以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態における半導体製造装置について説明する。本実施形態の半導体製造装置として、図1(A)は半導体装置の樹脂成形を行うモールド装置100a、図1(B)は半導体装置のダイシングを行うダイシング装置100b、図1(C)はT/F装置100c、図1(D)はチップマウンタ装置やボンダー装置などの移載装置100dをそれぞれ示している。いずれの半導体製造装置においても、ワークを収容し供給する供給部、ワークに対して塗布(例えば静電方式による塗布方法)による成膜処理を行う処理部、及び、成膜処理後のワークを収納する収納部が一体的に構成されている。また、処理部は、ワークの表面にシールド層(電磁波シールド層)を形成するように構成されている。
図1(A)のモールド装置100a(樹脂封止装置)は、例えばトランスファ成形装置や圧縮成形装置であり、供給部101、処理部102、105、プレス部103、104、及び、収納部106を一体的に備えて構成される。モールド装置100aは、被成形品としての半導体実装基板(半導体チップを実装したリードフレーム)、ウエハ、キャリアなどの板状のワークをプレス部103、104に搬入するローダ107と、成形品としての半導体装置(ワーク)をプレス部103、104から収納部106(成形品取出部)へ取り出すアンローダー108とが移動レール部109を共用して樹脂モールドするように構成されている。なお、ワークを搬送する搬送機構は、上述したような構成の他に、多間接ロボットなどを用いてもよい。
モールド装置100aにおいて、供給部101は、被成形品(半導体チップが搭載されたリードフレームや樹脂基板などのワーク等)をローダ107に受け渡す。ローダ107は、被成形品を処理部102へ搬送する。処理部102は、樹脂成形前に大気雰囲気、減圧雰囲気又は不活性ガス雰囲気下でエアスプレー方式やインクジェット方式や静電方式により塗布する成膜処理を行う。なお、静電方式の塗布方法としての一例として静電方式による塗布原理の詳細については後述する。その後、ローダ107は成膜処理後の被成形品をプレス部103、104のいずれか一方へ搬送する。なお、成形前における成膜処理が不要の場合、ローダ107は、被成形品を供給部101から直接プレス部103、104のいずれか一方へ搬送する。プレス部103、104は、被成形品に対して樹脂モールド(樹脂成形)を行う。その後、アンローダー108は、成形品を取り出し、処理部103へ搬送する。
処理部105は、成形品に対して上述したような塗布による成膜処理を行う。本実施形態において、処理部105は、例えばシールド層(導電性の膜)を半導体パッケージ表面等に形成する成膜処理を行う。ただし本実施形態は、これに限定されるものではない。なお、シールド層は、成形前の被成形品に形成してもよい。また、リリースフィルム(フィルム材)にシールド層を形成した後、リリースフィルムに形成されたシールド層を半導体パッケージ表面等に転写することもできる。その後、アンローダー108は、プレス部103、104のいずれか一方から、成膜処理後の成型品(半導体装置)を取り出し、収納部106へ搬送する。
図1(B)のダイシング装置100bは、半導体ウエハや樹脂封止基板等のワークを切断又は切削することにより、複数の個片化ワークを製造する装置である。ダイシング装置100bは、供給部121、加工部122、124、処理部123、125、収納部126、及び、搬送部127を一体的に備えて構成されている。
供給部121内の搬入部(不図示)に外部から搬入されたワークは、不図示の搬送手段により供給部121のトレイへ搬送され、その上に載置される。供給部121内のトレイに載置されたワークは、所定の方向に移動可能なローダ(不図示)を備えた搬送部127により加工部122へ順次搬送されて供給される。ワークが加工部122へ搬送された後、新たなワークが供給部121内のトレイの上に載置される。
加工部122、124は、それぞれ、ワークを保持し平面方向において移動するステージ、切断刃を回転させるスピンドル、及び、これらを制御する制御部等を備えている。加工部122、124のそれぞれにおいて、スピンドルの回転軸が回転することにより、その先端部に取り付けられた切断刃が回転し、ワークの切断又は切削が行われる。例えば本実施形態において、加工部122は、ワークの切込みを入れるように切削を行い、加工部124はワークを切断し、複数の個片化ワークを製造する。ダイシング装置100bは、互いに向かい合うようにスピンドルの先端に取り付けられた2つの切断刃が設けられている。
処理部123、125は、前述の処理部102、105と同様の構成を有する。処理部123は、加工部122において加工されたワーク(面取り切削後のワーク)に対して、塗布による成膜処理を行い、ワーク表面上にシールド層を形成する。また処理部125は、加工部124において加工されたワーク(複数の個片化ワークのそれぞれ)に対して、同様の成膜処理を行い、ワーク表面上にシールド層を形成する。本実施形態のダイシング装置100bは、処理部123、125において、ワーク(パッケージ)の樹脂部又は基板の一部で露出したグラウンド(GND)端子に接続するようにシールド層を形成する。また、処理部123において、切込みが入れられたワークの樹脂部及び基板の一部で露出したグラウンド(GND)端子に接続するようにシールド層を形成したうえで、処理部125において、これらのシールド層の変質・劣化(酸化)や破損を防止するための例えば樹脂による保護層を形成してもよい。
処理部125にてシールド層が形成されたワークは、搬送部127により収納部126へ搬送される。収納部126には、洗浄部及び検査部を設けてもよい。洗浄部は、複数の個片化ワークの切断面等を洗浄する。検査部は、複数の個片化ワークのそれぞれについて外観検査や導通検査等の検査を実施し、それぞれの個片化ワークが良品か否かを判定する。検査に合格した個片化ワークは、収納部126内のトレイの中に収納される。なお本実施形態において、収納部126に設けられた移載部に処理部を配置し、移載後にシールド層を形成してもよい。
また、加工部122、124には、切削刃やスピンドルを備える構成に替えて、又は、並存させて、レーザービームによって、穿孔、切断又は切削を可能な構成とすることができる。
図1(C)のT/F装置100cは、例えばリードフレームを含む半導体装置等のワークのフレームを任意形状に加工し、又は樹脂を切り落とす(T/F加工を行う)装置である。T/F装置100cは、供給部141、プレス部142、143、処理部144、及び、収納部145を一体的に備えて構成されている。
供給部141は、フレーム加工前の半導体装置等のワークをプレス部142へ供給する。プレス部142は、フレーム加工前のワークに関し、ワークのフレームを所定の形状(第1の形状)に加工する。続いてプレス部143は、プレス部142で加工されたワークに対して、更にフレームを所定の形状(第2の形状)に加工する。
処理部144は、前述の処理部102、105と同様の構成を有する。処理部144は、加工部142、143にて任意形状に加工されたワーク(フレーム加工後のワーク)に対して、塗布による成膜処理を行い、ワーク表面上にシールド層を形成する。T/F装置100cにおいては、加工したリード間が電気的に接続されることを防止するため、後述のシャッタ210bのような構成により、樹脂封止領域のみにシールド層を塗布する構成を採用することが好ましい。処理部144にてシールド層が形成されたワークは、収納部145へ搬送されて収納される。
図1(D)の移載装置100dは、樹脂成形後又はダイシング後の半導体装置等のワークを基板やトレイ等に移載又は搭載(マウント)する装置である。移載装置100dは、例えば、樹脂成形及びダイシング後の複数の個片化ワークの間を適切な間隔に離した状態で(離間した状態で)、ワーク表面上にシールド層を形成する。移載装置100dは、供給部161、移載部162、処理部163、及び、収納部164を一体的に備えて構成されている。
供給部161は、複数の個片化ワークを、所定の配列(第1の配列)を維持した状態で移載部162へ供給する。移載部162は、所定の配列の複数の個片化ワークを、処理部163での処理が可能な所定の配列(第2の配列)へ変化させる。移載部162は、例えば、第1の配列で並んだ複数の個片化ワークの間を適切な間隔に離した第2の配列へ変更する。そして処理部163は、第2の配列の状態で、ワーク表面上にシールド層を形成する。これによれば、個片化されたワークの隙間が拡げられた状態でシールド層を形成するため、シールド層の確実な形成が可能である。なお、ワークの種類によっては、デフラッシュ工程の後にシールド層を形成することができる。このため、デフラッシュ工程によりシールド層の品質を低下させることを回避することができる。
なお本実施形態において、半導体製造装置の例として、モールド装置、ダイシング装置、T/F装置、および、移載装置について説明したが、これらに限定されるものではなく、本実施形態は他の半導体製造装置にも適用可能である。例えば、半導体装置のパッケージに関する各種の検査を行う検査装置において、検査装置に前述の処理部を設ける(すなわち、検査部と処理部とを一体的に設ける)ことにより、シールド層の形成直前又は形成直後のケージを低コストかつ効果的に検査することができる。
次に、図2を参照して、本実施形態における各半導体製造装置に設けられる処理部について説明する。図2は、本実施形態における処理部200の概略構成図である。
処理部200は、一例としての静電方式の塗布装置であり、例えば、図1を参照して説明した各処理部として半導体製造装置に一体的に設けられている。処理部200は、一例として、テーブル201、塗布部250、タンク204、撮像装置220、及び、電源装置230を有する。テーブル201の上には、シールド層が形成される前のワーク10が載置される。テーブル201は、電源装置230に接続されており、ワーク10を載置した状態で所定の方向(図2中のX1で示される矢印方向)に移動可能である。これにより、塗布部250とワーク10とを相対的に移動させることで、ワーク10への塗布が行われる。
テーブル201は、ワーク10を載置した状態で撮像装置220の下部へ移動すると、撮像装置220は、塗布部250においいて成膜処理(シールド層の形成処理)を行う必要のある箇所を確認するため、ワーク10を撮影する。撮像装置220は、シールド層を形成した後のワーク12の状態(シールド層の状態)を撮影するため、塗布部250を通過した後の位置に設けてもよい。
続いてテーブル201が塗布部250の下部へ移動すると、塗布部250は、ワーク10の表面上にシールド層を形成する。塗布部250は、スプレーノズル202(又は、ディスペンサ)及びシャッタ210を有する。スプレーノズル202には、シールド層形成用の塗布液を蓄えているタンク204から、必要な量の塗布液が供給される。そしてスプレーノズル202は、ワーク10に向けて塗布液を吐出する。また、スプレーノズル202は、テーブル201の移動方向(X1方向)と垂直な上下方向(Z1方向)に移動可能に構成することでシールド層の成形状態を可変にすることができる。例えば静電方式によりシールド層の塗布を行う場合、スプレーノズル202には電源装置230が接続される。電源装置230は、電源装置230に接続されたテーブル201とスプレーノズル202に印加する電圧の大きさや極性を適宜設定することにより、静電気力によって塗布液を霧化させると共にワーク10に引き付けて付着させ、均一な塗布を行うことができる。
シャッタ210は、スプレーノズル202から噴射された液体が所定の範囲(処理の領域)内でワーク10の表面上に到達するように制御する(シールド層の形成範囲を制御する)。なお本実施形態の処理部200において、塗布部250は一方(図2中の上側)にのみ設けられているが、これに限定されるものではない。ワーク10の外周を保持するテーブル201に対して、その両側(図2中の上側及び下側)のそれぞれに塗布部250を設けることもできる。この場合、テーブル201の両側にシールド層を形成するためのワーク10を載置する。
テーブル201が塗布部250を通過すると、ワーク10の表面上にシールド層が形成され、シールド層形成後のワーク12が得られる。例えば、塗布部250の下方をテーブル201が一定速度で通過する際に、一定量ずつ塗布部250によって塗布液を塗布させ続けることにより、ワーク10の表面上に均一な厚みのシールド層を形成する。このように本実施形態の処理部200は、ワーク10を、液体吐出装置としてのスプレーノズル202(又は、ディスペンサ)を通過させることにより、ワーク10の表面上にシールド層を形成してワーク12を製造することができる。
なお、ワークの両面にシールド層を成形することができるように、テーブル201を挟んでその上下にスプレーノズル202を設ける構成としてもよい。
ここで、図14乃至図17を参照して、塗布部250の概要について説明する。
まず、図14を参照して、本実施形態における静電方式による塗布方法の原理を説明する。図14は、塗布部250の概略構成図である。塗布部250は、静電噴霧によりワーク10(対象物)に薄膜(薄層)を形成する。
塗布部250は、主に、スプレーノズル202、および、制御手段1410、および、ワーク10を載置するためのテーブル201を備えて構成される。制御手段1410は、スプレーノズル202に所定の電圧を印加する電圧制御装置(電源装置230に相当)を含む。スプレーノズル202には、図14中の矢印Aの方向から液剤(塗布液)が供給される。液剤は、ワーク10上に形成される薄膜の種類に応じて適宜選択される。すなわち、ワーク10に形成する膜の原料を液剤として選択する。液剤は、ワーク10に形成する膜の材料が溶け込んでいるもの、その材料の微粒子が溶剤等に分散されているもの、または、その材料の錯体や前駆体が溶媒中に存在するものである。
シールド層を成膜するための液剤としては、電磁波シールド成形用のインク又はペーストとして調製され市販されるものであるが、例えば、導電性又は磁性を有するシールド材、シールド材を被塗布物に固着させるためのバインダー樹脂、これらの材料を含みインク状またはペースト状といった所定の粘度に調製するための溶媒及び任意の機能を付加させるための添加剤を含むように準備される。シールド材としては、銀、鉄、ニッケル、銅、金又はパラジウムといった金属や、フェライトのようなセラミックスや、カーボンファイバ又はグラファイト等の炭素材料といった各種材料の微粒を用いることができる。例えば、ナノオーダーに成粒された銀ナノ粒子を用いることができる。また、シールド材はこれらの混合物、化合物、複合物であってもよく、例えば金属コーティングした樹脂粒などを用いることもできる。また、シールド材としては、磁性材料を用いることで磁気シールドとして機能させることができる。この場合、Fe−Ni合金のような鉄とニッケルを主とした合金を用いることができ、一例としてパーマロイやスーパマロイを用いることができる。
バインダー樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂や各種合成樹脂を用いることができる。一例として、ワーク10の樹脂成形に用いる樹脂と同種の熱硬化性樹脂をバインダー樹脂として用いることで、剥離やひび割れの発生を抑制することもできる。なお、ワーク10の樹脂成形に用いる樹脂とバインダー樹脂とを共に熱硬化性樹脂とすることで、ワーク10に成形された樹脂の加熱硬化工程により、バインダー樹脂も加熱硬化させることもでき、別途の硬化工程を不要とすることもできる。
溶媒としては、例えば、水、アルコール、アミン、アセテート、エーテル、ケトン、アルデヒドのような各種の溶剤や溶媒を用いることができる。また、添加物としては、分散剤、レベリング剤、消泡剤、顔料、又は粘度調整剤といった各種の材質を添加することもできる。
制御手段1410は、スプレーノズル202の電極202aとテーブル201の電極201aとの間に所定の電圧を印加する。ワーク10は、スプレーノズル202の先端部202b(ノズル先端部)に対向するようにテーブル201の上に載置されている。ノズル先端部の径(液剤が通過する内径)は、例えば20μm〜200μm程度に設定することができる。
制御手段1410により所定の電圧が印加されると、スプレーノズル202の先端部202bからワーク10に向けて液剤が噴霧される。このとき、スプレーノズル202の内部における液剤は、印加電圧により生じる静電力で反発し、スプレーノズル202の先端部202bにおける液面の表面張力を破って微粒子化する。微粒子化された液剤は、正又は負のいずれかに帯電しているため、互いの粒子は反発し合い、凝集することなく噴霧することができる。このように、液剤はスプレーノズル202の先端部202bから噴霧され、最初は比較的大きな径を有する粒子1431aの状態にあり、その後、比較的小さな径を有する粒子1431bとなってワーク10の上に形成される(堆積する)。そして、堆積した粒子1431b(液剤)を硬化させることにより、ワーク10の表面に液剤の薄膜が形成されることになる。
また本実施形態において、ワーク10に形成される膜(薄膜)の厚さは、例えば1〜5μmであり、均一で薄い膜を形成することができる。なお、ワーク10に形成される膜の厚さは、原料(薄膜の種類)に応じて適宜設定可能である。このように、本実施例の静電方式による塗布方法(噴霧手法)によれば、従来の噴霧手法では形成できないような薄い膜を凹凸に関わらず全面的に形成することができる。また静電噴霧によれば、ワーク10が段差部(凸部)を有する場合でも、ワーク10に液剤の膜を均一に形成することができる。
続いて、図15及び図16を参照して、塗布部250により印加される電圧(静電気を発生させるための電圧)について説明する。図15は、塗布部250により印加される直流電圧の説明図である。図16は、塗布部250により印加されるパルス電圧の説明図である。
図15では、ワーク10(テーブル201)を接地し(GND接続)、スプレーノズル202に正(+)の直流電圧を印加した状態を示している。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、スプレーノズル202に負(−)の直流電圧を印加してもよい。正又は負のいずれの電圧を用いるかは、液剤やワーク10の材料などに応じて適宜設定される。また、極性を変えることなく一方の極性のみの電圧を印加するように構成すればよいから、直流電圧に限定されるものではなく、噴霧中に極性を維持しながら電圧の大きさを変化するように制御してもよい。更に、極性が正のみ又は負のみの電圧高低差の変化で構成されたパルス電圧を印加してもよい。このようなパルス電圧を印加する場合、0Vを含むように設定することができるが、0Vを含まないように設定してもよい。本実施形態において、スプレーノズル202の先端部202bとワーク10の表面との間の距離dは、例えば0.5mm〜20mm程度に設定される。
なお本実施形態において、直流電圧に代えて正負極のパルス電圧を印加するように構成してもよい。このとき、塗布部250の制御手段1410は、ワーク10(テーブル201)に対する極性が正と負の交互に変化するパルス電圧をスプレーノズル202に印加する(パルス発振させる)。パルス電圧は、例えば、ワーク10の導電性が低い場合に適して用いられる。また、パルス電圧は、ワーク10の表面に選択的に薄膜を形成する場合に適して用いられる。これは、パルス電圧の極性に応じて、スプレーノズル202から液剤の噴霧を制御することができるためである。
パルス電圧を印加する場合、まず図16(A)に示されるように、スプレーノズル202に正電圧(+電圧)を印加する。このとき、ワーク10の表面(スプレーノズル202側の面)には正電荷(+電荷)が集まり、この表面が正(+)に帯電する。続いて図16(B)に示されるように、スプレーノズル202に負電圧(−電圧)を印加する。このとき、スプレーノズル202から噴霧された粒子1431bは負(−)に帯電しており、正(+)に帯電したワーク10の表面上に付着(着弾)する。続いて図16(C)に示されるように、スプレーノズル202に正電圧(+電圧)を印加する。このとき、スプレーノズル202から噴霧された粒子1431bは正(+)に帯電しており、ワーク10の表面上に付着する。また、テーブル201もしくはスプレーノズル202の一方または両方をXYZ方向に移動させる機構を設け、相対的にXYZ移動させることにより、ワークに均一に噴霧し塗布することができる。
そして、図16(B)に示されるような負電圧を印加する状態と図16(C)に示されるような正電圧を印加する状態とを繰り返す(パルス電圧を印加する)ことにより、ワーク10の上に液剤の薄膜を構成する粒子1431bが堆積される。パルス電圧の大きさは、例えば0.5kV〜10kV程度に設定され、パルス幅(噴霧スピード)は例えば5Hz〜1kHz程度に設定される。また、スプレーノズル202の先端部202bとワークの表面との間の距離dは、例えば0.5mm〜20mm程度に設定される。
また本実施形態では、ワーク10の上に到達する粒子1431bの粒子径を制御するため、噴霧距離すなわちスプレーノズル202の位置(高さ)を制御することができる。なお、スプレーノズル202に上下方向の移動機構を設けることができる。また、テーブル201に同様の機構を設けて相対的な高さを変更可能に構成してもよい。図17は、塗布部250におけるスプレーノズル202(ノズル先端部)の位置制御(高さ制御)を示す図である。図17に示されるように、塗布部250にはカメラ1701(撮像装置220に相当)が設けられている。カメラ1701は、ワーク10の表面に到達した粒子1431bを観察可能に配置されている。このように、カメラ1701を用いて粒子1431bの粒子径または粒子1431bによる塗布状態を観察し、その観察結果に応じてスプレーノズル202を所望の位置に移動させるように制御する。例えば図17に示されるように、噴霧中において、ノズル先端部とワーク10の表面との距離d1を、距離d2に変更することが可能である。
このような制御は画像処理により自動的に実行することができ、または手動で行うこともできる。なお、粒子径を制御する場合、スプレーノズル202の高さや左右方向の位置を移動させる構成に限定されるものではなく、例えばノズルの径や、印加電圧の大きさ又はパルス幅を変更する構成を採用してもよい。ワーク10の上に液剤の薄膜を形成する間にワーク10の静電気特性が変化する場合に効果的である。
また本実施形態において、スプレーノズル202は、複数のノズル部を備えて構成することもできる。このとき、ワーク10の上に液剤を均一に形成するため、複数のノズル部のそれぞれに印加される電圧(パルス電圧)を独立に制御することができる。また、複数のノズル部の配置を、所定の領域ごとに変更するように構成してもよい。電圧の大きさを設定することによって、液剤の薄膜の厚さをより均一に形成することが可能となる。
なお、凹凸を含め均一な薄膜としてシールド層を成形するうえで、静電方式による塗布方法が、最も有効であるが、それ以外の方式の成膜が可能な処理部を設けることも可能である。例えば、圧縮した空気や高圧ガスを用いて液剤を噴射させ塗布するエアスプレー方式や、コンティニュアス型やオンデマンド型(ピエゾ型、サーマル型含む)といったインクジェット方式や、オフセット印刷やスクリーン印刷といった印刷方式などの各種のインクの塗布方式を採用することもできる。
次に、図3を参照して、塗布部250におけるシャッタ210の具体的構造について説明する。図3はシャッタ210の構成図であり、図3(A)、(B)はシャッタ210a、210bについてそれぞれ示している。
図3(A)のシャッタ210aは、2つのシャッタ部211a、及び、1つの開口部212が形成されたマスク211bを備えて構成される。ワーク10は、多数の半導体チップが一括して封止され外形部13及び一辺の長さがD1となる1個のモールド領域14を有し、ワーク10には、外形部13のうちモールド領域14の範囲内においてシールド層が形成されるものとする。このとき、マスク211bに形成された開口部212の縦方向の長さはD1と略等しい(D1と等しいか又はD1よりもわずかに大きい)。このように、開口部の長さD1をモールド領域14の長さと略同等とすることにより、モールド領域14以外にシールド層を形成しないように選択的な静電方式による塗布が可能となる。また、上方向から見た場合、開口部212は、その内部に、点線で示される4つのスプレーノズル202を含むような大きさを有する。スプレーノズル202からは、シールド層を形成するための液剤が二点鎖線で示される範囲203aに広がるように吐出される。このとき、シャッタ部211aの開閉動作(図中の矢印で示される左右方向の移動)を行うことにより、スプレーノズル202から吐出される液剤の到達範囲を制限する。これにより、ワーク10上の適切な領域において、薄くかつ均一な信頼性の高いシールド層を形成することができる。
図3(B)のシャッタ210bは、2つのシャッタ部211a、及び、3つの開口部213が形成されたマスク211cを備えて構成される。ワーク10は、外形部13及び一辺の長さがD2の複数のモールド領域15を有する。このとき、マスク211cに形成された3つの開口部213のそれぞれの縦方向の長さはD2と略等しい(D2と等しいか又はD2よりもわずかに大きい)。また、上方向から見た場合、3つの開口部213はそれぞれ、その内部に、点線で示される3つのスプレーノズル202のそれぞれを含むような大きさを有する。このような構成により、例えば行列状にモールド領域が配置されたマトリクスパッケージであるワーク10上の適切な領域において、薄くかつ均一な信頼性の高いシールド層を形成することができる。図3(B)のシャッタ210bの構成は、例えばT/F装置100cのようにモールド領域の外周にアウターリードが露出するような形態のワークに対するシールド層の成形に適して用いられる。なお、シールド層を選択的に成形する場合には、可動のシャッタ210bのようなマスク211bを用いることなく、シールド層を成形する領域のみに開口部が設けられた板状またはシート状のマスク部材を用いてもよい。この場合、このマスク部材をワーク10に重ね合わせた状態で塗布部250を通過させるだけで選択的なシールド層の成形が可能である。また、マスク部材に替えて、マスク材料を別途の工程により塗布して用いてもよい。
次に、図4乃至図7を参照して、本実施形態における半導体装置の製造方法について説明する。図4乃至図7は、半導体装置の製造方法の工程図であり、本実施形態の処理部200を用いて表面上にシールド層を形成して製造される半導体装置400、500、600、700の製造方法をそれぞれ示している。
まず、図4の半導体装置400の製造方法について説明する。図4(A)に示されるように、まず、基板401の上に、所定の間隔で柱状の複数の導電バンプ402(導電体)を形成する。基板401の内部には、図4(E)に示されるように配線層408が形成されている。また基板401の上において、隣接する導電バンプ402の間に、複数の電極部404(バンプ)を介して、半導体チップ403を搭載する。続いて図4(B)に示されるように、導電バンプ402の間に形成されるチップ実装領域に、例えばトランスファモールドにより樹脂405を充填し樹脂成形する。樹脂405は、例えば図1(A)に示されるモールド装置100aにおけるプレス部103、104のモールド金型を用いて、導電バンプ402の高さと同一となるように基板401上に形成される。換言すれば、導電バンプ402が露出するように樹脂405の成形が行われる。
なお、トランスファモールド工程の詳細については、後述する。
続いて図4(C)に示されるように、処理部200において静電方式によりシールド層406(薄膜層)を形成する。シールド層406は、例えば導電粒子(シールド材)とバインダー樹脂により構成されている。例えば、シールド層406は、上述したような液剤のうち溶媒を揮発させることで導電粒子としてのシールド材とバインダー樹脂とによって構成され、導電性や磁性を有する薄膜である。シールド層406は、導電バンプ402及び樹脂405の上に形成される。本実施形態において、シールド層406は均一厚の層状に形成される。ただし本実施形態はこれに限定されるものではなく、シールド層を網状や格子状等のパターン状に形成することもできる。
続いて図4(D)に示されるように、切断位置407(所定の位置)で半導体チップ403ごとに基板401(樹脂405及びシールド層406)を切断する。基板401は、例えば図1(B)に示されるダイシング装置100bの加工部124におけるダイシングブレードにより切断される。
図4(A)〜(D)の工程を経て、更に基板401の配線層408と電気的に接続される電極部409(半田ボール)を、半導体チップ403の搭載面とは反対側の基板401の面上に形成することにより、図4(E)に示される半導体装置400(成形品)が得られる。半導体装置400の上面(主面)にはシールド層406が形成されており、シールド層406は導電バンプ402に電気的に接続されている。このため、半導体チップ403から放出されるノイズや外部からのノイズ(電磁波)は、シールド層406において吸収され、導電バンプ402を介して、グラウンド(GND)端子へ流される。このため、半導体チップ403から外部へのノイズの放出を防止し、半導体装置の動作信頼性を向上させ、かつ、外部ノイズによる半導体チップ403の誤作動や破損を効果的に防止することができる。なお、導電バンプ402を用いず、グラウンド(GND)端子への接続がなされていない場合でも、シールド層406としての機能を発揮できる場合がある。すなわち、電磁波シールド機能の1つとして、シールド層406におけるノイズの反射効果を有する。
次に、図5の半導体装置500の製造方法について説明する。図5(A)に示されるように、まず、基板501の上に、所定の間隔で複数の導電バンプ502を形成する。導電バンプ502の高さは、例えば導電バンプ402の高さよりも低く、導電バンプ502を露出させずに樹脂405の成形が行われる。基板501の内部には、図5(E)に示されるように配線層508が形成されている。また基板501の上において、隣接する導電バンプ502の間に、複数の電極部504(バンプ)を介して、半導体チップ503を搭載する。そして導電バンプ502の間に形成されるチップ実装領域に、例えばトランスファモールドや圧縮モールドにより樹脂505を充填する。樹脂505は、例えば図1(A)に示されるモールド装置100aにおけるプレス部103、104のモールド金型を用いて、基板501上に形成される。このとき樹脂505は、半導体チップ503だけでなく導電バンプ502の全体を覆うように基板501上に成形される。
続いて図5(B)に示されるように、導電バンプ502が露出するように、導電バンプ502の上部の樹脂505を切削して角状又はV状の凹溝505aを形成する。樹脂505は、例えばダイシング装置100bにより切削される。この場合、切削刃により切削する場合には直線的に切削して例えば格子状又は平行線状に樹脂505を切削して、導電バンプ502を露出させることができる。また、レーザービームにより穿孔することで導電バンプ502の箇所のみを効率的に露出させることもできる。
続いて図5(C)に示されるように、処理部200において静電方式によりシールド層506(薄膜層)を形成する。シールド層506は、凹溝505aを含む樹脂505の上に形成される。このとき、凹溝505aには導電バンプ502が露出しているため、シールド層506は導電バンプ502と電気的に接続される。
続いて図5(D)に示されるように、切断位置507で半導体チップ503ごとに基板501(樹脂505及びシールド層506)を切断する。このとき、切断位置507における切断幅は、凹溝505aの幅よりも小さい。このため、例えばダイシング装置100bにおいて、凹溝505aの幅よりも小さい幅のダイシングブレードを用いて切断する。
図5(A)〜(D)の工程を経て、更に基板501の配線層508と電気的に接続される電極部509を、半導体チップ503の搭載面とは反対側の基板501の面上に形成することにより、図5(E)に示される半導体装置500(成形品)が得られる。半導体装置500の上面にはシールド層506が形成されており、これにより、半導体装置400と同様の効果を得られるほか、半導体装置500の上面のみならず側面においてもシールド機能を付加することができ、シールド性を一層向上させることができる。また、導電バンプ502が露出するように樹脂505を成形する必要がないため、圧縮モールドによっても成形が可能であり、12インチや18インチのウエハや500mm角程度の基板のような大型のワークをモールドしたワークに対しても、シールド層を好適に成形することができる。
次に、図6の半導体装置600の製造方法について説明する。図6(A)に示されるように、まず、基板601の上に、所定の間隔で複数の半導体チップ603を搭載する。また、半導体チップ603は、ワイヤ611を用いたボンディングにより、基板601上の配線(端子)と電気的に接続される。
続いて図6(B)に示されるように、複数の半導体チップ603のそれぞれを覆うように、基板601上に樹脂605を成形する。樹脂605は、半導体チップ603ごとに形成されている。このため、例えばモールド装置100aにおいて、独立した複数のキャビティを備えたモールド金型を用いたトランスファモールドにより樹脂605を成形する。
続いて図6(C)に示されるように、複数の樹脂605のそれぞれの表面上にシールド層606を選択的に(パッケージごとに)形成することにより、半導体装置600が得られる。半導体装置600は、選択的に(パッケージごとに)形成された複数のシールド層606を有するため、図3(B)に示されるシャッタ210bのように選択的にシールド層606を成形できる手法を用いることが好ましい。この場合、他の例で示す半導体装置のように導電バンプに複数のシールド層606を接続してもよいし、基板601上に配置した端子にシールド層606を接続してもよい。この場合、前述の半導体装置と同様の効果を得られるほか、半導体チップ603を含む樹脂605をシールド層606によって完全に被覆することができるため、シールド性の高いシールド層とすることができる。
次に、図7の半導体装置700の製造方法について説明する。図7(A)に示されるように、まず、ステンレス等からなるキャリア701の上に、粘着テープ714を配置する。そして粘着テープ714の上に、所定の間隔で複数の導電バンプ702を形成する。また粘着テープ714の上において、隣接する導電バンプ702の間に、半導体チップ703を搭載する。
続いて図7(B)に示されるように、導電バンプ702の間に形成されるチップ実装領域に、例えばトランスファモールドにより樹脂705を充填する。樹脂705は、例えば図1(A)に示されるモールド装置100aにおけるプレス部103、104のモールド金型を用いて、粘着テープ714上に形成される。このとき樹脂705は、半導体チップ703の全体を覆う一方、導電バンプ502の少なくとも表面を露出するように、粘着テープ714を介してキャリア701上に成形される。
続いて図7(C)に示されるように、処理部200において静電噴霧又は静電塗布によりシールド層706(薄膜層)を形成する。シールド層706は、樹脂705及び導電バンプ702上に形成される。このとき、シールド層706は導電バンプ702と電気的に接続される。
続いて図7(D)に示されるように、図7(C)の構造体から粘着テープ714及びキャリア701を剥離する。その結果、導電バンプ702、半導体チップ703及び樹脂705の裏面(キャリア701側の面)は露出する。なお、図7(D)は図7(C)と比べて上下方向が逆になった状態を示している。
続いて図7(E)に示されるように、半導体チップ703及び樹脂705の露出面(粘着テープ714が貼られていた面)に、配線層709が形成されている再配線層716を成形する。そして、切断位置707で半導体チップ703ごとに再配線層716(樹脂705及びシールド層706)を切断する。再配線層716は、例えば図1(B)に示されるダイシング装置100bの加工部124におけるダイシングブレードにより切断される。
図7(A)〜(E)の工程を経ることにより、図7(F)に示される半導体装置700(成形品)が得られる。半導体装置700の上面にはシールド層706が形成されており、シールド層706は導電バンプ702に電気的に接続されている。このため、半導体装置400と同様の効果を奏することができる。再配線層によりファンアウト型のパッケージとなる半導体装置700として、薄型かつ小型でシールド機能を有するチップ型の半導体装置を製造することができる。
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態における半導体装置の変形例について説明する。図8及び図9は、半導体装置の変形例を示す図である。図8(A)〜(D)のそれぞれ左側はシールド層が形成される前の1個分の半導体装置についての断面図を示し、右側はシールド層が形成された後の1個分の半導体装置についての断面図を示している。図8(A)〜(D)のそれぞれの半導体装置800a〜800dは、基板801上に半導体チップ803を搭載し、半導体チップ803はワイヤ811を用いて基板801上の配線に電気的に接続されている。半導体チップ803及びワイヤ811は、樹脂805で覆われている。また、基板801の半導体チップ803の搭載面とは反対側の面には、電極部809が形成されている。
図8(A)に示される半導体装置800aは、図4の半導体装置400の製造方法と同様に製造することができる。この半導体装置800aは、樹脂805の内部に金または銅のループワイヤ等の線状の導電体802aを有する。導電体802aは、基板801の内部に形成されている配線層808aと電気的に接続されている。シールド層806aは、樹脂805の上に形成されると共に、樹脂805の上面に露出させた導電体802aと電気的に接続される。このような構成により、シールド層806aは、電極部809(GND端子)と電気的に接続される。
図8(B)に示される半導体装置800bは、図5の半導体装置500の製造方法と同様に製造することができる。この半導体装置800bは、樹脂805の内部にループワイヤ等の導電体802bを有する。導電体802bは、図8(A)の半導体装置800aの導電体802aとは異なり、樹脂805の上面には露出しておらず、樹脂805の側面において露出している。換言すると、樹脂805が切削されることで図8(A)の導電体802aが途中で切断され断面が露出した構造を有する。また導電体802bは、基板801の内部に形成されている配線層808bと電気的に接続されている。シールド層806bは、樹脂805の上面だけでなく樹脂805の側面にも形成されることにより、導電体802bと電気的に接続される。このような構成により、シールド層806bは、電極部809(GND端子)と電気的に接続される。
図8(C)に示される半導体装置800cは、図5の半導体装置500の製造方法と同様に製造することができる。この半導体装置800cは、図8(A)、(B)の半導体装置800a、800bとは異なり、樹脂805の内部に導電体や導電バンプを有しない。ただし、基板801の上面(半導体チップ803の搭載面)の一部が切断(ハーフカット)されている。このため、基板801の内部に形成されている配線層808cは、基板801の側面において露出している。そしてシールド層806dは、樹脂805の上面だけでなく樹脂805の側面及び基板801の側面のうち少なくとも一部の領域にも形成される。このため、シールド層806cは、直接に基板801の内部の配線層808cと電気的に接続される。このような構成により、シールド層806cは、電極部809(GND端子)と電気的に接続される。
図8(D)に示される半導体装置800dは、図6の半導体装置600の製造方法と同様に製造することができる。この半導体装置800dは、基板801の表面(半導体チップ803の搭載面)に形成された端子部802dを有する。そしてシールド層806dは、樹脂805の上面だけでなく樹脂805の側面に形成される。このため、シールド層806dは、端子部802dを介して、基板801の内部の配線層808dと電気的に接続される。このような構成により、シールド層806dは、電極部809(GND端子)と電気的に接続される。
図9(A)〜(C)の半導体装置900a〜900cは、配線層908が形成された基板901の上に半導体チップ903が搭載されている。半導体チップ903は、ワイヤ911により、基板901上の配線と電気的に接続されている。半導体チップ903及びワイヤ911は、樹脂905で覆われている。また、基板901の半導体チップ903の実装面上には、端子部902が形成されている。端子部902は、配線層908を介して電極部909(GND端子)と電気的に接続されている。
図9(A)に示される半導体装置900aにおいて、樹脂905の上面及び側面にシールド層906aが形成されている。シールド層906aは、端子部902と電気的に接続されている。シールド層の形態及びGND端子への接続形態については、これに限定されるものではなく、前述の形態を含め他の形態を採用することもできる。更に、半導体装置900aには、シールド層906aの上面及び側面(外周)及び基板901の側面を覆うように保護層940a(樹脂層)が形成されている。保護層940aは、外部との摩擦や接触によるシールド層906aの剥離や、半導体装置900aの膨張やガス放出によるシールド層906aのひび割れや膨れのようなシールド層906aの破損を防止するために、シールド層906aの外周を被覆し保護する機能を有する。また、保護層940aは、例えば金属粒子としてシールド材を含むシールド層906aが外部と接触し電気的な接続がされてしまうのを防止する絶縁層としての機能も有する。このような機能を目的とする場合には、保護層940aは例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、同図に示すような構成を一例として、本実施例の半導体製造装置では、テーブル201の移動方向において複数の塗布部250を備えることで、複数の機能層を連続で成形することで、効率的に機能層を成形することもできる。
図9(B)に示される半導体装置900bにおいて、基板901の裏面(半導体チップ903の搭載面とは反対側の面)に、複数の電極部909(バンプ)が設けられている。そして、シールド層906b及び保護層940bは、複数の電極部909の間の領域にも形成されている。このように半導体装置900bは、樹脂側及びキャリア側の両面(基板901の両面側)にシールド層906bを含むシールド構造を有する。このとき、基板901の裏面のシールド層906b及び保護層940bは、所定の幅を有する格子状に形成すれば、GND端子に接続されるシールド層906bと外部接続用端子との接触を回避することができる。
図9(C)に示される半導体装置900cにおいて、シールド層906cの上には保護層940c(誘電体層)が形成されている。更に、保護層940cの上にはアンテナ層950(アンテナパターン)が形成されている。アンテナ層950は、樹脂905に形成された凹部961を介して、基板901の表面上(半導体チップ903の実装面)に形成された端子部952と電気的に接続されている。このような構成により、本実施形態の半導体製造装置を用いて、アンテナ層950において送受信される無線通信のための信号と、半導体チップ903の処理に係る信号との混信を防止できる無線通信機能を有する半導体装置900cを製造することができる。なお、アンテナ層950の保護のためにこの層の上に保護層940cを形成してもよい。
図9(D)に示される半導体装置900dにおいて、配線層908が形成された基板901の上に複数の導電バンプ902dが形成されている。また、複数の導電バンプ902dの上に、半導体チップ903d(TSVチップ)が配置されている。半導体チップ903dには、半導体チップの表面と裏面とが貫通した電極であるTSV982(Through−Silicon Via)が形成されている。また、半導体チップ903d及び樹脂905の表面上には、放熱層としてのシールド層906dが形成されている。シールド層906dは、半導体チップ903dに形成されたTSV982を介して、導電バンプ902d及び電極部909(GND端子)と電気的に接続されている。
このように半導体装置900dは、樹脂905(半導体パッケージの樹脂封止領域)の主面の全体において放熱可能な構成を有する。通常、導電性の高い粒子は熱伝導性も高いため、シールド層は放熱層としても機能する。半導体装置900dのように半導体チップ903dを露出させるようにモールドし、半導体チップ903dとシールド層906dとを接触させることで、半導体チップ903dにおける発熱をシールド層906dに伝えて効率的に放熱することができる。この場合、TSV982にもシールド層906dが接続されるようしたときには、シールド層906dとGND端子との電気的な接続も合わせて行うことができる。また、半導体装置900dの側面にも同様のシールド層(放熱層)を形成することもできる。このような構成によれば、半導体装置の全面から放熱を行うことが可能となる。また半導体装置900dは、通常のパッケージよりも放熱面が広いため、より効率的な放熱が可能となる。
図9(D)に示されるように、半導体装置900dにおいて、より効率的に放熱を行うには、半導体チップ903dの上面をシールド層906dに接触させることが好ましい。このため、シールド層906dを形成する前に半導体チップ903dを露出した状態で樹脂成形可能なトランスファ成形を行うことが好ましい。ただし本実施形態は、これに限定されるものではなく、半導体チップ903dをシールド層906dに接触させる代わりに、半導体チップ903dをシールド層906dに近接させる(半導体チップ903dとシールド層906dとの距離を近づける、すなわちそれらの間に介在する樹脂905の層を薄くする)ことにより、同等の効果が得られる。なお、半導体装置900dの半導体チップは、TSVチップ以外の通常の半導体チップであってもよい。
このように、本発明に係る製造装置によれば、図8及び図9に示されるような各種形状の半導体装置についても好適に製造することができる。
次に、図10を参照して、本実施形態における半導体装置の製造方法(トランスファモールド工程)について説明する。図10は、本実施形態におけるトランスファモールド工程の説明図である。図10のトランスファモールド工程は、半導体装置の樹脂(パッケージ)を成形するための工程であり、例えば図1の樹脂モールド装置100aのプレス部103、104において実行される。
本実施形態におけるモールド金型は、トランスファ成形金型であり、図10(A)に示されるようなトランスファ成形装置にて用いられる。本実施例の金型は、上金型1050(第1の金型)及び下金型1060(第2の金型)を備えて構成されている。トランスファモールド工程において、まず図10(A)に示されるように、導電バンプ1002及び半導体チップ1003が搭載された基板1001を、下金型1060の上に載置する。この際、ポット1061には、液状樹脂1070が供給される。上金型1050にはキャビティ1051が設けられている。また上金型1050には、カル1052、ランナ1053、及び、ゲート1054が形成されており、ランナ1053はキャビティ1051に連通している。
続いて図10(B)に示されるように、上金型1050(一方金型)と下金型1060(他方金型)とを用いて基板1001をクランプする。このとき、基板1001上には導電バンプ1002が形成されており、上金型1050のキャビティ1051の底面は、導電バンプ1002の上面に当接する。樹脂成形時において、上金型1050は基板1001を上面側(一方面側、第1の面側)から押さえ付け、下金型1060は基板1001を下面側(他方面側、第2の面側)から押さえ付ける。このように樹脂成形の際には、上金型1050と下金型1060とで基板1001をクランプし(挟み)、キャビティ1051の内部に樹脂1005を充填する。
本実施例において、上金型1050と下金型1060(基板1001)との間には、金型の表面に倣って配置された、樹脂との接触を防止し離型を容易にするためのリリースフィルム1072を設けることが好ましい。上金型1050は、このような目的で用いられ弾性を有するリリースフィルム1072を介して基板1001を押さえ付けることにより、基板1001面におけるフラッシュばりの発生を防止して、樹脂成形後に基板1001を金型から容易に取り外す(離型する)ことが可能になる。また本実施形態において、導電バンプ1002をリリースフィルム1072にめり込ませるように押し付けることにより、導電バンプ1002の端面をリリースフィルム1072で被覆した状態でモールドすることによりこれを露出させることができる。
1070は、ポット1061に供給された液状樹脂(熱硬化性樹脂)である。樹脂成形時には、下金型1060のポット1061の中で液状樹脂1070を加熱する。そして、トランスファ機構(不図示)によってポット1061に沿って上下に摺動可能に構成されたプランジャ1062を上動させて加熱した樹脂を圧送することにより、図10(C)に示されるように、上金型1050と下金型1060との空間(キャビティ1051の内部)が樹脂1005で充填される。なお、液状樹脂1070に代えて、円柱状の樹脂タブレットを供給することもできる。また、粒状、顆粒状やゲル状の樹脂を用いてもよい。
プランジャ1062によって液状樹脂1070が圧送されることにより、加熱された樹脂は、カル1052、ランナ1053、及び、ゲート1054を介して、キャビティ1051の内部に供給される。このように、液状樹脂1070が加熱されて樹脂1005となり、上金型1050と下金型1060で形成された空間(キャビティ1051の内部)に注入される。その結果、図2(C)に示されるように、上金型1050と下金型1060の間の空間(キャビティ1051の内部)は、樹脂1005により充填される。
樹脂1005の充填後、樹脂1005を硬化させるために所定時間だけ待機し、上金型1050及び下金型1060の型閉状態を開放する。そして、樹脂成形された成形品が搬出された後に金型面をクリーニングし、1回の樹脂モールド工程が終了する。上記工程を経た後、例えば図1の樹脂モールド装置100aの処理部105に成形品を搬送し、処理部105において成形品の表面上に前述のシールド層を形成する工程を開始する。
このように本実施形態によれば、導電バンプ1002をリリースフィルム1072に押し付けた後に液状樹脂1070(樹脂1005)がキャビティ1051の内部に注入される。その結果、導電バンプ1002の端面に樹脂1005が回り込むことはなく、導電バンプ1002を確実に露出させることができる。このため、同一の装置内で樹脂成形されたワークに対して別途の処理(露出処理)を行うことなく円滑にシールド層の成形を行うことができる。
次に、図11を参照して、本実施形態における半導体装置の製造方法(圧縮モールド工程)について説明する。図11は、本実施形態における圧縮モールド工程の説明図である。図11の圧縮モールド工程は、半導体装置の樹脂(パッケージ)を成形するための工程である。図10の圧縮モールド工程は、半導体装置の樹脂(パッケージ)を成形するための工程であり、例えば図1の樹脂モールド装置100aのプレス部103、104において実行される。
本実施形態におけるモールド金型は、圧縮成形金型であり、図11(A)に示されるような圧縮成形装置にて用いられる。本実施形態の金型は、上金型1150(第1の金型)及び下金型1160(第2の金型)を備えて構成されている。圧縮モールド工程において、まず図11(A)に示されるように、導電バンプ1102及び半導体チップ1103が搭載された基板1101を、上金型1160に載置(固定)する。また、樹脂1105(シリコーン樹脂なエポキシ樹脂等の液状樹脂)を、リリースフィルム1172を介して下金型1160のブロック1162上に保持する。リリースフィルム1172は、下金型1160に吸着固定されている。樹脂1105は、事前にディスペンサ(不図示)を用いて下金型1160上に供給される。
下金型1160は、例えば円柱状または直方体状のブロック型に形成されたキャビティ駒1162、この外周に配置される枠状のクランパ1164、及び、ばね1165(付勢部材)を備えて構成される。またキャビティ駒1162にはエア(空気)を吸引するための通路58a(吸着孔)が形成されている。同様に、クランパ1164には、エアを吸引するための通路58bが形成されている。キャビティ駒1162及びクランパ1164の表面(上面)には、リリースフィルム1172が設けられている。また、キャビティ駒1162の上面には、リリースフィルム1172を介して樹脂1105が保持される。
続いて、図11(B)に示されるように、上金型1150と下金型1160を型閉じし、これらを用いて基板1101をクランプする。さらに型締めすることで、上金型1150よりクランパ1164が押し下げられることでばね1165が縮められ、キャビティ駒1162とクランパ1164とにより構成されるキャビティ凹部1161の深さが浅くなっていく。これにより、図11(B)に示されるように、基板1101は樹脂1105を押圧すると共に、導電バンプ1102はリリースフィルム1172を介してキャビティ駒1162を押圧する。その結果、樹脂1105は、複数の半導体チップ1103の全てを覆うように平坦化される(圧縮成形)。
このとき、下金型1160のキャビティ駒1162及びクランパ1164は、リリースフィルム1172を介して基板1101を押さえ付けることにより、基板1101面におけるフラッシュばりの発生を防止して、樹脂成形後に基板1101を金型から容易に取り外す(離型する)ことが可能になる。また本実施形態において、導電バンプ1102をリリースフィルム1172に押し付けることにより、導電バンプ1102を露出させることができる。
続いて、上金型1150及び下金型1160を型開きし、成形品を取り外す(離型する)。上記工程を経た後、例えば図1の樹脂モールド装置100aの処理部105に成形品を搬送し、処理部105において成形品の表面上に前述のシールド層を形成する工程を開始する。なお、圧縮モールド工程では、図10を参照して説明したトランスファモールド工程とは異なり、導電バンプ1102を確実に露出させることが困難である場合が多い。このため、必要に応じて、圧縮モールド工程後にレーザ処理やグラインド処理等の露出工程(導電バンプを露出させるための工程)を追加することが好ましい。
次に、図12を参照して、本実施形態における半導体装置の製造方法(ダイシング工程)について説明する。図12は、本実施形態におけるダイシング工程の説明図である。図12のダイシング工程は、半導体装置の樹脂(パッケージ)を切削又は切断するための工程であり、例えば図1のダイシング装置100bの加工部122、124において実行される。図12(A)は、例えば加工部122においてワーク(シールド層を形成する前の成形品)を所定の位置で切削する様子を示している。図12(B)は、例えば加工部124において切削後のワーク(切削後であってシールド層を形成した後の成形品)を所定の位置で切断する様子を示している。
図12(A)に示されるように、加工部122は、テーブル1250、スピンドル1260a、1260b、及び、ダイシングブレード1261a、1261bを有する。スピンドル1260a、1260b(第1のスピンドル、第2のスピンドル)は、互いに向かい合うように設けられており、X方向に互いに独立して移動可能に構成されている。ダイシングブレード1261a、1261b(切削刃:以下、単に「ブレード」という)は、それぞれ、スピンドル1260a、1260bの先端部に取り付けられている。このように、本実施形態では、2つのスピンドル1260a、1260bのブレード1261a、1261b同士を対向して設け、ワーク(成形品)を同時に切削可能なツインスピンドル構成を有する。ただし本実施形態は、これに限定されるものではなく、1つのスピンドルのみを備えたシングルスピンドル構成であってもよい。テーブル1250は、ワークを回転可能に構成された回転テーブルである。
ブレード1261a、1261bは、スピンドル1260a、1260bのそれぞれの内部に設けられたモータ(不図示)によりスピンドル1260a、1260bの回転とともに回転し、テーブル1250上に載置されたワークを切削することが可能である。スピンドル1260a、1260bは、位置決めモータ(不図示)により所定の方向に移動可能に構成されており、ワークの切削位置を所定の方向に移動させることができる。位置決めモータとしては、回転数が可変可能であって任意の値に設定できる例えばサーボモータやリニアモータが用いられる。このため、位置決めモータは、スピンドル1260a、1260bを所定の方向に任意の一定速度で移動させることができる。また本実施形態において、1つのスピンドル(スピンドル1260a、1260bの少なくとも一方)に複数のブレードを取り付けたマルチブレード構成としてもよい。
図12(A)において、テーブル1250の上に載置された基板1201には、樹脂1205が成形されている。そして、ブレード1261a、1261bは、樹脂1205の一部(上側の一部)を所定の位置で切削し、凹溝1205aを形成する。例えば、図5(B)を参照して説明したように、導電バンプが露出するように、導電バンプの上部の樹脂を切削することにより凹溝505a(図12(A)中の凹溝1205aに相当)を形成する。
続いて、シールド層等が適宜形成されたワークに対し、図12(B)において、ブレード1262a、1262bは、所定の位置(凹溝1205aの位置)で樹脂1205及び基板1201を切断する。例えば、図5(D)を参照して説明したように、凹溝505a(凹溝1205a)の位置に相当する切断位置507(図12(B)中の切断位置1217に相当)で、樹脂1205及び基板1201(及びシールド層)を切断する。このとき、切断位置1217における切断幅は、凹溝1205aの幅よりも小さい。このため、図12(B)のブレード1262a、1262bの幅は、図12(A)のブレード1261a、1261bの幅よりも小さい。
なお、本実施形態の加工部は、これに限定されるものではなく、他の用途にも適用可能である。また、加工部は、撮像装置やレーザ変位計等を用いて切断位置を正確に特定できるように構成してもよい。
次に、図13を参照して、本実施形態における処理部の変形例について説明する。図13は、シールド層を形成するための処理部の変形例を示す図である。本変形例は、オフローダハンド1308(搬送部)にスプレーノズル1382を設けている。図13(A)〜(D)の順に、本変形例の処理部によるシールド層の形成方法(成膜方法)について説明する。なお、図13(B)〜(D)においては、上金型1350を省略している。
まず、図13(A)に示されるように、下金型1360の上に樹脂1305を成形した基板1301が載置されている。図13(A)は、上金型1350と下金型1360で基板1301をクランプして、基板1301上に樹脂1305を成形した後の状態(上金型1350と下金型1360の離型後の状態)を示している。オフローダハンド1308は、樹脂成形後のワーク(樹脂1305が成形された基板1301)を取り出すための搬送部である。本変形例において、オフローダハンド1308にはスプレーノズル1382(静電式塗布部)が設けられている。
続いて図13(B)に示されるように、オフローダハンド1308は、樹脂成形後のワークを取り出すため、下金型1360の上方まで移動する。オフローダハンド1308の移動中(図13(B)中の矢印方向への移動中)、オフローダハンド1308に設けられたスプレーノズル1382から液剤を塗布し、樹脂1305の表面上にシールド層1306を形成する。その結果、オフローダハンド1308の移動と共に、シールド層1306の形成が完成する。
続いて図13(C)に示されるように、オフローダハンド1308は、シールド層1306が形成されたワークを保持し、下金型1360から取り出す。そして図13(D)に示されるように、オフローダハンド1308は、下金型1360から取り出したワークを矢印方向に搬送する。このように、本変形例によれば、樹脂成形後のワークを取り出すためのオフローダハンドに、静電式の塗布を行うためのスプレーノズルを設け、オフローダハンドの移動中にシールド層の形成が可能である。このため、別途のシールド層の成形のための塗布部を設ける必要がなく、より低コストかつ効率的にシールド層を形成することができる。
本実施形態によれば、低コストで高品質な成膜処理が可能な半導体製造装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態を具体的に説明した。ただし、本発明は、上記実施形態にて説明した事項に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
本実施形態の処理部では、成膜処理として機能層の一例のシールド層を形成しているが、これに限定されるものではなく、シールド層以外の他の薄膜として、波長変換層(蛍光体膜)や、反射防止膜や、フィルタ層等の任意の光学機能を有する膜や層を付加的に形成することもできる。また、レジスト膜、透明配線層、短波長高透過率絶縁膜、絶縁膜等といった膜や層を付加的に形成することもできる。
また、半導体チップとしては、データ、信号、電流又は電圧などの各種の物理量を電気的又は磁気的に処理可能な各種のチップ素子を用いることができる。このようなチップとしては、例えば、メモリ系、マイコン系、ロジック系などの各種のIC、又は、MEMSチップやセンサチップなどの検出機能や駆動機能を行うものでもよい。さらに、オプトエレクトロニクスに用いる発光/受光素子であってもよく、インバータに用いるIGBTやMOS−FETなどのトランジスタやダイオードであってもよい。さらに、各種のダイオード、トランジスタまたはサイリスタなどのディスクリート素子にも適用可能である。これらによれば、チップにおける誤作動、データの破損、素子の破損又は信号の改ざんなどの不具合又は不適正な処理の発生を防止し、半導体チップやその目的となる処理を保護することができる。
また、メモリ系のチップは、DRAMであってもよいし、MRAMであってもよい。MRAMのように磁気的な情報記録機構を有する記録装置にあっては、本実施例におけるシールドは磁気シールドとして機能することで、より素子の保護が効果的に行われる。
なお、本実施例において開示された発明は、上述した各図に示すような実施例の構成においてのみ成立するものではなく、それぞれの作用効果に対応する必要最小限の構成を含んだ装置や方法として成立する。一例として、ワークを収容し供給する供給部と、前記供給部から供給された前記ワークに対して塗布による機能層の成膜処理を行う処理部と、前記機能層の成膜処理後のワークを収納する収納部と、を有していればよく、モールドや切削などの機能を必ずしも備える必要は無い。