JP6357997B2 - 噴射試験用装置 - Google Patents
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Description
そして、燃焼ガスに晒される装置の特性変化を求めるために、地上にて当該装置をロケットモータの燃焼ガスに晒す実験を行う場合がある(非特許文献1参照)。
このような実験は、例えば、ロケットモータを移動しないように固定し、後段に特性変化を求めるための装置を配置した状態でロケットモータに点火することで行われる。
ロケットモータは、一度点火すると、燃料を使い切るまで燃焼し続けるという特性を有している。このため、燃焼が燃え尽きるまでの間に燃焼ガスの発生を止めることはできない。
このため、従来の地上でおける噴射試験では、十分に実際の噴射環境を模擬することができない場合があった。
上記制御手段が、2枚の上記回転板の回転方向を逆方向とすると共に2枚の上記回転板の上記開口を上記噴射経路にて重ね合わせるという構成を採用する。
このため、遮蔽部材の移動(例えば、移動速度や移動タイミング)を制御することが可能となり、遮蔽部材の通過領域が燃焼ガスの噴射経路に重なるタイミングや期間を任意に設定することができる。
したがって、本発明によれば、ロケットモータからの燃焼ガスを試験対象に対して噴射する噴射試験に用いられる噴射試験用装置であって、噴射対象物に噴射される燃焼ガスの噴射状態をより自由度を高く調節可能とし、より実際の噴射環境を再現することが可能となる。
なお、図2は、第1回転板1と第2回転板2とを回転軸方向から見た矢視図である。また、図3は、本実施形態の噴射試験用装置S1の一部を模式的に示した斜視図である。また、図4は、図3に示す本実施形態の噴射試験用装置S1の分解斜視図である。
具体的には、本実施形態の噴射試験用装置S1は、噴射対象物に対する燃焼ガスの噴射タイミングや、噴射時間を制御する。
より詳細には、第1回転板1は、噴射経路Xよりも下方において当該噴射経路Xに対して平行に沿った回転軸Lを回転中心として回転駆動される円板であり、ロケットモータM側に向く面において燃焼ガスを受けることによって燃焼ガスを遮蔽する遮蔽部材として機能するものである。
この第1回転板1には、図2に示すように、第1回転板1の回転によって噴射経路Xと重なる位置に、回転軸Lを中心とする円弧状に形状設定された開口1aが形成されている。そして、第1回転板1は、当該開口1aが噴射経路Xと重なった際には、燃焼ガスを試験対象側(図1における右側)に通過させる。
このセンサ検出板1bは、第1回転板用センサ9によって検出されるものであり、両端が開口1aの端部と回転軸Lとを結んだ直線上に配置されている。そして、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、このセンサ検出板1bを検出することによって、開口1aの位置検出が可能とされている。
また、第1回転板1は、センサ検出板1bとの対称位置に第1回転板1の重心を回転軸Lに合わせるための調芯用錘1cを備えている。
より詳細には、第2回転板2は、第1回転板1と同様に、回転軸Lを回転中心として回転駆動される円板である。なお、第2回転板2は、第1回転板1よりも小径の円板とされている。ただし、第2回転板2を第1回転板1と同じ径の円板、あるいは、第1回転板1を第2回転板2よりも小径の円板としても良い。
この第2回転板2には、図2に示すように、第2回転板2の回転によって噴射経路Xと重なる位置に、回転軸Lを中心とする円弧状に形状設定された開口2aが形成されている。そして、第2回転板2は、当該開口2aが噴射経路Xと重なった際には、燃焼ガスを試験対象側(図1における右側)に通過させる。
ただし、第2回転板2は、図1に示すように、燃焼ガスの噴射方向において第1回転板1の下流側に配置されている。このため、開口2aが噴射経路Xと重なった場合であっても、第1回転板1の開口1aが噴射経路Xと重なっていない場合には、燃焼ガスは、第2回転板2を通過することはない。
このセンサ検出板2bは、第2回転板用センサ10によって検出されるものであり、両端が開口2aの端部と回転軸Lとを結んだ直線上に配置されている。そして、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、このセンサ検出板2bを検出することによって、開口2aの位置検出が可能とされている。
また、第2回転板2は、センサ検出板2bとの対称位置に第2回転板2の重心を回転軸Lに合わせるための調芯用錘2cを備えている。
第2シャフト4は、第2回転板2を回転駆動するためのシャフトであり、第2回転板2の中央に固定されている。
第1軸受5は、第1シャフト3を軸支するための軸受である。また、第2軸受6は、第2シャフト4を軸支するための軸受である。
第2回転板用センサ10は、第2回転板用センサ検出板2bの有無を検出するものであり、第2回転板2の下部に配置されている。
これらの第1回転板用センサ9及び第2回転板用センサ10は、回転軸Lを中心として噴射経路Xから180°ずれた位置に配置されている。
なお、ゲートシャッタ11aは、燃焼ガスの噴射方向において第1回転板1及び第2回転板2の下流側において噴射経路Xを塞ぐように配置されている。
ゲートシャッタ閉鎖検知センサ13は、ゲートシャッタ11aが閉鎖していることを検知するためのセンサであり、ゲートシャッタ11aが噴射経路Xを塞いでいることを検知するために噴射経路Xの下方に配置されている。
噴射用開口14aは、噴射経路Xを中心とする円形状の開口であり、第1回転板用センサ9及び第2回転板用センサ10に対して、回転軸Lを中心として180°ずれた位置に配置されている。
より詳細には、制御装置17は、PLC(Programmable Logic Controller)17aと、第1サーボアンプ17bと、第2サーボアンプ17cとを有している。そして、PLCが第1回転板用センサ9、第2回転板用センサ10、ゲートシャッタ装置11のアクチュエータ11b、ゲートシャッタ開放検知センサ12、ゲートシャッタ閉鎖検知センサ13、操作スイッチ表示パネル18と電気的に接続されている。また、第1サーボアンプ17bが第1サーボモータ7に対する制御を行い、第2サーボアンプ17cが第2サーボモータ8に対する制御を行う。
より詳細には、本実施形態の噴射試験用装置S1は、第1回転板1と第2回転板2との回転方向を逆回転とし、開口1aと開口2aとが噴射経路Xにおいて重なり合うように第1回転板1の回転と第2回転板2の回転とを制御する。
また、制御装置17のPLC17aは、ロケットモータMの点火装置Maと電気的に接続されており、点火装置Maを制御することによってロケットモータMへの点火が可能とされている。なお、点火装置Maは、ロケットモータMの点火部に電流を流して点火するものであり、制御装置17と共にチャンバ14の外部に配置されている。
なお、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、図6のタイミングチャートに示す動作を行うよりも前に、第1回転板1及び第2回転板2が予め設定された回転速度でかつ開口1aと開口2aとが噴射経路Xにて重なるように、第1回転板1及び第2回転板2を同期させて回転させる動作を行う。なお、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、噴射用開口14aにおける全閉と全開との間の必要時間が0.1秒で、噴射用開口14aの全開時間が0.1秒となるように第1回転板1及び第2回転板2の回転を制御する。
ここで、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、回転軸Lを中心として開口1aとセンサ検出板1bが180°ずれて配置され、さらに回転軸Lを中心として噴射用開口14aと第1回転板用センサ9とが180°ずれて配置されている。このため、第1サーボアンプ17bは、第1回転板用センサ9にてセンサ検出板1bを検出したタイミングが開口1aの回転方向先端が噴射用開口14aの中心(噴射経路X)に掛かったタイミングであると認識し、例えば、当該タイミングが第1サーボモータ7の回転角度が0°となるように制御を行うことによって第1サーボモータ7(すなわち第1回転板1)をフィードバック制御する。
また、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、回転軸Lを中心として開口2aとセンサ検出板2bが180°ずれて配置され、さらに回転軸Lを中心として噴射用開口14aと第2回転板用センサ10とが180°ずれて配置されている。このため、第2サーボアンプ17cは、第2回転板用センサ10にてセンサ検出板2bを検出したタイミングが開口2aの回転方向先端が噴射用開口14aの中心(噴射経路X)に掛かったタイミングであると認識し、例えば、当該タイミングが第2サーボモータ8の回転角度が0°となるように制御を行うことによって第2サーボモータ8(すなわち第2回転板2)をフィードバック制御する。
そして、PLC17aは、カウントダウンタイムTが0となる直前における第1回転板用センサ9からの検出波形A1と第2回転板用センサ10からの検出波形B1とを比較して第1回転板1及び第2回転板2との同期が正確に取れているかの最終確認を行う。なお、ここで、同期が取れていないと判断した場合には、PLC17aは、噴射試験を中止する。例えばPLC17aは、検出波形A1と検出波形B1との立上がりタイミングを比較し、その差が0.01秒以内である場合には同期が取れていると判定する。
つまり、本実施形態の噴射試験用装置S1においては、ロケットモータMが点火されてから一定時間が経過した後の燃焼ガスが試験対象に噴きつけられる。
そして、PLC17aは、ゲートシャッタ開放検知センサ12からの検出信号及びゲートシャッタ閉鎖検知センサ13からの検出信号に基づいてゲートシャッタ11aの動作を確認した後、動作を完了する。
そして、検出波形A3と検出波形B3が出力されている間のみ、燃焼ガスが試験対象に噴きつけられる。
このため、第1回転板1及び第2回転板2の回転移動を制御することが可能となり、第1回転板1及び第2回転板2の開口1a,2aが燃焼ガスの噴射経路Xに重なるタイミングや期間を任意に設定することができる。
したがって、本実施形態の噴射試験用装置S1によれば、噴射対象物である試験対象に噴射される燃焼ガスの噴射状態をより自由度を高く調節可能とし、より実際の噴射環境を再現することが可能となる。
このため、燃焼ガスを噴射されるまでの間に十分な時間を掛けて遮蔽部材の速度を速めることができ、出力の小さな第1サーボモータ7及び第2サーボモータ8を用いることができる。さらに、燃焼ガスを遮蔽する際に、燃焼ガスに晒される領域が常に変化するため、第1回転板1と第2回転板2の表面温度上昇が抑えられ、第1回転板1と第2回転板2の寿命を長く確保することができ、また第1回転板1と第2回転板2を特殊な耐熱材料で形成する必要がなくなる。
このため、噴射用開口14aから燃焼ガスを噴射させた後は、第1回転板1と第2回転板2とを回転させ続けた場合であっても、噴射用開口14aから燃焼ガスが噴射されることを防止することができる。
このため、ゲートシャッタ11aに直接燃焼ガスが噴射されるタイミングは、開口1aと開口2aとが重なり合うタイミングのみであり、限定的である。このため、ゲートシャッタ11aの表面温度上昇が抑えられ、寿命を長く確保することができる。またゲートシャッタ11aを特殊な耐熱材料で形成する必要がなくなる。
このため、燃焼ガスが第1回転板1及び第2回転板2を回り込んで試験対象に噴射されることを抑止することが可能となる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、遮蔽部材が回転板である必要はない。例えば、遮蔽部材として開口を有すると共に上下方向あるいは水平方向にスライドされるスライド板を用いることも可能である。
さらには、遮蔽部材が、燃焼ガスの流路を試験対象に向かう流路と試験対象から外れる流路とに切替ることができる切替機構である構成を採用することもできる。また、遮蔽部材が燃料ガスを通過可能な貫通孔を有する球体部材によって構成することもできる。また、遮蔽部材を扉体とすることも可能である。また、遮蔽部材をロケットモータMを囲うと共にスリットが形成された円筒部材とすることも可能である。
このように遮蔽部材を他の構成とする場合には、駆動手段も遮蔽部材に合わせて変更されることとなる。例えば、スライド板を遮蔽部材として用いる場合には駆動手段はスライド装置とされる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、開口1aの回転方向における両端、開口2aの回転方向における両端及び噴射用開口14aの形状を変更しても良い。
図8は、開口の回転方向における両端及び噴射用開口の形状についての様々なケースについて例示する模式図である。また、図9は、図8の各ケースにおける第1回転板と第2回転板との移動量と噴射用開口の開度との関係を示す図である。
本検証においては、図8に示すように、噴射用開口が円形のケース、正方形のケース、45度回転させた正方形のケース、及び、第1回転板と第2回転板の開口の両端が円弧のケース、一直線のケース、直角に屈曲したケースを組み合わせて行った。
この結果、いずれのケースであっても噴射用開口の中央から開口することが確認され、CASE4(上記実施形態のケース)が図9に示す最も理想状態に近いことが確認された。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、チャンバ14の内部に、噴射経路Xを避けて、ロケットモータMの燃焼ガスの噴射領域を囲うサブチャンバ14Aと、第1回転板1及び第2回転板2を囲うサブチャンバ14Bとをさらに設置しても良い。このような場合には、図10(b)に示すように、各サブチャンバ14A,14Bに対してダクト16Aを接続する。
このような構成を採用することによって、第1回転板1及び第2回転板2によって遮蔽された燃焼ガスが他の機器等(第1サーボモータ7、第2サーボモータ8、及びロケットモータM)に触れることを抑制することができる。
Claims (6)
- ロケットモータから噴射された燃焼ガスの噴射対象物に対する噴射状態を制御する噴射試験用装置であって、
前記燃焼ガスの噴射経路途中に配置されると共に前記燃焼ガスを通過させる通過領域を一部に有する遮蔽部材と、
前記通過領域が前記燃焼ガスの噴射経路を通る経路で前記遮蔽部材を移動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御することによって前記遮蔽部材の前記通過領域が前記燃焼ガスの噴射経路を通るタイミングを調節する制御手段と
を備えることを特徴とする噴射試験用装置。 - 前記遮蔽部材は、前記噴射経路に沿った回転軸を中心として回転駆動されると共に前記通過領域となる開口を有する回転板であることを特徴とする請求項1記載の噴射試験用装置。
- 前記回転板からなる前記遮蔽部材を2枚備え、
前記制御手段は、2枚の前記回転板の回転方向を逆方向とすると共に2枚の前記回転板の前記開口を前記噴射経路にて重ね合わせることを特徴とする請求項2記載の噴射試験用装置。 - 前記遮蔽部材と別体で設けられ、前記燃焼ガスの噴射経路を塞ぐ経路閉塞部材を備えることを特徴とする請求項2または3記載の噴射試験用装置。
- 前記経路閉塞部材は、前記燃焼ガスの流れ方向において前記遮蔽部材の下流側に配置されていることを特徴とする請求項4記載の噴射試験用装置。
- 前記燃焼ガスの噴射経路を除いて少なくとも前記遮蔽部材及びロケットモータを囲うチャンバと、当該チャンバ内に充満した前記燃焼ガスを前記燃焼ガスの噴射経路を避けてチャンバの外部に排気する排気流路とを備えることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の噴射試験用装置。
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