JP6420130B2 - ポリエステル系繊維 - Google Patents
ポリエステル系繊維 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6420130B2 JP6420130B2 JP2014243617A JP2014243617A JP6420130B2 JP 6420130 B2 JP6420130 B2 JP 6420130B2 JP 2014243617 A JP2014243617 A JP 2014243617A JP 2014243617 A JP2014243617 A JP 2014243617A JP 6420130 B2 JP6420130 B2 JP 6420130B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- fiber
- component
- polymer
- block copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
また、変性ポリエステルと未変性ポリエステルを混合紡糸し、減量加工することによって発色性を向上する方法が特許文献4や特許文献5に提案されている。しかしながら、これら繊維は耐フィブリル性が不良で、フィブリル化により発色性も低下するという課題を有していた。
また、ポリエチレンとの接着性のあるポリエステル繊維としては接着ポリマーを使用する方法が特許文献6において提案されている。しかしながら、これらの技術では、接着性は良好でも、発色性やドライタッチな風合いが不十分であった。
(1)ブロック共重合体成分(b)における重合体ブロックAの含有率が5〜50重量%である。
(2)重合体ブロックBのガラス転移温度が−20℃以下で、かつ結晶融解熱が8cal/g以下である。
(3)成分(a)と成分(b)との重量比が(a)/(b)=99/1〜80/20である。
本発明のポリエステル系繊維は、ポリエステル系共重合体(I)を繊維形成樹脂とすることにより得られ、ポリエステル系共重合体(I)は、ポリエステル重合体成分(a)と、特定の組成を有するブロック共重合体成分(b)とを含有する。
本発明におけるポリエステル系共重合体(I)の一成分を構成するポリエステル重合体成分(a)としては、熱可塑性のポリエステル系樹脂であれば特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート系樹脂、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂、p−ヒドロキシ安息香酸系ポリエステル系樹脂、ポリアリレート系樹脂などを挙げることができる。
本発明におけるポリエステル系共重合体(I)に含有されるブロック共重合体成分(b)は、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAを少なくとも2個と、オレフィン系エラストマーからなるブロックを少なくとも1個有するブロック共重合体(以下、単に「芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体」と称することがある)からなることが重要である。また、ブロック共重合体成分(b)において、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAの含有率が5〜50重量%の範囲にあり、該オレフィン系エラストマーからなる重合体ブロックBのガラス転移温度が−20℃以下でかつ結晶融解熱が8cal/g以下であるブロック共重合体であることが重要である。以下、詳細を説明する。
本発明におけるポリエステル系共重合体(I)は、前述したように、ポリエステル重合体成分(a)と芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)とを用いることにより得られる。その製造方法は特に制限されず、両者を均一に混合させ得る方法であればいずれでもよく、前記2種類の重合体を、必要に応じて他の成分と共に溶融混練することによって製造することができる。例えば、ポリエステル重合体(a)および芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体(b)を溶融条件下で混練することによって、ポリエステル系共重合体(I)を得ることができる。溶融混練は、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練機を使用して行うことができ、その際に使用する装置の種類や溶融混練条件などは特に限定されないが、概ね240〜300℃の範囲の温度で1〜30分間混練することにより、本発明の繊維を構成するポリエステル組成物を得ることができる。
本発明のポリエステル系繊維は、前述したように、ポリエステル系共重合体(I)を繊維形成樹脂として用いることにより得られる。その製造は、公知の溶融紡糸装置を用いることができる。例えば、溶融押出機でポリエステル重合体成分(a)および芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)を含有するポリエステル系共重合体(I)のペレットを溶融混練し、溶融ポリマー流を紡糸頭に導きギヤポンプで計量し、紡糸ノズルから吐出させた糸条を巻き取ることで得られる。
JIS L1013に準拠して測定した。
6時間紡糸した際の毛羽・断糸の発生状況に基づき、下記の3段階で紡糸工程性を評価した。
○:毛羽・断糸の発生なく良好
△:断糸はなく、毛羽の発生が僅かに認められる
×:断糸が発生
東洋精機製作所社製キャピログラフ1C PMD−Cを用いて、290℃、剪断速度1000sec−1の条件で測定した。
官能試験により、最もドライ感の良好な「◎」から最もドライ感の劣る「×」まで(◎、○、△、×)の4段階で評価した。
◎:非常に優れている
○:優れている
△:やや不良
×:不良
目視により、最も良好な光沢を有する「◎」から光沢の不良な「×」まで(◎、○、△、×)の4段階で評価した。
◎:非常に優れている
○:優れている
△:やや不良
×:不良
繊維からなる編み物とポリエチレンフィルム(Z)とを、卓上用テストプレス機(神藤金属社製)を用いて220℃でプレスし接着した。得られた編物とポリエチレンフィルムの積層体を幅40mmにカットし、テンシロン(エー・アンド・デイ社製)において、2箇所のチャックに試料の引裂く箇所の端部を挟み、試験速度100mm/minで剥離強力を測定し、接着性を評価した。
なお、ポリエチレンフィルム(Z)は、卓上用テストプレス機(神藤金属社製)を用いて、日本ポリエチレン社製「ノバテックHD HJ490」を180℃で溶融プレスすることで得られる、縦25mm、横25mm、厚さ0.1mmのフィルムを用いた。
テレフタル酸とエチレングリコールを重縮合し、溶融粘度の異なる3種のポリエチレンテレフタレートを作成し使用した。溶融粘度1000poise、1500poise、2000poiseのポリエチレンテレフタレートを、それぞれPET1、PET2、PET3と表記する。
撹拌装置付き耐圧容器中にシクロヘキサン3,000g、充分に脱水したスチレン50g及びsec−ブチルリチウム0.01molを加え、60℃で60分間重合し、ついでイソプレンを200g加えて60分間、ついでスチレン50gを加えて60分間重合し、スチレン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体を合成した。得られたブロック共重合体はスチレン含有量33%、数平均分子量3.5万であった。このポリマー溶液に1重量%/ポリマーのパラジウム触媒を加え、50kg/cm2の水素雰囲気下で水添反応を行い、水添率90%のブロック共重合体を得た。これをSEPS−1と表記する。
以上の芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体(b)における、オレフィン系エラストマーからなる重合体ブロックBのガラス転移温度及び結晶融解熱を表1に示す。
ポリエステル重合体成分(a)としてPET1を、芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)としてSEPS−1を用い、各成分の重量比(a)/(b)=98/2として溶融押し出し機を用いて290℃で溶融混練し、溶融したポリマー流を紡糸頭に導き、ギヤポンプで計量し、孔径0.25mm、ホール数24のノズルから吐出させ800m/分の速度で6時間巻き取った(せん断速度8,200sec−1)。得られた紡糸原糸をホットローラー温度100℃、ホットプレート温度140℃で2倍(HDmax×0.7に相当)にローラープレート延伸し、84dtex/24fのポリエステル系繊維のフィラメントを得た。得られた繊維の各評価を表2に示した。
ポリエステル重合体成分(a)および芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)の重量比を表2に記載するように変更した以外は比較例1と同様の手法で紡糸して、84dtex/24fのポリエステル系繊維フィラメントを得た。得られた繊維の各評価は表2に示す通りであった。
ポリエステル重合体成分(a)および/または芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)の種類を表2に記載するように変更した以外は比較例1と同様の手法で紡糸して、84dtex/24fのポリエステル系繊維のフィラメントを得た。得られた繊維の各評価は表2に示す通りであった。
繊維断面形状を表2に示すように変更した以外は比較例1と同様の手法で紡糸して、84dtex/24fのポリエステル系繊維のフィラメントを得た。得られた繊維の各評価は表2に示す通りで、いずれも良好な結果であった。
芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)を使用せずにポリエステル重合体(a)のみを使用したこと以外は比較例1と同様の手法で紡糸して、84dtex/24fのポリエステル系繊維のフィラメントを得た。得られた繊維の各評価は表2に示す通りで、風合い、光沢感、接着性が劣る結果となった。
ポリエステル重合体成分(a)および芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体成分(b)の重量比を表2に記載するように変更した以外は比較例1と同様の手法で紡糸して、84dtex/24fのポリエステル系繊維のフィラメントを得た。
比較例9では、芳香族ビニル化合物−オレフィン系エラストマーブロック共重合体(b)の量が少ないためドライ感、光沢感、接着性が劣る結果となった。一方、比較例10では、ブロック共重合体(b)の量が多いために紡糸時の曳糸性が極端に悪化し、繊維を得られなかった。また、比較例10よりブロック共重合体成分(b)の量を減らした比較例11でも、ブロック共重合体(b)の量が20重量%を超えるために繊維強度、紡糸工程性が劣る結果となった。
Claims (3)
- ポリエステル重合体成分(a)と、芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロックAを少なくとも2個とオレフィン系エラストマーからなる重合体ブロックBを少なくとも1個有するブロック共重合体成分(b)と、を含有するポリエステル系共重合体であって、下記の(1)〜(3)のすべての条件を満足するポリエステル系共重合体(I)、からなり、繊維の断面形状が異形断面であるポリエステル系繊維。
(1)ブロック共重合体成分(b)における重合体ブロックAの含有率が5〜50重量%である。
(2)重合体ブロックBのガラス転移温度が−20℃以下で、かつ結晶融解熱が8cal/g以下である。
(3)成分(a)と成分(b)との重量比が(a)/(b)=99/1〜80/20である。 - ポリエステル重合体成分(a)の290℃における溶融粘度が700〜3000poiseであることを特徴とする、請求項1に記載のポリエステル系繊維。
- 請求項1または2に記載のポリエステル系繊維を含有する繊維構造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014243617A JP6420130B2 (ja) | 2014-12-02 | 2014-12-02 | ポリエステル系繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014243617A JP6420130B2 (ja) | 2014-12-02 | 2014-12-02 | ポリエステル系繊維 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016108670A JP2016108670A (ja) | 2016-06-20 |
| JP6420130B2 true JP6420130B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=56121901
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014243617A Expired - Fee Related JP6420130B2 (ja) | 2014-12-02 | 2014-12-02 | ポリエステル系繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6420130B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3200882B2 (ja) * | 1991-09-24 | 2001-08-20 | 東レ株式会社 | ポリエステルモノフィラメント |
| JPH09268435A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-14 | Toray Ind Inc | 難透性繊維化用複合繊維 |
| JP2001234429A (ja) * | 2000-02-23 | 2001-08-31 | Kuraray Co Ltd | ポリエステル系繊維 |
| JP2002115121A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-04-19 | Toray Ind Inc | ポリエステルモノフィラメントおよびその用途 |
| JP2002153304A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-28 | Hagihara Industries Inc | 靴中敷用モノフィラメント |
-
2014
- 2014-12-02 JP JP2014243617A patent/JP6420130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2016108670A (ja) | 2016-06-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Dong et al. | PLLA/ABS blends compatibilized by reactive comb polymers: Double T g depression and significantly improved toughness | |
| KR101875239B1 (ko) | 비정성 열융착성 섬유, 섬유 구조체 및 내열성 성형체 | |
| JPS648027B2 (ja) | ||
| JPH0212984B2 (ja) | ||
| JP2009517529A (ja) | ポリ(アリーレンエーテル)組成物およびそれを製造する方法 | |
| CN101616993A (zh) | 电绝缘膜及其制备方法 | |
| JPWO2003008679A1 (ja) | ポリエステル系繊維およびそれを用いた人工毛髪 | |
| CN102482469B (zh) | 制备聚(芳基酸三亚甲基酯)/聚苯乙烯成型制品的方法 | |
| JP2009097012A (ja) | ポリエステル樹脂組成物、その樹脂組成物より得られる成形体、その樹脂組成物より得られる繊維 | |
| JP5669844B2 (ja) | ポリ(トリメチレンアリーレート)/ポリスチレン組成物及び調製方法 | |
| JP6420130B2 (ja) | ポリエステル系繊維 | |
| CN105473659B (zh) | 聚合物作为聚合物基体中的添加剂的用途 | |
| JP2019173036A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP6370079B2 (ja) | 熱可塑性エラストマーからなる複合繊維 | |
| TW317531B (ja) | ||
| CN117980408B (zh) | 金属化制品和相关聚(亚苯基醚)组合物及注射模制制品 | |
| JP2013095853A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
| JP2020084390A (ja) | エチレン−ビニルアルコール共重合体を含む繊維及び複合繊維 | |
| JP4098686B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物を用いる成形方法 | |
| JPS6215326A (ja) | ポリエステル系繊維 | |
| JP2001011729A (ja) | ポリオレフィン系繊維 | |
| JP3949202B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物からなる制振性材料 | |
| JP7613363B2 (ja) | 樹脂組成物、フィルム、複合材料、移動体及び3次元造形用材料 | |
| JP2023110882A (ja) | 研磨体用の樹脂組成物、およびその製造方法、ならびに研磨体 | |
| JP3618429B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170628 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180522 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180529 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180727 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181011 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6420130 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |