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JP6444194B2 - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description

本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
従来から、顧客のカード決済処理を情報処理装置で無線で行うシステムが考案され、実用化されている。このシステムは、店員が、カード決済処理を行うことのできる無線の情報処理装置を所持して店舗内を移動し、店舗内にいる顧客に対してその場でカード決済処理を行うものである。この情報処理装置は、バッテリで駆動する。店員は営業時間外に情報処理装置のバッテリをフル充電し、営業時間に、その情報処理装置を手に取り、顧客のカード決済などの処理に使用する。
営業時間外のバッテリの充電が不十分であると、使用中にバッテリが無くなることもある。このため、各情報処理を行う直前に、バッテリの電力が警告レベルにまで低下していないかどうかを自動でチェックすることにより、使用中にバッテリが無くなることを防止する方法も考えられている。
ところが、バッテリは通常、充放電を繰り返すにつれて徐々に劣化し、劣化が進行すると使用時間も短くなる。フル充電後のバッテリを情報処理装置に使用すると、最初の数分間は、劣化の著しく進行した劣化バッテリでも、情報処理装置は通常通りに動作する。また、情報処理装置の表示画面にもフル充電状態を示すマークが表示される。しかし、劣化バッテリでは、情報処理装置をそのまま使用し続けると、バッテリ残量が急激に低下し、情報処理装置への電力供給が停止する。バッテリの劣化に気付かぬまま、そのバッテリを店員が情報処理装置に使用し続けると、クレジット処理中に電力供給が停止することも起こりうる。この場合、メモリで保持していた精算情報等も失われ、クレジット処理を正常に終了することができなくなる。
そこで、劣化バッテリを用いることを未然に防止する策が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、情報処理を行うにあたり劣化バッテリを用いることを未然に防止することが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の情報処理装置は、自機のバッテリの電圧値を検出する電圧検出手段と、記電圧検出手段が検出した前記電圧値に基づいて、所定時間における前記バッテリの電圧降下を計測する電圧降下計測手段と、前記電圧降下が前記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であれば、前記バッテリが劣化バッテリである情報および前記バッテリの交換を促す情報のうち少なくとも一方を通知する劣化情報通知手段と、前記電圧降下が前記閾値以上であれば、前記バッテリが劣化バッテリであることを記憶手段に記録する記録手段と、前記電圧降下が前記閾値以上であれば、自機を正常終了させる電源制御手段と、前記正常終了後に自機を再度起動した際に、前記記憶手段に前記劣化バッテリであることが記録されていれば、前記電圧値の検出は行わずに前記通知を行う通知手段と、を有する。
図1は、実施形態に係る決済端末の外観斜視図である。 図2は、決済端末のハードウエアブロック図である。 図3は、決済端末の機能ブロック図である。 図4は、各種イベントの登録情報を示す図である。 図5は、決済端末の全体動作を示すフロー図である。 図6は、バッテリチェック処理の概要を示す図である。 図7は、バッテリチェック処理のフロー図である。 図8は、劣化バッテリを示す警告画面の表示例である。 図9は、バッテリチェック処理が未実施であることを示す警告画面の表示例である。
以下では、係る情報処理装置を、商品取引等の決済処理を行う決済端末に適用した例を示す。当該決済端末は、携帯可能で、バッテリにより駆動するものである。当該決済端末のユーザである店員は店舗内の何れの場所であっても、店舗に敷設された無線ネットワークに当該決済端末でアクセスし、顧客の決済処理を完了させることができる。
なお、本実施形態に示すものは、係る情報処理装置を適用したものの一つに過ぎず、係る情報処理装置をこれに限定するものではない。この他にも、バッテリにより駆動する情報処理装置であれば、適宜変形して適用して良い。
図1は、本実施形態において一例として示す決済端末の外観斜視図である。
図1に示す決済端末1は、プッシュスイッチやロッカスイッチなどの電源スイッチSW1や、タッチパネル式の表示画面2や、入力ボタン群3などを有する。また、決済端末1は、開閉自在の蓋部4を有する。蓋部4には、ICカードからカード情報を読み取る読取装置150(図2参照)が内蔵されている。また、蓋部4の内側に暗証番号用の入力キーパッド131(図2参照)を備えている。決済端末1は、背面側に商品コード読取用のレーザスキャナ160(図2参照)を有する。また、着脱自在のバッテリBを内蔵し、不図示の充電用の端子を底面などに備えている。
図2は、決済端末のハードウエアブロック図である。
図2に示すように決済端末1は、制御回路10、メモリ11、計時部12、入力コントローラ13、表示コントローラ14、リーダコントローラ15、スキャナコントローラ16、無線通信回路17、電圧検出回路18、電源回路19、充電回路20、バッテリB、電源スイッチSW1などを備えている。各部10〜19は、バス21により相互接続されている。
制御回路10は、決済端末1の全体の制御を司る回路である。制御回路10は、主に、CPU100や、ROM101や、RAM102などにより構成される。
CPU100は、各種のプログラムを実行し、演算処理や決済端末1全体の制御を行う中央演算処理装置である。
ROM101は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリである。ROM101には、ブートローダなどが記憶される。
RAM102は、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリである。RAM102はワーク領域などとして利用される。
メモリ11は、フラッシュROM(Read Only Memory)などのメモリである。メモリ11には、OS(Operating System)や各種アプリケーションなどの制御プログラム、制御プログラムが使用するデータなどが記憶される。このデータには、後述するユーザ操作や内部処理により発生するイベントの処理が登録されたものが含まれる。また、所定のイベントの通知履歴を示すものや、各種判定基準の設定情報などが含まれる。
計時部12は、水晶発振子などにより構成される、時間を計時するタイマである。主に現在時刻を計時する。また、CPU100からの制御信号により任意のタイミングで時間の計時を開始し、計時時間を出力する。
入力コントローラ13は、タッチパネル式の表示画面2のタッチ入力式センサ130や入力ボタン群3や入力キーパッド131等と接続される。そして、各部3、130、131から検出したユーザの入力操作を所定の入力信号に変換し、その入力信号をCPU100に送信する。
表示コントローラ14は、タッチパネル式の表示画面2の液晶等のディスプレイ140と接続される。そして、CPU100から送信された表示情報に基づいて表示用データを生成し、その表示用データをディスプレイ140に出力する。
リーダコントローラ15は、クレジットカードのカード情報を読み取る読取装置150と接続される。そして、読取装置150を介してICカードのIC部等と通信を行い、ICカードからカード情報を読み取る。そして、読み取ったカード情報をCPU100に送信する。
スキャナコントローラ16は、レーザスキャナ160と接続される。そして、レーザを照射し、照射対象のバーコードタグからバーコード情報を読み取る。そして、読み取ったバーコード情報をCPU100に送信する。
無線通信回路17は、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)等の無線回路である。例えば無線LANでは、CPU100から送信されたデジタルデータを搬送波に乗せ、無線ターミナルに向けて送信する。また、無線ターミナルから送信された搬送波から命令やデータを取出し、その命令やデータをCPU100に送信する。これにより、所定のプロトコルを介して店舗内の無線ターミナルと無線通信を確立し、各種データなどを無線通信により送受信する。この他、Bluetooth(登録商標)では、プリンタや携帯機器等と近距離無線通信を行う。
電圧検出回路18は、バッテリBの電圧値を検出する回路である。電圧検出回路18は、CPU100の制御下でバッテリBの正極と負極の両端子から2極間の電位差を検出する。更に、電圧検出回路18は、検出したアナログ量の電位差をA/D変換することにより、その電位差をデジタル値として取り出す。そして、電圧検出回路18は、デジタル値で示される電位差(すなわちバッテリBの電圧値)を、CPU100に出力する。
電源回路19は、決済端末1の各部10〜18、3、130、131、140、150、160に動作のための電力を供給する回路である。決済端末1の電源スイッチSW1をユーザが押下することにより、バッテリBの電力供給ラインが電源回路19と電気的に接続する。これにより、バッテリBの電圧が電源回路19に印加される。電源回路19は、各部10〜18、3、130、131、140、150、160に対し、バッテリBから印加された電圧をそれぞれの動作電圧に降圧するなどして、バッテリBの電力を供給する。
充電回路20は、バッテリBを充電するための回路である。充電回路20には、バッテリBに対して一定の直流電圧を供給するための回路や、バッテリBに対する過電流・過電圧等の防止のための保護回路等が設けられている。また、充電回路20には不図示のコネクタ部が設けられている。不図示のコネクタ部には、ユーザによりAC−DCアダプタを有するケーブルが接続される。これにより、充電回路20は、ケーブルを通じてAC電源からの給電を受け、バッテリBに直流電力を充電する。その他の充電方式として、例えばAC−DC部や充電回路などを内蔵するクレードルを用いても良い。この場合、クレードルの端子と、クレードルに乗せた決済端末1のバッテリBの端子とが接触する。これにより、クレードルの内部の充電回路などがバッテリBを直接充電する。
バッテリBは、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の充放電を繰り返すことのできる二次電池である。
以上に示すハードウエア構成の下、ユーザが電源スイッチSW1を押下する。すると、先ず、決済端末1の電源回路19にバッテリBの電圧が印加される。続いて電源回路19から各部10〜18、3、130、131、140、150、160に動作電圧が印加される。こうして、各部が動作可能となる。次に、CPU100がROM101に記憶されているブートローダを読み出して実行し、各部のチェックなどを行う。続いてOSプログラムなどを所定の順序で読み出して実行し、メインプログラムを立ち上げる。これにより、制御回路10に、決済処理に必要な機能を構築する。
図3は、制御回路10に構築される機能の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、制御回路10には、電圧降下算出手段50と、判定手段51と、電源制御手段52と、売上登録手段53と、クレジット決済手段54と、イベント受付手段55としての機能が構築される。この内の、電圧降下算出手段50、判定手段51、及び電源制御手段52として構築される機能は、バッテリチェックを行う機能に該当する。
電圧降下算出手段50は、一定時間におけるバッテリBの電圧降下の幅を算出するための機能を発揮する。制御回路10は、この機能により、バッテリチェック開始時のバッテリBの電圧値(開始電圧値)と、開始から一定時間経過後のバッテリチェック終了時のバッテリBの電圧値(終了電圧値)とを電圧検出回路18から取得する。そして、開始電圧値と終了電圧値の差分を電圧降下の幅とする。
判定手段(劣化バッテリ判定手段)51は、電圧降下算出手段50により得られた電圧降下の幅から、バッテリBの劣化の程度を分類し、バッテリBが劣化バッテリか否かを判定するための機能を発揮する。制御回路10は、この機能により、予め決めた閾値以上の電圧降下を示すバッテリを劣化バッテリとして分類し、閾値未満を示すバッテリを正常バッテリとして分類する。
電源制御手段52は、判定手段51により当該バッテリが劣化バッテリとして分類された場合において、自機を正常終了させるための機能を発揮する。制御回路10は、この機能により、起動中の全てのプログラムを終了し、バッテリBから各部への電力供給を停止させる制御を行う。電力供給の停止は、バッテリBと電源回路19の電気接続を自動又は手動により切り離す制御を行う。手動で切り離す場合、電源制御手段52が、起動中の全てのプログラムを終了し、電源をオフする準備を整えた時点でユーザが電源スイッチSW1を切り替えて電気接続を切り離す。また、自動で切り離す場合、例えば、バッテリBと電源回路19の電源ライン上に相互を電気的に切り離すためのFET(Field Effect Transistor)などの電子スイッチを設ける。そして、起動中の全てのプログラムを終了し、電源をオフする準備を整えた時点で、電源制御手段52により電子スイッチをOFFに切り替え制御させる。
売上登録手段53は、顧客が買い上げた商品を売上登録するための機能を発揮する。制御回路10は、この機能により、顧客が買い上げた商品の商品コードをレーザスキャナ160(スキャナコントローラ16)から受け付ける。また、支払額などの精算情報の入力をタッチ入力式センサ130(入力コントローラ13)から受け付ける。そして、その売上登録用のデータを無線通信回路17へ出力し、店舗内の無線ネットワークに構築されたPOS装置へ向けて送信する。
クレジット決済手段54は、クレジット決済処理を行うための機能を発揮する。制御回路10は、この機能により、売上登録した商品についてクレジット決済を宣言するための指示をタッチ入力式センサ130(入力コントローラ13)から受け付ける。また、蓋部4の読取装置150(リーダコントローラ15)からクレジットカードのカード情報を読み取る。更に、暗証番号の入力を入力キーパッド131(入力コントローラ13)から受け付ける。そして、決済に必要な情報を無線通信回路17へ出力し、カード会社に対し、その決済情報を登録させる。
イベント受付手段55は、発生したイベントを受け付け、受け付けたイベントに対応する処理を行うための機能を発揮する。イベント受付手段55は、メモリ11から読み出したイベントの名称とその処理内容が登録された情報に基づき、受け付けたイベントに対応する処理を実行する。
図4は、各種イベントの「名称」と「処理」の登録情報を示す図である。
図4に示す登録情報Mにおいて、「名称」40はイベントの名称を表す。「処理」41はイベントに対応する処理の内容を表す。
図4に示す登録情報Mの「名称」40に示す、キーイベント1、2、・・・、N(Nは整数)は、タッチ入力式センサ130や入力ボタン群3などからのユーザ操作により発生した各種イベントに対応するイベント処理の名称である。ここでは、「処理」41に、それぞれの通常処理であることを示す処理1、2、・・・、Nを登録する。例えば決済処理キーのタッチ操作により発生したイベントであれば、決済処理の種類を選択するメニュー画面を表示画面に表示する処理を登録する。
本実施形態では、「処理」41に、更に、例外処理1を全てに登録する。例外処理1は、ここでは、メイン処理から別途スレッドとして立ち上がるバッテリチェック処理の中断をCPU100に通知する処理のことを指す。
また、「名称」40に示す、ローバッテリイベントは、内部処理で検出されたバッテリBの充電レベルの低下をCPU100に通知するイベントが発生したときの、イベント処理の名称である。ここでは、「処理」41に、通常処理(処理N+1)と例外処理1を登録する。
また、「名称」40に示す、劣化バッテリイベントは、バッテリBが劣化バッテリであることを示すイベントが発生したときのイベント処理の名称である。ここでは、「処理」41に、例外処理2を登録する。例外処理2は、ここでは、バッテリBが劣化バッテリであることを示す警告画面G1(図8参照)を表示画面にポップアップ表示する処理を表す。
また、「名称」40に示す、バッテリチェックイベントは、バッテリチェック処理が所定期間行われていないことを示すイベントが発生したときのイベント処理の名称である。ここでは、「処理」41に、例外処理3を登録する。例外処理3は、ここでは、バッテリチェック処理の実行をユーザに促す警告画面G2(図9参照)を表示画面にポップアップ表示する処理を表す。
なお、図示を省略しているが、コマンド入力についても、「処理」41へ「例外処理1」を登録する。
その他にも多種のイベントの「名称」及び「処理」が登録されているが、図示及び説明を省略する。
次に、決済端末1の全体動作について説明する。
図5は、決済端末1の全体動作を示すフロー図である。
先ず、ユーザが電源スイッチSW1を押下する。すると、バッテリBと電源回路19の電源ラインが導通し、電源回路19が決済端末1の各部に動作電圧を印加する(S1)。これにより、各部は動作可能な状態となる。
次に、決済端末1は、自機の起動処理を行う(S2)。この処理では、先ず、CPU100がROM101に記憶されているブートローダを読み出して実行する。続いて、CPU100は、各部の初期化等の処理を行う。それから、CPU100は、OS等の各種プログラムを所定の順序で読み出して実行する。CPU100は、この各種プログラムの実行において、決済端末1のメインプログラムを立ち上げる。また、メインプログラムから、バッテリチェック処理を行うスレッドを立ち上げ(S2−1)、バッテリチェック処理をメイン処理のバックグラウンド処理として動作させる。
CPU100は、メインプログラムの立ち上げ後のメイン処理において、表示コントローラ14(ディスプレイ140)にメニュー画面を表示し、その状態で待機する(S3)。
その後も、CPU100は、イベントの発生があるまで、その表示画面のまま待機し、イベントが発生すると、これを受け付け、登録情報に登録されている処理を行う(S4)。具体的な例で示すと次の通りとなる。
先ず、CPU100がキーイベント1を受け付けるとする。すると、例えば「処理1」が決済処理のメニュー画面を表示させるものである場合には、メモリ11に記憶されているメニュー画面を表示画面に表示する処理を行う。加えて、例外処理1として、バッテリチェック処理の中断をスレッドに通知する処理も行う。
また、CPU100がローバッテリイベントを受け付けるとする。すると、CPU100は、通常処理の処理N+1として、例えばバッテリ残量を示すアイコンをローバッテリの表示のものに切り替える処理を行う。加えて、例外処理1として、バッテリチェック処理の中断をスレッドに通知する処理を行う。
また、CPU100がコマンド入力を受け付けるとする。すると、コマンドに対応する処理を行い、加えて、例外処理1として、バッテリチェック処理の中断をスレッドに通知する。
また、CPU100が劣化バッテリイベントを受け付けるとする。すると、CPU100は、表示画面に警告画面G1をポップアップ表示する処理を行う。
また、CPU100がバッテリチェックイベントを受け付ける。すると、CPU100は、表示画面に警告画面G2をポップアップ表示する処理を行う。
また、CPU100が商品登録や決済処理に係るイベントを受け付けるとする。すると、CPU100は、イベントの発生の度に商品登録処理や決済処理などの表示画面を所定の順序で表示し、商品登録や決済の処理を進める。
また、CPU100がシャットダウンを要求するイベントを受け付けると、CPU100は、全ての起動プログラムを正常終了させるシャットダウン処理を行い、電源の切断が可能な状態にする。
そして、CPU100が電子スイッチを制御して電源を切断する(S5)。又は、ユーザが電源スイッチSW1を操作して電源を切断する。
次に、メイン処理のバックグラウンドで動作するバッテリチェック処理の説明を行う。
図6は、バッテリチェック処理の概要を示す図である。
図6のグラフa〜fは、横軸に経過時間Tをとり、縦軸にバッテリ電圧Vをとり、経過時間Tに対する6種類のバッテリのバッテリ電圧Vの変化を曲線グラフで示したものである。なお、各グラフa〜fにおいて、バッテリ電圧Vが低いエリアの変化は図示を省略している。また、図示を省略したエリアの縦軸は縮尺表示で示している。
グラフaは、新品のバッテリのバッテリ電圧Vの変化を示す。図6の矢印Xが示す方向、つまりグラフb、グラフcになるに従い、やや劣化が進んだバッテリであることを表す。特にグラフd、グラフe、グラフfについては、劣化の著しいバッテリ(劣化バッテリ)であることを表す。
ここで、新品のフル充電時の充電電圧を充電率100%として定義する。本実施形態におけるバッテリチェック処理では、バッテリに充電されている充電電圧が上記充電率に換算して所定の充電率以上(検査可能電圧値の範囲)を示すものを対象に行うものとする。本例では、所定の充電率を充電率80%に設定する。充電率80%に満たないバッテリは、フル充電後などに改めてバッテリチェック処理を行う。フル充電を繰り替えしても充電率80%に満たないバッテリが出てくる。このようなバッテリは劣化が進行している可能性があるため、劣化バッテリとしてユーザに報知し、バッテリチェック処理の対象から除外する。
図6において、一点鎖線で示すグラフe及びグラフfは、T=0〜T1の近辺で、破線Lが示す充電率80%に満たない。このため、グラフe及びグラフfのような変化を示すバッテリは、バッテリチェック処理の対象から除外する。
また、バッテリチェック処理では、電源投入時(T=0)から所定時間(T1)の間は、CPU100が激しく動作するなどの影響でバッテリの電圧が安定しない。このため、この間は、バッテリチェック処理を行わず、待機時間とする。本例ではこの待機時間T1を1分に設定する。
また、バッテリチェック処理では、バッテリチェック処理の開始後、所定時間(T2−T1)のバッテリの電圧降下の幅を計測し、この電圧降下の幅により、そのバッテリを劣化バッテリ又は正常バッテリのいずれかに分類する。本例では、電圧降下の計測時間T2−T1を10分に設定し、電圧降下の幅を100mVに設定する。10分間で電圧降下の幅が100mv以上となるとそのバッテリを劣化バッテリに分類する。
図6において、グラフa、b、cは、その10分間において緩やかな電圧降下を示しており、10分間の電圧降下は100mVに達しない。従って、グラフa、b、cのような変化を示すバッテリを正常バッテリに分類する。一方、グラフdは、10分間で電圧降下の幅hが150mVに達し、100mVを超えている。従って、グラフdのような変化を示すバッテリを劣化バッテリに分類する。
なお、以上に示す設定値は、一例であり、バッテリの種類や容量に応じて、適宜設定を変えても良い。
次に、図6の概要に示すバッテリチェック処理の動作フローを説明する。
図7は、スレッドとして立ち上げられたバッテリチェック処理のフロー図である。
当該バッテリチェック処理は、CPU100がメイン処理の実行中にバックグラウンドの動作として行うものである。
先ず、CPU100は、メモリ11の劣化バッテリイベントの通知記録を読み取り、劣化バッテリイベントの通知が無いことを判定する(S10)。CPU100は、劣化バッテリイベントの通知が無い場合にYes判定とする。また、通知がある場合に、No判定とする。
次に、CPU100は、電圧検出回路18からバッテリBの電圧値を取得し、取得した電圧値がバッテリのフル充電時の所定の充電率以上(本例では80%以上)であるか否かを判定する(S11)。この判定処理において、CPU100は、バッテリチェック処理を行うか否かの判定基準とする基準電圧値(図6に示す充電率80%に相当する電圧値)を設定ファイルから読み取り、電圧検出回路18から取得したバッテリBの電圧値と基準電圧値とを比較する。この比較により、バッテリBの電圧値が基準電圧値以上の場合にYes判定とし、基準電圧値未満の場合にNo判定とする。
設定ファイルには予め、ユーザが入力するなどした、新品バッテリのフル充電時の電圧値と、バッテリチェック処理を行うか否かの基準とする充電率(本例では80%)とをCPU100が掛け合わせてなる結果つまり上記基準電圧値を設定する。なお、これらの設定は、CPU100が全ての設定処理を行っても良いし、ユーザが設定処理の一部又は全てを入力により支援しても良い。
ステップS11の判定処理で、Yes判定となると、続いてCPU100は、当該スレッドに対して通知されたイベント情報を取得する(S12)。
次に、CPU100は、バッテリチェック処理を続けるか否かを判定する(S13)。この判定処理において、CPU100は、当該スレッドに対して通知されたイベント情報に中断イベント情報が含まれているか否かを調べる。そして、中断イベント情報が含まれている場合は、Yes判定とする。また、中断イベント情報が含まれていない場合は、No判定とする。
ステップS13において、No判定の場合、続いてCPU100は、バッテリBの単位時間tの消費電圧を取得する(S14)。この処理で、CPU100は、単位時間t(例えばt=20秒間)におけるバッテリBの電圧降下を計測し、この計測結果の値(電圧降下分)を取得する。電圧降下の計測では、CPU100は先ず電圧検出回路18から計測開始時(t=0秒)の電圧値を取得する。続いてCPU100は単位時間(t=10秒)をカウントして電圧検出回路18から計測終了時(t=10秒)の電圧値を取得する。そして、CPU100は、それらの取得した電圧値の差分を算出する。従って、電圧降下分は、上記差分として得られることになる。
次に、CPU100は、起動後1分未満か否かを判定する(S15)。この判定は、起動時の1分程度は、バッテリBの電力消費量が多く、バッテリBの電圧値が安定しないため、この期間の電圧値を除くために設けている。この判定処理において、CPU100は、起動後の経過時間を計時部12から取得し、1分未満である場合にYes判定とし、1分以上である場合にNo判定とする。
ステップS15において、Yes判定の場合、CPU100はステップS14で取得した差分を破棄する(S16)。続いて、CPU100は、ステップS15と同じ判定結果を示す判定処理を行う(S17)。この場合、ステップS17はYes判定となるため、CPU100はステップS12からの処理を繰り返す。
また、起動後1分が経過し、ステップS15においてNo判定となると、CPU100は続いて、消費電圧の集計処理を行う(S18)。そして、ステップS15と同じ判定結果を示す判定処理(S17)を行う。ステップS18の処理において、CPU100は、ステップS14で取得した差分を変数dにセットし、TD+dの値をTDに代入する。初回は、変数TDは「0」であるため、TD+dの値はdの値に一致する。二回目のサイクルからは直前の集計値(つまりTDにセットされた値)にdの値を加算することになる。従って、各単位時間の電圧降下の合計値がTDに設定される。
CPU100は、ステップS17でNo判定と判定した後、続いて変数TDの値が所定の閾値以上(本例では100mV以上)であるか否かを判定する(S19)。この判定処理において、CPU100は、所定の閾値を示す閾値情報(本例では100mVを示す情報)を設定ファイルから読み取り、変数TDにセットされている値(バッテリチェック処理の開始後の電圧降下の値)と比較する。この比較により、変数TDが示す電圧降下の値が閾値以上の場合にYes判定とし、閾値未満の場合にNo判定とする。
設定ファイルには予め、ユーザが入力するなどした電圧降下の閾値を設定しておく。
ステップS19の判定において、No判定の場合、CPU100は続いて、起動後11分未満か否かを判定する(S20)。この判定は、バッテリBの電圧降下が10分間に閾値以上に達するか否かを調べるために設けている。この判定処理において、CPU100は、起動後11分未満の場合にYes判定とし、起動後11分以上の場合にNo判定とする。ステップS20においてYes判定の場合、ステップS12から同様の処理を繰り返す。つまり、CPU100は、起動後1分が経過した直後から起動後11分に達するまでの間に、単位時間の消費電圧の計測とその集計を繰り返し、各集計の時点で電圧降下が閾値以上に達したか否かを判定する。
起動後1分が経過した直後から起動後11分に達するまでの間に、ステップS19の判定がYes判定になると、CPU100は、劣化バッテリイベントを発行してメイン処理に通知する(S21)。CPU(劣化情報通知手段)100は、メイン処理を行う際に、その通知を受け付ける。そして、メモリ11の通知記録に劣化バッテリイベントの通知情報を保存し、警告画面G1を表示画面に表示する。
図8は、ステップS21の通知により、CPU100がメイン処理を行う際に表示画面にポップアップ表示する警告画面G1の表示例である。
図8に示す警告画面G1は、主に、警告を示すアイコン70と、警告内容を示すエリア71と、画面を閉じるための「閉じる」キー72からなる。警告内容を示すエリア71には、バッテリBが劣化バッテリであることを示す情報やバッテリBの交換を促す情報を表示する。「閉じる」キー72をユーザが押下することで、警告画面G1が閉じる。
ステップS21の処理後にCPU100は、スレッドの処理として、警告画面G1の「閉じる」イベントの発生を検知する(S22)。ユーザが「閉じる」キー72を押下することで、「閉じる」イベントが発生し、CPU100がステップS22で「閉じる」イベントの発生を検出する。すると、CPU100は、全ての起動プログラムを正常終了させるシャットダウン処理を行い、電源の切断が可能な状態にする(S23)。電源は、CPU100が電子スイッチを制御して切断する。又は、ユーザが電源スイッチSW1を操作して切断する。
なお、バッテリBの交換により、CPU100がメモリ11の通知記録から劣化バッテリイベントの通知を全て消去するものとする。
従って、バッテリBが交換されずに電源スイッチSW1が押下された場合、CPU100は、ステップS10の判定でNo判定とし、ステップS21の処理を行う。従ってCPU100は、警告画面G1を表示画面に再表示する。
起動後1分が経過した直後から起動後11分に達するまで、ステップS19の判定がNo判定のままであったものとする。この場合、続くステップS20の判定がNo判定になる。ステップS20の判定後、CPU100は実施日をメモリ11に保存し(S24)、バッテリチェック処理を終了する。
起動後1分が経過した直後から起動後11分に達するまでの間に、ステップS13の判定処理でYes判定つまり中断イベントが通知されたとする。この場合は、CPU(中断手段)100はバッテリチェック処理を中断して途中終了する。
バッテリチェック処理の開始を判断するための判定処理(ステップS11)において、No判定つまりバッテリBが所定の充電率を下回っているとする。この場合、CPU100(未実施期間判定手段)は、バッテリチェック処理が30日間未実施であるか否かを判定する(S25)。この判定処理において、CPU100は、前回のバッテリチェック処理の実施日をメモリ11から読み出し、計時部12の日付と比較する。そして、前回の実施日から計時部12の日付が30日以上経過している場合をYes判定とする。また、30日未満の場合をNo判定とする。
ステップS25において、No判定の場合、CPU100はバッテリチェック処理を終了する。ステップS25において、Yes判定の場合は、CPU100はバッテリチェックイベントを発行してメイン処理に通知する(S26)。その後、バッテリチェック処理を終了する。CPU(未実施通知手段)100は、メイン処理を行う際にバッテリチェックイベントの通知を受け付け、警告画面(未実施情報)G2を表示画面に表示する。つまり、ユーザに30日以上バッテリチェック処理が未実施であることを通知する。
図9は、ステップS26の通知により、CPU100がメイン処理を行う際に表示画面にポップアップ表示する警告画面G2の表示例である。
図9に示す警告画面G2は、主に、警告を示すアイコン80と、警告内容を示すエリア81と、画面を閉じるための「閉じる」キー82からなる。警告内容を示すエリア81には、バッテリBのバッテリチェック処理が30日以上実施されていないことを示す情報やバッテリBの交換を促す情報を表示する。「閉じる」キー82をユーザが押下することで、警告画面G2が閉じる。
以上に示すように、本実施形態の情報処理装置は、自機のバッテリの電圧値を検出する電圧検出手段と、自機の起動後に開始電圧値と開始から一定時間以内の終了電圧値とを上記電圧検出手段から取得し、上記開始電圧値と上記終了電圧値の差分を算出する電圧降下算出手段と、上記電圧降下算出手段により算出された上記差分の値が、上記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であるか否かを判定する劣化バッテリ判定手段と、上記劣化バッテリ判定手段により、上記差分の値が、上記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であると判定された場合に、自機を正常終了させる電源制御手段と、を有する。
また、本実施形態のプログラムは、バッテリの電圧値を検出する電圧検出手段を有するコンピュータを、自機の起動後に開始電圧値と開始から一定時間以内の終了電圧値とを上記電圧検出手段から取得し、上記開始電圧値と上記終了電圧値の差分を算出する電圧降下算出手段と、上記電圧降下算出手段により算出された上記差分の値が、上記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であるか否かを判定する劣化バッテリ判定手段と、上記劣化バッテリ判定手段により、上記差分の値が、上記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であると判定された場合に、自機を正常終了させる電源制御手段と、として機能させる。
このため、上記情報処理装置又は上記プログラムを実行するコンピュータでは、情報処理を行うにあたり、劣化バッテリを用いることを未然に防止することが可能となる。
なお、本実施形態の決済端末等の情報処理装置で使用する各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供し、情報処理装置のフラッシュROMなどに読み込ませて実行してもよい。
また、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
以上の実施形態において、係る情報処理装置の構成について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 決済端末1
2 表示画面
3 入力ボタン群
4 蓋部
10 制御回路
11 メモリ
12 計時部
13 入力コントローラ
14 表示コントローラ
15 リーダコントローラ
16 スキャナコントローラ
17 無線通信回路
18 電圧検出回路
19 電源回路
20 充電回路
21 バス
50 電圧降下算出手段
51 判定手段
52 電源制御手段
53 売上登録手段
54 クレジット決済手段
55 イベント受付手段
100 CPU
101 ROM
102 RAM
130 タッチ入力式センサ
131 入力キーパッド
140 ディスプレイ
150 読取装置
160 レーザスキャナ
B バッテリ
SW1 電源スイッチ
特開2006−157147号公報

Claims (5)

  1. 自機のバッテリの電圧値を検出する電圧検出手段と、
    記電圧検出手段が検出した前記電圧値に基づいて、所定時間における前記バッテリの電圧降下を計測する電圧降下計測手段と、
    前記電圧降下が前記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であれば、前記バッテリが劣化バッテリである情報および前記バッテリの交換を促す情報のうち少なくとも一方を通知する劣化情報通知手段と、
    前記電圧降下が前記閾値以上であれば、前記バッテリが劣化バッテリであることを記憶手段に記録する記録手段と、
    前記電圧降下が前記閾値以上であれば、自機を正常終了させる電源制御手段と、
    前記正常終了後に自機を再度起動した際に、前記記憶手段に前記劣化バッテリであることが記録されていれば、前記電圧値の検出は行わずに前記通知を行う通知手段と、
    を備え情報処理装置。
  2. 前記バッテリの電圧降下の計測が所定期間未実施であれば当該未実施を示す情報を通知する未実施通知手段更に備え請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電圧降下計測手段は、前記バッテリの電圧値が当該バッテリのフル充電に対して所定の充電率以上であれば、前記バッテリの電圧降下を計測する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記電圧降下計測手段が前記所定時間におけるバッテリの電圧降下を計測している際に、中断イベントが発生すると、前記計測を中断する中断手段を更に備え、請求項1乃至3の何れか一つに記載の情報処理装置。
  5. バッテリの電圧値を検出する電圧検出手段を有する情報処理装置において、コンピュータを
    記電圧検出手段が検出した前記電圧値に基づいて、所定時間における前記バッテリの電圧降下を計測する電圧降下計測手段と、
    前記電圧降下が前記バッテリが劣化バッテリであることを示す閾値以上であれば、前記バッテリが劣化バッテリである情報および前記バッテリの交換を促す情報のうち少なくとも一方を通知する劣化情報通知手段と、
    前記電圧降下が前記閾値以上であれば、前記バッテリが劣化バッテリであることを記憶手段に記録する記録手段と、
    前記電圧降下が前記閾値以上であれば、自機を正常終了させる電源制御手段と、
    前記正常終了後に自機を再度起動した際に、前記記憶手段に前記劣化バッテリであることが記録されていれば、前記電圧値の検出は行わずに前記通知を行う通知手段と、
    として機能させるプログラム。
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