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JP6476897B2 - 光硬化樹脂の硬度分布計測装置及び硬度分布計測方法 - Google Patents
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光硬化樹脂の硬度分布計測装置及び硬度分布計測方法 Download PDF

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本願の開示する技術は、光硬化樹脂の硬度分布計測装置及び硬度分布計測方法に関する。
光硬化樹脂の硬度計測をするための装置としては、励起光を出力する光源と、光源から出力された励起光を光硬化樹脂に導く光学系と、光硬化樹脂で発生された蛍光を検出する検出器とを備える光硬化樹脂の硬度計測装置がある。
特開2009−14667号公報 特開2013−228270号公報 特開2010−197099号公報 特開2013−137199号公報
このような硬度計測装置が計測対象とする光硬化樹脂では、一般に、硬化用の照明が照射された表面と内部では、硬化の早さが異なる。従って、硬度計測装置を用いて、光硬化樹脂の表面で発生した蛍光を検出すると共に該検出された蛍光に基づいて光硬化樹脂全体の硬度を判定する場合、光硬化樹脂の硬度の判定精度が低下する虞がある。従って、硬度の判定精度を向上させるためには、光硬化樹脂の表面に対する深さ方向の硬度分布を計測できることが望まれる。
本願の開示する技術は、一つの側面として、光硬化樹脂の表面に対する深さ方向の硬度分布を計測できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の開示する技術の一観点によれば、光源、ビームスプリッタ、対物レンズ、結像レンズ、共焦点ピンホール部材、検出器、第一走査部、及び、第二走査部を備える光硬化樹脂の硬度分布計測装置が提供される。
光源は、励起光を出力する。ビームスプリッタは、前記光源から出力された前記励起光を反射する。対物レンズは、前記ビームスプリッタで反射された前記励起光を計測対象である光硬化樹脂に集光させる。結像レンズは、前記対物レンズにより集光された前記励起光の照射により前記光硬化樹脂で発生されると共に前記対物レンズ及び前記ビームスプリッタを透過した蛍光を集光させる。共焦点ピンホール部材は、前記結像レンズにより集光された前記蛍光を通過させる共焦点ピンホールを有する。
検出器は、前記共焦点ピンホールを通過した前記蛍光の強度を検出する。第一走査部は、前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させる。第二走査部は、前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させる。
本願の開示する技術によれば、光硬化樹脂の表面に対する深さ方向の硬度分布を計測することができる。
光硬化樹脂の硬度分布計測装置における共焦点光学系を示す図である。 共焦点光学系を作動させる電気的な構成要素を示す図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 対物レンズの集光点の位置が光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化される様子を示す図である。 結像レンズの集光点が共焦点ピンホールを通過するように共焦点ピンホールが結像レンズの光軸方向に移動される様子を示す図である。 光硬化樹脂の複数の高さ位置の各々について共焦点ピンホールの走査位置と蛍光強度との関係を示す図である。 表面に対する深さ方向に一様に硬化している光硬化樹脂から得られた計測結果を示す図である。 表面から浅い部位が硬化している光硬化樹脂から得られた計測結果を示す図である。 制御部の動作の変形例を示すフローチャートである。
以下、本願の開示する技術の一実施形態を説明する。
図1には、本実施形態の光硬化樹脂の硬度分布計測装置10(以後、単に硬度分布計測装置10と略称する)における共焦点光学系12が示されている。この共焦点光学系12は、光源14、レンズ16、ピンホール部材18、レンズ20、ダイクロイックミラー22、対物レンズ24、台26、フィルタステージ28、結像レンズ30、共焦点ピンホール部材32、及び、検出器34を備える。
光源14は、一例として、レーザ光源であり、励起光36としてのレーザ光を出力する。レンズ16、ピンホール部材18、レンズ20、及び、ダイクロイックミラー22は、光源14の光軸上に配置されている。レンズ16、ピンホール部材18、及び、レンズ20は、光源14からダイクロイックミラー22側へ順に配置されている。
ピンホール部材18には、光源14の光軸方向に貫通するピンホール38が形成されている。光源14から出力された励起光36は、レンズ16を透過し、ピンホール38を通過する。ピンホール38を通過した励起光36は、レンズ20を透過し、ダイクロイックミラー22で反射される。ダイクロイックミラー22は、「ビームスプリッタ」の一例である。
対物レンズ24は、ダイクロイックミラー22と台26との間に配置されている。ダイクロイックミラー22で反射された励起光36は、対物レンズ24により集光される。台26には、計測対象である光硬化樹脂40が載置される。対物レンズ24により集光された励起光36は、台26に載置された光硬化樹脂40に照射される。光硬化樹脂40に励起光36が照射されると、光硬化樹脂40で蛍光42が発生し、この蛍光42は、対物レンズ24及びダイクロイックミラー22を透過する。
なお、本実施形態では、一例として、光硬化樹脂40そのものが計測対象として台26に載置されているが、光硬化樹脂40を備える部品や製品等が台26に載置され、この部品や製品等の光硬化樹脂40が計測対象とされても良い。
ダイクロイックミラー22、結像レンズ30、共焦点ピンホール部材32、及び、検出器34は、対物レンズ24の光軸上に配置されている。フィルタステージ28は、ダイクロイックミラー22と結像レンズ30との間に配置されている。このフィルタステージ28には、「複数の波長フィルタ」の一例として、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46が設けられている。第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46は、互いに異なる透過波長特性を有する。フィルタステージ28は、対物レンズ24及び結像レンズ30の光軸と直交する方向にスライドされる。
フィルタステージ28のスライド位置の切替により、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46のうち、ダイクロイックミラー22を透過した蛍光42が透過するフィルタが切り替えられる。つまり、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46には、蛍光42が選択的に透過される。第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46のいずれか一方を透過した蛍光42は、結像レンズ30に入射され、この結像レンズ30により集光される。
共焦点ピンホール部材32は、結像レンズ30と検出器34との間に配置されている。この共焦点ピンホール部材32には、結像レンズ30の光軸方向に貫通する共焦点ピンホール48が形成されている。結像レンズ30により集光された蛍光42は、共焦点ピンホール48を通過する。
検出器34は、共焦点ピンホール48を通過した蛍光42の強度を検出し、検出した蛍光強度に応じて信号を出力する。
図2には、上述の共焦点光学系12を作動させるための電気的な構成要素が示されている。本実施形態の硬度分布計測装置10は、電気的な構成要素として、第一走査部50、第二走査部52、切替部54、及び、情報処理部56を備えている。
第一走査部50、第二走査部52、及び、切替部54には、例えば、電動アクチュエータ、油圧アクチュエータ、空圧アクチュエータ等の駆動装置が用いられる。第一走査部50は、共焦点ピンホール48を有する共焦点ピンホール部材32を結像レンズ30の光軸方向に移動させる。第二走査部52は、台26を昇降させることで、この台26を対物レンズ24の光軸方向に移動させる。切替部54は、フィルタステージ28を結像レンズ30の光軸方向と直交する方向にスライドさせる。
情報処理部56には、例えば、パーソナルコンピュータ等のコンピュータが用いられる。この情報処理部56は、信号入力部58、制御部60、駆動回路62、制御回路64、及び、記憶部66等を備える。信号入力部58は、検出器34と電気的に接続されている。検出器34から出力された信号(アナログ信号)は、信号入力部58に入力される。信号入力部58からは、検出器34から出力された信号に応じた信号(デジタル信号)が出力され、この信号入力部58から出力された信号は、制御部60に入力される。
制御部60には、例えば、CPU(Central Processing Unit)が用いられる。この制御部60には、信号処理部68が設けられており、この信号処理部68には、信号入力部58から出力された信号が入力される。この信号処理部68を含む制御部60では、後述する如く複数の処理(図3参照)が実行される。
駆動回路62は、上述の第一走査部50、第二走査部52、及び、切替部54と電気的に接続されている。制御部60から出力された駆動信号は、駆動回路62を介して第一走査部50、第二走査部52、及び、切替部54に入力される。第一走査部50、第二走査部52、及び、切替部54は、駆動回路62を介して制御部60から出力された駆動信号に応じて作動する。
制御回路64は、上述の光源14と電気的に接続されている。制御部60から出力された制御信号は、制御回路64を介して光源14に入力される。光源14は、制御回路64を介して制御部60から出力された制御信号に応じて作動する。記憶部66には、例えば、揮発性メモリ等の記憶素子が用いられる。記憶部66には、制御部60から出力された蛍光強度に関するデータが記憶される。
次に、上述の硬度分布計測装置10を用いた光硬化樹脂の硬度分布計測方法について説明する。
以下に説明する硬度分布計測装置10を用いた光硬化樹脂の硬度分布計測方法において、硬度分布計測装置10の共焦点光学系12、及び、この共焦点光学系12を作動させるための電気的な構成要素については、図2を参照することにする。また、制御部60の処理内容及びそのステップ番号については、図3のフローチャートを参照することにする。
制御部60は、光硬化樹脂の硬度分布計測方法を実行するための処理を開始すると、先ず、光源14を作動させる(ステップS1)。光源14が作動すると、光源14から励起光36が出力され、光源14から出力された励起光36は、レンズ16を透過し、ピンホール38を通過する。ピンホール38を通過した励起光36は、レンズ20を透過し、ダイクロイックミラー22で反射される。ダイクロイックミラー22で反射された励起光36は、対物レンズ24により集光される(図4(A)参照)。
次いで、制御部60は、第二走査部52を制御し、台26を上昇させる(ステップS2)。このとき、図4(B)に示されるように、台26と共に光硬化樹脂40が上昇され、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の表面近辺に位置される。光硬化樹脂40に励起光36が照射されると、光硬化樹脂40で蛍光42が発生し、この蛍光42は、対物レンズ24及びダイクロイックミラー22を透過する。
次いで、制御部60は、切替部54を制御し、フィルタステージ28をスライドさせる(ステップS11)。このとき、フィルタステージ28は、対物レンズ24及び結像レンズ30の光軸上に第一波長フィルタ44が配置されるようにスライドされる。これにより、ダイクロイックミラー22を透過した蛍光42は、第一波長フィルタ44を透過する。また、第一波長フィルタ44を透過した蛍光42は、結像レンズ30により集光される。
次いで、制御部60は、第一走査部50を制御し、共焦点ピンホール部材32を開始位置(始めの走査位置)に移動させる(ステップS12)。図5(a)に示されるように、共焦点ピンホール部材32の開始位置は、結像レンズ30の集光点30Aよりも検出器34側の位置とされる。この共焦点ピンホール部材32の開始位置は種々の計測条件を考慮して予め設定される。
次いで、制御部60は、記憶部66に記憶されている最大の蛍光強度をリセットする(ステップS13)。初回のステップS13の処理では、最初に検出された蛍光強度が最大の蛍光強度に設定される。
そして、制御部60は、検出器34から出力された信号を入力する(ステップS14)。図5(a)に示されるように、共焦点ピンホール部材32が開始位置に位置されている状態では、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の集光点30Aに対してずれている。従って、検出器34に入射される蛍光42が少ないので、検出器34からの出力信号のレベルは低とされる。
次いで、制御部60は、第一走査部50を制御し、共焦点ピンホール部材32を次の走査位置に移動させる(ステップS15)。つまり、図5(a)に示される共焦点ピンホール部材32が結像レンズ30の集光点30Aに近づく方向に僅かに移動される。このときの共焦点ピンホール部材32の移動距離は、種々の計測条件、光硬化樹脂40の材質、光硬化樹脂40の高さ寸法等を考慮して予め設定される。
次いで、制御部60は、検出器34から出力された信号を入力する(ステップS16)。また、制御部60は、ステップS16の処理において今回検出された蛍光強度と、記憶部66に記憶されている過去の蛍光強度とを比較する。そして、制御部60は、今回検出された蛍光強度が過去の蛍光強度よりも高いか否か、すなわち、今回検出された蛍光強度が最大であるか否かを判断する(ステップS17)。検出器34からの出力信号のレベルが低い場合、制御部60は、今回検出された蛍光強度が最大でないと判断し、ステップS18の処理をスキップする。
次いで、制御部60は、共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達したか否かを判断する(ステップS19)。図5(c)に示されるように、共焦点ピンホール部材32の終了位置は、結像レンズ30の集光点30Aよりも結像レンズ30側の位置とされる。この共焦点ピンホール部材32の終了位置は、種々の計測条件を考慮して予め設定される。
ここで、制御部60は、共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達していないと判断した場合には、上述のステップS15の処理に戻る。そして、制御部60は、共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達したと判断するまで、上述のステップS15〜S19の処理を繰り返し実行する。
このようにして上述のステップS15〜S19の処理が繰り返し実行されると、図5(a)〜図5(c)に示されるように、共焦点ピンホール部材32が開始位置から終了位置へ段階的に移動される。また、共焦点ピンホール部材32が上述のステップS15の処理毎に少しずつ移動されることにより、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の光軸方向における複数の走査位置に段階的に移動される。図5(a)〜図5(c)では、一例として三カ所の走査位置P,P,Pが示されているが、本実施形態では、走査位置P〜Pの間の複数の走査位置に共焦点ピンホール48が段階的に移動される。
また、本実施形態では、上述のステップS15〜S19の処理が繰り返し実行されるうちのステップS16の処理毎に、すなわち、共焦点ピンホール48の走査位置毎に、検出器34から蛍光強度に応じて出力された信号が制御部60に入力される。
ここで、例えば、図5(a)に示されるように、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の集光点30Aよりも検出器34側にずれている状態では、検出器34に入射される蛍光42が少ないので、検出器34からの出力信号のレベルは低とされる。
一方、例えば、図5(b)に示されるように、共焦点ピンホール48の位置と結像レンズ30の集光点30Aの位置が一致する状態では、検出器34に入射される蛍光42が多いので、検出器34からの出力信号のレベルは最高となる。また、共焦点ピンホール48の位置と結像レンズ30の集光点30Aの位置が一致しなくても、略一致する状態では、検出器34に入射される蛍光42が多いので、検出器34からの出力信号のレベルは高となる。
そして、このように検出器34からの出力信号のレベルが高い状態である場合には、制御部60が、上述のステップS15〜S19の処理を繰り返し実行するうちのステップS17の処理において、今回検出された蛍光強度が最大であると判断する。また、制御部60は、今回検出された蛍光強度が最大であると判断した場合には、この今回検出された蛍光強度を最大の蛍光強度として取得し、この最大の蛍光強度を記憶部66に記憶させる(ステップS18)。
次いで、制御部60は、共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達したか否かを判断する(ステップS19)。ここで、制御部60は、共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達していないと判断した場合には、上述のステップS15の処理に戻る。そして、制御部60は、共焦点ピンホール部材32が終了位置(図5(c)参照)に到達したと判断するまで、上述のステップS15〜S19の処理を繰り返し実行する。
上述のステップS15〜S19の処理を繰り返し実行されると、図5(c)に示されるように、共焦点ピンホール部材32が結像レンズ30の集光点30Aの位置から終了位置へ移動される。また、共焦点ピンホール部材32が結像レンズ30の集光点30Aの位置から終了位置へ移動されるときには、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の集光点30Aよりも結像レンズ30側にずれた状態となる。共焦点ピンホール48が結像レンズ30の集光点30Aよりも結像レンズ30側にずれた状態では、検出器34に入射される蛍光42が少ないので、検出器34からの出力信号のレベルは低とされる。
そして、このように検出器34からの出力信号のレベルが低である場合、制御部60は、上述のステップS15〜S19の処理を繰り返し実行するうちのステップS17の処理において、今回検出された蛍光強度は最大ではないと判断する。制御部60は、今回検出された蛍光強度が最大ではないと判断した場合には、ステップS18の処理をスキップし、上述の最大の蛍光強度を維持させる。そして、共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達したときには、制御部60において共焦点ピンホール部材32が終了位置に到達したと判断され、上述のステップS15〜S19の処理が終了される。
このように、本実施形態では、光硬化樹脂40が任意の高さ位置にあるときに、結像レンズ30の集光点30Aが共焦点ピンホール48を通過するように共焦点ピンホール48が結像レンズ30の光軸方向の複数の走査位置に段階的に移動される。また、複数の走査位置の各々において蛍光42の強度が検出器34により検出される。つまり、本実施形態では、共焦点ピンホール48の移動範囲(走査位置P〜P)に亘って断続的に蛍光強度が検出される。
また、この検出器34により検出された複数の蛍光強度のうち最大の蛍光強度が取得され、この最大の蛍光強度は、光硬化樹脂40が任意の高さ位置にあるときの最大の蛍光強度として記憶部66に記憶される。さらに、この最大の蛍光強度は、第一波長フィルタ44を用いた場合の最大の蛍光強度として記憶部66に記憶される。
続いて、制御部60は、切替部54を制御し、フィルタステージ28を上述のステップS11の場合と反対側へスライドさせる(ステップS21)。つまり、フィルタステージ28は、対物レンズ24及び結像レンズ30の光軸上に第二波長フィルタ46が配置されるようにスライドされる。これにより、ダイクロイックミラー22を透過した蛍光42は、第二波長フィルタ46を透過する。また、第二波長フィルタ46を透過した蛍光42は、結像レンズ30により集光される。
次いで、制御部60は、第一走査部50を制御し、図5(a)に示される如く、共焦点ピンホール部材32を再び開始位置(始めの走査位置)に移動させる(ステップS22)。そして、制御部60は、ステップS23からステップS29の処理を実行する。このステップS22からステップS29の処理は、第二波長フィルタ46が用いられる以外は、上述のステップS12からステップS19の処理と同様である。
そして、このようにして上述のステップS22からステップS29の処理が実行されることにより、第二波長フィルタ46が用いられた場合についても、第一波長フィルタ44が用いられた場合と同様に、最大の蛍光強度が記憶部66に記憶される。
そして、以上により、光硬化樹脂40が任意の高さ位置にあるときにおける、第一波長フィルタ44を用いた場合の最大の蛍光強度、及び、第二波長フィルタ46を用いた場合の最大の蛍光強度が取得される。
次いで、制御部60は、蛍光42波長法を用いた硬度計算を行う(ステップS31)。このステップS31の処理では、h、I(h)、I(h)、H(h)が用いられる。hは、光硬化樹脂40が移動される複数の高さ位置のうち任意の高さ位置である。I(h)は、第一波長フィルタ44が用いられた場合の上述の任意の高さ位置について取得された最大の蛍光強度である。また、I(h)は、第二波長フィルタ46が用いられた場合の上述の任意の高さ位置について取得された最大の蛍光強度である。さらに、H(h)は、光硬化樹脂40における上述の任意の高さ位置についての硬度である。制御部60では、次式を用いて硬度H(h)が算出される。
そして、制御部60は、上述のステップS31で算出されたデータを記憶部66に保存させる(ステップS32)。
次いで、制御部60は、計測対象である光硬化樹脂40が終了位置に移動されたか否かを判断する(ステップS33)。図4(E)に示されるように、光硬化樹脂40の終了位置は、結像レンズ30の集光点30Aが光硬化樹脂40の裏面を超えた位置とされる。この光硬化樹脂40の終了位置は、種々の計測条件、光硬化樹脂40の材質、光硬化樹脂40の高さ寸法等を考慮して予め設定される。
制御部60は、計測対象である光硬化樹脂40が終了位置に移動されていないと判断した場合には、上述のステップS2の処理に戻る。そして、制御部60は、第二走査部52を制御し、台26を上昇させる(ステップS2)。台26が上昇されると、光硬化樹脂40が対物レンズ24の集光点24Aに対して上側(光硬化樹脂40の高さ方向の上側)に移動し、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向の深い位置に移動される(例えば図4(C)参照)。
そして、制御部60は、計測対象である光硬化樹脂40が終了位置に移動されたと判断するまで、上述のステップS2〜S33の処理を繰り返し実行する。このステップS2〜S33の処理が繰り返し実行されるうちのステップS2の処理毎に、光硬化樹脂40が上側に移動される。また、光硬化樹脂40が上側に移動されることで、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向の深い位置に移動される。
そして、図4(E)に示されるように、光硬化樹脂40が終了位置に移動されると、制御部60において光硬化樹脂40が終了位置に移動されたと判断され、上述のステップS2〜S33の処理が終了される。
このように、本実施形態では、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46の各々を用いた場合の最大の蛍光強度の取得と、光硬化樹脂40の高さ方向の移動(上昇)とが繰り返し行われる。そして、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46の各々を用いた場合における、光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々について最大の蛍光強度が取得される。
さらに、本実施形態では、上述の式により、この光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々について、硬度H(h)が算出される。なお、上述の最大の蛍光強度の取得を実行するステップS11〜S29の処理は、「第一処理」の一例である。また、上述の光硬化樹脂40の高さ方向の移動を実行するステップS2の処理は、「第二処理」の一例である。
制御部60は、上述の如く光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々について硬度H(h)を算出した後、光源14を停止させ(ステップS34)、一連の処理を終了する。
ここで、図6(A)〜図6(E)には、光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々について共焦点ピンホール48の走査位置と蛍光強度との関係が示されている。
図6(A)は、図4(A)に示されるように、光硬化樹脂40の高さ位置hのとき、すなわち、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の表面よりも上方に位置されたときの共焦点ピンホール48の走査位置と蛍光強度との関係を示す。また、図6(B)は、図4(B)に示されるように、光硬化樹脂40の高さ位置hのとき、すなわち、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の表面に位置されたときの共焦点ピンホール48の走査位置と蛍光強度との関係を示す。
また、図6(C)は、図4(C)に示されるように、光硬化樹脂40の高さ位置hのとき、すなわち、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の内部に位置されたときの共焦点ピンホール48の走査位置と蛍光強度との関係を示す。また、図6(D)は、図4(D)に示されるように、光硬化樹脂40の高さ位置hのとき、すなわち、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の裏面に位置されたときの共焦点ピンホール48の走査位置と蛍光強度との関係を示す。
また、図6(E)は、図4(E)に示されるように、光硬化樹脂40の高さ位置hのとき、すなわち、対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40の裏面よりも下方に位置されたときの共焦点ピンホール48の走査位置と蛍光強度との関係を示す。
図6(B)〜図6(D)における走査位置P,P,Pは、図5(a)〜図5(c)における共焦点ピンホール48の走査位置P,P,Pを示す。上述の如く、図5(a)〜図5(c)では、一例として三カ所の走査位置P,P,Pが示されているが、本実施形態では、走査位置P〜Pの間の複数の走査位置に共焦点ピンホール48が段階的に移動される。図6(C)では走査位置Pにおいて蛍光強度が最大になっているが、図6(B),図6(D)では走査位置Pからずれた位置で蛍光強度が最大になっている。これは、励起光や蛍光42が光硬化樹脂40の表面にて屈折すること等により、図5に示される結像レンズ30の集光点30Aの位置が変化するためである。
本実施形態では、この複数の走査位置の各々において検出された複数の蛍光強度のうち最大の蛍光強度が採用される。
なお、図6(A),図6(E)では、図4(A),図4(E)に示される如く対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40から外れているので、検出される蛍光強度は低となる。従って、上述の硬度H(h)は、最大の蛍光強度が得られる高さ位置hから高さ位置hの範囲で算出されるのが望ましい。
図7(A)〜図7(C)には、表面に対する深さ方向に一様に硬化している光硬化樹脂40から得られた計測結果が示されている。図7(A)は、第一波長フィルタ44を用いた場合における、光硬化樹脂40の高さ位置と蛍光強度との関係を示す。また、図7(B)は、第二波長フィルタ46を用いた場合における、光硬化樹脂40の高さ位置と蛍光強度との関係を示す。また、図7(C)は、光硬化樹脂40の高さ位置と、上述の式により算出される硬度との関係を示す。
図7(A)〜図7(C)に示されるように、表面に対する深さ方向に一様に硬化している光硬化樹脂40では、光硬化樹脂40の高さ位置hsから高さ位置heに亘って一様な蛍光強度が得られる。
一方、図8(A)〜図8(C)には、表面から浅い部位が硬化している光硬化樹脂40から得られた計測結果が示されている。図8(A)は、第一波長フィルタ44を用いた場合における、光硬化樹脂40の高さ位置と蛍光強度との関係を示す。また、図8(B)は、第二波長フィルタ46を用いた場合における、光硬化樹脂40の高さ位置と蛍光強度との関係を示す。また、図8(C)は、光硬化樹脂40の高さ位置と、上述の式により算出される硬度との関係を示す。
図8(A)〜図8(C)に示されるように、表面から浅い部位が深い部位よりも早く硬化している光硬化樹脂40では、表面から浅い部位が硬化しているため、この表面から浅い部位での蛍光強度および硬度が表面から深い部位での蛍光強度および硬度よりも高くなっている。
このように、本実施形態では、光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向の硬度分布が得られる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本実施形態では、図4(A)〜図4(E)に示されるように、対物レンズ24の集光点24Aの位置が光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向に変化するように光硬化樹脂40が複数の高さ位置に移動される。これにより、光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々において発生した蛍光が得られる。この光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々において発生した蛍光は、図2に示される第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46を選択的に透過し、結像レンズ30で集光される。
ここで、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46の透過波長特性が互いに異なることや、励起光や蛍光42が光硬化樹脂40の表面にて屈折すること等により、結像レンズ30の集光点の位置が変化する。従って、仮に共焦点ピンホール48の位置を光硬化樹脂40の高さ位置に合わせて移動させた場合でも、共焦点ピンホール48と結像レンズ30の集光点の位置が一致しないことがある。この場合、蛍光強度を精度良く検出することが困難であり、光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向の硬度分布計測を実現することが困難となる。
しかしながら、本実施形態では、光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々(図4参照)について、図5(a)〜図5(c)に示されるように、共焦点ピンホール48が走査位置P〜Pの間の複数の走査位置に移動される。この複数の走査位置の各々において検出器34により検出された複数の蛍光強度のうち、共焦点ピンホール48の位置と結像レンズ30の集光点30Aの位置が一致又は略一致する状態のときには蛍光強度が最大になる。また、この最大となる蛍光強度が光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々についての蛍光強度として採用される。
従って、如く第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46の透過波長特性の違いや励起光の屈折等により、結像レンズ30の集光点30Aの位置が変化する場合でも、光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々における蛍光強度を精度良く検出することができる。これにより、光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向の硬度分布を得ることが可能になる。
また、本実施形態によれば、光硬化樹脂40の表面に対する深さ方向の硬度分布を得ることができるので、例えば、光硬化樹脂40を表面から削る等により硬度分布を計測する方法に比して、計測時間を短縮することができる。
さらに、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46の各々を用いた場合における任意の高さ位置について取得された最大の蛍光強度から、光硬化樹脂40における任意の高さ位置についての硬度H(h)が上記式により算出される。これにより、硬度分布を定量的に示すことができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、図4に示されるように、台26が昇降されることで光硬化樹脂40が対物レンズ24の集光点24Aに対して移動される。しかしながら、例えば、光源14側のレンズ20等(図2参照)が光源14の光軸方向に移動されることで対物レンズ24の集光点24Aが光硬化樹脂40に対して移動されても良い。
また、上記実施形態では、図5に示されるように、共焦点ピンホール部材32が移動されることで共焦点ピンホール48が結像レンズ30の集光点30Aに対して移動される。しかしながら、結像レンズ30に焦点可変レンズが用いられると共に、この焦点可変レンズの焦点が変化されることで、結像レンズ30の集光点30Aが共焦点ピンホール48に対して移動されても良い。
また、上記実施形態において、図1に示される光源14を点光源とできる場合には、光源14側に設けられたピンホール部材18の代わりに、シングルモードファイバなどが用いられても良い。
また、上記実施形態では、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46の二種類の波長フィルタが用いられているが、三つ以上の波長フィルタが用いられても良い。
また、上記実施形態では、好ましくは、複数の波長フィルタが用いられるが、一つの波長フィルタが用いられても良い。そして、この一つの波長フィルタが用いられた場合における光硬化樹脂40の複数の高さ位置の各々について最大の蛍光強度が取得されても良い。
また、上記実施形態では、特定の波長の光を反射及び透過させるダイクロイックミラー22が用いられているが、通常のビームスプリッタが用いられても良い。
また、上記実施形態では、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の光軸方向の複数の走査位置に段階的に移動される。そして、この複数の走査位置の各々で蛍光強度が検出される。しかしながら、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の光軸方向に連続的に移動されても良い。また、共焦点ピンホール48が結像レンズ30の光軸方向に連続的に移動される場合に、共焦点ピンホール48の移動範囲に亘って蛍光強度が連続的に検出されても良く、また、断続的に検出され点も良い。
また、上記実施形態では、対物レンズ24の集光点24Aの位置が光硬化樹脂40の表面側から裏面側に移動されるが、対物レンズ24の集光点24Aの位置が光硬化樹脂40の裏面側から表面側に移動されても良い。
また、上記実施形態では、台26を水平方向にスライドさせる機構が用いられても良い。そして、台26を水平方向にスライドさせることで光硬化樹脂40の同一水平面内について硬度分布が測定されても良い。また、例えば、ガルバノミラーが用いられることで対物レンズ24の集光点24Aが走査され、これにより、光硬化樹脂40の同一水平面内について硬度分布が測定されても良い。
また、上記実施形態では、円周上に複数のピンホール38を有するニポウディスクがピンホール部材18として用いられると共に、検出器34に例えばカメラ等の二次元検出器が用いられても良い。そして、台26を水平方向にスライドさせることなく光硬化樹脂40の同一水平面内について硬度分布が測定されても良い。なお、この場合には、二次元検出器の複数の画素毎に最大の蛍光強度の検出と硬度の算出が行われることが望ましい。
また、上記実施形態では、検出器34によって検出される蛍光強度が所定の閾値以下になった場合に、ステップS33の処理において計測終了と判断されても良い。
また、上記実施形態では、上述のステップS31〜S34の代わりに、図9に示されるステップS41〜S47が実行されても良い。
すなわち、制御部60は、第一波長フィルタ44及び第二波長フィルタ46について、光硬化樹脂40が任意の高さ位置にあるときの最大の蛍光強度を得た後、これらの最大の蛍光強度を記憶部66に保存させる(ステップS41)。次いで、制御部60は、計測対象である光硬化樹脂40が終了位置に移動されたか否かを判断する(ステップS42)。そして、制御部60は、光硬化樹脂40が終了位置に移動されたと判断した場合には、光源14を停止させる(ステップS43)。
続いて、制御部60は、光硬化樹脂40の深さ方向における任意の位置を指定する(ステップS44)。この指定された任意の位置は、例えば操作者が任意に指定することが可能である。
そして、制御部60は、指定された任意の位置に対応する高さ位置hについて、上述の式により蛍光42波長法を用いた硬度H(h)の計算を行う(ステップS45)。また、制御部60は、上述のステップS45で算出されたデータを記憶部66に保存させる(ステップS46)。
このように、全ての高さ位置に対応する最大の蛍光強度が得られた後に、指定された任意の位置について硬度H(h)が算出されても良い。
以上、本願の開示する技術の一実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
励起光を出力する光源と、
前記光源から出力された前記励起光を反射するビームスプリッタと、
前記ビームスプリッタで反射された前記励起光を計測対象である光硬化樹脂に集光させる対物レンズと、
前記対物レンズにより集光された前記励起光の照射により前記光硬化樹脂で発生されると共に前記対物レンズ及び前記ビームスプリッタを透過した蛍光を集光させる結像レンズと、
前記結像レンズにより集光された前記蛍光を通過させる共焦点ピンホールを有する共焦点ピンホール部材と、
前記共焦点ピンホールを通過した前記蛍光の強度を検出する検出器と、
前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させる第一走査部と、
前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させる第二走査部と、
を備える光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
(付記2)
前記第一走査部及び前記第二走査部を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記第一走査部を制御して前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させ、前記共焦点ピンホールの相対移動範囲に亘って前記共焦点ピンホールを通過する前記蛍光の強度を前記検出器により検出させると共に、前記検出器により検出された蛍光強度のうち最大の蛍光強度を取得する第一処理と、
前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記第二走査部を制御して前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させる第二処理とを繰り返し行うことで、前記光硬化樹脂が相対移動された複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得する、
付記1に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
(付記3)
前記ビームスプリッタと前記結像レンズとの間に配置され、互いに異なる透過波長特性を有し、前記蛍光が選択的に透過される複数の波長フィルタをさらに備え、
前記制御部は、前記複数の波長フィルタの各々を用いた場合の前記第一処理と、前記第二処理とを繰り返し行うことで、前記複数の波長フィルタの各々を用いた場合における前記光硬化樹脂の前記複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得する、
付記2に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
(付記4)
前記複数の波長フィルタは、第一波長フィルタ及び第二波長フィルタを含み、
前記複数の高さ位置のうち任意の高さ位置をhとし、
前記第一波長フィルタが用いられた場合の前記任意の高さ位置について取得された前記最大の蛍光強度をI(h)とし、
前記第二波長フィルタが用いられた場合の前記任意の高さ位置について取得された前記最大の蛍光強度をI(h)とした場合に、
前記制御部は、次式を用いて、前記光硬化樹脂における前記任意の高さ位置についての硬度H(h)を算出する、

付記3に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
(付記5)
対物レンズ、結像レンズ、及び、共焦点ピンホールを有する共焦点光学系を用い、計測対象である光硬化樹脂に前記対物レンズを通じて励起光を照射して、前記光硬化樹脂から蛍光を発生させると共に、前記対物レンズを透過した前記蛍光を前記結像レンズで集光させ、
前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させ、前記共焦点ピンホールの相対移動範囲に亘って前記共焦点ピンホールを通過する前記蛍光の強度を検出すると共に、該検出した蛍光強度のうち最大の蛍光強度を取得し、
前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させ、
前記最大の蛍光強度の取得と前記光硬化樹脂の相対移動とを繰り返し行うことで、前記光硬化樹脂が相対移動された複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得することを含む、
光硬化樹脂の硬度分布計測方法。
(付記6)
互いに異なる透過波長特性を有する複数の波長フィルタを用いると共に、前記複数の波長フィルタの各々を用いた場合の前記最大の蛍光強度の取得と、前記光硬化樹脂の相対移動とを繰り返し行うことで、前記複数の波長フィルタの各々を用いた場合における前記光硬化樹脂の前記複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得することを含む、
付記5に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測方法。
(付記7)
前記複数の波長フィルタとして、第一波長フィルタ及び第二波長フィルタを用い、
前記複数の高さ位置のうち任意の高さ位置をhとし、
前記第一波長フィルタが用いられた場合の前記任意の高さ位置について取得された前記最大の蛍光強度をI(h)とし、
前記第二波長フィルタが用いられた場合の前記任意の高さ位置について取得された前記最大の蛍光強度をI(h)とした場合に、
次式を用いて、前記光硬化樹脂における前記任意の高さ位置についての硬度H(h)を算出することを含む、

付記6に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測方法。
10 硬度分布計測装置
12 共焦点光学系
14 光源
22 ダイクロイックミラー(ビームスプリッタの一例)
24 対物レンズ
26 台
28 フィルタステージ
30 結像レンズ
32 共焦点ピンホール部材
34 検出器
36 励起光
40 光硬化樹脂
42 蛍光
44 第一波長フィルタ
46 第二波長フィルタ
48 共焦点ピンホール
50 第一走査部
52 第二走査部
54 切替部
60 制御部

Claims (5)

  1. 励起光を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記励起光を反射するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタで反射された前記励起光を計測対象である光硬化樹脂に集光させる対物レンズと、
    前記対物レンズにより集光された前記励起光の照射により前記光硬化樹脂で発生されると共に前記対物レンズ及び前記ビームスプリッタを透過した蛍光を集光させる結像レンズと、
    前記結像レンズにより集光された前記蛍光を通過させる共焦点ピンホールを有する共焦点ピンホール部材と、
    前記共焦点ピンホールを通過した前記蛍光の強度を検出する検出器と、
    前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させる第一走査部と、
    前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させる第二走査部と、
    を備える光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
  2. 前記第一走査部及び前記第二走査部を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記第一走査部を制御して前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させ、前記共焦点ピンホールの相対移動範囲に亘って前記共焦点ピンホールを通過する前記蛍光の強度を前記検出器により検出させると共に、前記検出器により検出された蛍光強度のうち最大の蛍光強度を取得する第一処理と、
    前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記第二走査部を制御して前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させる第二処理とを繰り返し行うことで、前記光硬化樹脂が相対移動された複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得する、
    請求項1に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
  3. 前記ビームスプリッタと前記結像レンズとの間に配置され、互いに異なる透過波長特性を有し、前記蛍光が選択的に透過される複数の波長フィルタをさらに備え、
    前記制御部は、前記複数の波長フィルタの各々を用いた場合の前記第一処理と、前記第二処理とを繰り返し行うことで、前記複数の波長フィルタの各々を用いた場合における前記光硬化樹脂の前記複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得する、
    請求項2に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
  4. 前記複数の波長フィルタは、第一波長フィルタ及び第二波長フィルタを含み、
    前記複数の高さ位置のうち任意の高さ位置をhとし、
    前記第一波長フィルタが用いられた場合の前記任意の高さ位置について取得された前記最大の蛍光強度をI(h)とし、
    前記第二波長フィルタが用いられた場合の前記任意の高さ位置について取得された前記最大の蛍光強度をI(h)とした場合に、
    前記制御部は、次式を用いて、前記光硬化樹脂における前記任意の高さ位置についての硬度H(h)を算出する、

    請求項3に記載の光硬化樹脂の硬度分布計測装置。
  5. 対物レンズ、結像レンズ、及び、共焦点ピンホールを有する共焦点光学系を用い、計測対象である光硬化樹脂に前記対物レンズを通じて励起光を照射して、前記光硬化樹脂から蛍光を発生させると共に、前記対物レンズを透過した前記蛍光を前記結像レンズで集光させ、
    前記結像レンズの集光点が前記共焦点ピンホールを通過するように前記共焦点ピンホールを前記結像レンズの光軸方向に相対移動させ、前記共焦点ピンホールの相対移動範囲に亘って前記共焦点ピンホールを通過する前記蛍光の強度を検出すると共に、該検出した蛍光強度のうち最大の蛍光強度を取得し、
    前記対物レンズの集光点の位置が前記光硬化樹脂の表面に対する深さ方向に変化するように前記光硬化樹脂を前記対物レンズの集光点に対して前記光硬化樹脂の高さ方向に相対移動させ、
    前記最大の蛍光強度の取得と前記光硬化樹脂の相対移動とを繰り返し行うことで、前記光硬化樹脂が相対移動された複数の高さ位置の各々について前記最大の蛍光強度を取得することを含む、
    光硬化樹脂の硬度分布計測方法。
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