JP6423258B2 - レール用ランナーの走行構造 - Google Patents
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Description
また、本願出願人は、「天井側に水平姿勢で設置するハンガレールと、該ハンガレールにランナーを介して走行自在に吊設する複数のポール部材と、該ポール部材の下端部を摺接案内する床ガイドレールと、前記複数のポール部材間に張設する可撓性の単位スクリーンシートとを備え、前記ランナーを介して前記複数のポール部材を相互間隔を狭める向きに走行させることによって前記単位スクリーンシートを波形に折畳むとともに、複数のポール部材を相互間隔を広める向きに走行させることによって、折畳まれた前記単位スクリーンシートを展開するようにして開閉動作をする横引スクリーン装置において、前記ポール部材は、強度部材として機能する主ポール部材と、該主ポール部材の左右の側面部の一方または双方に着脱自在に添設されて前記単位スクリーンシートの連結部材として機能する副ポール部材とからなり、前記主ポール部材から取り外した前記副ポール部材を予め前記単位スクリーンシートの左右の側縁部に取り付け、副ポール部材を取り付けた単位スクリーンシートを、前記ハンガレールに吊設した隣接する主ポール部材間に副ポール部材を介して後付け張設することを可能としたこと、を特徴とする横引スクリーン装置。」の特許を取得している(特許文献3)。
また、カーテンやシート、スクリーン(横引きスクリーン等)で使用されている上部ハンガーレールには、コーナ部が湾曲(カーブ)しているものがあるが、前記レール用ランナーが上部ハンガーレールのコーナ部を走行する際に、湾曲が強いコーナ部では、レール用ランナーのローラ800が傾き、上部ハンガーレールのレール片Wから浮き上がる事態が生じる(図12)。そして、前記ローラ800が上部ハンガーレールのレール片W以外の内面と接触し、上部ハンガーレール内のローラ800の走行がスムーズに行なわれず、さらに、コーナ部の上部ハンガーレールの曲げ加工精度が悪いと、ローラのスムーズな回転が妨げられ、騒音(擬音)が発生し、ときには停止してしまう場合もある。
一方、従来公報のように、上記課題に対応するために、レール側を工夫することが考えられているが、レール形状が複雑になり製造コストが高くなる問題がある。
また、ローラの両側面に丸みを形成することも考えられているが、丸みの傾斜角度が小さい場合は、ローラとレール片Wとの摺動面積が狭くなり、ローラが走行する際に狭い面積に負荷がかかるため、ローラの耐久性が悪くなり、ローラを頻繁に交換する必要がある。その上、ローラの両側面がカットされているため、ローラのサイズが小さくなり強度が不足してしまう。
逆に、ローラの両側面の丸みの傾斜角度が大きい場合は、前述と同様、コーナ部、またはレールの連結箇所でローラがスムーズに走行することができなくなる。
また、本発明のレール用ランナーの走行構造は、カーテン、シートやスクリーンを吊り下げ支持し、レール内を一対のローラによって走行するレール用ランナーにおいて、前記ローラは、外側面の外周に前記レールの内壁と接触しないための傾斜が形成され、かつ内側面の外周に傾斜が形成されていることを特徴とする。
ここで、「ローラの外側面」とは、ローラを正面視した場合(レール上の走行面から見た場合)のローラの基準線Cを基準として外側部分(図3(a))で、かつレール側面と対向するローラの側面と定義し、「ローラの内側面」とは、ローラを正面視した場合(レール上の走行面から見た場合)のローラの基準線Cを基準として内側部分(図3(a))で、かつローラの支持部材と対向する側面と定義する。
ここで、「基準線C」とは、ローラを正面視した場合(レール上の走行面から見た場合)のローラの幅方向の任意の位置で、かつローラの中心軸に垂直な線と定義し、ローラを正面視した場合(レール上の走行面から見た場合)の中心線や、中心線を左右方向にずらした線等を含む。
本発明によれば、外側面の外周に傾斜が形成されたローラを、レールの内壁と摺接させるようにして走行させると、前記ローラの傾斜箇所はレール側面とは接触しないので、ローラとレールとの間で騒音を発生したり停止したりすることが少なくなる。
また、前記レールの連結箇所に位置ずれが存在する場合でも、ローラの外側面の外周が前記レール側面に衝突することなく、スムーズかつ静かに連結箇所を走行することができる。
そして、前記レールの強く湾曲しているコーナ部を走行する場合、従来では前記ローラが前記レール内で傾き、前記レールのレール片から浮き上がり、前記ローラの外側面の外周が前記レールのレール側面に接触するが、本発明によれば、前記ローラの外側面の外周の傾斜角度が大きいので(ローラの内側面の外周よりも外側面の外周がより鋭角に傾斜が形成されているため)、前記レールのレール片から浮き上がりが生じ難い形状であり(前記ローラが引っ掛かることなく、スムーズかつ静かにコーナ部を走行することができ)、カーブ加工の精度が悪くても、その誤差を吸収して、スムーズなローラ走行が可能になる。
さらに、前記ローラの内側面の外周は外側面の外周よりも傾斜角度が大きいため、前記ローラの内側面は前記外側面よりも前記レール片との摺動面積を広く設けることができ、ローラの耐久性、強度を確保することができる。
本発明によれば、前記ローラの外側面の中心のみがレール側面(内壁の側面)に接触することとなり、また、カーブするコーナーにおいても、前記ローラの外側面の中心を中心として回転するので、走行性能が安定して、レールとレールの連結箇所のずれが生じていても、このずれを吸収して走行でき、停止したり騒音を生じさせるような事態を防止する。
また、本発明としては、前記レールが角中空材からなるもので、前記レールの内壁に前記ローラの外側面が一部接触するものであり、前記ローラの内側面の外周は円弧状に傾斜し且つ前記ローラの外側面の外周は直線状に傾斜しているか、前記ローラの内側面の外周と外側面の外周は直線状に傾斜しているか、又は前記ローラの内側面の外周と外側面の外周は円弧状に傾斜していることを特徴とする。
これらの発明によれば、前記レールが角中空材からなるもので、前記レールの内壁に前記ローラの外側面が一部接触するものであり、上記各形状に対応して、前記レールの角中空材の内壁との摺接度合いが良好になるとともに、ローラの耐久性、強度を確保することができる。
本発明によれば、レールとレールの連結の際のずれ量に対して、前記ローラの基準線から外側の範囲で傾斜を形成すれば、そのずれ量を吸収するに十分である。また、前記外周の傾斜は前記ローラの中心線や任意の幅方向の位置から形成されていることで、前記ローラの走行性への悪影響を生じないように、上記作用効果とのバランスが維持される。
前記ローラ及び/又はレールが金属製又はステンレス製である場合において、課題としての走行の騒音が大きくなり、また、樹脂製品などと比較して製品としての加工精度が維持し難くなるが、本発明によれば、走行の騒音を小さくして、また、前記傾斜角度の加工精度が維持できれば、樹脂製品などに代えての使用範囲が広がるレール用ランナーを提供できるようになる。
図1は本発明の第1の実施形態のレール用ランナーを適用した横引スクリーン装置の分解斜視図である。図6は本発明の第1の実施形態のレール用ランナーを上部ハンガーレールに取り付けた状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は上部ハンガーレールの内壁に角部を設けた場合の正面概略図である。
前記上部ハンガーレールの材質は、金属製またはステンレス製である。
前記下部埋め込みレール7は、溝を有したレール状部材であり、上記上部ハンガーレール1に対応した状態で床に埋設される。
前記中間走行ポール4は、J字断面部材を背合せに一体化したような断面として形成され(図2)、両端のJ字断面の溝に前記スクリーンシート8の端部をそれぞれ固定することで、前記スクリーンシート8同士を繋ぎ合わせて1枚の長いスクリーンを形成する。
前記走行ポール3はパイプ形状をしており(図4)、前記走行ポールに前記スクリーンシート8が巻きつけられて縫い閉じられている。前記中間走行ポール4、前記走行ポール3ともにアルミニウム合金等の金属の材質で形成されている。
前記スクリーンシート8は、横引スクリーン装置のスクリーンとして使用されるもので、帆布、塩化ビニールシート、ネット地シート、その他の可撓性シート材料等で形成されている。
前記中間走行ポール4、前記走行ポール3は、紙面上上端は前記レール用ランナー10,20に吊設され、下端は前記下部埋め込みレール7の溝に走行自在にはめ込まれている。よって、前記レール用ランナー10,20が前記上部ハンガーレール1内を移動すると前記中間走行ポール4、走行ポール3、前記スクリーンシート8も同様に前記上部ハンガーレール1と前記下部埋め込みレール7の間で移動し、横引スクリーン装置の開閉操作が可能となる。
前記ローラ11は、側面からみると直径約38mmの円形状であり(図3(b))、約6mmの厚さをもつ。前記支持部材12と対向する前記ローラ11の内側面11bは、内側面の外周11eの断面が基準線Cに向かって円弧状の丸み(円弧線の中点の接線角度θ2)をもって傾斜した形状である。ここで、円弧線の中点の接線角度は傾斜角度と同様の意味とする。そして、前記レール側面31と対向する前記ローラ11の外側面11aは、外側面の外周11dの断面が基準線Cに向かってなす傾斜角度θ1で直線状に傾斜している。ローラを正面視した場合、外側面11aの外周11dの幅はH1である。よって前記外側面11aの断面は台形形状(図3(a))で、前記ローラ11の外側面11aは、外側面11aの回転中心が設けられる平面に垂直で、かつ外側面11aの中心点(回転中心)を通る線を中心軸とした円錐台形状に形成されている。傾斜角度θ2≧傾斜角度θ1であり、第1の実施の形態では、好ましくは30°≦傾斜角度θ1≦60°であり、より好ましくは傾斜角度θ1=45°である。よって、前記ローラ11の外周断面は第1のV字形状をしており、第1のV字形状の一辺側(内側面の外周11e)が円弧状で他辺側(外側面の外周11d)が直線状である変則的な形状をしている。なお、レール内壁に前記ローラ11の外側面11aの中央では接触するものの外側面の外周11dでは接触しない構造である。
前記ローラ11の材質はクローム等の金属、ステンレスや樹脂であり、中心が金属で外周が樹脂で作られていてもよい。
前記支持部材12は、一対のローラ11,11をつなぐ軸を回転自在に支持する軸受部材として機能する。前記支持部材12を正面からみた場合、短辺の長さが約20.2mmである。
前記連結バー13は直方体の形状をしており、紙面上上端は前記支持部材12に溶接固定される。前記連結バーの正面中心に連結穴13aが設けられ、前記連結穴13aと前記中間走行ポール4の穴をあわせて、ネジ等の固定部材を挿入することによって、前記中間走行ポール4と前記連結バー13を連結固定する。前記連結バー13は、正面からみた場合に短辺の長さが約19mm、長辺の長さが約93.5mm、厚みが6mmである。
前記ローラ21は、側面からみると直径約38mmの円形状であり(図4(b))、約7mmの厚さをもつ。前記支持部材22と対向する前記ローラ21の内側面21bは、内側面の外周21eの断面が基準線Cに向かって円弧状の丸み(円弧線の中点の接線角度θ4)をもって傾斜した形状である。ここで、円弧線の中点の接線角度は傾斜角度と同様の意味とする。そして、前記レール側面31と対向する前記ローラ21の外側面21aは、外側面の外周21dの断面が基準線Cに向かって傾斜角度θ3で直線状に傾斜している。よって前記外側面21aの断面は台形形状(図5(a))で、前記ローラ21の外側面21aは、外側面21aの回転中心が設けられる平面に垂直で、かつ外側面21aの中心点(回転中心)を通る線を中心軸とした円錐台形状に形成されている。傾斜角度θ4≧傾斜角度θ3であり、第1の実施の形態では、好ましくは30°≦傾斜角度θ3≦60°であり、より好ましくは傾斜角度θ3=45°である。よって、前記ローラ21の外周断面は第1のV字形状をしており、第1のV字形状の一辺側(内側面の外周21e)が円弧状で他辺側(外側面の外周21d)が直線状の変則的な形状をしている。なお、レール内壁に前記ローラ21の外側面21aの中央では接触するものの外側面の外周21dでは接触しない構造である。
前記一対のローラ21,21は前記内側面21b,21bが対向した状態で軸によって連結されている。
前記ローラ21の材質はクローム等の金属、ステンレスや樹脂であり、中心が金属で外周が樹脂で作られているものもある。
前記支持部材22は、一対のローラ21,21をつなぐ軸を回転自在に支持する軸受部材として機能する。前記支持部材22を正面からみた場合、短辺の長さが約19.1mmである。
前記連結ネジ23は紙面上上端が円柱形状で、中心から下端にかけて円柱状の雄ネジが形成されている。上端は前記支持部材22に固定され、下端は前記走行ポール3に形成された雌ネジと螺合することで、前記連結ネジ23と前記走行ポール3を連結固定する。
図7は本発明の第2の実施形態のレール用ランナーを示す正面図であり、(a)は断面が楕円形のローラに対して外側面の断面のみ第2のV字形状とした場合の正面図、(b)は断面が長方形のローラに対して外側面の断面のみ第2のV字形状とした場合の正面図である。
第1の実施の形態では、前記レール用ランナー10,20の前記ローラ11,21の形状は内側面11b,21bの外周11e,21e断面が円弧状であり、外側面11a,21aの外周11d,21d断面が鋭角に傾斜した形状とした。第2の実施の形態では、ローラ41,51の外側面41a,51aの傾斜角度をさらに鋭角とし、前記ローラ41,51の前記外側面41a,51aの断面を第2のV字形状となるように形成した。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
また、本実施の形態の他のレール用ランナー50は前記一対のローラ51,51をもち、前記ローラ51の内側面51bの断面は長方形の形状をしている(前記ローラの内側面には傾斜が形成されていない)。そして、前記ローラ51の外側面51aの断面は、外側面51aの中心(回転中心)を頂点として基準線Cに向かって傾斜角度θ7で直線状に傾斜した第2のV字形状をしており(図7(b))、前記ローラ51の外側面51aは、外側面51aの中心(回転中心)を頂点として円錐形状に形成されている。
図8(a)は本発明の第3の実施形態のローラの上端部拡大図である。第1,第2の実施の形態ではローラの外側面の外周が直線状に傾斜しているのに対して、本実施の形態のローラ61の外側面61aの外周61dは、内側面61bの外周61eと同様に円弧状の丸みをもって傾斜している。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
図8(b)は本発明の第4の実施形態のローラの上端部拡大図である。第1,第2,第3の実施の形態ではローラの内側面の外周断面が円弧形状であったのに対し、本実施の形態のローラ71は内側面71bの外周断面が直線状に傾斜している。その他の構成は第1の実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
また、第1の実施の形態では、本発明のレール用ランナーを横引スクリーン装置に適用した場合を説明したが、倉庫や工場、事務所、店舗、ガレージ、ベランダ、トラック等に使用されるビニールシート、テントシート、冷蔵室等の保冷シート、のれんシート、防鳥シート、メッシュシート、カーテン等に適用可能である。
また、本実施の形態では、前記構造のローラが支持部材11,21を中心に一対配置されているもので説明したが、レール用ランナーの種類には、支持部材11,21を介して前後方向に4つや6つのローラが配置されるものなどがあり、これらにも適用可能である。
11,21,41,51,61,71 ローラ、
11a,21a,41a,51a,61a,71a ローラの外側面、
11b,21b,41b,51b,61b,71b ローラの内側面、
12,22 支持部材、
13 連結バー、
23 連結ネジ、
θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6,θ7,θ8,θ9,θ10,θ11 傾斜角度
θ1,θ3,θ5,θ7,θ9,θ11 ローラの外側面の外周の傾斜角度、
θ2,θ4,θ6,θ8,θ10 ローラの内側面の外周の傾斜角度、
Claims (6)
- カーテン、シートやスクリーンを吊り下げ支持し、レール内を一対のローラによって走行するレール用ランナーの走行構造において、前記レールの内壁と一部接触する前記ローラの外側面の外周には前記レールの内壁と接触しないための傾斜が形成されているとともに、前記ローラの外側面が円錐形状に形成されて、その頂点部が前記レールの内壁と接触することを特徴とするレール用ランナーの走行構造。
- カーテン、シートやスクリーンを吊り下げ支持し、レール内を一対のローラによって走行するレール用ランナーの走行構造において、前記ローラは、外側面の外周に前記レールの内壁と接触しないための傾斜が形成され、かつ内側面の外周に傾斜が形成されているとともに、前記ローラの外側面が円錐形状に形成されて、その頂点部が前記レールの内壁と接触するレール用ランナーの走行構造。
- 前記ローラの外側面は、その外側面の中心を頂点として円錐形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のレール用ランナーの走行構造。
- 前記レールが角中空材からなるもので、前記レールの内壁に前記ローラの外側面が一部接触するものであり、前記ローラの内側面の外周は円弧状に傾斜し且つ前記ローラの外側面の外周は直線状に傾斜しているか、前記ローラの内側面の外周と外側面の外周は直線状に傾斜しているか、又は前記ローラの内側面の外周と外側面の外周は円弧状に傾斜していることを特徴とする請求項1ない3のいずれか1項記載のレール用ランナーの走行構造。
- 前記ローラは、レール上の走行面の任意の幅方向の位置を基準としてその左右の形状が異なるか、または、レール上の走行面と接触する平坦部を介してその左右の形状が異なり、前記一対のローラは支持部材の左右において対向配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項記載のレール用ランナーの走行構造。
- 前記ローラ及び/又は前記レールが金属製又はステンレス製であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載のレール用ランナーの走行構造。
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