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JP6480652B2 - 可視光通信装置及びそれを用いた照明器具、並びに照明システム - Google Patents
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JP6480652B2 - 可視光通信装置及びそれを用いた照明器具、並びに照明システム - Google Patents

可視光通信装置及びそれを用いた照明器具、並びに照明システム Download PDF

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Description

本発明は、可視光を媒体として通信する可視光通信装置及びそれを用いた照明器具、並びに照明システムに関する。
従来、発光ダイオード(LED)を光源として備える照明器具において、照明光の強度を変調することによって信号を送信するものが提案されており、例えば特許文献1に開示されている。このような照明光通信装置では照明光そのものを変調することで信号を送信するため、赤外線通信装置のような特別の機器を必要としない。また、照明用光源として発光ダイオードを用いることで省電力が実現できるから、地下街などでのユビキタス情報システムへの利用が検討されている。
特許文献1に記載の照明光通信装置は、定電流源と、平滑コンデンサと、負荷回路と、負荷変動要素と、信号発生回路と、スイッチ要素とを備える。平滑コンデンサは、定電流源の出力を平滑するものである。負荷回路は、複数の発光ダイオードを含み、定電流源の出力が供給される。負荷変動要素は、一部の発光ダイオードに並列接続された抵抗器から成り、負荷回路に付加されることで負荷回路の負荷特性を部分的に変化させる。信号発生回路は、2値の通信信号を発生する。スイッチ要素は、負荷変動要素である抵抗器と直列に接続されたスイッチング素子から成り、通信信号によりオン/オフが切り替えられることで、負荷変動要素を負荷回路に付加するか否かを切り替える。これにより、負荷回路の負荷特性が通信信号に応じて変化するため、発光ダイオードを流れる負荷電流が通信信号の波形に変調される。
特開2012−069505号公報
しかしながら、上記従来例の照明光通信装置を照明器具に搭載する場合、次のような問題が生じる虞があった。すなわち、例えば地下街等の広い空間を照らすべく複数の照明器具を設置した場合、複数の照明器具からの照明光が重なり合うと、照明光が互いに干渉し合うことで携帯電話などの受信端末が通信信号を正常に受信できないという問題があった。これは、上記従来例の照明光通信装置では、通信信号を連続して送信しているためである。
この問題の対策としては、例えば各照明光通信装置の間を信号線で接続し、各照明光通信装置に同期信号を与え、互いに干渉しないように通信信号を送信するタイミングをずらすことが考えられる。しかしながら、この対策では、信号線を接続することが困難な場所に照明器具が設置されている場合、施工が容易ではないという問題がある。また、この対策では、そもそも照明器具に信号線を接続する余地が無い場合に対応できない。更に、この対策では、各照明光通信装置に同期信号を与えるために信号線を追加する必要があることから、施工に手間がかかり、特に大規模商業施設での施工が困難であるという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みて、簡易な構成で、複数の照明器具からの照明光が重なり合う場合でも受信端末が通信信号を正常に受信する確率を高くすることのできる可視光通信装置及びそれを用いた照明器具、並びに照明システムを提供することを目的とする。
本発明の可視光通信装置は、発光素子から成る光源部の出力する照明光の光強度を変調して通信信号を重畳させる制御回路を備え、前記制御回路は、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかの前記タイムスロットで前記通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返すことを特徴とする。一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかのタイムスロットで通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返す。前記送信処理の周期は、他の可視光通信装置の送信処理の周期と異なる。
この可視光通信装置において、前記光源部に一定の負荷電流を供給する電源部と、前記光源部に直列に接続されるインピーダンス要素と、前記インピーダンス要素に並列に接続されて前記インピーダンス要素を前記光源部に接続するか否かを切り替えるスイッチ要素とを備え、前記制御回路は、前記スイッチ要素のオン/オフを制御することで前記光源部の出力する照明光の光強度を変調して前記通信信号を重畳させることが好ましい。
この可視光通信装置において、前記制御回路は、擬似乱数を生成するアルゴリズムにより生成された擬似乱数に基づいて前記タイムスロットを選択し、前記アルゴリズムのシード値は、前記可視光通信装置ごとに割り当てられる固有値に設定されることが好ましい。
本発明の照明器具は、上記何れかの可視光通信装置と、前記光源部を保持する器具本体とを備えることを特徴とする。
本発明の照明システムは、上記の照明器具を複数備えて成ることを特徴とする。
本発明は、制御回路が、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかのタイムスロットで通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返す。したがって、本発明は、簡易な構成で、照明器具からの光が重なり合う場合でも通信信号を正常に受信する確率を高くすることができる。
本発明の実施形態に係る可視光通信装置を示す図で、(a)は回路概略図で、(b)は照明光及び通信信号の波形図である。 同上の可視光通信装置をそれぞれ搭載した2台の照明器具からの照明光及び通信信号の波形図である。 同上の可視光通信装置をそれぞれ搭載した3台の照明器具から成る照明システムを示す図で、(a)は概略図で、(b)は各通信信号の波形図である。 同上の可視光通信装置をそれぞれ搭載した4台の照明器具を用いたシミュレーション及び測定に関する説明図で、(a)は各照明器具からの照明光の照射範囲を示す図で、(b)は結果を示すグラフである。 同上の可視光通信装置において商用電源の交流電圧の周期に送信処理の周期を同期させた場合の各通信信号の波形図である。 (a)〜(c)は、同上の可視光通信装置を用いた照明器具の概略図である。
本発明の実施形態に係る可視光通信装置1は、発光ダイオード30(発光素子)から成る光源部3の出力する照明光の光強度を変調して通信信号を重畳させる制御回路11を備える。制御回路11は、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかのタイムスロットで通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返す。
以下、本発明の実施形態に係る可視光通信装置1について図面を用いて説明する。本実施形態の可視光通信装置1は、図1(a)に示すように、電源部2と光源部3との間に接続されるものである。本実施形態の可視光通信装置1は、インピーダンス要素10と、スイッチ要素Q1と、制御回路11と、制御用電源回路12と、高周波駆動回路13と、補助回路14とを備える。
電源部2は、後述する光源部3に一定の負荷電流を供給する定電流源である。電源部2は、例えばPFC(Power Factor Correction:力率改善)回路と降圧コンバータ回路とを備えるスイッチング電源から構成される。電源部2は、商用電源AC1から供給される交流電流を直流電流に変換して出力する。なお、図1(a)に示すように、電源部2の出力端には、平滑コンデンサC1を並列に接続している。この平滑コンデンサC1により、電源部2から出力される直流電流のリプルを除去する。
光源部3は、図1(a)に示すように、1乃至複数の発光ダイオード30を直列に接続して構成される。なお、光源部3の構成はこれに限定されるものではなく、例えば発光ダイオード30の直列回路を複数並列に接続した構成などでもよい。また、本実施形態の可視光通信装置1では、光源部3を構成する発光素子として発光ダイオード30を用いているが、これに限定される必要はなく、例えば有機エレクトロルミネセンス素子や半導体レーザなどの他の発光素子を用いてもよい。
インピーダンス要素10は、例えば抵抗器などのインピーダンス素子を有し、図1(a)に示すように光源部3に直列に接続される。本実施形態の可視光通信装置1では、インピーダンス要素10は、インピーダンス素子である抵抗RX1で構成される。
スイッチ要素Q1は、図1(a)に示すように、NチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor-Field-Effect-Transistor)で構成される。スイッチ要素Q1のゲートには、後述する制御回路11からの通信信号が入力される。スイッチ要素Q1は、図1(a)に示すように、インピーダンス要素10と並列に接続されている。したがって、スイッチ要素Q1がオンの場合は、インピーダンス要素10を介さずに光源部3に負荷電流が流れる。一方、スイッチ要素Q1がオフの場合は、インピーダンス要素10を介して光源部3に負荷電流が流れる。
制御回路11は、図1(a)に示すように、各種プログラムを記憶するメモリを内蔵したマイクロコントローラを主な構成要素とする。制御回路11は、マイクロコントローラのメモリに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)で実行することにより、後述する機能を実現する。
制御回路11は、制御用電源回路12から制御用電圧を供給されることで動作する。制御用電源回路12は、例えばDC/DCコンバータから構成される。制御用電源回路12は、図1(a)に示すように、電源部2からダイオードD1及び抵抗R1、コンデンサC2を介して入力される電圧を、例えば5Vの制御用電圧に変換して出力する。
制御回路11は、可視光通信に用いる2値の通信信号を出力する。通信信号は、例えば屋内における照明器具の位置情報や、照明器具の商品コードといった機器情報などを2値化したものである。本実施形態の可視光通信装置1では、通信信号は、照明器具の位置情報を2値化したものとする。この通信信号を重畳した照明光をユーザが所有する受信端末(例えば、携帯電話など)で受信することで、通信信号の有する情報をユーザが利用することができる。通信信号は、後述する高周波駆動回路13及び補助回路14を介してスイッチ要素Q1に入力される。
高周波駆動回路13は、図1(a)に示すように、スイッチング素子Q10〜Q12と、抵抗R2,R3とで構成される。スイッチング素子Q10は、NチャネルMOSFETで構成される。スイッチング素子Q10のゲートには、制御回路11から通信信号が入力される。また、スイッチング素子Q10のドレインには、抵抗R2を介して制御用電源回路12を接続している。スイッチング素子Q11,Q12は、それぞれNPNトランジスタ、PNPトランジスタで構成される。これらスイッチング素子Q11,Q12は、プッシュプル回路を構成している。各スイッチング素子Q11,Q12のベースは、抵抗R2とスイッチング素子Q10のドレインとの接続点に接続している。また、スイッチング素子Q11のコレクタは制御用電源回路12に、スイッチング素子Q12のコレクタはグラウンド(GND)に接続している。また、各スイッチング素子Q11,Q12のエミッタは、抵抗R3を介してスイッチ要素Q1のゲートに接続している。
補助回路14は、図1(a)に示すように、抵抗R4,R5の直列回路と、抵抗R5と並列に接続されるツェナーダイオードZD1とで構成される。補助回路14は、電源部2と並列に接続される。抵抗R4とツェナーダイオードZD1との接続点は、スイッチ要素Q1のゲートに接続されている。この補助回路14を設けることで、例えば制御回路11が動作しない場合でも、スイッチ要素Q1を強制的にオンに切り替えることができる。これにより、インピーダンス要素10に連続して負荷電流が流れるのを防止し、光源部3の光出力が低下するのを防止することができる。
以下、本実施形態の可視光通信装置1における可視光通信について説明する。本実施形態の可視光通信装置1では、通信信号により光源部3の光強度を変調することで可視光通信を行う。この可視光通信における変調方式として、4PPMを採用している。なお、「4PPM」は「4-Pulse Position Modulation:4値パルス位置変調」の略語である。4PPMは、シンボル時間として定義される一定時間を4つのスロットに分割し、これらスロットのうち何れか1つのスロットにパルスが入力されることにより、2ビットのデータを送信するものである。詳しくは、JEITA(Japan Electronics and Information Technology Industries Association:電子情報技術産業協会)の規格CP−1223を参照されたい。勿論、本実施形態の可視光通信装置1に用いる変調方式は、これに限定されるものではない。
通信信号がローレベルの場合、スイッチング素子Q10がオフ、スイッチング素子Q11がオン、スイッチング素子Q12がオフになり、スイッチ要素Q1のゲートにハイレベルの信号が入力される。これにより、スイッチ要素Q1がオンになり、インピーダンス要素10を介さずに光源部3に負荷電流が流れる。通信信号がハイレベルの場合、スイッチング素子Q10がオン、スイッチング素子Q11がオフ、スイッチング素子Q12がオンになり、スイッチ要素Q1のゲートにローレベルの信号が入力される。これにより、スイッチ要素Q1がオフになり、インピーダンス要素10を介して光源部3に負荷電流が流れる。
このように、制御回路11は、通信信号によりスイッチ要素Q1のオン/オフを制御することで、光源部3の光強度を変調し、光源部3の出力する照明光に通信信号を重畳させる可視光通信を行う。
通信信号により送信するフレーム(JEITAのCP−1223参照)は、14ビットのスタート部(SOF)、128ビットの情報部(ペイロード(PAYLOAD))、16ビットの終端部(EOF)から構成される。スタート部には、フレームの開始位置を示すプリアンブルと、ペイロードの種類を示すフレームタイプとが格納される。ペイロードには、位置情報や機器情報を表すIDデータが格納される。終端部には、受信端末でデータを正常に受信できたか否かを判定するためのCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)符号が格納される。
ここで、制御回路11では、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかのタイムスロットで通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返す。なお、この送信処理の1周期を「スーパーフレーム」と定義してもよい。本実施形態の可視光通信装置1では、タイムスロットを選択する手段として、擬似乱数を生成するアルゴリズムを用いて擬似乱数を求め、求めた擬似乱数に基づくタイムスロットを選択する手段を用いる。
例えば、図1(b)に示すように、送信処理の1周期当たりのタイムスロットの数を3とした場合を考える。この場合、制御回路11は、各周期において3つのタイムスロットのうち何れか1つのタイムスロットを任意で選択し、選択したタイムスロットで通信信号を出力する。
次に、図2に示すように、本実施形態の可視光通信装置1をそれぞれ搭載した2台の照明器具(図示せず)からの照明光が重なり合う場合を考える。同図において、照明光の波形のうち破線で囲った時間帯では、一方の通信信号と他方の通信信号とが干渉しているが、実線で囲った時間帯では、一方の通信信号と他方の通信信号とが干渉していない。すなわち、この実線で囲った時間帯では、受信端末(図示せず)は、2台の照明器具からそれぞれ送信される通信信号を正常に受信することができる。
更なる具体例について図3を用いて説明する。図3(a)に、本実施形態の可視光通信装置1をそれぞれ搭載した複数(図示では3台)の照明器具A1〜A3を天井に設置して成る照明システムを示す。そして、例えば携帯電話などの受信端末B1が、各照明器具A1〜A3からの照明光の照射範囲が重なる位置で通信信号を受信するものと仮定する。
なお、図3(b)に示すように、照明器具A1から送信される通信信号を第1通信信号S1、照明器具A2から送信される通信信号を第2通信信号S2、照明器具A3から送信される通信信号を第3通信信号S3とする。また、送信処理の1周期当たりのタイムスロットの数は、Nとする。
図3(b)に示すように、第1通信信号S1は、1つ目の周期ではN−1番目のタイムスロットに、2つ目の周期では2番目のタイムスロットに、3つ目の周期では3番目のタイムスロットでそれぞれ出力する。また、第2通信信号S2は、1つ目の周期ではN−2番目のタイムスロットに、2つ目の周期では3番目のタイムスロットに、3つ目の周期では5番目のタイムスロットでそれぞれ出力する。また、第3通信信号S3は、1つ目の周期ではN番目のタイムスロットに、2つ目の周期ではN−3番目のタイムスロットに、3つ目の周期ではN−2番目のタイムスロットでそれぞれ出力する。
そして、図3(b)に示すように、各通信信号S1〜S3を出力するタイミングが互いにずれている。したがって、各照明器具A1〜A3からの照明光が重なる位置であっても、各通信信号S1〜S3が互いに干渉することがないので、受信端末B1は各通信信号S1〜S3を正常に受信することができる。勿論、ここで示した例は理想的な場合であり、図2に示す例のように各通信信号S1〜S3が互いに干渉する場合もある。しかしながら、本実施形態の可視光通信装置1では、従来例のように通信信号を連続して送信する構成と比較して、複数の照明器具からの照明光が重なり合う位置でも通信信号を正常に受信することのできる確率を高めることができる。
以下、本実施形態の可視光通信装置1を各々搭載した4つの照明器具(図示せず)を使用し、且つ送信処理の1周期当たりのタイムスロットの数を6つに設定した場合のシミュレーションの結果、及び測定結果について説明する。測定は、図4(a)に示すように、各照明器具からの照明光の照射範囲L1〜L4が重なる位置(同図の斜線部)において、照明光をフォトダイオード方式の受光器を用いて測定し、それを画面にリアルタイムに表示させながら確認した。また、その結果をビデオカメラ(図示せず)で撮像することで行った。シミュレーションの結果及び測定結果のグラフを図4(b)に示す。同図において、折れ線はシミュレーションの結果を示す。また、同図において、四角印は測定結果を示す。
なお、上記のデータ測定に使用したビデオカメラのフレームレートは30fpsであるため、図4(b)に示す横軸の測定時間は、33ms×フレーム数で表示している。また、図4(b)に示す縦軸は、単位時間当たりの通信信号の受信回数、すなわち受信頻度を示している。
図4(b)に示すように、測定結果はシミュレーションの結果とほぼ一致している。シミュレーションの結果を見ると、1フレーム(=33ms)経過時の受信頻度は「2」であり、6フレーム(=198ms)が経過するまでは受信頻度が時間経過に伴って増大する。そして、6フレーム以降では、時間経過に伴って受信頻度が減少する。
上記の測定を100秒間行った結果、何れかの照明器具からの通信信号を正常に受信できた回数の累計は191回であった。したがって、この測定の結果によると、平均すると0.52秒に1回は通信信号を正常に受信することができる。
上述のように、本実施形態の可視光通信装置1では、制御回路11は、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかのタイムスロットで通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返す。したがって、本実施形態の可視光通信装置1は、簡易な構成で、複数の照明器具からの照明光が重なり合う場合でも受信端末が通信信号を正常に受信する確率を高くすることができる。
なお、例えば光ファイバーを使用した双方向通信の分野で用いられる、双方向の通信信号が干渉しないように手順を定める手法を可視光通信装置に採用することも考えられる。しかしながら、このような手法を採用する場合は、手順を定める制御回路が複雑になるという問題がある。これに対して、本実施形態の可視光通信装置1では、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかのタイムスロットで通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返すという簡易な構成を制御回路11に採用するだけでよい。したがって、本実施形態の可視光通信装置1では、制御回路11が複雑になることがない。
ここで、上述のように制御回路11は、擬似乱数を生成するアルゴリズムを用いて擬似乱数を求め、求めた擬似乱数に基づくタイムスロットを選択している。しかしながら、複数の照明器具に本実施形態の可視光通信装置1をそれぞれ搭載する場合、各制御回路11で用いる擬似乱数のシード値が同じであれば、生成される擬似乱数も同じになるため、各通信信号が干渉する確率が高くなる虞がある。
そこで、制御回路11は、アルゴリズムで用いられる擬似乱数のシード値を、メモリに記憶させるユニークな位置ID等、各可視光通信装置1に割り当てられる固有値に設定するのが望ましい。この構成では、各可視光通信装置1で用いるアルゴリズムが同じシード値を用いることがないため、生成される擬似乱数も互いに異なるものとなり、各通信信号が干渉する確率を低くすることができる。また、この構成では、擬似乱数のシード値を設定するために、タイマーや、乱数化可能なアナログ値を検出する構成を別途用意する必要がない。
また、本実施形態の可視光通信装置1では、送信処理の周期は何にも同期させていないが、同期させてもよい。例えば、図5に示すように、商用電源AC1の交流電圧の周期に送信処理の周期を同期させてもよい。この構成では、送信処理の周期を同期させていない場合と比較して、各通信信号が干渉する回数をより少なくすることができる。更に、この構成では、各可視光通信装置1に接続されている共通の電源である商用電源AC1の交流電圧の周期を用いて同期をとることができるので、同期信号を与える回路を別途用意する必要がなく、同期をとる構成を低コストで実現することができる。
なお、商用電源AC1の交流電圧の周期を検出する構成については従来周知であるので、ここでは説明を省略する。例えば、商用電源AC1の交流電圧のゼロクロスを検出することで、商用電源AC1の交流電圧の周期を検出することができる。
ここで、仮に電源部2が定電圧電源であるとすると、通信信号を照明光に重畳する区間と、重畳しない区間とで光源部3を流れる負荷電流の平均値の差が大きくなる。このため、30Hz程度の周波数で上記の区間を交互に繰り返すように通信信号を出力すると、光源部3にちらつきが発生する虞がある。これに対して、本実施形態の可視光通信装置1では、電源部2が定電流電源であり、且つ光源部3にインピーダンス要素10を接続するか否かをスイッチ要素Q1のオン/オフで制御することで光源部3の光強度を変調している。この回路構成では、通信信号を照明光に重畳しない区間の負荷電流の平均値が、重畳しない区間の負荷電流の平均値とほぼ等しくなるため、本発明のような所謂バースト制御を行った場合でも、光源部3の負荷電流の平均値の差が殆どない。したがって、本実施形態の可視光通信装置1は、光源部3にちらつきが発生し難いという特徴がある。
本実施形態の可視光通信装置1は、例えば図6(a)〜(c)に示すような照明器具に搭載することができる。図6(a)〜(c)に示す本発明の実施形態に係る照明器具は、本実施形態の可視光通信装置1と、光源部3を保持する器具本体4とを備えている。なお、図6(a)に示す照明器具はダウンライトであり、図6(b),(c)に示す照明器具はスポットライトである。また、図6(a),(c)に示す照明器具では、可視光通信装置1と光源部3とを配線5を介して接続している。なお、これらの照明器具は単独で用いるのみならず、複数を組み合わせて照明システムを構築してもよい。例えば、図3(a)に示すように、複数(図示では3台)の照明器具A1〜A3から本発明の実施形態に係る照明システムを構成してもよい。
なお、複数の照明器具から照明システムを構成する場合は、送信処理の1周期当たりのタイムスロットの数が、照明光が互いに干渉する虞のある照明器具の数よりも大きくなるように設定することが好ましい。例えば、任意の場所において最大で5台の照明器具からの照明光が互いに干渉する虞がある場合、タイムスロットの数は5よりも大きいことが好ましい。
1 可視光通信装置
10 インピーダンス要素
11 制御回路
2 電源部
3 光源部
30 発光ダイオード(発光素子)
AC1 商用電源
Q1 スイッチ要素

Claims (5)

  1. 発光素子から成る光源部の出力する照明光の光強度を変調して通信信号を重畳させる制御回路を備え、
    前記制御回路は、一定時間を複数のタイムスロットで分割し、任意に選択した何れかの前記タイムスロットで前記通信信号を出力する送信処理を周期的に繰り返し、
    前記送信処理の周期は、他の可視光通信装置の送信処理の周期と異なることを特徴とする可視光通信装置。
  2. 前記光源部に一定の負荷電流を供給する電源部と、前記光源部に直列に接続されるインピーダンス要素と、前記インピーダンス要素に並列に接続されて前記インピーダンス要素を前記光源部に接続するか否かを切り替えるスイッチ要素とを備え、
    前記制御回路は、前記スイッチ要素のオン/オフを制御することで前記光源部の出力する照明光の光強度を変調して前記通信信号を重畳させることを特徴とする請求項1記載の可視光通信装置。
  3. 前記制御回路は、擬似乱数を生成するアルゴリズムにより生成された擬似乱数に基づいて前記タイムスロットを選択し、
    前記アルゴリズムのシード値は、前記可視光通信装置ごとに割り当てられる固有値に設定されることを特徴とする請求項1記載の可視光通信装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の可視光通信装置と、前記光源部を保持する器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
  5. 請求項4記載の照明器具を複数備えて成ることを特徴とする照明システム。
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