JP6274838B2 - アルカリ金属硫化物の製造方法 - Google Patents
アルカリ金属硫化物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6274838B2 JP6274838B2 JP2013250588A JP2013250588A JP6274838B2 JP 6274838 B2 JP6274838 B2 JP 6274838B2 JP 2013250588 A JP2013250588 A JP 2013250588A JP 2013250588 A JP2013250588 A JP 2013250588A JP 6274838 B2 JP6274838 B2 JP 6274838B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sulfide
- alkali metal
- gas
- reaction
- sulfide gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
Description
しかしながら、反応で消費されなかった硫化水素は、そのまま系外に排出した後廃棄していたため、大量の硫化水素を消費していた。
2.前記硫化物ガスが硫化水素である請求項1に記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
3.前記アルカリ金属水酸化物が水酸化リチウムであり、前記アルカリ金属硫化物が硫化リチウムである請求項1又は2に記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
4.前記溶媒が炭化水素溶媒である請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
5.前記溶媒がトルエンである請求項1〜4のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
6.前記アルカリ金属水酸化物と硫化物ガスを70℃〜300℃で接触させる請求項1〜5のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
7.前記硫化物ガスの導入を、前記アルカリ金属水酸化物1mol当たり5mL/min以上1000mL/min以下で行う請求項1〜6のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
8.前記接触の時間が24時間以下である請求項1〜7のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
9.(反応で消費された硫化物ガス量)/(供給された硫化物ガス量)で表される硫化物ガス利用率が40%以上である請求項1〜8のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。なかでも、水酸化リチウムが好ましい。水酸化リチウムには水和物と無水物があるが、無水物が好ましい。
得られるアルカリ金属硫化物としては、Li2S(硫化リチウム)、Na2S(硫化ナトリウム)等が挙げられ、硫化リチウムが好ましい。
溶媒としては炭化水素系溶媒が好ましく、例えば飽和炭化水素、不飽和炭化水素、芳香族炭化水素等が挙げられる。
飽和炭化水素としては、ヘキサン、ペンタン、2−エチルヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、IPソルベント1016((株)出光興産製)、IPソルベント1620(出光興産製)等が挙げられる。
不飽和炭化水素しては、ヘキセン、ヘプテン、シクロヘキセン等が挙げられる。
芳香族炭化水素としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、デカリン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、イプゾール100(出光興産株式会社製)、イプゾール150(出光興産株式会社製)等が挙げられる。
炭化水素系溶媒は、1種単独でも、2種以上を使用してもよい。
Ph−R1 (1)
(式中、Phは芳香族炭化水素基であり、R1は直鎖状炭化水素基又は分岐状炭化水素基である。)
Phが示す芳香族炭化水素基としては、置換又は無置換の環形成炭素数が6〜30である芳香族炭化水素基が挙げられる。具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられる。置換基としては、R1と同様な直鎖状炭化水素基又は分岐状炭化水素基等が挙げられ、本発明の効果が得られるものであれば、特に限定はない。
R1が示す直鎖状炭化水素基又は分岐状炭化水素基としては、炭素数が1〜8の直鎖状又は分岐状炭化水素基が好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
炭化水素系溶媒としてはトルエンが好ましい。
使用する硫化物ガスとしては、硫化水素が好ましい。高純度のアルカリ金属硫化物を得ることができることから、二酸化炭素やアンモニアガス等の不純物含有量の少ない硫化物ガスを使用することが好ましい。
本発明の製造方法では、反応槽中のアルカリ金属水酸化物と溶媒からなるスラリー中に硫化物ガスを吹き込み、これらを接触(反応)させてアルカリ金属硫化物を製造する。このとき、接触で反応しなかった硫化物ガスの一部又は全部を反応槽から回収し、再度上記スラリー中に導入して反応に用いる。
図1は、本発明の一実施形態であるアルカリ金属硫化物の製造方法の工程図である。尚、本実施形態では副生物が水である場合について述べる。
本実施形態では、ボンベ等の硫化物ガス源10から撹拌翼を備えた反応槽20に気体の硫化物ガスを導入する。
硫化物ガスの供給量はバルブ12等により調整できる。また、バルブ12はバルブ制御手段14により制御でき、バルブ制御手段14は反応槽20内の圧力に応じて作動させることができる。
硫化物ガスの供給温度は、圧力にもよるが、例えば−20℃〜50℃である。
また、本発明においては、硫化物ガスの導入量(ボンベ等の硫化物ガス源からの供給量とリサイクル分の総量)を大きくすることができ、好ましくは5kg/h〜40kg/h、より好ましくは6kg/h〜20kg/hとする。この導入量は、流量計にて測定する。
硫化物ガスの利用率は、反応で消費された硫化物ガス量をボンベ等の供給手段から供給された硫化物ガス量で除した商として求める。反応で消費された硫化物ガス量は、仕込みアルカリ金属水酸化物量から換算できる。
[硫化リチウムの製造]
窒素気流下で非極性溶媒としてトルエン270kgを500L槽型反応器に加え、水酸化リチウム(本荘ケミカル社製無水品)30kgを投入し、フラットパドル型撹拌翼80rpmで撹拌しながら、95℃に保持した。スラリー中に硫化水素を1.2kg/時の供給速度でボンベから吹き込みながら104℃まで昇温した。また、硫化水素は、反応器出口で冷却し気液分離後にブロワーにて反応器へ100L/分の流量で再度供給した。500L槽型反応器からは、水とトルエンの共沸ガスが連続的に排出された。この共沸ガスを、系外のコンデンサで凝縮させることにより脱水した。この間、留出するトルエンと同量のトルエンを連続的に供給し、反応液レベルを一定に保持した。
凝縮液中の水分量は徐々に減少し、硫化水素導入後24時間で水の留出は認められなくなった。尚、反応の間は、トルエン中に固体が分散して撹拌された状態であり、トルエンから分層した水分は無かった。この後、硫化水素を窒素に切り替え20L/分で1時間流通し硫化リチウムトルエンスラリーを得た。
利用率は、反応で消費された硫化水素量を、ボンベから供給した総量で除して算出した。下記比較例においても同様である。
[硫化リチウムの製造]
窒素気流下で非極性溶媒としてトルエン270kgを500L槽型反応器に加え、水酸化リチウム(本荘ケミカル社製無水品)30kgを投入し、フラットパドル型撹拌翼80rpmで撹拌しながら、95℃に保持した。スラリー中に硫化水素を4kg/時間の供給速度で吹き込みながら104℃まで昇温した。500L槽型反応器からは、水とトルエンの共沸ガスが連続的に排出された。この共沸ガスを、系外のコンデンサで凝縮させることにより脱水した。この間、留出するトルエンと同量のトルエンを連続的に供給し、反応液レベルを一定に保持した。
凝縮液中の水分量は徐々に減少し、硫化水素導入後48時間で水の留出は認められなくなった。尚、反応の間は、トルエン中に固体が分散して撹拌された状態であり、トルエンから分層した水分は無かった。この後、硫化水素を窒素に切り替え20L/分で1時間流通し硫化リチウムトルエンスラリーを得た。
得られた硫化リチウムトルエンスラリーから採取した硫化リチウムを塩酸滴定及び硝酸銀滴定で分析したところ、硫化リチウムの純度は97.6%であった。また、X線回折測定したところ、硫化リチウムの結晶パターン以外のピークが検出されないことを確認した。
[硫化リチウムの製造]
窒素気流下で非極性溶媒としてトルエン270kgを500L槽型反応器に加え、水酸化リチウム(本荘ケミカル社製無水品)30kgを投入し、フラットパドル型撹拌翼80rpmで撹拌しながら、95℃に保持した。スラリー中に硫化水素を4kg/時間の供給速度で吹き込みながら104℃まで昇温した。500L槽型反応器からは、水とトルエンの共沸ガスが連続的に排出された。この共沸ガスを、系外のコンデンサで凝縮させることにより脱水した。この間、留出するトルエンと同量のトルエンを連続的に供給し、反応液レベルを一定に保持した。
凝縮液中の水分量は徐々に減少し、硫化水素導入後24時間で水の留出はまだ少量確認された。尚、反応の間は、トルエン中に固体が分散して撹拌された状態であり、トルエンから分層した水分はほとんど無かった。この後、硫化水素を窒素に切り替え20L/分で1時間流通し硫化リチウムトルエンスラリーを得た。
得られた硫化リチウムトルエンスラリーから採取した硫化リチウムを塩酸滴定及び硝酸銀滴定で分析したところ、硫化リチウムの純度は90.6%であった。また、X線回折測定したところ、硫化リチウムの結晶パターン以外のピークも若干検出されていることを確認した。
12 バルブ
14 バルブ制御手段
20 反応槽
30 冷却手段
40 コンデンサ
50 ブロワー
Claims (8)
- アルカリ金属水酸化物と溶媒の入った反応槽に硫化物ガスを導入し、前記アルカリ金属水酸化物と硫化物ガスを接触させてアルカリ金属硫化物を製造し、前記接触により消費されなかった硫化物ガスを前記反応槽から取り出し、この硫化物ガスを前記反応槽に導入する、アルカリ金属硫化物の製造方法であって、
(反応で消費された硫化物ガス量)/(供給された硫化物ガス量)で表される硫化物ガス利用率が40%以上である、アルカリ金属硫化物の製造方法。 - 前記硫化物ガスが硫化水素である請求項1に記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
- 前記アルカリ金属水酸化物が水酸化リチウムであり、前記アルカリ金属硫化物が硫化リチウムである請求項1又は2に記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
- 前記溶媒が炭化水素溶媒である請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
- 前記溶媒がトルエンである請求項1〜4のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
- 前記アルカリ金属水酸化物と硫化物ガスを70℃〜300℃で接触させる請求項1〜5のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
- 前記硫化物ガスの導入を、前記アルカリ金属水酸化物1mol当たり5mL/min以上1000mL/min以下で行う請求項1〜6のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
- 前記接触の時間が24時間以下である請求項1〜7のいずれかに記載のアルカリ金属硫化物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013250588A JP6274838B2 (ja) | 2013-12-03 | 2013-12-03 | アルカリ金属硫化物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013250588A JP6274838B2 (ja) | 2013-12-03 | 2013-12-03 | アルカリ金属硫化物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015107886A JP2015107886A (ja) | 2015-06-11 |
| JP6274838B2 true JP6274838B2 (ja) | 2018-02-07 |
Family
ID=53438583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013250588A Active JP6274838B2 (ja) | 2013-12-03 | 2013-12-03 | アルカリ金属硫化物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6274838B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6837531B2 (ja) * | 2019-10-30 | 2021-03-03 | 古河機械金属株式会社 | 硫化リチウムの製造装置 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4252657B2 (ja) * | 1999-02-25 | 2009-04-08 | 出光興産株式会社 | 無水アルカリ金属硫化物の製造方法 |
| JP2000247610A (ja) * | 1999-03-03 | 2000-09-12 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | アルカリ金属硫化物を含む溶液中のアルカリ金属と硫黄のモル比を制御する方法 |
| JP2000319009A (ja) * | 1999-03-08 | 2000-11-21 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 非水酸化リチウム固体状物の分離法 |
| JP5823811B2 (ja) * | 2011-10-14 | 2015-11-25 | 出光興産株式会社 | イオン伝導性物質の製造方法、イオン伝導性物質、結晶化イオン伝導性物質及び電池 |
-
2013
- 2013-12-03 JP JP2013250588A patent/JP6274838B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2015107886A (ja) | 2015-06-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2016098351A1 (ja) | 硫化リチウム製造用装置及び硫化リチウムの製造方法 | |
| US6706909B1 (en) | Recycle of discharged sodium borate fuel | |
| JP7014496B2 (ja) | 硫化リチウム、及びその製造方法 | |
| KR102658515B1 (ko) | 탄산에스테르의 제조 방법 | |
| Zhou et al. | Facile one-pot synthesis of glycidol from glycerol and dimethyl carbonate catalyzed by tetraethylammonium amino acid ionic liquids | |
| JP6292996B2 (ja) | フルオロ硫酸リチウムとそれを含む溶液の製造方法 | |
| JP6274838B2 (ja) | アルカリ金属硫化物の製造方法 | |
| JP6799040B2 (ja) | 改質金属硫化物の製造方法 | |
| CN102372689A (zh) | 一种三氟甲基碳酸亚乙酯的制备方法 | |
| JP5891598B2 (ja) | フルオロスルホン酸リチウムの製造方法、およびフルオロスルホン酸リチウム | |
| JP2016204219A (ja) | 硫化リチウム、及び硫化物固体電解質の製造方法 | |
| WO2017211129A1 (zh) | 麻黄碱或伪麻黄碱及麻黄碱或伪麻黄碱中间体的制备方法 | |
| CN117088842B (zh) | 一种2,4-丁烷磺酸内酯的合成方法 | |
| JP2014234318A (ja) | アルカリ金属硫化物の製造方法 | |
| CN103274977B (zh) | 硫代氨基甲酸酯类化合物的制备方法 | |
| CN105198855B (zh) | 一种3,3,3‑三氟丙烯碳酸酯的合成方法 | |
| CN116850920A (zh) | 一种三步连续合成醇碱金属盐的方法 | |
| JP2015071516A (ja) | アルカリ金属硫化物の製造方法 | |
| CN102531983A (zh) | 一种s-苯基-4-甲苯磺酸酯的化学合成方法 | |
| CN108976125A (zh) | 一种碳酸二甲酯与乙醇发生酯交换反应制备碳酸甲乙酯的方法 | |
| CN101210006A (zh) | 一种碳酸亚乙烯酯的制备方法 | |
| CN100567259C (zh) | 一种制备亚硫酸亚乙酯的方法 | |
| CN120271479B (zh) | 副产硫酰氯氟合成甲基磺酰氟的方法 | |
| CN113518759A (zh) | 可用于制造环十二硫的方法 | |
| CN106146265A (zh) | 一种2,2-二烷氧基丙烷的合成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161109 |
|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20161109 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170915 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171010 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171129 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171219 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180109 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6274838 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |