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JP6366169B2 - 生鮮植物支持体と輸送方法 - Google Patents
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JP6366169B2 - 生鮮植物支持体と輸送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、花卉、観葉植物、野菜、根菜、苗木等の生きた生鮮植物を育成可能な活性状態で植栽業者から販売業者の店頭まで輸送する生鮮植物の輸送手段と方法に関するものである。
生鮮植物を活性状態で輸送する方法として、保水性容器に幹根を包み込む方法(特許文献1,2)、幹根に殺菌剤や栄養剤を付与する方法(特許文献2,3)、幹根を保水剤と共にプラスチックフイルム(不透水性バックシート、給水パッド、水溜カップ)に収納する方法等が公知である(特許文献4,5,6)。
特開2011−030569号公報(特許第5306297号) 特開2013−129431号公報 特開2014−012709号公報 特開2007−097414号公報(特許第4785181号) 特開2007−099285号公報(特許第4974502号) 特開2008−265821号公報
従来の生鮮植物輸送方法では、幹根を水を吸い上げる給水状態にして貯水容器や包装資材に収納して輸送するものであり、その輸送過程で給水用水が滴り落ちる危険があるだけでなく、生鮮植物の貯水容器や包装資材への収容作業や貯水容器や包装資材からの取出作業に手間取る等の問題が指摘される。
上記特許文献4、5、6に記載された技術は、貯水容器や包装資材なしに生鮮植物を輸送し、輸送過程での水の漏れ零れを解消することを目的とするものの、その目的に反して多量の水を貯え得る保水材や貯水容器を使用しているので、その目的とする課題を解決するに至っているとは認め難い。
現実問題として、店頭に陳列されている生鮮植物を観るに、鉢植えポットには零れ落ちる程の水は貯えられておらず、菜園の植栽植物は2〜3日遣水なしに生き続けている。
そして、挿し木や挿し芽は、水はけが悪く水が溜まり易い土地では行われず、水はけが良い半乾きの土地で行われる。
このことからして、輸送過程の生鮮植物は、水蒸気が漂う水蒸気雰囲気下でも生長し続け、零れ落ちる程に水が貯えられた貯水容器や包装資材は不要に思われる。
つまり、輸送過程の生鮮植物にとって必要な資材は、水分を貯え保持する保水材ではなく、貯え保持する水分を水蒸気として発散する水蒸気放出材と言う訳である。
従来技術では、多量の水を吸収し得るパルプや植物繊維を保水材に使用すれば貯水容器は不要と考えられている。
しかし、パルプや植物繊維に吸収されている水分は、生鮮植物に直接移行して吸収される訳ではない。
又、パルプや植物繊維から水蒸気となって発散され、その発散された水蒸気に生鮮植物が触れて吸収するものと思われるものの、パルプや植物繊維から格別多量の水蒸気が発散される訳でもない。
ポリエステル繊維やポリプロピレン繊維のように繊維素材それ自体が水分を全く吸収しない非親水性非吸湿性繊維であっても、その非親水性非吸湿性繊維に成る布帛には親水且つ吸湿性が認められ、その繊度が細かくになるにつれて親水性と吸湿性が高まる。
調べてみると、充分に吸湿した植物繊維に成る単位質量の綿布やパルプ紙から単位時間に水蒸気が放出される水蒸気放出率は0.5質量%前後である。
これに対し、非吸湿性のポリエステル繊維やポリプロピレン繊維に成る合成繊維布帛から単位時間に水蒸気が放出される水蒸気放出率は1.0質量%を超えている。
交通機関の発達した現代では、概して24時間もあれば、植栽業者の収穫した生鮮植物は販売業者の手許に届けることが出来る。
従って、生鮮植物を24時間水蒸気雰囲気下に保てるなら、貯水容器や包装資材等の貯水手段を要せずに育成可能な活性状態で輸送出来ることになる。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、貯水手段を要せずに、生鮮植物を育成可能な活性状態で需要者に届けることを目的とする。
本発明に係る生鮮植物輸送方法は、布帛を矩形に裁断して成る試験片27を複数枚重ね合わせて調製した試験体29を、試験片27を縦長にして縦長空洞を有する筒状ケース28の中の当該縦長空洞に装填し、水に沈めて脱泡し、水から引き揚げ、縦長空洞を垂直に向けて金網に6時間載置して測定される試験片27の含水率(α)と、その測定後更に24時間金網に載置して測定される試験片27の含水率(β)との差(α−β)を、その間の時間の24で除して算定される単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)が1%以上となる布帛が重なり合って生鮮植物13の幹根14を挟み込む差込隙間15を形成している輸送用生鮮植物支持体16の当該差込隙間15に幹根14を挟み込み、その水蒸気放出率(δ1)が1%以上となる水蒸気を布帛11から放出させて生鮮植物13の幹根14を水蒸気の漂う水蒸気雰囲気に維持して生鮮植物13を輸送することを特徴とする。
従って、本発明に係る生鮮植物支持体は、(a) 布帛が重なり合って生鮮植物13の幹根14を挟み込む差込隙間15を形成しており、(b) その布帛の単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)が1%以上であり、(c) その単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)は、その布帛の試験体29を、水から引き揚げ、縦長空洞を垂直に向けて金網に6時間載置して測定される試験片27の含水率(α)と、その測定後更に24時間金網に載置して測定される試験片27の含水率(β)との差(α−β)を、その間の時間の24で除して算定され、(d) その布帛の試験体29は、それを縦長にして縦長空洞を有する筒状ケース28の中の当該縦長空洞に装填し、水に沈めて脱泡したものであり、又、(e) その布帛の試験体29は、その布帛を矩形に裁断して成る試験片27を複数枚重ね合わせて調製したものであり、且つ又、(f) その布帛が重なり合って生鮮植物13の幹根14を挟み込む差込隙間15を形成し、(f−1) 差込隙間15は、重なり合う布帛と布帛の間に存在し、(f−2) 差込隙間15は、生鮮植物13の幹根14が差し込まれても、閉じ合されており、(f−3) 布帛は、その布帛の内部に空隙を有し、(f−4) 生鮮植物13の幹根14は、閉じ合された差込隙間15に挟み込まれ、且つ、布帛が内部に空隙を有することで、水蒸気雰囲気下に置かれていることを第1の特徴とする。
本発明に係る生鮮植物支持体の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、(g) 最初の含水率(α)と最後の含水率(β)との差(α−β)を、その最初の測定時から最後の測定時までの時間の48で除して算定される単位時間当たりの水蒸気放出率(δ2)が1%以上であり、(h) その最初の測定時とは、水から引き揚げ、縦長空洞を垂直に向けて金網に6時間載置して試験片27の最初の含水率(α)を測定した時であり、(i)
その最後の測定時とは、その最初の測定後更に24時間金網に載置して試験片27の最初の含水率(α)を測定してから、更に24時間金網に載置して試験片27の最後の含水率(β)を測定した時であり、(j) 布帛は、基布からパイルが突出したパイル布帛であり、(k) 布帛は、その内部の空隙が、パイルとパイルの間に存在している点にある。
本発明に係る生鮮植物支持体の第3の特徴は、上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、布帛の嵩密度が0.05g/cm3 以上〜0.20g/cm3 以下である点にある。
本発明に係る生鮮植物支持体の第4の特徴は、上記第1、第2および第3の何れかの特徴に加えて、布帛が、基布17にパイル糸を差し込んでパイル18が植設された厚み(P)が3mm以上のタフテッドパイル布帛である点にある。
その他、生鮮植物支持体は、布帛が、繊維ウェブにパンチングを施して形成された厚み(P)が3mm以上のパンチング不織布であっても良い
本発明に係る生鮮植物支持体16は、水から引き揚げられて金網30に縦方向(M)を垂直に向けて6時間載置され、水切りされて計測される含水率(α)と、水から引き揚げられて金網30に垂直に30時間載置されて計測される含水率(β)との差(α−β)を、その間の時間の24で除して算定される単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)が1%以上となる布帛11・12によって構成されている。
そして、生鮮植物支持体16を構成している布帛11・12が、水から引き揚げられて金網30に縦方向(M)を垂直に向けて6時間載置され、水切りされて計測される含水率(α)と、水から引き揚げられて金網30に垂直に30時間載置されて計測される含水率(β)との差(α−β)を、その間の時間の24で除して算定される水蒸気放出率(δ1)が1%以上の水蒸気を24時間放出し続けていれば、その24時間内に、貯水容器や包装資材等の貯水手段を使用せずに、生鮮植物13を育成可能な活性状態に保って需要者に届けること出来る。
そのように、本発明では、生鮮植物13の輸送に貯水容器や包装資材等の貯水手段が不要となるので、その輸送前後の貯水手段への給水作業や排水作業、貯水手段への生鮮植物の装填作業、或いは、貯水手段からの生鮮植物の取出作業も不要となり、生鮮植物の輸送コストが低減する。
合成繊維の比重は概して1と見做されるので、嵩密度が0.05g/cm3 の布帛の内部には、その布帛の内部には95容積%を占める空隙があると見做すことが出来る。
又、嵩密度が0.20g/cm3 の布帛の内部には、その布帛の内部には80容積%を占める空隙があると見做すことが出来る。
本発明の生鮮植物支持体16が、嵩密度が0.05g/cm3 以上〜0.20g/cm3 以下の布帛11・12によって構成されているのであれば、その内部には80容積%以上〜95容積%を占める空隙があり、その広い空隙の中を水蒸気が漂うことになり、生鮮植物支持体16の差込隙間15に挟み込まれた幹根14は育成可能な水蒸気雰囲気下におかれて生長し続け、育成可能な活性状態で輸送することが可能となる。
嵩密度が0.20g/cm3 の生鮮植物支持体16は、嵩高で軽く、重力が作用して生鮮植物13の幹根14から抜け落ちることがなく、輸送過程で生鮮植物13が生鮮植物支持体16から外れる危険も回避される。
繊維ウェブにパンチングを施して形成される厚み(P)が3mm以上のパンチング不織布や基布17にパイル糸を差し込んでパイル18が植設された厚み(P)が3mm以上のタフテッドパイル布帛はカーペットに使用される程にクッション性に優れ、それらのパンチング不織布やタフテッドパイル布帛に成る生鮮植物支持体16に支持される生鮮植物13の幹根14は輸送過程で押し潰されることはない。
そして、パンチング不織布やタフテッドパイル布帛はクッション性に優れ、隙間なく重ね合わせることが出来るので、生鮮植物13の幹根14の挟み込まれた差込隙間15は隙間なく閉じ合わされ、幹根14は乾燥し難い水蒸気雰囲気下に置かれる。
特に、タフテッドパイル布帛のパイル18は個別に基布17に係止されており、隣り合うパイルとパイルの間は水蒸気が漂い易く毛根が伸び易いフリーな隙間になっている。
そして、各パイルは、引き揃えられた無数の繊維が集束したパイル糸によって構成されているので、生鮮植物支持体16に付与される水は、その引き揃えられて隣り合う無数の繊維間の微細な繊維間隙間に保持され、生鮮植物13の幹根14へと放出される。
又、パイル18を係止している基布17には、パイル糸を差し込む際に発生した貫通孔が残存するので、水蒸気がタフテッドパイル布帛の表裏を貫通して漂い易く、生鮮植物支持体16の全体が生鮮植物13の生育に好ましい環境を形成することになる。
このように、タフテッドパイル布帛に成る生鮮植物支持体16は、育成可能な活性状態で生鮮植物13を輸送する上で頗る好都合である。
本発明に係る生鮮植物支持体の正面図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の正面図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の正面図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の斜視図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の斜視図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の斜視図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の斜視図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の斜視図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の取扱過程における斜視図である。 本発明に係る生鮮植物支持体の使用状態における斜視図である。
生鮮植物支持体16を構成する繊維布帛11・12には、繊維ウェブを加熱圧着して形成されたスパンボンド、高圧気流によって繊維を積層したエアーレイド、紡績工程で短繊維を絡み合わせたカーデイング、熱溶融して紡糸される溶融繊維を堆積したメルトブロー、高圧水流で繊維を絡合させたスパンコール、繊維ウェブにニードルパンチングを施したニーパン等の不織布、織物および編物が使用される。
それらの布帛は、基布からパイルが突出したパイル布帛であってもよい。
パイル不織布は、繊維ウェブでニードルパンチングを施し、一部の繊維をニードルによって表面に突き出して形成される。パイル織物は、モケット織機やウイルトン織機によって地織組織の上にパイル経糸を突き上げて形成される。パイル編物は、経編機や緯編機のシンカーによってパイル糸を地編組織の上に突き上げて形成される。
パイル織物もパイル経編物も二重に形成される2枚の基布をパイル糸で連結して二重に形成することが出来る。パイル布帛は、タフテッド機においてパイル糸を基布に差し込んで形成することも出来る。本発明に言う「パイル布帛」には、織物や編物を起毛処理して毛羽立てた有毛布帛も含まれ、その有毛布帛の起毛層の毛羽をシャーリング機に通して刈り揃えてパイル織物やパイル編物に仕上げることも出来る。
生鮮植物支持体16は、布帛を折り畳み、或いは、ロール巻きにし、或いは、布帛を厚み方向に切り裂き、或いは又、複数枚の布帛を重ね合わせて構成することが出来、その重なり合う布帛と布帛の間の隙間が差込隙間15となる。
そのように布帛が重なり合った生鮮植物支持体16は、その一部を綴じ合わせ、或いは、紐19やテープ20で結束し、或いは又、筒状カバー21に挿入して形状を固定することが出来る。
差込隙間15を構成する布帛の「嵩密度V(g/cm3 )」は、布帛の目付けQ(g/m2 )を布帛の厚みP(mm)で除し、その値(商:Q/P)を1000で除して「cm3 」単位に換算して示される。
布帛の厚みP(mm)は、複数枚(K枚)の布帛を圧縮することなく見掛けの厚みS(mm)が35mm〜40mmになるまで積み重ね、その見掛けの厚みS(mm)を積み重ねた布帛の枚数Kで除して示される(P=S/K)。
従って、本発明における布帛の厚みP(mm)は、そのようにして算定された見掛けの厚みを意味する。
その見掛けの厚みが3mm未満の布帛では、それを複数枚重ね合わせ、見掛けの厚みを3mm以上に調製して使用される。
因に、坪量11.28g/m2 、見掛けの厚み0.07mm、縦横寸法19.7cm×21.7cm、二枚重ね二つ折260組の市販のティッシュペーパーの嵩密度は0.13g/cm3 であり、その二枚重ね二つ折260組の見掛けの厚み42.4mmよりも2mm前後内部厚み(高さ)の大きいケースに装填して市販されている。
生鮮植物支持体16を嵩高で嵩密度が低く軽量にするには、単繊維繊度が20dtex未満で捲縮している繊維を使用するとよい。
図1に示す生鮮植物支持体16は、1枚の布帛11を折り畳んで構成され(図1a)、その折り畳む過程で幹根14が差込隙間15に挟み込まれ(図1b)、ピン22によって差込隙間15が閉じ合わされている。
図2に示す生鮮植物支持体16は、1枚の布帛11を折り畳み、重なり合う折り目23に直交する端縁をミシン目24によって縫合して構成され、折り目23に向き合う端縁と端縁の間は開閉自在になっており(図2a)、その端縁間を開いて幹根14が差込隙間15に挟み込まれる(図2b)。
図3に示す生鮮植物支持体16は、1枚の布帛11を三つ折に折り畳み(図3b)、その折り目23の直角方向に更に二つ折りにして構成され(図3c)、二つ折りに折り畳まれて重なり合う差込隙間15と差込隙間15の間をゴム紐19で結束して使用され(図3d)、その三つ折りに折り畳む過程で幹根14が差込隙間15に挟み込まれる。
図4と図5に示す生鮮植物支持体16は、1枚のパイル布帛11をロール巻きにして構成され、そのロールを巻き上げる過程で重なり合うパイル布帛とパイル布帛の間の差込隙間15に幹根14が差し込まれる(図4a)。そのようにロール巻きにされた生鮮植物支持体16は、テープ20によって結束し(図4b)、或いは、多数の透水孔の開けられた透水性円筒カバー21に嵌め込んで使用される(図5)。
図6に示す生鮮植物支持体16は、1枚の布帛11を螺旋状に巻き上げて構成されている。
図7に示す生鮮植物支持体16は、パイル面同士を向かい合わせに2枚のパイル布帛11・12を重ね合わせて構成され、スパンボンド不織布によって構成される立方体形筒状カバー21に装填されている。
図8に示す生鮮植物支持体16は、熱融着性合成繊維を含有する厚手のスパンボンド不織布を立方体形に裁断した構成される繊維製ブロック25に割れ目26を入れて構成され、その割れ目26が差込隙間15となっている(図8a)。
その生鮮植物支持体16は、その割れ目26を開き(図8b)、その割れ目に幹根14を挟み込んで使用される(図8c)。
本発明において「幹根」とは、差込隙間15に挟み込む生鮮植物の幹、茎、枝、葉軸等の地表に現われる部分、および、生鮮植物の地下に伸びる茎や根を意味する。
本発明において、嵩密度が0.05g/cm3 以上〜0.20g/cm3 以下の布帛を推奨する理由は、嵩密度が0.05g/cm3 未満では内部空隙が広過ぎて含水量が少なく、生鮮植物支持体16が乾燥し易くなり、嵩密度が0.20g/cm3 を超える場合は内部空隙が少なく、繊維密度が緻密で保水性が高まるものの、内部空隙に貯えられる水分が放出され難く、生鮮植物支持体16の水蒸気放出率(δ)が1%未満となり、生鮮植物13を育成可能な活性状態に保ち難くなるためである。
水蒸気放出率(δ)を高めるためには、綿繊維、ケナフ繊維、麻繊維等の植物繊維に比して吸湿性が遥かに低い熱可塑性合成繊維、特に、繊維ポリマーに顔料を練り込んで紡糸した原着熱可塑性合成繊維を生鮮植物支持体16に使用するとよい。
本発明において、生鮮植物支持体の「含水率α」は、その支持体の素材である布帛11を縦(M)90mm×横(N)80mmの矩形に裁断して水蒸気放出率測定用試験片27とし、その複数枚の試験片27を35mm〜40mmの厚みに重ね合わせ、幅(X)90mm×奥行き(Y)40mm×高さ(Z)90mmの立方形空洞、つまり複数枚の試験片27よりも若干容積の広い立方形空洞を有し、通気性を有する筒状ケース28の高さ方向(Z)に縦方向(M)を合わせて立方形空洞に装填して水蒸気放出率測定用試験体29とし(図9)、水に沈めて試験体内部の空気を排除し、試験体全体に水を含浸し、水から引き揚げられて金網30に縦方向(M)を垂直に向けて載置し水切りして計測される試験体の質量(B)と浸漬脱泡前の試験体の質量(A)との差(B−A)を浸漬脱泡前の試験体の質量(A)で除した値に100を掛けて算出される。
その算定の過程では、試験片27を納める筒状ケース28の質量は試験体の質量から差し引かれる。従って、本発明において、筒状ケース28の質量を規定する必要はない。
又、生鮮植物支持体の含水率αは、試験体の質量(B)と浸漬脱泡前の試験体の質量(A)との差(B−A)を浸漬脱泡前の試験体の質量(A)で除して算定され、その試験体の質量を試験体の質量を除す過程では、試験片27の縦横の寸法、試験体29の厚み、筒状ケース28の寸法と質量が消去されることになるので、試験体や筒状ケースが別の試験体や筒状ケースに取り替えられない限り、それらの寸法や質量を本発明において正確に規定すべき理由はなく、それらの数値は、試験体や筒状ケースの寸法や質量の概略を示すもので足りる。そして、含水率αの算定過程において、試験体や筒状ケースが別の試験体や筒状ケースに取り替えるべき理由はない。
従って、本発明に係る生鮮植物支持体は、(イ) 所要のサイズに裁断され、所要の厚みに調製され、(ロ) 所要のサイズの空洞を有する筒状ケース28の空洞に装填され、(ハ) 水に沈めて脱泡され、(ニ) 水から引き揚げられて金網30に縦方向(M)を垂直に向けて6時間載置され、水切りされて計測される含水率(α)と、水から引き揚げられて金網30に垂直に30時間載置されて計測される含水率(β)との差(α−β)を、その間の時間の24で除して算定される単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)が1%以上である布帛11・12が、重なり合って生鮮植物13の幹根14を挟み込む差込隙間15を形成している輸送用生鮮植物支持体と表現することも出来る。
要するに、生鮮植物支持体の含水率αは、生鮮植物支持体を構成する布帛11を水に浸漬し、引き揚げて布帛11を縦長にして水を切りつつ測定され、その水を切る方法として布帛11を縦長にして金網30に載置することとし、その金網30に載置して布帛11を縦長に支持する手段として筒状ケース28が使用される訳である。
生鮮植物支持体の「含水率α」は、布帛の嵩密度だけではなく、布帛を構成する繊維素材の吸湿性、繊維の表面形状、繊維の断面形状、繊維の単繊維繊度、布帛を構成する繊維の交絡構造、布帛の織組織、布帛の編組織、生鮮植物支持体の嵩、即ち、縦・横・高さの寸法によって、輸送する生鮮植物の種類に応じて適宜調整される。
具体的に説明すると、繊維の表面形状が変わるときは繊維の断面形状が変わり、その繊維の断面に現れる凹凸形状は繊維の表面に付けられる溝を表し、その繊維の表面の溝の数が多い場合や溝が深ければ、その溝に入り込む水分が多くなり、その繊維は吸湿性の高いものとなる。
繊維の単繊維繊度に関しては、繊維の単繊維繊度が細かければ、その繊維に成る糸条や布帛の比表面積が増え、繊維に成る糸条や布帛への水分の付着量が増えるので、その繊維に成る糸条や布帛は吸湿性の高いものとなる。
布帛を構成する繊維の交絡構造と織組織および編組織が細かく複雑になれば、布帛の内部の隙間も増えて細かくなるので、布帛に浸透した水分は細かい隙間に入り込んで放出され難くなり、その布帛は保水性と吸湿性の高いものとなる。
このように、生鮮植物支持体の含水率αは、生鮮植物支持体の資材である布帛の嵩密度以外の要素によっても変動する。
どの要素によって生鮮植物支持体の含水率αを設定するかは、随時需要に応じて適宜決定される。
生鮮植物支持体16は、複数枚の布帛を重ね合わせ、幅(L)と奥行き(W)の何れか一方が他方よりも長くなる差込口を有する筒状カバー21に納めて構成するとよい。
そのように生鮮植物支持体の横断面を幅(L)と奥行き(W)の何れか一方が他方よりも長くなる非円形か非正方形にすると、その長い方向(L)に圧縮すると短い方向(W)に広がって重なり合う布帛と布帛の間に裂け目が発生し、その裂け目を差込隙間15として生鮮植物13の幹根14を挟み込むことが出来る(図7)。
そのためには、生鮮植物支持体の横断面を片手で握れる程度の太さにする。
筒状カバー21の差込口の幅(L)と奥行き(W)の何れか一方が他方よりも長くなる非円形形状には楕円形が含まれ、非正方形形状には長方形、台形、菱形、非平行四辺形、六角形が含まれる。
筒状カバー21の幅(L)と奥行き(W)と高さ(H)の寸法、および、布帛の縦(M)と横(N)の寸法は、差込隙間15に挟み込む生鮮植物13の幹根14の寸法に応じて適宜設定される。
本発明の目的と効果は、貯水手段を要せずに、生鮮植物を育成可能な活性状態で輸送し需要者に届けることにあり、その結果、傷がなく生き生きして見栄えのよい生鮮植物を需要者に届けることが出来るとしても、見栄えのよい生鮮植物を需要者に届けることは本発明本来の目的ではない。
何故なら、育成可能な活性状態にある全ての生鮮植物が傷がなく見栄えがよいとは限らず、見栄えの悪い植物でも育成可能な活性状態にあれば新芽が出て見栄えのよい植物に成長するからである。
従って、見栄えのよい生鮮植物を需要者に届けるためには、輸送過程で押し潰されたり痛まないように出荷に際して枝葉や花弁等を外装シート10で包んだり(図10)、梱包ケース内を仕切って生鮮植物同士が触れ合わないようにする等の保護手段は当然に講じられる。
要するに、本発明の特徴は、生鮮植物を育成可能な活性状態で需要者に届けるために、貯水容器や包装資材等の貯水手段を使用せずに済む、即ち、貯水手段がなくてもよい点にあるのであり、このことは、貯水手段を使用してはならないとか、貯水手段があってはならないと言うことを意味しない。
従って、貯水容器や包装資材等の貯水手段の有無によって本発明の範囲が減縮されることはない。
[実施例1]
単繊維繊度4dtexのアクリル繊維ウェブをポリプロピレン繊維製基布に堆積してニードルパンチングを施した厚み(P)5mm、目付け403g/m2 、嵩密度0.08g/cm3 のパンチング不織布11(図9a)を縦(M)90mm×横(N)80mmの矩形に裁断した矩形裁断片を八枚を重ね合わせて水蒸気放出率測定用試験片27を作成し(図9b)、目付けが183g/m2 のスパンボンド不織布に成る幅(X)90mm×奥行き(Y)40mm×高さ(Z)90mmの質量3.36g/m2 の立方形空洞を有する筒状ケース28(図9c)の立方形空洞に、水蒸気放出率測定用試験片27の縦方向(M)を立方形空洞の高さ方向(Z)に合わせ、水蒸気放出率測定用試験片27の横方向(N)を立方形空洞の奥行き方向(Y)に合わせて装填して質量26.36g/m2 の水蒸気放出率測定用試験体29を作成した(図9d)。
この試験体29を水に沈め、試験体29の内部に含まれる空気を排除する脱泡処理を水中で行い、試験体29を水から引き揚げて金網30に筒状ケース28の高さ方向(Z)を垂直に向けて6時間載置し水切りして測定される含水率(α)と、その6時間載置後の含水率(α)を測定してから再び金網30に24時間載置して測定される試験体29の含水率(β1)との差(α−β1)を、その水から引き揚げて経過した載置時間の24で除して1時間当たりの水蒸気放出率(δ)を算定したところ(図9e)、その1時間当たりの水蒸気放出率(δ1)は3.25質量%であった。
この試験体29を更に金網30に24時間載置してから測定される含水率(β2)と、先に金網30に6時間載置して測定される含水率(α)との差(α−β2)を、その最初に水から引き揚げ6時間載置して測定したときから経過した時間の48で除して算定される1時間当たりの水蒸気放出率(δ2)は4.92質量%であった。
最初の水蒸気放出率(δ1=3.25質量%)と最後の水蒸気放出率(δ2=4.92質量%)を比較して明らかなように、最後の水蒸気放出率(δ2)は最初の水蒸気放出率(δ1)よりも増えて多くなっている。
その増えた理由は、試験体内部に付着していた水分が蒸発して放出された分だけ試験体内部の空隙が広がり、蒸発した水分が空隙内部を移動して放出され易くなったことによるものと思われる。
このように、最後の水蒸気放出率(δ2)が最初の水蒸気放出率(δ1)よりも多くなる傾向は、厚み(P)が1〜6mmでクッション性に富み、比較的に形状が安定していて、水分が蒸発して内部の空隙が現れ易い不織布に認められる。
[実施例2]
単繊維繊度7dtexのアクリル繊維紡績糸に成るパイル糸をニードルパンチング基布17にタフティングした厚み(P)10mm、目付け1290g/m2 、嵩密度0.13g/cm3 のタフテッドパイル布帛を縦(M)90mm×横(N)80mmの矩形に裁断した矩形裁断片を二枚1組にした2組の各二枚のパイル布帛片をパイル面を同じ側に向けて重ね合わせ、その2組のパイル布帛片をパイル面を向かい合わせに重ね合わせて水蒸気放出率測定用試験片27を作成し、目付けが183g/m2 のスパンボンド不織布に成る幅(X)90mm×奥行き(Y)40mm×高さ(Z)90mmの質量3.36g/m2 の立方形空洞を有する筒状ケース28の立方形空洞に、水蒸気放出率測定用試験片27の縦方向(M)を立方形空洞の高さ方向(Z)に合わせ、水蒸気放出率測定用試験片27の横方向(N)を立方形空洞の奥行き方向(Y)に合わせて装填して質量38.36g/m2 の水蒸気放出率測定用試験体29を作成した。
この試験体29を水に沈め、試験体29の内部に含まれる空気を排除する脱泡処理を水中で行い、試験体29を水から引き揚げて金網30に筒状ケース28の高さ方向(Z)を垂直に向けて6時間載置し水切りして測定される含水率(α)と、その6時間載置後の含水率(α)を測定してから再び金網30に24時間載置して測定される試験体29の含水率(β1)との差(α−β1)を、その水から引き揚げて経過した載置時間の24で除して1時間当たりの水蒸気放出率(δ)を算定したところ、その1時間当たりの水蒸気放出率(δ1)は2.38質量%であった。
この試験体29を更に金網30に24時間載置してから測定される含水率(β2)と、先に金網30に6時間載置して測定される含水率(α)との差(α−β2)を、その最初に水から引き揚げ6時間載置して測定したときから経過した時間の48で除して算定される1時間当たりの水蒸気放出率(δ2)も2.38質量%であった。
最初の水蒸気放出率(δ1=2.38質量%)と最後の水蒸気放出率(δ2=2.38質量%)を比較して明らかなように、タフテッドパイル布帛では、最後の水蒸気放出率(δ2)と最初の水蒸気放出率(δ1)の間に変化はなく、水蒸気放出率(δ)は安定しており、この点からしてタフテッドパイル布帛は生鮮植物支持体に好適である。
そのように水蒸気放出率(δ)が安定な理由は、重なり合うタフテッドパイル布帛の基布と基布の間に圧縮弾性回復力に優れたパイル層が介在し、そのパイル層に含まれる水分が放出されてもパイル層の嵩は変わらず、そのパイル層に仕切られる基布と基布の間の隙間は一定に保たれることによるものと思われる。
[実施例3]
実施例1と2で作成したパンチング試験体とタフテッド試験体のそれぞれを筒状ケース28に装填された状態で生鮮植物支持体16に利用し、重なり合う布帛11と布帛12の間を差込隙間15として押し広げ、菊の幹根14の切取口を挟み込み、水に沈めて脱泡し、金網30に載置して観察したところ、金網30に載置して48時間経過しても生鮮植物支持体16は湿潤状態にあり、菊は育成可能な活性状態を保っていた(図9f)。
その後、深さ5mm程度の水をはった水盤に生鮮植物支持体16を載せて放置していたところ、菊は発根していた。
[参考例]
厚み(P)0.13mm、目付け(坪量)43.7g/m2 、嵩密度0.336g/cm3 の新聞紙を縦(M)90mm×横(N)80mmの矩形に裁断した矩形裁断片を300枚を重ね合わせた厚みが約40mmの水蒸気放出率測定用試験片を、目付けが183g/m2 のスパンボンド不織布に成る幅(X)90mm×奥行き(Y)40mm×高さ(Z)90mmの質量3.36g/m2 の立方形空洞を有する筒状ケース28の立方形空洞に、水蒸気放出率測定用試験片27の縦方向(M)を立方形空洞の高さ方向(Z)に合わせ、水蒸気放出率測定用試験片27の横方向(N)を立方形空洞の奥行き方向(Y)に合わせて装填して質量95.42g/m2 の水蒸気放出率測定用試験体29を作成し、実施例1、2と同様に、水に沈めて内部空気を排除し、水から引き揚げて金網30の上に6時間載置した後の含水率(α)と、更に24時間載置した後の含水率(β1)から求められる1時間当たりの水蒸気放出率(δ1)と、その後更に24時間載置した後の含水率(β2)と最初に測定された含水率(α)から求められる1時間当たりの水蒸気放出率(δ2)を算定したところ、それらの1時間当たりの水蒸気放出率δ1とδ2は何れも0.46質量%であった。
この試験体29を更に金網30に24時間載置してから測定される含水率(β2)と、先に金網30に6時間載置して測定される含水率(α)との差(α−β2)を、その最初に水から引き揚げ6時間載置して測定したときから経過した時間の48で除して算定される1時間当たりの水蒸気放出率(δ2)も0.46質量%であった。
参考例のパルプ紙が示すように、植物繊維布帛の水蒸気放出率(δ)は低く、植物繊維布帛は生鮮植物支持体に不適に思われる。
しかし、全ての植物繊維布帛が生鮮植物支持体に不適と言う訳ではない。
参考例の新聞紙のように厚み(P=0.13mm)の薄いパルプ紙では、それを数十枚も重ねて浸漬すれば、浸透した水分と溶出したサイジング剤とが水溶性接着剤として機能して重なり合うパルプ紙の間が密着して内部空隙が消失し、その重なり合った数十枚のパルプ紙が加湿された硬いパルプ製圧縮成形ボードのように固まり、内部空隙が消失したことから内部に浸透した水分が放出され難くなるものと考えられる。
従って、綿繊維、ケナフ繊維、麻繊維等の吸湿性の高い植物繊維でも、布帛の織編組織を内部隙間の構造を安定にすることによって、水蒸気放出率(δ)の高い布帛を得ることが出来、又、吸湿性の低い合成繊維と混用することによって、水蒸気放出率(δ)の高い布帛を得ることが出来、或いは又、吸湿性の低い合成繊維布帛に重ね合わせて水蒸気放出率(δ)の優れた生鮮植物支持体を得ることも出来る。
従って、本発明において、綿繊維、ケナフ繊維、麻繊維等の植物繊維に比して吸湿性が遥かに低い熱可塑性合成繊維を生鮮植物支持体に使用するとよいと言うことは、植物繊維を生鮮植物支持体から除外することを意味しない。
実施例3で観察されるように、本発明の生鮮植物支持体は、挿し木や挿し芽にも利用し得、又、苗木や野菜類の長期保存にも利用し得る。
10:外装シート
11:布帛
12:布帛
13:生鮮植物
14:幹根
15:差込隙間
16:生鮮植物支持体
17:基布
18:パイル
19:紐
20:テープ
21:筒状カバー
22:ピン
23:折り目
24:ミシン目
25:繊維製ブロック
26:割れ目
27:試験片
28:筒状ケース
29:試験体
30:金網
α :含水率
β :含水率
δ :水蒸気放出率
H :高さ
L :幅
M :縦
N :横
P :見掛け厚み
W :奥行き
X :縦
Y :横
Z :高さ

Claims (5)

  1. (a) 布帛が重なり合って生鮮植物(13)の幹根(14)を挟み込む差込隙間(15)を形成している輸送用生鮮植物支持体であり、
    (b) その布帛の単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)が1%以上であり、
    (c) その単位時間当たりの水蒸気放出率(δ1)は、その布帛の試験体(29)を、水から引き揚げ、縦長空洞を垂直に向けて金網に6時間載置して測定される試験片(27)の含水率(α)と、その測定後更に24時間金網に載置して測定される試験片(27)の含水率(β)との差(α−β)を、その間の時間の24で除して算定され、
    (d) その布帛の試験体(29)は、その布帛を縦長にして縦長空洞を有する筒状ケース(28)の中の当該縦長空洞に装填し、水に沈めて脱泡したものであり、又、
    (e) その布帛の試験体(29)は、その布帛を矩形に裁断して成る試験片(27)を複数枚重ね合わせて調製したものであり、且つ又、
    (f) その布帛が重なり合って生鮮植物(13)の幹根(14)を挟み込む差込隙間(15)を形成し
    (f−1) 差込隙間(15)は、重なり合う布帛と布帛の間に存在し、
    (f−2) 差込隙間(15)は、生鮮植物(13)の幹根(14)が差し込まれても、閉じ合されており、
    (f−3) 布帛は、その内部に空隙を有し、
    (f−4) 生鮮植物(13)の幹根(14)は、閉じ合された差込隙間(15)に挟み込まれ、且つ、布帛が内部に空隙を有することで、水蒸気雰囲気下に置かれている輸送用生鮮植物支持体。
  2. (g) 最初の含水率(α)と最後の含水率(β)との差(α−β)を、その最初の測定時から最後の測定時までの時間の48で除して算定される単位時間当たりの水蒸気放出率(δ2)が1%以上であり、
    (h) その最初の測定時とは、水から引き揚げ、縦長空洞を垂直に向けて金網に6時間載置して試験片(27)の最初の含水率(α)を測定した時であり、
    (i) その最後の測定時とは、その最初の測定後更に24時間金網に載置して試験片(27)の最初の含水率(α)を測定してから、更に24時間金網に載置して試験片(27)の最後の含水率(β)を測定した時であり、
    (j) 布帛は、基布からパイルが突出したパイル布帛であり、
    (k) 布帛は、その内部の空隙が、パイルとパイルの間に存在している請求項1の輸送用生鮮植物支持体。
  3. 布帛の嵩密度が0.05g/cm3 以上〜0.20g/cm3 以下である請求項1と2の輸送用生鮮植物支持体。
  4. 布帛が、基布(17)にパイル糸を差し込んでパイル(18)が植設された厚み(P)が3mm以上のタフテッドパイル布帛である請求項1と2と3の何れかの輸送用生鮮植物支持体。
  5. 請求項1〜の何れかの生鮮植物支持体(16)の差込隙間(15)に幹根(14)を挟み込み、水蒸気放出率(δ1)が1%以上となる水蒸気を布帛(11)から放出させて、生鮮植物(13)の幹根(14)を水蒸気の漂う水蒸気雰囲気に維持して、生鮮植物(13)を輸送する生鮮植物輸送方法。
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