (0.3H, m), 6.39 (0.7H, d, J = 7.6Hz), 7.73 (1.0H, s), 11.44 (0.7H, brs), 11.5 (0.3H, brs).
工程4 化合物12の合成
窒素雰囲気下、化合物11(450g、935mmol)のDMSO(1.35L)溶液に、EDC(538g、2800mmol)、DMSO(675mL)、パラトルエンスルホン酸ピリジニウム(235g、935mmol)およびDMSO(225mL)を順次加え、20〜30℃で2.5時間撹拌した。続いて10〜20℃で酢酸エチル(4.5L)、水(2.25L)および酢酸エチル(2.25L)を順次加えた。有機層を水(2.25L)で2回洗浄した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣にアセトニトリル(900mL)を加えた。再び溶媒を減圧留去し、化合物12の粗生成物(540g)を得た。
工程5 化合物13の合成
まず工程5で行うアルドール反応の条件検討を行った。具体的には、用いる塩基の種類・量、試薬の種類・量、溶媒の種類・量、反応温度、反応時間について組み合わせ検討を行い、目的物、副生物の生成率、原料の残存率をHPLCにて分析した。その結果を以下の表に示す。
Figure 0006270742
上記条件9にしたがい、工程4で得られた化合物12の粗生成物(540g)のアセトニトリル(1.8L)溶液に、37%ホルマリン水溶液(900mL)、N−メチルモルホリン(900mL)を順次加え、70〜80℃で4時間撹拌した。反応液を20〜30℃へ冷却した後、酢酸エチル(2.25L)を加え、続いて10〜20℃で4mol/L塩酸(2.25L)を加えた。有機層を水(2.25L)で2回洗浄し、化合物13を含有する酢酸エチル溶液を得た。
工程6 (2R,3S,4R,5R)−3−(tert−ブチルジメチルシキルオキシ)−2−ヒドロキシメチル−5−(5−メチル−2,4−ジオキソ−3,4−ジヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセタミド)テトラヒドロフラン−2−カルボン酸カリウム(化合物14)の合成
工程5で得られた化合物13を含有する酢酸エチル溶液にリン酸二水素ナトリウム2水和物(292g、1870mmol)の水(1.35L)水溶液、スクアレン(898mL、1870mmol)、アセトニトリル(1.35L)を順次加えた。20〜30℃で亜塩素酸ナトリウム(423g、4670mmol)の水(2.25L)溶液を滴下し、3時間撹拌した。続いて10〜15℃で0.5mol/L水酸化ナトリウム水溶液(3.6L)、チオ硫酸ナトリウム5水和物(1160g、4670mmol)を順次加え、5〜15℃で20分間撹拌した。反応液に酢酸エチル(900mL)および水(900mL)を加え、有機層を水(900mL)で洗浄した。水層を合わせて酢酸エチル(900mL)で洗浄した後、水層に酢酸エチル(5.4L)および2mol/L塩酸水溶液(2.25L)を加えた。有機層を10%食塩水(2.25L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過、乾燥剤を酢酸エチル(1.35L)で洗浄して得られたろ液に酢酸カリウム(82.5g、841mmol)およびエタノール(338mL)を加えた。混合物を20〜30℃で1時間撹拌した。生じたスラリーをろ過して得られた固体を酢酸エチル/エタノール(3860mL/193mL)で洗浄した後、通風乾燥を1日行い、化合物14(283g、工程4からの通算収率53.8%)を得た。得られた化合物14の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(DMSO-d6)δ :-0.11 (1.8H, s), -0.09 (1.2H, s), 0.09 (1.8H, s), 0.10 (1.2H, s), 0.82 (3.6H, s), 0.83 (5.4H, s), 1.77 (1.2H, s), 1.78 (1.8H, s), 3.18 (1.2H, s), 3.33 (1.8H, s), 3.54 (1.0H, d, J = 10.8Hz), 3.68 (0.6H, d, J = 10.8Hz), 3.69 (0.4H, d, J = 10.8Hz), 4.18 (0.4H, dd, J = 8.6, 7.8Hz), 4.49 (0.4H, d, J = 8.6Hz), 4.51 (0.6H, d, J = 8.6Hz), 4.73 (0.6H, dd, J = 8.6, 7.8Hz), 6.1 (1H, br), 6.90 (0.4H, d, J = 7.8Hz), 6.92 (0.6H, d, J = 7.8Hz), 7.61 (0.6H, s), 7.65 (0.4H, s).
[実施例3]
Tアミダイトの合成
Figure 0006270742
工程1 化合物15の合成
窒素雰囲気下、化合物14(455mg、0.807mmol)のピリジン(4mL)懸濁液に、1mol/L TBAF−テトラヒドロフラン溶液(0.888mL、0.888mmol)を滴下し、60〜70℃で9時間撹拌した後、終夜室温で静置した。翌日さらに60〜70℃で9時間撹拌した後、終夜室温で静置した。EDC塩酸塩(310mg、1.62mmol)を加え、60〜70℃で9時間撹拌した後、EDC塩酸塩(310mg、1.62mmol)を追加し、終夜室温で静置した。DMTr(4,4’−ジメトキシトリチル)クロリド(547mg、1.61mmol)を加えて室温で5時間撹拌した後、さらにDMTrクロリド(547mg、1.61mmol)を加え、2時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で抽出した後、水(5mL)で3回洗浄した。それぞれの水洗浄液は酢酸エチル(5mL)で抽出した。有機層を合わせて溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製し、化合物15(334mg、収率69.1%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.70 (s, 3H), 1.97 (d, J = 5.1Hz, 1H), 3.02 (s, 3H), 3.61 (d, J = 12.3Hz, 1H), 3.79 (s, 6H), 3.95 (d, J = 12.3Hz, 1H), 4.11 (s, 1H), 4.37 (d, J = 4.9Hz, 1H), 5.41 (s, 1H), 6.85 (dd, J = 8.5, 2.5Hz, 4H), 7.23-7.36 (m, 7H), 7.45 (d, J = 7.7Hz, 2H), 7.76 (s, 1H), 8.55 (s, 1H).
工程2 化合物16(Tアミダイト)の合成
WO2011/052436A1に記載の方法に準じた方法に従って、化合物16を合成した。
化合物14から化合物15に至る経路については、以下の通り脱TFA化反応を経由しない方法でも合成できる。
Figure 0006270742
工程1 化合物30の合成
メタノール溶液(1ml)に0℃で水素化ホウ素ナトリウム(47mg、6eq.)を加えた後、化合物14(100mg)を加え、室温で3.5時間撹拌した。原料が消失しなかったので、さらに水素化ホウ素ナトリウム(32mg)を加え、室温で1時間撹拌した後、塩酸―メタノール溶液にて、pH=3に調整し、さらに1時間撹拌した。反応液はそのまま濃縮し、化合物30の粗生成物(218mg)を得た。得られた化合物30の粗生成物は精製を行わず、収率は定量的とし次工程に進めた。
工程2 化合物31の合成
前工程で得られた化合物30の粗生成物(196mg)をN,N’−ジメチルホルムアミド(1.4ml)に懸濁した後、EDC塩酸塩(76mg)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液をろ過することにより無機物をろ別した後(N,N’−ジメチルホルムアミド(1.5ml)にて洗浄)、水(3.3ml)を加えて、スラリー状の固形物を析出させた。固形物をろ取、水洗、乾燥することにより化合物31(36.5mg、化合物14からの収率=63%)を無色固体として得た。
工程3 化合物32の合成
化合物31をピリジン中、4,4’−ジメトキシトリチルクロリドで処理することにより、化合物32を得た。
工程4 化合物32から化合物15への変換
化合物32をテトラブチルアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液で処理することにより、化合物15を得た。
[実施例4]
A(Bz)アミダイトの合成
Figure 0006270742
工程1 化合物17の合成
工程1で行うトランスグリコシル化反応の条件検討を行った。具体的には、試薬量、溶媒の種類について組み合わせ検討を行い、目的物、副生物の生成率、原料の残存率をHPLCにて分析した。その結果を以下の表に示す。
Figure 0006270742
上記条件6に準じ、窒素雰囲気下、化合物14(170g、271mmol)および6−N−ベンゾイルアデニン(64.9g、271mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(1700mL)懸濁液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(466mL、1900mmol)およびTMSOTf(98mL、543mmol)を加え、70〜73℃で4時間撹拌した。反応液に氷冷下、テトラヒドロフラン(2920mL)、2mol/L塩酸(1700mL)および水(1020mL)を加えた後、有機層と水層に分配し、有機層を0.1mol/L塩酸(1700mL)および水(1700mL)で洗浄した。溶媒を減圧留去して得られた残渣にクロロホルム(340mL)を加え、20分攪拌して得られたスラリーをろ過した。ろ取した固体をクロロホルム(510mL)で洗浄した後、風乾することにより化合物17(165g、収率80.9%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:-0.06 (s, 3H), 0.13 (s, 2.1H), 0.14 (s, 0.9H), 0.89 (s, 9H), 3.22 (s, 0.9H), 3.31 (s, 2.1H), 3.82 (d, J = 12.0Hz, 1H), 3.89-3.95 (m, 1H), 4.70 (d, J = 7.3Hz, 0.3H), 4.75 (d, J = 7.3Hz, 0.7H), 5.04 (t, J = 7.5Hz, 0.3H), 5.41 (brs, 0.7H), 5.49 (t, J = 8.0Hz, 0.7H), 5.55 (brs, 0.3H), 7.02 (d, J = 8.5Hz, 0.3H), 7.04 (d, J = 8.5Hz, 0.7H), 7.56 (t, J = 7.4Hz, 2H), 7.66 (t, J = 7.4Hz, 1H), 8.04 (d, J = 7.8Hz, 2H), 8.78 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 11.31 (s, 1H), 13.34 (brs, 1H).
工程2 化合物18の合成
窒素雰囲気下、化合物17(4.75g、7.44mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、1mol/L TBAF−テトラヒドロフラン溶液(14.9mL、14.9mmol)を滴下し、60〜65℃で3.5時間撹拌した。EDC塩酸塩(1.71g、8.92mmol)を加え、60〜65℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣にアセトニトリル(50mL)を加え、再び溶媒を減圧留去することを3回繰り返し、化合物18の粗生成物(9.12g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.14 (s, 3H), 4.09 (dd, J = 13.8, 6.8Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 14.0, 3.3Hz, 1H), 4.37 (s, 1H), 4.64 (s, 1H), 5.26 (m, 1H), 5.89 (s, 1H), 6.46(brs, 1H), 7.52 (t, J = 7.5Hz, 2H), 7.60 (t, J = 7.3Hz, 1H), 8.01 (d, J = 7.7Hz, 2H), 8.56(s, 1H), 8.78 (s, 1H), 9.31 (s, 1H).
工程3 化合物19の合成
窒素雰囲気下、工程2で得た化合物18の粗生成物(9.12g)のジクロロメタン(25mL)溶液に、DABCO(2.09g、18.6mmol)およびDMTrクロリド(5.04g、14.9mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。DMTrクロリド(1.26g、3.72mmol)を追加し、さらに2時間撹拌した。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)およびジクロロメタン(50mL)を加え、有機層を水(50ml)で洗浄し、水洗浄液はジクロロメタン(50mL)で抽出した。有機層を合わせてメタノール(50mL)を加え、重量が60gになるまで溶媒を留去した後、再びメタノール(50mL)を加え、重量が67gになるまで溶媒を留去した。再びメタノール(25mL)を加え、室温で30分間撹拌して得られたスラリーをろ過した。ろ取した固体をメタノール(35mL)で洗浄した後、風乾することにより化合物19(4.31g、工程2からの通算収率81.3%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.98 (s, 3H), 3.26 (d, J = 11.0Hz, 1H), 3.42 (d, J = 11.7Hz, 1H), 3.73 (s, 6H), 4.67 (s, 1H), 4.79 (brs, 1H), 6.14 (s, 1H), 6.19 (brs, 1H), 6.88 (d, J = 8.3Hz, 4H), 7.21-7.32 (m, 7H), 7.39 (d, J = 7.8Hz, 2H), 7.57 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.67 (t, J = 7.4Hz, 1H), 8.06 (d, J = 7.4Hz, 2H), 8.53 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 11.33 (brs, 1H). 1H-NMR(CDCl3)δ:8.98(1H, s), 8.81 (1H, s), 8.39 (1H, s), 8.03 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.63 (1H, t, J=8.0 Hz), 7.55 (2H, t, J=8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.38-7.24 (7H, m), 6.86 (4H, d, J=8.0 Hz), 5.89 (1H, s), 4.51 (1H, s), 4.47 (1H, m), 3.91 (1H, d, J=12.0 Hz), 3.79 (6H, s), 3.73 (1H, d, J=12.0 Hz), 3.15 (3H, s), 2.07 (1H, br s, 4.0 Hz).LC-MS: UPLC 4min base 2.28 min M+H = 713
工程4 化合物20(Aアミダイト)の合成

窒素雰囲気下、化合物19(107g、150mmol)およびDIEA(79mL、450mmol、3.0eq.)のピリジン(428mL、4V)懸濁液に氷冷下、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミジト(53.6mL、240mmol、1.6eq.)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液に氷冷下、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(1.1L)を加え、酢酸エチル(1.1L)で抽出した。有機層を3%塩化ナトリウム水溶液(1.1L)で2回洗浄し、洗浄液はそれぞれ酢酸エチル(1.1L)で再抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製し、化合物20 (120g、ピリジン2.0wt%、酢酸エチル5.0wt%含有、収率81.5%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87 (d, J = 6.8Hz, 2H), 0.92 (d, J = 6.5Hz, 4H), 1.06 (d, J = 6.8Hz, 2H), 1.08 (d, J = 6.8Hz, 4H), 2.55 (dd, J = 11.7, 5.4Hz, 1.3H), 2.70 (m, 0.7H), 2.99 (s, 2H), 3.01 (s, 1H), 3.18 (d, J = 11.5Hz, 0.7H), 3.22 (d, J = 11.5Hz, 0.3H), 3.43-3.57 (m, 4.3H), 3.65-3.70 (m, 0.7H), 3.72 (s, 2H), 3.73 (s, 4H), 4.98 (s, 1H), 5.04 (d, J = 4.8Hz, 0.3H), 5.12 (d, J = 7.8Hz, 0.7H), 6.28 (s, 0.7H), 6.29 (s, 0.3H), 6.85-6.89 (m, 4H), 7.21-7.31 (m, 7H), 7.36-7.39 (m, 2H), 7.57 (t, J = 7.5Hz, 2H), 7.66 (t, J = 7.3Hz, 1H), 8.06 (d, J = 7.5Hz, 2H), 8.50 (s, 0.3H), 8.52 (s, 0.7H), 8.83 (s, 1H), 11.31 (brs, 1H).
31P-NMR(DMSO-d6)δ:150.13 (s, 0.3H), 150.42 (s, 0.7H).
化合物14から化合物19に至る経路については、以下の通り脱TFA化反応を経由しない方法でも合成できる。
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1 化合物33の合成
窒素雰囲気下、化合物14(5.0g、8.07mmol)およびアデニン(1.091g、8.07mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(50mL)懸濁液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(13.85mL、56.5mmol)およびTMSOTf(2.92mL、16.15mmol)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応液に氷冷下、酢酸エチル(50mL)、0.1mol/L塩酸(40mL)、テトラヒドロフラン(70mL)を加え、有機層と水層に分配した後、得られた有機層を0.1mol/L塩酸(110mL)および水(110mL)で洗浄した。溶媒を減圧留去して得られた残渣に酢酸エチル(50mL)、n-ヘキサン(50ml)を加えて、攪拌して得られたスラリーをろ過した。ろ取した固体を酢酸エチルとn-ヘキサンの混合溶媒(1:1、20ml)で洗浄した後、風乾することにより化合物33(3.58g、収率83%)を得た。
工程2 化合物34の合成
化合物33(309mg、0.578mmol)のエタノール(3ml)溶液に、0°Cで1mol/Lリチウムボロヒドリドーテトラヒドロフラン溶液(1.156ml)を加え、室温で3時間撹拌した。
反応液に4mol/L塩化水素―ジオキサン溶液(0.578ml)を加え、室温で1時間撹拌した後、EDC塩酸塩(222mg、1.156mmol.)を加え、65°Cで2時間撹拌した。放冷後、得られた固体をろ取、メタノールで洗浄した後、風乾することにより化合物34(187mg、収率77%)を得た。
LC-MS:UPLC 4min base 1.57 min, M+H = 420
工程3 化合物35の合成
窒素気流下、20mlのファルコンチューブに化合物34(149mg、0.354mmol)、メタノール(4.5mL)を加えた後、室温にてフッ化アンモニウム(52.5mg,1.417mmol)を加え、60℃で8時間加熱還流した.放冷後、メタノール(1.5ml)、テトラヒドロフラン(2ml)を加えた後、生成したスラリーをろ取することにより、化合物35(89.5mg、収率89.5%)を白色固体として得た。
工程4 化合物36の合成
500mlの1Lナスコルベンにて、化合物35(8.00g、19.9mmol)をピリジン(80ml)での共沸脱水操作を3回繰り返した後、ピリジン(80ml)に懸濁した。N,N’−ジメチルホルムアミドージメチルアセタール(8.0mL)を添加して室温で1時間撹拌した。生じた橙色溶液をそのまま濃縮し、残渣をピリジン(80ml)での1回共沸脱水操作を行った後にピリジン(80ml)に溶解した。4,4’−ジメトキシトリチルクロリド(10.1g、MR=1.5)を添加して室温で3時間撹拌した。反応液にメタノール(5.0ml)を滴加して40分間撹拌後、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過、濃縮した。再び、ピリジン(100ml)に溶解して、25%アンモニア水(30ml)を添加して室温で20時間撹拌した。反応液をそのまま濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール, 10/0→9/1)にて精製することにより、化合物36(8.83g、純度93%, 収率73%)を黄色粉末として得た。
工程5 化合物36からA(Bz)−DMTr体(化合物19)への変換
窒素気流下、100mLナスフラスコAにHOBt(1.38g,10.19mmol)、ジクロロメタン(20mL)、N−メチルモルホリン(2.17mL,19.72mmol)を加えた。その後、BzCl(1.15mL,9.86mmol)を室温にて滴下してBz−OBtを調整した。窒素気流下、100mLナスフラスコBに化合物36(2.00g,3.29mmol)、ピリジン(20mL)、N−メチルモルホリン(2.17mL, 19.72mmol)を加えた。続いて室温にて、クロロトリメチルシラン(1.68mL,13.14mmol)を滴下し、白色懸濁液を得た。フラスコBに対してフラスコAの溶液を室温で滴下し、一晩撹拌した。反応が5%程度しか進行しなかったため、同量のBzOt溶液を調製し、反応液に室温で滴下した。その後、50℃にて12時間撹拌し、室温で週末静置した。反応完結を確認後、反応溶液を酢酸エチルにあけ、有機層を分液操作により飽和重層水、飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層に硫酸ナトリウムを添加し30分撹拌後、濾過、減圧濃縮、乾燥を行い、粗精製のジベンゾイル体を得た。残渣をメタノール(20mL)に溶解し、0℃で炭酸カリウム(2.72g,19.72mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。その後、濾過、減圧濃縮、乾燥を行い、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール、10/0→9/1)にて精製し、化合物19(1.76g,75.1%)を白色泡状固体として得た。
(比較例1)従来のトランスグリコシル化反応によるA(Bz)アミダイトの合成
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1 化合物37の合成
化合物14をトリメチルシリルジアゾメタン-n-ヘキサン溶液/メタノールで処理することにより、化合物37を得た。
工程2 化合物38の合成
化合物37を実施例2の工程2と同様な条件に付すことにより、化合物38を得た。
工程3 化合物39の合成
窒素気流下、10mLナスフラスコに化合物37(78.0mg、0.10mmol)、N−ベンゾイルアデニン(47.8mg、0.20mmol)、1,2−ジクロロエタン(1mL)、BSA(0.15mL、0.60mmol)を加えた。反応溶液を60℃に加熱し40分間撹拌した後に室温へ放冷した。室温にてトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(0.020mL、0.11mmol)を加えた後に、4時間加熱還流した。原料消失後、室温へと放冷し、飽和重層水で反応を停止した。続いて反応溶液を酢酸エチルで希釈した後に、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層に硫酸ナトリウムを添加し30分撹拌後、濾過、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン:1/9→2/3)にて精製し、化合物39(86.4mg、97.0%)を白色泡状固体として得た。得られた化合物の物性データは、以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl3, 5:1 mixture of rotamers)δ:8.80(1H, s), 8.19 (1H, s), 8.02 (2H, d, J=4.0 Hz), 7.72-7.30 (14H, m), 6.83 (1H, d, J=12.0 Hz), 5.32 (1H, t, J=8.0 Hz), 4.93 (1H, d, 8.0 Hz), 4.20 (1H, d, J=12.0Hz), 4.05 (1H, d, J=12.0 Hz), 3.80 (3H, s), 3.39 (3H, s), 1.14 (9H, s), 1.00 (9H, s), 0.03 (3H, s), 0.00 (3H, s). LC-MS: UPLC 4min base 3.60 min, M+H = 892
工程4 化合物40の合成
化合物39をNaOH/メタノールで処理することにより、化合物38を得た。
工程5 化合物40から化合物35への変換
実施例4の工程3と同様な条件にて実施することにより化合物35を得た。
工程6 化合物35からA(Bz)アミダイト(化合物20)への変換
実施例4の脱TFA化反応を経由しない方法の工程5および実施例4の工程4と同条件で実施した。
[実施例5]
A(Pac)アミダイト体の合成
Figure 0006270742
工程1 化合物33の合成
実施例4の脱TFA化反応を経由しない方法の工程1と同条件で実施した。
工程2 化合物33から化合物35への変換
実施例4の工程2と同様なルートで合成した。
工程3 化合物35から化合物36への変換
実施例4の脱TFA化反応を経由しない方法の工程4と同条件で実施した。
工程4 化合物42の合成
窒素気流下、100mLのナスフラスコに化合物40(5.68g、9.33mmol)、ピリジン(57ml、10V)、N−メチルモルホリン(6.2mL,MR=6)を入れ、撹拌溶解後、氷冷バスで冷却した。クロロトリメチルシラン(4.7mL,MR=4)を5分間滴加、そのまま20分間さらに室温で1時間撹拌した。
窒素気流下、200mLのナスフラスコにHOBt(3.91g,MR=3.1)、ジクロロメタン(57mL)を入れた懸濁液にN−メチルモルホリン(6.2mL,MR=6)を添加した。室温でPacCl(3.85mL)を3分間で滴下した後、20分間撹拌し、Pac−OBtを調製した。本反応液に上述のトリメチルシリル化反応液を添加して一晩撹拌した後、反応が未完結であったので、同量のPac−Bt溶液を追加して、さらに23時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、有機層を分離した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。各水層をジクロロメタンで再抽出して、有機層を合一し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、濃縮した。残渣をトルエンで共沸操作を行ってピリジンを除いた後、乾燥し、テトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、フッ化水素・トリエチルアミン錯体(4ml)を添加して室温で40分間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で順次洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/アセトン, 100/0→80/20)にて精製することにより、化合物42 (9.91g、純度96%, 収率84%)をベージュ色粉末として得た。
工程5 化合物43(A(Pac)アミダイト)の合成
窒素雰囲気下、化合物42(5.54g、7.46mmol)のアセトニトリル(55mL)−テトラヒドロフラン(5.5ml)の混合溶液にジイソプロピルアンモニウムテトラゾリド(1.34g、MR=1.05)を添加した後、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロアミダイト(3.37g、MR=1.5)を3分間程度で滴下し、室温で7時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、濃縮した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を2回のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1回目)ヘキサン/酢酸エチル/アセトン 2/1/1、 (2回目)酢酸エチル)により精製し、化合物43(6.20g、収率71%、2種のジアステレオマー比(1H-NMRの積分値より算出)=60:40))を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ:(major diastereomer)9.54 (1H, br s), 8.82 (1H, s), 8.54 (1H, s), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.40-7.25 (9H, m), 7.09 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.08 (1H, m), 6.89-6.83 (4H, m), 5.96 (1H, s, H-1 of sugar), 4.88 (2H, s), 4.68 (1H, dd, J=8.5, 1.0 Hz), 4.64 (1H, s), 3.96 (1H, d, J = 12.8 Hz), 3.81 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.57-3.39 (4H, m), 3.47 (1H, d, J=12.8 Hz), 3.12 (3H, s, -NCH3), 2.27 (2H, t, J=6.3 Hz), 1.09 (6H, d, J=6.8 Hz), 0.90 (6H, d, J=6.8 Hz).(minor diastereomer)9.54 (1H, br s), 8.84 (1H, s), 8.54 (1H, s), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.40-7.25 (9H, m), 7.09 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.08 (1H, m), 6.89-6.83 (4H, m), 5.96 (1H, s, H-1 of sugar), 4.88 (2H, s), 4.76 (1H, s, H-2 of sugar), 4.65 (1H, dd, J=5.0, 1.2 Hz), 3.89 (1H, d, J=12.3 Hz), 3.80 (6H, s), 3.70-3.55 (2H, m), 3.52 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.49-3.38 (2H, m), 3.14 (3H, s, -NCH3), 2.44-2.39 (2H, m), 1.08 (6H, d, J = 6.8 Hz), 0.89 (6H, d, J = 6.8 Hz).
さらに、化合物40から以下の経路によってA(アミジン)アミダイト体の合成が可能となる。
Figure 0006270742
工程1 化合物44の合成
窒素気流下、100mLナスフラスコに化合物40(1.82g,2.99mmol)、ピリジン(20mL)を加えた。その後、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(1.192ml,8.97mmol)を加え室温で30分撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、10/0→9/1)にて精製し、化合物44(1.74g、87.7%)を白色泡状固体として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.99(1H, s), 8.51 (1H, s), 8.25 (1H, s), 7.47-7.21 (9H, m), 6.86 (4H, d, J=8.0 Hz), 5.84 (1H, s), 4.50 (1H, s), 4.44 (1H, s), 3.91 (1H, d, J=12.0 Hz), 3.78 (6H, s), 3.71 (1H, d, J=12.0 Hz), 3.24 (3H, s), 3.21 (3H, s), 3.12 (3H, s).LC-MS: UPLC 4min base 2.05 min, M+H = 664
工程2 化合物45の合成
窒素気流下、100mLのナスフラスコに化合物44(1.70g,2.56mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.68mL、15.37mmol)、クロロホルム(17mL)を加えた。その後、0℃にて2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミジト(1.714ml、7.68mmol)を加え、室温まで昇温し4時間撹拌した。反応溶液に飽和重層水を加えて反応を停止した。溶液を酢酸エチルにあけ、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層に硫酸ナトリウムを添加し30分撹拌後、濾過、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製することにより、化合物45(1.76g,79.5%)を白色泡状固体として得た。
1H-NMR(CDCl3, 1:1 mixture of diastereomers) δ:9.04(1H, s), 8.56 (1H, s), 8.42 (1H, s), 7.45 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.36-7.21 (9H, m), 6.84 (4H, m), 5.93 (1H, s), 4.72 (1H, s), 4.60 (1H, s), 4.14 (1H, d, J=8.0Hz), 3.80 (6H, s), 3.52-3.40 (5H, m), 3.30 (3H, s), 3.24 (3H, s), 3.12 (3H, s), 2.38 (1H, m), 1.10 (6H, t, J=8.0 Hz), 0.90 (6H, t, J=8.0 Hz). 31P-NMR(CDCl3)δ:150.8 (s), 150.0 (s). LC-MS: UPLC 4min base 2.67 min, M+H = 864
[実施例6]
G(Pac)アミダイトの合成
Figure 0006270742
工程1 化合物21の合成
窒素雰囲気下、化合物14(15.0g、26.6mmol)およびグアニン(4.02g、26.6mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(135mL)懸濁液にN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(65.1mL、266mmol)およびシクロペンチルメチルエーテル(7.5mL)を加え、60〜70℃で10分間攪拌した後、TMSOTf(11.83g、53.20mmol)およびシクロペンチルメチルエーテル(7.5mL)を加え、2時間撹拌した。反応液に20〜30℃で酢酸エチル(150mL)を加え、さらに15〜30℃で2mol/L塩酸(75mL)、テトラヒドロフラン(150mL)および水(75mL)を加え、有機層を水(150mL)で2回洗浄した。洗浄液は合わせて酢酸エチル(150mL)で抽出し、水(75mL)で洗浄した。有機層を合わせて溶媒を減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチル(37.5mL)およびn−ヘキサン(112.5mL)を加え、室温で20分間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、ろ取した固体を酢酸エチル−n−ヘキサン(1:9、75mL)で洗浄した後、風乾することにより化合物21(14.35g、収率91.8%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ :-0.09 (3H, s), 0.11 (3H, s), 0.85 (9H, s), 3.10 - 3.60 (4H, m), 3.74 (1H, dd, J = 11.8, 6.8Hz), 3.90 (1H, dd, J = 11.9, 9.4Hz), 4.65 (1H, m), 5.09 (1H, t, J = 8.2Hz), 6.50 - 6.70 (3H, m), 8.00 (1H, d, J = 9.0Hz), 10.74 (1H, s), 13.24 (1H, brs).
工程2 化合物22の合成
窒素雰囲気下、化合物21(14.0g、23.9mmol)およびN−メチルイミダゾール(7.60mL、95.4mmol)のDMA(70mL)溶液に、1mol/L TBAF−テトラヒドロフラン溶液(28.6mL、28.6mmol)およびDMA(14mL)を加え、70〜80℃で8時間撹拌した。EDC塩酸塩(13.72g、71.55mmol)およびDMA(7mL)を20〜30℃で加え、4時間撹拌した。反応液にN−メチルイミダゾール(7.60mL、95.4mmol)を加えた後、TBSクロリド(14.38g、95.40mmol)を20℃以下で加え、室温で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(280mL)および10%食塩水(140mL)を加え、有機層を水(140mL)で2回洗浄した。洗浄液はそれぞれ酢酸エチル(140mL)で抽出した。有機層を合わせて溶媒を減圧留去し、得られた残渣にアセトニトリル(56mL)、イソプロピルアルコール(28mL)および水(266mL)を室温で順次加え、0〜10℃で1時間撹拌した。得られたスラリーをろ過し、ろ取した固体をアセトニトリル−水(1:9、70mL)で洗浄した後、減圧下、60℃で乾燥し、化合物22(7.71g、収率74.1%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ :-0.09 (3H, s), 0.10 (3H, s), 0.81 (9H, s), 2.92 (3H, s), 3.89 (2H, dd, J = 33.0, 12.7Hz), 4.33 (2H, s), 5.67 (1H, s), 5.93 (1H, brs), 6.54 (2H, brs), 7.69 (1H, s), 10.72 (1H, brs).
工程3 化合物23の合成
窒素雰囲気下、化合物22(7.50g、17.2mmol)のピリジン(37.5mL、464mmol)懸濁液に、10〜20℃でトリメチルシリルクロリド(9.33g、85.9mmol)を滴下した後、室温で30分間撹拌した。次に0〜5℃でフェノキシアセチルクロリド(3.52g、20.6mmol)を滴下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(150mL)で希釈した後、0〜10℃で10%食塩水(37.5mL)および濃塩酸(30.0mL)の混合液を滴下した。有機層を1mol/L塩酸(75mL)および水(75mL)で2回洗浄し、次に酢酸エチル(37.5mL)および2mol/L塩酸メタノール溶液(38.7mL、77.4mmol)を順次加え、室温で1時間撹拌した。得られたスラリーにメタノール(15mL)を加え、室温で30分間撹拌した後,ろ過し、ろ取した固体を酢酸エチル(45mL)で洗浄した後、風乾することにより化合物23(5.51g、収率70.3%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ :2.95 (3H, s), 3.68 (1H, d, J = 13.6Hz), 3.82 (1H, d, J = 13.3Hz), 4.35 (1H, s), 4.41 (1H, s), 4.92 (2H, s), 5.80 (1H, s), 6.99 (3H, m), 7.32 (2H, m), 8.19(1H, s), 11.82(2H, br).
工程4 化合物24(Gアミダイト)の合成
窒素雰囲気下、化合物23(500mg、1.10mmol)のDMA(3.5mL)溶液に、DMTrクロリド(1.11g、3.29mmol)およびDABCO(369mg、3.21mmol)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応液に10℃以下でDABCO(369mg、3.21mmol)および2−シアノエチルジイソプロピルクロロホスホロアミジト(0.587mL、2.63mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(10mL)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(2.5mL)および10%食塩水(2.5mL)を加え、有機層を10%食塩水(5mL)で2回洗浄した。洗浄液は合わせて酢酸エチル(2.5mL)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物24(720mg、酢酸エチル9.9wt%含有、収率61.7%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6)δ: 11.87 (1.0H, br s), 11.77 (1.0H, br s), 8.07 (1.0H, s), 7.40 (1.9H, t, J = 7.4 Hz), 7.35-7.23 (9.0H, m), 7.02-6.97 (3.0H, m), 6.93-6.88 (4.0H, m), 6.08 (1.0H, s), 4.91 (2.0H, s), 4.78 (1.0H, s), 4.64 (0.7H, d, J = 8.8 Hz), 4.59 (0.3H, d, J = 6.0 Hz), 3.75 (4.2H, s), 3.74 (1.8H, s), 3.72-3.60 (0.6H, m), 3.60-3.49 (1.3H, m), 3.48-3.39 (1.4H, m), 3.21 (0.7H, dd, J = 15.4, 11.6 Hz), 2.98 (0.9H, s), 2.97 (2.1H, s), 2.70 (0.6H, dd, J = 10.1, 5.4 Hz), 2.58 (1.4H, t, J = 5.9 Hz), 1.09-1.05 (6.0H, m), 0.91-0.83 (6.0H, m).
31P-NMR (CDCl3) δ: 148.90, 149.98
化合物14から化合物21aに至る経路については、以下の通り脱TFA化反応を経由しない方法でも合成できる。
Figure 0006270742
工程1 化合物46の合成
窒素気流下、化合物14(5.56g,8.88mmol)、2−アセタミド−9H−プリン−6−イル−ジフェニルカルバマート(3.79g、9.77mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(50mL、10V)懸濁液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA、21.75mL、89mmol)を加え、60℃で20分間撹拌した後、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(3.95mL、17.76mmol)を加え、同温度で4時間加熱した.室温に冷却した後、酢酸エチル(100ml、20V)を加え、続いて市水(7.5ml、1.5V)を滴下した。不溶物をろ別した後、ろ液を10%食塩水(15ml、3V)に加え、有機層と水層に分配した。有機層を2mol/L塩酸(50ml、10V)および市水(50ml、10V)にて順次洗浄した後、濃縮することにより、化合物46(9.52g)の粗生成物を得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ:8.65(2H, d, J=8.0 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.51 (1H, t, J=4.0 Hz), 7.43 (2H, m), 6.89 (1H, d, 12.0 Hz), 5.36 (1H, t, J=8.0Hz), 4.61 (1H, d, J=8.0 Hz), 3.79 (1H, d, J=12.0 Hz), 3.70 (1H, d, J=12.0Hz), 3.26 (1H, s), 2.38 (3H, s), 0.77 (9H, s), 0.06 (3H, s), -0.19 (3H, s). LC-MS: UPLC 4min base 1.91 min, M+H = 789
工程2 化合物47の合成
粗製の化合物46(9.52g、8.88mmol相当)のメタノール(25ml)溶液に28%アンモニア水溶液(25ml)を加え、室温で4時間撹拌した。酢酸エチル(250ml)と10%食塩水(60ml)を加えた後、析出したスラリー状の固体をろ取した。得られた固体を酢酸エチル(25ml)で洗浄後、風乾することにより、化合物47(3.89g、純度=91.4wt%、化合物14からの収率70.6%)を得た。
工程3 化合物48の合成
化合物46(547mg、純度=91.4wt%、0.881mmol相当)のテトラヒドロフラン懸濁液(5ml)に1.8mol/L リチウムボロヒドリドーテトラヒドロフラン溶液(1.76ml)を滴下し、室温で15分間撹拌した。撹拌を継続しながら、メタノール(500・L)、アセトン(500・L)、2mol/L 塩酸−メタノール溶液(3.52ml)を順次加えた後、室温でEDC塩酸塩(507mg,2.64mmol、3eq.)を加え、60〜70℃で1.5時間撹拌した。EDC塩酸塩(422mg,2.20mmol、2.5eq.)、ジメチルアセタミド(1ml)を追加した後、同温度で2.5時間撹拌した。室温に冷却し、10%食塩水(10ml)を加えた後、反応液がスラリーになるまで、溶媒を留去した(残渣重量:12.95g)。一晩放置後、得られた固体をろ取し、固体を5%メタノール水溶液(5ml)で洗浄、風乾することにより、化合物48(273mg、収率70.9%)を得た。
LC-MS: UPLC 4min base 1.41 min, M+H = 437
工程4 化合物48から化合物21aへの変換
化合物48(100mg、0.229mmol)に室温にてメタノール(1.5mL)、フッ化アンモニウム(17mg,0.458mmol)を加え、70℃で4.5時間加熱還流した。室温に冷却した後、析出物をろ取し、メタノール(0.5ml)にて洗浄、風乾することにより、化合物21a(51mg、収率68.9%)を得た。
(比較例2)従来のトランスグリコシル化反応によるG(Pac)アミダイトの合成
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1
比較例1の工程1と同条件で実施した。
工程2
比較例1の工程2と同条件で実施した。
工程3
化合物38(12mg, 15umol)およびO−N,N−ジフェニルカルバモイル−N−アセチルグアニン(12mg、31umol)をナスフラスコ(10mL)中でトルエン共沸した(1mL、1回)。真空ライン下で乾燥した後に、窒素雰囲気下で1,2−ジクロロエタン(1mL)を加えた。N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA,38μL、154μmol)を加えて,60℃に加熱して10分間撹拌した。室温まで冷却した後に、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(TMSOTf、3μL、28μmol)を加えた。13分間リフラックスして再び室温に戻した。反応液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(10mL)と酢酸エチル(10mL,2回)で抽出し,有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過を行い、濃縮乾固したサンプルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:1から1:1)にて精製して無色アモルファス状の化合物49(10mg、9.6μmol,収率62%)を得た。
工程4
化合物49(5mg,4.8μmol)を尖端バイアル中で酢酸エチル(0.2mL)に溶解し、ヨウ化リチウム(1.2mg,9.6umol)を加えた。13.5時間リフラックスした後に反応液を10%硫酸ナトリウム水溶液(5mL)とクロロホルム(5mL、2回)で抽出した。有機層を合わせて0.1mol/L 塩酸、水、飽和食塩水で順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、濃縮乾固することにより、化合物50を無色アモルファス状サンプル(4mg)として得た。
工程5
実施例6の脱TFA化反応を経由しないルートの工程3と同様なルートで合成した。
工程6
実施例6の工程3と同様なルートで合成した。
工程7
実施例6の工程4と同条件で実施した。
[実施例7]
G(Pac)アミダイト 体の合成(その2)
Figure 0006270742
工程1 化合物21の合成
実施例6の工程1と同条件で実施した。
工程2 化合物21aの合成
実施例6の工程2と同様な条件で実施した。
工程3 化合物23の合成
窒素気流下、化合物21a(19.5g、60.5mmol)をピリジン(200ml)、ジクロロメタン(20ml)でスラリー液とし、氷冷でクロロトリメチルシラン(65.7g、605mmol)の滴下を行った。滴下後、室温まで内温を上げ、1.5時間撹拌し、再び氷冷下まで反応液を冷却し、PacCl(11.5g、67.4mmol)の滴下を行った。滴下後、室温まで内温を上げ、1.5時間撹拌し、再び氷冷下まで反応液を冷却し、メタノール(60ml)の滴下を行った。その後、室温で2日間撹拌を行い、反応液を濃縮することにより、化合物23の粗生成物を得た。
工程4 化合物23aの合成
化合物23の粗生成物をピリジン共沸(60mlx3回)して得られた残渣にピリジン(200g)、4,4’−ジメトキシトリチルクロリド(21.5g、63.5mmol)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(400ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500ml)に添加した後、分液を行い、水層を酢酸エチル(100ml)で再抽出、得られた有機層を合一し、飽和食塩水(100ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/アセトニトリル)で精製した後、アセトニトリル(100g)、酢酸エチル(145g)でスラリー洗浄を行い、次いでろ過、乾燥することにより、化合物23a(28.3g、収率62%)を得た。
工程5 化合物24の合成
化合物23a(28.3g,3 73mmol)に窒素気流下でアセトニトリル(220ml)、テトラヒドロフラン(30ml)を添加し、ジイソプロピルアンモニウムテトラゾリド(7.34g,42.9mmol)、次いで、2−シアノエチル N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロアミダイト(16.9g,55.9mmol)を添加した。30℃で4時間撹拌した後、酢酸エチル(200ml)、飽和重曹水(20ml)に反応液を添加し、分液を行った。得られた水層を酢酸エチル(100ml)で再抽出し、有機層を合わせて、飽和食塩水(80ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(イソプロピルエーテル/酢酸エチル/アセトニトリル)により精製し、化合物24(17.0g、収率49%)を得た。
[実施例8]
G(Ac)アミダイト体の合成
Figure 0006270742
工程1〜工程5 実施例6と同様な条件で実施できる。
[実施例9]
5’−O−Lev−G(Pac)アミダイト体の合成
Figure 0006270742
工程1 化合物58の合成
化合物23(実施例6に記載の方法にて合成)のジクロロメタン溶液にレブリン酸、EDC塩酸塩、4−ジメチルアミノピリジンを加え、室温で1晩撹拌することにより、化合物58を得ることが出来る。
工程2 化合物59の合成
実施例6の工程4と同様な方法にて化合物59を合成できる。
[実施例10]
5’−O−TBDPS−G(Pac)アミダイト体の合成
Figure 0006270742
工程1 化合物60の合成
化合物21a(実施例6に記載の方法にて合成)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液にtert-ブチル-ジフェニルシリルクロリドとイミダゾールを加え、室温で反応し、5’位水酸基がTBDPS化された生成物を得た後、ピリジン溶液にトリメチルシリルクロリド、フェノキシアセチルクロリドを加え、室温で反応させることにより、化合物60を得ることが出来る。
工程2 化合物61の合成
実施例6の工程4と同様な方法にて化合物61を合成できる。
[実施例11]
MeC(Bz)アミダイトの合成
Figure 0006270742
工程1 化合物25の合成
化合物15 108.1g(純度:92.53%、含量:100g、0.167mol)、DMF 300ml、イミダゾール47.8g(4.2eq.)、TBSCl 51.6g(2.05eq.)を仕込み25℃付近で23時間撹拌を行った。AcOEt 600ml、水 600mlを加えて分液を行い、水層をAcOEt 300mlで再抽出を行った。有機層を混合し、5%NaHCO 600ml、5%NaCl 600mlで洗浄を行い、溶媒を回収した。TBSOHの除去を目的にトルエン 500ml×3回溶媒置換を行った後、アモルファスを固化させたものをほぐして目的の化合物25(132.6g、粗収率 111.2%)を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ: 8.33 (1H, s), 7.89 (1H, s), 7.41 (2H, d, J = 7.0 Hz), 7.33-7.21 (7H, m), 6.82 (4H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 5.43 (1H, s), 4.50 (1H, s), 4.04 (1H, s), 3.87 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.789 (3H, s), 3.787 (3H, s), 3.41 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.00 (3H, s), 1.56 (3H, s), 0.75 (9H, s), 0.04 (2H, s), -0.04 (2H, s).
工程2 化合物26の合成
化合物25 132.6g(0.167mol相当)、MeCN 800ml、TEA 50.7g(3eq.)、DMAP 2.0g(0.1eq.)、TPBSO2Cl 65.8g(1.3eq.)を加え、25℃付近で22時間撹拌した。25%NHaq. 800mlを加え25℃付近で2時間撹拌した。MeCNを粗く回収し、AcOEt 400ml、水 400mlを加えて分液を行い、水層をAcOEt 300mlで再抽出した。有機層を混合し、5%NaCl 400ml×2回洗浄を行い、溶媒を回収した。アモルファスを固化させたものをほぐして目的の化合物26(192.8g、粗収率 161.9 % from 化合物15)を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ: 7.97 (1H, s), 7.53 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.35-7.25 (7H, m), 6.83 (4H, dd, J = 8.8, 6.8 Hz), 5.51 (1H, s), 4.46 (1H, s), 4.19 (1H, s), 3.88 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.79 (6H, s), 3.39 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.02 (3H, s), 1.85 (3H, s), 1.66 (3H, s), 0.74 (9H, s), 0.04 (2H, s), -0.04 (2H, s).
工程3 化合物27の合成
化合物26 192.8g(0.167mol相当)、DMF 500ml、BzO 75.6g(2eq.)を加え、25℃付近で22h撹拌した。AcOEt 1000ml、5%NaHCO 1000mlを加えて分液を行い、水層をAcOEt 500mlで再抽出した。有機層を混合し、5%NaHCO 500ml、5%NaCl 500mlで洗浄を行い、溶媒を回収して粗製の化合物5を得た。シリカゲル1.3kg、展開溶媒Hex/AcOEt=8/2→6/4で精製を行い、アモルファスを固化させたものをほぐして目的の化合物27(124.1g、 収率 91 % from 化合物15)を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ: 8.33 (2H, d, J = 7.2 Hz), 8.05 (1H, s), 7.53 (1H, dd, J = 7.4, 7.4 Hz), 7.49-7.41 (5H, m), 7.35-7.28 (7H, m), 7.25 (1H, m), 6.84 (4H, dd, J = 8.8, 6.4 Hz), 5.49(1H, s), 4.51 (1H, s), 4.10 (1H, s), 3.90 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.803 (3H, s), 3.800 (3H, s), 3.42 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.11 (3H, s), 1.85 (3H, s), 0.74 (9H, s), 0.04 (2H, s), -0.04 (2H, s).
工程4 化合物28の合成
化合物27 124.1g(0.152mol)、THF 869ml、1M−TBAF/THF 182ml(1.2eq.)を加え2時間撹拌を行った。溶媒を回収し、AcOEt 620ml、5%NaHCO 620mlを加えて分液を行った。5%NaCl 620mlで洗浄し溶媒を回収した。TBSOHの除去を目的にトルエン 620ml×3回溶媒置換を行った後、アモルファスを固化させたものをほぐして目的の化合物28(119.2g、 収率 119 % from 化合物27)を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ: 13.44 (1H, br s), 8.32 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.92 (1H, s), 7.55 (1H, dd, J = 7.3, 7.3 Hz), 7.50-7.43 (4H, m), 7.40-7.30 (7H, m), 7.26 (1H, m), 6.86 (4H, dd, J = 8.8, 3.6 Hz), 5.46 (1H, s), 4.37 (1H, br.s), 4.16 (1H, s), 3.92 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.803 (3H, s), 3.800 (3H, s), 3.57-3.42 (4H, m), 3.63 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.03 (3H, s), 1.90 (3H, s).
工程5 化合物29(MeC(Bz)アミダイト)の合成
化合物28 108.2g(0.138mol相当)、ジクロロメタン 564ml、DIPEA 35.7g(2eq.)を仕込み5℃以下で2−シアノエチルジイソプロピルクロロホスフォロアミダイト 49.0g(1.5eq.)を滴下した。その後、25℃付近で2時間撹拌した。5%NaHCO 564mlを加え分液し、溶媒を回収して粗製のMeC(Bz)を得た。シリカゲル2.3kg、展開溶媒Hex/AcOEt=7/3→5/5で精製を行い、アモルファスを固化させたものをほぐして目的の化合物29(MeC(Bz)アミダイト、105.2g、 収率 84% from 化合物27、2種のジアステレオマー比(HPLCの積分値より算出)=54:46)を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ:(major diastereomer)13.47 (1H, br s), 8.33 (2H, d, J = 7.4 Hz), 7.98 (1H, s), 7.52 (1H, dd, J = 7.4, 7.4 Hz),7.50-7.42 (4H, m), 7.37-7.24 (8H, m), 6.86 (4H, dd, J = 8.8, 6.6 Hz), 5.52 (1H, s), 4.64 (1H, d, J = 6.9 Hz), 4.37 (1H, s), 3.92 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.812 (3H, s), 3.807 (3H, s), 3.57-3.42 (4H, m), 3.51 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.02 (3H, s), 2.36 (2H, t, J = 5.9 Hz), 1.77 (3H, s), 1.14 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.05 (6H, d, J = 6.8 Hz).(minor diastereomer)13.47 (1H, br s), 8.33 (2H, d, J = 7.3 Hz), 7.98 (1H, s), 7.56 (1H, dd, J = 7.3, 7.3 Hz), 7.47-7.43 (4H, m), 7.35-7.28 (7H, m), 7.22 (1H, m), 6.86 (4H, dd, J = 8.8, 5.5 Hz), 5.51 (1H, s), 4.60 (1H, d, J = 4.3 Hz), 4.43 (1H, s), 3.88 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.802 (3H, s), 3.798 (3H, s), 3.64 (1H, m), 3.52 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.52-3.44 (3H, m), 3.04 (3H, s), 2.60-2.52 (2H, m), 1.79 (3H, s), 1.11 (6H, d, J = 6.8 Hz), 0.99 (6H, d, J = 6.8 Hz).
31P-NMR (CDCl3) δ: 151.24, 151.05.
[実施例12]
MeC(Bz)体の合成
Figure 0006270742
工程1
窒素雰囲気下、化合物14(100mg、0.177mmol)および6−N−ベンゾイルメチルシトシン(49mg、0.213mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(2mL)懸濁液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(0.304mL、1.24mmol)およびTMSOTf(0.0641mL、0.355mmol)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応液に氷冷下、テトラヒドロフラン(20mL)、1mol/L塩酸(20mL)を加えて分配した後、有機層を0.1mol/L塩酸(110mL)および水(110mL)で洗浄、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)にて精製することにより,化合物62(84mg、収率75%)を得た。1H-NMRでは71:29のロータマー混合物として観測された。
1H-NMR(CD3OD)δ:(Major) 8.30-8.17 (2H, m), 7.96 (1H, br.s), 7.56 (1H, dd, J=7.3
7.3 Hz), 7.48 (2H, d, J=7.5, 7.3 Hz), 6.95 (1H, J=8.6 Hz, H-1 of sugar), 4.99 (1H, dd,
J=8.6, 8.0 Hz), 4.79 (1H, d, J=8.0 Hz), 4.10 (1H, d, J=11.9 Hz), 3.90 (1H, d, J=11.9 Hz), 2.11 (3H, s), 0.93 (9H, s), 0.21 (3H, s), -0.01 (3H, s). (Minor) 8.30-8.17 (2H, m), 7.98 (1H, br.s), 7.56 (1H, dd, J=7.3, 7.3 Hz), 7.48 (2H, d, J=7.5, 7.3 Hz), 6.90 (1H, J=7.8 Hz, H-1 of sugar), 4.73 (1H, d, J=6.8 Hz), 4.51 (1H, dd, J=7.8, 6.8 Hz), 4.12 (1H, d, J=11.9 Hz), 3.86 (1H, d, J=11.9 Hz), 2.11 (3H, s), 0.93 (9H, s), 0.21 (3H, s), -0.01 (3H, s).
工程2
実施例2の工程2と同様な条件で合成した。
工程3
実施例2の工程3と同様な条件で合成した。
工程4
実施例11の工程5と同条件で合成した。
[実施例13]
MeC(Ac)体の合成
Figure 0006270742
工程1 化合物25の合成
実施例11の工程1と同条件で合成した。
工程2 化合物26の合成
実施例11の工程2と同条件で合成した。
工程3 化合物64の合成
窒素気流下、2Lの4口フラスコに化合物26(粗製、101.7g)、ピリジン(300ml)を加え、撹拌溶解した。無水酢酸(50mL)を添加して室温で1時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2回)、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過、濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=2/1→1/1→ 2/3→ 0/1)で精製することにより、化合物64(49.1g、化合物25からの収率77%)をベージュ粉末として得た。
工程4 化合物65の合成
窒素気流下、1Lの4口フラスコに化合物64(61.7g)、テトラヒドロフラン(305ml)を加え、撹拌溶解した。1mol/l テトラブチルアンモニウムフロリド/テトラヒドロフラン溶液(98ml、1.2eq.)を加え、室温で1時間撹拌した後、そのまま濃縮した。残渣を酢酸エチルと水で分配して得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=1/0→1/1)で精製して、化合物65(17.1g)を得た。
工程5 化合物66の合成
窒素雰囲気下、500mLの4口フラスコに化合物65(17.0g、26.5mmol)、ジイソプロピルアンモニウムテトラゾリド(3.41g、MR=0.75)を入れ、アセトニトリル(170mL)、テトラヒドロフラン(57ml)を加えて、15分間撹拌した後、2−シアノエチルーN,N、N’、N’−テトライソプロピルホスホロアミダイト(9.60g、MR=1.2)を添加して30℃で3時間撹拌した。室温にて酢酸エチルー5%炭酸水素ナトリウム水溶液にて分配後、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/アセトン 10/1)にて精製した後、ジクロロメタンとヘキサンの混合溶媒にて洗浄することにより、化合物66(15.4g、2種のジアステレオマー比(1H-NMRの積分値より算出)=72:28))を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ:(major diastereomer)8.06 (1H, br s), 7.44 (2H, d, J=7.3 Hz), 7.37-7.24 (8H, m), 6.88-6.80 (4H, m), 5.56 (1H, br.s, H-1 of sugar), 4.59 (1H, d, J=7.5 Hz), 4.47 (1H, br.s), 3.90 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.802 (3H, s), 3.798 (3H, s), 3.58-3.40 (5H, m), 3.03 (3H, s, -NCH3), 2.69 (2H, br.s), 1.58 (3H, s), 1.14 (6H, d, J=6.8 Hz), 1.03 (6H, d, J=6.8 Hz).(minor diastereomer)8.06 (1H, br s), 7.43 (2H, d, J=7.3 Hz), 7.37-7.24 (8H, m), 6.88-6.80 (4H, m), 5.54 (1H, br.s, H-1 of sugar), 4.57 (1H, dd, J=5.8, 1.5 Hz), 4.47 (1H, br.s), 3.87 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.792 (3H, s), 3.789 (3H, s), 3.78 (1H, m), 3.61 (1H, m), 3.54 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.52-3.41 (2H, m), 3.05 (3H, s, -NCH3), 2.69 (2H, br.s), 1.58 (3H, s), 1.10 (6H, d, J=6.8 Hz), 0.98 (6H, d, J=6.8 Hz).
[実施例14]
C(Bz)アミダイト体の合成
Figure 0006270742
工程1
窒素雰囲気下、化合物14(100mg、0.177mmol)および6−N−ベンゾイルウリジン(49mg、0.213mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(2mL)懸濁液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(0.304mL、1.24mmol)およびTMSOTf(0.0641mL、0.355mmol)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応液に氷冷下、テトラヒドロフラン(20mL)、1mol/L塩酸(20mL)を加えて分配した後、有機層を0.1mol/L塩酸(110mL)および水(110mL)で洗浄、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、化合物67(80mg、収率75%)を得た。
工程2
実施例2の工程2と同様な条件で合成した。
工程3
実施例2の工程3と同様な条件で合成した。
工程4
実施例11の工程5と同様な条件で合成した。

以下に、アミド架橋型核酸誘導体のその他の架橋型核酸誘導体の合成ルートを示す。
参考例1
グルコース法
2'-(R)-(トリフルオロアセチル)-N-メチルアミノ-3',5'-ジ-O-ベンジル-4'-tert-ブチルジフェニルシリルオキシメチルチミジン(2'-(R)-(trifluoroacetyl)-N-methylamino-3',5'-di-O-benzyl-4'-tert-butyldiphenylsilyloxymethylthymidine)の合成法(その1)
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1 化合物102の合成
国際公開第2011/052436号に記載の方法にてD−グルコースより誘導した化合物101(3.5kg、4.782mo1)のN,N’−ジメチルホルムアミド溶液(10.5L、3V)に、炭酸カリウム(1652g、11.95mol、2.5eq)、パラメトキシベンジルクロリド(823.8g、5.260mol, 1.1eq)を加え、室温にて19時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル 35.00L(10v/w)、市水 35.00L(10v/w)を加えて抽出、分液を行い、有機層Iと水層Iを得た。そして、水層Iを酢酸エチル 10.50L(3v/w)で抽出を行い、有機層IIを得た。得られた有機層IとIIを合わせ、水 24.50L(7v/w)、10%食塩水24.50L(7v/w)でそれぞれ洗浄し、濃縮、減圧乾燥を行い、化合物102(4470g)の粗生成物を褐色油状物として得た。得られた化合物102は精製を行わず、収率は定量的とし次工程に進めた。
工程2 化合物103の合成
化合物102(粗製、4470g)をテトラヒドロフラン(16.30L、4v/w)に溶解させ、市水(407.5g、0.1w/w)を加えた。次いで、液温30℃以下でn−トリブチルホスフィン(1258g、6.218mol、1.3eq)を滴下し、同温にて5時間撹拌した。この反応液にジクロロメタン(24.50L、6v/w)、市水(4.100L、1v/w)を加えて抽出、分液を行い、得られた有機層を留出がほぼなくなるまで濃縮を行った。ジクロロメタン(5.000L、1.2v/w)×2回で共沸させた後、減圧乾燥を行い、化合物103(5557g)の粗生成物を褐色油状物として得た。前工程同様、得られた化合物103は精製を行わず、収率は定量的とし次工程に進めた。
工程3 化合物104の合成
化合物103(粗製、5557g)をジクロロメタン(7.900L(2v/w))に溶解させ、ピリジン(945.6g、11.95mol、2.5eq)を加えた。次いで、液温35℃以下でTFAA(1507g、7.175mol、1.5eq)を滴下し、同温にて2時間撹拌した。この反応液をCHCl(19.75L、5v/w)、冷10% NaCO aq.(11.85L、3v/w)に滴下し、抽出、分液を行い、得られた有機層を5%NaHCO aq.(24.50L、7v/w)で洗浄し、濃縮、減圧乾燥を行い、化合物104(6550g)を赤褐色固体として得た。これにジクロロメタン(2.000L、0.5v/w)を加え、液温40℃にて加熱溶解させ、イソプロピルエーテル(39.50L、10v/w)を徐々に加えて、室温まで自然放冷した後、18時間撹拌した。そして、液温5℃以下にて1時間撹拌し、析出した結晶をろ過した。得られた結晶をイソプロピルエーテル(10.00L、2.5v/w)で洗浄後、減圧乾燥を行い、化合物104+n−BuPO(4392g)を淡桃色結晶化合物として得た。この結晶のH−NMRを測定し、化合物104は3544g(3.844mol)含有していると換算した。化合物101からの収率=80.4%。
工程4 化合物105の合成
化合物104+n−BuPO(4392g)を液温50℃でDMF 10.60L(3v/w)に溶解させ、炭酸カリウム(1062g、7.684mol、2eq)を加えた。次いで、液温55℃以下でヨードメタン(818.3g、5.765mol, 1.5eq)を滴下し、同温にて7時間、室温にて15時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(35.50L、10v/w)、5%食塩水(24.80L、7v/w)を加えて抽出、分液を行い、有機層Iと水層Iを得た。そして、水層Iを酢酸エチル(10.00L、2.8v/w)で抽出を行い、有機層IIを得た。得られた有機層IとIIを合わせ、Na・5HO 1908g(7.688mol、2eq)+市水 24.80L(7v/w)、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(24.80L、7v/w)、10%食塩水(24.80L、7v/w)でそれぞれ洗浄し、濃縮、減圧乾燥を行い、化合物105の粗生成物(4386g)を黄褐色油状物として得た。得られた化合物105の粗生成物は精製を行わず、収率は定量的とし次工程に進めた。
工程5 化合物106の合成
化合物105の粗生成物(4386g)をアセトニトリル(25.20L、7v/w)に溶解させ、液温30℃以下で、CAN 7586g(13.84mol,3.6eq)+市水(9.000L、2.5v/w)溶液を30分間で滴下し、同温にて2時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(36.00L、10v/w)、市水(25.20L、7v/w)を加えて抽出、分液を行い、得られた有機層を市水(25.20L、7v/w)で洗浄した。ここに5%酸水素ナトリウム水溶液(25.20L、7v/w)を加え、生成した不溶物をろ過後(洗浄でAcOEt 8.000L(2.2v/w)使用)、分液を行い、得られた有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液(25.20L、7v/w)、10%食塩水(25.20L、7v/w)でそれぞれ洗浄し、濃縮、減圧乾燥を行った。
得られた残渣を10% 酢酸エチル−n−ヘキサン溶液(5.000L)溶解させたものを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:43.00kg、酢酸エチル/ n−ヘキサン=0/1〜1/4(v/v))により精製した後、トルエン(4000g)にて再結晶することにより、化合物106(2398g、化合物104からの収率=76.5%)を微黄色結晶として得た。1H-NMRでは8:2のロータマー混合物として観測された。
1H-NMR(CDCl3)・:(Major) 8.17 (1H, br.s), 7.66-7.05 (21H, m), 6.58 (1H, d, J=9.7 Hz), 5.17 (1H, dd, J = 9.7, 5.7Hz), 4.69-4.48 (4H, m), 4.44 (1H, d, J = 11.3 Hz), 3.97 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.75 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.65 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.60 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.20 (3H, s), 2.36 (3H, s), 1.03 (9H, s).(Minor)8.10 (1H, br.s), 7.66-7.05 (21H, m), 6.53 (1H, d, J=9.0 Hz), 3.69 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.55 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.15 (3H, s), 2.36 (3H, s), 1.03 (9H, s).
2'-(R)-(トリフルオロアセチル)-N-メチルアミノ-3',5'-ジ-O-ベンジル-4'-tert-ブチルジフェニルシリルオキシメチルチミジン(2'-(R)-(trifluoroacetyl)-N-methylamino-3',5'-di-O-benzyl-4'-tert-butyldiphenylsilyloxymethylthymidine)の合成法(その2)
Figure 0006270742
工程1 化合物107の合成
国際公開第2011/052436号に記載の方法にてD−グルコースより誘導した化合物100(2.38mmol)をメチルアミン(20mL、2.0mol/L THF溶液,40mmol)に溶解させ,マイクロウェーブを用いて60℃まで加熱し8時間攪拌した。反応液を濃縮乾固し、化合物107を得た。得られた化合物は精製せずそのまま次の反応に進めた。
工程2 化合物107から化合物106への変換
前工程で得られた化合物107をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、ピリジン(481μl、5.96mmol)加え、TFAA(504μL、3.58mmol)を滴下し室温で2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、化合物106(1g、収率51%)を得た。
LC-MS: UPLC 4min acid 3.29 min, M+H = 816
A(Bz)アミダイトの合成例
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1 化合物107の合成
窒素気流下、20Lフラスコに化合物106(599.60g,734.85mmol)、Bz−アデニン(351.82g,2eq.)、1,2−DCE(3000ml,5v/w)を加えてこれを撹拌溶解した。この溶液にBSA(899.50g、6eq.)を加え昇温し、49℃に保ちながら1時間撹拌した。24℃まで冷却後、TMSOTf(49.55g,0.3eq.)を加え再度昇温し、60℃に保ちながら5.5時間撹拌した。反応溶液を5℃まで冷却した後、8%炭酸水素ナトリウム水溶液(900g)を滴加した。滴加終了後、室温でこれを15時間撹拌した(ベージュ色スラリー状)。これにDCM(7800g)を加え、1時間室温で撹拌し、セライト濾過により固体を濾別した。濾別した残渣をDCM(4800g)により再度スラリー洗浄し、セライト濾過により固体を濾別した。さらにその残渣をDCM(3000g)によりスラリー洗浄し、吸引濾過により固体を濾別した(この操作を2回繰り返した)。得られた母液全てを20L水洗釜に移し、8%炭酸水素ナトリウム水溶液(900g)を加えて有機層を洗浄し、水層をDCM(900g)で再抽出した。得られた有機層に硫酸ナトリウム(600g)を添加し30分撹拌後、濾過、減圧濃縮、乾燥を行い、化合物107(645g,収率94.4%)を黄褐色アモルファス固体として得た。
工程2 化合物108の合成
窒素気流下、化合物107(645g,694.24mmol)のTHF(1290ml,2v/w)溶液に1.0mol/L−TBAF/THF溶液(766.44g、1.2eq.)を室温で加えた後、24℃で21時間保温撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、これを酢酸エチル(1743g)に溶解して10L水洗釜に移し、市水(2142g)で洗浄した。有機層を5%食塩水(1290g)で再度洗浄し、この食塩水を酢酸エチル(322g)で再度抽出した。得られた有機層を減圧濃縮した後、トルエン(1000g)共沸を行った。これを乾燥して得られた粗体(405g)にジクロロメタン(712g)を加えて、40℃に加温溶解した。これをシリカゲル(シリカゲルの担体量:3870g、酢酸エチル/トルエン=1/2→1/1→ 2/1→1/0)により精製し、化合物108(405g、収率84.5%)を白色固体として得た。
工程3 化合物109の合成
窒素気流下、10Lの四つ口フラスコに化合物108(402g、582.04mmol)、アセトニトリル(3216ml、8v/w)、1mol/l酢酸水溶液(543ml、1.35v/w)、1mol/l酢酸ナトリウム水溶液(1085ml,2.7v/w)、TEMPO(9.09g,0.1eq.)、80%亜塩素酸ナトリウム(138.13g,2.1eq.)、9%次亜塩素酸ナトリウム(6.0ml,0.015v/w)を順次加え、内温を36℃まで昇温し、保温撹拌した。4.5時間撹拌後、9%次亜塩素酸ナトリウム(2ml、0.005v/w)を追加し、さらに16時間保温撹拌した。反応溶液を6℃まで冷却した後、20%亜硫酸ナトリウム水溶液(804g)を滴加し、続けて酢酸(177g)を添加した。この混合溶液を分液し、水層を酢酸エチル(1123g)で再抽出し、得られた有機層を15%食塩水(1373g)で洗浄した。この有機層を減圧濃縮し、トルエン(1200ml×2)共沸、乾燥を行い、化合物109(468g)を白色固体として得た。
工程4 化合物110の合成
窒素気流下、化合物109(468g、中身量410g,582.04mmol)のメタノール(2800ml、6v/w)溶液に25%アンモニア水(468ml,1v/w)を室温下で加えた後、39℃まで昇温し、保温撹拌した。6時間撹拌後、25%アンモニア水(140ml、0.3v/w)を追加し、さらに16時間撹拌後、25%アンモニア水(94ml、0.2v/w)を追加した。8時間保温撹拌後、反応溶液を放冷し、さらに16時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、トルエン(2500ml×2)共沸、乾燥を行い、化合物110(470g、HPLCから算出した純度:80.8%)を橙色固体として得た。
工程5 化合物111の合成
窒素気流下、10Lの四つ口フラスコに化合物110(470g、中身量294g、582.04mmol)、DMF(1800ml、6.1v/w)を加え、24℃で保温撹拌した。溶解確認後、EDC塩酸塩(169g、1.5eq.)を加え、保温撹拌した。5時間撹拌後、EDC塩酸塩(23g、0.2eq.)を追加しさらに17.5時間保温撹拌した後、市水(5124g)を15分かけて滴加した。このスラリー溶液を1時間撹拌した後、吸引濾過により結晶を濾過、市水でかけ洗い、結晶を乾燥し、化合物111(226g,化合物108から3工程での収率79.9%)をクリーム色結晶として得た。
工程6 化合物112の合成
窒素気流下、3Lフラスコに化合物111(225g、462.47mmol)と酢酸(1125ml、5v/w)を加え、50℃まで昇温し撹拌溶解した。これに20%Pd(OH)−C(44.98g、0.2w/w)を添加し系内を水素置換した後、続けて水素を反応溶液に吹き込みながら保温撹拌した。6時間撹拌後、20%Pd(OH)−C(22.49g、0.1w/w)を追加した。2.5時間撹拌後、20%Pd(OH)−C(11.25g、0.05w/w)をさらに追加し、さらに3時間撹拌した。その後反応溶液を吸引濾過し、メタノール(2030g)でかけ洗い、母液を約1Lまで減圧濃縮した。トルエン(1300ml×2)共沸を行った後(約1Lまで減圧濃縮)、トルエン(1000ml)を加え室温で撹拌し、吸引濾過により固体をろ取、乾燥し、化合物112(139.7g、98.7%)を淡い灰色固体として得た。
化合物106から化合物110に至る経路については、以下の方法でも合成できる。
Figure 0006270742
工程1 化合物113の合成
前出の参考例1のA(Bz)アミダイトの合成の工程2と同様な条件で合成できる。
工程2 化合物114の合成
前出の参考例1のA(Bz)アミダイトの合成の工程3と同様な条件で合成できる。
工程3 化合物114から化合物110への誘導
化合物114(14mg、0.023mmol)をジクロロエタン1mLに溶解させ、N−ベンゾイルグアニン16mg(0.069mmol)と(E)−トリメチルシリル N−トリメチルシリルアセトアミド 42mg(0.21mmol)を加え60℃まで加熱し20分攪拌した。反応液を室温まで低下させた後にTMSOTf(4μl、0.023mmol)を加え再び60℃まで加熱し6時間攪拌した。反応液をそのまま、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10/1)にて精製することにより、化合物110(5mg、収率30%)を得た。LC-MS: UPLC 4min acid 2.50, 2.59(回転異性体) min, M+H = 719
Gアミダイトの合成例
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1 化合物115の合成
窒素気流下、O−N,N−ジフェニルカルバモイル−N−イソブチルグアニン(93.0g,223mmol),1、2―ジクロロエタン(760ml)を仕込み、氷冷下でBSA(136.2g,670mmol)の滴下を行った。内温を60℃まで加熱し、30分間撹枠した。その後氷冷下まで内温を下げ、化合物106(152g,186mmol)を添加、1,2―ジクロロエタン(l50ml)で洗い込みを行った後、TMSOTf(l2.4g、55.8mmol)の滴下を行った。再び60℃まで加温し、2時間撹拌を行った。反応液を氷冷下にて飽和重曹水(675ml)を滴下し、次いでろ過助剤としてKCフロック(45g)を添加した。反応液をろ過した後、酢酸エチルでヌッチェ洗浄を行い、有機溶媒を濃縮した。濃縮液を酢酸エチルで3回抽出した後、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、濃縮することにより、化合物115(l92.9g,174mmol、収率94%)を得た。
工程2 化合物116の合成
化合物115(192.5g,1.74mmol)のメタノール(500g)溶液に室温でフッ化アンモニウム(77.3g,2.09mol)を加えた後、バス温を68℃まで上げ、3.5時間撹枠を行った。室温まで冷却し、水(1L)と酢酸エチル(1.5L)に反応液を添加した。分液を行い、さらに水層を酢酸エチル(500mlx2)で抽出した後、有機層を合わせて飽和食塩水(500ml)で洗浄、濃縮した。得られた粗体を
シリカゲルカラムクロマトクロマトグラフィー(シリカゲルの担体量:1.1kg、ヘキサン・酢酸エチル・メタノール)で精製することにより、化合物116(87.0g、収率68.5%)を得た。
工程3 化合物117の合成
室温下、化合物116(87g)をアセトニトリル(440g)に溶解させ、1mol/L 酢酸(87ml)、1mol/L 酢酸ナトリウム(174ml)を添加した。さらにTEMPO(1.8g,11.6mmol)を加え、80%亜塩素酸ソーダ(NaClO2、27.5g,243mmol)及び12%次亜塩素酸ソーダ(NaClO、1.5ml)を加えた。28℃付近で2.5時間撹拌し、12%次亜塩素酸ソーダ(NaClO、1.5ml)を追加した(反応液が燈色から茶褐色へと変化した)。そのまま1夜撹拌した後、2―メチルー2―ブテン(80ml)を添加し、40分間撹拌した(反応液が茶褐色から燈色に変化)。この溶液に酢酸(35ml)を添加し、酢酸エチル(200ml)で抽出した後、飽和食塩水(50ml)で洗浄、濃縮し、トルエン(100mlx3回)で共沸を行うことにより、化合物117(113g)の粗生成物を得た。
工程4 化合物118の合成
粗製の化合物117(113g)をメタノール(400g)に溶解させ、25%アンモニア水(200ml)を加え、40℃で一晩撹拌した。反応液を濃縮し、トルエン(200mlx3回)で共沸を行うことにより、化合物118(112.8g)の粗生成物を得た。
工程5 化合物119の合成
窒素気流下、室温で化合物118(112.8g,115.7mmol相当とする)をN,N’−ジメチルホルムアミド(440g)に溶解させ、EDC塩酸塩(33.3g,173.6mmol)を添加した。そのまま撹枠を行い、反応進行を確認しながら、EDC塩酸塩(17.8g,92.8mmol)を添加した。反応の終了確認後、反応液を水(1760g)と酢酸エチル(25g)撹拌下で分散を行った。生じた結晶をろ取し、水(300g)及び酢酸エチル/ヘキサン(1/4)(150ml)にて洗浄、減圧乾燥を行うことにより、化合物119(40g,79.6mmol、化合物116から収率:45.9%)を無色固体として得た。
工程6 化合物119から化合物21aへの変換
窒素気流下、室温で化合物119(40g,79.6mmol)を酢酸(400ml)と混合し、水酸化パラジウム(12.5g)を添加後、水素雰囲気下で24時間、30℃で撹拌した。反応系中で結晶が析出するため、水(80g)を添加し、さらに2日間撹拌した後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。トルエン(80gx2回)で共沸を行った後、得られた固体をメタノール(50g)にてスラリー洗浄、乾燥し、化合物21a(19.5g,60.5mmol、収率76.2%)で得た。
化合物21aからG(Pac)アミダイト(24)へは実施例6に記載の方法にて誘導した。
化合物106から化合物118に至る経路については、以下のスキームに記載の方法でも合成できる。
Figure 0006270742
Tアミダイトの合成例
化合物106から化合物14bへの変換は以下のスキームに記載の方法で実施できる。化合物14bからは、実施例3あるいは国際公開第2011/052436号に記載の方法で合成することができる。
Figure 0006270742

Figure 0006270742
参考例2
グルコサミンルート
グルコサミンを出発原料とした合成法(その1)
Figure 0006270742

Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1 化合物124の合成
Chemische Berichte、101(7), 2289−93(1968).に記載の方法にて、D-グルコサミン塩酸塩より化合物124を得た。
工程2 化合物125の合成
窒素気流下、水素化ナトリウム(0.89g,22.2mmol)のN,N’−ジメチルホルムアミド(30mL)懸濁液に、5〜7℃で化合物124(5.2g,17.1mmol)のN,N’−ジメチルホルムアミド(30mL)溶液を滴下し、30分間撹拌した。続いて臭化ベンジル(2.4mL,20.5mmol)を7〜8℃で反応液に滴下して、室温にて90分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、tert−ブチルメチルエーテルで抽出後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄した。その後硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、化合物125(5.1g,12.9mmol)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3)δ: 8.04 (2H, dt, J = 6.71, 1.60 Hz), 7.53-7.32 (10H, m), 6.25 (1H, d, J = 5.19 Hz), 5.02 (1H, d, J = 11.44 Hz), 4.84 (1H, dd, J = 6.71, 5.34 Hz), 4.71 (1H, d, J = 11.29 Hz), 4.42 (1H, td, J = 7.02, 2.90 Hz), 4.28 (1H, dd, J = 8.69, 6.86 Hz), 4.04-3.88 (3H, m), 1.40 (3H, s), 1.39 (4H, s).
工程3 化合物126の合成
窒素気流下、チミン(1.43g,11.4mmol)のアセトニトリル(15mL)懸濁液にN,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(4.7mL,18.9mmol)を加えて80℃下で60分間撹拌した。その後、化合物125(3.0g,7.6mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液および四塩化スズ(0.89mL,7.6mmol)を加えて、80℃下で6時間撹拌した。室温まで冷ました後飽和重層水を加えて、析出した固体をセライトろ過により除去した。反応液を減圧濃縮後、残渣から酢酸エチルで抽出し、水および飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することで粗生成物125a(4.1g)を得た。続いて、粗生成物126(4.1g)をメタノール(30mL)および水(10mL)に溶解させ、室温にてカンファースルホン酸(0.73g,3.1mmol)を加えて2時間撹拌した。1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した後、減圧濃縮した。残渣から酢酸エチルで抽出して水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。再結晶(n−ヘキサン/酢酸エチル)により化合物126(3.2g,6.7mmol)を白色固体として得た。
1H-NMR (CD3OD)δ: 7.83 (1H, d, J = 1.18 Hz), 7.75-7.72 (2H, m), 7.55-7.52 (1H, m), 7.46-7.25 (7H, m), 6.19 (1H, d, J = 8.39 Hz), 4.91 (1H, dd, J = 8.48, 5.79 Hz), 4.75 (1H, d, J = 11.92 Hz), 4.55 (1H, d, J = 11.92 Hz), 4.36-4.32 (2H, m), 3.90 (1H, td, J = 5.75, 3.58 Hz), 3.61 (2H, d, J = 5.88 Hz), 1.91 (3H, d, J = 1.18 Hz).
工程4 化合物127の合成
室温下、化合物126(3.4g,7.1mmol)のテトラヒドロン―水混合溶液(1:1,30mL)に過ヨウ素酸ナトリウム(2.3g,10.6mmol)を加えて、1時間撹拌した。エチレングリコール(0.4mL,7.1mmol)を加えてしばらく撹拌した後、生じた白色固体をろ過により除去した。有機層を酢酸エチルで抽出した後、水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧留去して、粗生成物127(3.6g)を得た。
工程5 化合物128の合成
粗生成物127(3.4g、7.3mmol)のテトラヒドロンフラン(20mL)溶液を−10℃まで冷却後、37%ホルムアルデヒド(1.4mL、18.2mmol)および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(11mL、22mmol)を加えて、2℃下で3時間撹拌した。2mol/L塩酸水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧留去して、粗生成物128(3.6g)を得た。
工程6 化合物129の合成
室温下、粗生成物128(3.6g)のtert−ブタノール‐水‐テトラヒドロフラン(5:5:1, 33mL)混合溶液に2−メチル−2−ブテン(7.8mL、75mmol)、リン酸二水素ナトリウム(2.7g、22.5mmol)、亜塩素酸ナトリウム(1.4g、15mmol)を加えて2時間30分撹拌した。1mol/L塩酸水溶液を加えて反応液をpH2〜3に調整した後、クロロホルムで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧留去して、粗生成物129(3.7g)を得た。
工程7 化合物130の合成
室温にて、粗生成物129(3.7g)のトルエン−メタノール溶液(2:1、30mL)に2mol/Lトリメチルシリルジアゾメタン溶液(4.9mL、9.7mmol)を滴下して40分間撹拌した。酢酸(0.2mL)を加えた後、反応液を減圧濃縮した。得られた固体を酢酸エチル/メタノールから再結晶して、化合物130(1.54g、3.1mmol)を白色固体として得た。
1H-NMR (CD3OD)δ: 7.81 (1H, d, J = 1.22 Hz), 7.68-7.66 (2H, m), 7.53-7.51 (1H, m), 7.42-7.40 (3H, m), 7.26-7.21 (6H, m), 6.36 (1H, d, J = 8.69 Hz), 4.96-4.87 (28H, m), 4.66 (1H, d, J = 11.13 Hz), 4.60-4.51 (3H, m), 4.12 (1H, dd, J = 13.12, 9.46 Hz), 3.88 (2H, t, J = 10.98 Hz), 3.72 (3H, s), 1.91 (3H, t, J = 3.13 Hz).
工程3で行うグリコシル化反応の条件検討を行った。具体的には、酸触媒、溶媒の種類について組み合わせ検討を行ない、生成物、原料残存量をHPLC等で分析した。その結果、以下の表のように条件7に示す組み合わせが目的物の生成率が最も高く、原料残存率および副生物生成率が最も低い結果を与える最適条件であることを見出した。
Figure 0006270742
グルコサミンを出発原料とした合成法 (その2)
グルコサミンを出発原料とした合成法(その1)で合成した化合物132は以下に記載のルートでも合成することができる。
Figure 0006270742

Figure 0006270742

Figure 0006270742

Figure 0006270742
参考例3
環化反応を利用したルート
Figure 0006270742

Figure 0006270742
工程1
既知の手法(Tetrahedron、1998、54、3607.など)により合成した化合物148(2.0g、 4.70mmol)をアセトニトリル(20ml)及び酢酸緩衝液(6ml)に溶解させた。氷冷下2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシラジカル (74mg、 0.47 mmol)、亜塩素酸ナトリウム(894mg、9.88mmol)及び5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室温にて一晩攪拌した。反応液に2-メチル-2-ブテン(2ml)を加え、室温にて2時間攪拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、淡オレンジ色のオイルを得た。再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)により、化合物149(1.58g、収率81%)を白色固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 12.68 (1H, s), 7.37-7.29 (10H, m), 5.78 (1H, d, J = 3.8 Hz), 4.76 (1H, t, J = 4.5 Hz), 4.60 (2H, dd, J = 50.7, 11.9 Hz), 4.14 (1H, d, J = 5.3 Hz), 3.66 (2H, t, J = 10.7 Hz), 1.49 (3H, s), 1.29 (3H, s).
工程2
第1工程で得られた化合物149(720mg、1.74mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5.5ml)に溶解させた。室温にて2mol/Lメタンアミンのテトラヒドロフラン溶液(2.6ml、5.22mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(293mg、1.91mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(366mg、1.91mmol)を加え、室温にて8時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を1mol/L塩酸水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、化合物150(753mg)を淡オレンジ色固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 7.44 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.37-7.27 (10H, m), 5.86 (1H, d, J = 4.3 Hz), 4.82 (1H, t, J = 4.8 Hz), 4.60 (2H, dd, J = 40.0, 12.0 Hz), 4.48 (2H, dd, J = 14.2, 12.8 Hz), 4.12 (1H, d, J = 5.5 Hz), 3.63 (2H, dd, J = 56.9, 10.2 Hz), 2.63 (3H, d, J = 4.6 Hz), 1.41 (3H, s), 1.30 (3H, s).
工程3
第2工程で得られた化合物150(500mg、1.11mmol)を酢酸(1.2ml、21.13mmol)に溶解させた。無水酢酸(0.58ml、6.12mmol)を加え、氷冷下濃硫酸(0.012ml、0.22mmol)を滴下し、室温にて7時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(5ml)にて希釈し、氷水に注いだ。氷冷下、水酸化ナトリウム水溶液にて中和し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を20%炭酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、化合物151(543mg)を粗オイルとして得た。
工程4
第3工程で得られた化合物151(540mg、1.11mmol)をアセトニトリル(3ml)に溶解した。室温にて5−メチルウリジン(188mg、1.49mmol)、N,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(0.56ml、2.29mmol)を加え、55℃にて15分間攪拌した。トリメチルシリルトリフラート(0.23ml、1.26mmol)を加え、75℃にて3.5時間攪拌した。氷冷下、反応液に3%飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、化合物152(549mg、収率93%)をアモルファスとして得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 11.39 (1H, s), 8.26 (1H, d, J = 4.5 Hz), 7.61 (1H, s), 7.36 (10H, m), 6.31 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.39 (1H, dd, J = 8.3, 4.9 Hz), 4.72 (1H, d, J = 11.7 Hz), 4.62 (2H, dd, J = 11.2, 6.9 Hz), 4.49 (2H, dd, J = 16.1, 7.8 Hz), 4.12 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.73 (1H, d, J = 10.3 Hz), 2.61 (3H, d, J = 4.3 Hz), 2.02 (3H, s), 1.43 (3H, s).
工程5
第4工程で得られた化合物152(549mg、1.03mmol)をテトラヒドロフラン(1.5ml)に溶解させた。室温にて40%メタンアミン水溶液(0.49ml、5.89mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した。氷冷下反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、化合物153(498mg、収率98%)をアモルファスとして得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 11.36 (1H, s), 8.08 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.57 (1H, s), 7.38-7.29 (10H, m), 6.09 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.59 (1H, d, J = 6.3 Hz), 4.80 (1H, d, J = 11.2 Hz), 4.66 (1H, d, J = 11.7 Hz), 4.58 (2H, d, J = 10.7 Hz), 4.44 (1H, dd, J = 12.4, 6.8 Hz), 4.17 (1H, d, J = 4.3 Hz), 4.05 (1H, d, J = 10.7 Hz), 3.68 (1H, d, J = 10.2 Hz), 2.60 (3H, d, J = 4.5 Hz), 1.50 (3H, s).
工程6
第5工程で得られた化合物153(480mg、0.97mmol)をピリジン(1.5ml)に溶解させた。氷冷下メシルクロライド(0.18ml、2.28mmol)を加え、0℃にて30分間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水を加え、抽出を行なった。得られた有機層を2mol/L塩酸水で3回洗浄後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、化合物154(520mg、収率93%)をアモルファスとして得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 11.46 (1H, s), 8.28 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.55 (1H, s), 7.40-7.32 (10H, m), 6.31 (1H, d, J = 8.2 Hz), 5.36 (1H, dd, J = 8.0, 4.6 Hz), 4.73-4.60 (5H, m), 4.10 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.77 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.23 (3H, s), 2.61 (3H, d, J = 4.5 Hz), 1.43 (3H, s).
工程7
工程6で得られた化合物154(515mg、0.90mmol)をアセトニトリル(5ml)に溶解させた。室温にてジアザビシクロウンデセン(0.18ml、1.20mmol)を加え、室温にて7時間攪拌した。氷冷下反応液に酢酸エチルを加えて希釈し、5%クエン酸水溶液を加え、抽出した。得られた有機層を5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、淡黄色オイルを得た。再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)により化合物155(374mg、収率87%)を白色固体として得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 7.96 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.75 (1H, s), 7.37-7.26 (8H, m), 7.08 (2H, d, J = 7.2 Hz), 6.53 (1H, d, J = 5.9 Hz), 5.47 (1H, d, J = 5.9 Hz), 4.65 (2H, dd, J = 57.6, 11.5 Hz), 4.43 (1H, s), 4.24 (2H, dd, J = 32.7, 12.6 Hz), 3.69 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.32 (1H, d, J = 10.8 Hz), 2.61 (3H, d, J = 4.5 Hz), 1.84 (3H, s).
工程8
ナトリウムtert−ブトキシド(18mg、0.19mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.6ml)溶液に、第7工程で得られた化合物155(30mg、0.06mmol)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。氷冷下酢酸エチルにて希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、化合物122(19mg、収率63%)をアモルファスとして得た。
1H-NMR (DMSO-D6)δ: 11.47 (1H, s), 7.38-7.28 (11H, m), 5.48 (1H, s), 4.62 (4H, dd, J = 20.7, 10.5 Hz), 4.40 (1H, s), 4.14 (1H, s), 3.92 (1H, d, J = 11.9 Hz), 3.79 (1H, d, J = 11.8 Hz), 2.87 (3H, s), 1.48 (3H, s).
工程9
第8工程で得られた化合物122(17mg、0.90mmol)をテトラヒドロフラン(1ml)及びメタノール(0.2ml)の混合溶媒に溶解させた。20%水酸化パラジムカーボン(8mg)を加え、水素雰囲気下2時間攪拌した。窒素置換を行い、触媒をろ過により除去し、ろ液を減圧下溶媒を留去した。得られた無色オイルの再結晶(メタノール/クロロホルム)により化合物14b(10mg、収率93%)を白色固体として得た。
1H-NMR (MeOD)δ: 7.84 (1H, s), 5.47 (1H, s), 4.30 (1H, s), 4.15 (1H, s), 4.06 (1H, d, J = 13.3 Hz), 3.89 (1H, d, J = 13.6 Hz), 3.03 (3H, s), 1.91 (3H, s).
化合物14bより実施例3、実施例11あるいは国際公開第2011/052436号に記載の方法により、Tアミダイト(化合物16)およびMeC(Bz)アミダイト(化合物29)を得ることができる。
環化反応の条件検討
工程9で行う環化反応の条件検討を行った。具体的には、塩基、溶媒の種類、反応温度について検討を行ない、生成物(化合物122)、副生成物(化合物156)をHPLC等で分析した。その結果、以下の表のように条件8に示す組み合わせが目的物の生成率が最も高く、原料残存率および副生物生成率が最も低い結果を与える最適条件であることを見出した。
Figure 0006270742

Figure 0006270742
アミダイトへの変換
化合物122を 1)NaOHaq./THF 2)(CFCO)O/ピリジンで処理することにより、2工程で化合物156を得た。化合物156は、参考例1の方法により、A(Bz)アミダイト(化合物20)、G(Pac)アミダイト(化合物24)に誘導できる。
Figure 0006270742

Claims (16)

  1. 一般式(I)で表される化合物を塩基の存在下でアルドール反応に付する以下に示す工程:
    Figure 0006270742
    (式中、R及びRは、同一または異なって、水素原子、核酸合成のアミノ基の保護基、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、シリル基、リン酸基、核酸合成の保護基で保護されたリン酸基、−P(R7)R8[式中、R7およびR8は、同一または異なって、水酸基、核酸合成の保護基で保護された水酸基、メルカプト基、核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、アミノ基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜5のアルキルチオ基、炭素数1〜6のシアノアルコキシ基、または、炭素数1〜5のアルキル基で置換されたアミノ基を示す];
    は、水素原子、核酸合成の水酸基の保護基、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、シリル基、リン酸基、核酸合成の保護基で保護されたリン酸基、−P(R)R10[式中、RおよびR10は、同一または異なって、水酸基、核酸合成の保護基で保護された水酸基、メルカプト基、核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、アミノ基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜5のアルキルチオ基、炭素数1〜6のシアノアルコキシ基、または、炭素数1〜5のアルキル基で置換されたアミノ基を示す];
    は、水素原子、水酸基、または、炭素数1〜5のアルコキシ基;
    及びRは、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、またはアリール基;
    Bは、置換基を有していてもよい核酸塩基部分)
    を含む、一般式(II)で表される化合物の製造方法。
  2. 一般式(I)で表される化合物を塩基の存在下で式:RC(=O)Rで表される化合物と反応させる以下に示す工程:
    Figure 0006270742
    (式中、各定義は請求項1と同意義)を含む、一般式(II)で表される化合物の製造方法。
  3. 前記塩基が、共役酸のpKaが6〜10のものである請求項1または2記載の製造方法。
  4. 前記塩基が、トリエチルアミン、またはN−メチルモルホリンである請求項3記載の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により一般式(II)で表される化合物を得た後、Rが、水素原子である場合、得られた一般式(II)で表される化合物を酸化反応に付する以下の工程:
    Figure 0006270742
    (式中、Rは水素原子、それ以外の定義は請求項1と同意義)を含む、一般式(III)で表される化合物の製造方法。
  6. 1およびR2のいずれか一方が核酸合成のアミノ基の保護基であり、その他方が水素原子またはアルキル基である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 3が核酸合成の水酸基の保護基である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 4が水素原子である請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 5およびR6がいずれも水素原子である請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
  10. Bが置換基を有していてもよい、ピリミジン核酸塩基もしくはプリン核酸塩基である請求項1〜9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 下記一般式(III)で表される化合物およびその塩。
    Figure 0006270742
    (式中、Rは核酸合成の水酸基の保護基、それ以外の定義は請求項1と同意義)
  12. 一般式(III)で表される化合物を脱シリル化剤と反応させ、その反応液に縮合剤を反応させる以下に示す工程:
    Figure 0006270742
    (式中、Rは、炭素数1〜5のアルキル基、Rは、トリフルオロアセチル基、Rは核酸合成の水酸基の保護基であってシリル基を有する保護基、それ以外の定義は請求項1と同意義)
    を含む、一般式(IV)で表される化合物の製造方法。
  13. 請求項12に記載の方法により一般式(IV)で表される化合物を得た後、得られた一般式(IV)で表される化合物に、核酸合成の水酸基の保護に使用する試薬を反応させる以下に示す工程:
    Figure 0006270742
    (式中、Rは核酸合成の水酸基の保護基、それ以外の定義は請求項12と同意義)
    を含む、一般式(V)で表される化合物の製造方法。
  14. 下記一般式(V)で表される化合物およびその塩。
    Figure 0006270742
    (式中、各定義は、請求項13と同意義)
  15. 下記一般式(VI)で表される化合物をトランスグリコシル化反応に付する以下に示す工程:
    Figure 0006270742
    (式中、Bは置換基を有していてもよいピリミジン核酸塩基、Bは置換基を有していてもよいピリミジン以外の核酸塩基、Xは水素原子、ナトリウム原子またはカリウム原子、それ以外の定義は請求項1と同義)
    を含む、一般式(VII)で表される化合物の製造方法。
  16. 下記一般式(VII)で表される化合物およびその塩。
    Figure 0006270742
    (式中、各定義は、請求項15と同意義)
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