Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP6283466B2 - 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP6283466B2 - 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト - Google Patents

半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト Download PDF

Info

Publication number
JP6283466B2
JP6283466B2 JP2013031647A JP2013031647A JP6283466B2 JP 6283466 B2 JP6283466 B2 JP 6283466B2 JP 2013031647 A JP2013031647 A JP 2013031647A JP 2013031647 A JP2013031647 A JP 2013031647A JP 6283466 B2 JP6283466 B2 JP 6283466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastomer
hardness
thermoplastic
styrene
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013031647A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014159537A (ja
Inventor
重利 武智
重利 武智
卓士 横田
卓士 横田
中村 直樹
直樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP2013031647A priority Critical patent/JP6283466B2/ja
Publication of JP2014159537A publication Critical patent/JP2014159537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6283466B2 publication Critical patent/JP6283466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

弾性層を有する電子写真用シームレスベルトの弾性層等に用いることができる低硬度の半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルトに関する。
電子写真方式の画像形成装置によって得られる画像の高画質化を目的として、柔らかい弾性層を有する2層又は3層構成の電子写真用シームレスベルトが提案されている。このような弾性層を有する電子写真用シームレスベルトは厚み方向の柔軟性に優れることから、電子写真用シームレスベルトと圧接される画像担持体(感光体等)との転写領域を安定に形成することができると共に、感光体等との間でトナーに加えられる応力を軽減することが出来る為、画像の中抜け防止、細線印字の鮮明度を向上させることができる。また、表面が粗い用紙(ラフ紙)を使用した場合、紙の凹凸への追従性が優れることにより、画像品質の低下を防止できることが知られている。
この電子写真用シームレスベルトの弾性層には、体積抵抗率が1×10〜1×1011Ω・cmの半導電性であること、及び低硬度であることが求められており、半導電性を付与した熱可塑性エラストマーなどが使用されているが、近年ではより高画質が要望されている為に、半導電性を維持しながらも、より低硬度の熱可塑性エラストマーが求められている。さらには、そのような低硬度の熱可塑性エラストマーを電子写真用シームレスベルトの弾性層に使用することで、弾性層の厚みを薄くすることができ、電子写真用シームレスベルトの製造コストを削減することが期待されている。
熱可塑性エラストマーへ半導電性を付与する方法として、カーボンブラックなどの電子伝導性材料を添加する方法があるが、使用環境の変化に対して電気抵抗の変化が少ないという特徴を有するものの、電子伝導性材料の接触によって導電性を発現しているため樹脂中への分散が特に重要で、僅かな加工条件や添加量の違いにより電気抵抗のバラつきが生じやすいという欠点がある。一方、イオン伝導性材料を添加する方法は、電気抵抗の環境依存性があるものの、電気抵抗の制御が容易であるという特徴を有している。
イオン伝導性材料を配合することにより半導電性を示す熱可塑性エラストマーは、極性が大きい熱可塑性ポリウレタンなどに限られており、アクリル系熱可塑性エラストマーやナイロン系熱可塑性エラストマーなどではイオン伝導性材料を配合しても半導電性を示しにくく、さらに極性の小さいポリスチレン系熱可塑性エラストマーやポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、イオン伝導性材料を配合しても電気抵抗がほとんど低下しない。
しかしながら、熱可塑性ポリウレタンはイオン伝導性材料を配合すると容易に半導電性領域の体積抵抗率を示すが(特許文献1および2参照)、ショアA硬度が58未満の柔軟な熱可塑性ポリウレタンはペレット化する際、ストランドを切断し難く、且つ粘着性を有するため切断されたペレット同士が固着する問題があり、ショアA硬度58未満の熱可塑性ポリウレタンは押出成形用の工業原料として供給されていない。
また、特許文献3には、熱可塑性ポリウレタンへ可塑剤を添加することで低硬度化を達成する方法が開示されているが、低分子量の飽和脂肪酸及び分岐脂肪酸からなる可塑剤を添加した熱可塑性ポリウレタンを電子写真用シームレスベルトに用いた場合、表面から可塑剤がブリードアウトし、転写不良を引き起こす要因となる。
一方、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーおよびアクリル系熱可塑性エラストマーには、ショアA硬度58未満のものが実用化されているが、上記のようにイオン伝導性材料を配合しても半導電性を示さないという問題がある。
特開平10−161397 特開2003−342466 特開平7−173388
本発明はこのような問題に鑑みなされたもので、熱可塑性ポリウレタンの半導電性を維持しつつも、ショアA硬度が58未満である半導電性熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた電子写真用シームレスベルトを提供することを目的とする。
本発明者らは、熱可塑性ポリウレタンの半導電性を維持しつつ、低硬度である半導電性熱可塑性エラストマー組成物について鋭意検討した結果、熱可塑性ポリウレタン系エラストマーと、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマーと、イオン伝導性材料とを配合した特定の組成物において、優れた半導電性を示すとともに、低硬度化を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、
(1)熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満のスチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を50重量%〜95重量%と、前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)を50重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
(2)熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満のスチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を30重量%〜95重量%と、前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)を70重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
(3)熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満のスチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%〜95重量%と、前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)を60重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
(4)熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満の(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%〜95重量%と、前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)を60重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
(5)前記イオン伝導性材料(C)が、ポリエチレンオキサイドまたはポリエチレンオキサイド共重合体と、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、チオシアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウムから選ばれる1種以上のイオン電解質とからなるものであることを特徴とする(1)から(4)のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
(6)温度23℃、相対湿度50%RHにおける体積抵抗率は1×10Ω・cm以上、1×1011Ω・cm以下であり、表面抵抗率は1×10Ω/□以上、1×1011Ω/□以下であることを特徴とする(1)から(5)のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物が提供され、
(7)(1)から(6)のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とする電子写真用弾性部材が提供され、
(8)(1)から(6)のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなる弾性層を有することを特徴とする電子写真用シームレスベルトが提供される。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、優れた半導電性を示すとともに、ショアA硬度が58未満の低硬度である為、電子写真用弾性部材として使用することができ、特に、電子写真用シームレスベルトの弾性層として好適に使用することができる。また、当該半導電性熱可塑性エラストマー組成物を弾性層に用いた電子写真用シームレスベルトは、弾性層が従来に比べて柔軟である為、より高精細かつ高品質な画像を提供することができるとともに、弾性層の厚みを薄くすることができ、電子写真用シームレスベルトの製造コストを削減することができるという効果を奏する。
熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を60重量%と、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を40重量%含有する実施例6の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートの断面画像である。 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を50重量%と、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を50重量%含有する実施例7の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートの断面画像である。 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%と、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を60重量%含有する比較例6の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートの断面画像である。 低硬度熱可塑性エラストマー(B)の含有率と電気抵抗との関係を示すグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを配合していることを特徴とする。さらに詳しくは、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)へ、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)を配合し、イオン伝導性材料(C)によって半導電性を示す熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相を連続相(海)とし、低硬度熱可塑性エラストマー相を分散相(島)とする海島構造または相互連結構造とすることによって、優れた半導電性を示すとともに、低硬度化を達成した半導電性熱可塑性エラストマー組成物である。
[熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)]
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)とは、長鎖ジオール、及び短鎖ジオールとジイソシアネートを主原料として合成される分子構造中にウレタン結合を有するポリマーであり、分子中にソフトセグメントとハードセグメントを有し、熱可塑性と弾性を示す。前記したジオールとしては、例えば1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール等の短鎖ジオール、両末端に水酸基を有するポリエーテル、両末端に水酸基を有するポリエステル、両末端に水酸基を有するポリカーボネート等の長鎖ジオールが挙げられる。前記したジイソシアネートとしては、例えばジフェニルメタンジイソシアネート、水添したジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルイレンジイソシアネート等が挙げられる。また、熱可塑性ポリウレタン系エラストマーは、上記した長鎖ジオールの種類により、ポリエーテル系、アジペートエステル系、カプロラクトンエステル系、ポリ炭酸エステル系等に分けられるが、それらから選ばれる1種又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明に用いる熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)は、低硬度で柔軟性を有する半導電性熱可塑性エラストマー組成物を得ることを目的としている為、硬度は低い方が好ましく、ショアA硬度は75以下が好ましい。より好ましくはショアA硬度が70以下であり、さらに好ましくはショアA硬度が65以下である。また、ショアA硬度が58未満の熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)はペレット化する際、ストランドを切断し難く、且つ粘着性を有するため切断されたペレット同士が固着する問題があり、ショアA硬度58未満の熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)は押出成形用の工業原料として供給されていない。
[低硬度熱可塑性エラストマー(B)]
本発明に用いる低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする。低硬度熱可塑性エラストマー(B)のショアA硬度が58未満であれば、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)とブレンドして得られた組成物のショアA硬度を58未満にすることができ、当該組成物からなる電子写真用シームレスベルトはより高精細かつ高品質な画像を提供することができる。低硬度熱可塑性エラストマー(B)のショアA硬度は、低い方が好ましく、好ましくはショアA硬度が50未満であり、より好ましくはショアA硬度が45未満であり、さらに好ましくはショアA硬度が40未満である。
本発明に用いる低硬度熱可塑性エラストマー(B)とは、ガラス転移温度(Tg)が室温以下のゴム状高分子の網目鎖に相当するソフトセグメントのゴム相と、三次元網目の架橋点の役割を果たすハードセグメントの拘束相から構成されるものであり、例えば、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー、熱可塑性アクリル系エラストマー、熱可塑性フッ素系エラストマー、熱可塑性ポリ塩化ビニル系エラストマー、熱可塑性ポリアミド系エラストマー、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー、熱可塑性ポリブタジエン系エラストマー、熱可塑性ポリイソプレン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種以上を用いることができる。上記の低硬度熱可塑性エラストマー(B)の中でも、低硬度であることから、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)、熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)が好ましい。
[熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)]
本発明に用いる熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)は、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする。熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)のショアA硬度が58未満であれば、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)とブレンドして得られた組成物のショアA硬度を58未満にすることができ、当該組成物からなる電子写真用シームレスベルトはより高精細かつ高品質な画像を提供することができる。熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)のショアA硬度は、低い方が好ましく、好ましくはショアA硬度が50未満であり、より好ましくはショアA硬度が45未満であり、さらに好ましくはショアA硬度が40未満である。
本発明に用いられる熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)とは、スチレン系重合体ブロックと共役ジエン化合物重合体ブロックとからなるものであり、共役ジエン化合物重合体ブロックは一部または全部が水素添加されていても良い。スチレン系重合体ブロックとしては、例えばスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t(ターシャリー)−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等のスチレン系単量体の重合ブロックが挙げられる。前記共役ジエン化合物重合体としては、例えばブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジエン系化合物の重合体が挙げられる。
本発明に用いられる熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)としては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIR)、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエン−ポリ(α−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリイソプレン−ポリ(α−メチルスチレン)、スチレン−クロロプレンゴム(SCR)、及びこれらの水素添加物が挙げられる。上記の熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)の中でも低硬度であることから、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)、スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)及びスチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(B−1c)が好ましい。
[熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)]
本発明に用いる熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)は、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする。熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)のショアA硬度が58未満であれば、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)とブレンドして得られた組成物のショアA硬度を58未満にすることができ、当該組成物からなる電子写真用シームレスベルトはより高精細かつ高品質な画像を提供することができる。熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)のショアA硬度は、低い方が好ましく、好ましくはショアA硬度が45未満であり、より好ましくはショアA硬度が40未満であり、さらに好ましくはショアA硬度が35未満である。
本発明に用いる熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)とは、(メタ)アクリル酸エステルの重合又はそれを主体とする共重合により得られるゴム状弾性体であり、主成分としてメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチルアクリレート、などが用いられ、必要に応じてビニル基、エポキシ基、カルボキシル基、アミノ基、ニトリル基等を有する反応性モノマーや、分子内に2つ以上の重合性基を有する多官能モノマーが少量共重合されていても良い。
本発明に用いられるアクリル系エラストマー(B−2)としては、例えばメタクリル酸メチル(MMA)とアクリル酸ブチル(n−BA)との共重合体(B−2a)が挙げられる。
[イオン伝導性材料(C)]
本発明に用いられるイオン伝導性材料(C)とは、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンオキサイド共重合体、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルエステル、アイオノマー(側鎖にカルボン酸のアルカリ金属塩、スルホン酸のアルカリ金属塩、4級アンモニウム塩を有するポリマー)、イオン電解質等が挙げられ、これらを単独で、あるいは2種類以上を併用することができる。また、上記したイオン伝導性材料(C)のうちでポリエレンオキサイドまたはポリエチレンオキサイド共重合体と、イオン電解質とを組み合わせて用いるのが好ましい。
本発明に用いられるポリエチレンオキサイド、またはポリエチレンオキサイド共重合体としては、数平均分子量が3000以上のポリエチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共重合体、ポリエチレンオキサイド同士をジイソシアネートや多塩基酸で部分的に結合した部分架橋ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサイドとをジイソシアネートや多塩基酸で部分的に結合した部分架橋ポリエチレンオキサイド共重合体が挙げられる。ポリエチレンオキサイド、またはポリエチレンオキサイド共重合体の数平均分子量が3000未満の場合は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)および低硬度熱可塑性エラストマー(B)へ添加したポリエチレンオキサイド、またはポリエチレンオキサイド共重合体が表面へブリードアウトすることがあり(ブリード現象)、このブリード現象は、電子写真用シームレスベルト等において、転写不良を引き起こす要因となる。
本発明に用いられるイオン電解質としては、アルカリ金属のチオシアン酸塩、リン酸塩、硫酸塩、アルカリ金属とハロゲン含有酸素酸塩から得られる塩を単独あるいは、複数種組合せて用いることができ、これらのうち特に、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、チオシアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウムが好ましい。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物には、上記したイオン伝導性材料(C)以外に、必要に応じてその特性を損なわない範囲の電子伝導性材料、酸化防止剤、アンチブロック剤、滑材、相溶化剤、鎖伸長剤、加工助剤、顔料等を添加することができる。
[熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と低硬度熱可塑性エラストマー(B)との組成比]
次いで、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物を構成する各成分の組成比について説明する。本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを特定の割合で配合することによって、イオン伝導性材料(C)により半導電性を示す熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)の連続相中に低硬度熱可塑性エラストマー(B)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、これにより優れた半導電性を示すとともに、低硬度化を達成することができるものであるが、低硬度熱可塑性エラストマー(B)の種類により熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)が連続相となり得る範囲は異なる。以下に種々の低硬度熱可塑性エラストマー(B)を用いた際の好ましい熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と低硬度熱可塑性エラストマー(B)との組成比について例示する。
[熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)との組成比]
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)へ配合する低硬度熱可塑性エラストマー(B)として、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)であることが好ましい。さらに、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)としては、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)、スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)及びスチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(B−1c)であることが好ましい。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物に配合する熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)として、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)を用いる場合、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を50重量%〜95重量%と、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)を50重量%〜5重量%含有してなることが好ましい。スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の含有率は、45質量%〜10質量%がより好ましく、40質量%〜15質量%がさらに好ましい。スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の含有率が50重量%を超えると、組成物における連続相と分散相とが逆転し、体積抵抗率が1×1011Ω・cmを超えるとともに、表面抵抗率が1×1011Ω/□を超える為、電子写真用弾性部材や電子写真用シームレスベルトの弾性層として好ましくない。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物に配合する熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)として、スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)を用いる場合、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を30重量%〜95重量%と、スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)を70重量%〜5重量%含有してなることが好ましい。スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の含有率は、65質量%〜10質量%がより好ましく、60質量%〜15質量%がさらに好ましい。スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の含有率が70重量%を超えると、組成物における連続相と分散相とが逆転し、体積抵抗率が1×1011Ω・cmを超えるとともに、表面抵抗率が1×1011Ω/□を超える為、電子写真用弾性部材や電子写真用シームレスベルトの弾性層として好ましくない。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物に配合する熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)として、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(B−1c)を用いる場合、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%〜95重量%と、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(B−1c)を60重量%〜5重量%含有してなることが好ましい。スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(B−1c)の含有率は、55質量%〜10質量%がより好ましく、50質量%〜15質量%がさらに好ましい。スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(B−1c)の含有率が60重量%を超えると、組成物における連続相と分散相とが逆転し、体積抵抗率が1×1011Ω・cmを超えるとともに、表面抵抗率が1×1011Ω/□を超える為、電子写真用弾性部材や電子写真用シームレスベルトの弾性層として好ましくない。
[熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)との組成比]
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)とを含有してなることが好ましく、さらに、熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)としては、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)であることが好ましい。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物に配合する熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)として、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)を用いる場合、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%〜95重量%と、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)とを60重量%〜5重量%含有してなることが好ましい。(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の含有率は、55質量%〜10質量%がより好ましく、50質量%〜15質量%がさらに好ましい。(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の含有率が60重量%を超えると、組成物における連続相と分散相とが逆転し、表面抵抗率が1×1011Ω/□を超える為、電子写真用弾性部材や電子写真用シームレスベルトの弾性層として好ましくない。
ここで、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物の熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と低硬度熱可塑性エラストマー(B)との含有比率と、電気抵抗との関係について、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を用いた実施例をもとに説明する。図1は熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を40重量%含有する実施例6の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートの断面画像であり、図2は熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を50重量%含有する実施例7の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートの断面画像であり、図3は熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を60重量%含有する比較例6の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートの断面画像である。なお、図1、図2及び図3中、黒く表示される箇所はカーボンブラックによって着色された熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相を、白く表示される箇所は熱可塑性ポリスチレン系エラストマー相を示している。また、図4は実施例5乃至20と比較例6乃至15の低硬度熱可塑性エラストマー(B)の含有率と電気抵抗との関係を示したグラフである。
図1、図2に示すように、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)の含有率が40重量%の場合、連続相である熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相の海に分散相である熱可塑性ポリスチレン系エラストマー相が島として分散した海島構造となり、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)の含有率が50重量%の場合、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相と熱可塑性ポリスチレン系エラストマー相とが交錯した相互連結構造となっている。さらに、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)の含有率が60重量%の場合、図3に示すように、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相が分散相(島)である海島構造となり、相転移が起きている。また、図4に示すように、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)を配合した半導電性熱可塑性エラストマー組成物の電気抵抗はこの相転移の前後で大きく変化している。つまり、イオン導電性材料(C)により容易に半導電性を示す熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相が連続相(海)を構成している場合は熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)に近い電気抵抗を示すが、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相が分散相(島)を構成すると熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相同士の繋がりが少なくなる為、イオンが移動し難くなり電気抵抗が急激に上昇するものと推測される。この結果からも解るように、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中(海)に、低硬度熱可塑性エラストマー(B)が分散相(島)としてなる海島構造または相互連結構造を呈することによって優れた半導電性を示すことができるものである。
[熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び低硬度熱可塑性エラストマー(B)とイオン伝導性材料(C)との組成比]
そして、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び低硬度熱可塑性エラストマー(B)の合計100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1重量部〜10重量部配合してなる。イオン伝導性材料(C)の配合量は、0.1重量部〜8重量部が好ましく、0.1重量部〜5重量部がより好ましい。イオン伝導性材料の配合量が0.1重量部未満であると所期の半導電性を示す熱可塑性エラストマー組成物が得られず好ましくなく、逆に配合量が10重量部を超えると添加量に見合った電気抵抗の低下が見られなくなるばかりでなく、電気抵抗の環境依存性が大きくなり好ましくない。
また、イオン伝導性材料としてイオン電解質を含む場合、イオン電解質は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び低硬度熱可塑性エラストマー(B)の合計100重量部に対して0.01重量部〜3.0重量部配合していることが好ましく、更には0.01重量部〜2.5重量部含有していることがより好ましい。イオン電解質の配合量が3.0重量部を超えると、電気抵抗の環境依存性が大きくなり好ましくない。
尚、本発明において、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)へ配合する低硬度熱可塑性エラストマー(B)として、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)及び熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)を挙げたが、これらは併用しても良い。また、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)、低硬度熱可塑性エラストマー(B)及びイオン伝導性材料(C)の組成比が上記範囲を満たすのであれば、他の熱可塑性エラストマーや合成樹脂を添加することもできる。
[ショアA硬度]
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物のショアA硬度は、58未満であることを特徴とする。さらに、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物のショアA硬度は低い方が好ましく、好ましくはショアA硬度が55未満であり、より好ましくはショアA硬度が50未満であり、さらに好ましくはショアA硬度が45未満である。半導電性熱可塑性エラストマー組成物のショアA硬度が58未満であると、電子写真用弾性部材として好適に使用することができ、特に、電子写真用シームレスベルトの弾性層として好適に使用することができる。そして、当該半導電性熱可塑性エラストマー組成物を用いた電子写真用シームレスベルトは、半導電性を維持しながらも、弾性層が従来に比べて柔軟である為、より高精細かつ高品質な画像を提供することができる。
[電気抵抗]
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は半導電性であることを特徴とする。ここでいう半導電性とは、温度23℃、相対湿度50%RHにおける体積抵抗率は1×10Ω・cm以上、1×1011Ω・cm以下であり、表面抵抗率は1×10Ω/□以上、1×1011Ω/□以下である。電気抵抗を上記範囲内とすることにより、電子写真用の弾性部材として好適に用いることができる。そして、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、体積抵抗率および表面抵抗率がともに上記範囲内にあることから、特に、電子写真用シームレスベルトの弾性層として好適に用いることができる。
[電子写真用弾性部材]
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、優れた半導電性および柔軟性を有することから、電子写真用弾性部材として好適に用いることができる。ここでいう電子写真用弾性部材とは、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物を用いて製造されるベルト形状の部材(シームレスベルト)、帯電ロール及び転写ロール等のロール形状の部材である。
[電子写真用シームレスベルト]
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物は、優れた半導電性および柔軟性を有することから、特に、電子写真用シームレスベルトの弾性層として好適に使用することができる。ここでいう電子写真用シームレスベルトとは、電子写真用シームレスベルトとしての強度、耐久性、例えば緩和特性、折れ、曲りに対する強度を分担する基材層上に、厚み方向の柔軟性を付与する弾性層を有するものであり、電子写真方式の画像形成装置に用いる転写搬送ベルトまたは中間転写ベルトである。当該半導電性熱可塑性エラストマー組成物を弾性層に用いた電子写真用シームレスベルトは、半導電性を維持しながらも、弾性層が従来に比べて柔軟である為、弾性層を薄くすることができ、電子写真用シームレスベルトの製造コストを削減することができる。また、当該半導電性熱可塑性エラストマー組成物を弾性層に用いた中間転写ベルトにおいては、弾性層が従来に比べて柔軟である為、弾性層を薄層化しても中抜け等の画像品質の低下を防止することができるばかりでなく、弾性層を薄層化することにより全層厚みの均一性に優れ、色ズレのない高精細かつ高品質な画像を提供することができる。
本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物を弾性層に用いた電子写真用シームレスベルトの基材層としては、従来公知の熱可塑性樹脂を用いることができ、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂が挙げられる。上記の熱可塑性樹脂の中でも、当該半導電性熱可塑性エラストマー組成物と共押出し製膜する上で、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂が好ましい。
また、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物を弾性層に用いた電子写真用シームレスベルトは、多層構成の電子写真用シームレスベルトを短時間で寸法精度よく成形することができることから、多層インフレーション製膜機を用い、基材層と弾性層とを共押出し製膜することが好ましい。
以下、本発明の半導電性熱可塑性エラストマー組成物について、実施例によりさらに詳しく説明する。尚、実施例において行った物性の測定方法及び評価方法は次の如くである。
(1)電気抵抗(体積抵抗率および表面抵抗率)
URSプローブ(MCP−HTP14、ダイヤインスツルメンツ社製)を取り付けたハイレスタUP(MCP−HT450、ダイヤインスツルメンツ社製)を用い、体積抵抗率及び表面抵抗率を測定した。(測定条件:温度23℃、相対湿度50%RH、荷重2kg、印加電圧500V、10秒)尚、体積抵抗率の単位を(Ω・cm)、表面抵抗率(Ω/□)として表した。
(2)ショアA硬度
JIS K 6253に準じて、厚さ2mmのシートを3枚重ねて厚み6mmとし、デューロメータ タイプA(上島製作所製)を用いて測定した。
(3)断面観察
厚さ2mmのシートをロータリミクロトーム(ST−102型、株式会社日本ミクロトーム社製)を用いて厚さ15μmに切出した後、得られた試験片をデジタルマイクロスコープ(VHX−500、株式会社キーエンス社製)を用いて目視により観察した。
原材料としては下記のものを用いた。
<熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)>
・熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)[着色用のカーボンブラック:0.3重量部、ショアA硬度:59、溶融粘度:2146poise]
<低硬度熱可塑性エラストマー(B)>
・スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(SBR)[ショアA硬度:39、溶融粘度:3770poise]
・スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(SIR)[ショアA硬度:34、溶融粘度:960poise]
・スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物(SIBS)[ショアA硬度:38、溶融粘度:3500poise]
・メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチルの共重合体(MMA−BA)[ショアA硬度:25、溶融粘度:152poise]
<イオン伝導性材料(C)>
・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体[アルコックスEP−10、明和化成株式会社製]
・過塩素酸リチウム三水和物[和光純薬工業株式会社製]
尚、上記原料の溶融粘度については島津製作所製高化式フローテスターを用い、長さ10mm×直径1mmのダイに200℃で100kgの荷重をかけて溶融粘度(単位:poise)を測定した。
[実施例1乃至4、比較例1乃至5]
表1に示した配合比の原料を、ラボプラストミルのローラーミキサーR60H[東洋精機製]に仕込み下記の条件で溶融混練した。得られた混練物は卓上プレス機で熱圧プレスし、厚さ2mmの半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートを得た。各シートについて、電気抵抗およびショアA硬度を測定した結果を表1に示す。
・設定温度:200℃
・スクリュー回転数:100rpm
・混練時間:5min
表1に示すように、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)に、低硬度熱可塑性エラストマー(B)を40重量%含有してなる実施例1乃至4は、いずれの低硬度熱可塑性エラストマー(B)を用いた場合にもショアA硬度が58より小さくなるとともに、イオン伝導性材料によって優れた半導電性を示した。そして、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)に1重量部のイオン伝導性材料を配合した比較例1は10Ω・cm台の体積抵抗率を示したのに比べ、熱可塑性アクリル系エラストマー(B−2)に3重量部のイオン伝導性材料(C)を配合した比較例5は、イオン伝導性材料(C)の配合量が多いにもかかわらず、体積抵抗率が1×1010Ω・cm台を示し、表面抵抗率が1×1011Ω/□を超える値を示した。また、低硬度の熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(B−1)に3重量部のイオン伝導性材料(C)を配合した比較例2乃至4は、いずれの場合も体積抵抗率および表面抵抗率がオーバーレンジを示した。
[実施例5乃至7、比較例6乃至9]
表2に示した配合比の原料を、ラボプラストミルのローラーミキサーR60H[東洋精機製]に仕込み下記の条件で溶融混練した。得られた混練物を卓上プレス機で熱圧プレスし、厚さ2mmの半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートを得た。各シートについて、電気抵抗、ショアA硬度を測定した結果を表2に示す。
・設定温度:180℃
・スクリュー回転数:100rpm
・混練時間:3min
表2に示すように、得られた熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(A)へ配合するスチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の配合量が増加するに従って体積抵抗率および表面抵抗率は大きくなる傾向を示した。また、各組成物の断面観察したところ、図3に示すように、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)が60重量%になると、スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)からなる連続相中に、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)が分散相としてなる海島構造を呈し、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相同士の繋がりが少なくなり、体積抵抗率および表面抵抗率が急激に上昇した。
[実施例8乃至12、比較例10]
表3に示した配合比の原料を、ラボプラストミルのローラーミキサーR60H[東洋精機製]に仕込み下記の条件で溶融混練した。得られた混練物を卓上プレス機で熱圧プレスし、厚さ2mmの半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートを得た。各シートについて、電気抵抗およびショアA硬度を測定した結果を表3に示す。
・設定温度:180℃
・スクリュー回転数:100rpm
・混練時間:3min
表3に示すように、得られた熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(A)へ配合するスチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の配合量が増加するに従って電気抵抗は大きくなる傾向を示した。また、各組成物の断面観察したところ、スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)が70重量%を超えると、スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)からなる連続相中に、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)が分散相としてなる海島構造を呈し、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相同士の繋がりが少なくなり、体積抵抗率および表面抵抗率が急激に上昇した。
[実施例13乃至16、比較例11及び12]
表4に示した配合比の原料を、ラボプラストミルのローラーミキサーR60H[東洋精機製]に仕込み下記の条件で溶融混練した。得られた混練物を卓上プレス機で熱圧プレスし、厚さ2mmの半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートを得た。各シートについて、電気抵抗およびショアA硬度を測定した結果を表4に示す。
・設定温度:180℃
・スクリュー回転数:100rpm
・混練時間:3min
表4に示すように、得られた熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(A)へ配合するスチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)の配合量が増加するに従って電気抵抗は大きくなる傾向を示した。また、各組成物の断面観察したところ、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)が60重量%を超えると、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)からなる連続相中に、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)が分散相としてなる海島構造を呈し、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相同士の繋がりが少なくなり、体積抵抗率および表面抵抗率が急激に上昇した。
[実施例17乃至20、比較例13乃至15]
表5に示した配合比の原料を、ラボプラストミルのローラーミキサーR60H[東洋精機製]に仕込み下記の条件で溶融混練した。得られた混練物を卓上プレス機で熱圧プレスし、厚さ2mmの半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなるシートを得た。各シートについて、電気抵抗およびショアA硬度を測定した結果を表5に示す。
・設定温度:180℃
・スクリュー回転数:100rpm
・混練時間:3min
表5に示すように、得られた熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(A)へ配合するメタクリル酸メチル−アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の配合量を増加するに従って電気抵抗は大きくなる傾向を示した。また、各組成物の断面観察したところ、メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)が60重量%を超えると、メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)からなる連続相中に、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)が分散相としてなる海島構造を呈し、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー相同士の繋がりが少なくなり、体積抵抗率および表面抵抗率が急激に上昇した。
以上の如く、本発明によれば、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)へ、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)を配合し、イオン伝導性材料(C)によって容易に半導電性を示す熱可塑性ポリウレタン系エラストマーからなる連続相(海)と低硬度熱可塑性エラストマーからなる分散相(島)とする海島構造または相互連結構造を呈することによって、優れた半導電性を示すともに、低硬度化を達成した半導電性熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。

Claims (8)

  1. 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満のスチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を50重量%〜95重量%と、前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)を50重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加物(B−1a)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満のスチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を30重量%〜95重量%と、前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)を70重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記スチレン−イソプレン共重合体の水素添加物(B−1b)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満のスチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%〜95重量%と、前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)を60重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物(B−1c)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と、ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)と、イオン伝導性材料(C)とを含有してなる半導電性熱可塑性エラストマー組成物であって、前記ショアA硬度が58未満の低硬度熱可塑性エラストマー(B)は、ショアA硬度が58未満の(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)であり、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)と前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の合計量100重量%に対して、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)を40重量%〜95重量%と、前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)を60重量%〜5重量%とを含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)及び前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)の合計量100重量部に対してイオン伝導性材料(C)を0.1〜10重量含有し、前記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(A)からなる連続相中に、前記(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチルの共重合体(B−2a)が分散相としてなる海島構造または相互連結構造を呈し、ショアA硬度が58未満であることを特徴とする半導電性熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 前記イオン伝導性材料(C)が、ポリエチレンオキサイドまたはポリエチレンオキサイド共重合体と、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、チオシアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウムから選ばれる1種以上のイオン電解質とからなるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 温度23℃、相対湿度50%RHにおける体積抵抗率は1×10Ω・cm以上、1×1011Ω・cm以下であり、表面抵抗率は1×10Ω/□以上、1×1011Ω/□以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物。
  7. 請求項1から6のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とする電子写真用弾性部材。
  8. 請求項1から6のいずれか記載の半導電性熱可塑性エラストマー組成物からなる弾性層を有することを特徴とする電子写真用シームレスベルト。
JP2013031647A 2013-02-21 2013-02-21 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト Active JP6283466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031647A JP6283466B2 (ja) 2013-02-21 2013-02-21 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031647A JP6283466B2 (ja) 2013-02-21 2013-02-21 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014159537A JP2014159537A (ja) 2014-09-04
JP6283466B2 true JP6283466B2 (ja) 2018-02-21

Family

ID=51611465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013031647A Active JP6283466B2 (ja) 2013-02-21 2013-02-21 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6283466B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6329730B2 (ja) * 2013-04-08 2018-05-23 大倉工業株式会社 半導電性熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた電子写真用シームレスベルトおよびその製造方法
JP6424074B2 (ja) * 2014-11-21 2018-11-14 西川ゴム工業株式会社 センサー付きプロテクター
JP6839029B2 (ja) * 2017-05-12 2021-03-03 旭化成株式会社 樹脂組成物
JPWO2020045609A1 (ja) * 2018-08-31 2021-08-26 株式会社クラレ 樹脂組成物、パウダー、接着剤、及び、自動車用ダイレクトグレージング接着剤

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6284839B1 (en) * 1995-12-29 2001-09-04 The B.F. Goodrich Company Blends of thermoplastic polymers, electrostatic dissipative polymers and electrostatic dissipative enhancers
JPH1017718A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Nippon Zeon Co Ltd 半導電性エラストマー部材及びその製法
JP5165167B2 (ja) * 1999-02-04 2013-03-21 株式会社クラレ 熱可塑性ポリウレタン組成物
JP2003342466A (ja) * 2002-05-27 2003-12-03 Okura Ind Co Ltd 半導電性熱可塑性ポリウレタン組成物、および該組成物からなるシームレスベルト
JP4525960B2 (ja) * 2002-08-01 2010-08-18 住友ゴム工業株式会社 導電性ウレタン組成物及び該組成物を用いた導電性ローラ
JP4149242B2 (ja) * 2002-11-27 2008-09-10 住友ゴム工業株式会社 導電性ポリマー組成物及びその製造方法
JP5456264B2 (ja) * 2008-03-04 2014-03-26 アロン化成株式会社 熱可塑性エラストマー組成物
JP6329730B2 (ja) * 2013-04-08 2018-05-23 大倉工業株式会社 半導電性熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた電子写真用シームレスベルトおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014159537A (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2594997B1 (en) Conductive member for electronic photograph, process cartridge, and electronic photograph device
JP6283466B2 (ja) 半導電性熱可塑性エラストマー組成物およびそれを用いた電子写真用シームレスベルト
CN101676815B (zh) 导电性辊
CN104769506B (zh) 电子照相设备用导电性组合物及使用其的电子照相设备用导电性辊
JP5186128B2 (ja) 導電性ロール
JP6251554B2 (ja) 半導電性熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた電子写真用シームレスベルトおよびその製造方法
JP2008254845A (ja) 紙送りローラ
JP6329730B2 (ja) 半導電性熱可塑性エラストマー組成物、それを用いた電子写真用シームレスベルトおよびその製造方法
WO2021172425A1 (ja) シート状柔軟電極およびその製造方法
JP2009079131A (ja) 半導電性組成物およびそれを用いた電子写真機器用導電性部材
JP3320001B2 (ja) 導電ロールの製造方法
JP2012197397A (ja) 導電性熱可塑性エラストマ組成物および導電性ローラ
JP2017116685A (ja) 電子写真機器用導電性部材
JP2001074034A (ja) 導電性ロール
JP5002301B2 (ja) 導電性ゴム組成物及びそれを用いてなる導電性ロール
JP7247017B2 (ja) キャリア層付きシームレスベルト、その製造方法及び画像形成装置用弾性層付き転写ベルトの製造方法
JP4347870B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法および成形物
JP2007063552A (ja) 導電性エラストマー組成物およびそれを用いた導電性部材
JP2006145635A (ja) 画像形成装置用クリーニングブレード及びその製造方法
JPH10177288A (ja) 導電ロール
JP2007291331A (ja) 導電性ロール用ゴム組成物及びそれを用いてなる導電性ロール
JP5968005B2 (ja) 電子写真機器用導電性組成物
JP2006255985A (ja) ビジュアルマ−キング用フイルム
JP3601906B2 (ja) 半導電性フッ素樹脂組成物および半導電性フッ素樹脂フィルム
JP2011017935A (ja) 導電性ローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6283466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250