JP6488566B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
入力軸1は、図4中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
図6に示すバリエータモジュール43においては、パワーローラ11を支持するトラニオンは駆動装置32に支持されている。
また、駆動装置32の駆動シリンダ31を構成する上側シリンダボディ61および下側シリンダボディ62に固定される下側の球面ポスト68と、アッパープレート52に固定される上側の球面ポスト64とが上下に一体に接合された柱状ポスト69とされ、バリエータモジュール43において一対の柱状ポスト69がアッパープレート52と、駆動シリンダ31のシリンダボディ(上側シリンダボディ61および下側シリンダボディ62)を接続した状態となっている。
この一体型出力側ディスク3Aは、ラジアルニードル軸受35を介して入力軸1に回転自在に支持されている。
また、一対の柱状ポスト69の間に、一体型出力側ディスク3Aが配置され、柱状ポスト69と、一体型出力側ディスク3Aの内周側部分との間にスラスト玉軸受(スラスト軸受)60が配置され、一体型出力側ディスク3Aの入力軸1の軸方向に沿った位置が規制されている。つまり、一体型出力側ディスク3Aは柱状ポスト69によって、スラスト軸受60を介して軸方向の位置決めがなされている。
また、柱状ポスト69は、その上端部が固定部材(アッパープレート)52に固定され、下端部が上側のシリンダボディ61に固定されている。
したがって、一体型出力側ディスク3Aの外周部に設けられたはすば歯車4Aが軸方向に力を伝達すると、図9に示すように、柱状ポスト69が一体型出力側ディスクの軸方向(Y方向)に荷重を受ける。したがって、柱状ポスト69は、この荷重に耐えるのに十分な強度が必要となる。特に、この荷重は大きい(7000〜10000N程度)ので、通常柱状ポスト69は鉄で形成されている。
すなわちまず、アルミ製の柱状ポストは、鉄製の柱状ポストに比して強度が低い。このため、柱状ポストを単にアルミ化しただけでは、当該柱状ポストが前記のような荷重(出力側ディスクの軸方向の荷重)に耐えきれず、破損する虞がある。
そこで、柱状ポストを大型化して当該柱状ポストに前記荷重に耐えるだけの強度を持たせることも考えられるが、一方では、大型化に伴い柱状ポストの重量も増えるので、柱状ポストをアルミ化しても、柱状ポストの重量軽減に大きな効果を発揮しない。
しかし、上述したように、柱状ポストの上下端部には、上側のヨークと下側のヨークをそれぞれ上下に揺動自在に支持する球面ポスト(ヨーク支持部)が設けられているため、柱状ポストを変形すると、球面ポストの位置(特に前記Y方向の位置)が変わって、上下のヨークをバランスよく支持できなくなる虞や、球面ポストが出力側ディスクや入力側ディスクと干渉する虞がある。
特に、上下端部に球面ポストを有する柱状ポストは、入力側ディスクと出力側ディスクとの間の狭いスペースに配置しなければならないので、柱状ポストを変形させると、球面ポストが出力側ディスクや入力側ディスクと干渉する虞が高まり、アルミ化した柱状ポストを、前記荷重に耐えるだけの強度を持たせるように、自由に変形するのが困難となる。このため、軽量でかつ前記荷重に耐えるだけの強度を持ったポストを得ることができないという問題があった。
前記ポストは、前記第1ディスクと第2ディスクの間に設けられて、前記第2ディスクの軸方向の位置決めを行うポスト本体と、このポスト本体とは別体に設けられて、前記ポスト本体に対して接触しない離れた位置で前記ヨークを揺動自在に支持する球面ポストとを備えていることを特徴とする。
また、球面ポスト(ヨーク支持部)は、ポスト本体とは別体であるので、前記荷重を直接受けることもない。したがって、球面ポスト(ヨーク支持部)をアルミ等の軽量材料で形成することによって、当該球面ポスト(ヨーク支持部)の軽量化を図ることができる。
以上により、ポスト本体と球面ポスト(ヨーク支持部)とを備えたポストの軽量化と高強度化を図ることができる。
また、第1支持部を第1ディスクと第2ディスクとの間の隙間に配置することによって、ポスト本体を第1ディスクと第2ディスクとの間に容易に配置できる。
請求項2に係る発明によれば、ポスト本体が、第1ディスクおよび第2ディスクの軸方向と直交する第1支持部と、第1ディスクおよび第2ディスクの軸方向と斜めに交差し、かつ第1支持部に結合された第2支持部とを備えているので、第1ディスクおよび第2ディスクの軸方向における荷重に対し、ポスト本体の曲げ力で抵抗できるとともに、第2支持部の引張り力で抵抗できる。したがって、前記荷重に確実に耐えることができるとともに、ポスト本体が第1支持部と第2支持部とを備えた簡単な構成であるので、ポスト本体の製造も容易である。
なお、本発明の特徴は、バリエータモジュールを構成するポストの構成にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図4および図5と同一の符号を付して、その説明を省略ないし簡略化する。
図1は、第1の実施の形態に係るトロイダル型無段変速機の要部の概略構成を模式的に示す図である。なお、図1においては、入力軸、パワーローラ、トラニオン、ヨーク、アッパープレート、シリンダボディ等は省略してある。また、以下の図2および図3でも同様である。
図1において、符号2は第1ディスクとしての外側ディスク(入力側ディスク)、符号3Aは第2ディスクとしての内側ディスクを示す。この内側ディスク3Aは、一体型出力側ディスクであり、その外周面には動力伝達用の外周歯車4Aが設けられている。外周歯車4Aははすば歯車である。
なお、図示は省略するが、パワーローラは、入力側ディスク2と一体型出力側ディスク3Aとで挟持されており、このパワーローラはトラニオンによって回転自在に支持されている。トラニオンは、入力側ディスク2および一体型出力側ディスク3Aの中心軸に対して捩れに位置にある枢軸を中心に揺動(傾転)するとともに、枢軸の軸方向に変位可能となっている。この枢軸は上下一対のヨークによって揺動自在かつ軸方向に変位自在に支持されており、上下のヨークはポスト100によって揺動自在に支持されている。
また、ポスト100の上下方向中央部と、一体型出力側ディスク3Aの内周側部分との間には、スラスト玉軸受(スラスト軸受)が配置され、出力側ディスク3Aの入力軸の軸方向に沿った位置が規制されている。
第1支持部101aは、入力側ディスク2の小径側端部と一体型出力側ディスク3Aの小径側端部との隙間を通して配置されており、入力側ディスク2および一体型出力側ディスク3Aの軸方向(図1において左右方向)と直交し、かつ上下に延在している。
前記第1支持部101bは、第1支持部101aと平行離間し、かつこの第1支持部101aから上下に離間して設けられ、第2支持部101cに結合されている。
上側の第1支持部101bは上側の第2支持部101cに結合され、下側の第1支持部101bは下側の第2支持部101cに結合されている。
また、上下の第2支持部101c,101cはそれぞれ第1支持部101aに結合されている。
そして、上側の第1支持部101bの端部は、図示しないアッパープレートに固定されており、下側の第1支持部101bの端部は、図示しないシリンダボディに固定されている。これによって、ポスト本体101は入力側ディスク2と一体型出力側ディスク3Aとの間において固定されている。
このような構成のポスト100は、一体型出力側ディスク3Aを挟んで、左右に対称的に一対配置されている。
例えば、本実施の形態では、上下に一直線状の従来の柱状ポストを変形し、入力側ディスク2および一体型出力側ディスク3Aの軸方向と直交する第1支持部101a,10bと、入力側ディスク2および一体型出力側ディスク3Aの軸方向と交差し、かつ第1支持部101a,101bに結合された第2支持部101cとを備える構成としている。
したがって、一体型出力側ディスク3Aの軸方向における荷重に対し、ポスト本体101の曲げ力で抵抗できるとともに、第2支持部101cの引張り力で抵抗できる。
したがって、ポスト本体101をアルミで形成することによって、ポスト本体101の軽量化と高強度化を図ることができる。
また、球面ポスト102は、ポスト本体101とは別体であるので、前記荷重を直接受けることもない。したがって、球面ポスト102をアルミで形成することによって、当該球面ポスト102の軽量化を図ることができる。
以上により、ポスト本体101と球面ポスト102とを備えたポスト100の軽量化と高強度化を図ることができる。
さらに、第1支持部101aを入力側ディスク2と一体型出力側ディスク3Aとの間の隙間に配置することによって、ポスト本体101を入力側ディスク2と一体型出力側ディスク3Aとの間に容易に配置できる。
図2は、第2の実施の形態に係るトロイダル型無段変速機の要部の概略構成を模式的に示す図である。
図2に示すポスト110が図1に示すポスト100と異なる点は、ポスト100の第2支持部101cが第1支持部101aの端部から一体型出力側ディスク3Aの外径側に向けて、当該一体型出力側ディスク3Aの断面円弧状の側面の近傍まで、第1支持部101aに対して傾斜して延びているのに対し、ポスト110の第2支持部101cは、第1支持部101aの端部から入力側ディスク2の外径側に向けて、当該入力側ディスク2の断面円弧状の側面の近傍まで、第1支持部101aに対して傾斜して延びている点である。
その他の点は第1の実施の形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図3は、第3の実施の形態に係るトロイダル型無段変速機の要部の概略構成を模式的に示す図である。
図3に示すポスト120は、第1の実施の形態におけるポスト100と第2の実施の形態におけるポスト110を組み合わせた形状のものである。
すなわち、ポスト120では、ポスト本体101を構成する第1支持部101aの上下端部に、それぞれ2つの第2支持部101c,101cが結合され、各第2支持部101cの端部に第1支持部101bが結合されている。第1支持部101a,101b、第2支持部101cの構成は前記第1実施の形態および第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
本実施の形態では、ポスト120は、一体型出力側ディスク3Aを挟んで左右に対称的に配置されている。
また、本実施の形態では、ポスト100,110,120をアルミによって形成したが、その他の軽量材料で形成してもよい。
さらに、ポスト本体を変形することにより、前記荷重に耐えることができるので、従来の柱状ポストより薄く形成することによって、重量を軽減できれば、当該柱状ポストと同様に鉄で形成してもよい。
3A 一体型出力側ディスク(第2ディスク)
23A,23B ヨーク
11 パワーローラ
15 トラニオン
100,110,120 ポスト
101 ポスト本体
101a,101b 第1支持部
101c 第2支持部
102 球面ポスト(ヨーク支持部)
Claims (2)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた第1ディスクおよび第2ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、前記第1ディスクおよび前記第2ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に揺動するとともに前記枢軸の軸方向に変位し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、このトラニオンの枢軸を傾転自在かつ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動するヨークと、このヨークを揺動自在に支持するとともに前記第2ディスクの軸方向の位置決めを行うポストとを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記ポストは、前記第1ディスクと第2ディスクの間に設けられて、前記第2ディスクの軸方向の位置決めを行うポスト本体と、このポスト本体とは別体に設けられて、前記ポスト本体に対して接触しない離れた位置で前記ヨークを揺動自在に支持する球面ポストとを備えていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた第1ディスクおよび第2ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、前記第1ディスクおよび前記第2ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に揺動するとともに前記枢軸の軸方向に変位し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、このトラニオンの枢軸を傾転自在かつ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動するヨークと、このヨークを揺動自在に支持するとともに前記第2ディスクの軸方向の位置決めを行うポストとを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記ポストは、前記第1ディスクと第2ディスクの間に設けられて、前記第2ディスクの軸方向の位置決めを行うポスト本体と、このポスト本体とは別体に設けられて、前記ヨークを揺動自在に支持するヨーク支持部とを備え、
前記ポスト本体は、前記第1ディスクおよび前記第2ディスクの軸方向と直交する第1支持部と、前記第1ディスクおよび前記第2ディスクの軸方向と斜めに交差し、かつ前記第1支持部に結合された第2支持部とを備えることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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