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JP6465580B2 - 音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサ - Google Patents
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JP6465580B2 - 音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサ - Google Patents

音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサ Download PDF

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本発明は、レーザ光によって音波を検出する音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサに関する。
従来、可聴音や超音波などの音波を検出する方法として、多くのマイクロホンが用いられていた。従来のマイクロホンは振動膜を内蔵しており、測定する音波による振動膜の振動を電気信号に変換することで音波を検出する。しかし、従来のマイクロホンでは、振動膜を有するセンサを測定点まで持ち込む必要があるため、音場を乱してしまうという問題があった。
上記の問題を鑑み、近年、光ビームを使用することで、非接触で音波を検出する技術(以降、「光波マイクロホン」という)の開発が進められている(例えば、特許文献1)。光で音波を直接検出するため、非接触であること以外にも、耐高音圧、広帯域などの特徴を有する。光波マイクロホンは、直線状の光ビーム部を音波が通過する際に、音波が光に作用することによって生じる極微弱な回折光(音波によるドップラーシフト光)を透過光と共にフーリエ光学系に通して光回折像に変換し、これらを検波して音波信号を電気信号に変換する。
しかしながら、現在、光波マイクロホンでは、信号対雑音比(SN比)が低いことが実用化するうえでの重要な課題となっている。SN比が低い原因の一つとして、レンズなどの光学部品の支持部を介して光学部品に伝達する振動によるノイズが挙げられる。また、SN比が低いその他の原因として、音波が光に作用することによって発生する回折光が微弱であるため、検出感度が低いことが挙げられる。特に、小型のモバイル型の光波マイクロホンを実用化するためには、振動によるノイズを低減し、より小さな光学系で音波を検出できるように検出感度を向上させる必要がある。
国際公開2012/029236号
本発明は、光学部品に伝達する振動ノイズを抑制することでSN比が改善された音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサを提供することを目的とする。また、音波が光に作用する回数を増加させて検出感度を向上させることでSN比が改善された音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサを提供することを目的とする。また、音波が光に作用することによって発生する回折光を増幅することでSN比が改善された音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態による音波検出装置は、コヒーレント光を放出する光源と、測定する音波がコヒーレント光に照射される音波測定領域において、音波がコヒーレント光に作用することでコヒーレント光が光回折された回折光を集光する第1光コリメータと、第1光コリメータの一端に接続され、第1光コリメータによって集光された回折光が結像した2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の極大点を含む第2光回折像が入射する第1光ファイバと、第1光ファイバに入射された第2光回折像の光強度を検出し、光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、を有する。
また、別の態様において、第1光ファイバに接続され、第1光コリメータによって集光された回折光を拡大して検出器に照射させる第2光コリメータをさらに有してもよい。
また、別の態様において、光源から放出されたコヒーレント光を伝達する第2光ファイバと、第2光ファイバに接続され、音波測定領域においてコヒーレント光が直線状になるようにコヒーレント光を調整する第3光コリメータと、をさらに有してもよい。
また、別の態様において、第1光コリメータと第3光コリメータとの間において、互いの面が平行に配置され、照射されたコヒーレント光の一部を透過する一対の透過型ミラーをさらに有してもよい。
本発明の一実施形態による音波検出装置は、コヒーレント光を放出する光源と、互いの面が平行に配置され、照射されたコヒーレント光の一部を透過する一対の透過型ミラーと、一対の透過型ミラーの間に位置する音波測定領域において、測定する音波がコヒーレント光に作用することでコヒーレント光が光回折された回折光を集光する第1集光部材と、第1集光部材によって集光された回折光が結像した2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の極大点を含む第2光回折像の光強度を検出し、光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、を有する。
また、別の態様において、一対の透過型ミラーの各々の反射率は、85%以上100%未満であってもよい。
また、別の態様において、一対の透過型ミラーの間隔は、コヒーレント光の半波長の整数倍であってもよい。
また、別の態様において、第1集光部材と検出器との間に配置され、第1集光部材によって集光された回折光を拡大し、検出器において第1光回折像を照射させる第2集光部材をさらに有してもよい。
また、別の態様において、光源と音波測定領域との間に配置され、音波測定領域においてコヒーレント光が直線状になるようにコヒーレント光を調整する第3集光部材をさらに有してもよい。
また、別の態様において、第1集光部材である第1光コリメータと、第2集光部材である第2光コリメータと、第3集光部材である第3光コリメータと、第1光コリメータと第2光コリメータとの間に配置され、第1光コリメータによって集光された第2光回折像が入射する第1光ファイバと、光源と第3光コリメータとの間に配置され、光源から放出されたコヒーレント光を第3光コリメータに伝達する第2光ファイバと、をさらに有してもよい。
また、別の態様において、一対の透過型ミラーは支持部材によって固定された中空構造のエタロンであってもよい。
また、別の態様において、光源から放出されたコヒーレント光が透過型ミラーに入射されるようにコヒーレント光の光路を変更するビームスプリッタと、透過型ミラーを透過し、音波測定領域を通過した回折光を透過型ミラー及び第1集光部材へ反射する反射型ミラーと、をさらに有してもよい。
また、別の態様において、透過型ミラーを透過し、音波測定領域を通過した回折光を反射する反射型ミラーと、反射型ミラーによって反射された回折光が第1集光部材へ入射されるように回折光の光路を変更するビームスプリッタと、をさらに有してもよい。
また、別の態様において、一対の透過型ミラーは、第3光コリメータと第1光コリメータとの間に配置されてもよい。
本発明の一実施形態による音波検出装置は、一定波長の光を放出する光源と、光源を挟持し、互いの面が平行になるように、一定波長の光の半波長の整数倍の間隔で配置された透過型ミラー及び反射型ミラーと、透過型ミラーと反射型ミラーとの間に位置する音波測定領域において、測定する音波が一定波長の光に作用することで一定波長の光が光回折された回折光を集光する第1集光部材と、第1集光部材によって集光された回折光が結像した2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の極大点を含む第2光回折像の光強度を検出し、光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、を有する。
また、別の態様において、第1集光部材と検出器との間に配置され、第1集光部材によって集光された回折光を拡大し、検出器において第1光回折像を照射させる第2集光部材をさらに有してもよい。
本発明の一実施形態による音波検出装置は、コヒーレント光を放出する光源と、入射されたコヒーレント光を伝達する第1光ファイバと、第1光ファイバ内に配置され、コヒーレント光の一部を透過する一対のファイバブラッググレーティングと、一対のファイバブラッググレーティングの間に位置する音波測定領域において、測定する音波がコヒーレント光に作用することでコヒーレント光が光回折された回折光を平行化する第1光コリメータと、第1光コリメータによって平行化された回折光が照射された2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の極大点を含む第2光回折像の光強度を検出し、光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、を有する。
また、別の態様において、一対のファイバブラッググレーティングの各々の反射率は、85%以上100%未満であってもよい。
また、別の態様において、一対のファイバブラッググレーティングの間隔は、コヒーレント光の半波長の整数倍であってもよい。
本発明の一実施形態による音波検出装置を用いた音場可視化装置は、音波測定領域におけるコヒーレント光の進行方向が第1方向に互いに平行するように配置された複数の音波検出装置を有する第1音波検出装置群と、音波測定領域におけるコヒーレント光の進行方向が第1方向に交差する第2方向に互いに平行するように配置された複数の音波検出装置を有する第2音波検出装置群と、を有し、第1音波検出装置群及び第2音波検出装置群の各々の音波検出装置で生成された電気信号をコンピュータトモグラフィ処理して音場の空間分布を可視化する。
本発明の一実施形態による音波検出装置を用いた音場可視化装置は、音波検出装置と、音波検出装置が設置された第1ステージと、音波測定領域におけるコヒーレント光に測定する音波が作用するように音源を設置可能な第2ステージと、を有し、第1ステージは、音波検出装置をコヒーレント光の進行方向である第1方向に直交する第2方向に掃引し、第2ステージに対して相対的に回転掃引することで音場の空間分布を可視化する。
本発明の一実施形態による音波検出装置を用いたセンサは、音波検出装置と、音波測定領域におけるコヒーレント光に超音波が作用するように配置された超音波発振器と、を有する。
本発明によれば、光学部品に伝達する振動ノイズを抑制することでSN比が改善された音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサを提供することができる。また、音波が光に作用する回数を増加させて検出感度を向上させることでSN比が改善された音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサを提供することができる。また、音波が光に作用することによって発生する回折光を増幅することでSN比が改善された音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサを提供することができる。
本発明の実施形態1に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態1に係る音波検出装置の測定原理を説明するための光学系を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る音波検出装置の光学系の情報入力面において、光に音波が作用したときの情報出力面におけるフーリエ変換像を示す図である。 本発明の実施形態1に係る音波検出装置において、音波が作用したレーザ光の回折像の空間強度分布を示す図である。 本発明の実施形態1に係る音波検出装置において、音波が作用したレーザ光の回折像の位相分布を示す図である。 本発明の実施形態1の変形例に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態2に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態2に係る音波検出装置の一対の透過型ミラーが光共振構造を構成する場合の反射率と増倍係数との関係を示す図である。 本発明の実施形態2に係る音波検出装置の一対の透過型ミラーが同軸多重反射構造を構成する場合における反射回数及び反射率と増倍係数との関係を示す図である。 本発明の実施形態3に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態3の変形例に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態4に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態5に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態6に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態7に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態8に係る音場可視化装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態9に係る音場可視化装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施形態10に係るセンサの構成の一例を示す概念図である。
以下、図面を参照して本発明に係る音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサについて説明する。但し、本発明の音波検出装置並びに音波検出装置を用いた音場可視化装置及びセンサは多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
図1乃至5を用いて、本発明の実施形態1に係る音波検出装置の装置構成及びその光学系について詳細に説明する。また、音波検出装置の測定原理について詳細に説明する。実施形態1に係る音波検出装置は、光学部品として光ファイバ及び光コリメータを使用することで振動ノイズの影響を低減し、SN比を改善する音波検出装置である。
[音波検出装置10の概要]
図1は、本発明の実施形態1に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図1に示すように、音波検出装置10は、位相が一定のコヒーレント光101を放出する光源100と、測定する音波111がコヒーレント光101に照射される音波測定領域112において、音波111がコヒーレント光101に作用することでコヒーレント光101が光回折された回折光113を集光する第1光コリメータ110と、第1光コリメータ110の一端121に接続され、第1光コリメータ110によって集光された回折光113が集光点122で結像した光回折像が入射する第1光ファイバ120と、集光点122において第1光ファイバ120に入射された光回折像の光強度を検出し、その光強度に応じた電気信号を生成する検出器130とを有する。上記では、音波によって回折されたコヒーレント光101を回折光113と呼び、回折前後で区別したが、回折前後の光を区別せずにいずれも単にコヒーレント光という場合もある。
ここで、詳細は後述するが、音波測定領域112において音波111がコヒーレント光101に作用すると、該作用によって光回折された回折光113は集光点122で2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像を結像する。この2箇所の光強度の極大点のうち一方を含む第2光回折像の光強度を検出器130が検出することで、音波111の周波数を測定することができる。
光源100は、音波測定領域112において平行に直進する直線状のコヒーレント光を放出する光源を使用することができる。コヒーレント光の光源としてはレーザ光源を使用することができ、具体的には気体レーザ光源、液体レーザ光源、固体レーザ光源、及び半導体レーザ光源を使用することができる。ここで、音波測定領域112を平行に直進するコヒーレント光をプローブ光と呼ぶことがある。特に、コヒーレント光がレーザ光である場合は、プローブレーザと呼ぶことがある。音波検出装置の光学系の構成を単純にするために、コヒーレント光の断面形状を真円に整形する光学系が組み込まれた光源を使用してもよい。光源100の発振波長には特に制限はなく、紫外光帯域から遠赤外光帯域まで、任意の発振波長のものを使用することができる。
第1光コリメータ110は、集光部材又は視準器とも呼ばれるもので、入射された光を平行な光線(平行光)に変換(平行化)する又は入射された光を同一点に集光するためにレンズやミラーなどが配置された光学部品である。特に、光コリメータは、光ファイバに接続され、光ファイバからの出射光を平行光に変換する又は光コリメータに入射された光を集光して光ファイバに入射させるために使用される光学部品である。図1における第1光コリメータ110は、直進するコヒーレント光101を集光点122に集光し、第1光ファイバ120に入射させる。
第1光ファイバ120は、光を低損失で長距離伝送することが可能な光学部品である。図1では、第1光コリメータ110の一端121に接続する光学部品として光ファイバを使用した構成を例示したが、この構成に限定されず、光学情報を伝達することができる部品であればよい。図1における第1光ファイバ120は、第1光コリメータ110によって集光されたコヒーレント光101を検出器130に伝達する。ここで、光ファイバとしては、例えばシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ、偏波保持光ファイバなどを使用することができる。
検出器130は、光の強度を検出可能な部品であり、受光素子とも呼ばれる。光の検出器として、例えば、フォトダイオードや光電子増倍管などを使用することができる。また、検出器130によって検出される光の強度で表される音波検出信号は交流成分及び直流成分を有しているため、検出器130が、交流成分のみを検出するフィルタ回路を有していてもよい。検出器130によって検出された受音信号を電子データとして保存するために、検出器130の出力端子は、プリアンプ及びバンドパスフィルタを介してメモリを有するパーソナルコンピュータやデータサーバ等に接続されていてもよい。
[音波検出装置の光学系]
次に、音波検出装置の測定原理を説明するための光学系について説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る音波検出装置の測定原理を説明するための光学系を示す斜視図である。図2では、レーザ光を使用して音波を測定する音波検出装置の測定原理を例示する。また、図2の音波検出装置では、レーザ光を平行化又は集光する集光部材としてレンズを使用した構成を例示する。図2に示す光学系によると、レーザ光源200から出発したレーザ光201は第1レンズ210によって平行化され、情報入力面220を通過する。情報入力面220において、レーザ光201に音波が照射されると、音波がレーザ光201に作用することでレーザ光201は光回折される。このように光回折されたレーザ光201は回折光とも呼ばれる。
情報入力面220で光回折されたレーザ光201は、第2レンズ230によって集光され、結像面240において結像される。ここで、第2レンズ230による集光は光学的フーリエ変換といい、基本波(0次回折光)とフラウンホーファ回折光(1次回折光)を集光し、フーリエ変換像を結像面240に形成する。上記の光学系をフーリエ光学系という。光情報処理の応用、例えば画像処理では、結像面240にフィルタを導入し、フィルタを透過したレーザ光201は、第3レンズ250によって平行化されて後方に設置された情報出力面260に投影される。
上記の光学系は、光の持つ並行処理性を利用した基本的な光学情報処理手法であるが、本発明に係る音波検出装置では、音波が光に作用することで発生する微弱回折光の検出の基本形として上記のフーリエ光学系による光情報処理を用いている。つまり、音波がレーザ光に作用するところを情報入力面220として、レンズによるフーリエ変換作用を介して情報出力面260に音波のフーリエ変換像を結像させ、これを検出器に入力することにより、音波を電気信号に変換する。
[音波検出装置10におけるレーザ光に対する音波の作用]
次に、上記の光学系において、情報入力面220でレーザ光201に対して音波が作用することで発生する回折光221のフーリエ変換像についてより詳細に説明する。図3は、図2に示す光学系の情報入力面において、レーザ光に音波が作用したときの結像面におけるフーリエ変換像を示す図である。
図3では、平行化されて直進するレーザ光201に対して音波300が作用し、該作用によって光回折された回折光221が第2レンズ230によって集光され、集光された回折光221が結像面240において第1光回折像310を結像する様子を図示した。ここで、音波300とレーザ光201とが交差する領域を音波測定領域又は情報入力面ということもできる。
ここで、音波300の媒体である空気は弾性体であり、その慣性と弾性によって波動を生じる。つまり、音波300による振動を隣接する分子に波動として伝播するため、空気の密度が疎な部分と密な部分とが生じる。空気の密度が低い(疎な部分301)とき、及び、空気の密度が高い(密な部分302)ときは、レーザ光201はほとんど屈折されずにそのまま透過する。一方で、レーザ光201は密度の勾配がある部分で上記に比べて大きく屈折される。つまり、レーザ光201は音波300による作用によって、極めて僅かな光量が光回折されて回折光221となる。
上記の音波300によって作用を受けた回折光221は、第2レンズ230によって光学的フーリエ変換されることで、音波の密度勾配で発生した極微弱なドップラー偏向波が上下に揺れている状態を第1光回折像310における2箇所の光強度の極大点のうち一方の極大点を含む第2光回折像320又は321として得ることができる。
[音波検出装置における計測理論式]
次に、音波を検出するための計測理論式について説明する。図3のように、レーザ光201に音波300が直交して交差する場合、第2レンズ230の焦点面(焦点距離:f)での光波分布u(x,y)(複素振幅)は次の回折積分の式により求められる。
ここで、u(x0,y0)は情報入力面220でのレーザ光の複素振幅を表し、T(x0,y0)は音波による位相変調成分を表し、λ,kはレーザ光の波長、波数を表す。
[数1]は比例定数を除いてフーリエ変換の式と同じ形を有している。[数1]のu(x0,y0)・T(x0,y0)の部分が畳み込み積分の被積分関数で、入射光の位相変調(入力関数)を表している。
さらに、光強度分布IはI=│u(x,y)│により得られる。最終的に得られる光強度分布の式には、透過光に対応した直流成分や1次回折光の成分などが含まれるが、高次の回折光の強度は(Δφ(nは高次回折光の次数)に比例し、位相変調度がΔφ≪1であるため無視できる。結像面240での1次成分(音波周波数成分)の信号強度Iac(W/m)は、以下の式(数2)で与えられる。
ここで、Iはレーザ光強度分布を表し、uは結像面の規格化x座標を表し、θ(=kw/2)は規格化波数を表し、(ω、k)は音波の角周波数及び波数を表し、wはレーザスポットサイズを表し、Δφ(=kd(n−1)Δp/γp)は位相変化の時間変動成分を表し、nは空気の屈折率を表し、Δpは音圧を表し、γは比熱比を表し、pは大気圧を表す。
規格化波数θをパラメータとして、[数2]により回折光分布を理論的に求めた結果の一例を図4及び5に示す。図4は、本発明の実施形態1に係る音波検出装置において、音波が作用したレーザ光の回折像の空間強度分布を示す図である。ここで、図4に示す回折像は、図3における第1光回折像310に相当する。また、図5は、本発明の実施形態1に係る音波検出装置において、音波が作用したレーザ光の回折像の位相分布を示す図である。図4及び5の横軸は結像面240の規格化x座標(u)である。図4から、回折強度分布は2つの山形分布からなる。また、図5から、2つの山形分布は位相差がπで反転している。上記の2つの山形分布が図3における2箇所の光強度の極大点である第2光回折像320又は321に相当する。上記の2つの山形分布は、可聴帯及び低周波超音波の領域では、異なる周波数に対してもほぼ同じ位置に、その高さが異なるように現れる。つまり、検出器を2つの山形分布のいずれか一方の回折像の光強度を測定することにより音波の周波数を出力信号として得ることができる。
以上のように、本発明の実施形態1に係る音波検出装置10によると、音波を測定するコヒーレント光を平行化又は集光する光学部品として光コリメータ及び光ファイバを使用することで、振動ノイズ抑制することができ、SN比が改善された音波検出装置を得ることができる。
〈実施形態1の変形例〉
図6を用いて、本発明の実施形態1の変形例に係る音波検出装置の装置構成について詳細に説明する。図6は、本発明の実施形態1の変形例に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。ここでは、実施形態1の構成に加えて、光学情報処理の光コリメータ及び入射側の光コリメータをさらに追加した構成について説明する。
図6に示すように、音波検出装置11は、図1に示す音波検出装置10に加えて、第1光ファイバ120に接続され、第1光コリメータ110によって集光された回折光113を拡大して検出器130に照射させる第2光コリメータ140をさらに有する。第2光コリメータ140を光学情報処理の光コリメータということがある。また、第2光コリメータ140は第1光コリメータ110と同様のものを使用することができる。第2光コリメータ140は、第1光コリメータ110によって集光され、第1光ファイバによって伝達された第2光回折像320又は321の光を検出器130に伝達する。
さらに、音波検出装置11は、図1に示す音波検出装置10に加えて、光源100から放出されたコヒーレント光101を伝達する第2光ファイバ150と、第2光ファイバ150に接続され、音波測定領域112においてコヒーレント光101が平行に直進する直線状になるようにコヒーレント光101を調整する第3光コリメータ160とを有する。第3光コリメータ160を入射側の光コリメータということがある。第3光コリメータ160は第1光コリメータ110と同様のものを使用することができる。図6では、第2光ファイバ150が光源100に接続された構成を例示したが、この構成に限定されず、光源100と第2光ファイバ150との間に間隙が設けられていてもよく、また、他の光学部品が配置されていてもよい。
以上のように、本発明の実施形態1の変形例に係る音波検出装置11によると、音波測定領域112を第3光コリメータ160と第1光コリメータ110とで挟持し、光源100と第3光コリメータ160とを第2光ファイバ150で接続し、第1光コリメータ110と第2光コリメータ140とを第1光ファイバ120で接続することで、比較的部品のサイズが大きい光源100や検出器130を自在に配置することができるため、設計の自由度が向上する。
〈実施形態2〉
図7乃至9を用いて、本発明の実施形態2に係る音波検出装置の装置構成及びその音波検出装置によって得られる増幅効果について詳細に説明する。実施形態2に係る音波検出装置は、音波測定領域において音波が作用する光を多重反射させることで音波検出信号を増幅することでSN比を向上させる音波検出装置である。実施形態2に係る音波検出装置は、光学部品として集光部材を使用した構成を例示するが、集光部材として実施形態1で説明した光ファイバ及び光コリメータを使用してもよい。
[音波検出装置20の概要]
図7は、本発明の実施形態2に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図7に示すように、音波検出装置20は、位相が一定のコヒーレント光601を放出する光源600と、互いの面が平行に配置され、照射されたコヒーレント光601の一部を透過する一対の透過型ミラー610、611と、一対の透過型ミラー610、611の間に位置する音波測定領域622において、測定する音波621がコヒーレント光601に作用することでコヒーレント光601が光回折された回折光623を集光する第1集光部材620と、第1集光部材620によって集光された回折光623が結像した光回折像の光強度を検出し、該光強度に応じた電気信号を生成する検出器630とを有する。ここで、光源600が透過型ミラー611に反射され、透過型ミラー610を透過する戻り光で破損するのを防止するために、透過型ミラー610と光源600との間にアイソレータ650が配置されてもよい。光源600は図1に示す光源100と同様のものを使用することができ、検出器630は図1に示す検出器130と同様のものを使用することができる。
図3でも説明したように、音波測定領域622において音波621がコヒーレント光601に作用すると、該作用によって光回折された回折光623は検出器630において2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像を結像する。この2箇所の光強度の極大点のうち一方を含む第2光回折像の光強度を検出することで、音波111の周波数を測定することができる。
また、図7に示すように、音波検出装置20は、第1集光部材620と検出器630との間に配置され、第1集光部材620によって集光された回折光623を拡大し、検出器630において第1光回折像を照射させる第2集光部材640、641を有している。ここで、第2集光部材640、641を光学情報処理の集光部材ということがある。
また、図7に示す音波検出装置20は、光源600と音波測定領域622との間に配置され、音波測定領域622においてコヒーレント光601が直線状になるようにコヒーレント光601を調整する第3集光部材を有していてもよい(図示せず)。ここで、第3集光部材を入射側の集光部材ということがある。
第1集光部材620、第2集光部材640、641、及び第3集光部材は、入射された光を平行な光線(平行光)に変換(平行化)する又は入射された光を同一点に集光するための光学部品であり、例えば光学レンズや図1に示した光コリメータを使用することができる。図7では、第1集光部材として1つの光学部品を使用し、第2集光部材として2つの光学部品を使用した構成を例示したが、この構成に限定されず、各々の集光部材は1つ又は複数の光学部品で構成されていてもよい。また、第1乃至第3集光部材として第1乃至第3光コリメータを使用する場合、第1光コリメータと第2光コリメータとの間に、第1光コリメータによって集光された光回折像が入射する第1光ファイバを配置する。また、光源600と第3光コリメータとの間に、光源600から放出されたコヒーレント光601を第3コリメータに伝達する第2光ファイバを配置する。
一対の透過型ミラー610、611は、一定の透過率を有するミラーの対がコヒーレント光601の光軸に対して直交して配置された同軸多重反射構造を構成する。特に、一対の透過型ミラー610、611が、これらの間に定在波が立つ条件で配置された場合を光共振構造という。光共振構造では、一対の透過型ミラー610、611の間隔は、コヒーレント光601の半波長の整数倍である。
[一対の透過型ミラーの特性]
次に、音波検出装置20における光共振構造を構成する一対の透過型ミラーの反射率と増倍係数の関係について、[数3]に示す理論式及び図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態2に係る音波検出装置の一対の透過型ミラーが光共振構造を構成する場合の反射率と増倍係数との関係を示す図である。
検出器630側で見た出力コヒーレント光パワーPout(または、検出器630に入力されるパワー)と等しいプローブ光を用いたときの信号を基準とするとき、ヘテロダイン検波時の信号増倍度ηは一対の透過型ミラーの反射率α及びβを用いて以下の式で表される。
[数3]に基づいて計算された光共振構造の透過型ミラーの反射率と透過型ミラーによって増幅された増倍係数の関係を図8に示す。[数3]及び図8によると、光共振構造の透過型ミラーの反射率の増加に伴い増倍係数が単調増加している。理想的な光共振構造であればα=β=0.9(反射率:90%)で約1,900倍(66dB)、α=β=0.95(反射率:95%)で約15,600倍(84dB)、α=β=0.99(反射率:99%)で約1,990,000倍(126dB)の増倍係数を得ることができる。ただし、一対の透過型ミラーの各々は、検出器630で光を検出できる程度の透過率を有している必要があり、その反射率は100%未満とする必要がある。
次に、音波検出装置20における同軸多重反射構造を構成する一対の透過型ミラーの反射回数及び反射率と増倍係数との関係について、[数4]に示す理論式及び図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施形態2に係る音波検出装置の一対の透過型ミラーが同軸多重反射構造を構成する場合における反射回数及び反射率と増倍係数との関係を示す図である。
同軸多重反射構造では、多重反射光の有限項重ね合せ、つまり単純に2回反射光、4回反射光、・・・を集光することで信号を増幅する。1次透過光、2次透過光(2回反射光)、3次透過光(4回反射光)、・・・を重ね合せると、ηは一対の透過型ミラーの反射率α及びβを用いて以下の式で表される。
[数4]に基づいて計算された同軸多重反射構造の透過型ミラーの反射回数及び反射率と透過型ミラーによって増幅された増倍係数との関係を図9に示す。[数4]及び図9によると、同軸多重反射構造においても反射回数及び反射率の増加に伴い増倍係数が単調増加している。例えば、5次項まで重ね合せをすると、α=β=0.9(反射率:90%)で約14倍(23dB)、α=β=0.95(反射率:95%)で約19倍(26dB)、α=β=0.99(反射率:99%)で約24倍(31dB)の増倍係数を得ることができる。また、10次項まで重ね合せをすると、α=β=0.9(反射率:90%)で約31倍(30dB)、α=β=0.95(反射率:95%)で約55倍(35dB)、α=β=0.99(反射率:99%)で約88倍(39dB)の増倍係数を得ることができる。また、図9によると、反射率が85%以上になると反射回数の増加に伴う増倍係数の増加の割合が大きくなる。ただし、一対の透過型ミラーの各々は、検出器630で光を検出できる程度の透過率を有している必要があり、その反射率は100%未満とする必要がある。
以上のように、本発明の実施形態2に係る音波検出装置によると、一対の透過型ミラー610、611間の音波測定領域622において、コヒーレント光601は音波621の作用を複数回受けるため、光回折による回折光623の光強度が強くなる。その結果、検出器630で検出される信号強度を増幅することができる。また、一対の透過型ミラー610、611の間隔をコヒーレント光の半波長の整数倍とすることで、コヒーレント光の共振によって上記の信号強度をさらに大きく増幅することができる。
〈実施形態3〉
図10を用いて、本発明の実施形態3に係る音波検出装置の装置構成を詳細に説明する。実施形態3に係る音波検出装置は、ビームスプリッタを使用することで、光源の出射方向と検出器の入射方向と配置の自由度を向上させることができる音波検出装置である。実施形態3に係る音波検出装置は、光学部品として集光部材を使用した構成を例示するが、集光部材として実施形態1で説明した光ファイバ及び光コリメータを使用してもよい。
図10は、本発明の実施形態3に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図10に示すように、音波検出装置30は、位相が一定の直線偏光のコヒーレント光601を放出する光源600と、光源600から放出されたコヒーレント光601を透過させるアイソレータ650と、アイソレータ650を透過したコヒーレント光601が互いに対向して配置された透過型ミラー610及び1/4波長板612に入射されるようにコヒーレント光601の光路を変更するビームスプリッタ660とを有する。
また、音波検出装置30は、互いの面が平行に配置され、ビームスプリッタ660によって光路が変更されて照射されたコヒーレント光601の一部を透過する透過型ミラー610と、音波測定領域622で音波621の作用を受けた回折光623の偏光方向に対して軸が傾斜して配置された1/4波長板612と、1/4波長板612を透過した回折光623を透過型ミラー610、1/4波長板612及び第1集光部材620へ反射する反射型ミラー670とを有する。音波検出装置30では、透過型ミラー610及び反射型ミラー670によって同軸多重反射構造が構成される。
図10では、1/4波長板612の軸が回折光623の偏光方向に対して45度傾斜するように配置された構成について説明するが、45度以外の傾斜を有するように配置されていてもよい。さらに、音波検出装置30は、反射型ミラー670によって反射され、ビームスプリッタ660を通過して入射された回折光623を集光する第1集光部材620と、第1集光部材620によって集光された回折光623を拡大し、検出器630において光回折像を照射させる第2集光部材640、641と、光回折像の光強度を検出し、該光強度に応じた電気信号を生成する検出器630とを有する。
図3でも説明したように、音波測定領域622において音波621がコヒーレント光601に作用すると、該作用によって光回折された回折光623は検出器630において2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像を結像する。この2箇所の光強度の極大点のうち一方を含む第2光回折像の光強度を検出することで、音波621の周波数を測定することができる。
アイソレータ650は、光を一方向にだけ透過させ、逆方向に進む光は遮断する性質を有する光学部品であり、偏光板と1/4波長板とを組み合わせたものを使用することができる。また、ビームスプリッタ660は、照射された光を透過光と反射光とに分ける透明な光学部品であり、偏光ビームスプリッタを使用することができる。図10では、ビームスプリッタ660の接合面は、光源600から放出されたコヒーレント光601の直進方向に対して45度の角度をなすように配置されている。つまり、ビームスプリッタ660は光源600から入射されたコヒーレント光601の進行方向を90度変更させて透過型ミラー610に入射させる。
1/4波長板612は、その軸が音波測定領域622で光回折された回折光623の偏光方向に対して45度傾斜するように配置されている。したがって、回折光623が1/4波長板612を通過することで、回折光623は直線偏光から円偏光に変化する。円偏光に変化した回折光623は、反射型ミラー670によって反射されて再度1/4波長板612を通過することで、最初に1/4波長板612に入射した回折光623の偏光方向に対して90度回転した偏光方向の直線偏光に変化する。
また、ビームスプリッタ660は反射型ミラー670によって反射されて偏光方向が90度回転された回折光623を透過させる。ここで、透過型ミラー610で反射されたコヒーレント光601は、ビームスプリッタ660によって反射されて光源600の方向へ向かうが、アイソレータ650によって遮断される。また、反射光が光源に帰還しないように、ビームスプリッタ660の角度をずらして配置してもよい。ここで、反射光が光源に帰還しない、又は光源に帰還する反射光が光源に悪影響を及ぼさない程度の強さの場合は、アイソレータ650を省略してもよい。
ここで、透過型ミラー610とビームスプリッタ660との間に1/4波長板を配置してもよい。このような構成とすることで、透過型ミラー610で反射されたコヒーレント光601も偏光方向が90度回転されるため、ビームスプリッタ660を透過して検出器630に到達する。上記のように、透過型ミラー610で反射されたコヒーレント光601を光検波の局発成分(微弱信号光を検出するヘテロダイン法における参照光)として利用することもできる。
ここで、図7に示すように、光源、検出器、及びその他の光学部品が直線上に配置された構成をin−line形(直線形)というのに対して、図10のように光源の出射方向と検出器の入射方向とが直角方向に配置された構成をoff−axis形(直交形)という。
以上のように、本発明の実施形態3に係る音波検出装置30によると、光源から出射されたコヒーレント光をビームスプリッタによって進行方向を変えることで、光源と一対の透過型ミラーを含む光学部品とのレイアウトの自由度が向上する。
〈実施形態3の変形例〉
図11は、本発明の実施形態3の変形例に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図11に示す音波検出装置31を構成する部品は図10に示す音波検出装置30と同一であるが、各部品の配置が異なる。以下に図11の配置について詳しく説明する。図11では、アイソレータ650は光源600とビームスプリッタ660との間に配置される。また、ビームスプリッタ660は、光源600から放出された直線偏光のコヒーレント光601が透過して透過型ミラー610及び1/4波長板612に入射するように配置される。ここで、1/4波長板612は、その軸が音波測定領域622で音波621の作用を受けた回折光623の偏光方向に対して傾斜して配置される。図11では、1/4波長板612の軸が回折光623の偏光方向に対して45度傾斜するように配置された構成について説明するが、45度以外の傾斜を有するように配置されていてもよい。
反射型ミラー670は、光源600、アイソレータ650、ビームスプリッタ660、透過型ミラー610、及び1/4波長板612と直線上に配置され、1/4波長板612を透過した回折光623をビームスプリッタ660に向けて反射する。音波検出装置31では、透過型ミラー610及び反射型ミラー670によって同軸多重反射構造が構成される。
ここで、1/4波長板612は、その軸が回折光623の偏光方向に対して45度傾斜するように配置されているため、回折光623が1/4波長板612を通過することで、回折光623は直線偏光から円偏光に変化する。円偏光に変化した回折光623は、反射型ミラー670によって反射されて再度1/4波長板612を通過することで、最初に1/4波長板612に入射した回折光623の偏光方向に対して90度回転した偏光方向の直線偏光に変化する。
ビームスプリッタ660は、反射型ミラー670によって反射されて偏光方向が90度回転された回折光623の光路を第1集光部材620の方向へ変更する。ここで、透過型ミラー610で反射されたコヒーレント光601は、偏光方向が変化していないため光路は変更されず、ビームスプリッタ660を透過してアイソレータ650によって遮断される。ここで、反射光が光源に帰還しない、又は光源に帰還する反射光が光源に悪影響を及ぼさない程度の強さの場合は、アイソレータ650を省略してもよい。
ここで、図10と同様に、透過型ミラー610とビームスプリッタ660との間に1/4波長板を配置してもよい。このような構成とすることで、透過型ミラー610で反射されたコヒーレント光601も偏光方向が90度回転されるため、ビームスプリッタ660を透過して検出器630に到達する。上記のように、透過型ミラー610で反射されたコヒーレント光601を光検波の局発成分(微弱信号光を検出するヘテロダイン法における参照光)として利用することもできる。
上記以外の第1集光部材620、第2集光部材640、641、及び検出器630は図10と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上のように、本発明の実施形態3の変形例に係る音波検出装置31によると、音波測定領域622において光回折された回折光623の進行方向をビームスプリッタで変えることで、光源と一対の透過型ミラーを含む光学部品とのレイアウトの自由度が向上する。
〈実施形態4〉
図12を用いて、本発明の実施形態4に係る音波検出装置の装置構成を詳細に説明する。実施形態4に係る音波検出装置は、一対の透過型ミラーとして中空構造のエタロンを使用した構成の音波検出装置である。実施形態4に係る音波検出装置は、光学部品として集光部材を使用した構成を例示するが、集光部材として実施形態1で説明した光ファイバ及び光コリメータを使用してもよい。
図12は、本発明の実施形態4に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図12に示す音波検出装置40は図7に示す音波検出装置20と類似しているが、図12に示す音波検出装置40の光共振構造又は同軸多重反射構造は、一対の透過型ミラー681、682が支持部材683によって固定された中空構造のエタロン680によって構成されている点において、図12に示す音波検出装置40は図7に示す音波検出装置20と相違する。
エタロン680に使用される一対の透過型ミラー681、682は、図7に示した音波検出装置20の一対の透過型ミラー610、611と同様のミラーを使用することができる。エタロン680の中空部は大気に開放されており、音波621が遮られない構造となっている。
以上のように、本発明の実施形態4に係る音波検出装置40によると、エタロンを使用して光共振構造又は同軸多重反射構造を構成することで、一対の透過型ミラーの間隔及び平行性が安定して維持される。その結果、より安定した光共振構造又は同軸多重反射構造を得ることができるだけでなく、音波検出装置を作製する際に一対の透過型ミラーを調整する手間がなくなり、生産性が向上する。
〈実施形態5〉
図13を用いて、本発明の実施形態5に係る音波検出装置の装置構成を詳細に説明する。実施形態5に係る音波検出装置は、光コリメータと光共振構造又は同軸多重反射構造とを組み合わせた音波検出装置である。
図13は、本発明の実施形態5に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図13に示す音波検出装置50は図6に示す音波検出装置11と類似しているが、図13に示す音波検出装置50は光共振構造又は同軸多重反射構造を有しており、これらの構造は第1光コリメータ110に固定された透過型ミラー115及び第3光コリメータ160に固定された透過型ミラー165によって構成されている点において、図13に示す音波検出装置50は図6に示す音波検出装置11と相違する。
図13に示す音波検出装置50では、透過型ミラー115及び165が第1光コリメータ110及び第3光コリメータ160に固定された構成を例示したが、この構成に限定されず、透過型ミラー115及び165並びに第1光コリメータ110及び第3光コリメータ160の各々又は両方が独立した構成であってもよい。また、透過型ミラー115及び165の代わりに図12に示す音波検出装置40のエタロンを使用してもよい。
以上のように、本発明の実施形態5に係る音波検出装置50によると、光源100や検出器130を自在に配置することができるため、設計の自由度が向上する。
〈実施形態6〉
図14を用いて、本発明の実施形態6に係る音波検出装置の装置構成を詳細に説明する。実施形態6に係る音波検出装置は、外部共振ミラー型のレーザにおいて、光共振部に音波測定領域を設けた音波検出装置である。
図14は、本発明の実施形態6に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図14では、外部共振ミラー型のレーザを利用した音波検出装置の例について説明する。
図14に示すように、音波検出装置60は、一定波長の光701を放出する光源700と、光源700を挟持し、互いの面が平行になるように、光701の半波長の整数倍の間隔で配置された透過型ミラー710及び反射型ミラー711と、透過型ミラー710と反射型ミラー711との間に位置する音波測定領域722において、測定する音波721が光701に作用することで光701が光回折された回折光723を集光する第1光コリメータ720と、第1光コリメータ720の一端731に接続され、第1光コリメータ720によって集光された回折光723が結像した2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の極大点を含む第2光回折像が入射する第1光ファイバ730と、第1光ファイバ730に接続され、第1光コリメータ720によって集光された回折光723を拡大して検出器750に照射させる第2光コリメータ740と、第2光コリメータ740によって照射された光強度を検出し、その光強度に応じた電気信号を生成する検出器750とを有する。
上記の構成は、光源700の外部に透過型ミラー710及び反射型ミラー711によって構成される共振器が配置されていることから、外部共振ミラー型レーザ発振器という。透過型ミラー710は図7の音波検出装置20に示す透過型ミラー610、611と同様のものを使用することができる。また、図14に示すように、光源700、透過型ミラー710、及び反射型ミラー711は筐体760の内部に配置されていてもよい。その場合は、筐体760に音波721が通過可能な開口部761を設けてもよい。
以上のように、本発明の実施形態6に係る音波検出装置60によると、レーザの共振部に音波検出装置を設ける構成とすることで、音波は共振部によって増幅された高強度のレーザ光に対して作用するため、検出器にてより高い光強度を得ることができる。
〈実施形態7〉
図15を用いて、本発明の実施形態7に係る音波検出装置の装置構成を詳細に説明する。実施形態7に係る音波検出装置は、光ファイバ内に形成された一対のファイバブラッググレーティングを使用した光共振構造又は同軸多重反射構造を有する音波波長検出装置である。
図15は、本発明の実施形態7に係る音波検出装置の構成の一例を示す概念図である。図15では、光ファイバ内に一対のファイバブラッググレーティング(FBG)を使用した光共振構造又は同軸多重反射構造を有する音波検出装置の例について説明する。
図15に示すように、音波検出装置70は、位相が一定のコヒーレント光801を放出する光源800と、入射されたコヒーレント光801を伝達する第1光ファイバ810と、第1光ファイバ810内に配置され、コヒーレント光801の一部を透過する一対のFBG820、821と、一対のFBG820、821の間に位置する音波測定領域832において、測定する音波831がコヒーレント光801に作用することでコヒーレント光801が光回折された回折光833を平行化する第1光コリメータ830と、第1光コリメータ830によって平行化された回折光833が照射された2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の極大点を含む第2光回折像の光強度を検出し、光強度に応じた電気信号を生成する検出器840とを有する。また、図15に示す音波検出装置70は、上記の構成に加えて、光源800から放出されたコヒーレント光801を透過させるアイソレータ850を有している。ここで、反射光が光源に帰還しない、又は光源に帰還する反射光が光源に悪影響を及ぼさない程度の強さの場合は、アイソレータ850を省略してもよい。
ここで、FBGとは、光ファイバのコア中に回折格子を形成したデバイスであり、特定の波長を選択的に反射する素子である。つまり、光フィルタとしての機能を有することでも知られている。FBGは、光ファイバのコアの中に回折格子を有しているため、入射光は回折格子の反射率に応じて反射され、一定量の入射光のみが透過光として回折格子を通過する。
光ファイバのコア中に形成する回折格子は、紫外線を照射することで形成することができる。紫外線を光ファイバに照射することで、光ファイバのコアは光誘起屈折率変化(Photosensitivity)によって屈折率が変化する。この屈折率の変化を周期的に形成することで、コア内部に一種の回折格子を形成することができる。例えば、照射する紫外光にUVレーザ(エキシマレーザ等)を用い、このレーザと照射面との間にレーザ回折を起こすための透過型回折格子(位相マスク)を入れることで、コアに回折格子を形成することができる。
図15に示す音波検出装置70においても、図7に示す音波検出装置20と同様の効果が得られる。つまり、図9に示すように、同軸多重反射構造であっても一対のFBG820、821の反射率が85%以上になると反射回数の増加に伴う増倍係数の増加の割合が大きくなる。ただし、一対のFBG820、821は検出器840で光を検出できる程度の透過率を有している必要があり、その反射率は100%未満とする必要がある。また、一対のFBG820、821の間隔をコヒーレント光の半波長の整数倍とすることで、コヒーレント光の共振によって信号強度をさらに大きく増幅することができる。
以上のように、本発明の実施形態7に係る音波検出装置70によると、光共振構造又は同軸多重反射構造を光ファイバ内に形成することができるため、例えば音波測定領域を折り曲げるなど、設計の自由度が向上する。また、一対のFBGの間隔が安定して維持され、透過型ミラーのように平行性を維持する必要がない。その結果、より安定した光共振構造又は同軸多重反射構造を得ることができるだけでなく、音波検出装置を作製する際に一対の透過型ミラーを調整する手間がなくなり、生産性が向上する。
〈実施形態8〉
図16は、本発明の実施形態8に係る音場可視化装置の構成の一例を示す概念図である。図16では、実施形態1乃至7で詳細に説明した音波検出装置を使用し、音場の分布を測定することで音場を可視化する音場可視化装置について説明する。図16では、一例として、図6に示す音波検出装置11を使用した音場可視化装置80について詳細に説明する。
図16に示す音場可視化装置80は、音波測定領域901におけるコヒーレント光902の進行方向が第1方向D1に互いに平行するように配置された複数の音波検出装置11を有する第1音波検出装置群900と、音波測定領域901におけるコヒーレント光902の進行方向が第1方向D1に交差する第2方向D2に互いに平行するように配置された複数の音波検出装置11を有する第2音波検出装置群910とを有する。ここで、音場可視化装置80は、第1音波検出装置群900及び第2音波検出装置群910の各々の音波検出装置11で生成された電気信号をコンピュータトモグラフィ処理して音場の空間分布を可視化する。
音場可視化装置80は、図16の紙面垂直方向に進行する音波を音波測定領域901で検出する。図16では、図6に示す音波検出装置11を用いた音場可視化装置の構成を例示したが、この構成に限定されず、実施形態1乃至7に示すその他の音波検出装置を用いて音場可視化装置を構成することができる。
以上のように、本発明の実施形態8に係る音場可視化装置80によると、SN比が高い音波検出信号を得ることができるため、広範囲の周波数レンジ及び音量レンジにおいて音場の空間的な分布を測定することができる。特に、集光部材として光コリメータを用いた音波検出装置を使用すると、多くの光学系をシンプルな構成で組み立てることができ、また、隣接する音波検出装置の間隔を狭くすることができるため、音場可視化の空間分解能を向上させることができる。
〈実施形態9〉
図17は、本発明の実施形態9に係る音場可視化装置の構成の一例を示す概念図である。図17では、実施形態1乃至7で詳細に説明した音波検出装置を使用し、音場の分布を測定することで音場を可視化する音場可視化装置について説明する。図17では、一例として、図6に示す音波検出装置11を使用した音場可視化装置90について詳細に説明する。
図17に示す音場可視化装置90は、音波検出装置11と、音波検出装置11が設置された第1ステージ920と、音波測定領域931におけるコヒーレント光932に、測定する音波が作用するように音源を設置可能な第2ステージ930とを有する。ここで、第1ステージ920は、音場測定時に、音波検出装置11をコヒーレント光932の進行方向である第1方向D1に直交する第2方向D2に掃引し、第2ステージ930に対して相対的にD3方向に回転掃引することで音場の空間分布を可視化する。ここで、第1ステージ920が第2ステージ930に対して相対的に回転し、音波検出装置11が音波検出装置11’の位置に移動した場合、上記の第1方向はD1’で示された方向であり、第2方向はD2’で示された方向である。図17では、第1ステージ920が回転する構成を例示したが、この構成に限定されず、第2ステージ930が回転してもよく、また、第1ステージ920及び第2ステージ930の両方が回転してもよい。
音場可視化装置90においても、D2方向への掃引及びD3方向への回転掃引を行いながら音波測定を行い、音波検出装置11で生成された電気信号をコンピュータトモグラフィ処理することで音場の空間分布を可視化する。
音場可視化装置90は、図17の紙面垂直方向に進行する音波を音波測定領域931で検出する。図17では、図6に示す音波検出装置11を用いた音場可視化装置の構成を例示したが、この構成に限定されず、実施形態1乃至7に示すその他の音波検出装置を用いて音場可視化装置を構成することができる。
以上のように、本発明の実施形態9に係る音場可視化装置90によると、SN比が高い音波検出信号を得ることができるため、広範囲の音量レンジにおいて音場の空間的な分布を測定することができる。また、1つの音波検出装置で音場を可視化することができるので、音場可視化装置の製造コストを下げることができる。また、D2方向の掃引速度及びD3方向の回転掃引速度を調整することで、所望の音場可視化の空間分解能を得ることができる。
〈実施形態10〉
図18は、本発明の実施形態10に係るセンサの構成の一例を示す概念図である。図18では、実施形態1乃至7で詳細に説明した音波検出装置を使用し、においなどの原因であるガス分子を検出するセンサについて説明する。図18では、一例として、図6に示す音波検出装置11を使用したセンサ99について詳細に説明する。
図18に示すセンサ99は、音波検出装置11と、音波測定領域112におけるコヒーレント光101に超音波951が作用するように配置された超音波発振器950とを有する。
空気中を伝搬する超音波の伝搬路ににおい物質の原因であるガス分子が侵入すると、超音波の音速、波形、強度が変化することが知られている。特に、超音波の波形が変化すると、超音波基本周波数とは異なる周波数の超音波が発生する。図18において、超音波951の伝搬路にガス分子999が侵入すると、超音波951の周波数が変化し、音波測定領域112におけるコヒーレント光101への光回折の作用の大きさが変化し、検出器130で検出される信号強度が変化する。超音波951の伝搬路に侵入するガス分子999の量が増加するほど、超音波951の周波数変化は大きくなり、結果的に検出器130で検出される信号強度が大きくなる。つまり、センサ99において検出器130の信号強度に基づいて、ガス濃度を評価することができる。
以上のように、本発明の実施形態10に係るセンサ99によると、コヒーレント光101に作用する超音波951の特性変動を測定することで、単に音波又は超音波だけでなくこれらの特性を変化させる物質又は現象をセンシングすることが可能である。
実施形態10で説明したように、本発明に係る音波検出装置はSN比が向上したことによって、超音波の僅かな変動を検知できるようになった。つまり、実施形態1乃至7に記載された音波検出装置は超音波の検出に利用できることを意味する。例えば、高圧ガス管や高圧容器の破損部から高圧ガスが噴出する際に超音波を発生する。つまり、実施形態1乃至7に記載された音波検出装置を使用することで、高圧ガス管や高圧容器の微小な破損部を特定することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10、11、20、30、31、40、50、60、70:音波検出装、 80、90:音場可視化装置、 99:センサ、 100、600、700、800:光源、 101、601、801、902、932:コヒーレント光、 110、720、830:第1光コリメータ、 111、621、721、831:音波、 112、622、722、832、931:音波測定領域、 113、221、623、723、833:回折光、 115、165、610、611、681、682、710:透過型ミラー、 612:1/4波長板 120、730、810:第1光ファイバ、 121、731:一端、 122:集光点、 130、630、750、840:検出器、 140、740:第2光コリメータ、 150:第2光ファイバ、 160:第3光コリメータ、 200:レーザ光源、 201:レーザ光、 210:第1レンズ、 220:情報入力面、 230:第2レンズ、 240:結像面、 250:第3レンズ、 260:情報出力面、 300:音波、 301:疎な部分、 302:密な部分、 310:第1光回折像、 320:第2光回折像、 620:第1集光部材、 640、641:第2集光部材、 650、850:アイソレータ、 660:ビームスプリッタ、 670、711:反射型ミラー、 680:エタロン、 683:支持部材、 701:光、 760:筐体、 761:開口部、 900:第1音波検出装置群、 901:音波測定領域、 910:第2音波検出装置群、 920:第1ステージ、 930:第2ステージ、 950:超音波発振器、 951:超音波、 999:ガス分子

Claims (14)

  1. コヒーレント光を放出する光源と、
    測定する音波が前記コヒーレント光に照射される音波測定領域において、前記音波が前記コヒーレント光に作用することで前記コヒーレント光が光回折された回折光を集光する第1光コリメータと、
    前記第1光コリメータの一端に接続され、前記回折光が前記第1光コリメータによって集光された位置における、2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の前記極大点を含む第2光回折像が入射する第1光ファイバと、
    前記第1光ファイバに入射された前記第2光回折像の光強度を検出し、前記光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、
    を有する音波検出装置。
  2. 前記第2光回折像は、前記第1光コリメータによって集光された集光点における光回折像である、請求項1に記載の音波検出装置。
  3. 互いの面が平行に配置され、照射された前記コヒーレント光の一部を透過する一対の透過型ミラーをさらに有し、
    前記音波測定領域は、前記一対の透過型ミラーの間に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の音波検出装置。
  4. 前記第1光ファイバに接続され、前記第1光コリメータによって集光された前記回折光を拡大して前記検出器に照射させる第2光コリメータと、
    前記光源から放出された前記コヒーレント光を伝達する第2光ファイバと、
    前記第2光ファイバに接続され、前記音波測定領域において前記コヒーレント光が直線状になるように前記コヒーレント光を調整する第3光コリメータと、をさらに有し、
    前記一対の透過型ミラーは、前記第1光コリメータと前記第3光コリメータとの間において、互いの面が平行に配置されていることを特徴とする請求項に記載の音波検出装置。
  5. 前記一対の透過型ミラーの間隔は、前記コヒーレント光の半波長の整数倍であることを特徴とする請求項又はに記載の音波検出装置。
  6. 前記一対の透過型ミラーは支持部材によって固定された中空構造のエタロンであることを特徴とする請求項乃至のいずれか一に記載の音波検出装置。
  7. 前記光源から放出された前記コヒーレント光が前記音波測定領域に入射されるように前記コヒーレント光の光路を変更するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタによって光路が変更された前記コヒーレント光の一部を透過する透過型ミラーと、
    前記透過型ミラーを透過し、前記音波測定領域を通過した前記回折光を前記透過型ミラー及び前記第1光コリメータへ反射する反射型ミラーと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の音波検出装置。
  8. 一定波長の光を放出する光源と、
    前記光源を挟持し、互いの面が平行になるように、前記一定波長の光の半波長の整数倍の間隔で配置され、前記一定波長の光からコヒーレント光を生成する透過型ミラー及び反射型ミラーと、
    前記透過型ミラーと前記反射型ミラーとの間に位置する音波測定領域において、測定する音波が前記一定波長の光及び前記コヒーレント光に作用することで前記一定波長の光及び前記コヒーレント光が光回折された回折光を集光する第1集光部材と、
    前記回折光が前記第1集光部材によって集光された位置における、2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の前記極大点を含む第2光回折像の光強度を検出し、前記光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、
    を有する音波検出装置。
  9. 前記第2光回折像は、前記第1集光部材によって集光された集光点における光回折像である、請求項8に記載の音波検出装置。
  10. コヒーレント光を放出する光源と、
    入射された前記コヒーレント光を伝達する第1光ファイバと、
    前記第1光ファイバ内に配置され、前記コヒーレント光の一部を透過する一対のファイバブラッググレーティングと、
    前記一対のファイバブラッググレーティングの間に位置する音波測定領域において、測定する音波が前記コヒーレント光に作用することで前記コヒーレント光が光回折された回折光を平行化する第1光コリメータと、
    前記第1光コリメータによって平行化された前記回折光が照射された2箇所の光強度の極大点を有する第1光回折像のうち、一方の前記極大点を含む第2光回折像の光強度を検出し、前記光強度に応じた電気信号を生成する検出器と、
    を有する音波検出装置。
  11. 前記一対のファイバブラッググレーティングの間隔は、前記コヒーレント光の半波長の整数倍であることを特徴とする請求項10に記載の音波検出装置。
  12. 前記音波測定領域における前記コヒーレント光の進行方向が第1方向に互いに平行するように配置された複数の前記音波検出装置を有する第1音波検出装置群と、
    前記音波測定領域における前記コヒーレント光の進行方向が前記第1方向に交差する第2方向に互いに平行するように配置された複数の前記音波検出装置を有する第2音波検出装置群と、を有し、
    前記第1音波検出装置群及び前記第2音波検出装置群の各々の前記音波検出装置で生成された前記電気信号をコンピュータトモグラフィ処理して音場の空間分布を可視化することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一の音波検出装置を用いた音場可視化装置。
  13. 前記音波検出装置と、
    前記音波検出装置が設置された第1ステージと、
    前記音波測定領域における前記コヒーレント光に測定する音波が作用するように音源を設置可能な第2ステージと、を有し、
    前記第1ステージは、前記音波検出装置を前記コヒーレント光の進行方向である第1方向に直交する第2方向に掃引し、前記第2ステージに対して相対的に回転掃引することで音場の空間分布を可視化することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一の音波検出装置を用いた音場可視化装置。
  14. 前記音波検出装置と、
    前記音波測定領域における前記コヒーレント光に超音波が作用するように配置された超音波発振器と、を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一の音波検出装置を用いたセンサ。
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