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JP6446864B2 - 蓋材 - Google Patents
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本発明は、蓋材に関するものである。特に、容器本体の開口部に接着し、部分的に破断して取り出し部を設けられるようにした蓋材に関するものである。
インスタントコーヒーなどの食品や医薬品などの密封性、防湿性、酸化防止性などが要求される内容物の容器を密封するのに、アルミニウム箔を用いた蓋材が使用されている。このような蓋材には、一般的にシール層にイージーピール性を付与した樹脂が用いられ、容器から剥がれるようになっているが、内容物によってはイージーピール性の樹脂が使えない場合がある。
その場合、蓋材を破って開封することになるが、蓋材がアルミニウム箔単体であれば押し破ることも可能だが、ポリエチレンテレフタレートなど二軸延伸樹脂フィルムが積層されている場合は、押し破ることができず、刃物を使用するなどの手間が必要であった。
紙にアルミニウム箔を貼り合わせた積層体の蓋材では、押し破ることも可能と思われるが、破れる方向が制御できなったり、紙紛が内容物に混入したりすることが懸念される。
一方、予め二軸延伸樹脂フィルムに刃物を用いて切れ目を入れておき、その切れ目に沿って開封することも可能であるが、ツナギ目部分から二軸延伸樹脂フィルムが、意図しない方向に切れることがあり開封には注意が必要であった。
また、このような切れ目などによる易破断線を形成した蓋材をインナーシール材としたものがある。このインナーシール材は、板紙を主体とするリシール層とシール層が剥離性樹脂層を介して積層され、容器口部にシール層側が接着され、シール層に取り出し用の開口部を形成するための易破断線が形成されている(特許文献1)。
このインナーシール材の易破断線は、例えば、ミシン目状の不連続線をなすスリット、鎖線状のスリット、更には、筋状の条溝等で構成され、打ち抜き加工、ハーフカット加工、ミシン針加工、スリット加工等で形成されている。
このインナーシール材においても前述の、意図しない方向に切れることがあり開封には注意が必要で、また、紙紛が内容物に混入したりする懸念が残されている。
公知文献を以下に示す。
特開平1−267167号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、容器本体の開口部に接着する蓋材で、部分的に破断して取り出し部を形成しても、意図しない方向に切れることがなく、紙紛の発生することのない蓋材を提供することを課題としている。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、容器本体の開口部に接着する蓋材であって、
外層側から少なくとも、アルミニウム箔、二軸延伸樹脂フィルム、シール層がこの順に積層された積層体からなり、前記二軸延伸樹脂フィルムを切断した易切断線を設け、前記易切断線が、第一易切断線と、第二易切断線とからなり、前記第一易切断線は前記第二易切断線の両端部よりも左右に延びており、前記第二易切断線は、前記第一易切断線とは離れて反対側に凸形状に設けられ、前記第一易切断線側に両端部があり、前記第二易切断線の長さは前記第一易切断線の長さ以上であり、前記第二易切断線の両端部を越えて前記第一易切断線も破断することによって部分的に取り出し部を設けられるようになっていることを特徴とする蓋材である。
本発明の容器本体の開口部に接着する蓋材は、部分的に破断して取り出し部を形成しても、意図しない方向に切れることがない。また、紙紛などが内容物に混入することもない。
本発明の蓋材の一例を模式的に断面で示した説明図である。 本発明の蓋材の一例を模式的に平面で示した説明図である。 本発明の蓋材の他の例を模式的に平面で示した説明図である。 本発明の蓋材の更に他の例を模式的に平面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の蓋材の一例を模式的に断面で示した説明図、図2は、本発明の蓋材の一例を模式的に平面で示した説明図、図3は、本発明の蓋材の他の例を模式的に平面で示した説明図、図4は、本発明の蓋材の更に他の例を模式的に平面で示した説明図である。
本例の蓋材100は、容器本体の開口部に接着部分21で接着される蓋材である。図1の断面図に示すように、アルミニウム箔11と、二軸延伸樹脂フィルム12と、シール層13とがこの順に積層された積層体からなっている。
そして、この積層体の二軸延伸樹脂フィルム12が、あるいは、二軸延伸樹脂フィルム12とシール層13とが、切断された第一易切断線1と第二易切断線2が設けられている。
第一易切断線1は、図2のように、容器本体との接着部分21の近傍に、左右に延びて直線状に設けられ、第二易切断線2は、第一易切断線1側に両端部があり、反対側に凸形状になった形状で設けられている。また、第一易切断線1は、図3の蓋材200のように、外側に凸の弓状に設けられていても良い。
また、第二易切断線2を、蓋材100の楕円形状の一部分のような形状ではなく、図4の蓋材300のように、角にアールを付けた四角形状の一部のような形状としても良く、凸形状になっていて、指で押して第二易切断線2を破ることができる形状であれば、特にこだわらない。
凸形状になっている第二易切断線2の幅aは、5mm以上、30mm以下が好ましい。この幅にすることによって、指で押して第二易切断線2を破るときに、指がこの幅の内側に入れることができ、簡単に指で押して開封することができる。また、第二易切断線2の幅aより、第一易切断線1の幅bは長くなっていて、左右に長く延びている。
第一易切断線1と、その近傍の、容器本体と蓋材の接着部分21の内縁とのもっとも遠い地点までの距離cは、2mm以上、5mm以下であることが、好ましい。このようになっていることによって、取り出し口を空けた後で、容易に内容物を取り出し口から取り出すことができる。
第一易切断線1と第二易切断線2の距離dは、もっとも遠いところで、10mm以上、50mm以下、できれば、15mm以上、30mm以下が望ましい。特に好ましいのは、距離dが15mm以上、30mm以下で、且つ、第一易切断線1と第二易切断線2のもっとも近いところの距離が、2mm以上の場合である。
上記のように、第一易切断線1と第二易切断線2を設けているので、第二易切断線2を破り、更に第二易切断線2で囲まれた部分から、両端部を越えて引き裂いていき、第一易切断線1に至って、第一易切断線1を破ることによって、蓋材に、部分的な取り出し部を設けることができる。そのため、意図しない方向に切れることがなく、また、紙を用いていないので紙粉などが内容物に混入することもない。
アルミニウム箔11は、特に材質が限定されるものではないが、包装用に用いられる軟質アルミニウム合金が好ましく用いられる。また、厚さは指で押して第二易切断線2が破れる程度であればよく、5〜12μmの厚さのアルミニウム箔が好ましく用いることができる。
二軸延伸樹脂フィルム12は、流れ方向、幅方向に延伸させたフィルムで、これに用いる樹脂は熱可塑性樹脂であればかまわない。例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルや、6−ナイロンなどのナイロン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂などが好ましく用いられる。
シール層13には、ポリエチレンやポリプロピレンなどや、あるいは、ラッカーやホットメルトなど、接着性のある材料であれば特に限定されず、また、積層方法も特に限定されない。
第一易切断線1と第二易切断線2は、刃型をシール層13側から入れて、二軸延伸樹脂フィルム12を切断して設けることができる。更に好ましくは、炭酸ガスレーザーなどを用いて、レーザー光をシール層13側から照射して、二軸延伸樹脂フィルム12を切断して第一易切断線1と第二易切断線2を設けることができる。このとき、シール層13が切断されてもよい。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
アルミニウム箔1のアルミニウム箔9μmと、二軸延伸樹脂フィルム12の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmと、シール層13の無延伸の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム30μmをこの順にポリエステル系接着剤を用いてドライラミネーション法で貼り合わせ、積層体を得た。
次に、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面より炭酸ガスレーザーを照射し、図2のような、第一易切断線1は、容器本体との接着部分21の近傍に、左右に直線状に延び、第二易切断線2は、第一易切断線1側に両端部があり、反対側に凸形状になった形状で設けた。
そして、第二易切断線の幅aを20mmとし、第一易切断線1の幅bを28mmとし、第一易切断線1と、その近傍の容器本体と蓋材の接着部分の外縁とのもっとも遠い地点までの距離cを4mm、第一易切断線1と第二易切断線2のもっとも遠いところまでの距離dを15mmとした。また、第一易切断線1と第二易切断線2との間の距離は2mmとした。
この炭酸ガスレーザーを照射した積層体を、容器の開口部の外寸に合わせた形状に打ち抜き、実施例1の蓋材を得た。尚、容器との接着部分21は円形のドーナツ型で、その内縁の直径は80mmである。
<実施例2>
二軸延伸樹脂フィルム12の二軸延伸ポリプロピレンフィルム20μmと、シール層13の無延伸ポリプロピレンフィルム50μmとを、ポリエステル系接着剤を用いてドライラミネーション法で貼り合わせた。
この貼り合わせた積層フィルムに炭酸ガスレーザーを照射し、図3のような、第一易切断線1が、容器本体との接着部分21の近傍に、左右に弓状に延び、第二易切断線2が、第一易切断線1側に両端部があり、反対側に凸形状になった形状で設けた。
そして、第二易切断線2の幅aを20mmとし、第一易切断線1の幅bを28mmとし、第一易切断線1と、その近傍の容器本体と蓋材の接着部分の外縁とのもっとも遠い地点までの距離cを2mm、第一易切断線1と第二易切断線2のもっとも遠いところまでの距離dを20mmとした。また、第一易切断線1と第二易切断線2との間の最も近い距離は3mmとした。
この炭酸ガスレーザーを照射した積層フィルムの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの面に、アルミニウム箔11のアルミニウム箔9μmを、サンドイッチラミネーション法により、低密度ポリエチレン15μmを介し貼り合わせた。
この貼り合わせた積層体を、容器の開口部の外寸に合わせた形状に打ち抜き、実施例2の蓋材を得た。尚、容器との接着部分21は円形のドーナツ型で、その内縁の直径は80mmである。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
第一易切断線1、および、第二易切断線2を設けない以外は実施例1の蓋材と同様にして、比較例1の蓋材を作成した。
<比較例2>
アルミニウム箔9μmと、坪量30g/mの紙と、無延伸の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム30μmを、この順にポリエステル系接着剤を用いてドライラミネーション法で貼り合わせ、積層体を得た。この積層体を用い、第一易切断線1、および、第二易切断線2を設けない以外は実施例1の蓋材と同様にして、比較例2の蓋材を作成した。
<試験方法>
実施例と比較例の蓋材を下記の方法で試験し、比較評価した。
実施例と比較例のそれぞれの蓋材を、開口部にフランジが設けられ、開口部の内寸が直径80mmの円形の容器にシールした後、取り出し部を開封して、その開封感ならびに異物混入の有無について評価した。その結果を表1にまとめた。
Figure 0006446864
以下に、実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
上記実施例1、2の本発明の蓋材は、いずれも、易切断線に沿って問題なく開封することができ、異物が混入することもなかった。
一方、比較例1の蓋材は、指で押し破ることができず、端から剥離するか、刃物で切って開けるかする必要があり、開封が困難であった、
比較例2の蓋材は、開封することはできるが、開封口の形状を制御することはできない。また、紙繊維の混入が認められた。
100、200、300・・・蓋材
11・・・アルミニウム箔
12・・・二軸延伸樹脂フィルム
13・・・シール層
1・・・第一易切断線
2・・・第二易切断線
21・・・接着部分

Claims (1)

  1. 容器本体の開口部に接着する蓋材であって、
    外層側から少なくとも、アルミニウム箔、二軸延伸樹脂フィルム、シール層がこの順に積層された積層体からなり、前記二軸延伸樹脂フィルムを切断した易切断線を設け、前記易切断線が、第一易切断線と、第二易切断線とからなり、前記第一易切断線は前記第二易切断線の両端部よりも左右に延びており、前記第二易切断線は、前記第一易切断線とは離れて反対側に凸形状に設けられ、前記第一易切断線側に両端部があり、前記第二易切断線の長さは前記第一易切断線の長さ以上であり、前記第二易切断線の両端部を越えて前記第一易切断線も破断することによって部分的に取り出し部を設けられるようになっていることを特徴とする蓋材。
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