JP6478498B2 - コンクリート吹き抜け防止板およびコンクリート吹き付け方法 - Google Patents
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Description
削岩工程は、切羽といわれる坑道の先端部に孔をあけて爆薬を込め、発破をかけて切羽を破砕して坑道を掘り進める。ずり出し工程は、発破の破砕によって生じた「ずり」をトンネルの外へ運び出す。支保工設置は、新たに生じた切羽において、鋼製の支保工をアーチ状に設置し、岩盤面にコンクリートを吹付けて補強する。発破によって新たに生じた切羽では、地山の面から岩石や土砂が落下しやすい。したがって、コンクリート吹き付けと支保工による補強を行うのである。
まず、堀り進んで新たに生じた切羽の先端近傍に、アーチ状の支保工を設置する。このとき、切羽の先端は岩盤が破壊されて大小の凹凸があるため、切羽の先端面にきっちり沿わせて支保工を設置することはできない。したがって、切羽の先端面よりも少し入口側に後退した箇所に支保工を設置する。この状態で、すでに施工が終わった支保工と新たに設置した支保工の間に露出している地山の面に対し、コンクリートを吹き付ける。このとき、掘り進んだ坑道の入口側から切羽の先端に向けて、ノズルからコンクリートを吹き付ける。
ノズルから噴射されたコンクリートは、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹き抜けて堆積する。このように、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹き抜けたコンクリートが堆積しても、その部分はつぎの掘削作業で除去される。つまり、その分のコンクリートは丸々無駄になっている。コンクリートの吹き付けを行うたびに、それだけの無駄が生じている。
一般に、新たに生じた切羽において、地山と支保工の間に生じる隙間(余掘部)がおおきい場合、その隙間に矢板を差し込んだり岩塊を詰め込んだりしてからコンクリートの吹き付けを行う。前者では地山を均一に補強できず、後者では岩塊が落下する危険がある。そこで、特許文献1では、支保工(1)と余掘部(P)の面との隙間を覆う金網(10)を設け、その状態で金網(10)の外側からコンクリートモルタルを吹き付けるようにしている。
すなわち、特許文献1の技術では、金網(10)の外側(つまり坑道の入口側)からコンクリートモルタルを吹き付ける。このため、コンクリートモルタルの一部は金網(10)の網目を通過し、切羽の先端側まで吹き抜けて堆積する。したがって、上記特許文献1記載の技術においても、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹きぬけたコンクリートモルタルが無駄になっている。また、支保工(1)に取り付けられた金網(10)や固定金具(20)は、その上にコンクリートモルタルが吹き付けられてそのまま埋設される。つまり金網(10)や固定金具(20)は一回だけの使いきりで、再利用されることはない。このように、上記特許文献1の技術では、金網(10)や固定金具(20)ならびにコンクリートの材料費に無駄があった。
材料費を節減してコストダウンを図るコンクリート吹き抜け防止板およびコンクリート吹き付け方法を提供する。
上記可撓性プレートを、上記横長の長手方向に沿って支持する支持部材と、
上記支持部材を、支保工に対して着脱可能に取り付ける取り付け具とを備え、
上記支持部材が、上記可撓性プレートの長手方向に沿って複数配置され、
上記可撓性プレートには、上記支持部材同士の間に、上記横長の一方の辺から他方の辺に向かって延びる切れ込みが形成されている。
請求項1記載のコンクリート吹き抜け防止板を使用し、
横長に形成された可撓性プレートを、上記横長の長手方向に沿って支持部材で支持し、
掘削によって坑道に新しく現れた切羽の近傍に設置した支保工に対し、上記支持部材を取り付け具によって着脱可能に取り付ける際に、
上記切れ込みの両側を重ねるように可撓性プレートを屈曲させることにより、上記可撓性プレートをアーチ状に湾曲した支保工に沿わせて配置し、
上記掘削によって新しく現れた坑道の壁面に対してコンクリートを吹き付ける。
つまり、掘削によって坑道に新しく現れた切羽の近傍に設置した支保工に対し、上記支持部材を取り付け具によって着脱可能に取り付ける。その状態で、横長に形成された可撓性プレートは、上記横長の長手方向に沿って支持部材で支持される。上記可撓性プレートは、アーチ状に設置された支保工と、上記掘削によって新しく現れた坑道の壁面との間に配置される。その状態で、掘削によって新しく現れた坑道の壁面に対してコンクリートを吹き付ける。
上記コンクリートは、上記支保工よりも坑道の入口側で吹き付けられる。このとき、坑道の壁面と支保工の間に可撓性プレートが配置されているため、吹き付けられたコンクリートが、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹き抜けるのが防止される。可撓性プレートが適宜変形することにより、デコボコになった坑道の壁面と支保工の間にできる隙間が可撓性プレートで覆われる。したがって、コンクリートが無駄に消費されるのを防止する。また、上記支持部材で支持された可撓性プレートは、取り付け具によって支保工に着脱可能に取り付けられる。したがって、なんども繰り返して使うことができる。このように、材料費を節減してコストダウンを図ることができる。
したがって、上記切れ込みの両側を重ねるように可撓性プレートを屈曲させることにより、可撓性プレートをアーチ状に湾曲した支保工に沿わせて配置することができる。アーチ状の支保工と坑道の壁面との間が可撓性プレートで遮られて隙間が少なくなる。吹き付けられたコンクリートが、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹き抜けるのが効果的に防止される。
上記コンクリートは、上記支保工よりも坑道の入口側で吹き付けられる。このとき、坑道の壁面と支保工の間に可撓性プレートが配置されているため、吹き付けられたコンクリートが、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹き抜けるのが防止される。可撓性プレートが適宜変形することにより、デコボコになった坑道の壁面と支保工の間にできる隙間が可撓性プレートで覆われる。したがって、コンクリートが無駄に消費されるのを防止する。また、上記支持部材で支持された可撓性プレートは、取り付け具によって支保工に着脱可能に取り付けられる。したがって、なんども繰り返して使うことができる。このように、材料費を節減してコストダウンを図ることができる。
請求項2のコンクリート吹き付け方法は、さらに、上記切れ込みの両側を重ねるように可撓性プレートを屈曲させることにより、上記可撓性プレートをアーチ状に湾曲した支保工に沿わせて配置する。このため、アーチ状の支保工と坑道の壁面との間が可撓性プレートで遮られて隙間が少なくなる。吹き付けられたコンクリートが、新たに設置した支保工を超えて切羽の先端側に吹き抜けるのが効果的に防止される。
図1は、本発明の吹き抜け防止板10の一実施形態を示す図である。
(A)は表面側から見た図、(B)は裏面側から見た図、(C)は縦断面図、(D)は側面図、(E)は支持部材の取り付け状態を説明する部分拡大断面図、(F)は取り付け具の取り付け状態を説明する部分拡大断面図である。
この図は、吹き抜け防止板10を支保工11に取り付けた状態である。
(A)は坑道の入口側から切羽を見た状態、(B)は切羽でコンクリートを吹き付けている状態の一例である。
この図は、吹き抜け防止板10を支保工11に沿わせて曲げた状態である。
図1(A)(B)に示すように、上記可撓性プレート1は、コンクリートの吹き抜けを防止し、横長に形成されている。
上記可撓性プレート1は、この例では横長の長方形に形成されている。一例として長辺が150cm、短辺が50cm、厚みが1cmのものを図示した。上記可撓性プレート1の材質は、天然ゴム、合成ゴム、エラストマー等の弾性材料を用いることができる。この例では合成ゴムを用いている。
図1(A)(B)(E)に示すように、上記支持部材2は、上記可撓性プレート1を、上記横長の長手方向に沿って支持する。
この例では、上記支持部材2として、断面L字形のアングルを2本一組にして使用している。上記アングルは、L字形の一方の帯状片を上記可撓性プレート1に沿わせ、L字形の他方の帯状片がプレート面から立ち上がる状態に取り付けられる。2本一組のアングルで可撓性プレート1を表側と裏側から挟み込むようにして取り付けられている。
この例では、上記支持部材2は、可撓性プレート1の長手方向に沿って2組配置されている。2組の支持部材2は、左右の短辺から中央部に向かってそれぞれ1組ずつ取り付けられている。2組の支持部材2同士の間には間隔が設けられ、そこに支持部材2のない領域が設けられている。この支持部材2のない領域に、上述した切れ込み4が形成されている。
上記取り付け具3は、上記支持部材2を支保工11に対して着脱可能に取り付ける。
上記取り付け具3として、この例ではバイスプライヤを支持部材2に溶接して用いている。上記可撓性プレート1には、取り付け具3を挿通させる挿通穴7が形成されている。上記挿通穴7は、左右の支持部材2に対応して1つずつ設けられている。支持部材2には、上記挿通穴7に対応する部分に、上記取り付け具3を取り付けるための切欠部8が形成されている。上記取り付け具3は、上記切欠部8に対して溶接で固着されている。
上記吹き抜け防止板10を支保工11に取り付けるときは、つぎのようにする。
図2(A)(B)に示すように、上記支保工11は、掘削で坑道に新しく現れた切羽において、H形鋼を坑道の周壁21に沿ってアーチ状に設置したものである。このとき、H形鋼の2つのフランジがアーチ状の内と外に位置するよう、上記H形鋼が配置される。また、上記支保工11は、新しく現れた切羽において、坑道の突き当たり面22よりも数十センチ入口側に配置される。
本実施形態のコンクリート吹き付け方法は、上記構成の吹き抜け防止板10を使用する。この方法は、例えばつぎのように行うことができる。
上記〔支保工への取り付け〕において述べたように、上記吹き抜け防止板10を支保工11に対してとりつける。
まず、横長に形成された可撓性プレート1を、上記横長の長手方向に沿って支持部材2で支持する。
ついで、掘削によって坑道に新しく現れた切羽の近傍に設置した支保工11に対し、上記支持部材2を取り付け具3によって着脱可能に取り付ける。
上記吹き抜け防止板10を支保工11に対してとりつけた状態で、上記掘削によって新しく現れた坑道の壁面に対してコンクリート材料14を吹き付ける。
以上のように、上記実施形態では、つぎの作用効果を奏する。
上記コンクリートは、上記支保工11よりも坑道の入口側で吹き付けられる。このとき、坑道の壁面と支保工11の間に可撓性プレート1が配置されているため、吹き付けられたコンクリートが、新たに設置した支保工11を超えて切羽の先端側に吹き抜けるのが防止される。可撓性プレート1が適宜変形することにより、デコボコになった坑道の壁面と支保工11の間にできる隙間が可撓性プレート1で覆われる。したがって、コンクリートが無駄に消費されるのを防止する。また、上記支持部材2で支持された可撓性プレート1は、取り付け具3によって支保工11に着脱可能に取り付けられる。したがって、なんども繰り返して使うことができる。このように、材料費を節減してコストダウンを図ることができる。
図4は、吹き抜け防止板の変形例である。
この例は支持部材2より上部側にだけ可撓性プレート1を設けた例である。それ以外は図1〜3に示すものと同様である。この例でも図1〜3に示すものと同様の作用効果を奏する。
2:支持部材
3:取り付け具
3A:挟持部
3B:ハンドル
4:切れ込み
5:丸穴
6:ボルト
7:挿通穴
8:切欠部
9:ノズル
10:吹き抜け防止板
11:支保工
11A:フランジ
12:支保工
13:コンクリート壁
14:コンクリート材料
21:周壁
22:突き当たり面
Claims (2)
- コンクリートの吹き抜けを防止するための、横長に形成された可撓性プレートと、
上記可撓性プレートを、上記横長の長手方向に沿って支持する支持部材と、
上記支持部材を、支保工に対して着脱可能に取り付ける取り付け具とを備え、
上記支持部材が、上記可撓性プレートの長手方向に沿って複数配置され、
上記可撓性プレートには、上記支持部材同士の間に、上記横長の一方の辺から他方の辺に向かって延びる切れ込みが形成されている
ことを特徴とするコンクリート吹き抜け防止板。 - 請求項1記載のコンクリート吹き抜け防止板を使用し、
横長に形成された可撓性プレートを、上記横長の長手方向に沿って支持部材で支持し、
掘削によって坑道に新しく現れた切羽の近傍に設置した支保工に対し、上記支持部材を取り付け具によって着脱可能に取り付ける際に、
上記切れ込みの両側を重ねるように可撓性プレートを屈曲させることにより、上記可撓性プレートをアーチ状に湾曲した支保工に沿わせて配置し、
上記掘削によって新しく現れた坑道の壁面に対してコンクリートを吹き付ける
ことを特徴とするコンクリート吹き付け方法。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2014139247A JP6478498B2 (ja) | 2014-07-07 | 2014-07-07 | コンクリート吹き抜け防止板およびコンクリート吹き付け方法 |
Publications (2)
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