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JP6455145B2 - 摺擦部材、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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JP6455145B2 - 摺擦部材、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

摺擦部材、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、摺擦部材、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、被摺擦部材と摺擦する摺擦部材が設けられている。この摺擦部材としては、被摺擦部材である像保持体や中間転写ベルトに残留したトナー等を清掃するための、クリーニング部材が挙げられる。
クリーニング部材としては、クリーニングブレードと呼ばれる板状部材が用いられる。このクリーニングブレードは、被摺擦部材に対し角部が接触するよう設置され、被摺擦部材と摺擦することで角部にて被摺擦部材に残留した現像剤を掻き落とすといったものである。
クリーニング部材としては、例えば、特許文献1には、「被クリーニング部材表面に当接し、前記被クリーニング部材表面をクリーニングするクリーニングブレードにおいて、少なくとも前記被クリーニング部材表面と当接する部分の材料が、下式(1)〜(3)を満たすことを特徴とするクリーニングブレード。
・式(1) 3.92≦M≦29.42
・式(2) 0<α≦0.294
・式(3) S≧250
〔但し、式(1)〜(3)中、Mは100%モジュラス(MPa)を表し、αは、応力−歪曲線において、歪量が100%〜200%の間における歪量変化(Δ歪量)に対する応力変化(Δ応力)の割合{Δ応力/Δ歪量=(歪量200%における応力−歪量100%における応力)/(200−100)}(MPa/%)を表し、Sは、JIS K6251(ダンベル状3号形試験片使用)に基づいて測定された破断伸び(%)を表す。〕」が開示されている。
また、特許文献2には、「短冊形状の弾性ブレードで構成され、該弾性ブレードの先端稜線部を表面移動する被清掃部材の表面に当接して、該被清掃部材表面から粉体を除去するクリーニングブレードにおいて、上記弾性ブレードは、tanδピーク温度が0℃以上、且つ、JIS−A硬度の23℃から10℃における変化量が5°以上であるウレタンゴムであり、該弾性ブレードの上記先端稜線部を含む部分にマルテンス硬度が250〜500N/mm、弾性仕事率が75%以下の紫外線硬化樹脂が含浸され、且つ、該先端稜線部を含む該弾性ブレードの表面に該弾性ブレードよりも硬い表面層を1μm以下の厚みで設けたことを特徴とするクリーニングブレード。」が開示されている。
特開2006−276843号公報 特開2013−076970号公報
本発明が解決しようとする課題は、被摺擦部材に接触する接触領域を含む基材を有する摺擦部材であって、前記接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa未満である場合、前記接触領域の表面におけるヤング率E1が200,000MPaを超える場合、又は、前記接触領域の表面におけるヤング率E1が200,000MPaを超え且つ前記接触領域の厚みTが500nmを超える場合に比べ、被摺擦部材に接触する接触領域における欠けの発生を抑制しうる摺擦部材を提供することである。
上記課題を解決するため、以下の発明が提供される。
に係る発明は、
被摺擦部材に接触する接触領域を含む基材を有し、当該接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、当該接触領域の厚みTが10nm以上500nm以下である、摺擦部材である。
に係る発明は、
前記接触領域の表面から前記接触領域の厚みを超えた部位における前記基材のヤング率E2が1Mpa以上500Mpa以下であり、且つ、前記ヤング率E1と前記ヤング率E2とがE2<E1の関係を満たす、に記載の摺擦部材である。
に係る発明は、
前記接触領域を含む基材が全体に亘り樹脂を含有する又はに記載の摺擦部材である。
に係る発明は、
前記基材における接触領域が、前記樹脂及びsp3結合を有する炭素を含有する炭素含有領域であるに記載の摺擦部材である。
に係る発明は、
前記基材における接触領域が、樹脂及びsp3結合を有する炭素を含有する炭素含有領域と、該炭素含有領域の前記被摺擦部材との接触側表面に設けられた、樹脂を含まず且つsp3結合を有する炭素を含む炭素層と、を備える又はに記載の摺擦部材である。
に係る発明は、
前記被摺擦部材と摺擦して、該被摺擦部材の表面をクリーニングするクリーニング部材であるのいずれか1項に記載の摺擦部材である。
に係る発明は、
クリーニング部材としてに記載の摺擦部材を備えたクリーニング装置である。
に係る発明は、
に記載のクリーニング装置を備え、画像形成装置に対して脱着自在であるプロセスカートリッジである。
に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体を帯電する帯電装置と、
帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
前記像保持体の表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記像保持体上に形成された前記トナー像が転写される中間転写体と、
前記像保持体上に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写装置と、
前記中間転写体上に転写された前記トナー像を記録媒体上に二次転写する二次転写装置と、
前記二次転写装置によって前記トナー像が転写された後の前記中間転写体の表面をクリーニングするに記載のクリーニング装置と、
を備える画像形成装置である。
、又はに係る発明によれば、前記ヤング率E1が10MPa未満である場合、前記ヤング率E1が200,000MPaを超える場合、又は、前記ヤング率E1が200,000MPaを超え且つ前記厚みTが500nmを超える場合に比べ、接触領域における欠けの発生を抑制しうる摺擦部材が提供される。
に係る発明によれば、前記ヤング率E2が1Mpa未満である場合、又は、前記ヤング率E2が500Mpaを超えた場合に比べ、接触領域における欠けの発生を抑制しうる摺擦部材が提供される。
に係る発明によれば、前記ヤング率E1が10MPa未満である場合、前記ヤング率E1が200,000MPaを超える場合、又は、前記ヤング率E1が200,000MPaを超え且つ前記厚みTが500nmを超える場合に比べ、接触領域における欠けの発生に起因するクリーニング不良を抑制しうる画像形成用摺擦部材が提供される。
、及びに係る発明によれば、前記ヤング率E1が10MPa未満である、前記ヤング率E1が200,000MPaを超える、又は、前記ヤング率E1が200,000MPaを超え且つ前記厚みTが500nmを超える場合に比べ、接触領域における欠けの発生に起因するクリーニング不良を抑制しうるクリーニング部材を備えるクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る摺擦部材の一例を示す概略断面図である。 本実施形態に係る摺擦部材を適用したクリーニングブレードの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る摺擦部材を適用したクリーニングブレードが、駆動している像保持体に接触している状態を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略模式図である。 本実施形態に係るクリーニング装置の一例を示す模式断面図である。
以下、本発明の摺擦部材、クリーニング装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジの実施形態について詳細に説明する。
<摺擦部材>
本実施形態に係る摺擦部材(以下単に「摺擦部材」と称する。)は、各種の装置等内に備えられた被摺擦部材に対し、接触して摺擦する摺擦部材である。
そして、本実施形態に係る摺擦部材は、被摺擦部材に接触する接触領域を含む基材を有し、接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、接触領域の厚みTが10nm以上500nm以下である。
ここで、摺擦部材の代表的なものとして、電子写真方式の画像形成装置において、被摺擦部材である像保持体や中間転写体の表面に残留したトナーを除去、清掃するためのクリーニングブレードが挙げられる。
近年、精細な画像の形成が望まれており、画像形成装置において小粒径のトナーが用いられている。小粒径のトナーを用いる画像形成装置では、クリーニングブレードとして、微細な残留トナーを良好に除去するもの、及び、自身の耐久性に優れ、残留トナーの除去を長く継続しうるものが求められている。
クリーニングブレードに関しては、クリーニングブレード自身、又は被摺擦部材との接触領域において、前記特許文献1、2のように、種々の物性を調整する手法が取られることが知られている。
しかしながら、接触領域における欠けの発生の低減に関しては、より一層抑制される手法が望まれているのが現状である。また、接触領域における欠けの発生の低減は、クリーニングブレード以外の摺擦部材においても同様に望まれている。
そこで、本実施形態に係る摺擦部材は、基材の一部に被摺擦部材に接触する接触領域を含み、この接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、接触領域の厚みTが10nm以上500nm以下である構成を有する。
この構成であることで、本実施形態に係る摺擦部材は、接触領域における欠けの発生を抑制しうる。
上記の効果が得られるのは、以下の作用を有するためと推測される。
まず、本実施形態に係る摺擦部材は、表面におけるヤング率E1が上記の範囲のように高硬度であり、且つ、厚みTが上記の範囲のように薄い接触領域を有する。この接触領域は、表面におけるヤング率E1であって高硬度であることで、被摺擦部材との摺擦がなされても、接触領域における欠けが発生し難い。
また、高硬度の接触領域が薄く且つ基材の一部として存在することで、被摺擦部材との摺擦がなされても接触領域の剥離が起き難く、また、基材自身が有する柔軟性も接触領域によって損なわれ難い。その結果、例えば、被摺擦部材との摺擦中、異物(例えば、磁性粉、記録媒体端部)との接触にて接触領域に局所的な応力集中が生じても、その応力を緩和し、接触領域における欠けの発生を抑制しうると考えられる。
従って、本実施形態に係る摺擦部材は、接触領域における欠けの発生を抑制しうる。
また、本実施形態に係る摺擦部材をクリーニング部材(クリーニングブレード)として用いれば、被摺擦部材との摺擦がなされても接触領域における欠けの発生が抑制されることから、この欠けに起因するクリーニング不良をも抑制される。
以下、本実施形態に係る摺擦部材の構成について詳述する。
本実施形態に係る摺擦部材は、図1を参照して説明する。ここで、図1は、本実施形態における摺擦部材の一例を示す要部概略断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る摺擦部材は、例えば、炭素含有領域4Bを有する基材4と、炭素含有領域4Bの被摺擦部材との接触側表面に設けられた炭素層6と、から構成される。ここで、炭素含有領域4Bは基材4の一部として構成されるものであって、炭素含有領域4Bと炭素層6とにより被摺擦部材に接触する接触領域を構成している。
そして、炭素含有領域4Bと炭素層6とからなる接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、接触領域の厚みTが10nm以上500nm以下である。
ここで、図1における4Aは、炭素含有領域4Bに該当しない基材を示している。
なお、本実施形態に係る摺擦部材は、図1に示される炭素層6を備えていなくてもよく、その際には、炭素含有領域4Bが被摺擦部材に接触する接触領域となる。
この場合は、炭素含有領域4Bからなる接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、接触領域の厚みTが10nm以上500nm以下であることになる。
また、本実施形態に係る摺擦部材としては、接触領域の表面から接触領域の厚みを超えた部位における基材のヤング率E2が1Mpa以上500Mpa以下であり、且つ、ヤング率E1とヤング率E2とがE2<E1の関係を満たす。ここで、ヤング率E2としては、接触領域には該当しない基材のヤング率を示している。
接触領域には該当しない基材のヤング率E2が上記範囲を見たし、ヤング率E1との上記関係を満たすことで、被摺擦部材との摺擦がなされた際にしなりが生じ、接触領域における欠けの発生を抑制し易くなる。
ここで、接触領域の表面におけるヤング率E1及び接触領域の表面から500nmを超えた部位における基材のヤング率E2は、以下のようにして測定する。
本実施形態に係るヤング率E1及びE2は、ナノインデンテーション法を用いて測定される。具体的には、(株)フィッシャー・インストルメンツ社製、PICODENTOR HM500、及び、Berkovich型ダイヤモンド圧子を用い、押込み深さ−荷重曲線を測定し、負荷を最大押込み深さ1000nmで与え、続いて除荷をした場合の除荷曲線の傾きをヤング率として求める。
ここで、接触領域と接触領域には該当しない基材との境界位置で、除荷曲線に変曲点が現れることから、接触領域の厚み≒除荷曲線の変曲点となる。そのため、ヤング率E1は、変曲点より押込み深さの浅い側除荷曲線の傾きに、また、ヤング率E2は、変局点より押込み深さの深い側の除荷曲線の傾きに該当する。
本実施形態における接触領域の厚みTとは、接触領域が炭素含有領域のみで形成されていれば、この炭素含有領域の厚みを示し、接触領域が炭素含有領域と炭素層とによって形成されていれば、この炭素含有領域と炭素層との厚みの総計を示す。
なお、接触領域と接触領域以外の基材とは、物性の違いからAFM(原子間力顕微鏡)で観察される位相が異なり、これによって、その境界が明確になる。そのため、接触領域の厚みTは、以下のようにして測定される。
即ち、日立ハイテクサイエンス社、原子間力顕微鏡(AFM)S−image/Nanonavi2を用い、摺擦部材断面の形状(凹凸)像/位相像を測定し、その画像より厚みTを求める。
本実施形態に係る摺擦部材は、画像形成装置内に備えられた被摺擦部材に対し、接触し摺擦する摺擦部材である。
ここで、摺擦部材が被摺擦部材である像保持体のクリーニングブレードとして適用される態様について、図2を参照して説明する。ここで、図2は、本実施形態に係る摺擦部材を適用したクリーニングブレードの一例を示す概略図である。
図2に示すように、クリーニングブレード(本実施形態に係る摺擦部材)は、回転駆動する像保持体(感光体ドラム)31に接触して像保持体31の表面をクリーニングする接触角部(接触領域)3Aと、接触角部3Aを構成する1つの面であって前記回転駆動の方向(矢印A方向)の上流側を向く先端面3Bと、接触角部3Aを構成する1つの辺であって前記駆動の方向(矢印A方向)の下流側を向く腹面3Cと、腹面3Cに対向する背面3Dと、を有する。
なお、図2には便宜上、像保持体(感光体ドラム)31が回転駆動する方向を矢印Aとして描いたが、図2は像保持体31が停止している状態を示している。
本実施形態に係る摺擦部材は、図2に示す、像保持体31の表面に接触して配置される。そのため、像保持体31が回転駆動すると、図3に示すように、クリーニングブレード342と像保持体31との接触角部3Aに摺動が生じてニップ部Tが形成され、像保持体31の表面が摺擦され、像保持体31の表面に残存するトナー等が除去(清掃)される。
(基材)
−樹脂−
本実施形態に係る摺擦部材における基材は、その全体に樹脂を含有することが好ましい。つまり、接触領域において、基材中に設けられる領域(例えば、後述する炭素含有領域)も樹脂を含有することを意味する。
基材に含有される樹脂としては、ゴムが好ましく、具体的には、例えば、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロピレンゴム、ブタジエンゴム等が挙げられる。
これらの中でも、耐摩耗性に優れる点から、ポリウレタンゴムが望ましく、特に、高結晶化されたポリウレタンゴムが望ましい。
ポリウレタンゴムは、ポリイソシアネートとポリオールとを重合することで合成される。また、ポリオール以外にイソシアネート基と反応し得る官能基を有する樹脂を用いてもよい。なお、ポリウレタンゴムはハードセグメントとソフトセグメントとを有していることが望ましい。
ここで、「ハードセグメント」及び「ソフトセグメント」とは、ポリウレタンゴム材料中で、前者を構成する材料の方が、後者を構成する材料よりも相対的に硬い材料からなり、後者を構成する材料の方が前者を構成する材料よりも相対的に柔らかい材料からなるセグメントを意味する。
また、上記「ポリイソシアネート」は、合成された樹脂において架橋構造を形成するものではなく、そのため、基材はイソシアネートによる架橋構造を有するものではない。
ハードセグメントを構成する材料(ハードセグメント材料)とソフトセグメントを構成する材料(ソフトセグメント材料)との組み合わせとしては、特に限定されず、一方が他方に対して相対的に硬く、他方が一方に対して相対的に柔らかい組み合わせとなるよう公知の樹脂材料から選択し得るが、本実施形態においては、以下の組み合わせが好適である。
・ソフトセグメント材料
ソフトセグメント材料としては、ポリオールとして、ジオールと二塩基酸との脱水縮合で得られるポリエステルポリオール、ジオールとアルキルカーボネートの反応により得られるポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられる。
なお、ソフトセグメント材料として用いられる上記ポリオールの市販品としては、例えば、株式会社ダイセル製のプラクセル205、プラクセル240、日立化成株式会社製のテスラック2464などが挙げられる。
・ハードセグメント材料
ハードセグメント材料としては、イソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂を用いることが望ましい。また、柔軟性のある樹脂であることが望ましく、柔軟性の点から直鎖構造を有する脂肪族系の樹脂であることがより望ましい。
具体例としては、2つ以上のヒドロキシ基を含むアクリル樹脂や、2つ以上のヒドロキシ基を含むポリブタジエン樹脂、2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂等が挙げられる。
2つ以上のヒドロキシ基を含むアクリル樹脂の市販品としては、例えば、綜研化学社製のアクトフロー(登録商標)(グレード:UMB−2005B、UMB−2005P、UMB−2005、UME−2005等)が挙げられる。
2つ以上のヒドロキシ基を含むポリブタジエン樹脂の市販品としては、例えば、出光興産社製のR−45HT等が挙げられる。
2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂としては、従来の一般的なエポキシ樹脂のごとく、硬くて脆い性質を有するものではなく、従来のエポキシ樹脂よりも柔軟強靭性であるものが望ましい。
このようなエポキシ樹脂としては、例えば、分子構造の面では、その主鎖構造中に、主鎖の可動性を高くし得る構造(柔軟性骨格)を有するものが好適であり、柔軟性骨格としては、アルキレン骨格や、シクロアルカン骨格、ポリオキシアルキレン骨格等が挙げられ、特にポリオキシアルキレン骨格が好適である。
また、物性面では、従来のエポキシ樹脂と比べて、分子量に比して粘度が低いエポキシ樹脂が好適である。具体的には、重量平均分子量が900±100の範囲内であり、25℃における粘度が15000±5000mPa・sの範囲内であることが望ましく、15000±3000mPa・sの範囲内であることがより望ましい。この特性を有するエポキシ樹脂の市販品としては、例えば、DIC製、EPLICON EXA−4850−150等が挙げられる。
ハードセグメント材料及びソフトセグメント材料を用いる場合、ハードセグメント材料及びソフトセグメント材料の総量に対するハードセグメントを構成する材料の質量比(以下「ハードセグメント材料比」と称す)が10質量%以上30質量%以下の範囲内であることが望ましく、13質量%以上23質量%以下の範囲内であることがより望ましく、15質量%以上20質量%以下の範囲内であることが更に望ましい。
ハードセグメント材料比が、10質量%以上であることにより、耐摩耗性が得られ易くなる。一方、ハードセグメント材料比が30質量%以下であることにより、硬くなり過ぎることがなく、柔軟性や伸張性が得られ、欠けの発生が抑制され易くなる。
・ポリイソシアネート
ポリウレタンゴムの合成に用いられるポリイソシアネートとしては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)、1,6−ヘキサンジイソシアネート(HDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)及び3,3−ジメチルフェニル−4,4−ジイソシアネート(TODI)などが挙げられる。
なお、求められる大きさ(粒子径)のハードセグメント凝集体の形成し易さという点から、ポリイソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)がより望ましい。
ポリイソシアネートのイソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂100質量部に対する配合量は、20質量部以上40質量部以下が望ましく、更には20質量部以上35質量部以下がより望ましく、20質量部以上30質量部以下が更に望ましい。
20質量部以上であることにより、ウレタン結合量が多く確保されてハードセグメント成長し、求められる硬度が得られ易くなる。一方、40質量部以下であることにより、ハードセグメントが大きくなり過ぎず、伸張性が得られ、摺擦部材の欠けの発生が抑制され易くなる。
・鎖延長剤、架橋剤
鎖延長剤、架橋剤としては、ジオール(2官能)、トリオール(3官能)、テトラオール(4官能)等が挙げられ、これらを併用してもよい。
また、鎖延長剤、架橋剤としてアミン系化合物を用いてもよい。
鎖延長剤としては、ジオール、ジアミンが望ましく、具体的には、例えば、1,4−ブタンジオール、エチレングリコールが挙げられる。
架橋剤としては、3官能以上のものが望ましく、具体的には、例えば、トリメチロールプロパン、グリセリン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
架橋剤のイソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂100質量部に対する配合量は2質量部以下が望ましい。2質量部以下であることにより、分子運動が化学架橋で拘束されることなく、熟成によるウレタン結合由来のハードセグメントが大きく成長し、求められる硬度が得やすくなる。
基材に含有されるポリウレタンゴムの重量平均分子量は、1000乃至4000の範囲内であることが望ましく、1500乃至3500の範囲内であることがより望ましい。
(基材の製造方法)
本実施形態における基材は、まず、全体に亘り樹脂を含有する基材を作製し、作製された基材に対し接触領域を形成することで得られる。
この製造方法について詳細に説明する。
・基材(接触領域を形成する前の基材)の成形方法
本実施形態における基材は、まず、全体に亘り樹脂を含有する基材を作製する。
ここで、樹脂としてポリウレタンゴムを用いた基材の作製方法について説明する。
ポリウレタンゴムを用いた基材の作製は、プレポリマー法やワンショット法など、ポリウレタンの一般的な製造方法が用いられる。
プレポリマー法は、強度、耐摩耗性に優れるポリウレタンが得られるため本実施形態には好適であるが、製法により制限されるものではない。
ポリウレタンゴムを用いた基材は、上述したポリオールに、ポリイソシアネート及び架橋剤等を混合して、基材形成用組成物を調製する。そして、この基材形成用組成物を、例えば、遠心成形や押し出し成形等を利用して、シート状に形成し、切断加工等を施すことにより作製される。
ここで、一例を挙げて、ポリウレタンゴムを用いた、接触領域を形成する前の基材の製造方法の詳細を説明する。
まず、ソフトセグメント材料(例えばポリカプロラクトンポリオール)と、ハードセグメント材料(例えば2つ以上のヒドロキシル基を含むアクリル樹脂)を、混合(例えば質量比8:2)する。
次に、このソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対して、ポリイソシアネート(例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)を加えて、例えば窒素雰囲気下で反応させる。この際の温度は60℃以上150℃以下であることが望ましく、更には80℃以上130℃以下であることが望ましい。また、反応時間は0.1時間以上3時間以下であることが望ましく、更には1時間以上2時間以下であることが望ましい。
続いて、ポリイソシアネートを更に加え、例えば窒素雰囲気下で反応させてプレポリマーを得る。この際の温度は40℃以上100℃以下であることが望ましく、更には60℃以上90℃以下であることが望ましい。また、反応時間は30分間以上6時間以下であることが望ましく、更には1時間以上4時間以下であることが望ましい。
次いで、このプレポリマーを昇温し減圧下で脱泡する。この際の温度は60℃以上120℃以下であることが望ましく、更には80℃以上100℃以下であることが望ましい。また、反応時間は10分間以上2時間以下であることが望ましく、更には30分間以上1時間以下であることが望ましい。
その後、プレポリマーに対して、鎖延長剤(例えば1,4−ブタンジオール)、及び架橋剤(例えばトリメチロールプロパン)を加え、更に必要に応じてチキソ性組成物を混合して、基材形成用組成物を調製する。
次いで、遠心成形機の金型に基材形成用組成物を流し込み、硬化反応させる。この際の金型温度は80℃以上160℃以下であることが望ましく、更には100℃以上140℃以下であることが望ましい。また、反応時間は20分間以上3時間以下であることが望ましく、更には30分間以上2時間以下であることが望ましい。
続いて架橋反応させて、冷却させる。この架橋反応の際の熟成加熱の温度は70℃以上130℃以下であることが望ましく、80℃以上130℃以下であることがより望ましく、更には100℃以上120℃以下であることが望ましい。また反応時間は1時間以上48時間以下であることが望ましく、更には10時間以上24時間以下であることが望ましい。
冷却後に、所望の形状に切断することで、接触領域を形成する前の基材が得られる。
接触領域を形成する前の基材において、基材に対し、イソシアネートにより硬化処理が施されていないことが好ましい。
接触領域がイソシアネートにより硬化処理を施されていない状態であると、柔軟性が高いことから、被摺擦部材との摺擦中、異物(例えば、磁性粉、記録媒体端部)との接触にて接触領域に局所的な応力集中が生じても、その応力を緩和し易く、接触領域における欠けの発生をより抑制し易くなると考えられる。
なお、前述したポリウレタンゴムを得る際に用いる「ポリイソシアネート」は、合成された樹脂において架橋構造を形成するものではなく、「イソシアネートによる架橋構造」を形成するものではない。
本実施形態に係る摺擦部材において、接触領域を形成する前の基材のヤング率は、前述したヤング率E2に相当し、1MPa以上500MPa以下が好ましく、5MPa以上100MPa以下がより好ましく、8MPa以上50MPa以下が更に好ましい。
このようなヤング率は、例えば、ポリウレタンゴムを用いた基材であれば、ハードセグメント材料とソフトセグメント材料との質量比、架橋剤量、触媒量等の調整にて制御される。
(基材が有する接触領域)
本実施形態における基材はその一部に、被摺擦部材との接触する接触領域を含む。
この接触領域は、表面のヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、厚みTが10nm以上500nm以下である。
ヤング率E1は、低すぎると変形し易く、高過ぎると被摺擦部材を損傷させる虞がある。ヤング率E1としては、20MPa以上130,000MPa以下が好ましく、30MPa以上9,000MPa以下がより好ましい。
また、厚みTは、摺擦に適するヤング率発現の点から、100nm以上400nm以下が好ましく、150nm以上300nm以下がより好ましい。
このような接触領域は、如何なる組成であってもよいが、接触領域と接触領域以外の基材との剥離を抑制する点から、炭素含有領域を含んで形成されていることが好ましい。
炭素含有領域としては、上記のヤング率E1を達成するため、基材に含有されている樹脂とsp3結合を有する炭素を含む炭素含有領域であることが高硬度であり且つ薄い接触領域となり易い。このような炭素含有領域の形成方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、樹脂を含む基材に対し直接プラズマイオンを注入することで基材内部にsp3結合を有する炭素原子を浸透させる方法が挙げられる。
なお、イソシアネートを用いた硬化処理では、上記のような高硬度であり且つ薄い接触領域は作製し難いものである。
また、本実施形態に係る摺擦部材は、前記炭素含有領域の更に被摺擦部材との接触側表面に、樹脂を含まず且つsp3結合を有する炭素を含む炭素層を備えていてもよい。なお、炭素層の形成方法としても、特に限定されるものではないが、上記の直接プラズマイオンを注入する方法によって炭素含有領域を形成する際、イオン注入の時間を調整することで前記炭素含有領域の外側にまでsp3結合を有する炭素を積層させる方法が挙げられる。
・パルスプラズマイオン注入法による炭素含有領域の形成、及び炭素層の成膜
ここで、基材における炭素含有領域及び炭素層を形成する、パルスプラズマイオン注入法について説明する。
パルスプラズマイオン注入法においては、少なくとも1以上のイオン注入用ガスを用いて、パルスプラズマによる、イオン注入プロセスと成膜プロセスとを組み合わせた複合プロセスによって、基材の被摺擦部材との接触側に炭素含有領域を形成し、更に該炭素含有領域の被摺擦部材との接触側表面に炭素層を成膜する。また、上記の複合プロセスの前にパルスプラズマによる表面調整プロセスを設けてもよい。
なお、こうして形成される炭素含有領域では、基材中の樹脂の種類を選択することによって該樹脂とsp3結合を有する炭素とが結合され、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)層が形成される。また、上記方法で形成される炭素層も、sp3結合を有する炭素が積層されてDLC層を形成される。
ここで、より具体的な形成方法について説明する。
プラズマ発生用高周波電源と、高電圧パルス発生用電源とを、共通のフィードスルーを介してチャンバー内の基材に接続しておき、前記プラズマ発生用高周波電源から基材に高周波パルス(パルスRF電圧)を印加して基材の外形に沿って周囲にプラズマを発生させる。そして、そのプラズマ中又はアフターグロープラズマ中に、高電圧パルス発生用電源から基材に負の高電圧パルス(DCパルス電圧)を少なくとも1回印加し、これら高周波パルスの印加と負の高電圧パルスの印加とを繰り返し行う。なお、この高周波パルスの印加と高電圧パルスの印加との繰り返し数は、100回/秒以上5000回/秒以下の範囲が利用できる。
高周波パルス幅は2μs以上200μs以下の短パルスとし、高電圧パルス幅は0.2μs以上50μs以下の短パルスとすることが望ましい。前記高周波パルスの印加後10μs以上300μs以下経過した後に高電圧パルスを印加する。
また、高電圧パルスの印加後は、低電圧パルスを印加することで、炭素層が形成される。
表面調整プロセスに用いるガスとしては、アルゴンとメタン、又は更に水素を含む混合ガスが用いられる。
パルスプラズマイオン注入用ガスとしては、メタンガスが好適に用いられる。
また、成膜用ガスとしては、エチレン、アセチレン、プロパン、ブタン、ヘキサン、ベンゼン、クロルベンゼン、トルエンからなる群より選ばれる1種以上のガスが用いられる。
なお、高電圧パルスの印加によって基材の表面付近に遊離された少なくともSiイオンとCイオンを含むプラズマイオンを、例えば5keV以上30keV以下の運動エネルギーに励起させた状態で基材へ注入させることで、処理温度を50℃以上100℃以下の範囲に抑制しつつ、基材内部に炭素含有領域を形成し得る。また、炭素含有領域の表面に0.2μm以上1.0μm以下の範囲でDLC層、つまり炭素層を堆積し得る。
また、炭素含有領域及び炭素層中には、sp3結合を有するC原子やSi成分に加えて、更にN原子、F原子を成分として含んでいてもよい。
N原子を含むことにより、摺擦部材において摩擦帯電による粉体の固着が抑制される。また、F原子を含むことにより、摺擦部材における摺擦部分の離型性が向上され粉体の固着が抑制される。
なお、N原子を含有させる際に用いる注入用ガスとしては、例えばアルゴン、水素、酸素と、アンモニアガスを混合させたガス等が挙げられる。
また、F原子を含有させる際に用いる注入用ガスとしては、例えばヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)とアセチレン(C)、フッ化炭素(C)を流量比1:1:0.1の割合で混合したガス等が挙げられる。
なお、イオンの注入は、摺動部材における被摺擦部材と接触する部分側から行うことが好ましい。
例えば、図2に示すクリーニングブレード342であれば、像保持体(感光体ドラム)31と接触する角部及びこの角部を構成する面の角部の周囲、つまり接触角部3A、及び、この接触角部3Aを構成する先端面3B及び腹面3Cの接触角部3Aの周囲に対し、イオンの注入が行われることが好ましい。
なお、接触領域のヤング率E1は、例えば、前述のイオン注入の際における、ガス種、イオン注入時間、印加電圧、繰返しパルス数、パルス幅等の調整によって制御される。
・厚み
本実施形態に係る摺擦部材において、接触領域は前述の通り、炭素含有領域のみで形成されていてもよいし、炭素含有領域と炭素層とによって形成されていてもよい。
そのため、接触領域が炭素含有領域のみで形成されていれば、この炭素含有領域の厚みが10nm以上500nm以下(接触領域の厚みTと同じ)であればよく、接触領域が炭素含有領域と炭素層とによって形成されていれば、この炭素含有領域と炭素層との厚みの総計が10nm以上500nm以下であればよい。
前記炭素含有領域の被摺擦部材との接触面側からの厚みとしては、10nm以上100nm以下が好ましい。
なお、炭素含有領域の厚みは、例えば、前述のイオン注入の際における、印加電圧、カレント電流、繰返しパルス数、パルス幅、ディレータイム等の調整によって制御される。
前記炭素層の厚みとしては、0nm以上400nm以下が好ましく、更には10nm以上200nm以下がより好ましく、10nm以上100nm以下が更に好ましい。
炭素層の厚みが400nm以下であることにより、炭素層の剥がれが発生した場合であっても発生した剥離片が小さいため、接触する被摺擦部材への剥離片による傷付きが抑制される点で好ましい。
なお、炭素層の厚みは、例えば、前述のイオン注入の時間の調整によって制御される。
・用途
本実施形態に係る摺擦部材は、画像形成装置内の、例えば、クリーニング部材、特に、クリーニングブレードとして好適に用いられる。
クリーニングブレードによるクリーニングの対象となる被クリーニング部材(被摺擦部材)としては、表面のクリーニングが要求される部材であれば特に限定されず、例えば、像保持体(感光体)、中間転写体、帯電ロール、転写ロール、記録媒体搬送ベルト、記録媒体搬送ロール、像保持体からトナーを除去するクリーニングブラシから更にトナーを除去するデトーニングロール等が挙げられる。
また、本実施形態に係る摺擦部材は、クリーニング部材(クリーニングブレード)以外にも、各種装置において他の部材と摺擦する態様であれば、特に限定されずあらゆる部材に用い得る。例えば、摺擦部材の他の用途としては、回転ローラーの表面、記録媒体等の搬送路の表面、気密パッキンの表面、摺擦パッドの表面、シート等が挙げられる。
(クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置)
次に、本実施形態に係る摺擦部材を、クリーニング部材として用いたクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置について説明する。
本実施形態に係るクリーニング装置は、被クリーニング部材表面に接触し、被クリーニング部材表面をクリーニングするクリーニング部材(好ましくはクリーニングブレード)として、本実施形態に係る摺擦部材を備えたものであれば特に限定されない。
例えば、クリーニング装置の構成例としては、被クリーニング部材側に開口部を有するクリーニングケース内に、エッジ先端が開口部側となるようクリーニングブレードを固定すると共に、クリーニングブレードにより被クリーニング部材表面から回収された廃トナー等の異物を異物回収容器に導く搬送部材を備えた構成などが挙げられる。また、本実施形態に係るクリーニング装置は、本実施形態に係るクリーニング部材(好ましくはクリーニングブレード)が2つ以上備えていてもよい。
なお、本実施形態に係る摺擦部材からなるクリーニングブレードを中間転写ベルト等の中間転写体のクリーニングに利用する場合、クリーニングブレードが中間転写体に押し当てられる力NF(Normal Force)は1.2gf/mm以上3.0gf/mm以下の範囲であることが望ましく、1.6gf/mm以上2.5gf/mm以下の範囲であることがより望ましい。
また、クリーニングブレード先端部が中間転写体に食込む長さが0.6mm以上2.0mm以下の範囲であることが望ましく、0.9mm以上1.4mm以下の範囲であることがより望ましい。
クリーニングブレードと中間転写体との接触部における角度W/A(Working Angle)は8°以上14°以下の範囲であることが望ましく、10°以上12°以下の範囲であることがより望ましい。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、像保持体や中間転写体等の1つ以上の被クリーニング部材表面に接触し、被クリーニング部材表面をクリーニングするクリーニング装置として、本実施形態に係るクリーニング装置を備えたものであれば特に限定されず、例えば、中間転写体と、この中間転写体表面をクリーニングする本実施形態に係るクリーニング装置とを含み、画像形成装置に対して脱着自在な態様等が挙げられる。加えて、本実施形態に係るクリーニング装置の他に、クリーニングブラシ等を併用してもよい。
−画像形成装置、クリーニング装置の具体例−
次に、本実施形態に係る摺擦部材からなるクリーニングブレード、並びに、これを用いた画像形成装置及びクリーニング装置の具体例について、図面を用いてより詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略模式図であり、いわゆるタンデム型の画像形成装置について示したものである。
図4中、21は本体ハウジング、22、22a乃至22dは作像ユニット、23はベルトモジュール、24は記録媒体供給カセット、25は記録媒体搬送路、30は各感光体ユニット、31は感光体ドラム、33は各現像ユニット、34はクリーニング装置、35、35a乃至35dはトナーカートリッジ、40は露光ユニット、41はユニットケース、42はポリゴンミラー、51は一次転写装置、52は二次転写装置、53はベルトクリーニング装置、61は送出しロール、62は搬送ロール、63は位置合わせロール、66は定着装置、67は排出ロール、68は排紙部、71は手差し供給装置、72は送出しロール、73は両面記録用ユニット、74は案内ロール、76は搬送路、77は搬送ロール、230は中間転写ベルト、231、232は支持ロール、521は二次転写ロール、531はクリーニングブレードを表す。
図4に示すタンデム型画像形成装置は、本体ハウジング21内に四つの色(本実施の形態ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の作像ユニット22(具体的には22a乃至22d)を配列し、その上方には各作像ユニット22の配列方向に沿って循環搬送される中間転写ベルト230が含まれるベルトモジュール23を配設する一方、本体ハウジング21の下方には用紙等の記録媒体(図示せず)が収容される記録媒体供給カセット24を配設すると共に、この記録媒体供給カセット24からの記録媒体の搬送路となる記録媒体搬送路25を垂直方向に配置したものである。
本実施の形態において、各作像ユニット22(22a乃至22d)は、中間転写ベルト230の循環方向上流側から順に、例えばイエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、各感光体ユニット30と、各現像ユニット33と、共通する一つの露光ユニット40とを備えている。
ここで、感光体ユニット30は、例えば感光体ドラム31と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電装置(帯電ロール)32と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するクリーニング装置34とを一体的にサブカートリッジ化したものである。
また、現像ユニット33は、帯電された感光体ドラム31上に露光ユニット40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施の形態では例えば負極性)で現像するものであり、例えば感光体ユニット30からなるサブカートリッジと一体化されてプロセスカートリッジ(所謂Customer Replaceable Unit)を構成している。
なお、感光体ユニット30を現像ユニット33から切り離して単独のプロセスカートリッジとしてもよいことは勿論である。また、図4中、符号35(35a乃至35d)は各現像ユニット33に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジである(トナー補給経路は図示せず)。
一方、露光ユニット40は、ユニットケース41内に例えば四つの半導体レーザ(図示せず)、一つのポリゴンミラー42、結像レンズ(図示せず)及び各感光体ユニット30に対応するそれぞれミラー(図示せず)を格納し、各色成分毎の半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ、ミラーを介して対応する感光体ドラム31上の露光ポイントに光像を導くよう配置したものである。
また、本実施の形態において、ベルトモジュール23は、例えば一対の支持ロール(一方が駆動ロール)231,232間に中間転写ベルト230を掛け渡したものであり、各感光体ユニット30の感光体ドラム31に対応した中間転写ベルト230の裏面には一次転写装置(本例では一次転写ロール)51が配設され、この一次転写装置51にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム31上のトナー像を中間転写ベルト230側に静電的に転写する。更に、中間転写ベルト230の最下流作像ユニット22dの下流側の支持ロール232に対応した部位には二次転写装置52が配設されており、中間転写ベルト230上の一次転写像を記録媒体に二次転写(一括転写)する。
本実施の形態では、二次転写装置52は、中間転写ベルト230のトナー像保持面側に圧接配置される二次転写ロール521と、中間転写ベルト230の裏面側に配置されて二次転写ロール521の対向電極をなす背面ロール(本例では支持ロール232を兼用)とを備えている。そして、例えば二次転写ロール521が接地されており、また、背面ロール(支持ロール232)にはトナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加されている。
更にまた、中間転写ベルト230の最上流作像ユニット22aの上流側にはベルトクリーニング装置53が配設されており、中間転写ベルト230上の残留トナーを除去する。なお、ベルトクリーニング装置53で用いられるクリーニングブレード531として、本実施形態に係る摺擦部材からなるクリーニングブレードが用いられている。
また、記録媒体供給カセット24には記録媒体を送り出す送出しロール61が設けられ、この送出しロール61の直後には記録媒体を送出する搬送ロール62が配設されると共に、二次転写部位の直前に位置する記録媒体搬送路25には記録媒体を定められたタイミングで二次転写部位へ供給するレジストレーションロール(位置合わせロール)63が配設されている。一方、二次転写部位の下流側に位置する記録媒体搬送路25には定着装置66が設けられ、この定着装置66の下流側には記録媒体排出用の排出ロール67が設けられており、本体ハウジング21の上部に形成された排紙部68に排出記録媒体が収容される。
更に、本実施の形態では、本体ハウジング21の側方には手差し供給装置71が設けられており、この手差し供給装置71上の記録媒体は送出しロール72及び搬送ロール62にて記録媒体搬送路25に向かって送出される。
更にまた、本体ハウジング21には両面記録用ユニット73が付設されており、この両面記録用ユニット73は、記録媒体の両面に画像記録を行う両面モード選択時に、片面記録済みの記録媒体を排出ロール67を逆転させ、かつ、入口手前の案内ロール74にて内部に取り込み、搬送ロール77にて内部の記録媒体戻し搬送路76に沿って記録媒体を搬送し、再度位置合わせロール63側へと供給するものである。
次に、図4に示すタンデム型画像形成装置内に配置されたクリーニング装置34について詳述する。
図5は、本実施形態に係るクリーニング装置の一例を示す模式断面図であり、図4中に示すクリーニング装置34と共にサブカートリッジ化された感光体ドラム31、帯電ロール32や、現像ユニット33も示した図である。
図5中、32は帯電ロール(帯電装置)、331はユニットケース、332は現像ロール、333はトナー搬送部材、334は搬送パドル、335は現像剤層厚規制部材、341はクリーニングケース、342はクリーニングブレード、344はフィルムシール、345は搬送部材を表す。
クリーニング装置34は、残留トナーが収容され且つ感光体ドラム31に対向して開口するクリーニングケース341を有し、このクリーニングケース341の開口下縁には感光体ドラム31に接触配置されるクリーニングブレード342を図示外のブラケットを介して取り付ける一方、クリーニングケース341の開口上縁には感光体ドラム31との間が気密に保たれるフィルムシール344を取り付けたものである。なお、符号345はクリーニングケース341内に収容された廃トナーを側方の廃トナー容器に導く搬送部材である。
なお、本実施の形態では、各作像ユニット22(22a乃至22d)の全てのクリーニング装置34において、クリーニングブレード342として本実施形態に係る摺擦部材からなるクリーニングブレードが用いられている。また、ベルトクリーニング装置53で用いられるクリーニングブレード531も本実施形態に係る摺擦部材からなるクリーニングブレードが用いられている。
また、本実施の形態で用いられる現像ユニット(現像装置)33は、例えば図5に示すごとく、現像剤が収容され且つ感光体ドラム31に対向して開口するユニットケース331を有している。ここで、このユニットケース331の開口に面した箇所に現像ロール332が配設されると共に、ユニットケース331内には現像剤攪拌搬送のためのトナー搬送部材333が配設されている。更に、現像ロール332とトナー搬送部材333との間には搬送パドル334を配設してもよい。
現像に際しては、現像ロール332に現像剤を供給した後、例えば現像剤層厚規制部材335にて現像剤を層厚規制した状態で、感光体ドラム31に対向する現像領域に搬送される。
本実施の形態では、現像ユニット33としては、例えばトナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用するが、トナーのみからなる一成分現像剤を使用するものであっても差し支えない。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動を説明する。先ず、各作像ユニット22(22a乃至22d)が各色に対応した単色トナー像を形成すると、各色の単色トナー像は中間転写ベルト230表面に、元の原稿情報と一致するよう順次重ね合わせて一次転写される。続いて、中間転写ベルト230表面に転写されたカラートナー像は、二次転写装置52にて記録媒体表面に転写され、カラートナー像が転写された記録媒体は定着装置66による定着処理を経た後、排紙部68へと排出される。
一方、各作像ユニット22(22a乃至22d)において、感光体ドラム31上の残留トナーはクリーニング装置34にて清掃され、また、中間転写ベルト230上の残留トナーはベルトクリーニング装置53にて清掃される。
こうした作像過程において、夫々の残留トナーはクリーニング装置34、ベルトクリーニング装置53によって清掃される。
なお、クリーニングブレード342は、図5に示されるごとくクリーニング装置34内のフレーム部材に直接固定するのではなく、バネ材を介して固定されてもよい。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の説明において「部」は「質量部」を意味する。
〔実施例1〕
−接触領域を有さない基材の作製−
まず、ポリカプロラクトンポリオール((株)ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)と、ポリカプロラクトンポリオール((株)ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)と、ポリエステルポリオール(アジピン酸系ポリエステル、日立化成株式会社製、テスラック2464、平均分子量1000、水酸基価110〜120KOHmg/g)と、の混合物(プラクセル205:プラクセル240:テスラック2464=4:2:4(質量比))をポリオール成分のソフトセグメント材料として用いた。また、2つ以上のヒドロキシル基を含むアクリル樹脂(綜研化学社製、アクトフローUMB−2005B)をハードセグメント材料として用い、上記ソフトセグメント材料及びハードセグメント材料を8:2(質量比)の割合で混合した。
次に、このソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物100部に対して、イソシアネート化合物として4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、ミリオネートMT)を6.26部加えて、窒素雰囲気下で70℃で3時間反応させた。なお、この反応で使用したイソシアネート化合物量は、反応系に含まれる水酸基に対するイソシアネート基の比(イソシアネート基/水酸基)が0.5となるよう選択したものである。
続いて、上記イソシアネート化合物を更に34.3部加え、窒素雰囲気下で70℃で3時間反応させて、プレポリマーを得た。なお、プレポリマーの使用に際して利用したイソシアネート化合物の全量は40.56部であった。
次に、このプレポリマーを100℃に昇温し、減圧下で1時間脱泡した。その後、プレポリマー100部に対して、1,4−ブタンジオール(鎖延長剤)とトリメチロールプロパン(架橋剤)との混合物(質量比=60/40)を7.14部加え、3分間泡を巻きこまないよう混合し、基材形成用組成物Aを調製した。
次いで、140℃に金型を調整した遠心成形機に上記基材形成用組成物Aを流し込み、1時間硬化反応させた。次いで、110℃で24時間熟成加熱し、冷却した後切断して、長さ320mm、幅12mm、厚さ2mmの基材Aを得た。
−炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜−
パルスプラズマイオン注入法により、前記基材Aの被摺擦部材との接触側(接触角部)にsp3結合を有する炭素をイオン注入して炭素含有領域を形成し、且つその炭素含有領域の外側(被摺擦部材との接触表面)に炭素層を製膜した。
以下に具体的なパルスプラズマイオン注入の方法を説明する。
基材Aに対し、メタンガスのプラズマ中にて高電圧パルス(15kV以上35kV以下)を印加することで、基材Aに主として炭素イオンをイオン注入した。これにより、炭素イオンがゴムからなる基材Aの炭素同士の結合又は炭素と水素との結合を切り、ゴム中の炭素又は水素と置換された。結果、基材Aから少なくとも0.1μm以上深さまで炭素原子が注入された炭素含有領域が形成された。
ここで、炭素含有領域の浸透を高めるためガス圧を高くし(0.5Pa以上2Pa以下の範囲)、高電圧パルスの繰り返し数を可能な限り高くした(2000pps以上10000pps以下)。次に、放電プラズマの出力を700Wとし、トルエンガスのプラズマ中で基材Aに印加する低電圧パルス4kVを10分間印加した。これにより、基材Aの炭素含有領域の表面に炭素層が形成された。
なお、前記イオン注入プロセスの前にパルスプラズマによる表面調整プロセスを設けてもよい。
以上のようにして、実施例1におけるクリーニングブレード1を得た。
〔実施例2〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール88モル%、鎖延長剤4.1モル%、イソシアネート化合物7.2モル%、架橋剤0.7モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Bを調製し、この基材形成用組成物Bを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Bを作製した。ここで、基材形成用組成物Bを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Bの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を700Wとし、トルエンガスのプラズマ中で基材Bに低電圧パルス4.5kVを13分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例2におけるクリーニングブレード2を得た。
〔実施例3〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール86.6モル%、鎖延長剤4.5モル%、イソシアネート化合物8.2モル%、架橋剤0.7モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Cを調製し、この基材形成用組成物Cを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Cを作製した。ここで、基材形成用組成物Cを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Cの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を700Wとし、トルエンガスのプラズマ中で基材Cに低電圧パルス5kVを13分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例3におけるクリーニングブレード3を得た。
〔実施例4〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)及びポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)の混合物(プラクセル205:プラクセル240=5:5(質量比))を用い、全体の割合がポリオール72モル%、鎖延長剤5.5モル%、イソシアネート化合物19.2モル%、架橋剤3.3モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Dを調製し、この基材形成用組成物Dを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Dを作製した。ここで、基材形成用組成物Dを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Dの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を1kWとし、トルエン/アセチレン混合ガス(モル比8:2)のプラズマ中で基材Dに低電圧パルス5kVを15分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例4におけるクリーニングブレード4を得た。
〔実施例5〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)及びポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)の混合物(プラクセル205:プラクセル240=4:6(質量比))を用い、鎖延長剤に1,4−ブタンジオールとエチレングリコールとの混合物(1,4−ブタンジオール:エチレングリコール=5:5(質量比))を用い、全体の割合がポリオール72モル%、鎖延長剤3.3モル%、イソシアネート化合物23モル%、架橋剤1.7モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Eを調製し、この基材形成用組成物Eを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Eを作製した。ここで、基材形成用組成物Eを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Eの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を1kWとし、トルエン/アセチレン混合ガス(モル比1:1)のプラズマ中で基材Eに低電圧パルス7kVを20分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例5におけるクリーニングブレード5を得た。
〔実施例6〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)、ポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)、及びポリエステルポリオール(アジピン酸系ポリエステル、日立化成株式会社製、テスラック2464、平均分子量1000、水酸基価110〜120KOHmg/g)の混合物(プラクセル205:プラクセル240:テスラック2464=4:3:3(質量比))を用い、全体の割合がポリオール62モル%、鎖延長剤9.7モル%、イソシアネート化合物20モル%、架橋剤8.3モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Fを調製し、この基材形成用組成物Fを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Fを作製した。ここで、基材形成用組成物Fを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Fの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を1.5kWとし、メタン/アセチレン混合ガス(モル比3:7)のプラズマ中で基材Fに低電圧パルス10kVを20分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例6におけるクリーニングブレード6を得た。
〔実施例7〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール83.3モル%、鎖延長剤4.7モル%、イソシアネート化合物11.1モル%、架橋剤0.9モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Gを調製し、この基材形成用組成物Gを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Gを作製した。ここで、基材形成用組成物Gを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Gの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を1.5kWとし、メタン/アセチレン混合ガス(モル比3:7)のプラズマ中で基材Gに低電圧パルス15kVを30分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例7におけるクリーニングブレード7を得た。
〔実施例8〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール85.1モル%、鎖延長剤3.7モル%、イソシアネート化合物10.3モル%、架橋剤0.9モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Hを調製し、この基材形成用組成物Hを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Hを作製した。ここで、基材形成用組成物Hを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Hの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を1.5kWとし、メタン/アセチレン混合ガス(モル比3:7)のプラズマ中で基材Hに低電圧パルス19kVを30分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例8におけるクリーニングブレード8を得た。
〔実施例9〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)、ポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)、及びポリエステルポリオール(アジピン酸系ポリエステル、日立化成株式会社製、テスラック2464、平均分子量1000、水酸基価110〜120KOHmg/g)の混合物(プラクセル205:プラクセル240:テスラック2464=2:4:4(質量比))を用い、全体の割合がポリオール72モル%、鎖延長剤6.7モル%、イソシアネート化合物17モル%、架橋剤4.3モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Iを調製し、この基材形成用組成物Iを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Iを作製した。ここで、基材形成用組成物Iを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Iの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を700Wとし、トルエンガスのプラズマ中で基材Iに低電圧パルス4.5kVを11分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例9におけるクリーニングブレード9を得た。
〔実施例10〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール80.8モル%、鎖延長剤5.2モル%、イソシアネート化合物12.7モル%、架橋剤1.3モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Jを調製し、この基材形成用組成物Jを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Jを作製した。ここで、基材形成用組成物Jを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Jの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を1kWとし、トルエン/アセチレン混合ガス(モル比7:3)のプラズマ中で基材Jに低電圧パルス5kVを15分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、実施例10におけるクリーニングブレード10を得た。
〔実施例11〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール89モル%、鎖延長剤3.7モル%、イソシアネート化合物6.7モル%、架橋剤0.6モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Kを調製し、この基材形成用組成物Kを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Kを作製した。ここで、基材形成用組成物Kを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Kの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を700Wとし、ヘキサメチルジシロキサン/メタン混合ガス(モル比1:1)のプラズマ中で基材Kに低電圧パルス5kVを5分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成のみを行った。
以上のようにして、実施例11におけるクリーニングブレード11を得た。
〔比較例1〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)、ポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)、及びポリエステルポリオール(アジピン酸系ポリエステル、日立化成株式会社製、テスラック2464、平均分子量1000、水酸基価110〜120KOHmg/g)の混合物(プラクセル205:プラクセル240:テスラック2464=3:4:3(質量比))を用い、全体の割合がポリオール72モル%、鎖延長剤6.7モル%、イソシアネート化合物17モル%、架橋剤4.3モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Lを調製し、この基材形成用組成物Lを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Lを作製した。ここで、基材形成用組成物Lを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Lの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を700Wとし、トルエン/アセチレン混合ガス(モル比7:3)のプラズマ中で基材Lに低電圧パルス4kVを7分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、比較例1におけるクリーニングブレードC1を得た。
〔比較例2〕
実施例1の基材Aと同様の基材Mを作製した。
この基材Mの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を700Wとし、トルエンガスのプラズマ中で基材Mに低電圧パルス3kVを8分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、比較例2におけるクリーニングブレードC2を得た。
〔比較例3〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール86.2モル%、鎖延長剤3.2モル%、イソシアネート化合物9.7モル%、架橋剤0.9モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Nを調製し、この基材形成用組成物Nを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Nを作製した。ここで、基材形成用組成物Nを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Nの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を2kWとし、メタン/アセチレン混合ガス(モル比3:7)のプラズマ中で基材Nに低電圧パルス20kVを32分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、比較例3におけるクリーニングブレードC3を得た。
〔比較例4〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール79.5モル%、鎖延長剤6.2モル%、イソシアネート化合物13モル%、架橋剤1.3モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Oを調製し、この基材形成用組成物Oを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Oを作製した。ここで、基材形成用組成物Oを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Oの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を2kWとし、メタン/アセチレン混合ガス(モル比3:7)のプラズマ中で基材Oに低電圧パルス25kVを35分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、比較例4におけるクリーニングブレードC4を得た。
〔比較例5〕
実施例1の基材形成用組成物Aの調製において、ポリオールにポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土谷化学工業(株)製、PTMG2000SN、分子量2000、水酸基価56.1KOHmg/g)を用い、全体の割合がポリオール88モル%、鎖延長剤3.7モル%、イソシアネート化合物7.9モル%、架橋剤0.4モル%となるよう配合した以外は同様にして、基材形成用組成物Pを調製し、この基材形成用組成物Pを用いて実施例1と同様の方法及び条件で基材Pを作製した。ここで、基材形成用組成物Pを調製する際、イソシアネート化合物については、ソフトセグメント材料とハードセグメント材料との混合物に対し、配合量全量の15質量%ほどを先に使用して3時間反応させ、その後、残りを追添加した。
作製された基材Pの被摺擦部材との接触側(接触角部)に、放電プラズマの出力を2kWとし、メタン/アセチレン混合ガス(モル比3:7)のプラズマ中で基材Pに低電圧パルス22kVを30分間印加した以外は、実施例1と同様にして炭素含有領域の形成及び炭素層の成膜を行った。
以上のようにして、比較例5におけるクリーニングブレードC5を得た。
<評価試験>
−ヤング率E1、厚みT、及びヤング率E2、の測定−
実施例及び比較例で得られた各クリーニングブレードについて、前述した方法によりヤング率E1、厚みT、及びヤング率E2を測定した。
結果を表1に示す。
−欠け試験−
以下の方法により、欠け発生の度合い(グレード)を評価した。
実施例及び比較例で得られたクリーニングブレードを、富士ゼロックス社製DocuCentre−IV C5575に搭載し、NF(Normal Force)を1.3gf/mm、W/A(Working Angle)を11°に合わせ、10k枚プリントを行った。
プリント終了後のクリーニングブレードについて、接触角部の欠けの大きさ及び個数によって、以下の基準に従い、欠け発生の度合い(グレード)を評価した。
なお、欠け発生の度合い(グレード)は、接触角部の軸方向の中心部位100mmの範囲で計測した。
−評価基準−
G1 :欠け未発生
G2 :欠けの大きさ1μm以下、個数1個以上5個未満
G3 :欠けの大きさ1μm以下、個数5個以上10個未満
G4 :欠けの大きさ1μm以下、個数10個以上
G5 :欠けの大きさ1μmを超え5μm以下、個数1個以上5個未満
G6 :欠けの大きさ1μmを超え5μm以下、個数5個以上10個未満
G7 :欠けの大きさ1μmを超え5μm以下、個数10個以上
G8 :欠けの大きさ5μmを超える、個数1個以上5個未満
G9 :欠けの大きさ5μmを超える、個数5個以上10個未満
G10:欠けの大きさ5μmを超える、個数10個以上
−クリーニング不良発生の有無−
クリーニング不良の評価は、上記の欠け試験終了後に未転写ベタ画像(ベタ画像サイズ:400mm×290mm)が形成されたA3用紙を、感光体ドラムとクリーニングブレードとの間に給紙して、未転写ベタ画像の搬送方向最後端部分が感光体ドラムとクリーニングブレードとの接触部を通過し終えた直後に装置を停止し、トナーの擦り抜け有無を目視で確認し、擦り抜けが認められる場合をクリーニング不良とした。
なお、エッジ部(接触角部)の摩耗や欠けにより、トナーを塞き止める部位が欠落している場合はエッジ磨耗深さや欠け深さが大きい程、上述したテストでクリーニング不良が発生し易くなるため、上記テストはエッジ部(接触角部)の磨耗や欠けの定性的評価に有用である。
−評価基準−
A:トナー擦り抜け未発生
B:許容レベルのトナー擦り抜け発生
C:画質に問題が出るレベルのトナー擦り抜け発生
以上のように、実施例のクリーニングブレードによれば、欠け未発生であるか、比較例のクリーニングブレードと比較して、欠けの発生が少ないことが分かる。
また、比較例のクリーニングブレードは、画質に問題が出るレベルのトナー擦り抜け発生していることも分かった。
3A 接触角部、3B 先端面、3C 腹面、21 本体ハウジング、22、22a乃至22d 作像ユニット、23 ベルトモジュール、24 記録媒体供給カセット、25 記録媒体搬送路、30 感光体ユニット、31 感光体ドラム(像保持体)、32 帯電ロール、33 現像ユニット、34 クリーニング装置、35、35a乃至35d トナーカートリッジ、40 露光ユニット、41 ユニットケース、42 ポリゴンミラー、51 一次転写装置、52 二次転写装置、53 ベルトクリーニング装置、61 送出しロール、62 搬送ロール、63 位置合わせロール、66 定着装置、67 排出ロール、68 排紙部、71 手差し供給装置、72 送出しロール、73 両面記録用ユニット、74 案内ロール、76 搬送路、77 搬送ロール、230 中間転写ベルト、231、232 支持ロール、331 ユニットケース、332 現像ロール、333 トナー搬送部材、334 搬送パドル、335 現像剤層厚規制部材、341 クリーニングケース、342 クリーニングブレード、344 フィルムシール、345 搬送部材、521 二次転写ロール、531 クリーニングブレード

Claims (9)

  1. 被摺擦部材に接触する接触領域を含む基材を有し、当該接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上9,000MPa以下であり、且つ、当該接触領域の厚みTが10nm以上300nm以下であり、
    前記接触領域の表面から前記接触領域の厚みを超えた部位における前記基材のヤング率E2が1MPa以上170MPa以下であり、且つ、前記ヤング率E1と前記ヤング率E2とがE2<E1の関係を満たす、摺擦部材。
  2. 前記接触領域を含む基材が全体に亘り樹脂を含有する請求項1に記載の摺擦部材。
  3. 前記基材における接触領域が、前記樹脂及びsp3結合を有する炭素を含有する炭素含有領域である請求項に記載の摺擦部材。
  4. 前記基材における接触領域が、樹脂及びsp3結合を有する炭素を含有する炭素含有領域と、該炭素含有領域の前記被摺擦部材との接触側表面に設けられた、樹脂を含まず且つsp3結合を有する炭素を含む炭素層と、を備える請求項に記載の摺擦部材。
  5. 前記被摺擦部材と摺擦して、該被摺擦部材の表面をクリーニングするクリーニング部材である請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の摺擦部材。
  6. 被摺擦部材に接触する接触領域を含むポリウレタンゴムである基材を有し、当該接触領域の表面におけるヤング率E1が10MPa以上200,000MPa以下であり、且つ、当該接触領域の厚みTが10nm以上500nm以下であり、
    前記基材における接触領域が、前記基材に対し直接プラズマイオンを注入させて基材内部にsp3結合を有する炭素原子を浸透させた炭素含有領域であり、
    前記接触領域の表面から前記接触領域の厚みを超えた部位における前記基材のヤング率E2が1MPa以上500MPa以下であり、且つ、前記ヤング率E1と前記ヤング率E2とがE2<E1の関係を満たす、
    摺擦部材。
  7. クリーニング部材として請求項5又は請求項6に記載の摺擦部材を備えたクリーニング装置。
  8. 請求項7に記載のクリーニング装置を備え、画像形成装置に対して脱着自在であるプロセスカートリッジ。
  9. 像保持体と、
    前記像保持体を帯電する帯電装置と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
    前記像保持体の表面に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置と、
    前記像保持体上に形成された前記トナー像が転写される中間転写体と、
    前記像保持体上に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写装置と、
    前記中間転写体上に転写された前記トナー像を記録媒体上に二次転写する二次転写装置と、
    前記二次転写装置によって前記トナー像が転写された後の前記中間転写体の表面をクリーニングする請求項8に記載のクリーニング装置と、
    を備える画像形成装置。
JP2014266095A 2014-12-26 2014-12-26 摺擦部材、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Active JP6455145B2 (ja)

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