JP6481366B2 - 複合半透膜 - Google Patents
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Description
現在市販されている逆浸透膜およびナノろ過膜の大部分は複合半透膜であり、支持膜上にゲル層と重合体を架橋した活性層を有するものと、支持膜上でモノマーを重縮合して形成された活性層を有するものとの2種類がある。なかでも、多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物との重縮合反応によって得られる架橋ポリアミドからなる分離機能層を支持膜上に被覆して得られる複合半透膜は、透過水量や選択分離性の高い分離膜として広く用いられている。
本発明の目的は、高い透過水量を達成でき、かつ、長期間の安定運転が可能な複合半透膜を提供することである。
(1)基材および多孔性支持層を含む支持膜と、前記多孔性支持層上に設けられた分離機能層とを備える複合半透膜であって、
pH6、NaCl10mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Aが±15mV以内であり、かつ
pH6、NaCl1mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Bと、前記表面ゼータ電位Aとの電位差が±10mV以上である複合半透膜。
(2)前記分離機能層の表面の自乗平均面粗さが60nm以上である上記(1)に記載の複合半透膜。
(3)前記分離機能層が、多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物との重合反応により得られたポリアミドから形成される上記(1)または(2)に記載の複合半透膜。
(4)pH3、NaCl1mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Cと、pH10、NaCl1mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Dとの電位差が、40mV以下である上記(1)〜(3)いずれか1に記載の複合半透膜。
(5)前記分離機能層がアミノ基およびアミド基を含み、アミノ基のモル当量/アミド基のモル当量の比が0.2以上である上記(1)〜(4)いずれか1に記載の複合半透膜。
(6)前記分離機能層がアミド基、アゾ基およびフェノール性水酸基を有し、フェノール性水酸基/アミド基の比が0.1以下である上記(1)〜(5)いずれか1に記載の複合半透膜。
(7)前記分離機能層の表面が架橋重合体により被覆されている上記(1)〜(6)いずれか1に記載の複合半透膜。
(8)前記架橋重合体が親水性化合物の架橋体である上記(7)に記載の複合半透膜。
(9)前記架橋重合体が、前記分離機能層の表面と共有結合を形成している上記(7)または(8)に記載の複合半透膜。
(10)前記分離機能層の表面が前記架橋重合体により被覆される前の複合半透膜を用いて、25℃、pH6.5、NaCl濃度が2,000mg/lである水溶液を1.55MPaの圧力で1時間ろ過したときの透過水量をF1とし、前記分離機能層の表面が前記架橋重合体により被覆された後の透過水量をF2としたとき、F2/F1の値が0.80以上である上記(7)〜(9)いずれか1に記載の複合半透膜。
(11)25℃において、pH6.5、NaCl濃度が2,000mg/lである水溶液を1.55MPaの圧力で1時間ろ過したときの透過水量をF3とし、続いてポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテルを100mg/lの濃度となるように前記水溶液に加えて1時間ろ過後、NaCl濃度が500mg/lである水溶液で1時間洗浄したときの透過水量をF4としたとき、F4/F3の値が0.85以上である上記(1)〜(10)いずれか1に記載の複合半透膜。
本発明の複合半透膜は、基材および多孔性支持層を含む支持膜と、該支持膜の多孔性支持層上に形成されたポリアミド分離機能層とを備える。本発明の複合半透膜は、分離機能層の表面ゼータ電位が、pH6、NaCl10mMの条件において測定したときに±15mV以内に制御されており、かつpH6、NaCl1mMの条件で測定したときとの表面ゼータ電位差が±10mV以上であることを特徴とする。
分離機能層は、複合半透膜において溶質の分離機能を担う層である。分離機能層の組成および厚み等の構成は、複合半透膜の使用目的に合わせて設定される。
分離機能層は、具体的には、多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物との界面重縮合によって得られる架橋ポリアミドからなる。以下、本発明における分離機能層を「ポリアミド分離機能層」とも記載する。
芳香族多官能アミンとは、一分子中に2個以上のアミノ基を有する芳香族アミンであり、特に限定されるものではないが、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、1,3,5−トリアミノベンゼンなどが例示される。また、そのN−アルキル化物として、N,N−ジメチルメタフェニレンジアミン、N,N−ジエチルメタフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、N,N−ジエチルパラフェニレンジアミンなどが例示される。性能発現の安定性から、特にメタフェニレンジアミンまたは1,3,5−トリアミノベンゼンが好ましい。
ゼータ電位とは超薄膜層表面の正味の固定電荷の尺度であり、本発明の薄膜層表面のゼータ電位は、電気移動度から、下記数式(1)に示すヘルムホルツ・スモルコフスキー(Helmholtz−Smoluchowski)の式によって求めることができる。
ここで、石英ガラスセル中の水溶液を考えると、石英表面は通常マイナスに荷電されているため、セル表面付近にプラス荷電のイオンや粒子が集まる。一方、セル中心部にはマイナス荷電のイオンや粒子が多くなり、セル内でイオン分布が生じている。この状態で電場をかけると、セル内ではイオン分布を反映し、セル内の位置で異なる泳動速度でイオンが動く(電気浸透流という)。泳動速度はセル表面の電荷を反映したものであるので、この泳動速度分布を求めることにより、セル表面の電荷(表面電位)を評価することができる。
分離機能層の黄色度は、カラーメーターにより測定できる。例えば、支持膜上に分離機能層が設けられた複合半透膜において黄色度を測定する場合であれば、反射測定方法が簡便である。また、複合半透膜を分離機能層が下になるようにガラス板に乗せてから、支持膜のみを溶解する溶媒にて支持膜を溶解および除去し、ガラス板上に残る分離機能層試料を透過測定方法によって測定することもできる。なお、複合半透膜をガラス板に乗せる際、支持膜の基材は、あらかじめ剥離しておくことが好ましい。カラーメーターは、スガ試験器株式会社製SMカラーコンピュータSM−7などが使用できる。
支持膜は、分離性能を有するポリアミド分離機能層に強度を与えるためのものであり、それ自体は、実質的にイオン等の分離性能を有さない。支持膜は、基材と多孔性支持層からなる。
次に、上記複合半透膜の製造方法について説明する。製造方法は、支持膜の形成工程および分離機能層の形成工程を含む。
支持膜の形成工程は、基材に高分子溶液を塗布する工程および溶液を塗布した前記基材を凝固浴に浸漬させて高分子を凝固させる工程を含む。
基材に高分子溶液を塗布する工程において、高分子溶液は、多孔性支持層の成分である高分子を、その高分子の良溶媒に溶解して調製する。
次に、複合半透膜を構成する分離機能層の形成工程を説明する。ポリアミド分離機能層の形成工程では、前述の多官能アミンを含有する水溶液と、前述の多官能酸ハロゲン化物を含有する有機溶媒溶液とを用い、支持膜の表面で界面重縮合を行うことにより、ポリアミド分離機能層を形成する。
例えば、塩化銅(I)、臭化銅(I)、ヨウ化カリウムなどと反応させることで、ハロゲンを導入することができる。また、芳香族アミン、フェノール類と接触させることでジアゾカップリング反応が起こり膜面に芳香族を導入することが可能となる。なお、これらの試薬は単一で用いてもよく、複数混合させて用いてもよく、異なる試薬に複数回接触させてもよい。これらの試薬の中でも、特にジアゾカップリング反応を起こす試薬が、複合半透膜のホウ素除去率向上に効果的に働くため好ましく利用される。これはジアゾカップリング反応によってアミノ基の代わりに導入される置換基がよりかさ高く、分離機能層内に存在する孔を塞ぐ効果が得られたためであると考えられる。
ジアゾカップリング反応が生じる試薬としては、電子豊富な芳香環または複素芳香環を持つ化合物が挙げられる。電子豊富な芳香環または複素芳香環を持つ化合物としては、芳香族アミン誘導体、複素芳香族アミン誘導体、フェノール誘導体、ヒドロキシ複素芳香環誘導体が挙げられる。上記化合物の具体的な例としては、例えば、アニリン、オルト位やメタ位、パラ位のいずれかの位置関係でベンゼン環に結合したメトキシアニリン、2個のアミノ基がオルト位やメタ位、パラ位のいずれかの位置関係でベンゼン環に結合したフェニレンジアミン、アミノ基とヒドロキシ基がオルト位やメタ位、パラ位のいずれかの位置関係でベンゼン環に結合したアミノフェノール、1,3,5−トリアミノベンゼン、1,2,4−トリアミノベンゼン、3,5−ジアミノ安息香酸、3−アミノベンジルアミン、4−アミノベンジルアミン、スルファニル酸、3,3’−ジヒドロキシベンジジン、1−アミノナフタレン、2−アミノナフタレン、1−アミノ−2−ナフトール−4−スルホン酸、2−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸、2−アミノ−5−ナフトール−7−スルホン酸、またはそのN−アルキル化物、およびその塩類、フェノール、オルト位やメタ位、パラ位のいずれかのクレゾール、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、フロログルシノール、ヒドロキシキノール、ピロガロール、チロシン、1−ナフトール、2−ナフトールおよびその塩等が挙げられる。
上記の親水性化合物を含む溶液に用いる溶媒としては、水や低級アルコール、ハロゲン化炭化水素、アセトン、アセトニトリルなどが好適に用いられる。これらは1種を単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
溶液には必要に応じて他の化合物を混合してもかまわない。たとえば、反応を促進するため、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウムなどのアルカリ性金属化合物を添加してもよいし、残存する水と非混和性の溶媒や、遊離多官能酸ハロゲン化物とアミン化合物との反応生成物を除去するため、ドデシル硫酸ソーダ、ベンゼンスルホン酸ソーダなどの界面活性剤を添加することも好ましい。
本発明の複合半透膜は、プラスチックネットなどの原水流路材と、トリコットなどの透過水流路材と、必要に応じて耐圧性を高めるためのフィルムと共に、多数の孔を穿設した筒状の集水管の周りに巻回され、スパイラル型の複合半透膜エレメントとして好適に用いられる。さらに、このエレメントを直列または並列に接続して圧力容器に収納した複合半透膜モジュールとすることもできる。
なお、本発明の複合半透膜の分離機能層の表面を架橋重合体で被覆した場合は、上記透過水量F3は前述の透過水量F2と同一となる。
複合半透膜に、温度25℃、pH7、塩化ナトリウム濃度2,000ppmに調整した評価水を操作圧力1.55MPaで供給して膜ろ過処理を行なった。供給水および透過水の電気伝導度を東亜電波工業株式会社製電気伝導度計で測定して、それぞれの実用塩分、すなわちNaCl濃度を得た。こうして得られたNaCl濃度および下記式に基づいて、NaCl除去率を算出した。
NaCl除去率(%)=100×{1−(透過水中のNaCl濃度/供給水中のNaCl濃度)}
前項の試験において、供給水(NaCl水溶液)の膜透過水量を測定し、膜面1平方メートル当たり、1日の透水量(立方メートル)に換算した値を膜透過流束(m3/m2/d)とした。
なお、製膜時の透過水量評価においては、分離機能層表面が架橋重合体により被覆される場合は、被覆される前の複合半透膜を用いて、25℃、pH6.5、NaCl濃度が2,000mg/lである水溶液を1.55MPaの圧力で1時間ろ過したときの透過水量をF1とし、架橋重合体により被覆された後の透過水量をF2とし、F2/F1の値を算出した。
洗浄後の透過水量評価においては、25℃において、pH6.5、NaCl濃度が2,000mg/lである水溶液を1.55MPaの圧力で1時間ろ過したときの透過水量をF3とし、続いてポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテルを100mg/lの濃度となるように水溶液に加えて1時間ろ過後、NaCl濃度が500mg/lである水溶液で1時間洗浄したときの透過水量をF4とし、F4/F3の値を算出した。
多孔性支持層が形成される前の基材の厚み、および完成した複合半透膜の厚みを尾崎製作所株式会社製PEACOCKデジタルシックネスゲージにより測定して、その差を多孔性支持層厚みとした。基材の厚みおよび複合半透膜の厚みは、それぞれ幅方向に20点測定して平均値を算出した。
多孔性支持層厚み(μm)=支持膜厚み(μm)−基材厚み(μm)
複合半透膜を超純水で洗浄し、平板試料用セルに、複合半透膜の分離機能層面がモニター粒子溶液に接するようにセットし、大塚電子株式会社製電気泳動光散乱光度計(ELS−8000)により測定した。モニター粒子溶液としては、pH6、pH10、またはpH3にそれぞれ濃度調整したNaCl水溶液にポリスチレンラテックスのモニター粒子を分散させた測定液を用いた。
各測定液を用い、分離機能層の表面ゼータ電位A(pH6、NaCl10mM)、表面ゼータ電位B(pH6、NaCl1mM)、表面ゼータ電位C(pH3、NaCl1mM)、表面ゼータ電位D(pH10、NaCl1mM)をそれぞれ測定した。
ポリアミド分離機能層中の官能基量は、複合半透膜から基材を剥離し、ポリアミド分離機能層と多孔性支持層を得た後、多孔性支持層をジクロロメタンで溶解・除去し、ポリアミド分離機能層を得た。得られたポリアミド分離機能層をDD/MAS−13C固体NMR法により測定を行い、各官能基の炭素ピークまたは各官能基が結合している炭素ピークの積分値の比較から各官能基量を算出した。
複合半透膜を超純水で洗浄し、風乾させたものを、1cm角に切り出し、スライドグラスに両面テープで貼り付け、分離機能層の自乗平均面粗さ(RMS)を、原子間力顕微鏡(Nanoscope IIIa:デジタル・インスツルメンツ社)を用い、タッピングモードで測定した。カンチレバーはVeeco Instruments NCHV−1を用い、常温常圧下で測定した。スキャンスピードは1Hz、サンプリング点数は512ピクセル四方であった。解析ソフトはGwyddionを用いた。測定結果について、X軸およびY軸ともに1次元のベースライン補正(傾き補正)を行った。
通気度は、JIS L1096(2010)に基づき、フラジール形試験機によって測定した。基材を200mm×200mmの大きさに切り出し、フラジール形試験機に取り付け、傾斜形気圧計が125Paの圧力になるように吸込みファンおよび空気孔を調整し、このときの垂直形気圧計の示す圧力と使用した空気孔の種類から通気度を求めた。フラジール形試験機は、カトーテック株式会社製KES−F8−AP1を使用した。
(比較例1)
抄紙法で製造されたポリエステル繊維からなる不織布(通気度1.0cc/cm2/sec)上にポリスルホンの15.0重量%ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を室温(25℃)でキャストした後、ただちに純水中に5分間浸漬することによって、多孔性支持層の厚みが40μmである支持膜を作製した。
次に、この支持膜をメタフェニレンジアミンの3.5重量%水溶液に浸漬した後、余分な水溶液を除去し、さらにn−デカンにトリメシン酸ハロゲン化物を0.14重量%となるように溶解した溶液を多孔性支持層の表面が完全に濡れるように塗布した。次に膜から余分な溶液を除去するために、膜を垂直にして液切りを行って、送風機を使い20℃の空気を吹き付けて乾燥させた。その後、40℃の純水で洗浄し、複合半透膜を得た。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は、表1に示す値であった。
比較例1で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に1分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、30秒間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例1で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に1分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、1分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例1で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に2分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、4分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例1で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度99%、平均重合度500)0.5重量%を含む水溶液に2分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、4分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例1で得られた複合半透膜を、硫酸によりpH3に調整した0.3重量%の亜硝酸ナトリウム水溶液により30℃で1分間処理した。複合半透膜を亜硝酸水溶液から取り出した後、20℃の純水で洗浄して複合半透膜を得た。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例4で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に1分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、45秒間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例4で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に1分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、1分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例4で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に2分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、3分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例4で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)1重量%を含む80℃水溶液に2分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、1分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例1で得られた複合半透膜を硫酸によりpH3に調整した0.4重量%の亜硝酸ナトリウム水溶液により30℃で1分間処理した。複合半透膜を亜硝酸水溶液から取り出した後、アニリン0.1%水溶液に30℃で1分間浸漬させた。続いて0.1重量%の亜硫酸ナトリウム水溶液に2分間浸漬した。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例6で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に1分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、30秒間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例6で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に1分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、30秒間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
比較例6で得られた複合半透膜をポリビニルアルコール(けん化度88%、重量平均分子量2,000)0.5重量%と、グルタルアルデヒド0.2重量%とを含む水溶液に、酸触媒として塩酸を0.1モル/リットルとなるように添加した水溶液に2分間浸漬した。垂直で1分間保持し余分な液を切った後に熱風乾燥機で90℃、3分間乾燥して、分離機能層がポリビニルアルコールでコーティングされた複合半透膜を得た。複合半透膜は、評価前に10%イソプロパノール水溶液に10分間浸漬し親水化処理を行った。このようにして得られた複合半透膜を評価したところ、膜性能は表1に示す値であった。
Claims (7)
- 基材および多孔性支持層を含む支持膜と、前記多孔性支持層上に設けられ、多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物との重合反応により得られたポリアミドで形成される分離機能層とを備える複合半透膜であって、
前記分離機能層の表面は親水性化合物の架橋重合体で被覆され、前記架橋重合体が、前記分離機能層の表面と共有結合を形成しており、
pH6、NaCl10mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Aが±15mV以内であり、かつ
pH6、NaCl1mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Bと、前記表面ゼータ電位Aとの電位差が±10mV以上である複合半透膜。 - 前記分離機能層の表面の自乗平均面粗さが60nm以上である請求項1に記載の複合半透膜。
- pH3、NaCl1mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Cと、pH10、NaCl1mMの測定条件における前記分離機能層の表面ゼータ電位Dとの電位差が、40mV以下である請求項1または請求項2に記載の複合半透膜。
- 前記分離機能層がアミノ基およびアミド基を含み、アミノ基のモル当量/アミド基のモル当量が0.2以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の複合半透膜。
- 前記分離機能層がアミド基、アゾ基およびフェノール性水酸基を有し、フェノール性水酸基/アミド基の比が0.1以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の複合半透膜。
- 前記分離機能層の表面が前記架橋重合体により被覆される前の複合半透膜を用いて、25℃、pH6.5、NaCl濃度が2,000mg/lである水溶液を1.55MPaの圧力で1時間ろ過したときの透過水量をF1とし、前記分離機能層の表面が前記架橋重合体により被覆された後の透過水量をF2としたとき、F2/F1の値が0.80以上である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の複合半透膜。
- 25℃において、pH6.5、NaCl濃度が2,000mg/lである水溶液を1.55MPaの圧力で1時間ろ過したときの透過水量をF3とし、続いてポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテルを100mg/lの濃度となるように前記水溶液に加えて1時間ろ過後、NaCl濃度が500mg/lである水溶液で1時間洗浄したときの透過水量をF4としたとき、F4/F3の値が0.85以上である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の複合半透膜。
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