JP6526384B2 - 変性ポリフェニレンエーテル成形体および発泡体の消臭方法、シート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体、シート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法および発泡食品容器 - Google Patents
変性ポリフェニレンエーテル成形体および発泡体の消臭方法、シート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体、シート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法および発泡食品容器 Download PDFInfo
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Description
さらに、本発明は、消臭化されたシート状に成形された変性ポリフェニレンエーテル発泡体を提供することを目的としている。
また、本発明は、上記シート状に成形された変性ポリフェニレンエーテル発泡体から製造された発泡食品容器を提供することを目的としている。
(1)変性ポリフェニレンエーテルならびに、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体およびスチレン-(エチレン/ブチレン)-スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の共重合体からなる相溶化剤に、または変性ポリフェニレンエーテルと耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)とに、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末を配合することにより消臭する、変性ポリフェニレンエーテル成形体の消臭方法。
(6)変性ポリフェニレンエーテルならびに、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体およびスチレン-(エチレン/ブチレン)-スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の共重合体からなる相溶化剤に、または変性ポリフェニレンエーテルと耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)とに、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末を配合することにより消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法であって、ポリスチレン系樹脂100重量部、相溶化剤10〜100重量部および上記消臭性無機粉末20〜100重量部を混練して消臭性マスターバッチを製造する工程と、変性ポリフェニレンエーテル100重量部に上記消臭性マスターバッチを1〜20重量部を加えて、発泡させてシート状に成形する工程とを含む消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。
(13)(12)記載の変性ポリフェニレンエーテル発泡体を加熱下に所望の形状に成形したことを特徴とする発泡食品容器。
ポリフェニレンエーテルは、融点が高く、単独では成形が難しいので、多くの場合このポリフェニレンエーテルと相溶性の良いポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂で変性されて、変性ポリフェニレンエーテルとして使用されている。
ここで消臭性無機粉末として用いられる水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムは、弱塩基性を示す化合物であり、酸性物質またはその類似物質と反応したり、吸着したりするものであると考えられる。ポリフェニレンエーテル中の臭気物質は特定されていないが、そのうちのある物質が反応または吸着除去されることによって臭気中の臭気物質のバランスが崩れ、その結果、臭気として感じられなくなるものと推察される。
本発明の変性ポリフェニレンエーテル発泡体にはシート状に発泡成形した際に用いた揮発性発泡剤が残存しており、樹脂中にも含まれる揮発性発泡剤を含め、平均すると通常はこのシート状の発泡体を形成する樹脂100重量部に対して、通常は1〜3重量部の揮発性発泡剤が残存している。
1)マスターバッチ使用材料
ポリスチレン(略称GPPS、東洋スチレン(株)製、商品名「G100C」)50重量部、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(略称SBC、電気化学工業(株)製、商品名「デンカクリアレン730L」)30重量部、水酸化マグネシウム20重量部を押出機で180〜200℃で溶融混練してマスターバッチMB1を得た。
マスターバッチMB2〜MB5は表3の組成に従って、マスターバッチMB1と同様に製造した。
ポリスチレン(東洋スチレン(株)製、商品名「HRM26」)70重量部、変性ポリフェニレンエーテル(サビック(株)製、商品名「ノリルTMEFN4230」)30重量部および前記のマスターバッチMB1の4重量部を混合ミキサーにて混練し、タンデム押出機の1段目の押出機に供給した。
発泡剤として、イソブタン55〜100重量%およびノルマルブタン0〜45重量%からなる炭化水素を使用し、発泡倍率が10±1となるように炭化水素の使用量をコントロールした。
押出機内で混練された溶融樹脂は、連結管を介して、2段目の押出機に供給した。シリンダー温度は、115〜165℃、樹脂温度155〜165℃、圧力160〜170kg/cm2に調整した。樹脂組成物を発泡に適した樹脂温度まで冷却した後、この樹脂組成物を、2段押出機の先端(出口側)に装着されたダイの口金(リップ幅40〜50mm)から、220〜250kg/時間の速度で押出し、発泡させた。ダイ圧力は200〜210kg/cm2とした。リップ径は190mm、ドラム径は668mmである。これにより、1050mm幅の発泡シートの2本取りが得られた。シートの厚みは、2.00mm、坪量180〜250g/m2で、延伸倍率は2±0.2であった。
6)実施例3〜7、比較例1および参考例1
表5および6の組成に従って、実施例1と同様に操作し実施例3〜7および比較例1の発泡シートを得た。
実施例1の組成物を混合し、押出成形して厚さ0.5mmのシートを得た。
8)比較例2
比較例1の組成物を混合し、押出成形して厚さ0.5mmのシートを得た。
9)評価結果
上記のようにして得られた消臭性発泡シートをリールに巻取り、養生させた。
上記のリールに巻取った消臭性発泡シートを1cm×1cm角に切り出し、このシートを20枚まとめてガラス容器に封入した。
上記ガラス容器に封入した消臭性発泡シートを下記条件Iおよび条件IIで保管した後、臭気試験および感応試験を行った。
条件I:室温で24時間経過後、臭気を測定。
条件II:100℃で2時間加熱後、室温で放冷。24時間経過後臭気を測定。
上記条件Iおよび条件IIで保管した試料について、新コスモス電機(株)製ニオイセンサーXP-329IIIを用いて臭気を測定した。
臭気試験終了後の臭気を研究者10名による官能試験により評価し、下記評価法により点数化した。
1:殆ど臭いが感じられない
2:気にならない程度の臭い
3:少し気になる程度の臭い
4:不快なにおい
5:不快で耐えられない臭い
JIS K7206に従ってビカット軟化温度を測定した。
結果を表7に示す。
実施例1〜7のとおりに製造したシート状変性ポリフェニレンエーテル発泡体を3週間養生した後、発泡食品容器を製造した。
この時の成形機のヒータ温度は250℃、加熱時間8秒、金型温度は20℃に設定した。
この発泡成形の際の作業環境が臭気により悪化することはなかった。
Claims (11)
- 変性ポリフェニレンエーテルならびに、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-ブタジエン‐スチレン共重合体およびスチレン-(エチレン/ブチレン)-スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の共重合体からなる相溶化剤に、または変性ポリフェニレンエーテルと耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)とに、
無機粉末として、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末のみを配合する、または、
無機粉末として、疎水性ゼオライトと、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末とのみを配合する
ことにより消臭する、変性ポリフェニレンエーテル成形体の消臭方法。 - 上記消臭性無機粉末の含有量が、上記変性ポリフェニレンエーテル成形体100重量部に対して0.1〜2重量部であることを特徴とする請求項1記載の変性ポリフェニレンエーテル成形体の消臭方法。
- 上記消臭性無機粉末の含有量が、上記変性ポリフェニレンエーテル成形体に含まれるポリフェニレンエーテル100重量部に対して0.5〜10重量部であることを特徴とする請求項1または2記載の変性ポリフェニレンエーテル成形体の消臭方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変性ポリフェニレンエーテル成形体が発泡成形体であることを特徴とする変性ポリフェニレンエーテル成形体の消臭方法。
- 変性ポリフェニレンエーテルならびに、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体およびスチレン-(エチレン/ブチレン)-スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の共重合体からなる相溶化剤に、
ポリスチレン系樹脂と、
無機粉末として、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末のみ、または、
無機粉末として、疎水性ゼオライトと、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末とのみ
とを配合することにより消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法であって、
ポリスチレン系樹脂100重量部、上記相溶化剤10〜100重量部および上記消臭性無機粉末20〜100重量部を混練して消臭性マスターバッチを製造する工程、および
変性ポリフェニレンエーテル100重量部に上記消臭性マスターバッチを1〜20重量部を加えて、発泡させてシート状に成形する工程、
を含む消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。 - 変性ポリフェニレンエーテルと耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)とに、
無機粉末として、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末のみを配合する、または、
無機粉末として、疎水性ゼオライトと、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末とのみを配合する
ことにより消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法であって、
耐衝撃性ポリスチレン100重量部、上記消臭性無機粉末20〜100重量部を混練して消臭性マスターバッチを製造する工程と、変性ポリフェニレンエーテル100重量部に上記消臭性マスターバッチを1〜20重量部を加えて、発泡させてシート状に成形する工程とを含む消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体の製造方法。 - 変性ポリフェニレンエーテルならびに、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体およびスチレン-(エチレン/ブチレン)-スチレン共重合体から選ばれた少なくとも一種類の共重合体からなる相溶化剤に、または変性ポリフェニレンエーテルと耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)とに、
無機粉末として、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末のみを配合、または、
無機粉末として、疎水性ゼオライトと、水酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の表面処理されていない消臭性無機粉末とのみを配合
して消臭化された発泡食品容器用シートを所望の形状に成形してなる変性ポリフェニレンエーテル成形体。 - 上記消臭性無機粉末の含有量が、上記変性ポリフェニレンエーテル成形体100重量部に対して0.1〜2重量部であることを特徴とする請求項7記載の消臭化された変性ポリフェニレンエーテル成形体。
- 上記消臭性無機粉末の含有量が、上記変性ポリフェニレンエーテル成形体に含まれるポリフェニレンエーテル100重量部に対して0.5〜10重量部であることを特徴とする請求項7または8記載の消臭化された変性ポリフェニレンエーテル成形体。
- 請求項7〜9のいずれか1項に記載の変性ポリフェニレンエーテル成形体が発泡体であることを特徴とする消臭化された変性ポリフェニレンエーテル発泡体。
- 請求項10記載の変性ポリフェニレンエーテル発泡体を加熱下に所望の形状に成形したことを特徴とする発泡食品容器。
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