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JP6377516B2 - 単語提示装置、方法及びプログラム - Google Patents
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JP6377516B2 - 単語提示装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、幼児の語彙発達などを測定するために必要となるチェックリストの単語選択技術に関する。
保健所や医療機関など幼児の言語発達を測定する必要がある場面では、あらかじめ準備した語彙リストに対して、親が回答するという方式をとる場合が多く、そのリストのうちどの程度チェックが付いたかで幼児の語彙発達のレベルを推測する場合が多い。こうした方式を「語彙チェックリスト法」と呼んでいる。語彙チェックリスト法を用いたものには,マッカーサ乳幼児言語発達質問紙(MacArthur-Bates Communicative Development Inventories)など世界的に普及しているものがあり,医療機関や大学研究機関で広く使用されている(例えば、非特許文献1参照。)。
語彙チェックリスト法はいつでもどこでも簡易に実施できる点で非常に便利なツールではあるが、時間が非常に限られている場合などは、チェックリストが多いためにその実施が難しい場合もある。その場合には、チェックリストを短縮する必要がある。ただし、語彙発達の推定を精度よく実施する際には、どんな語彙をどの程度選べばよいかという重要な問題が生じる。
こうした場合にとる方法としては、語彙チェックリストの回答パターンを参考にして選択するのが一般的である。例えば、ある月齢(たとえば30-31ケ月齢)の100名のデータをとってきて、そのうち回答の少なかった項目を削除するという方法などが主に用いられている(例えば、非特許文献2参照)。
Fenson L., Dale, P.S., Reznick, J.S., Bates, E., Thal, D.J., Pethick, S.J., "Variability in early communicative development", Monographs of the Society for Research in Child Development, Serial No.242, Vol.59, No.5, 1994. 小椋たみ子, 綿巻徹, 「日本語マッカーサ乳幼児言語発達質問紙「語と身振り」手引」, 京都国際社会福祉センター, 2004.
しかし、非特許文献2の方法では、1つの月齢での回答パターンを参照するため、(1)ほかの月齢での情報を利用できていない、(2)それゆえ、単語間で非常に類似した獲得パターンを持つ単語(たとえば20か月前後で急峻に言えるようになり獲得率が90%まで達する)を複数採用してしまう可能性が高い、という問題点が指摘できる。そうなると、チェックリストの語彙数を効果的に絞る作業に悪影響を与える。
この発明の目的は、大規模な幼児語彙発達データベースの解析結果から得た各単語の獲得モデルの特徴量を参考にして、チェックリストの語彙数を効果的に絞ることができる単語提示装置、方法及びプログラムを提供することである。
この発明の一態様による単語提示装置によれば、Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている記憶部と、X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択部と、を備えており、記憶部には獲得月齢または獲得月齢期間が近い単語が同じグループになるように、かつ、各グループに1以上の単語が含まれるように、かつ、各グループにグルーピングされる単語数が略同一になるように単語が複数個のグループにグルーピングされて記憶されており、単語選択部は、各グループから単語を選択することで、単語を選択する。
この発明の一態様による単語提示装置によれば、Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている記憶部と、X%獲得月齢に基づいて、記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択部と、を備えており、ある単語の理解曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線とし、ある単語の発話曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線として、記憶部には各単語の発話曲線についての情報、各単語の理解曲線についての情報、各単語の種類及び各単語の獲得の気づき易さを表す指標が更に記憶されており、選択条件(1)を記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件とし、選択条件(2)を記憶部から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件とし、選択条件(3)を種類がばらけるように単語を選択するという選択条件とし、選択条件(4)を各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、単語選択部は、選択条件(2)を少なくとも含む1個以上の選択条件を満たすように、記憶部に記憶されている単語の中から単語を選択する。
この発明の一態様による単語提示装置によれば、Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている記憶部と、X%獲得月齢に基づいて、記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択部と、を備えており、ある単語の理解曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線とし、ある単語の発話曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線として、記憶部には各単語の発話曲線についての情報、各単語の理解曲線についての情報、各単語の種類及び各単語の獲得の気づき易さを表す指標が更に記憶されており、選択条件(1)を記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件とし、選択条件(2)を記憶部から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件とし、選択条件(3)を種類がばらけるように単語を選択するという選択条件とし、選択条件(4)を各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、単語選択部は、選択条件(4)を少なくとも含む1個以上の選択条件を満たすように、記憶部に記憶されている単語の中から単語を選択する。
チェックリストの語彙数を効果的に絞ることができる。
単語提示装置の例を説明するためのブロック図。 単語提示方法の例を説明するための流れ図。 理解曲線及び発話曲線の例を示す図。 理解曲線及び発話曲線の例を示す図。 理解曲線及び発話曲線の例を示す図。 理解曲線及び発話曲線の例を示す図。 理解曲線及び発話曲線の例を示す図。 理解曲線及び発話曲線の例を示す図。 グループ分けの例を説明するための図。 単語の表示例を説明するための図。 単語の表示例を説明するための図。
以下、図面を参照してこの発明の一実施形態について説明する。
単語提示装置は、図1に示すように、記憶部1、単語選択部2及び単語表示部3を例えば備えている。単語提示装置は、表示部4を備えていてもよい。
単語提示方法は、単語提示装置が図2や後に例示するステップS1及びステップS2の処理を実行することにより実現される。
[記憶部1]
記憶部1の幼児語彙獲得DBには、各単語と、幼児のX%が各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている。言い換えれば、記憶部1には、単語と、幼児のX%がその単語を獲得するX%獲得月齢との組が複数記憶されている。Xは0≦X≦100の所定の数または区間である。
また、記憶部1の幼児語彙獲得DBには、各単語の種類と、各単語の獲得の気づき易さを表す指標と、各単語の発話曲線の飽和値と、各単語の理解曲線の飽和値と、各単語の発話曲線の傾きとの少なくとも1個が必要に応じて更に記憶されていてもよい。
ここで、単語の種類とは、「名詞」「動詞」「形容詞」等の一般的な品詞ではなく、幼児の発達に特化した分け方をした単語の種類を意味する。例えば、単語の種類は、具体的な一般名詞(例えば、動物、食べ物、体)、抽象的な一般名詞、動作を表す述語、形容詞である述語、日課挨拶等の定型表現、数詞色名の少なくとも1個であるとする。
各単語の獲得の気づき易さを表す指標は、例えば、5段階評価で記憶部1に記憶されている。例えば、多くの親が幼児がその単語を覚えたと気づき易い単語は5、気づきにくい単語は1とする。幼児語彙獲得DB作成時の単語ごとの回答数を正規化し、量子化した値が記憶部1に記憶されていてもよい。なお、ウェブユーザからの投稿数に基づいて、各単語の獲得の気づき易さを表す指標を求めてもよい。この場合、投稿数が多い単語を気づき易い単語として5、投稿数が少ない単語を気づきにくい単語として1 とするなどが考えられる。
各単語の発話曲線の飽和値と、各単語の理解曲線の飽和値と、各単語の発話曲線の傾きは、ロジスティック関数の係数として求まるものであり、ロジスティック関数についての情報、すなわち理解曲線についての情報及び発話曲線についての情報として記憶部1に記憶されていてもよい。
ロジスティック関数で描かれる理解曲線及び発話曲線を図3から図8に例示する。
ある単語の理解曲線は、幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線である。理解曲線は、養育者が語彙チェックリスト調査で回答したものをもとに作成したものである。理解曲線は、調査時点で、幼児が該当語を(発話できなくても)理解できるかどうかを判断して答えられたものを月齢ごとに集計して、横軸に幼児の月齢、縦軸に該当語を理解できる幼児の割合をとり、△としてプロットし、それらをロジスティック関数で近似したものである。
ある単語の発話曲線は、幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線である。発話曲線も、養育者が語彙チェックリスト調査で回答したものをもとに作成したものである。発話曲線は、調査時点で、幼児が該当語を発話できるかどうかを判断して答えられたものを月齢ごとに集計して、横軸に幼児の月齢、縦軸に該当語を発話できる幼児の割合をとり、○としてプロットし、それらをロジスティック関数で近似したものである。
発話曲線のロジスティック関数は月齢から獲得割合への写像であるため、Aを0≦A≦100の整数として、A%獲得月齢は、発話曲線のロジスティック関数を利用して求めることができる。
各単語の発話曲線の傾きについては、記憶部1に記憶させず、同じ単語の複数の○%獲得月齢(例えば、50%獲得月齢、80%〜90%獲得月齢の2つ)の差としてもよい。
以下、基準データとなる幼児語彙獲得DBの作成方法の例について説明する。
幼児語彙獲得DBを作成するために、日本語を母語とする生後9-38ヶ月齢の幼児を持つ母親に語彙チェックリストを渡しチェックしてもらう。語彙チェックリストは、幼児が理解もしくは発話できるようになる可能性の高い単語を並べたものを使用し、例えば、日本語版マッカーサ乳幼児言語発達質問紙の「語と身振り版」と「語と文法版」の2種類を用いることができる。前者は20.9ヶ月齢以下の幼児に対し実施し、各語に対し「わかる」「わかる,言える」の2種類の回答欄を設け、語の理解と発話に対応するデータを取得する。後者は21.0ヶ月齢以上の幼児に対し実施し、語を「言える」かどうかの判断を求め、語の発話のみのデータ取得を行う。取得データは、月齢に基づき1ヶ月単位で分割し、各月齢における各語の獲得割合を計算する。ただし、データ数が少ない月齢は、獲得割合のばらつきが大きくなるため、集計せずに欠損値としてもよい。次のステップでは、各月齢(x)における獲得割合(f(x))をロジスティック関数でモデル化する。
f(x)=((ae)(cx+b))/(1+e(cx+b)) …(1)
ロジスティック関数を利用した理由は、2値の累積正解確率のモデル化にロジスティック関数が利用されることが多いためである。しかし、通常のロジスティック関数と異なるのは、(1)の式にaという上限設定のパラメーターを導入した点である。これは、語によって獲得される上限の割合が1に達しない場合が多いためであった。例えば,「しーしー」(おしっこ)や「ぱくぱく」(食べる)といった育児語はどの家庭でも使用されるわけでない。そのため,獲得割合の上限が1に達しないことが予想される(しーしー: a=0.64,ぱくぱく: a=0.48)。図3から図8には、「しーしー」「わんわん」などの理解曲線及び発話曲線を示した。これを見ると、上限設定のパラメーターa を導入したことで、(1)式が理解曲線及び発話曲線によくフィットしていることがわかる。獲得割合の上限、あるいは、上限設定のパラメーターa は、飽和値と言い換えることもできる。
[単語選択部2]
単語選択部2は、各職種にはX%獲得月齢又はY%獲得月齢が対応付けられているとして、入力された職種に対応するX%獲得月齢又はY%獲得月齢に基づいて、記憶部1に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する(ステップS1)。単語選択部2は、必要に応じて記憶部1に記憶された情報を用いて単語の選択を行う。選択された単語についての情報は、単語表示部3に出力される。
職種は、ユーザにより図示していない入力部を介して単語選択部2に入力される。入力部としては、キーボード、マウス、タッチパネル等を用いることができる。
獲得月齢がばらけるように単語を選択するとは、対応する単語の獲得月齢に偏りがないように単語を選択するということである。換言すれば、複数の獲得月齢の単語を万遍なく選択するということである。
記憶部1に記憶されている幼児語彙獲得DBに含まれる単語は、獲得月齢期間に基づいて複数のグループにグルーピングすることができる。各グループには、1以上の単語が含まれている。
単語選択部2は、この各グループの中から、少なくとも1個の単語を選択してもよい。各グループから選択される単語の数は同数であってもよい。例えば、単語選択部2は、50%獲得月齢に基づいてグルーピングされたグループの中から、1,2歳児が獲得する特徴的な単語を、各グループから同じ個数ずつという選択条件で選択する。選択条件については後述する。
グループの分け方はとしては、全グループの期間を(i)均等とする方法、(ii)不均等とする方法、の2つがある。
まず、(i)均等とする方法について説明する。この方法では、図9のように、グルーピングは「A%獲得月齢」のA毎に行う。例えば、50%獲得月齢が24ヵ月の単語をグループα、25ヵ月の単語をグループβ、26ヵ月の単語をグループγとする。
つぎに、(ii)不均等とする方法について説明する。この方法では、幼児の語彙発達のペースを考慮して、グループ分けをする。月齢が大きくなるにしたがって、単位期間あたりに獲得する語彙数が増える。「幼児の語彙発達のペース」を考慮するとは、月齢が大きくなるにしたがって、グループ化する期間を細かくする。例えば、既定の個数のグループに、各グループにグルーピングされる単語数がほとんど同じになるようにグループ化をする。この場合、各グループから同数の単語を選択すれば、単語選択部2は、獲得月齢が大きいほど選択される単語の数が多くなるように単語を選択することができる。
単語選択部2は、以下に説明する選択条件(1)から(4)の少なくとも1個の選択条件を満たすように、記憶部1に記憶されている単語の中から単語を選択してもよい。
選択条件(1)は、記憶部1から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件である。言い換えれば、選択条件(1)は、ほとんどの幼児が特定の一時期に覚える単語を選択するという選択条件である。例えば、選択条件(1)は、発話曲線の傾きが所定の閾値よりも大きい単語を選択することにより実現される。
選択条件(2)は、記憶部1から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と記憶部1から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件である。言い換えれば、選択条件(2)は、ほとんどの幼児が発話し、理解もする単語を選択するという選択条件である。選択条件(2)に基づいて単語の選択が行われる場合には、記憶部1には各単語の理解曲線についての情報及び各単語の発話曲線についての情報が記憶されているとする。例えば、選択条件(2)は、理解曲線の飽和値と発話曲線の飽和値との差の大きさが所定の閾値よりも小さい単語を選択することにより実現される。
選択条件(3)は、単語の種類がばらけるように単語を選択するという選択条件である。選択条件(3)に基づいて単語の選択が行われる場合には、記憶部1には各単語の種類が記憶されているとする。単語の種類がばらけるように単語を選択するとは、対応する単語の種類に偏りがないように単語を選択するということである。換言すれば、複数の種類の単語を万遍なく選択するということである。
選択条件(4)は、各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件である。選択条件(4)に基づいて単語の選択が行われる場合には、記憶部1には各単語の獲得の気づき易さを表す指標が記憶されているとする。例えば、選択条件(4)は、獲得の気づき易さを表す指標が所定の閾値よりも大きい単語を選択することにより実現される。
[単語表示部3]
単語表示部3は、単語選択部2により選択された単語を表示部4に表示させる(ステップS2)。表示部4は、ブラウン管(CRT)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。
単語表示部3は、単語選択部2により選択された単語をランダマイズして表示してもよいし、単語選択部2により選択された単語を例えば以下のように複数パートに分けて表示することで、簡易版テスト(前半のみを表示)と、フルバージョンのテスト(前後半の全てを表示)とを実現してもよい。この場合、単語表示部2で単語を表示するための画面をフルバージョンで予め作っておき、表示の際にどの部分を使用するかを適宜設定してもよい。
例えば、単語表示部3は、以下に説明する表示方法(1)から(3)の何れか1個の表示方法に従って選択された単語を表示することにより、獲得月齢を容易に予測できる単語ほど先に表示させる場合を含むように単語選択部2により選択された単語を表示させてもよい。
表示方法(1)は、幼児が発話及び理解し易い単語ほど先に表示させる場合を含む表示方法である。例えば、単語選択部2で選択された単語を、「ほとんどの幼児が発話し、理解もする単語」と「幼児が必ず発話し、理解もするとは限らない単語」の2パートに分け、「ほとんどの幼児が発話し、理解もする単語」を前半に、「幼児が必ず発話し、理解もするとは限らない単語」を後半にくるように表示する。
「ほとんどの幼児が発話し、理解もする単語」とは、発話曲線の飽和値と理解曲線の飽和値(上限値)がほぼ1である単語のことである。「幼児が必ず発話し、理解もするとは限らない単語」とは、発話曲線と理解曲線の飽和値(上限値)が1ではない単語や、発話曲線の飽和値は1であっても理解曲線の飽和値が1でない単語のことである。
表示方法(2)は、幼児が発話し易い単語ほど先に表示させる場合を含む表示方法である。単語選択部2で選択された単語を、「幼児が早い時期から発話する単語(例えば「80-90%獲得月齢が低い単語」)」と「幼児が発話する時期が遅い単語(例えば「80-90%獲得月齢が高い単語」)」の2パートに分け、「子供が早い時期から発話する単語」を前半に、「幼児が発話する時期が遅い単語」を後半に来るように表示する。
「幼児が早い時期から発話する単語」「幼児が発話する時期が遅い単語」は、単語の発話曲線の立ち上がりの時期に基づいて判断することができる。例えば、発話曲線の立ち上がり時期が所定の時期よりも早い単語を「幼児が早い時期から発話する単語」と判断することができ、そうでない単語を「幼児が発話する時期が遅い単語」と判断することができる。
表示方法(3)は、獲得したことに気づき易い単語ほど先に表示させる場合を含む表示方法である。例えば、各単語の獲得の気づき易さを表す指標が所定の値より大きいものを前半に、小さいものを後半にするなど、「気づき易い、目立ちやすい単語」を前半に、「気づきにくい、目立たない単語」を後半にくるように表示する。例えば、前述のように各単語の獲得の気づき易さを5 段階評価で記憶部1に記憶している場合には、3 を閾値として閾値より大きい評価が5 と4 のものを前半に、閾値3 以下のものは後半にくるようにする。
上記の表示方法(1)から(3)では、前半の表示及び後半の表示の2パートの表示の例で説明したが、3パート以上の表示により獲得月齢を容易に予測できる単語ほど先に表示させる場合を含むように単語選択部2により選択された単語を表示させてもよい。
また、単語表示部3には、ユーザにより入力部を介してテスト時間が入力されてもよい。この場合、入力されたテスト時間に基づいて全ての単語ではなく一部の単語のみを表示してもよい。言い換えれば、入力されたテスト時間に基づいて表示する画面の数を可変にしてもよい。例えば、入力されたテスト時間が所定の時間よりも短い場合には前半の表示のみを行い、そうでない場合には前半の表示と後半の表示の両方を行う。
単語表示部3は、例えば図10及び図11に示すように、所定の個数(例えば10個)の単語をリスト化して表示部4に表示させる。
また、単語表示部3は、表示された各単語の獲得月齢の入力をユーザに促すための表示を表示部4にさせてもよい。図10の例では、単語表示部3は、各単語の獲得月齢をプルダウン式で選択できるように表示部4に表示させている。
さらに、単語表示部3は、図10に例示するように、単語と共に問題文を表示部4に表示させることにより、各単語の獲得月齢の入力をユーザに促してもよい。その際、問題文には獲得月齢の判断基準を記載してもよい。
[変形例等]
上記装置及び方法において説明した処理は、記載の順にしたがって時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
また、上記各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現してもよい。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶部に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実施形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、各装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に又は人手により実現することとしてもよい。

Claims (11)

  1. Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている記憶部と、
    X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択部と、を含み、
    記憶部には獲得月齢または獲得月齢期間が近い単語が同じグループになるように、かつ、各グループに1以上の単語が含まれるように、かつ、各グループにグルーピングされる単語数が略同一になるように単語が複数個のグループにグルーピングされて記憶されており、上記単語選択部は、各グループから単語を選択することで、単語を選択する、
    単語提示装置。
  2. Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている記憶部と、
    X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択部と、を含み、
    ある単語の理解曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線とし、ある単語の発話曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線として、
    上記記憶部には上記各単語の発話曲線についての情報、上記各単語の理解曲線についての情報、上記各単語の種類及び上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標が更に記憶されており、選択条件(1)を上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件とし、選択条件(2)を上記記憶部から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件とし、選択条件(3)を種類がばらけるように単語を選択するという選択条件とし、選択条件(4)を上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、
    上記単語選択部は、上記選択条件(2)を少なくとも含む1個以上の選択条件を満たすように、上記記憶部に記憶されている単語の中から単語を選択する、
    単語提示装置。
  3. Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されている記憶部と、
    X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択部と、を含み、
    ある単語の理解曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線とし、ある単語の発話曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線として、
    上記記憶部には上記各単語の発話曲線についての情報、上記各単語の理解曲線についての情報、上記各単語の種類及び上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標が更に記憶されており、選択条件(1)を上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件とし、選択条件(2)を上記記憶部から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件とし、選択条件(3)を種類がばらけるように単語を選択するという選択条件とし、選択条件(4)を上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、
    上記単語選択部は、上記選択条件(4)を少なくとも含む1個以上の選択条件を満たすように、上記記憶部に記憶されている単語の中から単語を選択する、
    単語提示装置。
  4. 請求項2又は3の単語提示装置において、
    上記各単語の品詞の種類は、具体的な一般名詞、抽象的な一般名詞、動作を表す述語、形容詞である述語、日課挨拶等の定型表現、数詞、色名の少なくとも1個である、
    単語提示装置。
  5. 請求項1から4の何れかの単語提示装置において、
    上記選択された単語を表示させる単語表示部を更に含み、
    上記単語表示部は、獲得月齢を容易に予測できる単語ほど先に表示させる場合を含むように上記選択された単語を表示させる、
    単語提示装置。
  6. 請求項5の単語提示装置において、
    表示方法(1)を、幼児が発話及び理解し易い単語ほど先に表示させる場合を含む表示方法とし、
    上記単語表示部は、上表示方法(1)の表示方法に従って上記選択された単語を表示する、
    単語提示装置。
  7. 請求項5の単語提示装置において、
    表示方法(3)を、獲得したことに気づき易い単語ほど先に表示させる場合を含む表示方法とし、
    上記単語表示部は、上表示方法(3))の表示方法に従って上記選択された単語を表示する、
    単語提示装置。
  8. 単語提示装置に含まれる記憶部には、Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されており
    上記単語提示装置に含まれる単語選択部が、X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択ステップと、を含み、
    記憶部には獲得月齢または獲得月齢期間が近い単語が同じグループになるように、かつ、各グループに1以上の単語が含まれるように、かつ、各グループにグルーピングされる単語数が略同一になるように、各単語が複数個のグループにグルーピングされて記憶されており、上記単語選択部は、各グループから単語を選択することで、単語を選択する、
    単語提示方法。
  9. 単語提示装置に含まれる記憶部には、Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されているとして、
    上記単語提示装置に含まれる単語選択部が、X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択ステップと、を含み、
    ある単語の理解曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線とし、ある単語の発話曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線として、
    上記記憶部には上記各単語の発話曲線についての情報、上記各単語の理解曲線についての情報、上記各単語の種類及び上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標が更に記憶されており、選択条件(1)を上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件とし、選択条件(2)を上記記憶部から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件とし、選択条件(3)を種類がばらけるように単語を選択するという選択条件とし、選択条件(4)を上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、
    上記単語選択部は、上記選択条件(2)を少なくとも含む1個以上の選択条件を満たすように、上記記憶部に記憶されている単語の中から単語を選択する、
    単語提示方法。
  10. 単語提示装置に含まれる記憶部には、Xを0≦X≦100の所定の数または区間とし、各単語と幼児のX%が上記各単語を獲得するX%獲得月齢とが記憶されているとして、
    上記単語提示装置に含まれる単語選択部が、X%獲得月齢に基づいて、上記記憶部に記憶されている単語の中から、獲得月齢がばらけるように単語を選択する単語選択ステップと、を含み、
    ある単語の理解曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を理解している幼児の割合を表す曲線とし、ある単語の発話曲線を幼児の月齢に対しそのある単語を発話できる幼児の割合を表す曲線として、
    上記記憶部には上記各単語の発話曲線についての情報、上記各単語の理解曲線についての情報、上記各単語の種類及び上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標が更に記憶されており、選択条件(1)を上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の傾きが急な単語を選択するという選択条件とし、選択条件(2)を上記記憶部から読み込んだ理解曲線についての情報から求まる理解曲線の飽和値と上記記憶部から読み込んだ発話曲線についての情報から求まる発話曲線の飽和値とが近い単語を選択するという選択条件とし、選択条件(3)を種類がばらけるように単語を選択するという選択条件とし、選択条件(4)を上記各単語の獲得の気づき易さを表す指標に基づいて獲得したことに気づき易い単語を選択するという選択条件として、
    上記単語選択部は、上記選択条件(4)を少なくとも含む1個以上の選択条件を満たすように、上記記憶部に記憶されている単語の中から単語を選択する、
    単語提示方法。
  11. 請求項1から7の何れかの単語提示装置の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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