JP6359389B2 - 唇の美的印象の評価方法及びその評価を支援する支援装置 - Google Patents
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Description
唇は、外方に凸状に張り出した丸みを帯びた形状を有し、その表面には縦ジワやキメが形成されている。このような形状から、乾燥や紫外線等の外的な影響により、縦ジワやキメが粗くなったり、皮むけが生じたりする。そこで、唇用の様々な化粧料が提供されている。
〔評価方法〕
図1は、第一実施形態における唇の美的印象を評価する評価方法を示すフローチャートである。第一実施形態における評価方法は、後述する支援装置のようなコンピュータにより実行される。第一実施形態における評価方法は、唇画像を取得する工程(S11)、ツヤ部を特定する工程(S12)、指標値を算出する工程(S13)及び指標値を出力する工程(S14)を含む。
円形度=ツヤ部の面積(S2)/外周Yから算出される面積(S1)
S1は、外周Yが円と仮定して算出される面積であり、外周Yを用いて次の式で算出可能である。
S1=πr2=π(Y/2π)2=Y2/4π
従って、円形度は、ツヤ部の面積S2と外周Yとを用いて、以下の式で算出可能である。
円形度=S2/S1=4πS2/Y2
例えば、各ツヤ部について算出された円形度の平均が指標値として使われる。
図3は、指標値を二次元グラフで出力する例を示す図である。図3では、平均面積が縦軸に、ツヤ部の個数が横軸に設定されており、算出された平均面積及び個数に対応する位置にプロットされている。
図4は、第一実施形態における支援装置10のハードウェア構成例を概念的に示す図である。第一実施形態における支援装置10は、いわゆるコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)1、メモリ2、入出力インタフェース(I/F)3、通信ユニット4等を有する。メモリ2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、可搬型記憶媒体等である。通信ユニット4は、他のコンピュータとの通信網を介した通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。通信ユニット4には、可搬型記録媒体等も接続され得る。
図5は、第一実施形態における支援装置10の処理構成例を概念的に示す図である。第一実施形態における支援装置10は、画像取得部11、特定部12、算出部13、出力処理部14等を有する。これら各処理部は、例えば、CPU1によりメモリ2に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。また、当該プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)、メモリカード等のような可搬型記録媒体やネットワーク上の他のコンピュータから入出力I/F3又は通信ユニット4を介してインストールされ、メモリ3に格納されてもよい。
算出部13は、上述の(S13)を実行する。
上述のように第一実施形態では、画像内の対象唇上のツヤ部が特定され、この特定されたツヤ部に関する唇の美的印象と相関のある指標値が算出される。当該相関により、算出される指標値は、唇の美的印象を定量化したものとなるため、その指標値を用いて、画像に写る対象唇の美的印象を客観的に評価することができる。
美的印象が相対的に良い唇=ツヤ部の各々の面積が大きい。ツヤ部の各々の形状が歪んでいる。ツヤ部の各々の面積が分散している。ツヤ部の数が少ない。
美的印象が相対的に悪い唇=ツヤ部の各々の面積が小さい。ツヤ部の各々の形状が円形。ツヤ部の各々の面積が同一。ツヤ部の数が多い。
第二実施形態では、取得された画像内の対象唇について美的印象スコアが評価結果として算出される。以下、第二実施形態における、唇の美的印象を評価する評価方法及びその評価を支援する支援装置について、第一実施形態と異なる内容を中心説明する。以下の説明では、第一実施形態と同様の内容については適宜省略する。
図8は、第二実施形態における唇の美的印象を評価する評価方法を示すフローチャートである。第二実施形態における評価方法は、支援装置のようなコンピュータにより実行される。第二実施形態における評価方法は、工程(S81)から工程(S85)を含む。工程(S81)、工程(S82)及び工程(S83)は、図1に示される工程(S11)、工程(S12)及び工程(S13)と同様である。
図9は、第二実施形態における支援装置10の処理構成例を概念的に示す図である。第二実施形態における支援装置10は、第一実施形態の構成に加えて、スコア算出部16を更に有する。スコア算出部16は、他の処理部と同様に実現される。
上述のように第二実施形態では、ツヤ部に関して算出された複数種の指標値が重回帰式に入力され、結果として、取得された画像内の対象唇の美的印象スコアが算出される。重回帰式は、唇の美的印象と相関のある複数種の指標値を説明変数として、画像内の唇に対する官能評価により得られた美的印象スコアを目的変数とする回帰式である。従って、第二実施形態によれば、対象唇の美的印象の客観的な定量値を美的印象スコアとして取得することができる。
上述したとおり、取得される画像内の対象唇は、被験者の素唇であってもよいし、化粧料が塗布された状態の唇であってもよい。口唇化粧料を唇に塗布し、その唇を撮像した画像に対して上述のような評価方法を実行して、唇の美的印象を確認することで、口唇化粧料の塗り方やその口唇化粧料と被験者との相性等を評価することができる。
図10は、被写体を側方から見た場合の撮影環境を概念的に示す図である。
図11は、被写体側からカメラ方向を見た場合の撮影環境を概念的に示す図である。
被写体の正面から0.7メートル(m)の距離に丸型光源LS及びカメラCMが設置され、S偏光成分を透過させる偏光フィルタPF1のみを用いてS−S偏光画像が撮像され、偏光フィルタPF1及びP偏光成分を透過させる偏光フィルタPF2を用いてS−P偏光画像が撮像される。S−S偏光画像とS−P偏光画像との差分を取ることで、表面反射光画像が取得される。更に、丸型光源LSの下方には減灯するための黒ラシャ紙RPが設置された。このように、カメラCMと略同一に置いた丸型光源LSにより、撮影方向と同方向から、被写体を照らすことにより、唇の美的印象(立体感)に差を生じさせ易い唇画像を撮影することができる。
カメラCM:ニコン社製 D300S
光源:サークライン(丸型蛍光灯)1灯(黒ラシャ紙RPで1/3減灯)
レンズ:マイクロニッコール AiAf60mm f2.8D
撮影倍率:1対10
距離:0.7m
シャッタースピード:1/4(S−S偏光画像撮影時)、1/1.3(S−P偏光画像撮影時)
ホワイトバランス(WB):PRE d−1
出力:JPEG形式
感度:ISO200
部屋の照明:消灯
図14は、立体感スコア及び画像から抽出された指標値の相関係数を示す表である。
図13及び図14で示される円形度は、ツヤ部の円形度の平均値である。
対象唇が写る画像を取得し、
画像内の前記対象唇上のツヤ部を特定し、
前記特定された複数のツヤ部に関する、唇の美的印象と相関のある指標値を算出する、
ことを含む評価方法。
<1>に記載の評価方法。
<3>平均面積、面積分散、個数、及び、外周と面積との割合の中の2種又は3種の指標値を軸とし、前記対象唇に関し算出された指標値がプロットされた二次元又は三次元のグラフを出力する、
ことを更に含む<2>に記載の評価方法。
<4>前記グラフに、異なる時間に前記対象唇を撮像した各画像から算出された各指標値をそれぞれプロットする、
ことを更に含む<2>又は<3>に記載の評価方法。
<5>ツヤ部に関する2種以上の指標値を説明変数として画像内の唇の美的印象スコアを目的変数とする重回帰分析を、一人の唇に各々異なる化粧料を塗布した複数状態の唇又は複数人の唇に対応する指標値群及び美的印象スコア群に適用することで得られた重回帰式を用いて、前記対象唇の美的印象スコアを算出する、
ことを更に含む<1>から<4>のいずれか1つに記載の評価方法。
<6>前記画像を二値化する、
ことを更に含み、
前記非ツヤ部は黒色画素群であり、前記ツヤ部は白色画素群である、
<1>から<5>のいずれか1つに記載の評価方法。
<7>前記取得される画像は、下唇の中央部の所定の大きさを表示する画像である、
<1>から<6>のいずれか1つに記載の評価方法。
<8>前記取得される画像は、前記対象唇の表面反射光画像である、
<1>から<7>のいずれか1つに記載の評価方法。
<9>唇の美的印象の評価を支援する支援装置において、
対象唇が写る画像を取得する画像取得手段と、
画像内の前記対象唇上のツヤ部を特定する特定手段と、
前記特定された複数のツヤ部に関する、唇の美的印象と相関のある指標値を算出する算出手段と、
前記算出された指標値の出力処理を行う出力処理手段と、
を備える支援装置。
<10>前記算出手段は、前記特定された複数のツヤ部に関する、平均面積、面積分散、個数、及び、外周と面積との割合の少なくとも1つを前記指標値として算出する、
<9>に記載の支援装置。
<11>前記出力処理手段は、平均面積、面積分散、個数、及び、外周と面積との割合の中の2種又は3種の指標値を軸とし、前記対象唇に関し算出された指標値がプロットされた二次元又は三次元のグラフを出力する、
<10>に記載の支援装置。
<12>前記出力処理手段は、前記グラフに、異なる時間に前記対象唇を撮像した各画像から算出された各指標値をそれぞれプロットする、
<10>又は<11>に記載の支援装置。
<13>ツヤ部に関する2種以上の指標値を説明変数として画像内の唇の美的印象スコアを目的変数とする重回帰分析を、一人の唇に各々異なる化粧料を塗布した複数状態の唇又は複数人の唇に対応する指標値群及び美的印象スコア群に適用することで得られた重回帰式を用いて、前記対象唇の美的印象スコアを算出するスコア算出手段、
を更に備える<9>から<12>のいずれか1つに記載の支援装置。
<14>前記特定手段は、前記画像を二値化し、二値化された画像内の前記対象唇上のツヤ部を特定し、
前記非ツヤ部は黒色画素群であり、前記ツヤ部は白色画素群である、
<9>から<13>のいずれか1つに記載の支援装置。
<15>前記画像取得手段は、下唇の中央部の所定の大きさを表示する画像を取得する、
<9>から<14>のいずれか1つに記載の支援装置。
<16>前記画像取得手段は、前記対象唇の表面反射光画像を取得する、
<9>から<15>のいずれか1つに記載の支援装置。
<17><1>から<8>のいずれか1つに記載の評価方法をコンピュータに実行させるプログラム。
<18>口唇化粧料を唇に塗布し、<1>から<8>のいずれか1つに記載の評価方法で美的印象を確認する方法。
2 メモリ
3 入出力I/F
4 通信ユニット
5 出力装置
6 入力装置
10 支援装置
11 画像取得部
12 特定部
13 算出部
14 出力処理部
16 スコア算出部
Claims (11)
- コンピュータにより実行される唇の美的印象の評価方法において、
対象唇が写る画像を取得し、
画像内の前記対象唇上のツヤ部を特定し、
前記特定された複数のツヤ部に関する、唇の美的印象と相関のある指標値を算出する、
ことを含む評価方法。 - 前記指標値の算出は、前記特定された複数のツヤ部に関する、平均面積、面積分散、個数、及び、外周と面積との割合の少なくとも1つを前記指標値として算出する、
請求項1に記載の評価方法。 - 平均面積、面積分散、個数、及び、外周と面積との割合の中の2種又は3種の指標値を軸とし、前記対象唇に関し算出された指標値がプロットされた二次元又は三次元のグラフを出力する、
ことを更に含む請求項2に記載の評価方法。 - 前記グラフに、異なる時間に前記対象唇を撮像した各画像から算出された各指標値をそれぞれプロットする、
ことを更に含む請求項2又は3に記載の評価方法。 - ツヤ部に関する2種以上の指標値を説明変数として画像内の唇の美的印象スコアを目的変数とする重回帰分析を、一人の唇に各々異なる化粧料を塗布した複数状態の唇又は複数人の唇に対応する指標値群及び美的印象スコア群に適用することで得られた重回帰式を用いて、前記対象唇の美的印象スコアを算出する、
ことを更に含む請求項1から4のいずれか1項に記載の評価方法。 - 前記画像を二値化する、
ことを更に含み、
前記非ツヤ部は黒色画素群であり、前記ツヤ部は白色画素群である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の評価方法。 - 前記取得される画像は、下唇の中央部の所定の大きさを表示する画像である、
請求項1から6のいずれか1項に記載の評価方法。 - 前記取得される画像は、前記対象唇の表面反射光画像である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の評価方法。 - 唇の美的印象の評価を支援する支援装置において、
対象唇が写る画像を取得する画像取得手段と、
画像内の前記対象唇上のツヤ部を特定する特定手段と、
前記特定された複数のツヤ部に関する、唇の美的印象と相関のある指標値を算出する算出手段と、
前記算出された指標値の出力処理を行う出力処理手段と、
を備える支援装置。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の評価方法をコンピュータに実行させるプログラム。
- 口唇化粧料を唇に塗布し、請求項1から8のいずれか1項に記載の評価方法で美的印象を確認する方法。
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