JP6330666B2 - 標的物質の測定方法 - Google Patents
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Description
〔1〕以下を含む、標的物質の測定方法:
1)炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤でサンプルを処理すること;ならびに
2)処理されたサンプルにおいて標的物質を検出すること。
〔2〕炭化水素鎖が、10個以上の炭素原子数を有する直鎖の炭化水素基である、〔1〕の方法。
〔3〕親水性部分が、スルホネート基、カルボキシレート基、またはアンモニウム基である、〔1〕または〔2〕の方法。
〔4〕前記界面活性剤が、デシル硫酸、ドデシル硫酸またはこれらの塩である、〔1〕〜〔3〕のいずれかの方法。
〔5〕チオール基含有還元剤でサンプルを処理することをさらに含む、〔1〕〜〔4〕のいずれかの方法。
〔6〕チオール基含有還元剤が、ジチオエリトリトール、システイン、2−メルカプトエチルアミンおよびジチオスレイトールからなる群より選ばれる、〔5〕の方法。
〔7〕サンプルの処理が混合のみによって行われる、〔1〕〜〔6〕のいずれかの方法。
〔8〕以下を含む方法である、〔1〕〜〔7〕のいずれかの方法:
1’)前記界面活性剤および標的物質に対する親和性物質を含む反応液でサンプルを処理すること;ならびに
2’)処理されたサンプルにおいて標的物質を検出すること。
〔9〕以下を含む方法である、〔1〕〜〔7〕のいずれかの方法:
1’’)前記界面活性剤を含む前処理液でサンプルを処理すること;
2’’)前記1’’)で処理されたサンプルを希釈液で処理すること;ならびに
3’’)前記2’’)で処理されたサンプルにおいて標的物質を検出すること。
〔10〕サンプルがヒト由来のサンプルである、〔1〕〜〔9〕のいずれかの方法。
〔11〕サンプルが血液関連サンプルである、〔1〕〜〔10〕のいずれかの方法。
〔12〕標的物質がサンプル中で標的物質に対する結合性物質と結合している、〔1〕〜〔11〕のいずれかの方法。
〔13〕標的物質が低分子物質である〔1〕〜〔12〕のいずれかの方法。
〔14〕低分子物質がビタミンである、〔13〕の方法。
〔15〕ビタミンがビタミンDである、〔14〕の方法。
〔16〕以下を含む、標的物質の測定用キット:
1)炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤;ならびに
2)標的物質に対する親和性物質および/または標的物質標品。
本発明のキットは、例えば、本発明の方法の簡便な実施に有用である。
本発明は、サンプル中の標的物質の測定方法を提供する。
1)炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤でサンプルを処理すること;ならびに
2)処理されたサンプルにおいて標的物質を検出すること。
先ず、炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤でサンプルが処理される。以下、必要に応じて、「炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤」を、「主要界面活性剤」と略記することがある。
直鎖の炭化水素基としては、直鎖の飽和炭化水素基であるアルキル基、ならびに直鎖の不飽和炭化水素基(例、アルケニル基およびアルキニル基)が挙げられる。炭素原子数8〜60個のアルキル基としては、例えば、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシルが挙げられる。炭素原子数8〜60個の直鎖の不飽和炭化水素基としては、例えば、上述したアルキル基において、1〜4個(好ましくは1または2個)の不飽和結合(二重結合または三重結合)部分を含むものが挙げられる。
分岐鎖の炭化水素基としては、例えば、上述した直鎖の飽和または不飽和炭化水素基上の水素原子が、1〜4個(好ましくは1または2個)の炭素原子数1〜10の炭化水素基で置換されたものが挙げられる。炭素原子数1〜10の炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、フェニル、ナフタレニルが挙げられる。
疎水性部分を構成する炭化水素鎖は、好ましくは、直鎖の飽和炭化水素基であり、より好ましくは、10または11個の炭素原子数を有する直鎖の飽和炭化水素基である。
具体的には、主要界面活性剤によりサンプルを処理する場合におけるこのような界面活性剤の濃度は、後述するような反応液を用いる方法によりサンプルを処理する場合、反応液とサンプルとの混合液においてその作用が発揮されるような濃度である限り特に限定されないが、例えば、0.001%(w/v)〜10%(w/v)であってもよい。このような場合、主要界面活性剤の濃度は、好ましくは0.005%(w/v)以上、より好ましくは0.01%(w/v)以上であってもよい。主要界面活性剤の濃度はまた、好ましくは8%(w/v)以下、より好ましくは5%(w/v)以下、さらにより好ましくは2%(w/v)以下、特に好ましくは1%(w/v)以下であってもよい。複数の界面活性剤を用いる場合、各界面活性剤の濃度もまた、上記のとおりである。
また、主要界面活性剤によりサンプルを処理する場合における主要界面活性剤の濃度は、後述するような前処理液を用いる方法によりサンプルを処理する場合には、前処理液とサンプルとの混合液においてその作用が発揮されるような濃度である限り特に限定されないが、例えば、0.001%(w/v)〜10%(w/v)であってもよい。このような場合、主要界面活性剤の濃度は、好ましくは0.005%(w/v)以上、より好ましくは0.01%(w/v)以上、さらにより好ましくは0.1%(w/v)以上であってもよい。主要界面活性剤の濃度はまた、好ましくは8%(w/v)以下、より好ましくは5%(w/v)以下、さらにより好ましくは2%(w/v)以下、特に好ましくは1%(w/v)以下であってもよい。複数の界面活性剤を用いる場合、各界面活性剤の濃度もまた、上記のとおりである。
反応液において、より低濃度での主要界面活性剤の使用が意図される場合、好ましくは、ドデシル硫酸またはその塩を、主要界面活性剤として使用してもよい。ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)は、低濃度で強い効果を示すことが確認されている(表5、7を参照)。このような低濃度は、0.1%(w/v)未満の濃度であり、好ましくは0.08%(w/v)未満の濃度であり、より好ましくは0.06%(w/v)未満の濃度であり、さらにより好ましくは0.05%(w/v)未満の濃度である。
具体的には、還元剤によりサンプルを処理する場合における還元剤の濃度は、後述するような反応液を用いる方法によりサンプルを処理する場合、反応液とサンプルとの混合液においてその作用が発揮されるような濃度である限り特に限定されないが、例えば、0.01〜100mMであってもよい。このような場合、還元剤の濃度は、好ましくは0.05mM以上、より好ましくは0.1mM以上であってもよい。還元剤の濃度はまた、好ましくは100mM以下、より好ましくは50mM以下、さらにより好ましくは20mM以下、特に好ましくは10mM以下であってもよい。複数の還元剤を用いる場合、各還元剤の濃度もまた、上記のとおりである。
また、還元剤によりサンプルを処理する場合における還元剤の濃度は、後述するような前処理液を用いる方法によりサンプルを処理する場合には、前処理液とサンプルとの混合液においてその作用が発揮されるような濃度である限り特に限定されないが、例えば、0.1〜100mMであってもよい。このような場合、還元剤の濃度は、好ましくは0.05mM以上、より好ましくは0.1mM以上であってもよい。還元剤の濃度はまた、好ましくは100mM以下、より好ましくは50mM以下、さらにより好ましくは20mM以下であってもよい。複数の還元剤を用いる場合、各還元剤の濃度もまた、上記のとおりである。
好ましい実施形態では、上記工程1)は、主要界面活性剤および標的物質に対する親和性物質を含む反応液でサンプルを処理することにより行うことができる。
別の好ましい実施形態では、上記工程1)は、i)主要界面活性剤を含む前処理液でサンプルを処理すること、およびii)前処理液で処理されたサンプルを希釈液で処理することにより行うことができる。
前処理液は、主要界面活性剤を含む。前処理液はまた、還元剤を含んでいてもよい。前処理液はさらに、主要界面活性剤と異なる別の変性剤を含んでいてもよい。別の変性剤としては、例えば、ステロイド骨格を有する界面活性剤、ならびにステロイド骨格を有する界面活性剤と異なる別の界面活性剤(例、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤または非イオン性界面活性剤)、およびカオトロピック剤が挙げられる。前処理液に含まれる主要界面活性剤および別の変性剤は、それぞれ、1種であってもよいが、複数(例、2または3種以上)であってもよい。前処理液は、希釈液に含まれる別の変性剤と同種の1または2個以上(例、1〜3個)の変性剤(例、ステロイド骨格を有する界面活性剤および別の界面活性剤)を含んでいてもよい。前処理液はまた、上述したような他の成分を含んでいてもよい。
希釈液は、例えば、上述した成分(例、ステロイド骨格を有する界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カオトロピック剤、および還元剤)を1種または複数(例、2または3種以上)含んでいてもよい。希釈液はまた、上述したような他の成分(例、ビタミンDに対する親和性物質、アルブミン)を含んでいてもよい。
上述したとおり処理されたサンプルにおいて、標的物質が検出される。標的物質の検出は、定性的または定量的に行われる。本工程では、上述した親和性物質が用いられる場合、親和性物質を処理されたサンプルに添加することを含んでいてもよい。
本発明はまた、標的物質の測定用キットを提供する。
1)主要界面活性剤;ならびに
2)標的物質に対する親和性物質および/または標的物質標品。
本発明のキットはまた、還元剤を含んでいてもよい。本発明のキットはさらに、ステロイド骨格を有する界面活性剤等の変性剤を含んでいてもよい。標的物質に対する親和性物質が1次抗体である場合、本発明のキットは、2次抗体をさらに含んでいてもよい。
1)主要界面活性剤を含む前処理液(還元剤をさらに含んでいてもよい);
2)希釈液;ならびに
3)標的物質に対する親和性物質および/または標的物質標品。
ヒト血清を、アニオン性界面活性剤(SDS)および還元剤(DTT)で処理し、次いで、免疫学的方法によりヒト血清中の25OHビタミンDを測定した。
1)同一のヒトから採取された同一血清10μlに、前処理液〔PBS(pH7.6)に、1%、0.30%、0.1%または0%(w/v) SDS+8mM、4mM、2mMまたは0mM DTT+0.1%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム塩+0.1%(w/v)CHAPS〕を40μl加えて、血清と前処理液との第1混合液(50μl)を調製した。第1混合液中の各成分の濃度は、次のとおりである:0.8%、0.24%、0.08%または0%(w/v) SDS;6.4mM、4mM、1.6mMまたは0mM DTT;0.08%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム塩;および0.08%(w/v) CHAPS。
2)第1混合液を、室温(25℃。以下同様)にて10分間インキュベートした。
3)インキュベートした第1混合液に、希釈液〔PBS(pH7.6)に0.1%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム塩+0.1%(w/v)BSA〕を150μl加えて、第1混合液と希釈液との第2混合液(200μl)を調製した。第2混合液中のデオキシコール酸ナトリウム塩の濃度は、約0.1%(w/v)であった。
4)第2混合液75μlと抗25OHビタミンD抗体結合磁性粒子液75μlを混合した。
5)上記4)で得られた溶液を、37℃にて10分間インキュベートした。
6)インキュベート後、磁性プレート上にてサンプル中の磁性粒子を集め、磁性粒子を3回洗浄した。
7)洗浄液を除いた磁性粒子に、MES緩衝液で懸濁したアルカリホスファターゼ標識抗体(25OHビタミンD−抗25OHビタミンD抗体の免疫複合体に対する抗体)を加えた。
8)上記7)で得られた溶液を、37℃にて10分間インキュベートした。
9)インキュベート後、磁性プレート上にてサンプル中の磁性粒子を集め、磁性粒子を3回洗浄した。
10)洗浄液を除いた磁性粒子に、発光基質 (AMPPD)液を加えた。
11)上記10)で得られた溶液を、37℃にて5分間インキュベートした。
12)発光カウントを、ラベルリーダー(ARVO; Perkin Elmer)で測定した。
ヒト血清を、アニオン性界面活性剤(SDS)および種々の還元剤で処理し、次いで、免疫学的方法によりヒト血清中の25OHビタミンDを測定した。
1)同一のヒトから採取された同一血清10μlに、前処理液〔PBS(pH7.6)に0.3%(w/v)SDS+5mM 各還元剤+0.1%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム塩+0.1%(w/v) CHAPS〕を40μl加えて、血清と前処理液との第1混合液(50μl)を調製した。第1混合液中の各成分の濃度は、次のとおりである:0.24%(w/v) SDS;4mM 各還元剤;0.08%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム塩;および0.08%(w/v) CHAPS。
2)以降の操作は、実施例1の上記2)〜12)と同じ方法により行った。
25OHビタミンDの高感度測定に必要とされる、アニオン性界面活性剤(SDS)による処理時間について検討した。
1同一のヒトから採取された同一血清10μlに、前処理液(PBSに0.3%(w/v)SDS+5mM 2−MEA+0.1%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム塩+0.1%(w/v) CHAPS)を40μl加えて、攪拌による混合により血清と前処理液との第1混合液(50μl)を調製した。第1混合液中の各成分の濃度は、次のとおりである:0.24%(w/v) SDS;4mM 2−MEA;0.08%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム塩;および0.08%(w/v) CHAPS。攪拌による混合に要した時間は、約3秒であった。
2)第1混合液を、室温(25℃)にてインキュベートした(10分、5分または1分)。また、攪拌による混合のみにより調製された第1混合液を、インキュベートすることなく、次の操作に供した(インキュベート時間:0分)。
3)以降の操作は、実施例1の3)〜12)と同じ方法により行った。
既存製品では、血清サンプルの前処理に必要とされる時間は、その使用説明書によれば、以下のとおりである。既存製品として、DiaSorin−RIA(DiaSorin社製)、DiaSorin−Liaison(DiaSorin社製)
アニオン性界面活性剤(SDS)を用いる本発明の方法による標的物質の測定精度を検証するため、本発明の方法による標的物質の測定値と、有機溶媒を用いる既存の方法により得られた測定値との相関係数を比較した。
方法は、以下のとおりに行った。なお、測定サンプルとしては、ヒト血清5サンプルを用いた。
1)ヒト血清3.75μlに、反応液(PBSに約0.03%(w/v) SDS+約0.5mM 2−MEA+約0.04%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム塩+0.04%(w/v)CHAPS+抗25OHビタミンD抗体結合粒子液)146.25μlを加えて、血清と反応液との混合液(150μl)を調製した。混合液中の各成分の濃度は、次のとおりである:約0.03%(w/v) SDS;約0.5mM 2−MEA;約0.04%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム;約0.04%(w/v) CHAPS。
2)混合液を、37℃にて10分間インキュベートした。
3)インキュベート後、磁性プレート上にてサンプル中の磁性粒子を集め、磁性粒子を3回洗浄した。
4)洗浄液を除いた磁性粒子に、MES緩衝液中に懸濁したアルカリホスファターゼ標識抗体(25OHビタミンD−抗25OHビタミンD抗体免疫複合体に対する抗体)を加えた。
5)上記4)で得られた溶液を、37℃にて10分間のインキュベートした。
6)インキュベート後、磁性プレート上にてサンプル中の磁性粒子を集め、磁性粒子を3回洗浄した。
7)洗浄液を除いた磁性粒子に、発光基質(AMPPD)液を加えた。
8)磁性粒子および発光基質を含む溶液を、37℃にて5分間インキュベートした。
9)発光カウントを、ラベルリーダー(ARVO;Perkin Elmer)で測定した。
既存の方法としては、有機溶媒(アセトニトリル)によるタンパク質除去法を用いた。方法は、以下のとおりに行った。なお、測定サンプルとしては、上記4−1)と同じヒト血清5サンプルを用いた。
a)ヒト血清25μlに、75μlのアセトニトリルを加えた。
b)血清とアセトにトリルの混合液を、6000rpmにて10分間遠心した。
c)上清50μlを回収し、希釈液(MES緩衝液:0.1% BSA、0.1%デオキシコール酸ナトリウム)を200μl加えた。
d)上記c)で得られた溶液75μlと抗25OHビタミンD抗体結合磁性粒子液を75μl混合した。
e)以降の操作は、上記4−1)の2)〜9)と同じ方法により行った。
本発明の方法による測定値は、有機溶媒(アセトニトリル)を用いるタンパク質除去法による測定値との相関性が高かった(図1、R2=0.9981)。したがって、本発明の方法は、ビタミンDの測定に有用であると考えられる。
アニオン性界面活性剤(SDS)を用いる本発明の方法による標的物質の測定精度をさらに検証するため、本発明の方法による標的物質の測定値と、既存の方法(DiaSorin−RIA)により得られた測定値との相関係数を比較した。
方法は、以下のとおりに行った。なお、測定サンプルとしては、ヒト血清13サンプルを用いた。
1)ヒト血清3.75μlに、反応液(PBSに0.03%(w/v)SDS+0.5mM 2−MEA+0.1%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム塩+0.01%(w/v)CHAPS+0.038%BSA+抗25OHビタミンD抗体結合粒子液)146.25μlを加えた。
2)以降の操作は、実施例4−1)の2)〜9)と同じ方法により行った。
既存の方法としては、後述するとおり、DiaSorin−RIAを用いた。DiaSorin−RIAは、市販のキット(25−HydroxyvitaminD 125I RIA Kit,DiaSorin製)を用いて行った。方法は、以下のとおりに行った。なお、測定サンプルとしては、上記5−1)と同じヒト血清13サンプルを用いた。
I)前処理操作
a)ガラス試験管を準備する。
b)アセトニトリルを各試験管に500μlずつ分注する。
c)キャリブレーター、コントロール、またはサンプル(血清など)を50μlずつ加える。
d)サンプル溶液を10秒間攪拌する。
e)サンプル溶液を、室温にて1200gで10分間遠心分離する。
f)上清をサンプルとして用いる。
a)上記サンプル 25μl、I125 25OHビタミンD(DiaSorin製) 50μlおよび抗25OHビタミンD抗体液 1mlを混合する。
b)混合液を、室温にて90分インキュベートする。
c)インキュベートした混合液に、ロバ由来抗ヤギ抗体を500μl加える。
d)得られた溶液を、室温にて25分インキュベートする。
e)インキュベートした溶液に、NSB/添加緩衝液を500μl加える。
f)得られた溶液を、室温にて1800gで20分間遠心分離する。
g)遠心分離した溶液から完全に上清を除く。
h)ガンマシンチレーションカウンターを用いて測定を行う。
アニオン性界面活性剤(SDS)を用いた本発明の方法による測定値は、Diasorin RIA法による測定値との相関性が高かった(図2、R2=0.9425)。したがって、本発明の方法は、ビタミンDの測定に有用であると考えられる。
次いで、SDS類似界面活性剤によるビタミンDの測定について検討した。
1)50ng/ml強化ウマ血清3.75μlに、反応液〔Tris−HCl緩衝液(pH7.6)に、0.03%(w/v)または0.1%(w/v) 下記界面活性剤+0.038%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム塩+0.038%(w/v) BSA+抗25OHビタミンD抗体結合粒子液〕146.25μlを加えて、血清と反応液との混合液(150μl)を調製した。混合液中の各成分の濃度は、次のとおりである:約0.03%(w/v)または約0.1%(w/v) 下記界面活性剤;約0.04%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム;および約0.04%(w/v) BSA。
2)以降の操作は、実施例4−1)の2)〜9)と同じ方法により行った。
次いで、炭化水素鎖を有する界面活性剤によるビタミンDの測定について検討した。
1)100ng/ml強化ウマ血清3.75μlに、反応液〔Tris−HCl緩衝液(pH7.6)、0.03%(w/v)または0.1%(w/v) 下記の界面活性剤、0.038%(w/v)デオキシコール酸ナトリウム、0.038%(w/v)BSA、抗25OHビタミンD抗体結合粒子液〕146.25μlを加えて、血清と反応液との混合液(150μl)を調製した。混合液中の各成分の濃度は、次のとおりである:約0.03%(w/v)または約0.1%(w/v) 下記界面活性剤;約0.04%(w/v) デオキシコール酸ナトリウム;および約0.04%(w/v) BSA。
2)以降の操作は、実施例4−1)の2)〜9)と同じ方法により行った。
Claims (14)
- 以下を含む、ビタミンDの測定方法:
1)炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤でサンプルを処理すること;ならびに
2)処理されたサンプルにおいてビタミンDを検出すること。 - 炭化水素鎖が、10個以上の炭素原子数を有する直鎖の炭化水素基である、請求項1記載の方法。
- 親水性部分が、スルホネート基、カルボキシレート基、またはアンモニウム基である、請求項1または2記載の方法。
- 前記界面活性剤が、デシル硫酸、ドデシル硫酸またはこれらの塩である、請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
- チオール基含有還元剤でサンプルを処理することをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
- チオール基含有還元剤が、ジチオエリトリトール、システイン、2−メルカプトエチルアミンおよびジチオスレイトールからなる群より選ばれる、請求項5記載の方法。
- サンプルの処理が混合のみによって行われる、請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
- 以下を含む方法である、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法:
1’)前記界面活性剤およびビタミンDに対する親和性物質を含む反応液でサンプルを処理すること;ならびに
2’)処理されたサンプルにおいてビタミンDを検出すること。 - 以下を含む方法である、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法:
1’’)前記界面活性剤を含む前処理液でサンプルを処理すること;
2’’)前記1’’)で処理されたサンプルを希釈液で処理すること;ならびに
3’’)前記2’’)で処理されたサンプルにおいてビタミンDを検出すること。 - サンプルがヒト由来のサンプルである、請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
- サンプルが血液関連サンプルである、請求項1〜10のいずれか一項記載の方法。
- ビタミンDがサンプル中でビタミンD結合タンパク質と結合している、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
- 以下を含む、ビタミンDの測定用キット:
1)炭化水素鎖から構成される疎水性部分、および親水性部分を含む界面活性剤;ならびに
2)ビタミンDに対する親和性物質および/またはビタミンD標品。 - チオール基含有還元剤をさらに含む、請求項13記載のキット。
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